浅型レンジフード
【課題】整流板を分割することにより排気捕集率を向上し、さらに整流板の洗浄が行いやすくすること。
【解決手段】
コンロ10上に取り付けられ、コンロ10上に開口された開口凹部34に整流板4を有するフード部3と、上部に送風機21を有するレンジフード1において、コンロ10は第1コンロ11と第2コンロ12の2つのコンロを有すること、整流板4は第1整流板41と第2整流板42の2つの整流板を有すること、第1整流板41は、第1コンロ11上に位置すること、第2整流板42は第2コンロ12上に位置すること、第1整流板41と第2整流板42の間に隙間Xが形成されている。
【解決手段】
コンロ10上に取り付けられ、コンロ10上に開口された開口凹部34に整流板4を有するフード部3と、上部に送風機21を有するレンジフード1において、コンロ10は第1コンロ11と第2コンロ12の2つのコンロを有すること、整流板4は第1整流板41と第2整流板42の2つの整流板を有すること、第1整流板41は、第1コンロ11上に位置すること、第2整流板42は第2コンロ12上に位置すること、第1整流板41と第2整流板42の間に隙間Xが形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、広く普及しているレンジフードには整流板が取り付けられている。整流板は、レンジフードの開口部に取り付けられており、気体を吸引する吸い込み風速を上げるために固定されている。具体的には、コンロ等の熱源から発生する調理排気の上昇気流をコンロ上部に取り付けられた整流板に当て、レンジフードの開口部と整流板の間の吸い込み風速を上げることで、調理排気を吸い込んでいた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−256306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のレンジフードには、以下のような問題点があった。
すなわち、コンロが2つ以上形成され、2つを同時に使用し調理排気の量が多い場合には、吸い込みきれない調理排気が排気漏れを起こし、排気捕集率が低下するため問題となる。特に、送風機の吸い込み口の直下に整流板が位置していたため排気の抵抗が大きくなり排気風量が低下していたことが問題であった。
また、排気捕集率が低下すると室内に漏れた匂いや排気を回収するまでレンジフードを運転し続けることとなるため電力量が増加するため問題となる。
また、昨今のレンジフードは、見た目の良い浅型のレンジフードが主流になってきている。また、排気捕集率を向上させるため、横幅の広いものが主流になってきている。しかし、横幅が広くなると開口部の大きさに合わせ整流板も大きくなる。整流板は取り外しシンク内で洗浄可能に形成されている。しかし、整流板が大きくなると、整流板がシンクの大きさを上回り、シンク内で洗浄しにくいため問題となる。
従来の特許文献1には、吸気口の開口面積が異なる複数のレンジフードに適用可能な分割された整流板が記載されているが、上記の排気捕集率及び洗浄の問題についてはなんら記載がないため、上記課題を解決するためのものではない。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、整流板を分割することにより排気捕集率を向上し、さらに整流板の洗浄が行いやすくなる浅型レンジフードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様における浅型レンジフードは、以下の構成を有する。
(1)第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードにおいて、前記整流板は第1整流板と第2整流板の2つの整流板を有すること、前記第1整流板と前記第2整流板の間に隙間が形成されていること、を特徴とする。
【0007】
(2)(1)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行に位置すること、を特徴とする。
【0008】
(3)(1)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角に位置すること、を特徴とする。
【0009】
(4)(1)乃至(3)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記第1コンロ及び前記第2コンロの調理排気の上昇気流が前記隙間から吸い込まれること、が好ましい。
(5)(1)乃至(4)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記第1整流板と前記第2整流板は2つに完全分割していること、が好ましい。
【0010】
(6)(1)乃至(4)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記第1整流板と前記第2整流板は連結部により連結されていること、が好ましい。
(7)(1)乃至(6)のいずれか1つに記載する浅型レンジフードにおいて、前記隙間は1cm〜5cmであること、が好ましい。
【発明の効果】
【0011】
上記浅型レンジフードの作用及び効果について説明する。
(1)第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードにおいて、前記整流板は第1整流板と第2整流板の2つの整流板を有すること、前記第1整流板と前記第2整流板の間に隙間が形成されていることにより、排気捕集率を向上させることができる。すなわち、最も上昇気流が強くなる第1コンロ及び第2コンロの直上部に第1整流板及び第2整流板をそれぞれ配置することにより、開口部と第1整流板及び第2整流板の間に形成された吸い込み口に集めることができる。そのため、排気捕集率を向上させることができる。
また、第1整流板と第2整流板の間に隙間が形成されることで、隙間の吸い込み風速を上げることができる。
また、隙間が形成されることで隙間の吸い込み口が従来と比較して増加するため、分散して効率よく調理排気を吸い込める。そのため、排気風量を低減しても排気捕集ができるため、騒音、電力量、空調負荷の低減を図ることができる。
また、送風機の吸い込み口の直下に隙間を形成することにより、送風機の排気抵抗を小さくし排気風量を大きくすることができる。排気風量を大きくすることにより排気捕集率が上がるため、調理後のレンジフードの運転時間を短くすることができる。それにより消費電力を少なくすることができる。
【0012】
(2)(1)に記載する作用効果の他、隙間は、第1コンロと第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行に位置することにより、特に排気捕集率を向上させることができる。すなわち、第1コンロ及び第2コンロを同時に使用している場合、上昇気流は、第1コンロ及び第2コンロを結ぶコンロ中心線の部分に集中する傾向がある。上昇気流は、整流板にぶつかり左右方向に分かれることによりコンロ中心線部分に集中するためである。そのため、上昇気流が集中する部分に第1整流板及び第2整流板の間に形成された吸い込み口があるため、集中する調理排気を排気することができる。
【0013】
(3)(1)に記載する作用効果の他、隙間は、第1コンロと第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角に位置することにより、特に排気捕集率を向上させることができる。すなわち、第1コンロ及び第2コンロを同時に使用している場合、上昇気流は、第1コンロ及び第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角位置に集中する傾向がある。上昇気流は、整流板にぶつかり前後方向に分かれることによりコンロ中心線と直角位置に集中するためである。そのため、上昇気流が集中する部分に第1整流板及び第2整流板の間に形成された吸い込み口があるため、集中する調理排気を排気することができる。
