説明

注文用紙作成装置、注文用紙作成システム、及び注文用紙作成方法

【課題】掲載する商品の種類と印刷レイアウトとが顧客ごとに異なる専用の注文用紙を印刷することができる、注文用紙作成装置を提供する。
【解決手段】本発明の注文用紙作成装置では、予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙200を印刷する際に、この注文用紙200に掲載する商品情報(商品の種類と価格等の情報)と、この商品情報の印刷レイアウトとを、顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客ごとに変更(顧客ごとに最適になるように設定)して印刷する。例えば、商品掲載欄203を、定期購入商品欄204と購入推測商品欄205とに領域を分け、定期購入商品欄204に、顧客の購買履歴情報を基に抽出された定期購入商品を印刷し、購入推測商品欄205に、顧客が購入に興味を示すと推測される購入推測商品を掲載する。これにより、顧客は、注文用紙200による商品の選択と注文とを容易に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客が商品購入のために使用する注文用紙を印刷する、注文用紙作成装置、注文用紙作成システム、及び注文用紙作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
大規模な商品販売業者等では、商品のリストが印刷された注文用紙を顧客に配布し、この注文用紙により顧客からの商品の注文を受け付ける方法が用いられている。顧客は、配布された注文用紙に購入を希望する商品の数量等を記載して注文を行い、商品販売業者等では、この注文用紙により商品の注文を受け、顧客から注文された商品の配送を行う。この注文用紙を用いた商品の注文方法は、他の流通業界(通信販売業界等)でも同様に行われており、この注文用紙としては、光学文字読取装置で読み取り可能なOCR紙を用いた注文用紙(以下、「OCR注文用紙」と呼ぶ)が使用されることが多い。このOCR注文用紙を大量に印刷して顧客に配布し、この注文用紙を通して顧客からの注文を受け付けることにより、商品の受注業務の効率を向上させている。
【0003】
例えば、図4は、上記のOCR注文用紙の一例を示す図であり、商品販売業者等で使用されるOCR注文用紙の例である。この図4に示すOCR注文用紙200aにおいて、破線で示す線は、ドロップアウトカラー印刷された線(例えば、赤色の線)であり、この線により、印刷項目が区分されている。このOCR注文用紙には、その上部に予め組合員コード(顧客コード)301と顧客名302とが印刷されており、その下側に、商品掲載欄が配置されている。この商品掲載欄には、商品の商品番号(注文番号)311、商品名312、価格313が印刷され、また、組合員が注文数量を記入する注文数量記入欄314が印刷されている。なお、この図に示すOCR注文用紙では、商品掲載欄が1段のみ示されているが、実際には、商品掲載欄は複数段設けられることが多い。そして、このOCR注文用紙を用いて商品を注文しようとする顧客は、注文数量記入欄314に、購入する商品の数量を黒鉛筆等で記入し、この数量を記入したOCR注文用紙を、この組合員の住む地域を担当する店舗(または商品の配送員)に提出する。
【0004】
このように、OCR注文用紙を使用することにより、店舗側では、OCR注文用紙に記入された顧客名と、この顧客の注文内容とを注文用紙読取装置(光学文字読取装置)を用いて効率的に読み取ることができ、また、商品の注文情報も集計も容易になる。このため、商品の受注業務の効率が大幅に改善され、経費の節減にもつながる。このように、OCR注文用紙を用いることにより、商品の受注業務の効率が大幅に改善されるという利点があるが、一方で、顧客に配布するOCR注文用紙は、同一商品項目を、同じレイアウトで大量に印刷して配布されるため、顧客が商品を選択する上で不便な点もある。すなわち、顧客は、OCR注文用紙を用いて注文を行おうとする場合に、多数印刷された商品項目の一覧中から購入しようとする商品を一つずつ探し出す必要があり、顧客にとっては、注文に手間と時間がかかるという問題があり、この問題が改善されることが望まれていた。
【0005】
なお、関連する商品の送付書類のフィルム・ラッピングシステムがある(特許文献1を参照)。この特許文献1に記載の送付書類のフィルム・ラッピングシステムは、生活協同組合連合会を構成する複数の生活協同組合に加入した各組合員が所望する商品カタログと、OCR用紙、商品のお届け明細書等を、各組合員ごとに正確、且つ迅速にフィルムにラッピングすることを目的とする。このために、予め組合員から提出されたOCR用紙の記入情報を生活協同組合のOCRリード機で読取り、これをカタログ商品注文情報および商品注文情報として生活協同組合連合会のホストコンピュータに入力蓄積し、前記情報に従って、各組合員が所望する商品カタログ、次回用のOCR用紙、商品のお届け明細書、必要に応じて請求書および振込用紙を搬送ライン上に各組合員ごとシュートして、前記各書類を重合して、各組合員ごとにフィルムでラッピングする。
【0006】
また、関連する案内・注文書製作装置及び方法がある(特許文献2を参照)。この特許文献2に記載の案内・注文書製作装置は、各々の会員がアレルギー反応を起こさない食品のみを確実に購入できるようにすることを目的とする。このために、各々の食品別に、各々の食品の画像情報及び文字情報と、各々の食品に含まれるアレルゲンの情報とを保管し、また、各々の会員別に、各々の会員にアレルギー反応を起こすアレルゲンの情報を保管する。そして、各々の会員毎に、各々の会員に配布される案内書又は注文書の中で、各々の会員にアレルギー反応を起こすアレルゲンを含む食品の掲載部分に、このアレルゲンが含まれることを示す情報を付加する。オンデマンド印刷機は注文用紙に、住所、氏名等の会員情報と一緒に、このアレルゲンを含む食品の印刷部分に、アレルゲンが含まれることを示すマーク等の情報もオンデマンド印刷する。
