説明

洋風便器装置

【課題】第1の目的は、簡易な構成により便鉢の周囲に形成されるスカート部の汚染を防止する意匠性に優れた洋風便器装置を提供することにあり、更に、第2の目的は、スカート部とともに便鉢の上縁に形成されるリム部への汚染も防止する意匠性に優れた洋風便器装置を提供する。
【解決手段】便鉢13の周囲に形成されるスカート部12と、便鉢13の上縁に形成されるリム部11とを備えた洋風便器装置10において、スカート部12を覆うスカート対応部22と、リム部11を覆うリム対応部21とを有し、それらの部分を柔軟性のある合成樹脂材で一体的に形成した便器カバー20を、リム部11の上方に載置させて着脱可能に取付けた構造にするとともに、リム部11、スカート部12のうち、便器カバー20で覆われる部分の外面を、便器カバー20の肉厚に応じて凹ませた形状11b、12bとしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋風便器装置に関し、詳しくは、便器カバーを備えた洋風便器装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の洋風便器装置においては、特に男性が立姿にて使用する場合に、便鉢の周囲に形成されるスカート部や便鉢の上縁に形成されるリム部が、尿などの飛散等により汚染されるという問題があった。
【0003】
また、従来の洋風便器装置の便器は、陶器製や樹脂材などから形成されているが、多くは単一色で薄い色調からなり視覚的に味気のないものであった。
【0004】
このような問題を解決するため、特開平10−28662号公報(特許文献1)では、図7に示すように、トイレの床面に敷くトイレマット2に、立て部1が一体に設けられ、立て部1で便器のスカート部を覆い、平ゴム紐3が備える面ファスナー4、4bで便器後方に係止する布製の便器カバーが提案されている。
【0005】
しかしながら、前記構成によれば、布製であるためそこから尿や水分などが染み込んだ場合は、乾きが遅く、容易に拭き取ることも出来ないため、不衛生であった。
【0006】
また、便器の表面に布を巻くように取付けられるため、便器との一体性もなく、その意匠性は必ずしも良いものではなかった。
【0007】
さらに、立て部1の上端周縁5はスカート部の上端周縁と略同高さ、あるいは低く形成されているため、リム部上面を覆うものではなく、リム部への汚れの付着を防止することができないという問題もあった。
【特許文献1】特開平10−28662号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記問題を解決するために提案されたもので、その第1の目的は、簡易な構成により便鉢の周囲に形成されるスカート部の汚染を防止する意匠性に優れた洋風便器装置を提供することにあり、更に、第2の目的は、スカート部とともに便鉢の上縁に形成されるリム部への汚染も防止する意匠性に優れた洋風便器装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の洋風便器装置は、便鉢の周囲に形成されるスカート部と、便鉢の上縁に形成されるリム部とを備えた洋風便器装置において、スカート対応部を少なくとも有した、柔軟性のある合成樹脂材で一体的に形成した便器カバーを着脱可能に取付けるとともに、前記スカート対応部で覆われる前記スカート部の外面を、前記便器カバーの肉厚に応じて凹ませた形状としていることを特徴とする。
【0010】
請求項2では、請求項1において、便器カバーは、リム対応部を更に有しており、該リム対応部を前記リム部の上方に載置させて覆うとともに、該リム部、前記スカート部のうち、該便器カバーで覆われる部分の外面を、該便器カバーの肉厚に応じて凹ませた形状としていることを特徴とする。
【0011】
請求項3では、請求項1または2において、便器カバーは、透明の樹脂材で形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4では、請求項1乃至3のいずれか1項において、便器カバーは、抗菌性素材を塗布あるいは含有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1乃至4に記載の洋風便器装置によれば、スカート対応部を少なくとも有した便器カバーを、スカート部に着脱可能に取付ける構造にすることにより、スカート部の汚染を防止することができる。
