説明

浴室ミスト装置

【課題】ガスバーナ21を備えた給湯用熱源機20を温水源として持つ浴室ミスト装置であって、無駄な温水の発生をなくしながら、使用者に爽快感を与えることのできる状態での温水のミスト化が可能であり、かつ装置全体も小型化が可能な浴室ミスト装置を開示する。
【解決手段】ガスバーナ21を備える給湯用熱源機20と、給湯用熱源機20からの温水を浴室10内にミスト状に噴霧する噴霧ノズル15と、給湯用熱源機20と噴霧ノズル15とを接続する温水配管30とを少なくとも備えた浴室ミスト装置Aであって、温水配管30は、給湯用熱源機20へ上水を供給する給水配管23に他端側が接続する温水戻り配管40を分岐しており、温水配管30と温水戻り配管40との分岐部には噴霧ノズル15側と温水戻り配管40側への温水の流量を分配することのできる温水分配手段33が配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内のミストサウナ化を可能とする浴室ミスト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスバーナを備えた給湯用熱源機の温水を浴室内にミスト状に噴霧して、浴室をミストサウナ化することが知られており、その一例が特許文献1に記載されている。また、近年、高齢者にも優しい浴室の構成が求められており、給湯用熱源機の温水を、浴室に備えた気−液熱交換器の熱源として利用し、浴室内の空気を該気−液熱交換器を通して巡回させることで、浴室内の暖房を行うと同時に、浴室のミストサウナ化も可能としたミストサウナ装置も知られており、その一例が特許文献2などに記載されている。
【0003】
浴室におけるミストサウナでは、1.5〜2.0L/min程度の温水量をミスト化することで使用者に十分な爽快感を与えることができることが知られており、温水のミスト化に用いる噴霧ノズルも、1.5〜2.0L/min前後の温水量をミスト化するのに適した構造のものが用いられている。より多くの量の温水を噴霧しようとすると、温水はミスト化せずにそのまま水流状に流下し、使用者に不快感を与える。
【0004】
一方、ガスバーナを用いた給湯用熱源機では、バーナの着火および燃焼の安定性を確保するために最低限3.5L/min程度の水の流量が必要とされているのが普通であり、給湯用熱源機からの温水をそのままミスト用の噴霧ノズルに供給すると、流量が多すぎて快適なミスト化が得られない。そのために、特許文献1に記載のミスト装置では、給湯用熱源機からの温水の一部(例えば3.5−1.5=2.0L/min分)を分流して排湯とするか、貯湯部に一端貯湯して再利用するようにしている。また、特許文献2に記載のミストサウナ装置では、給湯用熱源機からの温水と液−液熱交換器で熱交換した温水を、流量を1.0〜2.0L/min程度に制御してミスト用の噴霧ノズルに送るようにし、快適なミスト化が得られるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−489号公報
【特許文献2】特開2006−204358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載のミスト装置では、給湯用熱源機で得られた温水の一部を本来の給湯系の外に取り出すようにしており、無駄な温水が生じているといえる。特許文献2に記載のミストサウナ装置では、無駄な温水は発生しないが、浴室のミストサウナ化のために別途液−液熱交換器を備えることが必要であり、装置として大型化するのを避けられない。
【0007】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、ガスバーナを備えた給湯用熱源機を温水源として持つ浴室ミスト装置であって、無駄な温水の発生をなくしながら、使用者に爽快感を与えることのできる状態での温水のミスト化が可能であり、かつ装置全体も小型化が可能な浴室ミスト装置を開示することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による浴室ミスト装置は、ガスバーナを備える給湯用熱源機と、前記給湯用熱源機からの温水を浴室内にミスト状に噴霧する噴霧ノズルと、前記給湯用熱源機と前記噴霧ノズルとを接続する温水配管とを少なくとも備えた浴室ミスト装置であって、前記温水配管は前記給湯用熱源機へ上水を供給する給水配管に他端側が接続する温水戻り配管を分岐しており、前記温水配管と前記温水戻り配管との分岐部には前記噴霧ノズル側と前記温水戻り配管側への温水の流量を分配することのできる温水分配手段が配置されていることを特徴とする。より具体的には、前記温水分配手段は、前記温水配管を流れる温水の一定量を前記噴霧ノズル側に分流し、残りの温水を前記温水戻り配管側に分流する手段である。
