水質改善剤、液状水質改善剤の製造方法および液状洗剤
【課題】 本発明は河川、池、ダム、干潟、生簀、海域等の自然水域に撒布することにより水中の酸素溶存度を高めて、窒素、燐、硫化水素を除去し、富栄養化を抑えて、水質やヘドロを改善し、赤潮やアオコの発生を防止することができ水質改善剤および液状水質改善剤の製造方法を得るにある。
【解決手段】黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を構成している。
【解決手段】黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は汚染されている海水、淡水の水質改善、ヘドロの浄化、赤潮やアオコの発生を防止したり、削減させることができる水質改善剤、液状水質改善剤の製造方法および液状洗剤に関する。
【背景技術】
【0002】
海水や淡水の汚染の主な原因は、生活排水や工場廃水によって有機物質の濃度が増加し、富栄養化となり、この富栄養化によって赤潮やアオコの発生の原因となり、水質環境が酸性化になってしまい、水中の溶存酸素の濃度を減少させ、生態系の物質循環能力の自浄バランスを崩している。
【0003】
汚染された海水や淡水によって破壊された自然を回復させることはなかなか難しく、自然に優しい環境に戻すために、黄土に炭酸水素ナトリュームと黄酸銅等の化学薬品の水質改善剤を使うことも考えられているが、このような化学薬品の水質改善剤の成分は第2の環境公害を起こして、長期的にはむしろ海や川の環境を破壊させ、酸素の溶存度を低下させるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、河川、池、ダム、干潟、生簀、海域等の自然水域に撒布することにより水中の酸素溶存度を高めて、窒素、燐、硫化水素を除去し、富栄養化を抑えて、水質やヘドロを改善し、赤潮やアオコの発生を防止することができる水質改善剤および液状水質改善剤の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
また、本発明は強アルカリ性の水素イオン濃度で還元力が強く、ORP数値がマイナス300mV以上となり、洗浄力が強く、腐敗し難く、肌にも優しく、食油や鉱物油分の分解力に優れるとともに、洗濯後の排水で汚水も浄化させることができる液状洗剤を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を構成している。
【0008】
本発明は黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を製造する水質改善剤の製造工程と、この水質改善剤の製造工程で製造された水質改善剤を純水に投入して撹拌する撹拌工程と、この撹拌工程後の上澄液をシルト作用でイオン化させたコロイド液状に加工するコロイド液状加工工程とで液状水質改善剤の製造方法を構成している。
【0009】
本発明は液状水質改善剤を防腐剤やカセイソーダを含まない液状洗剤原料に1〜89重量パーセントで混合して液状洗剤を構成している。
【発明の効果】
【0010】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0011】
(1)黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合しているので、汚水に撒布することにより、含有している成分と汚水の無機燐をアルミニューム結合燐、鉄結合燐の形で沈殿させ、汚水中の燐を減らし、汚水中の酸素溶存度を高めて、窒素や硫化水素を除去して、富栄養化を抑えて水質を改善することができる。
したがって、富栄養化による赤潮やアオコの発生を効率よく防止することができる。
【0012】
(2)前記(1)によって、天然素材を用いているので、従来の化学薬品に比べ、自然環境に優しい製品であり、第2の環境公害を起こしたりするのを確実に防止することができる。
【0013】
(3)前記(1)によって、汚水に撒布するだけでよいので、容易に実施することができるとともに、天然素材であるため、撒布作業を安全に行なうことができる。
【0014】
(4)前記(1)によって、水質を改善することができるので、嫌気性の環境での有害生物の繁殖を防止し、有益な生物、魚介類および農作物の増殖を図ることができる。
【0015】
(5)請求項2も前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、液状となるので、撒布作業を広範囲に容易に行なうことができる。
また、魚や動物の飼料の添加剤として使用することにより、カルシュームが十分に供給され、魚や動物の成長が促進され、胃臓を強化して消化機能を活性化させることによりストレスが減少され、発病する各種の疾病の予防と治療が可能となり、組織の退行性変成が抑えられ、重金属の除去に優れた効果が得られる。
【0016】
(6)請求項3も前記(1)〜(5)と同様な効果が得られる。