【0007】
また、関連する商品カタログ提供システムがある(特許文献3を参照)。この特許文献3に記載の商品カタログ提供システムは、顧客の商品に対するニーズを反映し、且つ顧客が容易に各メーカの競合商品を比較・検討することができる商品カタログを提供することを目的としている。このために、複数のメーカが販売する複数の商品に関し、各商品の商品IDと、当該各商品の前記商品カタログに掲載すべきコンテンツと、前記各商品をその商品ニーズ別に分類するためのニーズ分類情報と、から成る商品情報を記憶する商品情報データベースを備えたサーバが、ネットワークを介して顧客端末から提供先情報と顧客ニーズ情報とを取得し、取得した顧客ニーズ情報に適合するニーズ分類情報を有する商品IDのコンテンツを抽出し、提供先情報と抽出したコンテンツとに基づいてカタログデータを生成し、印刷・配送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−141228号公報
【特許文献2】特開2007−193643号公報
【特許文献3】特開2007−249958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したように、OCR注文用紙は注文可能な多数の商品が、どの顧客に対しても同一の印刷レイアウトで掲載されており、顧客は、掲載された多数の商品の中から必要な商品を探し出し、該当する商品ごとに設けられた注文数量記入欄に注文個数を記入することにより注文を行う。しかしながら、OCR注文用紙に掲載されている商品の種類と、その印刷レイアウトはどの顧客に対しても同じであるため、顧客は、どこに必要な商品が掲載されているのか探すのに手間取り、またドロップアウトカラー印刷という制約から記入枠が見づらいこともあり、顧客の購買意欲を阻害する場合もあった。
【0010】
本発明は、上述の課題を解決することのできる、注文用紙作成装置、注文用紙作成システム、及び注文用紙作成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の注文用紙作成装置は、予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙を印刷する際に、前記注文用紙に掲載する商品情報と、該商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、顧客ごとに変更して印刷することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の注文用紙作成装置によれば、予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙を印刷する際に、商品情報(掲載される商品の種類と価格等の情報)と、この商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客に応じて変更して印刷する。
これにより、商品情報(掲載される商品の種類と価格等の情報)と、印刷レイアウトとが、顧客ごとに異なる専用の注文用紙を印刷することができる。このため、注文用紙の商品項目を、顧客のニーズに合わせて個別に設定することができ、顧客は、購入頻度の高い商品や、購入に興味を示す商品を容易に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係わる注文用紙作成システムの構成を示す図である。
【図2】顧客情報データベースに格納される顧客情報と印刷レイアウトの例を示す図である。
【図3】本実施形態の注文用紙作成装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】OCR注文用紙の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係わる注文用紙作成システムの構成を示す図であり、例えば、商品販売業者等で使用される注文用紙作成システムの例である。
【0015】
図1に示す注文用紙作成システム1において、店舗11a内には、注文用紙読取装置(OCR;光学文字読取装置)12aと、この注文用紙読取装置12aが接続される店舗端末(店舗A端末)14aとが設けられており、この店舗端末14aはネットワーク回線15を通して、管理集中センタ100内の管理集中センタサーバ101と通信接続されている。また、店舗11bには、注文用紙読取装置(OCR)12bと、この注文用紙読取装置12bが接続される店舗端末(店舗B端末)14bとが設けられており、この店舗端末14bはネットワーク回線15を通して、管理集中センタ100内の管理集中センタサーバ101と通信接続されている。同様にして、店舗11cには、注文用紙読取装置(OCR)12cと、この注文用紙読取装置12cが接続される店舗端末(店舗C端末)14cが設けられており、この店舗端末14cはネットワーク回線15を通して、管理集中センタ100内の管理集中センタサーバ101と通信接続されている。なお、図1に示す例では、3つの店舗のみを例示しているが、実際には、より多くの店舗が存在する場合がある。
【0016】