【0009】
上記の浴室ミスト装置では、使用する噴霧ノズルにおける温水をミスト化するのに最適な流量がa(L/min)であり、給湯用熱源機のバーナの着火および燃焼の安定性を確保するのに必要な最低限の水量がb(L/min)(ただし、a<b)であるときに、前記温水分配手段は、一定量、すなわち噴霧ノズルがミスト化するのに好適な流量aを分流して噴霧ノズル側に分流し、残りの流量、すなわちb−a=c(L/min)の流量を温水戻り配管側に流す。そして、温水戻り配管側に分流された温水は給湯用熱源機への給水管に合流して給湯用熱源機側に戻される。それにより、無駄な温水がない状態で、浴室の爽快なミストサウナ化と、ガスバーナの安定した着火および燃焼との双方を同時に確保することができる。また、特許文献2に記載される従来の装置のように、ミスト化用の液−液熱交換器を必要としないので、全体の装置構成も簡素化される。
【0010】
本発明による浴室ミスト装置では、上記の温水分配手段を備えているので、快適なミストサウナを得るための噴霧ノズルの噴霧量a(L/min)および給湯用熱源機側での最低給水量b(L/min)が任意の値であっても、浴室の爽快なミストサウナ化とガスバーナの安定した着火および燃焼の双方を確保することができる。現在、一般に使用されているミストサウナにおいては、噴霧ノズルの噴霧量は1.5〜2.0L/min前後のものが普通であるが、本発明における浴室ミスト装置では、これに限られない。また、現在使用されているガスバーナを備えた給湯用熱源機では給水最低流量は3.5L/min前後のものが普通であるが、これに限らない。また、前記のように、a<bであるのが現在のミストサウナ装置では普通であるが、噴霧ノズルの数を増やす等によって、a=bとなった場合には、温水分配手段は給湯配管を流れる温水の全量を噴霧ノズル側に供給することとなる。
【0011】
また、本発明による浴室ミスト装置において、噴霧ノズルの数も制限はなく、所要の流量が噴霧できることを条件に、1個の噴霧ノズルであってもよく、2個以上の噴霧ノズルを備えるようにしてもよい。また、前記温水分配手段は従来知られた任意の流体分流手段であってよいが、応答性が早いことから、流量センサとステッピングモータの組み合わせからなる温水分配手段であることは好適である。他に、流量センサと三方弁の組み合わせからなる温水分配手段などを用いることもできる。
【0012】
本発明による浴室ミスト装置の他の態様では、浴室は浴室暖房のための気−液熱交換器を備え、前記給湯用熱源機からの温水は前記気−液熱交換器を通った後に前記噴霧ノズルに供給されるようになっており、前記温水分配手段は、前記気−液熱交換器と前記噴霧ノズルとの間の温水配管部分に配置されていることを特徴とする。
【0013】
この態様の浴室ミスト装置では、給湯用熱源機からの温水は、噴霧ノズルに到達する前に浴室に備えられた気−液熱交換器を通過し、そこで浴室内の空気と熱交換して浴室内の空気を暖めるので、浴室暖房も同時に可能となる。また、噴霧ノズルからのミストを昇温した空気と共に浴室内に送り込むことで、より快適なミストサウナ環境が得られる。もちろん、この場合でも、気−液熱交換器に備えられるファンを停止して浴室内の空気を気−液熱交換器を通して巡回させないことにより、ミストのみを浴室内に供給する使用態様も選択可能となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ガスバーナを備えた給湯用熱源機を温水源として持つ浴室ミスト装置において、無駄な温水の発生をなくしながら、使用者に爽快感を与えることのできる温水のミスト化が可能となり、かつ装置全体の小型化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による浴室ミスト装置の一実施の形態を示す図。
【図2】温水分配手段の一例を詳細に説明する図。
【図3】浴室ミスト装置の操作を説明する第1のフロー図。
【図4】浴室ミスト装置の操作を説明する第1のフロー図に続く第2のフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明による浴室ミスト装置を実施の形態に基づき説明する。