すなわち、液状水質改善剤は強アルカリ性の水素イオン濃度で還元力が強く、ORP数値がマイナス300mV以上であるので、洗浄力が強く、腐敗がし難い洗剤にできるとともに、洗剤として使用した後の排水は、水質改善剤としての成分を含むため、河川や海へ流れて、それらの水や海水の汚れを浄化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1ないし図4に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は汚水中の酸素溶存度を高めて、窒素、燐、硫化水素を除去して富栄養化を抑えることができる本発明の水質改善剤で、この水質改善剤1は黄土粉末2が17〜23重量パーセント、酸化マグネシューム3が6〜8重量パーセント、アルミナ4が12〜28重量パーセント、酸化第2鉄5が3〜5重量パーセント、カーボン6が2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末7が10〜20重量パーセントを撹拌機8に入れて、均一になるように混合した粉末状に加工されたものである。
【0019】
なお、この水質改善剤1で使用される各成分の大きさは小さければ小さい程よいが、経済性を考えると325〜12700ミクロンメッシュのものが使用される。また、水質改善剤1は使用目的に応じて粉末状のまま使用したり、粉末状のものを図3に示すように粒状、顆粒状あるいは多孔質の粒状に焼成や接着剤で形成したものにしたり、生分解プラスチックで粒状や板状に形成したものにして使用される。
【0020】
上記構成の水質改善剤1は図4に示すように、汚水やヘドロに撒布することにより、含有している成分と汚水やヘドロに含まれている無機燐をアルミニューム結合燐、鉄結合燐として汚水やヘドロに含まれている燐を減らし、汚水やヘドロ中の酸素溶存度が高くなり、窒素や硫化水素を除去して富栄養化を抑えて、水質を改善することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0021】
次に、図5ないし図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0022】
図5ないし図8に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、粉末状の水質改善剤1を製造する水質改善剤の製造工程9後に、該水質改善剤の製造工程9で製造された水質改善剤1を純水10が収納されたタンク11内に投入し、撹拌機12で撹拌する撹拌工程13と、この撹拌工程13で純水10に水質改善剤1の成分が十分に溶出した状態で、タンク11内の上澄液14をシルト作用を行なう触媒15を通過させてペーハーが12以上の強アルカリ性でORP数値がマイナス300mV以上にイオン化されたコロイド液状の液状水質改善剤16に加工するコロイド液状加工工程17とからなる液状水質改善剤の製造方法18を行なった点で、このような液状水質改善剤の製造方法18で製造された液状水質改善剤16にしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、流れのない池、湖、ヘドロ、干潟等の部位に、図8に示すように噴霧器19で容易に撒布して使用することができるとともに、魚や動物の飼料に添加剤として使用することができる。
【0023】
図9および図10に示す本発明を実施するための第3の形態において、前本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、液状水質改善剤16を防腐剤やカセイソーダを含まない液状洗剤原料20に1〜89重量パーセントで混合して、液状洗剤21を製造する液状洗剤の製造工程22を行なった点で、このようにして製造された液状洗剤21は強アルカリ性で、還元力が強く、ORP数値がマイナス300mV以上であるので、洗浄力が強く、腐敗し難い液状洗剤21となる。
また、洗濯に使用した後の排水は液状洗剤21に含まれている液状水質改善剤16によって、河川や海の汚れた水や海水を浄化して、自然破壊を防止することができる。
【0024】
図11および図12に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、液状水質改善剤16を魚や動物の飼料本体23に1000分の2の含有比率で混合した飼料24を製造する飼料の製造工程25を行なった点で、このようにして製造された飼料24を魚や動物に与えるとカルシュームが十分に供給され、成長が促進されるとともに、胃臓を強化して消化機能を活性化させ、ストレスが減少されて発病する各種の疾病の予防と治療が可能となり、組織の退行性変成が抑えられ、重金属の除去に優れた効果が得られた。
なお、本発明を実施する形態では液状水質改善剤16を用いたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、粉末状の水質改善剤1も同様に使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は水質改善剤や液状洗剤を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の説明図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の混合する場合の説明図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の粒状に形成された水質改善剤の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の説明図。