各店舗に設置される注文用紙読取装置12a、12b、12cは、注文用紙(OCR注文用紙)の内容をOCR(光学文字読取装置)で読み取りする機能を有する。この注文用紙は、後述するように顧客ごとに印刷レイアウトが異なるようにして印刷されているため、注文用紙読取装置12a、12b、12cは、印刷レイアウト判定部13a、13b、13cにより注文用紙識別IDを認識(印刷レイアウト上での文字の印刷形態を判定)し、この印刷レイアウトに合わせて、注文用紙200上の文字を読み取る機能を有する。すなわち、注文用紙読取装置12a、12b、12cは、注文用紙識別ID(或いは、この注文用紙識別IDが関連付けされた顧客ID)を読み取り、注文用紙の印刷レイアウトを認識し、顧客ごとに異なる注文用紙の印刷レイアウトに合わせて(注文用紙上での文字読み取り位置を切り替えて)、注文用紙上の文字(例えば、注文数量記入欄に記入された数字等)を読み取る。
【0017】
なお、注文用紙識別IDと、この注文用紙識別IDに対応する具体的な印刷レイアウトの情報は、顧客IDに関連付けされた顧客情報データベース111に登録されている。例えば、店舗11a内の注文用紙読取装置12aは、この店舗11aが担当する地域の顧客についての情報(顧客ID、注文用紙識別ID、及び印刷レイアウトの情報)を、予め店舗端末14aを通して管理集中センタサーバ101から受信して保存しておくことができる。或いは、注文用紙読取装置12aは、注文用紙上の注文用紙識別ID(或いは顧客ID)を読み取った際に、この注文用紙識別ID(或いは顧客ID)を管理集中センタサーバ101に送信し、管理集中センタサーバ101から、注文用紙識別ID(或いは顧客ID)に対応する具体的な印刷レイアウトの情報を受信することもできる。
【0018】
管理集中センタ100には、管理集中センタサーバ101と、オンデマンド印刷装置である印刷装置121とが設備されている。なお、管理集中センタサーバ101と印刷装置121とで構成される部分が、本発明における注文用紙作成装置に相当する。また、印刷装置121、印刷レイアウト生成部107、印刷装置制御部108については集中センタや管理集中センタサーバ内だけではなく、管理集中センタとのデータ通信が可能な場所に設置されているサーバ内に備えられていても運用は可能である。例えばオンデマンド印刷機を所有しているメーカ等で印刷をする場合、管理集中センタサーバ101からのデータを当該メーカが所有する印刷装置121が受信する。そしてその印刷装置121が、印刷レイアウト生成部107、印刷装置制御部108の機能を供え、受信した、具体的な印刷レイアウトに必要な情報を用いて印刷処理を行うこともできる。
【0019】
この、図1に示す管理集中センタサーバ101は、後述する顧客情報データベース111及び商品情報データベース112に登録された情報を参照して、顧客別に最適な印刷情報(商品情報と印刷レイアウトの情報)を生成して、印刷装置121へ注文用紙の印刷を指示する。印刷装置(オンデマンド印刷装置)121は、管理集中センタサーバ101により制御、管理される印刷装置であり、管理集中センタサーバ101からの制御指令信号に従い、管理集中センタサーバ101から指示された顧客別の注文用紙をオンデマンドで印刷する。
【0020】
この管理集中センタサーバ101は、制御部102と、通信制御部103と、購入情報登録部104と、定期購入商品抽出部105と、購入商品推測部106と、印刷レイアウト生成部107と、印刷装置制御部108と、顧客情報データベース111と、商品情報データベース112と、を有して構成されている。なお、図1に示す管理集中センタサーバ101の構成は、本発明に直接関係する注文用紙の印刷に関係する部分のみを示したものである。
【0021】
図1に示す管理集中センタサーバ101において、制御部102は、管理集中センタサーバ101の全体を統括して制御する制御であり、サーバ内の各処理部の動作を制御することにより、管理集中センタサーバ101として必要とされる処理機能を実現する。通信制御部103は、ネットワーク回線15を通して、店舗端末14a、14b、14cとの間でデータの送受信を行うための通信処理部である。購入情報登録部104は、店舗端末14a、14b、14cから顧客の商品注文情報を受信して、この顧客の商品注文情報を顧客情報データベース111に登録する。
【0022】
定期購入商品抽出部105は、顧客情報データベース111を参照して、顧客の購買履歴情報を基に、当該顧客が定期的に購入傾向にある商品(例えば、購入回数の多い商品)を定期購入商品として抽出する。購入商品推測部106は、顧客の購買履歴情報を基に、顧客が購入した商品に関連する商品(例えば、購入商品がプリンタである場合に、このプリンタのインク)を購入推測商品として推測する。また、購入商品推測部106は、顧客の嗜好情報を基に、顧客が好む傾向の商品(例えば、顧客の趣味がゴルフである場合は、ゴルフセット)を購入推測商品として推測する。
【0023】
なお、上記の顧客情報データベース111には、顧客の個人情報と、顧客の購買履歴とが対応付けされて記録されている。図2(A)に、顧客情報データベース111に記録され顧客情報の一例を示す。図2(A)に示すように顧客情報は、顧客を識別するための顧客ID、顧客名、住所、電話番号、e−mailアドレス(電子メールアドレス)、担当店舗、購買履歴の情報により構成される。さらには、顧客の趣味等の顧客の嗜好情報(図示せず)も含まれる。
【0024】
また、顧客の購買履歴情報は、図2(B)に示すように、商品を購入した日付け、商品番号、商品名、数量、購入回数、購入価格により構成されている。また、商品情報データベース112は、この注文用紙作成システム1おいて取扱っている商品についての商品情報を記録したデータベースである。
【0025】
