説明

決済方法および決済代行サーバ

【課題】 電子商取引を行う際に、決済に必要な情報を入力する等の繁雑な手続きを省略することが可能な決済方法および決済代行サーバを提供する。
【解決手段】 利用者PC31でECサイトサーバ20にアクセスし、商品の特定を行うと、ECサイトサーバ20は注文情報を決済代行サーバ10に送信し、決済ID生成部11が決済IDを生成して注文情報記憶部15に登録し、二次元コード生成部12が決済IDを二次元コード化してECサイトサーバ経由で利用者PC31に送信する。携帯端末32で二次元コードを撮影すると、携帯端末32は、決済IDおよびユーザIDを決済管理部13に送信し、決済管理部13は、決済種別情報記憶部17を参照して、決済種別情報を抽出し、決済システム40に送信する。決済システム40では決済を実行し、決済可否の情報を決済代行サーバを介してECサイトサーバ20および携帯端末32に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット上で電子商取引を行う際の代金決済手続きを簡易に行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの普及に伴い、商品等の注文と決済をコンピュータネットワークを利用して行う電子商取引が盛んになってきている。また、決済業務の支援をするシステムも開発されている。例えば、特許文献1には、携帯電話会社が決済代行業者となることで決済業務を支援するシステムが記載されている。また、特許文献2には、現金決済を可能とする決済システムが記載されている。
【特許文献1】特開2002−298041号公報
【特許文献2】特開2001−5883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の電子商取引においては、利用者は注文すべき商品等の決定を行った後、クレジット決済を行う場合には、クレジットカードの番号等の決済に必要な情報を入力しなければならないという煩わしさがある。上記特許文献1に記載の発明においても、携帯電話番号を入力しなければならないという煩わしさがある。また、上記特許文献1に記載の発明の場合、携帯電話機の電話番号と携帯電話通信網の関係を把握しているとともに、携帯使用料金の引き落としが可能な通信事業者だけしか行うことができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、電子商取引を行う際に、決済に必要な情報を入力する等の繁雑な手続きを省略することが可能であるとともに、通信事業者以外であっても行うことが可能な決済方法および決済代行サーバを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明では、コンピュータネットワークを利用して電子商取引を行う際に決済を行う方法であって、利用者PCから商品特定の指示を、ECサイトを実現するECサイトサーバに送信する段階と、前記ECサイトサーバが、前記利用者PCからの指示に基づいて注文情報を生成し、決済代行サーバに送信する段階と、前記決済代行サーバが、受信した注文情報を特定する決済IDを生成する段階と、生成した決済IDを前記注文情報とともに登録する段階と、前記決済IDを表現した二次元コードを生成して前記ECサイトサーバに送信する段階と、前記ECサイトサーバが、前記決済代行サーバから受信した二次元コードを前記利用者PCに送信する段階と、前記利用者PCが、前記ECサイトサーバから受信した二次元コードを画面に表示する段階と、利用者の携帯端末が、前記表示された二次元コードを撮影により取得して、当該二次元コードに記録された決済IDを復号する段階と、前記携帯端末に登録されたユーザIDを抽出し、前記決済IDとともに、前記携帯端末に登録されたURLで特定される前記決済代行サーバに送信する段階と、前記決済代行サーバが、受信した決済IDの確認を行う段階と、受信したユーザIDに対応する決済種別情報を抽出して、決済システムに送信する段階と、前記決済システムが、受信した決済種別情報を用いて決済を行う段階と、決済可否の情報を前記決済代行サーバに送信する段階と、前記決済代行サーバが、受信した決済可否の情報に基づいて決済可否の通知を前記ECサイトサーバおよび前記携帯端末に対して行う段階を有する決済方法を提供する。
【0006】
