説明

洗濯用ランジェリーボール

【課題】ブラジャーを洗濯機で洗浄する際に型崩れ等を防ぐ効果的な洗濯用ボールを提供する。
【解決手段】表面に防御ネットを具備し、多数の通水溝を搾設した2個の半球体で、その合わせ面は嵌め外し自在とし、ブラジャー等を収容する保持球体としたことを特徴とする洗濯用ランジェリーボール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はブラジャーを洗濯機で洗浄する際に型崩れ、からみ傷み等を防ぐ効果的な洗濯用ランジェリーボールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ブラジャー等を洗濯機で洗浄する時はブラジャー洗濯用のネットを使用していたがネット自体の保持性が無いため、型崩れを防止できなかった。また、普通の洗濯用ネットを用いて洗濯をした場合には、型崩れ、糸屑、綿ぼこりの付着のほかにブラジャーのフックが網から飛び出し、それが網にひっかかりネットから出すときに手間がかかっていた。他の洗濯物との混合で洗濯機に投入すると尚更、型崩れ、絡まり及び損傷がひどかった。
【0003】
また、型崩れを防ぐため手洗で洗濯をすると絞ったり干したりするのに手間がかかっていた。例えば、手で絞る為、干した時にパット等が吸水した重みでストラップのゴムが伸びる原因となったり、乾燥するまでの所要時間が長くかかったりした。また、水分を多く含んでいるために乾燥したあとも洗濯ばさみのあとがくっきりと残っていた。また、タオルドライをしてもブラジャーのカップの部分にタオルを入れ、カップの上から別のタオルを当て、カップを挟み込んでブラジャーの水分を吸収させる為に、それに用いたタオル等の洗濯物が増えていた。また、買った状態のブラジャーの風合いが洗濯で損なわれることは、買った女性の心を傷つけるものでもあった。特に高級なブラジャーや気に入ったものにおいては尚更であったし、クリーニングに出すこともあった。ブラジャーだけを洗濯する時間・水道代・電気代・さらにクリーニング代と無駄が多かった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、他の洗濯物と混合で洗濯機に投入でき、簡単な手間で洗濯・脱水での型崩れ、絡まり及び損傷の防止を目的とし、また、ブラジャーだけを洗濯する時間・水道代・電気代の節約をすることをも目的とする洗濯用ランジェリーボールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係わるランジェリーボールは、表面に防御ネットを具備し、多数の通水溝を窄設した2個の半球体で、その合わせ面は嵌め外し自在とし、ブラジャー等を収容する保持球体としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明を使用することにより次に述べる効果がある。
(1) 保持球体内1・2に収容して洗濯するものであるから、ブラジャー等形態保持 を必要とする洗濯物の洗濯に好適である。
(2) 保持球体内1・2に収容して洗濯するものであるから、他の洗濯物と混合して 洗濯機に投入しても洗濯機内壁や他の洗濯物との接触により起こる型崩れ、絡ま りを防ぐことができる。
(3) 保持球体内1・2に収容して洗濯するものであるから、ワイヤー入りのブラジ ャーの場合でもワイヤーB1・B2にひねりが加わり曲がってしまうということ がないので、着け辛く皮膚を傷付けるということがない。
(4) 保持球体内1・2に収容して洗濯するものであるから、ボーンD1・D2と呼 ばれるプラスチックの平板にひねりが加わり曲がってしまうということがないの で、着け辛く皮膚を傷付けるということがない。
(5) 保持球体内1・2に収容して脱水をするものであるから、脱水が不十分の為に 水の重みで形が崩れるということがない。
(6) 保持球体内1・2に収容して脱水をするものであるから、干すときに形を整え やすく、型崩れや皺を防止することができる。
(7) ネットかけ作業が不要であり、又嵌め外し自在のためワンタッチ操作で洗濯に はいることができる。
(8) 洗濯機の回転力によりカップA1・A2の部分が遠心力により外方向に引っ張 られ、球体の内枠に常に密着状態になり、通水溝(5)が放射状に設けてあるた めにブラジャー全体に当たり、汚れを落とすことができる。
(9) 全面に多数の通水溝5があるため空気の流通も充分有り、そのまま室外にて干 すことができる。しかも表面にネット3・4を具備している為、下着類が人目に 晒されることがない。
(10)保持球体内1・2に収容して洗濯機に投入するため、他の洗濯物と混合で洗濯 できることにより水道代、電気代の節約になる。
(11)出し入れが容易な広い開口部である。
(12)ネジ式なのでランジェリーを挟み込むことがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
本発明の洗濯用ランジェリーボールは、ブラジャー等を収容する上半球の保持体1と下半球の保持体2で構成されている。
【0009】
前記半球体はナイロン・ポリエチレン等の弾力性を有する半プラスチック材からなる。これらの半球体はナイロン・ポリエチレン系の網3・4をかぶせ、本体に接着固定されている。
【0010】
半球体本体には全面にわたって通水溝5が全円周にわたり放射状に窄設してある。
【0011】
上下半球体1・2の各環状開口部6・7においてネジ式にて嵌め外し自在に形成されている。
【0012】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図5は図4のブラジャーを、1・2で構成されるランジェリーボールに収容して洗濯する時の状態を示す。下半球体2にブラジャー8のカップ部分の膨らみを維持したまま前中心Eを中心としてストラップC1・C2、ボーンD1・D2、ベルトF1・F2、フックアイG1・G2、・アンダーラインH1・H2、フックI1・I2をカップA1・A2の中にたたみこみ収容する。このとき、フックI1・I2は止めてもよいし止めなくともよい。次に下半球体2から出ているブラジャー8の部分に上半球体1を被せネジをする。ナイロン・プラスチック等の弾力性を有する半プラスチック材からなる上半球体1・下半球体2で構成される球体を洗濯機に投入して洗濯すると、洗濯機の回転力によりカップA1・A2の部分が遠心力により外方向に引っ張られ、球体の内枠に常に密着状態となり、カップA1・A2の中にたたみ込まれたブラジャーを構成するものが洗濯機の水流の影響を抑えると同時に補強部材ともなり、カップA1・A2およびワイヤーB1・B2の型崩れを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の分解斜視図である。
【図2】本発明の分解図を示し、上半球体の図面右半分は断面図を示した説明図である。
【図3】本発明の分解図を示し、下半球体の図面右半分は断面図を示した説明図である。
【図4】本発明に使用するブラジャーの正面図である。
【図5】本発明の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0014】
1上半球体
2下半球体
3洗濯ネット
4洗濯ネット
5通水溝
6ランジェリーボールの開口部、メネジ
7ランジェリーボールの開口部、オネジ
8ブラジャー
A1カップ
A2カップ
B1ワイヤー
B2ワイヤー
C1ストラップ
C2ストラップ
D1ボーン
D2ボーン
E前中心
F1ベルト
F2ベルト
G1フックアイ
G2フックアイ
H1アンダーライン
H2アンダーライン
I1フック
I2フック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に防御ネットを具備し、多数の通水溝を搾設した2個の半球体で、その合わせ面は、嵌め外し自在とし、ブラジャー等を収容する保持球体としたことを特徴とする洗濯用ランジェリーボール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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