【0014】
また、スカート対応部で覆われるスカート部の外面を、便器カバーの肉厚に応じて凹ませた形状としているため、便器カバーをスカート部に取付けた後は、便器と一体化した外観となり意匠性に優れたものとなる。
【0015】
さらに、便器カバーは柔軟性のある合成樹脂材で一体的に形成されるため、清掃や収納も容易に行うことができる。
【0016】
請求項2では、便器カバーは、リム部を覆うリム対応部を更に有しており、リム対応部をリム部の上方に載置させて着脱可能に取付ける構造であるため、スカート部及びリム部の汚染を防止することができるとともに、リム対応部でリム部を覆い隠すようにして載置するので着脱が容易である。
【0017】
また、リム部、スカート部のうち、便器カバーで覆われる部分の外面を、便器カバーの肉厚に応じて凹ませた形状としているため、便器カバーをリム部、スカート部に取付けた後は、便器と一体化した外観となり意匠性に優れたものとなる。
【0018】
請求項3では、洋風便器装置が備える便器カバーは、透明の樹脂材で形成されているため、スカート部に照明装置などを設けた場合に、照明装置を保護するとともに透光性を確保することができる。
また、スカート部と便器カバーの間に、絵や写真などを挿入することができ、趣向性及び意匠性に優れたものとなる。
【0019】
請求項4では、洋風便器装置が備える便器カバーは、抗菌性素材を塗布あるいは含有していることにより、細菌の発育や増殖を阻止して、便器カバーを清潔に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0021】
図1乃至図3は、本実施例に係る洋風便器装置を示し、図1は、便器カバーを洋風便器装置に取付けた状態を示す斜視図、図2(a)、(b)は、洋風便器装置のリム部の概略縦断面図、図3は、便器カバーと、便器カバーを装着する前の洋風便器装置の斜視図である。
【0022】
本実施例の洋風便器装置10は、図1、図3に示すように、便鉢13の周囲に形成されるスカート部12と、便鉢13の上縁に形成されるリム部11を備え、便鉢13の後方に便座14及び便蓋15が回動自在に枢着されている。
また、リム部11及びスカート部12の、後述する便器カバー20で覆われる部分の外面を、便器カバー20の肉厚に応じて凹ませた形状、すなわち、リム凹形状部11bとスカート凹形状部12bを形成している。
これにより、便器カバー20を装着したときに、図1に示すように、リム部11及びスカート部12と、便器カバー20とに段差が生じず、洋風便器装置と一体化した外観となり意匠性に優れたものとなる。
尚、図3では、本実施例の理解を容易とするために、スカート段差部12d及びリム段差部11dのそれぞれの段差は比較的大きな段差を図示しているが、便器カバー20の肉厚に応じた段差とすればよく、例えば、便器カバーの肉厚が5mmであれば、それに応じて、リム部11及びスカート部12に形成される段差も5mmとすればよい。
【0023】
ここで、本実施例では、スカート部12の外周面が略平坦でスマートな形状の洋風便器装置を例示しているが、これに限られず、例えば、スカート部12の下部が湾曲して括れたタイプにも適用可能である。
これにより、便器カバー20を取付けた後は、外観が略平坦でスマートな形状となり異なる趣を奏することができる。
この場合、便器カバーのスカート対応部は、構造上から便器のスカート部の括部との間に空間を生じてしまうが、便器カバーを被せた部分と、それに連続する他の部分との境界部では隙間を生じないように係止手段やシール材を設ければよい。
【0024】
便器カバー20は、スカート部12を覆うスカート対応部22と、リム部11を覆うリム対応部21とを有し、それらの部分を柔軟性のある合成樹脂材で一体的に形成している。
ここで、柔軟性のある合成樹脂材は、ポリプロピレンやポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂、ポリウレタンなどの熱硬化性樹脂など、柔軟性があり前述のようにスカート対応部22とリム対応部21が一体的に形成できる素材であればどのようなものでも適用できるが、本実施例では、成形性及びコスト面からポリプロピレンを適用し例示している。