【0014】
(4)(1)乃至(3)に記載する作用効果の他、第1コンロ及び第2コンロの調理排気が集中する部分に第1整流板及び第2整流板の間に形成された隙間である吸い込み口が形成されるため、集中する調理排気を排気することができる。
【0015】
(5)(1)乃至(3)に記載する作用効果の他、第1整流板と第2整流板は2つに完全分割していることにより、第1整流板と第2整流板の間に形成された隙間に吸い込み口の邪魔になる部分がない。そのため、隙間である吸い込み口に集中する排気を効率よく吸い込むことができる。
【0016】
また、整流板を第1整流板及び第2整流板に完全に分割することにより、1つの整流板の大きさを小さくすることができる。そのため、整流板を取り外しシンク内で洗浄することが可能となる。さらに、第1整流板及び第2整流板の大きさを食器洗い乾燥機に入る大きさとすることで、食器洗い乾燥機で洗浄することが可能となる。
【0017】
(6)(1)乃至(4)に記載する作用効果の他、第1整流板と第2整流板は連結部により連結されていることにより、第1整流板と第2整流板に位置を安定させることができる。
【0018】
(7)(1)乃至(6)に記載する作用効果の他、隙間は1cm〜5cmであることにより、隙間が形成されていない場合と比較して排気捕集率を約1.5%向上させることができる。排気捕集率が1.5%向上させることにより、排気時間が短くなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係るレンジフードの構成正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るレンジフードの構成側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に図1のレンジフードのAA断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に図1のレンジフードをC方向から見た概念図である。
【図5】本発明の第1実施形態に図2のレンジフードをB方向から見た下方概念図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る整流板の隙間の幅と捕集率の関係を表した図である。
【図7】本発明の変形例(1)に係る整流板の構成正面図である。
【図8】本発明の変形例(2)に係る整流板の構成正面図である。
【図9】本発明の変形例(3)に係る整流板の構成正面図である。
【図10】本発明の変形例(3)に係る整流板の側面図である。
【図11】本発明の変形例(4)に係る整流板の構成正面図である。
【図12】本発明の変形例(5)に係る整流板の構成正面図である。
【図13】本発明の変形例(5)に係るレンジフードの構成側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明に係るレンジフードの実施形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
(第1実施形態)
<レンジフードの全体構成>
レンジフード1の構成について説明する。図1に、レンジフード1の正面図を示す。図2に、レンジフード1の側面図を示す。図3に、図1のレンジフード1のAA断面図を示す。
【0022】
図2に示すように、レンジフード1は、壁面9に固定され、かつ、熱源を有するコンロ10の上部に取り付けられている。レンジフード1は送風機ボックス2とフード部3を有する。
コンロ10は、本実施形態においては一般的な家庭で多く使われている3つの熱源が三角形状に配置された形状である。具体的は、図1に示すように、使用者が立って作業する手前側に第1コンロ11及び第2コンロ12が配置され、図5に示すように、第1コンロ11及び第2コンロ12の中心部後方に第3コンロ13が配置されている。3つの熱源を有するコンロ10は、一般的に手前にある第1コンロ11及び第2コンロ12が頻繁に使用され、第3コンロ13が使用される頻度は第1コンロ11及び第2コンロ12に比べて少ない。
【0023】
図1及び図2に示すように、フード部3は、上面板31と前面及び両側面の3面を構成する側面板32と下面板33により構成される略直方体形状の浅型レンジフードの形状である。図3に示すように、下面板33の下面に開口した開口凹部34と開口凹部34の中心には送出口35が形成されている。
開口凹部34内に整流板4が取り付けられている。整流板4と開口凹部34との間の隙間を調理排気が流通する。
【0024】
図1及び図2に示すように、送風機ボックス2は箱状の外周箱20により覆われている。
送風機ボックス2内には、送風機21が取り付けられている。送風機21には、気体の進入口211及び排出口212を有する。送風機21を図示しない電動機で回転させることで、調理排気は進入口211から侵入し、排出口212から排出される。
【0025】
<整流板の構成>
整流板4の構成について図を用いて説明する。図4に、図1に示すレンジフード1をC方向から見た上方概念図を示す。図5に、図2に示すレンジフード1をBB断面方向から見た下方概念図を示す。図5では、整流板4の位置と第1コンロ11乃至第3コンロ13との位置関係が理解し易いように、第1コンロ11乃至第3コンロ13を点線で示した。
図4に示すように、整流板4は、第1整流板41及び第2整流板42に分割されている。第1整流板41及び第2整流板42は、長方形形状の薄鋼板であり、その表面上は塗装皮膜が形成されている。塗装皮膜により、油分を含んだ汚れが第1整流板41及び第2整流板42に付着した場合にも簡単にふき取ることができる。
【0026】
図4に示すように、第1整流板41及び第2整流板42の間には所定の隙間X1が形成される。本実施形態においては、隙間X1を2cmの幅とする。隙間X1が形成されることにより、第1整流板41及び第2整流板42の隙間X1を挿通する上昇気流の吸い込み速度を上げることができるため、排気捕集率を向上させることができる。
【0027】
図5に示すように、第1整流板41は第1コンロ11上に配置され、第2整流板42は第2コンロ12上に配置されている。言い換えると、第1コンロ11と第2コンロ12を結ぶコンロ中心線と平行位置に第1整流板41と第2整流板42の間の隙間X1が位置する。また、第1整流板41と第2整流板42の間の隙間X1は、第3コンロ13の中心を通るように形成されている。
第1コンロ11上に第1整流板41が形成されていることにより、第1コンロ11から上昇した調理排気は第1整流板41に当たり、隙間X1及び吸い込み口40に吸い込まれる。第1整流板41に当たった調理排気は、第1整流板41から近く吸い込み風速の速い隙間X1及び吸い込み口40から排気されるため排気捕集率が良くなる。
また、第2コンロ12上に第2整流板42が形成されていることにより、第2コンロ12から上昇した調理排気は第2整流板42に当たり、隙間X1及び吸い込み口40に吸い込まれる。第2整流板42に当たった調理排気は、第2整流板42から近く吸い込み風速の速い隙間X1及び吸い込み口40から排気されるため排気捕集率が良くなる。
【0028】
<レンジフードの作用効果>
レンジフード1の作用効果について説明する。
図1に示す状態で、第1コンロ11及び第2コンロ12を点火する。第1コンロ11及び第2コンロ12からは、調理排気Pが発生する。調理排気Pの中でも特に流れが多い排気流K1〜K4、排気流K11〜K14について矢印で流れを示す。具体的には、排気流K2及びK3は、第1コンロ11から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。同じく、排気流K12及びK13は、第2コンロ12から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。
