説明

流合雑音に対抗するための可変物理層マージン

1つの方法は、第1のネットワークノードで受信される直交周波数分割多重(OFDM)信号の第1の総受信電力レベルを測定するステップ、このOFDM信号の総受信電力レベルの測定値に応じた量で、公称PHYマージンを調整するステップ、調整された公称PHYマージンに基づいてデータ伝送レートを決定するステップ、および、このデータ伝送レートに従って伝送されているデータを第1ノードで受信するステップを含む。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2008年11月5日に出願された米国仮特許出願第61/111,671号の利益を主張し、また本出願は、2008年12月9日に出願された米国仮特許出願第61/121,157号の利益を主張するものである。
【技術分野】
【0002】
開示されるシステムおよび方法は、通信システムに関する。より具体的には、開示されるシステムおよび方法は、ノイズの影響を最小限に抑えるための物理層(Physical Layer: PHY)マージンの調整に関するものである。
【背景技術】
【0003】
家庭用電気機器および業務用電気機器は、様々な周波数で、エネルギーの散発的なバーストを放出する。これらの散発的放出は、ネットワークデバイスによって伝送されている信号に対してのノイズと見なされる。そのようなノイズの影響に対抗するために、従来の一部の通信システムは、伝送される信号のデータ伝送レート/電力要求に「PHYマージン」を付加している。本考察全体を通して、用語「データ伝送レート」とは、送信デバイスから受信デバイスへ伝送することができる有用な情報の量を意味する。本考察の目的上、有用な情報とは、エラー訂正ビットを含まない。一例では、PHYマージンは、PHYマージンが使用されないときに同量の情報を通信チャネルを介して固定のエラーレートで伝送するために要求される電力量(そして信号対ノイズ比)に対する増加量である。あるいは、PHYマージンは、データ伝送レートの減少によってもたらされる。直交位相振幅変調(QAM)の変調方式では、データ伝送レートの減少は、シンボルコンステレーションの密度(すなわち、1個のQAMシンボルによって表すことができる固有の状態の数)の減少を意味する。したがって、PHYマージンを付加することにより、ノイズの存在下で情報を通信チャネル上で伝送できる信頼性が向上する。典型的には、これらのPHYマージンは、通信媒体を介して伝送される全ての信号に付加される。
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、各ネットワークおよび各環境は異なっている。一部の環境は、他の環境よりもノイズが多いことがある。一部の通信ネットワークは、他のものよりもノイズの影響を受けやすい。それにもかかわらず、従来の通信システムは、一般に、ノイズ条件の変化に適応するように設けられていない。散発的なノイズに応じて一貫してPHYマージンを増大させることは、データスループットを低減させる可能性がある(例えば、送信機が最大送信電力である場合は、PHYマージンを増大させる唯一の方法は、データ伝送レートを低減することであり、このことは、場合によっては、より堅牢(ロバスト)なエラー訂正方式の提供を包含する)。
【0005】
したがって、散発性ノイズ環境における、より効率的な通信機構を開発することが望ましい。
【0006】
一部の実施形態では、開示される方法は、第1のネットワークノードで受信される信号、例えば直交周波数分割多重(OFDM)信号の、電力レベル、例えば総受信電力レベル(aggregate received power level: ARPL)を決定するステップを含む。「追加物理層マージン」(Additional Physical Layer Margin: APHYM)は、このARPLに基づいて決定される。あらかじめ定められた「公称」PHYマージンにAPHYMを適用することにより、調整されたPHYマージンがもたらされる。開示される方法および装置の一部の実施形態では、このPHYマージンは、本質的には、データを特定のデータ伝送レートで、ある固定のエラーレートを超えることなく伝送するために要求される量を上回る、1つのチャネル上の追加的な量の信号対ノイズ比(SNR)である。開示される方法および装置によれば、使用されるデータ伝送レートは、ARPL、チャネルのSNRの測定値、およびARPLに基づいたPHYマージンに対する調整、に基づいて決定される。次いでデータは、このデータ伝送レートに従って第1ノードに伝送される。
【0007】
一部の実施形態では、第1のネットワークノードは、直交周波数分割多重(OFDM)信号を受信する。このノードには、ノードで受信されるOFDM信号の各副搬送波の電力レベルを決定するプロセッサが含まれる。このプロセッサは、OFDM信号の各副搬送波のPHYマージンを、その副搬送波のレベルに基づいて調整する。この調整は、APHYMによって公称PHYマージンに行なわれる調整の代わりに、またはそれに加えて行うことができる「副搬送波追加物理層マージン(Subcarrier Added Physical Layer Margin: SAPM)」を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ネットワークノードの一例のブロック図である。
【図2】開示される方法および装置の一実施形態に係るメモリデバイスの内容の一部を示す図である。