前記のように、便器カバー20は、柔軟性があるため、着脱や清掃も容易であり、また、便器へ装着していない状態においては、その柔軟性により、ある程度、折り畳め、変形が可能となり、収納も容易な便器カバーとなる。
また、便器へ装着した場合には、便器の形状に併せて便器と一体化した保形性を有する外観となる。
【0025】
尚、便器カバー20を透明の樹脂材で形成してもよい。
これにより、スカート部12に照明装置などを設けた場合に、照明装置を保護するとともに透光性を確保することができる。
また、スカート部12と便器カバー20の間に、絵や写真などを挿入することができ、趣向性及び意匠性に優れたものとなる。
【0026】
さらに、便器カバー20に、抗菌性素材を塗布あるいは含有させる構成としてもよい。
これにより、細菌の発育や増殖を阻止して、便器カバー20を清潔に保つことができる。
【0027】
尚、本実施例では、便器カバー20上面視略U字形状は、便鉢13の開口、すなわち、リム部11により形成される上面視略O字形状の開口の、立姿使用者から見て、中心より若干、後方までを覆うように便器カバー20を形成しているが、これに限られず、より後方までを覆うように形成してもよく、あるいは、より手前までのみを覆うように形成してもよい。
【0028】
次に、本実施例のスカート部12、リム部11及び便器カバー20の構造を図2(a)、(b)に基づいて説明する。
便器カバー20は、スカート部12に形成されるスカート凹形状部12bと便器カバー20のスカート対応部22が当接し、スカート部12の外周面を覆う構成としている。
また、リム部11に形成されるリム凹形状部11bに便器カバー20のリム対応部21を載置して、リム部11の上面とリム部内側壁11aを覆う構成としている。
すなわち、便器カバー20のスカート対応部22の上方とリム対応部21とでスカート部12の上方とリム部11を嵌合するように覆う構成となっている。
【0029】
さらに、本実施例では、リム部11の上面とリム部内側壁11aに対応する便器カバー20の裏面にシール材30を敷設するとともに、リム対応部21のリム部内側壁11aに対応する部分は、リム部内側壁下端周縁11cよりもリム対応部内側壁下端周縁21cが下方となるように形成している。
これにより、便鉢13内から飛散する尿などでリム部11が汚染されることを防止するとともに、リム対応部21とリム部11の隙間に入り込むことを防止できる。
また、弾性のあるシール材を適用すれば、便座14を閉じて座姿にて使用する場合でもガタつきを防止することができるともに、シール材のその弾性により、便器カバー20をリム部11、スカート部12に確実に嵌合させることができる。
【0030】
尚、図2では、スカート凹形状部12b及びリム部凹形状部11bの肉厚と比較して便器カバー20の肉厚を比較的、厚く示しているが、これに限られず、ある程度の定型性を有しながらも柔軟性を有するものであれば、例えば、3mm程度から10mm程度の肉厚でもよい。
【0031】
便器カバー20をスカート部12及びリム部11に取付ける場合は、図3に示すように、便器カバー20をリム部11のリム凹形状部11bに載置させて取付ける構造としている。
本実施例では、便器カバー20の上方は、前述のように、リム対応部21をリム部11に嵌合させて取付け、その下方は、便器カバー20のスカート対応部22の下方両端に嵌合突起22aを設け、スカート部12のスカート凹形状部12bを形成している基端、すなわち、スカート段差部12dの下方両端に、嵌合凹部12aを設けて、夫々嵌合する構成としている。
これにより、便器カバー20は、上方及び下方において、確実にリム部11及びスカート部12に取付けることができる。
【0032】
尚、本実施例では、便器カバー20の下方を前述のように嵌合突起22aと嵌合凹部12aにより嵌合させる構成としているが、便器カバー20の下方をスカート凹形状部12bの下方に係止させる手段であればどのようなものでもよく、例えば、スカート凹形状部12bの下方に、金属片などを埋設あるいは貼着し、それに対応するスカート対応部22の裏面に、ラバー磁石やプラスチック磁石などの可撓性磁石を埋設あるいは貼着し、磁力により取付ける構成としてもよい。