図1に示す浴室ミスト装置Aにおいて、10は浴室であり、20はガスバーナを備えた給湯用熱源機である。浴室10の天井部には気−液熱交換器11と噴霧ノズル15とが取り付けられている。気−液熱交換器11は、そこを通る温水と浴室10内の空気との間で熱交換を行って暖かい空気を得るためのものであり、ファン12の作用により浴室10内の空気を気−液熱交換器11を通して循環させている。噴霧ノズル15はそこに圧送されてくる温水を浴室10内にミスト状に噴出するためのものであり、好ましくは、図示のように、噴出したミストが、ファン12の作用により浴室10内に送り込まれる温風とともに浴室内に流入できる位置に、噴霧ノズル15が取り付けられる。なお、噴霧ノズル15は1個のノズルで構成されていてもよく2個以上のノズルで構成されていてもよい。また、浴室10は、気−液熱交換器11を備えなくてもよい。
【0017】
浴室10の側壁部には、使用者がミストサウナや浴室暖房を使用するときに使用するスイッチ類(ミストサウナボタン16a,浴室暖房ボタン16b)を備えた操作盤16が取り付けてあり、操作盤16からの信号は、後記する制御部50に送られる。
【0018】
気−液熱交換器11には給湯用熱源機20からの給湯配管30が接続しており、該給湯配管30を流れる温水は、気−液熱交換器11内を通過した後に、前記した噴霧ノズル15に供給され、ミストとして浴室10内に噴霧される。気−液熱交換器11と噴霧ノズル15の間の温水配管30aには流量計31と測温計32と温水分配手段33とが温水の流れ方向にこの順に配置されている。流量計31からの流量信号および測温計32からの温度信号も制御部50に送られる。
【0019】
給湯用熱源機20は、従来知られたものであり、少なくともガスバーナ21と気−液熱交換器22とを備える。気−液熱交換器22には、図示しない水道管に接続する給水配管23から水道水(上水)が供給される。給水配管23には逆止弁24と圧力センサ25が取り付けてあり、給水配管23からの上水圧力は圧力センサ25により計測され、その圧力信号S1は前記した制御部50に送られる。給水配管23から供給される上水は、前記した気−液熱交換器22を通過するときにガスバーナ21の燃焼排ガスによって加熱され、加熱されて昇温した温水が前記給湯配管30を通って前記気−液熱交換器11および噴霧ノズル15に供給される。また、図示の例では、給湯用熱源機20の温水は、分岐給湯配管30bを通して浴槽17や出湯栓18にも供給される。
【0020】
図2に示すように、前記した温水分配手段33は、流入口34と2つの流出口35と36を備え、流入口34には前記測温計32で温度が計測された温水が流入する。第1の流出口35は前記噴霧ノズル15側へ接続しており、第2の流出口36は温水戻り配管40を介して、前記した給湯用熱源機20への給水管23に接続している。温水分配手段33における2つの流出口35と36の分岐部には、分配弁37が備えられており、該分配弁37はステッピングモータ38によって移動が制御される。また、ステッピングモータ38には前記制御部50から制御信号が送られる。
【0021】
具体的には、温水分配手段33は、給湯配管30(30a)を通して流入口34から流入してくる流量b(L/min)の温水(この流量は、前記した流量計31で計測される)を、第1の流出口35を通して噴霧ノズル15側に流量a(L/min)だけ分流し、残りの温水、すなわち流量c(=b−a)(L/min)の温水を第2の流出口36を通して前記温水戻り配管40側に流すように作用する。また、その流量制御は、制御部50が、流量計31で計測された流量信号bを受け、そのうちの前記流量aだけが第1の流出口35側に分流する位置に前記分配弁37を移動するように、前記ステッピングモータ38に指令を出すことで行われる。
【0022】
ここにおいて、前記流量aは、用いられている噴霧ノズル15が使用者に爽快感を与えうるような粒径のミストに温水をミスト化できる量であり、通常、1.5〜2.0L/min前後である。また、流量bは給湯用熱源機20に備えられたガスバーナ21が安定的に着火しかつ燃焼を継続することのできる最低給水量3.5L/min程度であって、通常、a<bである。
【0023】
図1に示すよう、前記温水戻り配管40には、圧力センサ41と循環ポンプ42と逆止弁43が、この順で備えられており、温水戻り配管40を流れる温水の水圧は圧力センサ41により計測され、その圧力信号S2は前記した制御部50に送られる。