【図3】総受信電力レベルの値に対する追加PHYマージンの値の一例を示すグラフである。
【図4】OFDM信号の複数の副搬送波に関する副搬送波依存性追加PHYマージン値の一例を示すグラフである。
【図5】2つの副搬送波に関連するノイズを有する16−QAMコンステレーションの一例を示す図である。
【図6】図5に示すものと同じ2つの副搬送波に関連するノイズを有する32−QAMコンステレーションの一例を示す図である。
【図7】図1に示すネットワークノードにより実行される方法の一例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
開示されるシステムおよび方法は、対策をしなければネットワークノード間で伝送されているデータに干渉する恐れのあるノイズ(散発性ノイズを含む)からの保護を提供する。特定のデータ伝送レート、および特定のエラーレートでデータを伝送するためには、情報の伝送に使用される信号は、特定の信号対ノイズ比(SNR)を有さなければならない。したがって、データ伝送レート、エラーレート、およびSNRは、相互に関連する。理想的には、特定のデータ伝送レートと、そのデータ伝送レートでの伝送からもたらされる特定のエラーレートとを達成するために必要とされる正確なSNRを決定することが可能である。エラー訂正方式の堅牢性(ロバストネス)の増大も、固定SNRでのエラーレートを減少させることができるが、一般に、データ伝送レートの減少という犠牲が伴うことを理解されたい。所望のエラーレートを確実に超過させないために、「PHYマージン」と呼ばれる概念を使用して、所望のSNRとデータ伝送レートとの関係に「安全性」のマージンを付加する。PHYマージンの増加は、概して、特定のSNRに関してはデータ伝送レートを減少させなければならないことを意味する。SNRが低下する場合(送信電力の低減、チャネル内のノイズ量の増加、またはチャネルによって信号に与えられる減衰の増加による)は、PHYマージンを維持するために、データ伝送レートも低下させなければならない。この他に、送信電力を増加させ、同じデータ伝送レートに維持することによって、SNRを増加させることができる。また更に、送信電力の増加(したがってSNRも増加)と、データ伝送レートの減少との組み合わせを提供して、PHYマージンを増加させることができる。また更に、より堅牢なエラー訂正方式を、それ単独で、または他のパラメータのうちの1つの変更(すなわち、送信電力の増加、またはデータ伝送レートの減少)との組み合わせで、実現することができる。上述のように、より堅牢なエラー訂正方式を使用することは、一般に、チャネルの効率の低減、およびそれによるデータ伝送レートの低減を必要とする。
【0010】
開示される方法および装置の一実施形態では、2つの通信ノード間のデータ伝送チャネルは、第1のノードから第2のノードへプローブを送ることによって特性化される。このプローブは既知のデータを含む。そのデータは、受信ノードによって受信され、処理される。このチャネルの特性評価によって求められる特性の一部としては、各特定の送信ノードが所定の送信電力レベルで送信を行うときに、そのノードから受信される信号の受信電力レベル(例えば、総受信電力レベル(ARPL))が挙げられる。この他に、またはこれに加えて、受信信号強度インジケータ(received signal strength indicator: RSSI)値が、この受信プローブによって求められる。更に、このプローブを使用して、特定の送信電力レベルでのチャネルのSNRを求めることができる。他の実施形態では、受信信号の電力レベルおよびSNRは、適度に正確な受信電力の測定値を提供する任意の方法によって測定することができる。
【0011】
開示される方法および装置の一実施形態によれば、ARPLおよび/またはRSSIを使用して、追加PHYマージン(APHYM)を使用するか否か、およびそのAPHYMをどの程度の大きさとするべきか、を決定する。すなわち、受信信号が比較的低い強度を有する場合は、散発性ノイズがSNRを一時的に低下させ、望ましくないエラーレートの増加につながる可能性がより大きい。APHYMを加算して公称PHYマージンを調整することにより、所望のエラーレートを超えないエラーレートで情報が受信されるという安全性を、ある程度、達成することができる。したがって、ARPLおよび/またはRSSIに応じて、APHYMが公称PHYマージンに加算される。本開示の目的上、「公称PHYマージン」とは、APHYMが使用されない場合であれば第1のノードから第2のノードへ後続の情報を送信する際に使用することが望ましいとされたマージンである。
【0012】
特定の一実施形態では、APHYMは、第1のノードから第2のノードへと引き続き伝送される複数の副搬送波を有する直交周波数分割多重(OFDM)信号の各副搬送波に等しく適用される。この他に、またはこれに加えて、引き続き送信されるOFDM信号の副搬送波の1つ以上とともに使用されるPHYマージンに、副搬送波ごとに個別に、副搬送波追加PHYマージン(Subcarrier Added PHY Margin: SAPM)を付加してもよい。一実施形態では、特定のデータ伝送レートのデータを所定のエラーレートで受信するために、APHYMおよびSAPMを使用して、受信信号に要求されるSNRの大きさから、インデックス値を算出する。
【0013】