【図5】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図6】本発明を実施するための第2の形態の撹拌工程の説明図。
【図7】本発明を実施するための第2の形態のコロイド液状加工工程の説明図。
【図8】本発明を実施するための第2の形態の使用状態の説明図。
【図9】本発明を実施するための第3の形態の工程図。
【図10】本発明を実施するための第3の形態の液状洗剤の製造工程の説明図。
【図11】本発明を実施するための第4の形態の工程図。
【図12】本発明を実施するための第4の形態の飼料の製造工程の説明図。
【符号の説明】
【0027】
1:水質改善剤、 2:黄土粉末、
3:酸化マグネシューム、 4:アルミナ、
5:酸化第2鉄、 6:カーボン、
7:貝殻粉末、 8:撹拌機、
9:水質改善剤の製造工程、 10:純水、
11:タンク、 12:撹拌機、
13:撹拌工程、 14:上澄液、
15:触媒、 16:液状水質改善剤、
17:コロイド液状加工工程、 18:液状水質改善剤の製造方法、
19:噴霧器、 20:液状洗剤原料、
21:液状洗剤、 22:液状洗剤の製造工程、
23:飼料本体、 24:飼料、
25:飼料の製造工程。
【技術分野】
【0001】
本発明は汚染されている海水、淡水の水質改善、ヘドロの浄化、赤潮やアオコの発生を防止したり、削減させることができる水質改善剤、液状水質改善剤の製造方法および液状洗剤に関する。
【背景技術】
【0002】
海水や淡水の汚染の主な原因は、生活排水や工場廃水によって有機物質の濃度が増加し、富栄養化となり、この富栄養化によって赤潮やアオコの発生の原因となり、水質環境が酸性化になってしまい、水中の溶存酸素の濃度を減少させ、生態系の物質循環能力の自浄バランスを崩している。
【0003】
汚染された海水や淡水によって破壊された自然を回復させることはなかなか難しく、自然に優しい環境に戻すために、黄土に炭酸水素ナトリュームと黄酸銅等の化学薬品の水質改善剤を使うことも考えられているが、このような化学薬品の水質改善剤の成分は第2の環境公害を起こして、長期的にはむしろ海や川の環境を破壊させ、酸素の溶存度を低下させるという欠点があった。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、河川、池、ダム、干潟、生簀、海域等の自然水域に撒布することにより水中の酸素溶存度を高めて、窒素、燐、硫化水素を除去し、富栄養化を抑えて、水質やヘドロを改善し、赤潮やアオコの発生を防止することができる水質改善剤および液状水質改善剤の製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
また、本発明は強アルカリ性の水素イオン濃度で還元力が強く、ORP数値がマイナス300mV以上となり、洗浄力が強く、腐敗し難く、肌にも優しく、食油や鉱物油分の分解力に優れるとともに、洗濯後の排水で汚水も浄化させることができる液状洗剤を提供することを目的としている。
【0006】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を構成している。
【0008】
本発明は黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を製造する水質改善剤の製造工程と、この水質改善剤の製造工程で製造された水質改善剤を純水に投入して撹拌する撹拌工程と、この撹拌工程後の上澄液をシルト作用でイオン化させたコロイド液状に加工するコロイド液状加工工程とで液状水質改善剤の製造方法を構成している。
【0009】
本発明は液状水質改善剤を防腐剤やカセイソーダを含まない液状洗剤原料に1〜89重量パーセントで混合して液状洗剤を構成している。
【発明の効果】
【0010】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0011】
(1)黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合しているので、汚水に撒布することにより、含有している成分と汚水の無機燐をアルミニューム結合燐、鉄結合燐の形で沈殿させ、汚水中の燐を減らし、汚水中の酸素溶存度を高めて、窒素や硫化水素を除去して、富栄養化を抑えて水質を改善することができる。
したがって、富栄養化による赤潮やアオコの発生を効率よく防止することができる。
【0012】
(2)前記(1)によって、天然素材を用いているので、従来の化学薬品に比べ、自然環境に優しい製品であり、第2の環境公害を起こしたりするのを確実に防止することができる。
【0013】
(3)前記(1)によって、汚水に撒布するだけでよいので、容易に実施することができるとともに、天然素材であるため、撒布作業を安全に行なうことができる。
【0014】
(4)前記(1)によって、水質を改善することができるので、嫌気性の環境での有害生物の繁殖を防止し、有益な生物、魚介類および農作物の増殖を図ることができる。
【0015】
(5)請求項2も前記(1)〜(4)と同様な効果が得られるとともに、液状となるので、撒布作業を広範囲に容易に行なうことができる。
また、魚や動物の飼料の添加剤として使用することにより、カルシュームが十分に供給され、魚や動物の成長が促進され、胃臓を強化して消化機能を活性化させることによりストレスが減少され、発病する各種の疾病の予防と治療が可能となり、組織の退行性変成が抑えられ、重金属の除去に優れた効果が得られる。