印刷レイアウト生成部107は、定期購入商品抽出部105により抽出された定期購入商品と、購入商品推測部106により推測された購入推測商品の注文用紙上での掲載位置(印刷する商品の位置と掲載の順番)を判定することにより、注文用紙上に印刷される商品情報の印刷レイアウトの情報を生成する。この印刷レイアウト生成部107により生成された印刷レイアウトには、この印刷レイアウトを一意に識別するための注文用紙識別IDが付与され、この注文用紙識別IDは、顧客を一意に識別する顧客IDと関連付けされて、顧客情報データベース111に登録される。この注文用紙識別IDは、注文用紙読取装置12a、12b、12cにおいて注文用紙を読み取る際に、注文用紙の印刷レイアウトがどのような形態であるかを判定するキーコードとなる。なお、注文用紙識別IDは顧客IDと対応付けされているため、顧客IDを、注文用紙の印刷レイアウトがどのような形態であるかを判定するキーコードとすることもできる。
【0026】
この印刷レイアウト生成部107では、例えば、図2(C)の注文用紙200に示すような印刷レイアウトの情報を生成することができる。この図2(C)に示す印刷レイアウトでは、注文用紙200の上部側に、この注文用紙200の印刷レイアウトを識別するための注文用紙識別ID201と、顧客名等の顧客情報202とが印刷され、その下側に、商品掲載欄203が印刷される。そして、この商品掲載欄203には、購買履歴情報(購入回数等)を基に選定された定期購入商品欄204と、購入推測による購入推測商品欄205とが、左右に並べて配置される。なお、定期購入商品欄204に掲載する商品の順番は、例えば、購入回数が多い商品から順番に掲載する。
【0027】
また、印刷レイアウトは、図2(D)の注文用紙200の商品項目欄211、212に示すように、レイアウト印刷文字(この例では「みかん」)や、注文数量記入欄211a、211bの大きさを変更することができる。このように、注文用紙200のレイアウト印刷文字の大きさ(大小関係)や、注文数量記入欄211a、211bの大きさ(大小関係)を変更しても、注文用紙読取装置(OCR)12a、12b、12cでは、注文用紙識別ID201(或いは顧客情報(顧客ID)202)を基に、注文用紙200の印刷レイアウトを認識(判定)して注文用紙200上の文字の読み取りを行うことが可能になる。
【0028】
また、印刷レイアウトは、図2(E)に示すように、注文用紙の上部側に、この注文用紙の印刷レイアウトを識別するための注文用紙識別ID201と、顧客名等の顧客情報202を印刷し、その下側に印刷される商品掲載欄203に、定期購入商品欄204と、購入推測商品欄205とを、上下に並べて配置することもできる。この配置例に示すように、注文用紙200の印刷レイアウトが、図2(C)に示す配置から図2(E)に示す配置に変更された場合、すなわち、印刷レイアウト全体の配置が変更された場合においても、注文用紙読取装置(OCR)12a、12b、12cでは、注文用紙識別ID201(或いは顧客情報(顧客ID))の情報を基に、注文用紙200の印刷レイアウトを認識(判定)して注文用紙200上の文字の読取を行うことが可能になる。
【0029】
また、図1に示す管理集中センタサーバ101内の印刷装置制御部108は、印刷レイアウト生成部107により生成された印刷レイアウトの情報を印刷装置(オンデマンド印刷装置)121に出力し、この印刷レイアウトに従って注文用紙を印刷するように印刷装置121を制御する。
【0030】
また、図3は、本実施形態の注文用紙作成装置100a(管理集中センタサーバ101及び印刷装置121)における処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3に示すフローチャートにおいて、破線で囲まれる部分が、注文用紙作成装置100a内で行われる処理であり、ステップS1に示す処理(注文)は、顧客が注文用紙に注文数量を記入する等の人手で行われる処理である。
【0031】
なお、本注文用紙作成システムでは、最初に、顧客が会員になると、顧客情報データベース111に顧客の個人情報と共にアンケート等によって得られた顧客の嗜好情報も合わせて登録される。例えば、顧客が、どのような趣味を持ち、どのような商品に興味があるか等の情報が顧客情報データベース111に登録される。これにより、注文用紙作成装置100aでは、顧客が過去に購入した商品の購買履歴情報を基に抽出した商品の、商品番号、商品名等を顧客に合わせた配列で掲載した注文用紙をオンデマンドで印刷することができるのに加えて、さらに、顧客情報データベース111に登録された顧客の嗜好情報を基に選定した商品の、商品番号、商品名等を顧客に合わせた配列で掲載した注文用紙をオンデマンドで印刷することができる。
【0032】
そして、図3に示すフローチャートのステップS1において、顧客が注文用紙の注文数量記入欄に購入する商品の数量を記入し、この記入した注文用紙を、地域を担当する店舗に提出するか、或いは、商品配送員に手渡しすることにより、商品の注文を行う(ステップS1)。
【0033】
次に、ステップS1において顧客が記入した注文用紙を店舗11a、11b、11c側で回収し、店舗11a、11b、11cでは、注文用紙読取装置(OCR)12a、12b、12cにより注文用紙を読み取る。この注文用紙の読み取りの際に、注文用紙読取装置12a、12b、12cは、注文用紙上に印刷された注文用紙識別IDを読み取り、この注文用紙識別IDを基に顧客別の注文用紙の印刷レイアウトを識別し、この印刷レイアウトの情報に従い注文用紙上の文字を読み取り、商品注文情報を取得する(ステップS2)。なお、注文用紙読取装置12a、12b、12cの制御や、読み取り不読当のデータエントリは店舗端末14a、14b、14cにおいて行われる。
【0034】