他の実施形態では、APHYMおよびSAPMは、データが通信媒体を介して固定のエラーレートで伝送されるときのデータ伝送レートに対する調整である。更に別の実施形態では、APHYMおよびSAPMは、固定のエラーレートを用いて固定のデータ伝送レートでデータを送信するために要求される電力量に対する調整の形態をとる(受信信号のSNRを増加させる試みである)。そのような実施形態の1つでは、電力レベルが送信ノードへ伝達される。電力レベルは直接伝達されるか、またはネットワーク制御装置もしくはネットワーク調整装置を通じて伝達されるかのいずれであってもよい。更に、受信ノードは、伝送の電力レベルや、プローブの伝送に使用される電力レベルを超える量を指示することができる。より高いSNRを受信ノードで生じさせ、それによってPHYマージンを増加させるために、送信ノードの電力レベルを増加させるべきであることを受信ノードが伝達することが可能な方法がいくつか存在する。更に別の実施形態では、同じSNRに関するエラーレートを低減するために、エラー訂正方式をより堅牢(ロバスト)なものにすることができる。
【0014】
開示される方法および装置は、受信信号の電力レベルを測定し、受信機が送信機と通信して、所望のSNRを達成するために電力を増加させるシステムとは異なることに留意されたい。そのようなシステムと、開示される方法および装置との相違は、開示される方法および装置においては、所望されるPHYマージンの量が、受信信号のレベルに依存する点である。それゆえ、このシステムは、特定のデータ伝送レートで情報を伝送するために、一定のSNRを維持することを試みるものではない。比較的低いレベルで受信される信号に関しては、より高い信号レベルで受信される信号に関してよりも、SNRが大きいことが要求される。更に別の代替例では、APHYMおよびSAPMは、最小のエラーレートを確実にするために、伝送されている信号の、データ伝送レートに対する調整と、電力レベルに対する調整との組み合わせの形態をとる。そのような実施形態の1つでは、データ伝送レートは、送信機が最大電力で送信するように要求された後にのみ、下方調整される。更に別の実施形態では、エラー訂正方式の堅牢性(ロバストネス)も、PHYマージンの増加のために使用され、また、電力の増加、および一定時間内で送られる情報量の低減と組み合わせて使用することができる。SNRの増加は、データレートが同じまま維持されれば、PHYマージンを増加させるのみであることを理解されたい。SNRが同じまま維持される場合は、PHYマージンは、データ伝送レートを低減することによって増加する。
【0015】
開示される方法および装置の一実施形態では、ネットワークノードは、他のノードと通信する。このノードは、例えば、セットトップボックス(STB)、テレビ(TV)、コンピュータ、DVDまたはブルーレイプレーヤー、ゲーム機などの、家庭用娯楽システム内部のデバイスとすることができる。図1は、1つのそのようなノード200を示す。ノード200はトランシーバ202を含む。トランシーバ202は、送信機204および受信機206を含む。送信機204および受信機206は、データバス210を通じてプロセッサ208と通信する。一実施形態では、送信機204は、例えば8−QAM、16−QAM、32−QAM、64−QAM、128−QAM、または256−QAMなどの、直交位相振幅変調(QAM)方式に従ってデータを変調する変調器212を含む。送信機はまた、変調された信号を他のネットワークノード200に送信するためのデジタル−アナログ変換器(DAC)214も含む。
【0016】
一実施形態では、受信機206は、別のネットワークノード200から受信したアナログ変調信号をデジタル信号へ変換するアナログ−デジタル変換器(ADC)216を含む。そのような実施形態の1つでは、受信機206はまた、受信機206の利得を調整して、入力信号を適切に受信するための自動利得制御(AGC)回路218も含む。受信機は、受信信号を復調する復調器220を更に含む。ネットワークノード200が、本明細書に記載されない追加的な回路機構および機能的要素を含み得ることは、当業者には理解されよう。開示される方法および装置の他の実施形態では、ノード200は、図1に示す全ての要素を含むわけではない。ノード200のそのような変形例は、当業者には容易に理解されるものであり、散発性ノイズの存在下におけるノード200の性能を改善する本開示の方法および装置にとって必須ではない。これらの詳細は、本開示の方法および装置に背景を与えるためにのみ提供されるものである。
【0017】
プロセッサ208は、命令223を実行する任意の中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、コントローラ、デバイス、または回路とすることができる。あるいは、プロセッサ208は、ステートマシンのような専用ハードウェア、または、これらに制限されるものではないが、論理ゲートアレイ、論理回路などを含む他の専用ハードウェアである。図1に示す実施形態では、プロセッサ208は、データバス210を通じて、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体等のメモリデバイス222と通信する。開示される方法および装置の一実施形態によれば、実行可能な命令223および参照テーブル(LUT)224が、メモリデバイス222内に記憶される。他の情報もまた、メモリデバイス222内に記憶することができる。一実施形態では、メモリデバイス222は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または、より永続的なメモリ、例えばリードオンリーメモリ(ROM)であるか、あるいはそれらを含んでいる。実行可能命令223およびプロセッサ208の動作のために要求される関連データ(図示せず)を含めた情報を記憶するために使用することができるデバイスは膨大であり、記述するには多すぎることが、当業者には理解されよう。