排気流K2及びK3は、整流板41にぶつかり行き場を無くした排気流K2及びK3は、左右に分かれる。同様に排気流K12及びK13は、整流板42にぶつかり行き場を無くした排気流K12及びK13は左右に分かれる。整流板41及び42にぶつかり中心方向に向かうのが排気流K3及びK13である。調理排気Pのうち中心P1に対しては、流れの多い排気流K3及びK13が集中する。そのため、中心P1には、調理排気が集中する。
なお、図2には示さないが、例えば整流板にぶつかった場合には前後方向への排気流も発生する。
【0029】
本実施形態においては、調理排気が集中する中心P1に対応する部分に第1整流板41及び第2整流板42に形成された隙間X1が形成され、隙間X1から調理排気が吸い込まれる。集中した調理排気Pの排気流K3及びK13を直接隙間X1により吸い込むことができるため排気捕集率を向上させることができる。また、送風機21により隙間X1及び吸い込み口40から直接調理排気Pは吸い込まれるため、排気流K1、K4、K11、K14の流れが多くなる。
なお、前後方向への排気流は直接吸い込み口40へと吸い込まれる。
【0030】
図6に、第1整流板41及び第2整流板42の間の隙間X1の幅と排気捕集率の関係をグラフで示す。縦軸は、排気された調理排気を100%とした場合に、レンジフード1が調理排気を捕集した捕集率を示す。横軸は、第1整流板41及び第2整流板42の間の隙間X1の幅を示す。
【0031】
図6に示すように、隙間X1が0cmすなわち整流板が分割された状態にない場合の捕集率Q0は86.5%である。隙間X1が1cmである場合の捕集率は88%である。隙間X1が1.5cmである場合の捕集率Q1.5は89%である。隙間X1が2cmである場合の捕集率Q2は90%である。隙間X1が3cmである場合の捕集率Q3は89%である。隙間X1が5cmである場合の捕集率Q5は88%である。隙間X1が8cmである場合の捕集率Q8は86.5%である。隙間X1が10cmである場合の捕集率Q10は86%である。
以上の実験結果より、隙間X1が2cmである場合の捕集率Q2が最も捕集率が高いことが確認できた。一方、隙間X1が10cmとなり、隙間X1が大きくなりすぎると、捕集率Q10は86%となり、隙間X1を設けない場合の捕集率Q0と比較して捕集率が悪くなることが分かった。さらに、隙間X1が8cmの場合の捕集率Q8は86.5%となり、隙間X1を設けない場合の捕集率Q0と同じ捕集率であることが分かった。
【0032】
したがって、整流板を分割し第1整流板41及び第2整流板42を有する場合には、第1整流板41と第2整流板42の隙間X1は1cm以上7cm以下とすることにより、1つの整流板を用いる場合よりも捕集率が高くなる。
また、隙間X1が1cm〜5cmである場合には、捕集率が88%以上であることが確認できた。隙間X1が1cm〜5cmである場合は隙間が形成されていない場合と比較して排気捕集率を約1.5%向上させることができる。すなわち、隙間が1cm〜5cmである場合が最も排気の吸い込み効率が良いことを本出願人は実験によって確認できる。
【0033】
以上詳細に説明したように本実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
第1整流板41は、第1コンロ11上に位置し、第2整流板42は第2コンロ12上に位置し、さらに、第1整流板41と第2整流板42の間に隙間X1が形成されていることにより、排気捕集率を向上させることができる。すなわち、図1に示すように最も調理排気の上昇気流が強くなる第1コンロ11及び第2コンロ12の直上部に第1整流板41及び第2整流板42をそれぞれ配置することにより、開口凹部34と第1整流板41及び第2整流板42の間に形成された吸い込み口に集めることができる。そのため、排気捕集率を向上させることができる。
【0034】
また、図1に示すように、第1コンロ11及び第2コンロ12を同時に使用している場合、上昇気流は、第1コンロ11及び第2コンロ12の間の中心P1に集中する傾向がある。そのため、上昇気流が集中する中心P1部分に第1整流板41及び第2整流板42の間に形成された隙間X1が吸い込み口となるため、集中する調理排気を排気することができる。
また、第1整流板41と第2整流板42の間に隙間X1が形成され隙間Xが2cmとされることで、隙間X1の吸い込み風速を上げることができ、排気捕集率を向上させることができる。
送風機21の進入口211の直下に隙間X1を形成することにより、送風機21の排気抵抗を小さくし排気風量を大きくすることができる。排気風量を大きくすることにより排気収集率が上がるためレンジフード1の運転時間を短くすることができる。それにより消費電力を少なくすることができる。
【0035】
また、隙間X1が形成されることで隙間X1の吸い込み口が従来と比較して増加するため、分散して効率よく調理排気を吸い込める。そのため、排気風量を低減しても排気捕集ができるため、騒音、電力量、空調負荷の低減を図ることができる。
また、第1整流板41及び第2整流板42に分割することにより、1つの整流板の大きさを小さくすることができる。そのため、第1整流板41及び第2整流板42を取外しシンク内で洗浄することが可能となる。さらに、第1整流板41及び第2整流板42の大きさを食器洗い乾燥機に入る大きさとすることで、食器洗い乾燥機で洗浄することが可能となる。
【0036】
<変形例1>
図7に整流板の変形例1を示す。
図7に示す整流板6は、第1整流板61及び第2整流板62を有し、第1整流板61及び第2整流板62は、連結部63により連結されている。第1整流板61及び第2整流板62は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。また、第1整流板61、第2整流板62及び連結部63により囲まれた部分には、長方形形状の隙間孔64が形成されている。隙間孔64は、整流板6に対して短手方向に長辺を有する長方形形状で成形されている。
第1整流板61と第2整流板62の間の隙間X2の距離は1cm〜5cmとすることが好ましい。上記図6で示した隙間と排気捕集率との関係から、隙間X2の距離を1cm〜5cmとした場合に排気捕集率が高くなるためである。
なお、整流板6以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0037】
<変形例2>
図8に整流板の変形例2を示す。
図8に示す整流板7は、第1整流板71及び第2整流板72を有し、第1整流板71及び第2整流板72は、連結部73により連結されている。第1整流板71及び第2整流板72は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。また、第1整流板71、第2整流板72及び連結部73により囲まれた部分には、長方形形状の隙間孔74が形成されている。隙間孔74は、整流板7に対して長手方向に長辺を有する長方形形状で成形されている。
第1整流板71と第2整流板72の間の隙間X3の距離は1cm〜5cmとすることが好ましい。上記図6で示した隙間と排気捕集率との関係から隙間X3の距離を1cm〜5cmとした場合、排気捕集率が高くなるためである。
なお、整流板7以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0038】
<変形例3>
図9に整流板の変形例3を示す。図9は整流板8の正面図を示す。図10は整流板8の側面図を示す。
図9に示す整流板8は、薄板長方形状の第1整流板81、第2整流板82及び第3整流板83を有する。第1整流板81及び第2整流板82は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。第3整流板83は、第1整流板81及び第2整流板82と比較して長辺は同じだが、短辺が短い長方形形状の薄板である。