【0016】
(6)請求項3も前記(1)〜(5)と同様な効果が得られる。
すなわち、液状水質改善剤は強アルカリ性の水素イオン濃度で還元力が強く、ORP数値がマイナス300mV以上であるので、洗浄力が強く、腐敗がし難い洗剤にできるとともに、洗剤として使用した後の排水は、水質改善剤としての成分を含むため、河川や海へ流れて、それらの水や海水の汚れを浄化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0018】
図1ないし図4に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は汚水中の酸素溶存度を高めて、窒素、燐、硫化水素を除去して富栄養化を抑えることができる本発明の水質改善剤で、この水質改善剤1は黄土粉末2が17〜23重量パーセント、酸化マグネシューム3が6〜8重量パーセント、アルミナ4が12〜28重量パーセント、酸化第2鉄5が3〜5重量パーセント、カーボン6が2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末7が10〜20重量パーセントを撹拌機8に入れて、均一になるように混合した粉末状に加工されたものである。
【0019】
なお、この水質改善剤1で使用される各成分の大きさは小さければ小さい程よいが、経済性を考えると325〜12700ミクロンメッシュのものが使用される。また、水質改善剤1は使用目的に応じて粉末状のまま使用したり、粉末状のものを図3に示すように粒状、顆粒状あるいは多孔質の粒状に焼成や接着剤で形成したものにしたり、生分解プラスチックで粒状や板状に形成したものにして使用される。
【0020】
上記構成の水質改善剤1は図4に示すように、汚水やヘドロに撒布することにより、含有している成分と汚水やヘドロに含まれている無機燐をアルミニューム結合燐、鉄結合燐として汚水やヘドロに含まれている燐を減らし、汚水やヘドロ中の酸素溶存度が高くなり、窒素や硫化水素を除去して富栄養化を抑えて、水質を改善することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
【0021】
次に、図5ないし図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0022】
図5ないし図8に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、粉末状の水質改善剤1を製造する水質改善剤の製造工程9後に、該水質改善剤の製造工程9で製造された水質改善剤1を純水10が収納されたタンク11内に投入し、撹拌機12で撹拌する撹拌工程13と、この撹拌工程13で純水10に水質改善剤1の成分が十分に溶出した状態で、タンク11内の上澄液14をシルト作用を行なう触媒15を通過させてペーハーが12以上の強アルカリ性でORP数値がマイナス300mV以上にイオン化されたコロイド液状の液状水質改善剤16に加工するコロイド液状加工工程17とからなる液状水質改善剤の製造方法18を行なった点で、このような液状水質改善剤の製造方法18で製造された液状水質改善剤16にしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られるとともに、流れのない池、湖、ヘドロ、干潟等の部位に、図8に示すように噴霧器19で容易に撒布して使用することができるとともに、魚や動物の飼料に添加剤として使用することができる。
【0023】
図9および図10に示す本発明を実施するための第3の形態において、前本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、液状水質改善剤16を防腐剤やカセイソーダを含まない液状洗剤原料20に1〜89重量パーセントで混合して、液状洗剤21を製造する液状洗剤の製造工程22を行なった点で、このようにして製造された液状洗剤21は強アルカリ性で、還元力が強く、ORP数値がマイナス300mV以上であるので、洗浄力が強く、腐敗し難い液状洗剤21となる。
また、洗濯に使用した後の排水は液状洗剤21に含まれている液状水質改善剤16によって、河川や海の汚れた水や海水を浄化して、自然破壊を防止することができる。
【0024】
図11および図12に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、液状水質改善剤16を魚や動物の飼料本体23に1000分の2の含有比率で混合した飼料24を製造する飼料の製造工程25を行なった点で、このようにして製造された飼料24を魚や動物に与えるとカルシュームが十分に供給され、成長が促進されるとともに、胃臓を強化して消化機能を活性化させ、ストレスが減少されて発病する各種の疾病の予防と治療が可能となり、組織の退行性変成が抑えられ、重金属の除去に優れた効果が得られた。
なお、本発明を実施する形態では液状水質改善剤16を用いたものについて説明したが、本発明はこれに限らず、粉末状の水質改善剤1も同様に使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明は水質改善剤や液状洗剤を製造する産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の説明図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の混合する場合の説明図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の粒状に形成された水質改善剤の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の使用状態の説明図。