【0018】
上述のように、1つ以上のLUT224を、メモリデバイス222内に記憶させることができる。図2は、メモリデバイス222の内容の一部を示す図である。一実施形態では、メモリデバイス222内に記憶される1つのLUT224は、APHYM LUT224aである。APHYM LUT224aは、複数のAPHYM値を含む。各値は、総受信電力レベル(ARPL)および/または受信信号強度インジケータ(RSSI)の値と関連付けられる。以下の表1は、APHYM LUT224aの一例である。一実施形態では、APHYMの値は、0.5dB刻みで記憶され、0dBから始まり、最大値30dBまで増加する。他の実施形態では、他の刻み、すなわち増分、並びに他の最大値および最小値が、APHYM LUT224a内に記憶される。表1に示すように、受信プローブのARPLが0dB〜−41dBに含まれる場合は、PHYマージンを調整するためにAPHYMを使用することはない(例えば、APHYM=0dB)。しかしながら、信号が−42dB以下のARPLを有する場合は、PHYマージンを調整するために、APHYMが使用される。例えば、−49dBのARPLを有するプローブ信号が受信される場合は、表1に従って6.5dBのAPHYMが適用される。他の実施形態では、APHYM LUT224aに、関連APHYMがゼロの各ARPL項目に関してゼロ値をロードするのではなく、APHYM閾値を設定することができる。ARPLが、このARPL閾値よりも大きい場合、プロセッサ208がAPHYM LUT224aを参照する必要なく、APHYMの値はゼロである(すなわち、PHYマージンに対する調整は行わない)。
【0019】
開示される方法および装置の一実施形態では、測定されるARPLが−49dBの場合には、APHYMは、特定のコンステレーション密度を有するQAM変調を使用するために要求されるSNRを、6.5dB増加させる(すなわち、調整する)。このコンステレーション密度とは、各シンボルによって表すことができる固有状態の数である。したがって、16−QAM変調を用いてデータを変調する送信信号を受信して、所望のエラーレート以下のエラーレートを達成するために、10dBのSNRが要求される場合、必要なSNRは16.5dBまで増加する。別の例では、APHYMは、ARPLが7dB〜−50dBである場合に適用される。図3は、APHYM対総受信電力レベル値の一例を示すグラフである。
【0020】
【表1】

【0021】
別の実施形態では、複数のSAPM LUT224b〜224fが、それぞれ複数のSAPM値を記憶し、各SAPM値は、1つの副搬送波に関連付けられる。このSAPM値は、0dBから始まり、最大30dBまで、0.5dBの増分で記憶させることができる。更に、これらのSAPM値は、OFDM信号の副搬送波のサブセット(部分集合)に、SAPM閾値に応じて、副搬送波ごとに個別に、適用してもよい。一実施形態では、SAPM閾値1〜SAPM閾値5のそれぞれが、個別のSAPM LUT224b〜224fを定める。図2に示すように、第1のSAPM LUT224bがSAPM閾値1によって定められ、第2のSAPM LUT224cがSAPM閾値2によって定められ、などである。開示される方法および装置の一実施形態によれば、SAPM閾値は、0.25dB、0.5dB、0.75dB、1dBの刻みまたは増分を有する。入力信号のARPL値がSAPM閾値以下である場合は、OFDM信号の1つ以上の副搬送波に、その特定のSAPM閾値に関連付けられたSAPM LUT224b〜224f内に記憶されている値に基づいて、副搬送波ごとに個別に、SAPM値が適用される。
【0022】
下記の表2は、ある特定のSAPM LUT224bの例であり、このLUTでは、関連付けられたSAPM閾値が−49dBである。表2によれば、−49dBのSAPM閾値以下のARPLを有するOFDM信号が受信される場合には、2dBのSAPM値が、このOFDM信号の副搬送波19〜23および副搬送波51〜55に適用される。開示される方法および装置の一実施形態では、上述の表1に記載されるようにAPHYMによって全ての副搬送波に付加される6.5dBに加えて、表2の上述のSAPM値が、特定の副搬送波のPHYマージンに加算される。あるいは、ARPLがSAPM閾値よりも低い場合には、SAPMのみを使用してPHYマージンを調整する。
【0023】
【表2】

【0024】
下記の表3は、SAPM LUT224cの別の例である。表3のSAPM LUT224cでは、SAPM閾値は−50dBである。したがって、SAPM閾値(すなわち、−50dB)以下のARPLを有するOFDM信号がネットワークノード200で受信される場合は、2dBのSAPM値が副搬送波212〜216および副搬送波243〜247に付加される。図4は、複数の副搬送波に関するSAPM値のグラフ表示である。
【0025】
【表3】

【0026】