図10に示すように、第1整流板81と第2整流板82の間の隙間X4の距離は5cmである。さらに、第1整流板81と第2整流板82の軸方向に対して第3整流板83が配置されている。第3整流板83は、第1整流板81と第2整流板82との間の隙間X5の距離に1cm〜5cmの隙間を設ける。第1整流板81及び第2整流板82との間の隙間X5に1cm〜5cmの隙間を設けることにより、上記図6で示した排気捕集率を得ることができる。
なお、整流板8以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0039】
<変形例4>
図11に整流板の変形例4を示す。
図11に示す整流板9は、薄板長方形状の第1整流板91、第2整流板92及び第3整流板93を有する。第1整流板91、第2整流板92及び第3整流板93は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。
第1整流板91と第2整流板92の間の隙間X6の距離は1cm〜5cmである。また、第2整流板92と第3整流板93の間の隙間X6の距離は1cm〜5cmである。隙間X6の距離を1cm〜5cm取ることにより、整流板を2以上に分割した場合であっても、吸い込みを良くすることができた。ただし、熱源が強い第1コンロ及び第2コンロの真上に第1整流板91乃至第3整流板93が位置しないため、排気集積率は第1実施形態と比較して若干悪くなる。
なお、整流板9以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0040】
<変形例5>
図12に整流板の変形例5を示す。図13に変形例(5)に係るレンジフードの構成側面図を示す。
図12に示す整流板100は、第1整流板101及び第2整流板102を有する。第1整流板101は、縦D1及び横E1からなる長方形形状の薄板である。また、第2整流板102は、縦D2及び横E1からなる長方形形状の薄板である。第1整流板101と第2整流板102は、横E1は共通するが、縦幅において縦D1は縦D2よりも2倍長い。そのため、第1整流板101は第2整流板102と比較して2倍面積が大きい。
第1整流板101と第2整流板102の間の隙間X7の距離は1cm〜5cmとすることが好ましい。上記図6で示した隙間と排気捕集率との関係から隙間X7の距離を1cm〜5cmとした場合に排気捕集率が高くなるためである。
第1整流板101と第2整流板102の間に形成される隙間X7は、第1コンロ11と第2コンロ12を結ぶコンロ中心線と直角に位置するように配置する。
【0041】
図13に示す状態で、第2コンロ12及び第3コンロ13を点火する。第2コンロ12及び第3コンロ13からは、調理排気Pが発生する。調理排気Pの中でも特に流れが多い排気流K21〜K24、排気流K31〜K34について矢印で流れを示す。具体的には、排気流K22及びK23は、第2コンロ12から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。同じく、排気流K32及びK33は、第3コンロ13から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。
排気流K22及びK23は、第1整流板101にぶつかり行き場を無くした排気流K22及びK23は、前後に分かれる。同様に排気流K32及びK33は、第2整流板102にぶつかり行き場を無くした排気流K32及びK33は前後に分かれる。第1整流板101及び第2整流板102にぶつかり中心方向に向かうのが排気流K23及びK32である。調理排気Pのうち中心P3に対しては、流れの多い排気流K23及びK32が集中する。そのため、中心P3には、調理排気が集中する。
なお、図13には示さないが、例えば整流板にぶつかった場合には左右方向への排気流も発生する。
【0042】
本実施形態においては、調理排気が集中する中心P3に対応する部分に第1整流板101及び第2整流板102に形成された隙間X7が形成され、隙間X7から調理排気が吸い込まれる。集中した調理排気Pの排気流K23及びK32を直接隙間X7により吸い込むことができるため排気捕集率を向上させることができる。また、送風機21により隙間X7及び吸い込み口40から直接調理排気Pは吸い込まれるため、排気流K21、K24、K31、K34の流れが多くなる。
なお、左右方向への排気流は直接吸い込み口40へと吸い込まれる。
なお、整流板100以外の部分についての詳細な説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
また、コンロの前列に位置する第1コンロ11及び第2コンロ12と後列に位置する第3コンロ13を使用した場合に、調理排気が前後方向でぶつかるため特に効果が得られる。
【0043】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、本実施形態においては送風機21をシロッコファンとしたが、その他の送風機であってもよい。すなわち、換気扇等の調理時に発生した煙、臭気等を外部に排気できるものであればよい。例えば、プロペラファンやターボファン等とすることができる。
【0044】
例えば、整流板を4分割し、第1整流板乃至第4整流板を成形する。第1コンロと第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行位置に第1整流板と第2整流板の隙間、及び第3整流板と第4整流板の隙間を形成する。また、コンロ中心線と直角位置に第1整流板と第3整流板の隙間、第2整流板と第4整流板の隙間を形成することもできる。それにより、排気流のうち前後方向及び左右方向にわかれた排気流を吸い込むことができる。
【符号の説明】
【0045】
1 レンジフード
11 第1コンロ
12 第2コンロ
3 フード部
34 開口凹部(請求項中の開口部)
4、6、7、8、9、100 整流板
41、61、71、81、91、101 第1整流板
42、62、72、82、92、102 第2整流板
83、93 第3整流板
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7 隙間
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、広く普及しているレンジフードには整流板が取り付けられている。整流板は、レンジフードの開口部に取り付けられており、気体を吸引する吸い込み風速を上げるために固定されている。具体的には、コンロ等の熱源から発生する調理排気の上昇気流をコンロ上部に取り付けられた整流板に当て、レンジフードの開口部と整流板の間の吸い込み風速を上げることで、調理排気を吸い込んでいた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−256306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のレンジフードには、以下のような問題点があった。
すなわち、コンロが2つ以上形成され、2つを同時に使用し調理排気の量が多い場合には、吸い込みきれない調理排気が排気漏れを起こし、排気捕集率が低下するため問題となる。特に、送風機の吸い込み口の直下に整流板が位置していたため排気の抵抗が大きくなり排気風量が低下していたことが問題であった。
また、排気捕集率が低下すると室内に漏れた匂いや排気を回収するまでレンジフードを運転し続けることとなるため電力量が増加するため問題となる。