また、磁石の代わりに粘着テープや、平面ファスナー、ボタン、フックなどの公知の係止手段により便器カバー20の下方をスカート凹形状部12bに取付ける構成としてもよい。
【0033】
さらに、便器カバー20の下方をスカート凹形状部12bの下方に係止させる手段を複数設けても良く、あるいは、下方だけでなく、例えば、スカート段差部12d及びスカート対応部22の下端から上端にまで、連続的に設けてもよい。
これにより、便器カバー20をスカート部12に確実に係止することができ、スカート段差部12dとスカート対応部22の間に隙間が形成されず、尿などが入り込むことを防止できる。
【0034】
前記のような構成により、洋風便器装置10のリム部11及びスカート部12が尿などの飛散等により汚染されるのを防止するとともに、便器カバー20の前面や両側面に絵や広告、模様などを著したり、模様替え、着せ替え等も容易に行う事が出来、意匠性、趣向性に優れた洋風便器装置となる。
【0035】
次に、本実施例の変形例を図4に基づいて説明する。
図4(a)乃至(c)は、図1における一点鎖線で示した部分の変形例を示す、概略要部拡大横断面図、すなわち、便器カバー20のスカート対応部22と、スカート部12のスカート段差部12dとを当接した部分を示している。これらは、それぞれの下方などを図示しない係止手段を用いて結合されるようになっている。
【0036】
図4(a)では、スカート部12に形成されるスカート凹形状部12bのスカート段差部12dをテーパ状の斜面となるように形成し、それに対応させて、便器カバー20のスカート対応部22の端縁を先細に形成している例を示している。
これにより、多少の位置ずれが生じてもスカート段差部12dとスカート対応部22の間に隙間や段差が形成されることを防止することができる。
【0037】
図4(b)では、スカート部12に形成されるスカート凹形状部12bのスカート段差部12dに、シール材30を敷設している例を示している。
これにより、スカート段差部12dとスカート対応部22の間に隙間が形成されず、尿などが入り込むことを防止できる。
【0038】
図4(c)では、スカート部12に形成されるスカート凹形状部12bのスカート段差部12dに、シール材30を敷設するとともに、シール材30はテーパ状の斜面となるように形成し、それに対応させて、便器カバー20のスカート対応部22の端縁を先細に形成している例を示している。
これにより、多少の位置ずれが生じてもスカート段差部12dとスカート対応部22の間に隙間や段差が形成されることを防止することができるとともに、尿などが入り込むことを防止できる。
【0039】
尚、図では、理解を容易とするために、スカート凹形状部12bとスカート対応部22との間に隙間が形成されているが、当接させる構成としてもよい。
また、スカート段差部12d、スカート対応部22を前記のような構成とするだけでなく、リム段差部11d、リム対応部21も同様の構成としてもよい。
これにより、便器カバー20と、リム部11及びスカート部12の間に隙間が形成されず、より確実に尿などがリム部11及びスカート部12に入り込むことを防止する事が出来る。
【0040】
さらに、スカート凹形状部12bの下端に、その周状にシール材30を敷設する構成としてもよい。
これにより、便器カバー20の下端とスカート凹形状部12bの下端から水や汚物などが入り込むことを防止することができる。
【実施例2】
【0041】
図5及び図6は、本実施例に係る洋風便器装置を示し、図5は、便器カバーを洋風便器装置に取付けた状態を示す斜視図、図6は、便器カバーと、便器カバーを装着する前の洋風便器装置の斜視図である。
【0042】
実施例1との相違点は、便器カバー50は、スカート部12のみを覆うスカート対応部22を有する構成とし、スカート部12の便器カバー50で覆われる部分の外面を、便器カバー50の肉厚に応じて凹ませた形状、すなわち、スカート凹形状部12bを形成している点である。
【0043】
本実施例では、便器カバー50のスカート部12への取付構造は、図6に示すように、スカート部12のスカート段差部12dの上方と下方の両端に嵌合凹部12aを設け、便器カバー50のそれに対応する箇所に嵌合突起22aを設けて、夫々嵌合する構成としている。
これにより、便器カバー50は、上方及び下方において、確実にスカート部12に取り付けることができる。