また、本発明では、利用者がコンピュータネットワークを利用して電子商取引を行う際に決済の代行を行うサーバであって、利用者の情報を記憶した利用者情報記憶手段と、利用者が決済するための引き落とし先に関する情報を記憶した決済種別記憶手段と、ECサイトから受信した注文情報に基づいて、当該注文情報を特定する決済IDを生成する決済ID生成手段と、前記決済IDに基づいて、前記ECサイトへ送信するための二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、前記生成した決済IDおよび受信した注文情報を対応付けて記憶する注文情報記憶手段と、携帯端末から受信した決済IDおよびユーザIDに基づいて、前記決済種別記憶手段および注文情報記憶手段から決済種別情報を抽出する決済管理手段と、前記抽出された決済種別情報を決済システムに送信するとともに、決済システムからの決済可否情報を受信する決済システム用送受信手段と、前記受信した決済可否情報に基づいて、決済可否についての通知を、前記ECサイトおよび前記携帯端末に送信する決済可否送信手段を有する決済代行サーバを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、利用者が購入すべき商品等を指定すると、特定した商品等の情報と、事前に登録された利用者情報に基づいて決済IDを表現した二次元コードを送信するとともに、携帯端末から受信した決済IDおよびユーザIDに基づいて決済種別情報を抽出して決済システムに対して決済を依頼するようにしたので、利用者は、注文商品の特定後、携帯端末で二次元コードを撮影するだけで良く、繁雑な情報を入力する必要がなくなるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(1.システム構成)
図1に、本発明に係る決済代行サーバの構成図を示す。図1に示すように、決済代行サーバ10は、ECサイトサーバ20、利用者PC31、携帯端末32、決済システム40と連携して決済代行処理を実現する。
【0009】
決済代行サーバ10は、決済ID生成部11、二次元コード生成部12、決済管理部13、記憶装置14を有している。また、記憶装置14は、注文情報記憶部15、利用者情報記憶部16、決済種別情報記憶部17、店舗情報記憶部18、アクセス情報記憶部19を有している。
【0010】
決済ID生成部11は、ECサイトサーバ20から受信した注文情報(店舗ID、金額、受注番号の組み合わせ)に対して、これらを特定する決済IDを生成する機能を有している。二次元コード生成部12は、決済ID生成部11により生成された決済IDを二次元コードに変換する機能を有している。このように、所定の情報を二次元コード化する技術は公知のものであるので、二次元コード生成部12は、公知のソフトウェアである二次元コード生成モジュールを利用することにより実現できる。
【0011】
決済管理部13は、携帯端末32から受信した決済IDを用いて注文情報記憶部15を参照して、その決済IDで注文がなされているかどうかを確認し、携帯端末32から受信したユーザIDを用いて決済種別情報記憶部17から決済種別情報を抽出し、決済システム40に送信する機能を有するとともに、決済システム40から受信した決済可否情報に基づいて決済可否をECサイトサーバ20、携帯端末32にそれぞれ通知する機能を有している。
【0012】
注文情報記憶部15は、ECサイトサーバ20から受信した店舗ID、金額、受注番号、および決済ID生成部11が生成した決済IDを対応付けて記憶するものである。利用者情報記憶部16は、利用者のユーザID、氏名を記憶したものである。決済種別情報記憶部17は、利用者のユーザID、クレジットカード番号、クレジットカードの有効期限を記憶したものである。店舗情報記憶部18は、ECサイトの店舗ID、店舗名を記憶したものである。アクセス情報記憶部19は、携帯端末32から受信した決済ID、ユーザIDを記憶したものである。注文情報記憶部15、利用者情報記憶部16、決済種別情報記憶部17、店舗情報記憶部18、アクセス情報記憶部19は、いずれも、ハードディスク、光ディスク等の大容量記憶装置で実現される記憶装置14内に所定の記憶領域を確保することにより実現される。
【0013】
決済代行サーバ10は、Webサーバ、データベースサーバとしての機能を有する1台または2台以上のコンピュータに、専用のプログラムを搭載することにより実現される。したがって、図1においては省略してあるが、インターネット等のコンピュータネットワークを介したデータの送受信部を備えており、ECサイトサーバ20、携帯端末32との通信が可能となっている。
【0014】
ECサイトサーバ20は、電子商取引(EC)を行うWebサイトを提供するサーバコンピュータであり、Webサーバ、データベースサーバ等により実現される。ECサイトサーバ20と決済代行サーバ10の間、ECサイトサーバ20と利用者PC31の間は、ともにインターネットによる通信が可能となっている。本発明によるECサイトサーバ20は、公知のECサイトサーバとほぼ同一の機能を有するが、利用者PC31により商品が特定された場合に、注文情報を決済代行サーバ10に送信する機能、決済代行サーバ10から二次元コードを受信して、その二次元コードを依頼元の利用者PC31に送信する機能を有している点に特徴がある。