また、昨今のレンジフードは、見た目の良い浅型のレンジフードが主流になってきている。また、排気捕集率を向上させるため、横幅の広いものが主流になってきている。しかし、横幅が広くなると開口部の大きさに合わせ整流板も大きくなる。整流板は取り外しシンク内で洗浄可能に形成されている。しかし、整流板が大きくなると、整流板がシンクの大きさを上回り、シンク内で洗浄しにくいため問題となる。
従来の特許文献1には、吸気口の開口面積が異なる複数のレンジフードに適用可能な分割された整流板が記載されているが、上記の排気捕集率及び洗浄の問題についてはなんら記載がないため、上記課題を解決するためのものではない。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、整流板を分割することにより排気捕集率を向上し、さらに整流板の洗浄が行いやすくなる浅型レンジフードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様における浅型レンジフードは、以下の構成を有する。
(1)第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードにおいて、前記整流板は第1整流板と第2整流板の2つの整流板を有すること、前記第1整流板と前記第2整流板の間に隙間が形成されていること、を特徴とする。
【0007】
(2)(1)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行に位置すること、を特徴とする。
【0008】
(3)(1)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角に位置すること、を特徴とする。
【0009】
(4)(1)乃至(3)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記第1コンロ及び前記第2コンロの調理排気の上昇気流が前記隙間から吸い込まれること、が好ましい。
(5)(1)乃至(4)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記第1整流板と前記第2整流板は2つに完全分割していること、が好ましい。
【0010】
(6)(1)乃至(4)に記載する浅型レンジフードにおいて、前記第1整流板と前記第2整流板は連結部により連結されていること、が好ましい。
(7)(1)乃至(6)のいずれか1つに記載する浅型レンジフードにおいて、前記隙間は1cm〜5cmであること、が好ましい。
【発明の効果】
【0011】
上記浅型レンジフードの作用及び効果について説明する。
(1)第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードにおいて、前記整流板は第1整流板と第2整流板の2つの整流板を有すること、前記第1整流板と前記第2整流板の間に隙間が形成されていることにより、排気捕集率を向上させることができる。すなわち、最も上昇気流が強くなる第1コンロ及び第2コンロの直上部に第1整流板及び第2整流板をそれぞれ配置することにより、開口部と第1整流板及び第2整流板の間に形成された吸い込み口に集めることができる。そのため、排気捕集率を向上させることができる。
また、第1整流板と第2整流板の間に隙間が形成されることで、隙間の吸い込み風速を上げることができる。
また、隙間が形成されることで隙間の吸い込み口が従来と比較して増加するため、分散して効率よく調理排気を吸い込める。そのため、排気風量を低減しても排気捕集ができるため、騒音、電力量、空調負荷の低減を図ることができる。
また、送風機の吸い込み口の直下に隙間を形成することにより、送風機の排気抵抗を小さくし排気風量を大きくすることができる。排気風量を大きくすることにより排気捕集率が上がるため、調理後のレンジフードの運転時間を短くすることができる。それにより消費電力を少なくすることができる。
【0012】
(2)(1)に記載する作用効果の他、隙間は、第1コンロと第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行に位置することにより、特に排気捕集率を向上させることができる。すなわち、第1コンロ及び第2コンロを同時に使用している場合、上昇気流は、第1コンロ及び第2コンロを結ぶコンロ中心線の部分に集中する傾向がある。上昇気流は、整流板にぶつかり左右方向に分かれることによりコンロ中心線部分に集中するためである。そのため、上昇気流が集中する部分に第1整流板及び第2整流板の間に形成された吸い込み口があるため、集中する調理排気を排気することができる。
【0013】
(3)(1)に記載する作用効果の他、隙間は、第1コンロと第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角に位置することにより、特に排気捕集率を向上させることができる。すなわち、第1コンロ及び第2コンロを同時に使用している場合、上昇気流は、第1コンロ及び第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角位置に集中する傾向がある。上昇気流は、整流板にぶつかり前後方向に分かれることによりコンロ中心線と直角位置に集中するためである。そのため、上昇気流が集中する部分に第1整流板及び第2整流板の間に形成された吸い込み口があるため、集中する調理排気を排気することができる。
【0014】
(4)(1)乃至(3)に記載する作用効果の他、第1コンロ及び第2コンロの調理排気が集中する部分に第1整流板及び第2整流板の間に形成された隙間である吸い込み口が形成されるため、集中する調理排気を排気することができる。
【0015】
(5)(1)乃至(3)に記載する作用効果の他、第1整流板と第2整流板は2つに完全分割していることにより、第1整流板と第2整流板の間に形成された隙間に吸い込み口の邪魔になる部分がない。そのため、隙間である吸い込み口に集中する排気を効率よく吸い込むことができる。
【0016】
また、整流板を第1整流板及び第2整流板に完全に分割することにより、1つの整流板の大きさを小さくすることができる。そのため、整流板を取り外しシンク内で洗浄することが可能となる。さらに、第1整流板及び第2整流板の大きさを食器洗い乾燥機に入る大きさとすることで、食器洗い乾燥機で洗浄することが可能となる。
【0017】
(6)(1)乃至(4)に記載する作用効果の他、第1整流板と第2整流板は連結部により連結されていることにより、第1整流板と第2整流板に位置を安定させることができる。
【0018】
(7)(1)乃至(6)に記載する作用効果の他、隙間は1cm〜5cmであることにより、隙間が形成されていない場合と比較して排気捕集率を約1.5%向上させることができる。排気捕集率が1.5%向上させることにより、排気時間が短くなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係るレンジフードの構成正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るレンジフードの構成側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に図1のレンジフードのAA断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に図1のレンジフードをC方向から見た概念図である。
【図5】本発明の第1実施形態に図2のレンジフードをB方向から見た下方概念図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る整流板の隙間の幅と捕集率の関係を表した図である。
【図7】本発明の変形例(1)に係る整流板の構成正面図である。
【図8】本発明の変形例(2)に係る整流板の構成正面図である。
【図9】本発明の変形例(3)に係る整流板の構成正面図である。
【図10】本発明の変形例(3)に係る整流板の側面図である。