【図5】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図6】本発明を実施するための第2の形態の撹拌工程の説明図。
【図7】本発明を実施するための第2の形態のコロイド液状加工工程の説明図。
【図8】本発明を実施するための第2の形態の使用状態の説明図。
【図9】本発明を実施するための第3の形態の工程図。
【図10】本発明を実施するための第3の形態の液状洗剤の製造工程の説明図。
【図11】本発明を実施するための第4の形態の工程図。
【図12】本発明を実施するための第4の形態の飼料の製造工程の説明図。
【符号の説明】
【0027】
1:水質改善剤、 2:黄土粉末、
3:酸化マグネシューム、 4:アルミナ、
5:酸化第2鉄、 6:カーボン、
7:貝殻粉末、 8:撹拌機、
9:水質改善剤の製造工程、 10:純水、
11:タンク、 12:撹拌機、
13:撹拌工程、 14:上澄液、
15:触媒、 16:液状水質改善剤、
17:コロイド液状加工工程、 18:液状水質改善剤の製造方法、
19:噴霧器、 20:液状洗剤原料、
21:液状洗剤、 22:液状洗剤の製造工程、
23:飼料本体、 24:飼料、
25:飼料の製造工程。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合したことを特徴とする水質改善剤。
【請求項2】
黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を製造する水質改善剤の製造工程と、この水質改善剤の製造工程で製造された水質改善剤を純水に投入して撹拌する撹拌工程と、この撹拌工程後の上澄液をシルト作用でイオン化させたコロイド液状に加工するコロイド液状加工工程とからなることを特徴とする液状水質改善剤の製造方法。
【請求項3】
黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を製造する水質改善剤の製造工程と、この水質改善剤の製造工程で製造された水質改善剤を純水に投入して撹拌する撹拌工程と、この撹拌工程後の上澄液をシルト作用で、ペーハーが12以上の強アルカリ性で、ORP数値がマイナス300mV以上のイオン化されたコロイド液状に加工するコロイド液状加工工程とからなることを特徴とする液状水質改善剤の製造方法。
【請求項4】
液状水質改善剤を防腐剤やカセイソーダを含まない液状洗剤原料に1〜89重量パーセントで混合したことを特徴とする液状洗剤。
【請求項1】
黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合したことを特徴とする水質改善剤。
【請求項2】
黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を製造する水質改善剤の製造工程と、この水質改善剤の製造工程で製造された水質改善剤を純水に投入して撹拌する撹拌工程と、この撹拌工程後の上澄液をシルト作用でイオン化させたコロイド液状に加工するコロイド液状加工工程とからなることを特徴とする液状水質改善剤の製造方法。
【請求項3】
黄土粉末が17〜23重量パーセント、酸化マグネシュームが6〜8重量パーセント、アルミナが12〜28重量パーセント、酸化第2鉄が3〜5重量パーセント、カーボンが2〜4重量パーセントおよび牡蠣殻等の貝殻粉末が10〜20重量パーセントを混合して水質改善剤を製造する水質改善剤の製造工程と、この水質改善剤の製造工程で製造された水質改善剤を純水に投入して撹拌する撹拌工程と、この撹拌工程後の上澄液をシルト作用で、ペーハーが12以上の強アルカリ性で、ORP数値がマイナス300mV以上のイオン化されたコロイド液状に加工するコロイド液状加工工程とからなることを特徴とする液状水質改善剤の製造方法。
【請求項4】
液状水質改善剤を防腐剤やカセイソーダを含まない液状洗剤原料に1〜89重量パーセントで混合したことを特徴とする液状洗剤。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−126159(P2008−126159A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−315049(P2006−315049)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(506387177)
【出願人】(506388417)
【出願人】(506387041)
【出願人】(506389997)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(506387177)
【出願人】(506388417)
【出願人】(506387041)
【出願人】(506389997)
【Fターム(参考)】
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