【0015】
利用者PC31は、インターネット接続機能を有するコンピュータであり、汎用のパーソナルコンピュータにWebブラウザを搭載することにより実現される。携帯端末32は、利用者PC31の画面に表示された二次元コードを撮影し、この二次元コードに記録されている決済IDとともに、事前に登録されているユーザIDを、事前に登録されているURL宛てに送信する機能を有しており、二次元コード読取機能、インターネット接続機能を有する市販の携帯電話機に専用のプログラムをダウンロードすることにより実現される。
【0016】
決済システム40は、クレジットカード会社の管理下にあって、決済処理を実行するコンピュータシステムである。この決済システム40は、クレジットカードの会員の情報を有しており、決済代行サーバ10と専用線で接続されている。決済システム40は、決済代行サーバ10から決済種別情報を受信し、決済可能である場合には決済処理を実行し、決済が実行できたかどうかについての情報を決済代行サーバ10に送信する機能を有している。
【0017】
ここで、記憶装置14内の注文情報記憶部15、利用者情報記憶部16、決済種別情報記憶部17、店舗情報記憶部18、アクセス情報記憶部19の記録項目について説明しておく。注文情報記憶部15には、図2(a)に示すように、決済ID、店舗ID、受注番号、金額、取引状態の5項目が記録されている。店舗ID、受注番号、金額は、ECサイトサーバ20から送信されてきた情報をそのまま記録するものであり、決済IDは決済ID生成部11により生成されたものを記録する。利用者情報記憶部16には、図2(b)に示すように、ユーザID、氏名の2項目が記録されている。決済種別情報記憶部17には、図2(c)に示すように、ユーザID、カード番号、カード有効期限の3項目が記録されている。店舗情報記憶部18には、図2(d)に示すように、店舗ID、店舗名の2項目が記録されている。店舗IDはECサイトサーバ20を特定するためのIDである。アクセス情報記憶部19には、図2(e)に示すように、決済ID、ユーザIDの2項目が記録されている。決済ID、ユーザIDは携帯端末32から送信されてきた情報をそのまま記録するものである。
【0018】
(2.処理動作)
次に、本発明に係る決済方法を、図1に示したサーバの処理動作とともに、図3のフローチャートを利用して説明する。ここでは、商品として、保険商品や旅行商品等、物品の配送が不要なものを購入する場合について説明する。一般消費者である利用者が本サーバを利用するに際しては、事前に利用者登録を行い、利用者情報を利用者情報記憶部16に登録しておく必要がある。具体的には、自分の氏名、代金決済に用いるクレジットカードのカード番号と有効期限を、決済代行サーバを運営する決済代行業者に伝える。すると、決済代行業者が、その利用者に対してユーザIDを発行し、図2(b)に示したように、氏名と対応付けて利用者情報記憶部16に登録するとともに、図2(c)に示したように、ユーザID、カード番号、カード有効期限を対応付けて決済種別情報記憶部17に登録する。そして利用者は、決済代行業者から発行されたユーザIDを携帯端末32の所定の記憶領域に登録する。この決済代行業者への利用者登録と携帯端末32へのユーザIDの登録は、利用者がダウンロードしたプログラムを介して利用者登録を行い、このプログラムが決済代行業者から発行されたユーザIDを携帯端末32の所定の記憶領域に登録しても良い。
【0019】
また、利用者は、自身の携帯端末32から、決済代行業者が運営する所定のサイトにアクセスし、所定のプログラムをダウンロードする。このように、所定のサイトにアクセスして、携帯電話機で起動するプログラムをダウンロードする技術については、公知であるので詳細な説明は省略する。このプログラムをダウンロードすると、携帯端末32は、決済管理部13にアクセスするためのURLを自身の所定の記憶領域内に登録する。このプログラムは、二次元コードに記録されていた決済IDを復号すると、所定の記憶領域に記憶されているユーザID、URLを抽出し、抽出したURL宛てに決済IDとユーザIDを送信する機能を実現するためのものである。
【0020】
上記のように、必要な情報が登録された状態で、利用者が、利用者PC31からECサイトサーバ20にアクセスし、注文する商品を特定し、その旨をECサイトサーバ20に通知する(S1)。この商品の特定の処理は、従来のECサイトにおける処理と同様である。ECサイトサーバ20では、注文内容が特定されると、金額を算出し、その注文を受け、受注番号を発行する。そして、その受注番号と、金額、自身の店舗IDを注文情報として決済代行サーバ10に送信する(S2)。
【0021】