【図11】本発明の変形例(4)に係る整流板の構成正面図である。
【図12】本発明の変形例(5)に係る整流板の構成正面図である。
【図13】本発明の変形例(5)に係るレンジフードの構成側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明に係るレンジフードの実施形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
(第1実施形態)
<レンジフードの全体構成>
レンジフード1の構成について説明する。図1に、レンジフード1の正面図を示す。図2に、レンジフード1の側面図を示す。図3に、図1のレンジフード1のAA断面図を示す。
【0022】
図2に示すように、レンジフード1は、壁面9に固定され、かつ、熱源を有するコンロ10の上部に取り付けられている。レンジフード1は送風機ボックス2とフード部3を有する。
コンロ10は、本実施形態においては一般的な家庭で多く使われている3つの熱源が三角形状に配置された形状である。具体的は、図1に示すように、使用者が立って作業する手前側に第1コンロ11及び第2コンロ12が配置され、図5に示すように、第1コンロ11及び第2コンロ12の中心部後方に第3コンロ13が配置されている。3つの熱源を有するコンロ10は、一般的に手前にある第1コンロ11及び第2コンロ12が頻繁に使用され、第3コンロ13が使用される頻度は第1コンロ11及び第2コンロ12に比べて少ない。
【0023】
図1及び図2に示すように、フード部3は、上面板31と前面及び両側面の3面を構成する側面板32と下面板33により構成される略直方体形状の浅型レンジフードの形状である。図3に示すように、下面板33の下面に開口した開口凹部34と開口凹部34の中心には送出口35が形成されている。
開口凹部34内に整流板4が取り付けられている。整流板4と開口凹部34との間の隙間を調理排気が流通する。
【0024】
図1及び図2に示すように、送風機ボックス2は箱状の外周箱20により覆われている。
送風機ボックス2内には、送風機21が取り付けられている。送風機21には、気体の進入口211及び排出口212を有する。送風機21を図示しない電動機で回転させることで、調理排気は進入口211から侵入し、排出口212から排出される。
【0025】
<整流板の構成>
整流板4の構成について図を用いて説明する。図4に、図1に示すレンジフード1をC方向から見た上方概念図を示す。図5に、図2に示すレンジフード1をBB断面方向から見た下方概念図を示す。図5では、整流板4の位置と第1コンロ11乃至第3コンロ13との位置関係が理解し易いように、第1コンロ11乃至第3コンロ13を点線で示した。
図4に示すように、整流板4は、第1整流板41及び第2整流板42に分割されている。第1整流板41及び第2整流板42は、長方形形状の薄鋼板であり、その表面上は塗装皮膜が形成されている。塗装皮膜により、油分を含んだ汚れが第1整流板41及び第2整流板42に付着した場合にも簡単にふき取ることができる。
【0026】
図4に示すように、第1整流板41及び第2整流板42の間には所定の隙間X1が形成される。本実施形態においては、隙間X1を2cmの幅とする。隙間X1が形成されることにより、第1整流板41及び第2整流板42の隙間X1を挿通する上昇気流の吸い込み速度を上げることができるため、排気捕集率を向上させることができる。
【0027】
図5に示すように、第1整流板41は第1コンロ11上に配置され、第2整流板42は第2コンロ12上に配置されている。言い換えると、第1コンロ11と第2コンロ12を結ぶコンロ中心線と平行位置に第1整流板41と第2整流板42の間の隙間X1が位置する。また、第1整流板41と第2整流板42の間の隙間X1は、第3コンロ13の中心を通るように形成されている。
第1コンロ11上に第1整流板41が形成されていることにより、第1コンロ11から上昇した調理排気は第1整流板41に当たり、隙間X1及び吸い込み口40に吸い込まれる。第1整流板41に当たった調理排気は、第1整流板41から近く吸い込み風速の速い隙間X1及び吸い込み口40から排気されるため排気捕集率が良くなる。
また、第2コンロ12上に第2整流板42が形成されていることにより、第2コンロ12から上昇した調理排気は第2整流板42に当たり、隙間X1及び吸い込み口40に吸い込まれる。第2整流板42に当たった調理排気は、第2整流板42から近く吸い込み風速の速い隙間X1及び吸い込み口40から排気されるため排気捕集率が良くなる。
【0028】
<レンジフードの作用効果>
レンジフード1の作用効果について説明する。
図1に示す状態で、第1コンロ11及び第2コンロ12を点火する。第1コンロ11及び第2コンロ12からは、調理排気Pが発生する。調理排気Pの中でも特に流れが多い排気流K1〜K4、排気流K11〜K14について矢印で流れを示す。具体的には、排気流K2及びK3は、第1コンロ11から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。同じく、排気流K12及びK13は、第2コンロ12から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。
排気流K2及びK3は、整流板41にぶつかり行き場を無くした排気流K2及びK3は、左右に分かれる。同様に排気流K12及びK13は、整流板42にぶつかり行き場を無くした排気流K12及びK13は左右に分かれる。整流板41及び42にぶつかり中心方向に向かうのが排気流K3及びK13である。調理排気Pのうち中心P1に対しては、流れの多い排気流K3及びK13が集中する。そのため、中心P1には、調理排気が集中する。
なお、図2には示さないが、例えば整流板にぶつかった場合には前後方向への排気流も発生する。
【0029】
本実施形態においては、調理排気が集中する中心P1に対応する部分に第1整流板41及び第2整流板42に形成された隙間X1が形成され、隙間X1から調理排気が吸い込まれる。集中した調理排気Pの排気流K3及びK13を直接隙間X1により吸い込むことができるため排気捕集率を向上させることができる。また、送風機21により隙間X1及び吸い込み口40から直接調理排気Pは吸い込まれるため、排気流K1、K4、K11、K14の流れが多くなる。
なお、前後方向への排気流は直接吸い込み口40へと吸い込まれる。
【0030】
図6に、第1整流板41及び第2整流板42の間の隙間X1の幅と排気捕集率の関係をグラフで示す。縦軸は、排気された調理排気を100%とした場合に、レンジフード1が調理排気を捕集した捕集率を示す。横軸は、第1整流板41及び第2整流板42の間の隙間X1の幅を示す。
【0031】
図6に示すように、隙間X1が0cmすなわち整流板が分割された状態にない場合の捕集率Q0は86.5%である。隙間X1が1cmである場合の捕集率は88%である。隙間X1が1.5cmである場合の捕集率Q1.5は89%である。隙間X1が2cmである場合の捕集率Q2は90%である。隙間X1が3cmである場合の捕集率Q3は89%である。隙間X1が5cmである場合の捕集率Q5は88%である。隙間X1が8cmである場合の捕集率Q8は86.5%である。隙間X1が10cmである場合の捕集率Q10は86%である。
以上の実験結果より、隙間X1が2cmである場合の捕集率Q2が最も捕集率が高いことが確認できた。一方、隙間X1が10cmとなり、隙間X1が大きくなりすぎると、捕集率Q10は86%となり、隙間X1を設けない場合の捕集率Q0と比較して捕集率が悪くなることが分かった。さらに、隙間X1が8cmの場合の捕集率Q8は86.5%となり、隙間X1を設けない場合の捕集率Q0と同じ捕集率であることが分かった。
【0032】
したがって、整流板を分割し第1整流板41及び第2整流板42を有する場合には、第1整流板41と第2整流板42の隙間X1は1cm以上7cm以下とすることにより、1つの整流板を用いる場合よりも捕集率が高くなる。