上述のように、APHYM値およびSAPM値は、算出されたARPL値および/またはRSSI値に基づいて信号に適用してもよい。したがって、受信プローブのARPL値/RSSI値の決定または算出は、通信ネットワークノード200間で伝送される信号に適用されるAPHYMまたはSAPMの大きさに影響を与える。それゆえ、信号のARPLまたはRSSIの正確な算出または決定が為されるべきである。受信信号の測定におけるエラーの特定および特性化によって正確なARPLおよび/またはRSSIの算出を達成する方法は、当業者の理解するところであろう。そのようなエラーの例としては、伝送の周波数に関連するエラー、並びに、周囲温度および/またはシステムの動作温度に関連するエラーが挙げられるが、これらに限定されない。更に、そのようなエラーを補償して正確なARPL値/RSSI値を達成する方法は、当業者の理解するところであろう。
【0027】
表1〜表3で上述したようなAPHYMおよびSAPMを使用して、ネットワークノード200間で伝送される信号の送信および受信に関するPHYマージンが調整される。開示される方法および装置の一実施形態によれば、データを、それぞれの特定のデータ伝送レートで送信し、所望のビットエラーレート(BER)またはパケットエラーレート(PER)でそのデータを受信するために必要なSNRを増加させるように、調整が為される。一例では、この調整は、送信機がより大きな電力で送信する必要があることを意味する。別の例では、この調整は、送信機がより低いデータ伝送レートで送信しなければならないことを意味する。更に別の例では、電力レベルの増加とデータ伝送レートの減少との組み合わせが使用される。いずれにせよ、PHYマージンの増加は、SNRとデータ伝送レートとの関係が変更されて、この変更がなければより高いSNRに対応するはずの、より低いデータ伝送レートが、そのSNRに対して使用されることを意味する。言い換えれば、より高いPHYマージンを使用する場合、特定のSNRおよびデータ伝送レートに関して予想されるエラーレートは、より高くなると考えられる。
【0028】
図5は、ある通信チャネルを介して受信される信号に関する16−QAMコンステレーション(すなわち、1つのシンボルが占有可能な16個の状態が存在する)の例を示す。第1象限内の2つの状態を取り囲む形状302および形状304は、それらの状態に影響を及ぼすノイズの近似を表す。副搬送波のノイズ近似302とノイズ近似304との間の距離は、BERに反比例する。例えば、形状302と形状304との間の距離が増大するにつれてBERは減少し、逆に距離が減少すればBERは増加する。
【0029】
図6は、同じノイズ近似302およびノイズ近似304を有する同じチャネルに関する32−QAMコンステレーション(すなわち、シンボルが占有可能な32の状態が存在する)の例を示す。図6に示すように、コンステレーションの密度が増加するにつれて、ノイズ近似間の距離は減少し、すなわち、ノイズ近似302およびノイズ近似304は互いに接近して、互いに交差し始める。データ伝送レートの増加は、コンステレーションの密度(すなわち、シンボルによって表すことができる固有の状態の数)の増加を意味する。その結果、図5におけるBERは、図6におけるBERよりも低い。このように、図5および図6に示す例では、32−QAM以上に関するBERが高過ぎるため、使用可能な最大データ伝送レートは16−QAMによって達成される。一実施形態では、QAMコンステレーション密度(例えば、8、16、32、64、128、256)を含むSNR/データ伝送レートLUT224gが、メモリデバイス222内に記憶される。各コンステレーション密度は、公称PHYマージンのもとで決定されたSNR値に関連付けられている。したがって、これらのSNR値は、伝送される情報の変調に使用されるコンステレーション密度を決定するための指標(インデックス)として使用することができる。あるいは、SNR/データ伝送レートLUT224g内のSNR値は最小SNRである。この最小SNRは、関連付けられた変調密度(すなわち、公称PHYマージンの適用前)で許容されるエラーレートをもたらす。SNR/データ伝送レートLUT224gの使用により、プロセッサ208は、SNR値に基づいて適切な変調密度を選択することが可能になる。それゆえ、SNR/データ伝送レートLUT224gからレートを決定する前にSNR値からインデックス値を算出する(例えば、そのインデックス値がどのようなデータ伝送レート(すなわち、コンステレーション密度)をサポートできるかを調べる前に、APHYMをSNRに加算してインデックス値を算出する)ことによって、PHYマージンを調整することができる。
【0030】
例えば、−42dBのARPL値を有する信号が受信される場合、1dBのAPHYMを、上記の表1に従って適用することができる。更に、例えば5dBの公称PHYマージンも、全ての信号に適用することができる。したがって、インデックス値は、測定されたSNR+5dB+1dBに等しいと算出される。測定されたSNR値が10dBであれば、インデックス値は16dBとなる。16dBのインデックス値は、次いで、SNR/データ伝送レートLUT224gへのインデックスとして使用され、所望のエラーレートの達成を確実にするためにどのようなデータ伝送レート(コンステレーション密度)の使用が適切であるかが調べられる。そのような例の1つでは、ARPLは、いずれのSAPM閾値よりも低くはない(例えば−49dBのARPL)。それゆえ、SAPMはSNR値に加算されない。しかしながら、ARPLが1つ以上のSAPM閾値よりも低ければ、SNRから算出されるインデックス値は、SNR/データ伝送レートLUT224gを参照する前に、更に調整されることになる。