決済代行サーバ10が、ECサイトサーバ20から注文情報(受注番号、金額、店舗ID)を受信すると、決済ID生成部11が決済IDを生成する。そして、生成した決済IDと受注番号、金額、店舗IDを対応付けて注文情報記憶部15に登録する。さらに、注文情報記憶部15の取引状態を“決済IDを発行した状態”に設定する。続いて、二次元コード生成部12が、生成された決済IDを基に二次元コードを生成する。二次元コードが生成されたら、決済代行サーバ10は、その二次元コード(画像データ)をECサイトサーバ20に送信する(S3)。
【0022】
ECサイトサーバ20では、決済代行サーバ10から二次元コードを受信すると、その二次元コードを含んだHTMLデータを作成してこれを利用者PC31に送信する(S4)。利用者PC31は、ECサイトサーバ20から二次元コードを受信すると、その二次元コードを画面に表示する処理を行う。決済代行サーバ10からECサイトサーバ20を経由して利用者PC31に二次元コードを送信する処理については、上記のように、直接二次元コードの画像データを送信するようにしても良いが、二次元コード生成部12で作成した二次元コードの画像データを決済代行サーバ10の所定の記憶領域に記憶させておき、この二次元コードの画像データのURLのみをECサイトサーバ20を経由して利用者PC31にするようにしても良い。この場合、利用者PC31は、二次元コードの画像データのURLを受信すると、利用者PC31のブラウザの機能により、その受信したURLを利用して決済代行サーバ10にアクセスして二次元コードを取得し、画面に表示させる。
【0023】
利用者PC31の画面に二次元コードが表示されたら、利用者は自身の携帯端末32で、表示された二次元コードを撮影する作業を行う。携帯端末32では、撮影画像を取得し、その画像に二次元コードが含まれていることを認識すると、二次元コードが表現している情報である決済IDを復号するとともに、自身の記憶領域に記憶されたユーザID、送信先URLを抽出し、抽出した送信先URLで特定される決済代行サーバ10に、決済ID、ユーザIDを送信する(S5)。
【0024】
決済代行サーバ10が、携帯端末32から決済ID、ユーザIDを受信すると、決済管理部13が受信した決済IDで注文情報記憶部15を参照し、その決済IDが存在するかどうかを確認する。受信した決済IDが注文情報記憶部15に登録されていた場合には、その取引状態を“携帯端末からアクセスがあった状態”に設定する。さらに、受信した決済IDに対応する金額を抽出するとともに、受信したユーザIDで決済種別情報記憶部17を参照し、カード番号およびカード有効期限を抽出する。そして、金額、カード番号、カード有効期限を決済種別情報として決済システム40に送信する(S6)。すなわち、決済(与信)のリクエストを行うことになる。また、ここで携帯端末32から受信した決済ID、ユーザIDをアクセス情報記憶部19に登録する。
【0025】
決済システム40は、決済代行サーバ10から金額、カード番号、カード有効期限を受信すると、カード番号およびカード有効期限を用いて会員データベースを検索し、これらが正しいかどうかを判断する。判断の結果、正しいものであれば、決済処理を行う。そして、決済処理が行われたか否かに応じて、決済処理完了か不可かの情報を決済代行サーバ10に返信する(S7)。すなわち、決済処理が正しく行われた場合には、決済が完了した旨の情報を決済代行サーバ10に返信し、決済処理が正しく行われなかった場合には、決済不可である旨の情報を決済代行サーバ10に返信することになる。
【0026】
決済代行サーバ10が、決済システム40から、決済が完了であるか不可かの情報を受信したら、決済管理部13は、その結果に応じて注文情報記憶部15の取引状態を“決済成功した状態”または“決済失敗した状態”に設定する。受信した内容に応じた通知をECサイトサーバ20および携帯端末32に対して行う(S8)。すなわち、決済が完了である旨の情報を決済システム40から受信したら、決済管理部13は、決済完了通知を送信し、決済が不可である旨の情報を決済システム40から受信したら、決済管理部13は、決済不可の通知を送信することになる。
【0027】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、商品として、保険商品や旅行商品等、物品の配送が不要なものを購入する場合について説明したが、物品の配送が必要なものを購入する場合には、上記S5において、決済ID、ユーザIDを送信する前に、携帯端末32は、画面に配送先入力画面を表示させる。そして、利用者が携帯端末32に配送先(例えば、住所、電話番号)を入力すると、携帯端末32は、決済ID、ユーザIDとともに配送先を決済代行サーバ10に送信する。そして、決済管理部13が、受信した配送先を利用者情報記憶部16にユーザIDと対応付けて登録する。この場合、予め複数の配送先を携帯端末32に登録しておき、予め登録された配送先から選択するか、新規入力するかを選べるようにしても良い。