続いて、店舗端末14a、14b、14cは、ネットワーク回線15を通して、管理集中センタサーバ101へ顧客の商品注文情報(顧客IDを含む)を送信する(ステップS3)。管理集中センタサーバ101では、店舗端末14a、14b、14cから商品注文情報を受信すると、購入情報登録部104により、受信した商品注文情報を顧客情報データベース111に登録する(ステップS4)。そして、この顧客の商品注文情報が、当該顧客の顧客IDに関連付けされた購買履歴情報に追加されることにより、顧客の購買履歴情報が更新される。また同時に、顧客の商品注文情報は、物流配送システム等の物理的な作業発送を行うシステムへ転送処理される(図示せず)。
【0035】
続いて、管理集中センタサーバ101では、顧客IDを基に、顧客情報データベース111を参照して、当該顧客の顧客情報(購買履歴情報や嗜好情報等)の抽出を行う(ステップS5)。そして、定期購入商品抽出部105は、顧客情報中の購買履歴情報を参照して、顧客が定期的に購入する傾向にある定期購入商品の抽出を行い、また、購入商品推測部106は、顧客情報中の購買履歴情報或いは顧客の嗜好情報を参照し、顧客の定期購入商品に関連する商品、或いは顧客の好みの傾向を示す商品である購入推測商品(顧客のニーズに合わせて推奨する商品)を商品情報データベース112から抽出する(ステップS6)。
【0036】
購入商品推測部106は、この購入推測商品(顧客のニーズに合わせて推奨する商品)を推測する際に、商品情報データベース112に登録された商品の中から、顧客が過去に購入した商品に関連する商品を推測する。例えば、顧客がコーヒーメーカーを購入した場合には、商品情報データベース112においてコーヒーメーカーに対応付けられ登録されている、コーヒ豆等を購入推測商品として抽出する。また、顧客の趣味が「SF映画の鑑賞」である場合は、「SF映画のDVD」を、購入推測商品として抽出する。
【0037】
次に、印刷レイアウト生成部107は、定期購入商品抽出部105により抽出された定期購入商品と、購入商品推測部106により推測された購入推測商品とを、注文用紙作に印刷するための印刷レイアウトの情報を生成する(ステップS7)。印刷レイアウト生成部107は、生成した印刷レイアウトの情報(定期購入商品と購入推測商品の商品情報を含む)を、印刷装置制御部108に送信する。例えば、顧客が購入した商品やその推奨商品の種別に基づいて、顧客が最も多く購入した商品、または最も多く推奨した商品を示す種別に応じたレイアウトが予め定められており、このレイアウトに基づいて、印刷レイアウトを生成するようにしてもよい。
【0038】
印刷装置制御部108は、印刷レイアウト生成部107から印刷レイアウトの情報(定期購入商品と購入推測商品の商品情報を含む)を受信すると、この印刷レイアウトの情報を印刷装置121に送信する。印刷装置121では、印刷装置制御部108から受信した印刷レイアウトの情報(定期購入商品と購入推測商品の商品情報を含む)に従い、顧客別の専用の注文用紙をオンデマンド印刷する(ステップS8)。この印刷装置121で印刷された顧客別の注文用紙は、該当する顧客へ配布される。
【0039】
以上、説明したように、本発明の注文用紙作成システムにおいては、注文用紙のレイアウト及び商品項目を、顧客のニーズに合わせて個別に設定することができる。これにより、顧客の購入頻度の高い商品や、顧客が興味を示す商品を簡易選択できるようなレイアウトで注文用を印刷することが可能となり、顧客の購買意欲の機会損失を減らすことができる。
【0040】
また、上述した実施形態では、商品販売業者等におけるOCR注文用紙の発行の例を示したが、本発明の注文用紙作成システムは、注文用紙を使用し、この注文用紙の読み取り処理を行う全ての業界で使用可能である。また、医療検査業界における健診、検診、問診用紙を利用する分野、文教(学校予備校業界)における学内アンケートやオープンキャンパス利用状況調査等を行う分野においても適用可能である。
【0041】
また、上記管理集中センタサーバ101は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。すなわち、管理集中センタサーバ101における各処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。
【0042】
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。また、管理集中センタサーバ101には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも図示せず)が接続されているものとする。ここで、入力装置としては、キーボード、マウス等の入力デバイスのことをいう。表示装置とは、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等のことをいう。
【0043】
なお、ここで本発明と上記実施形態との対応関係について補足して説明しておく。本発明における注文用紙作成システムは、図1に示す注文用紙作成システム1が対応する。また、本発明における注文用紙作成装置は、図1に示す注文用紙作成装置100a(管理集中センタサーバ101と、印刷装置(オンデマンド印刷装置)121とで構成される部分)が対応する。また、本発明における各店舗に設置される店舗端末は、店舗端末(店舗A端末)14aと、店舗端末(店舗B端末)14bと、店舗端末(店舗C端末)14cとが対応する。また、本発明における注文用紙読取装置は、注文用紙読取装置(OCR)12a、12b、12cが対応する。また、本発明におけるネットワーク回線は、ネットワーク回線15が対応する。
【0044】