【0031】
図7は、OFDM信号が伝送される通信システムにおける散発性ノイズの悪影響を最小限に抑えるための方法の一例を示す。図7に示すように、プローブが、受信ネットワークノードで受信される(ブロック501)。一実施形態では、このプローブは、伝送チャネルの特性化に使用される、既知のデータパケットまたはデータシーケンスを含む信号である。受信ノードが、ARPLを測定する。すなわち、トランシーバ202によって提供される情報から、プロセッサ208によってARPLが決定される。一実施形態では、プロセッサ208は、単にトランシーバ202からARPLを受信することによって、ARPLを決定する。あるいは、トランシーバ202は情報を提供し、その情報からプロセッサ208がARPLを決定する。一実施形態では、ARPLは、OFDM信号の全帯域に関して測定される。あるいは、ARPLは、プローブの各副搬送波およびOFDM信号の全帯域の双方に関して測定される(ブロック503)。一実施形態では、ARPL値および/またはRSSI値は、上述のように、それぞれの副搬送波のSNRに基づく(ブロック504)。
【0032】
APLMがAPHYM閾値を超える場合は、公称PHYマージンに対する調整は行なわれず、プロセスは終了する(ブロック505)。しかしながら、APLMがAPHYM閾値よりも低い場合は(ブロック505)、プロセッサ208はLUT224を参照し、APHYMの値を決定する(ブロック507)。次いでAPHYMが、OFDM信号中の全副搬送波に等しく適用される。すなわち、APHYMが公称PHYマージンに加算され、OFDM信号中の全副搬送波によって使用される新たなPHYマージンが作り出される(ブロック509)。
【0033】
次に、ARPLを使用して、各副搬送波によって使用される特定のSAPMを指示するSAPM LUT224a〜224fを選択する。そのようなSAPM LUT224b〜224fのいくつかは共存可能であり、それぞれが、異なるSAPM閾値に関連付けられ、副搬送波の異なるサブセット(部分集合)をその中に記載している。あるいは、SAPM LUT224b〜224fの一部または全てが、同じ1セットの副搬送波(または、同じサブセットの副搬送波)をその中に記載しているが、SAPMに関しては、異なる値が記載される。
【0034】
開示される方法および装置の一実施形態では、測定されたARPLよりも大きいSAPM閾値に関連付けられた各LUT224を使用して、PHYマージンに対するどのSAPMを特定の副搬送波のそれぞれに適用するかを決定する。記載されるように、いくつかのSAPM閾値が存在する場合があり、そのそれぞれが固有のSAPMのLUT224を有し、関連する副搬送波のそれぞれは、その特定の副搬送波に関して使用される特定のPHYマージンを決定するためにAPHYMおよび公称PHYマージンに加算されるSAPMと関連付けられる。一実施形態では、各副搬送波は、そのようなSAPMのLUTの1つにのみ記載されることが可能である。しかしながら、他の実施形態では、特定の副搬送波がそのようなLUT224の2つ以上に表れる場合は、最も低いSAPM閾値に関連付けられたLUT224が、その副搬送波に関して使用されるSAPM値を決定する。プロセッサ208はそのLUT224を参照して、SAPMを適用するか否か、およびそのようなSAPMをどの値とするべきかを決定する(ブロック513)。
【0035】
次に、各副搬送波に関して、公称PHYマージン、APHYM、および各副搬送波に関連付けられたSAPMの合計を算出し、チャネルのSNRに加算して(ブロック515)、インデックス値を算出する。チャネルを介した情報通信に関して、どのデータ伝送レートが許容範囲にあるかを決定するための指標(インデックス)として、そのインデックス値を使用する(ブロック517)。次に、決定されたデータ伝送レートでデータを伝送する(ブロック519)。
【0036】
上述の実施形態に加えて、開示される方法およびシステムは、コンピュータ実施プロセス、およびそれらのプロセスを実施するための装置の形態で実現することができる。本発明で開示される方法および装置はまた、フロッピーディスク、リードオンリーメモリ(ROM)、CD−ROM、ハードドライブ、「ZIP(商標)」高密度ディスクドライブ、DVD−ROM、フラッシュメモリドライブ、ブルーレイROM、または任意の他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のような有形媒体内に実装されるコンピュータプログラムコードの形態で実現することもでき、このコンピュータプログラムコードが、コンピュータ内にロードされ実行される場合は、そのコンピュータは、開示される方法およびシステムを実施するための装置となる。本発明で開示される方法および装置はまた、例えば、記憶媒体中に記憶されるか、コンピュータ内にロードされるか、および/またはコンピュータによって実行されるかのいずれかのコンピュータプログラムコードの形態で実装することもでき、このコンピュータプログラムコードが、コンピュータ内にロードされ実行される場合は、そのコンピュータが、開示される方法および装置を実施するための装置となる。汎用プロセッサ上に実装された場合は、コンピュータプログラムコードのセグメントは、特定の論理回路を作り出すようにプロセッサを構成する。