また、隙間X1が1cm〜5cmである場合には、捕集率が88%以上であることが確認できた。隙間X1が1cm〜5cmである場合は隙間が形成されていない場合と比較して排気捕集率を約1.5%向上させることができる。すなわち、隙間が1cm〜5cmである場合が最も排気の吸い込み効率が良いことを本出願人は実験によって確認できる。
【0033】
以上詳細に説明したように本実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
第1整流板41は、第1コンロ11上に位置し、第2整流板42は第2コンロ12上に位置し、さらに、第1整流板41と第2整流板42の間に隙間X1が形成されていることにより、排気捕集率を向上させることができる。すなわち、図1に示すように最も調理排気の上昇気流が強くなる第1コンロ11及び第2コンロ12の直上部に第1整流板41及び第2整流板42をそれぞれ配置することにより、開口凹部34と第1整流板41及び第2整流板42の間に形成された吸い込み口に集めることができる。そのため、排気捕集率を向上させることができる。
【0034】
また、図1に示すように、第1コンロ11及び第2コンロ12を同時に使用している場合、上昇気流は、第1コンロ11及び第2コンロ12の間の中心P1に集中する傾向がある。そのため、上昇気流が集中する中心P1部分に第1整流板41及び第2整流板42の間に形成された隙間X1が吸い込み口となるため、集中する調理排気を排気することができる。
また、第1整流板41と第2整流板42の間に隙間X1が形成され隙間Xが2cmとされることで、隙間X1の吸い込み風速を上げることができ、排気捕集率を向上させることができる。
送風機21の進入口211の直下に隙間X1を形成することにより、送風機21の排気抵抗を小さくし排気風量を大きくすることができる。排気風量を大きくすることにより排気収集率が上がるためレンジフード1の運転時間を短くすることができる。それにより消費電力を少なくすることができる。
【0035】
また、隙間X1が形成されることで隙間X1の吸い込み口が従来と比較して増加するため、分散して効率よく調理排気を吸い込める。そのため、排気風量を低減しても排気捕集ができるため、騒音、電力量、空調負荷の低減を図ることができる。
また、第1整流板41及び第2整流板42に分割することにより、1つの整流板の大きさを小さくすることができる。そのため、第1整流板41及び第2整流板42を取外しシンク内で洗浄することが可能となる。さらに、第1整流板41及び第2整流板42の大きさを食器洗い乾燥機に入る大きさとすることで、食器洗い乾燥機で洗浄することが可能となる。
【0036】
<変形例1>
図7に整流板の変形例1を示す。
図7に示す整流板6は、第1整流板61及び第2整流板62を有し、第1整流板61及び第2整流板62は、連結部63により連結されている。第1整流板61及び第2整流板62は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。また、第1整流板61、第2整流板62及び連結部63により囲まれた部分には、長方形形状の隙間孔64が形成されている。隙間孔64は、整流板6に対して短手方向に長辺を有する長方形形状で成形されている。
第1整流板61と第2整流板62の間の隙間X2の距離は1cm〜5cmとすることが好ましい。上記図6で示した隙間と排気捕集率との関係から、隙間X2の距離を1cm〜5cmとした場合に排気捕集率が高くなるためである。
なお、整流板6以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0037】
<変形例2>
図8に整流板の変形例2を示す。
図8に示す整流板7は、第1整流板71及び第2整流板72を有し、第1整流板71及び第2整流板72は、連結部73により連結されている。第1整流板71及び第2整流板72は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。また、第1整流板71、第2整流板72及び連結部73により囲まれた部分には、長方形形状の隙間孔74が形成されている。隙間孔74は、整流板7に対して長手方向に長辺を有する長方形形状で成形されている。
第1整流板71と第2整流板72の間の隙間X3の距離は1cm〜5cmとすることが好ましい。上記図6で示した隙間と排気捕集率との関係から隙間X3の距離を1cm〜5cmとした場合、排気捕集率が高くなるためである。
なお、整流板7以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0038】
<変形例3>
図9に整流板の変形例3を示す。図9は整流板8の正面図を示す。図10は整流板8の側面図を示す。
図9に示す整流板8は、薄板長方形状の第1整流板81、第2整流板82及び第3整流板83を有する。第1整流板81及び第2整流板82は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。第3整流板83は、第1整流板81及び第2整流板82と比較して長辺は同じだが、短辺が短い長方形形状の薄板である。
図10に示すように、第1整流板81と第2整流板82の間の隙間X4の距離は5cmである。さらに、第1整流板81と第2整流板82の軸方向に対して第3整流板83が配置されている。第3整流板83は、第1整流板81と第2整流板82との間の隙間X5の距離に1cm〜5cmの隙間を設ける。第1整流板81及び第2整流板82との間の隙間X5に1cm〜5cmの隙間を設けることにより、上記図6で示した排気捕集率を得ることができる。
なお、整流板8以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0039】
<変形例4>
図11に整流板の変形例4を示す。
図11に示す整流板9は、薄板長方形状の第1整流板91、第2整流板92及び第3整流板93を有する。第1整流板91、第2整流板92及び第3整流板93は同じ長辺及び短辺を有する長方形形状の薄板である。
第1整流板91と第2整流板92の間の隙間X6の距離は1cm〜5cmである。また、第2整流板92と第3整流板93の間の隙間X6の距離は1cm〜5cmである。隙間X6の距離を1cm〜5cm取ることにより、整流板を2以上に分割した場合であっても、吸い込みを良くすることができた。ただし、熱源が強い第1コンロ及び第2コンロの真上に第1整流板91乃至第3整流板93が位置しないため、排気集積率は第1実施形態と比較して若干悪くなる。
なお、整流板9以外の部分については説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
【0040】
<変形例5>
図12に整流板の変形例5を示す。図13に変形例(5)に係るレンジフードの構成側面図を示す。
図12に示す整流板100は、第1整流板101及び第2整流板102を有する。第1整流板101は、縦D1及び横E1からなる長方形形状の薄板である。また、第2整流板102は、縦D2及び横E1からなる長方形形状の薄板である。第1整流板101と第2整流板102は、横E1は共通するが、縦幅において縦D1は縦D2よりも2倍長い。そのため、第1整流板101は第2整流板102と比較して2倍面積が大きい。
第1整流板101と第2整流板102の間の隙間X7の距離は1cm〜5cmとすることが好ましい。上記図6で示した隙間と排気捕集率との関係から隙間X7の距離を1cm〜5cmとした場合に排気捕集率が高くなるためである。
第1整流板101と第2整流板102の間に形成される隙間X7は、第1コンロ11と第2コンロ12を結ぶコンロ中心線と直角に位置するように配置する。
【0041】