また、本発明における顧客情報データベースは、顧客情報データベース111が対応し、本発明における商品情報データベースは、商品情報データベース112が対応する。また、本発明における通信制御部は、通信制御部103が対応し、本発明における購入情報登録部は、購入情報登録部104が対応し、本発明における定期購入商品抽出部は、定期購入商品抽出部105が対応し、本発明における購入商品推測部は、購入商品推測部106が対応し、本発明における印刷レイアウト生成部は、印刷レイアウト生成部107が対応する。また、本発明における印刷制御部は、印刷装置制御部108が対応し、本発明における印刷装置は、印刷装置(オンデマンド印刷装置)121が対応し、本発明における注文用紙作は、図2に示す注文用紙200が対応する。
【0045】
(1)そして、上記実施形態において、注文用紙作成装置100aは、予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙200を印刷する際に、上記の注文用紙200に掲載する商品情報と、該商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客ごとに変更して印刷する。
このような構成の注文用紙作成装置100aでは、予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙200を印刷する際に、商品情報(掲載される商品の種類と価格等の情報)と、この商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客に応じて変更して印刷する。
これにより、商品情報(掲載される商品の種類と価格等の情報)と、印刷レイアウトとが、顧客ごとに異なる専用の注文用紙を印刷することができる。このため、注文用紙の商品項目を、顧客のニーズに合わせて個別に設定することができ、顧客は、購入頻度の高い商品や購入に興味を示す商品を容易に選択して注文することができる。
【0046】
(2)また、上記実施形態において、注文用紙200に掲載される商品情報には、商品の種類と価格の情報とが含まれ、この商品の種類には、顧客の購買履歴情報を基に当該顧客が定期的に購入すると判定される定期購入商品と、顧客の購買履歴情報を基に当該顧客が購入に興味を示すと推測される購入推測商品と、が含まれる。
このような構成の注文用紙作成装置100aでは、予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙200を印刷する際に、掲載(印刷)する商品情報として、この顧客が定期的に購入する定期購入商品と、顧客が興味を示すと推測される購入推測商品とを掲載する。
これにより、注文用紙200に掲載(印刷)する商品情報(商品項目等)を、顧客のニーズに合わせて個別に設定することができる。このため、顧客は、購入頻度の高い商品や購入に興味を示す商品を容易に選択して注文することができる。
【0047】
(3)また、上記実施形態において、注文用紙作成装置100aは、顧客の個人情報と当該顧客の購買履歴情報とを関連付けて登録する顧客情報データベース111と、販売する商品についての情報を登録する商品情報データベース112と、ネットワーク回線15を利用して通信接続される外部の店舗端末14a、14b、14cから顧客の商品注文情報を受信するとともに、当該受信した顧客の商品注文情報を当該顧客の購買履歴情報として顧客情報データベース111に登録する購入情報登録部104と、顧客の購買履歴情報を基に、当該顧客が定期的に購入すると判定される定期購入商品を抽出する定期購入商品抽出部105と、顧客の購買履歴情報を基に商品情報データベース112を参照し、当該顧客が購入に興味を示すと推測される購入推測商品を抽出する購入商品推測部106と、定期購入商品の商品情報と購入推測商品の商品情報とを、注文用紙200上に印刷する際の印刷レイアウトの情報を生成する印刷レイアウト生成部107と、定期購入商品及び購入推測商品の商品情報と、印刷レイアウトの情報とを印刷装置121に出力し、この印刷レイアウトに従って商品情報を印刷するように印刷装置121を制御する印刷装置制御部108と、を備える。
【0048】
このような構成の注文用紙作成装置100aでは、顧客の商品の購買履歴情報を顧客情報データベース111に登録する。また、販売する商品についての情報を商品情報データベース112に登録する。そして、注文用紙200に商品情報を印刷する際には、定期購入商品抽出部105により、顧客の購買履歴情報を基に、当該顧客が定期的に購入する定期購入商品を抽出する。また、購入商品推測部106により、顧客の購買履歴情報を基に商品情報データベース112を参照し、当該顧客が購入に興味を示すと推測される購入推測商品を抽出する。印刷レイアウト生成部107は、定期購入商品の商品情報と購入推測商品の商品情報とを、注文用紙200上に印刷する際の印刷レイアウト情報を生成する。そして、印刷装置制御部108は、定期購入商品及び購入推測商品の商品情報と、印刷レイアウト情報とを印刷装置121に出力し、この印刷レイアウトに従って顧客別の専用の注文用紙を印刷するように印刷装置121を制御する。
これにより、注文用紙200に印刷する商品情報(商品の種類や価格等の情報)と、印刷レイアウトとを、顧客のニーズに合わせて個別に設定して、顧客別の専用の注文用紙を印刷することができる。このため、顧客は、購入頻度の高い商品や、購入に興味を示す商品を容易に選択して注文することができる。
【0049】
(4)また、上記実施形態において、注文用紙200には、顧客を識別するための情報である個人情報の掲載欄と、顧客別の印刷レイアウトを識別するための情報である注文用紙識別IDの掲載欄と、販売する商品についての、商品名、商品番号、商品単価、及び注文数量記入欄が一体として形成された商品掲載欄と、が印刷される。
このような構成の注文用紙作成装置100aでは、注文用紙200に、顧客を識別するための情報である個人情報(例えば、顧客名と顧客ID)の掲載欄と、印刷レイアウトを識別するための情報である注文用紙識別IDの掲載欄と、販売する商品についての、商品名、商品番号、商品単価、及び注文数量記入欄が一体として形成された商品掲載欄と、を印刷する。