【0037】
本発明は、例示的な実施形態によって説明されてきたが、これらに限定されるものではない。むしろ、添付の特許請求の範囲は、本発明の均等物の趣旨および範囲から逸脱することなく当業者によって為され得る本発明の他の変形例や実施形態を包含するように広く解釈されるべきである。特許請求の範囲で使用される、「a)」および「i)」などの区切り記号は、特許請求の範囲を何らかの順序に帰属させるものとして理解されるべきではなく、むしろ、特許請求の範囲の構成要素分けに組み入れるための視覚的合図として、および特許請求の範囲の特定部分が後に参照される場合の識別記号として役立てるためのみに提供される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)第1のネットワークノードで受信される信号の受信電力レベルを決定するステップと、
b)前記受信電力レベルに基づいて、物理層(PHY)マージンを調整するステップと、
c)前記調整されたPHYマージンに基づいて、データ伝送レートを決定するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記PHYマージンを調整するステップが、
a)前記受信電力レベルがAPHYM閾値よりも低いか否かを判断するステップと、
b)前記受信電力レベルが前記APHYM閾値よりも低い場合にのみ、前記PHYマージンを調整するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記データ伝送レートを決定するステップが、
a)前記受信信号の信号対ノイズ比(SNR)を決定するステップと、
b)前記SNRに対して所定の量を、前記調整されたPHYマージンによって指示されるように加算又は減算することによってインデックス値を算出するステップと、
c)前記インデックス値を、前記データ伝送レートを決定するための指標として使用するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記データ伝送レートを決定するステップが、
a)前記受信信号のSNRを決定するステップと、
b)前記SNRを指標として使用して、データ伝送レートを決定するステップと、
c)前記データ伝送レートを、前記調整されたPHYマージンによって指示される量で調整するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記データ伝送レートを決定するステップが、
a)前記受信信号に関するSNRを決定するステップと、
b)前記SNRを指標として使用して、データ伝送レートを決定するステップと、
c)前記受信信号を伝送するために使用された電力よりも高い電力を用いて前記データ伝送レートで前記送信器が送信しなければならないことを伝達するステップと、
を含み、前記電力の増加量は、前記調整されたPHYマージンによって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記データ伝送レートを決定するステップが、
a)前記受信信号に関するSNRを決定するステップと、
b)前記調整されたPHYマージンに基づいて、前記SNRを使用してインデックス値を算出するステップと、
c)前記インデックス値を使用して、前記データ伝送レートを決定するステップと、
d)前記データ伝送レートを送信ノードに伝達し、また前記データ伝送レートでの前記伝送の前記電力レベルが、前記受信信号の伝送に使用された前記電力レベルを超えるべきであることも前記送信ノードに伝達するステップと、
を含み、前記電力レベルの増加量は、前記調整されたPHYマージンに基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記受信信号が、直交周波数分割多重(OFDM)信号であり、前記PHYマージンを調整するステップが、
a)前記受信電力レベルが副搬送波追加PHYマージン(SAPM)閾値よりも低いか否かを判断するステップと、
b)前記受信電力レベルが前記SAPM閾値よりも低い場合には、前記受信OFDM信号の各副搬送波に関するSAPMを特定するステップと、
c)前記PHYマージンを、前記SAPMによって指示される量で、副搬送波ごとに調整するステップと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
複数のSAPM閾値が存在し、各SAPM閾値が、副搬送波のサブセットに関連付けられ、前記サブセットにおける各副搬送波に関するSAPMを指示する、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記PHYマージンに対する前記調整の量が、参照テーブルから検索される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記参照テーブルが複数のPHYマージン値を含み、前記複数のPHYマージン値の各々は、受信電力レベルに関連付けられている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記受信電力レベルが、総受信電力レベル(ARPL)である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記受信電力レベルが、受信信号強度インジケータ(RSSI)である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの副搬送波が2つ以上のSAPM閾値に関連付けられ、その副搬送波に関する前記PHYマージンの調整に使用される前記SAPMは、前記受信電力レベルよりも高いSAPM閾値であって同じ副搬送波に関連付けられた他の全てのSAPM閾値と比べて最小の値を有する前記SAPM閾値によって指示される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