尚、便器カバー50のスカート部12への取付構造は、これに限られず、実施例1で例示した他の公知の係止手段を用いてもよく、また、便器カバー50の左右両端ではなく、上端縁と、スカート部12のそれに対応する箇所に係止手段を設ける構成としてもよい。
【0044】
前記のような構成により、洋風便器装置40のスカート部12が尿などの飛散等により汚染されるのを防止するとともに、前述の実施例1で記載した効果に加えて、例えば、両面に異なる模様などを著して表裏兼用として使用することも可能となる。
また、実施例1と同様に便器カバー50は柔軟性を有するため、スカート部12が湾曲して括れたタイプにも適用が可能であるが、本実施例のように、スカート部12の外周面が湾曲しておらず平坦なものに適用する場合には、便器カバー50は、その展開した状態では平面形状とすれば良いため、成形性に優れたものとなる。
尚、他の構成は実施例1と同様であるため説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の洋風便器装置の一実施例(便器カバーを装着した状態)を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る洋風便器装置のリム部の概略縦断面図を示し、(a)はリム部の前方部分の縦断面図、(b)は、(a)の一点鎖線で示した部分の拡大縦断面図である。
【図3】便器カバーと、便器カバーを装着する前の洋風便器装置の分解斜視図である。
【図4】(a)乃至(c)は、本発明の洋風便器装置の変形例を示し、図1における一点鎖線で示した部分の概略要部拡大横断面図である。
【図5】本発明に係る洋風便器装置の他の実施例(便器カバーを装着した状態)を示す斜視図である。
【図6】他の実施例の便器カバーと、便器カバーを装着する前の洋風便器装置の分解斜視図である。
【図7】従来例を示す図である。
【符号の説明】
【0046】
10 洋風便器装置(実施例1)
11 リム部
11a リム部内側壁
11b リム凹形状部
11c リム部内側壁下端周縁
11d リム段差部
12 スカート部
12a 嵌合凹部
12b スカート凹形状部
12d スカート段差部
13 便鉢
14 便座
15 便蓋
20 便器カバー(実施例1)
21 リム対応部
21a リム対応部内側壁
21c リム対応部内側壁下端周縁
22 スカート対応部
22a 嵌合突起
30 シール材
40 洋風便器装置(実施例2)
50 便器カバー(実施例2)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便鉢の周囲に形成されるスカート部と、便鉢の上縁に形成されるリム部とを備えた洋風便器装置において、
スカート対応部を少なくとも有した、柔軟性のある合成樹脂材で一体的に形成した便器カバーを着脱可能に取付けるとともに、前記スカート対応部で覆われる前記スカート部の外面を、前記便器カバーの肉厚に応じて凹ませた形状としていることを特徴とする洋風便器装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記便器カバーは、リム対応部を更に有しており、該リム対応部を前記リム部の上方に載置させて覆うとともに、該リム部、前記スカート部のうち、該便器カバーで覆われる部分の外面を、該便器カバーの肉厚に応じて凹ませた形状としていることを特徴とする洋風便器装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記便器カバーは、透明の樹脂材で形成されていることを特徴とする洋風便器装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項において、
前記便器カバーは、抗菌性素材を塗布あるいは含有していることを特徴とする洋風便器装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−255145(P2007−255145A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−83754(P2006−83754)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】