これにより、各店舗に設置される注文用紙読取装置12a、12b、12cは、注文用紙200上に印刷された注文用紙識別ID(或いは、顧客ID)を読み取り、この注文用紙識別IDを基に、注文用紙200の印刷レイアウトを認識(例えば、注文用紙における文字位置等の印刷形態を判定)し、顧客ごとに異なる注文用紙200の印刷レイアウトに合わせて(例えば、注文用紙200上での文字読み取り位置を切り替えて)、注文用紙200上の文字を読み取ることができる。
【0050】
(5)また、上記実施形態において、顧客情報データベース111には顧客の嗜好情報が予め登録されており、購入商品推測部106は、顧客情報データベース111に登録された顧客の嗜好情報を基に、商品情報データベース112を参照して、上記嗜好情報に関連する商品を購入推測商品として抽出する。
これにより、顧客の嗜好(好みの傾向)に応じた商品を推測して、注文用紙に印刷することができる。
【0051】
(6)また、上記実施形態において、注文用紙200に印刷される商品情報は、定期購入商品と、購入推測商品とが、領域を分けて印刷される。
これにより、顧客は、購入頻度の高い定期購入商品や、購入に興味を示す購入推測商品を容易に選択して注文することができる。
【0052】
(7)また、上記実施形態において、注文用紙作成装置100aは、注文用紙として、OCRで使用する用紙を用いたOCR注文用紙を印刷する。
これにより、商品情報(掲載される商品の種類と価格等の情報)と、印刷レイアウトとが、顧客ごとに異なる、顧客別の専用のOCR注文用紙を印刷することができる。
【0053】
(8)また、上記実施形態において、注文用紙作成システム1は、予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙200を印刷する際に、この注文用紙200に掲載する商品情報と、該商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客ごとに変更して印刷する注文用紙作成装置100aと、注文用紙作成装置100aにより印刷された注文用紙200を読み取る注文用紙読取装置12a、12b、12cを備える店舗端末14a、14b、14cと、がネットワーク回線15を通して通信接続されて構成される注文用紙作成システム1であって、注文用紙作成装置100aは、注文用紙200に、顧客を識別するための情報である個人情報の掲載欄と、顧客別の印刷レイアウトを識別するための情報である注文用紙識別IDの掲載欄と、販売する商品についての、商品名、商品番号、商品単価、及び注文数量記入欄が一体として形成された商品掲載欄と、を印刷し、上記の注文用紙読取装置12a、12b、12cは、注文用紙200に記載された注文用紙識別IDを読み取り、該注文用紙識別IDの情報を基に注文用紙200の印刷レイアウトを判定し、該判定した印刷レイアウトを基準にして、注文用紙200上の文字を読み取る。
【0054】
このような構成の注文用紙作成システム1においては、注文用紙作成装置100aは、注文用紙200に掲載する商品情報と、該商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客ごとに変更して印刷する。また、注文用紙作成装置100aは、注文用紙200に、顧客を識別するための情報である個人情報の掲載欄と、印刷レイアウトを識別するための情報である注文用紙識別IDの掲載欄と、販売する商品についての、商品名、商品番号、商品単価、及び注文数量記入欄が一体として形成された商品掲載欄と、を印刷する。そして、店舗端末14a、14b、14c内の注文用紙読取装置12a、12b、12cは、注文用紙200に記載された注文用紙識別IDを読み取り、この注文用紙識別IDの情報を基に注文用紙200の印刷レイアウトを認識(印刷レイアウト上での文字の印刷形態を判定)し、この認識した印刷レイアウトを基準にして、注文用紙200上の文字を読み取る。
【0055】
これにより、注文用紙作成装置100aでは、注文用紙200に掲載(印刷)する商品情報(商品の種類や価格等の情報)と印刷レイアウトとを、顧客のニーズに合わせて個別に設定して注文用紙200を印刷することができる。このため、顧客は、購入頻度の高い商品や、購入に興味を示す商品を容易に選択して注文することができる。そして、各店舗に設置される注文用紙読取装置12a、12b、12cは、注文用紙200上の印刷された注文用紙識別IDを認識し、顧客ごとに異なる注文用紙200の印刷レイアウトに合わせて(例えば、注文用紙200上での文字読み取り位置等を切り替えて)、注文用紙200上の文字を読み取ることができる。
【0056】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の注文用紙作成システム1及び注文用紙作成装置100aは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0057】
11a,11b,11c…店舗、12a,12b,12c…注文用紙読取装置(OCR)、13a,13b,13c…印刷レイアウト判定部、14a,14b,14c…店舗端末、15…ネットワーク回線、100…管理集中センタ、100a…注文用紙作成装置、101…管理集中センタサーバ、102…制御部、103…通信制御部、104…購入情報登録部、105…定期購入商品抽出部、106…購入商品推測部、107…印刷レイアウト生成部、108…印刷装置制御部、111…顧客情報データベース、112…商品情報データベース、121…印刷装置、200…注文用紙、201…注文用紙識別ID、202…顧客情報(顧客名)、203…商品掲載欄、204…定期購入商品欄、205…購入推測商品欄、211,212…商品項目欄、211a,212a…注文数量記入欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙を印刷する際に、前記注文用紙に掲載する商品情報と、該商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客ごとに変更して印刷することを特徴とする注文用紙作成装置。