a)チャネルを介して通る信号を受信するように構成されたトランシーバと、
b)前記トランシーバと信号通信するプロセッサであって、
i)前記受信信号の受信電力レベルを決定し、
ii)前記受信電力レベルに基づいて、物理層(PHY)マージンを調整し、
iii)前記調整されたPHYマージンに基づいて、データ伝送レートを決定する
ように構成されたプロセッサと、
を備えるネットワークノード。
【請求項15】
前記プロセッサが、
a)前記受信電力レベルをAPHYM閾値と比較し、
b)前記受信電力レベルが前記APHYM閾値を超える場合に、前記受信電力レベルをAPHYM参照テーブル(LUT)へのインデックスとして使用することにより決定される量で、前記PHYマージンを調整する
ことによって前記PHYマージンを調整する、請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記プロセッサが、
a) 前記チャネルの信号対ノイズ比(SNR)を決定し、
b) 前記APHYM LUTから決定された前記量を前記SNRに加算して、インデックス値を決定し、
c) 前記インデックス値を、SNR/データ伝送レートLUTへのインデックスとして使用して、前記データ伝送レートを決定する
ことによって前記データ伝送レートを決定する、請求項15に記載のネットワークノード。
【請求項17】
前記プロセッサが、
a)前記受信信号レベルが少なくとも1つのSAPM閾値よりも低いか否かを判断し、
b) 前記受信信号レベルが少なくとも1つのSAPM閾値よりも低い場合に、前記受信電力レベルよりも大きい最小のSAPM閾値に基づいて、少なくとも1つの副搬送波に関するSAPMを決定し、
c) 前記チャネルのSNRを決定し、
d) 前記SAPMを前記SNRに加算して、副搬送波ごとにインデックス値を決定し、
d)前記インデックス値を使用して、使用すべきデータ伝送レートを副搬送波ごとに決定する
ことによって前記PHYマージンを調整する、請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記インデックス値を使用して前記データ伝送レートを決定することが、前記インデックス値をSNR/データ伝送レートLUTへのインデックスとして使用することを含んでいる、請求項17に記載のネットワークノード。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記プロセッサがデータ通信する参照テーブルから、第2のPHYマージンの値を検索するように構成されている、請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項20】
前記参照テーブルが複数のPHYマージン値を含み、前記複数のPHYマージン値の各々は、総受信電力レベルに関連付けられている、請求項19に記載のネットワークノード。
【請求項21】
前記データ伝送レートが、直交位相振幅変調(QAM)方式に基づいている、請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項22】
前記プロセッサが、第2の信号電力レベルに基づいて、メモリデバイス内に記憶された複数のPHYマージン値から、第2のPHYマージン値を選択するように構成されている、請求項14に記載のネットワークノード。
【請求項23】
前記OFDM信号が複数の副搬送波を含み、第1のPHYマージンおよび第2のPHYマージンが、前記OFDM信号の前記複数の副搬送波の各々に適用される、請求項14に記載のネットワークノード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−508519(P2012−508519A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535662(P2011−535662)
【出願日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際出願番号】PCT/US2009/063356
【国際公開番号】WO2010/054050
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(508288227)エントロピック・コミュニケーションズ・インコーポレイテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】ENTROPIC COMMUNICATIONS, INC.
【住所又は居所原語表記】6290 Sequence Drive, San Diego, CA 92121(US)
【出願人】(504228254)ザ・ディレクティービー・グループ・インコーポレイテッド (22)