図13に示す状態で、第2コンロ12及び第3コンロ13を点火する。第2コンロ12及び第3コンロ13からは、調理排気Pが発生する。調理排気Pの中でも特に流れが多い排気流K21〜K24、排気流K31〜K34について矢印で流れを示す。具体的には、排気流K22及びK23は、第2コンロ12から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。同じく、排気流K32及びK33は、第3コンロ13から直接上昇する調理排気であり、流れが多い。
排気流K22及びK23は、第1整流板101にぶつかり行き場を無くした排気流K22及びK23は、前後に分かれる。同様に排気流K32及びK33は、第2整流板102にぶつかり行き場を無くした排気流K32及びK33は前後に分かれる。第1整流板101及び第2整流板102にぶつかり中心方向に向かうのが排気流K23及びK32である。調理排気Pのうち中心P3に対しては、流れの多い排気流K23及びK32が集中する。そのため、中心P3には、調理排気が集中する。
なお、図13には示さないが、例えば整流板にぶつかった場合には左右方向への排気流も発生する。
【0042】
本実施形態においては、調理排気が集中する中心P3に対応する部分に第1整流板101及び第2整流板102に形成された隙間X7が形成され、隙間X7から調理排気が吸い込まれる。集中した調理排気Pの排気流K23及びK32を直接隙間X7により吸い込むことができるため排気捕集率を向上させることができる。また、送風機21により隙間X7及び吸い込み口40から直接調理排気Pは吸い込まれるため、排気流K21、K24、K31、K34の流れが多くなる。
なお、左右方向への排気流は直接吸い込み口40へと吸い込まれる。
なお、整流板100以外の部分についての詳細な説明を割愛したが、第1実施形態のレンジフードと同様の作用効果を有する。
また、コンロの前列に位置する第1コンロ11及び第2コンロ12と後列に位置する第3コンロ13を使用した場合に、調理排気が前後方向でぶつかるため特に効果が得られる。
【0043】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、本実施形態においては送風機21をシロッコファンとしたが、その他の送風機であってもよい。すなわち、換気扇等の調理時に発生した煙、臭気等を外部に排気できるものであればよい。例えば、プロペラファンやターボファン等とすることができる。
【0044】
例えば、整流板を4分割し、第1整流板乃至第4整流板を成形する。第1コンロと第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行位置に第1整流板と第2整流板の隙間、及び第3整流板と第4整流板の隙間を形成する。また、コンロ中心線と直角位置に第1整流板と第3整流板の隙間、第2整流板と第4整流板の隙間を形成することもできる。それにより、排気流のうち前後方向及び左右方向にわかれた排気流を吸い込むことができる。
【符号の説明】
【0045】
1 レンジフード
11 第1コンロ
12 第2コンロ
3 フード部
34 開口凹部(請求項中の開口部)
4、6、7、8、9、100 整流板
41、61、71、81、91、101 第1整流板
42、62、72、82、92、102 第2整流板
83、93 第3整流板
X1、X2、X3、X4、X5、X6、X7 隙間
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードにおいて、
前記整流板は第1整流板と第2整流板の2つの整流板を有すること、
前記第1整流板と前記第2整流板の間に隙間が形成されていること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項2】
請求項1に記載する浅型レンジフードにおいて、
前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行に位置すること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項3】
請求項1に記載する浅型レンジフードにおいて、
前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角に位置すること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記第1コンロ及び前記第2コンロの調理排気の上昇気流が前記隙間から吸い込まれること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記第1整流板と前記第2整流板は2つに完全分割していること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記第1整流板と前記第2整流板は連結部により連結されていること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記隙間は1cm〜5cmであること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項1】
第1コンロと第2コンロの上に取り付けられ、前記第1コンロ及び前記第2コンロ上に開口された開口部に整流板を有するフード部と、上部に吸引手段を有する浅型レンジフードにおいて、
前記整流板は第1整流板と第2整流板の2つの整流板を有すること、
前記第1整流板と前記第2整流板の間に隙間が形成されていること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項2】
請求項1に記載する浅型レンジフードにおいて、
前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と平行に位置すること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項3】
請求項1に記載する浅型レンジフードにおいて、
前記隙間は、前記第1コンロと前記第2コンロを結ぶコンロ中心線と直角に位置すること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記第1コンロ及び前記第2コンロの調理排気の上昇気流が前記隙間から吸い込まれること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記第1整流板と前記第2整流板は2つに完全分割していること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項6】
請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記第1整流板と前記第2整流板は連結部により連結されていること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載する浅型レンジフードにおいて、
前記隙間は1cm〜5cmであること、
を特徴とする浅型レンジフード。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−207876(P2012−207876A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74705(P2011−74705)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000221834)東邦瓦斯株式会社 (440)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000221834)東邦瓦斯株式会社 (440)
【Fターム(参考)】
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