【請求項2】
前記注文用紙に掲載される商品情報には、商品の種類と価格の情報とが含まれ、
前記商品の種類には、
前記顧客の購買履歴情報を基に当該顧客が定期的に購入すると判定される定期購入商品と、
前記顧客の購買履歴情報を基に当該顧客が購入に興味を示すと推測される購入推測商品と、
が含まれることを特徴とする請求項1の注文用紙作成装置。
【請求項3】
顧客の個人情報と当該顧客の購買履歴情報とを関連付けて登録する顧客情報データベースと、
販売する商品についての情報を登録する商品情報データベースと、
ネットワーク回線を利用して通信接続される外部の店舗端末から前記顧客の商品注文情報を受信するとともに、当該受信した顧客の商品注文情報を当該顧客の購買履歴情報として前記顧客情報データベースに登録する購入情報登録部と、
前記顧客の購買履歴情報を基に、当該顧客が定期的に購入すると判定される定期購入商品を抽出する定期購入商品抽出部と、
前記顧客の購買履歴情報を基に前記商品情報データベースを参照し、当該顧客が購入に興味を示すと推測される購入推測商品を抽出する購入商品推測部と、
前記定期購入商品の商品情報と前記購入推測商品の商品情報とを、前記注文用紙上に印刷する際の印刷レイアウトの情報を生成する印刷レイアウト生成部と、
前記定期購入商品及び前記購入推測商品の商品情報と、前記印刷レイアウトの情報とを印刷装置に出力し、この印刷レイアウトに従って前記商品情報を印刷するように前記印刷装置を制御する印刷装置制御部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の注文用紙作成装置。
【請求項4】
前記注文用紙には、
顧客を識別するための情報である個人情報の掲載欄と、
前記顧客別の印刷レイアウトを識別するための情報である注文用紙識別IDの掲載欄と、
販売する商品についての、商品名、商品番号、商品単価、及び注文数量記入欄が一体として形成された商品掲載欄と、
が印刷される、
ことを特徴とする請求項3に記載の注文用紙作成装置。
【請求項5】
前記顧客情報データベースには顧客の嗜好情報が予め登録されており、
前記購入商品推測部は、前記顧客情報データベースに登録された顧客の嗜好情報を基に、前記商品情報データベースを参照して、前記嗜好情報に関連する商品を前記購入推測商品として抽出する
ことを特徴とする請求項3に記載の注文用紙作成装置。
【請求項6】
前記注文用紙に印刷される商品情報は、前記定期購入商品と、前記購入推測商品とが、領域を分けて印刷される
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の注文用紙作成装置。
【請求項7】
前記注文用紙はOCRで使用する用紙を用いたOCR注文用紙である、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の注文用紙作成装置。
【請求項8】
予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙を印刷する際に、前記注文用紙に掲載する商品情報と、該商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客ごとに変更して印刷する注文用紙作成装置と、
前記注文用紙作成装置により印刷された注文用紙を読み取る注文用紙読取装置を備える店舗端末と、
がネットワーク回線を通して通信接続されて構成される注文用紙作成システムであって、
前記注文用紙作成装置は、
前記注文用紙に、
顧客を識別するための情報である個人情報の掲載欄と、
前記顧客別の印刷レイアウトを識別するための情報である注文用紙識別IDの掲載欄と、
販売する商品についての、商品名、商品番号、商品単価、及び注文数量記入欄が一体として形成された商品掲載欄と、
を印刷し、
前記注文用紙読取装置は、
前記注文用紙に記載された注文用紙識別IDを読み取り、該注文用紙識別IDの情報を基に前記注文用紙の印刷レイアウトを判定し、該判定した印刷レイアウトを基準にして、前記注文用紙上の文字を読み取る
ことを特徴とする注文用紙作成システム。
【請求項9】
前記注文用紙はOCRで使用する用紙を用いたOCR注文用紙であり、
前記店舗端末の注文用紙読取装置は前記OCR注文用紙の読み取り装置であり、
前記注文用紙読取装置で読み取られたOCR注文用紙上の記入情報が、顧客の商品注文情報として、前記注文用紙作成装置に送信される
ことを特徴とする請求項8に記載の注文用紙作システム。
【請求項10】
予め登録された顧客が商品購入のために使用する注文用紙を印刷する際に、前記注文用紙に掲載する商品情報と、該商品情報の印刷レイアウトとを、各顧客の購買履歴情報に基づいて、各顧客ごとに変更して印刷することを特徴とする注文用紙作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−190104(P2012−190104A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−51144(P2011−51144)
【出願日】平成23年3月9日(2011.3.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)