【0028】
一般消費者が電子商取引においてクレジット決済で商品等を購入する場合、利用者PCで操作を始めて途中から携帯端末上の操作に切り替わる形態をとる方式のものは特許文献1にも記載があり公知である(同文献第2の実施形態)。この公知技術では、サーバ側からユーザの携帯電話番号あてに電子メールを送付することで通信路の切替が行われる。しかしながら本発明では、利用者PCに表示された二次元コードを利用者が撮影することをきっかけにその切り替えが行われる。すなわち、通信路の切替を利用者主導で行えるという公知技術との相違がある。商品の注文処理は一連の操作として中断が生じることなく行うことが望ましいため、中断の原因となりやすい通信路の切替を利用者主導で行える本発明の方式の方が利用者には都合が良いといえる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る決済代行サーバの構成図である。
【図2】記憶装置14内に記録された情報の項目を示す図である。
【図3】本発明に係る決済代行サーバの処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0030】
10・・・決済代行サーバ
11・・・決済ID生成部
12・・・二次元コード生成部
13・・・決済管理部
14・・・記憶装置
15・・・注文情報記憶部
16・・・利用者情報記憶部
17・・・決済種別情報記憶部
18・・・店舗情報記憶部
19・・・アクセス情報記憶部
20・・・ECサイトサーバ
31・・・利用者PC
32・・・携帯端末
40・・・決済システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータネットワークを利用して電子商取引を行う際に決済を行う方法であって、
利用者PCから商品特定の指示を、ECサイトを実現するECサイトサーバに送信する段階と、
前記ECサイトサーバが、前記利用者PCからの指示に基づいて注文情報を生成し、決済代行サーバに送信する段階と、
前記決済代行サーバが、受信した注文情報を特定する決済IDを生成する段階と、生成した決済IDを前記注文情報とともに登録する段階と、前記決済IDを表現した二次元コードを生成して前記ECサイトサーバに送信する段階と、
前記ECサイトサーバが、前記決済代行サーバから受信した二次元コードを前記利用者PCに送信する段階と、
前記利用者PCが、前記ECサイトサーバから受信した二次元コードを画面に表示する段階と、
利用者の携帯端末が、前記表示された二次元コードを撮影により取得して、当該二次元コードに記録された決済IDを復号する段階と、前記携帯端末に登録されたユーザIDを抽出し、前記決済IDとともに、前記携帯端末に登録されたURLで特定される前記決済代行サーバに送信する段階と、
前記決済代行サーバが、受信した決済IDの確認を行う段階と、受信したユーザIDに対応する決済種別情報を抽出して、決済システムに送信する段階と、
前記決済システムが、受信した決済種別情報を用いて決済を行う段階と、決済可否の情報を前記決済代行サーバに送信する段階と、
前記決済代行サーバが、受信した決済可否の情報に基づいて決済可否の通知を前記ECサイトサーバおよび前記携帯端末に対して行う段階と、
を有することを特徴とする決済方法。
【請求項2】
利用者がコンピュータネットワークを利用して電子商取引を行う際に決済の代行を行うサーバであって、
利用者の情報を記憶した利用者情報記憶手段と、
利用者が決済するための引き落とし先に関する情報を記憶した決済種別記憶手段と、
ECサイトから受信した注文情報に基づいて、当該注文情報を特定する決済IDを生成する決済ID生成手段と、
前記決済IDに基づいて、前記ECサイトへ送信するための二次元コードを生成する二次元コード生成手段と、
前記生成した決済IDおよび受信した注文情報を対応付けて記憶する注文情報記憶手段と、
携帯端末から受信した決済IDおよびユーザIDに基づいて、前記決済種別記憶手段および注文情報記憶手段から決済種別情報を抽出する決済管理手段と、
前記抽出された決済種別情報を決済システムに送信するとともに、決済システムからの決済可否情報を受信する決済システム用送受信手段と、
前記受信した決済可否情報に基づいて、決済可否についての通知を、前記ECサイトおよび前記携帯端末に送信する決済可否送信手段と、
を有することを特徴とする決済代行サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−129635(P2008−129635A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−310255(P2006−310255)
【出願日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)