【0024】
制御部50は、従来知られたガスバーナを備えた給湯用熱源機で用いられている制御部が備える機構に加えて、前記流量計31からの流量信号および前記測温計32からの温度信号に応じて前記温水分配手段33の温水分流制御を行う機能、および、前記圧力センサ25により計測された圧力信号S1と前記圧力センサ41により計測された圧力信号S2とを比較し、S2>S1となるようにポンプ42を制御する機能とをさらに備える。
【0025】
次に、上記浴室ミスト装置Aの運転作動を、図3および図4のフロー図を参照して説明する。給湯用熱源機20が通常の運転を継続している場合(S10でY)には、制御部50は、使用者によって操作盤16に備られたミストサウナボタン16aが押されたかどうかを判断する(S11)。押されていない場合は、給湯用熱源機20は通常の運転を継続する。ミストサウナボタン16aが押された場合、その信号は制御部50に送られる。信号を受け制御部50は流量計31の流量bを読み出し、流量bが前記流量a(すなわち、噴霧ノズル15が使用者に爽快感を与えうるような粒径のミストにミスト化できる流量)より多いかどうかを判断する(S12)。b>aの場合(Yの場合)には、制御部50は測温計32の温度信号を読み出し、測定された温度tが予め設定したミスト温度T以上であるかどうかを判断する(S13)。
【0026】
t≧Tの場合(S13でYの場合)には、制御部50は温水分配手段33のステッピングモータ38に信号を送り、流量aを第1の流出口35(噴霧ノズル15)側に、残りの温水c(b−a)を第2の流出口36(温水戻り配管40)側にそれぞれ分流するように分配弁37の位置を調整する(S14)。それにより、流量aの温水は噴霧ノズル15から浴室内にミストとして噴霧されて(S15)、浴室のミストサウナ化が進行する。一方において、流量cの温水は温水戻り配管40を通して給水配管23に戻される(S16)。
【0027】
なお、必須ではないが、図1に示すように、噴霧ノズル15から噴出したミストが、気−液熱交換器11に取り付けたファン12の作用により浴室10内に送り込まれる温風とともに浴室10内に噴霧される浴室構造の場合には、前記S14において、制御部50は、分配弁37の調整と同時に、気−液熱交換器11に取り付けたファン12の駆動信号を発信することはより好ましい。それにより、温風と共にミストが浴室10内に噴霧されるようになり、一層快適なサウナミスト環境が作られる。
【0028】
温水戻り配管40を流れる温水の圧力が給水配管23を流れる上水の圧力よりも低いと、給水配管23への温水の戻りが進行しない。そのために、制御部50は、給水配管23に備えた圧力センサ25の圧力信号S1と温水戻り配管40に備えた圧力センサ41圧力信号S2とを比較し、S2>S1となるようにポンプ42を制御する(S17)。
【0029】
S13において、測定された温度tが予め設定したミスト温度Tより低い場合には、それをミスト化しても使用者に爽快感を与えることができないので、制御部50は温水分配手段33のステッピングモータ38に信号を送り、全流量bが第2の流出口36(温水戻り配管40)側に流入するように分配弁37の位置を調整する(S18)。その状態で、測温計32からの温度信号を継続して受信する。
【0030】
S12においてNの場合、すなわち、他の温水利用部である浴槽17や出湯栓18での利用量が多く、給湯配管30に前記流量a(すなわち、噴霧ノズル15が使用者に爽快感を与えうるような粒径のミストにミスト化できる流量a)を超える流量の温水が供給されない場合には、制御部50は温水分配手段32に対して給湯配管30を流れるすべての温水を温水戻り配管34側に流すように温水分配手段33を制御する(S19)。それにより、浴室のミストサウナ化は行われない。その状態を制御部50は継続して監視し(S12)、b≧aとなったときに、S13以下の工程をとる。
【0031】
S10でNの場合、すなわち、給湯用熱源機20が停止している場合には、使用者によって操作盤16に備られたミストサウナボタン16aが押されると(S20)、制御部50は、給湯用熱源機20に通常の稼働開始指令を出す(S21)。それにより、給湯用熱源機20は最低流量bでの運転を開始し(S22)、流量bの温水が給湯配管30に送られる。それ以降は、S12以降の運転制御が進行する。
【0032】
なお、浴室ミスト装置Aにおいて、使用者はミストサウナを使用せずに浴室暖房のみを使用することもできる。その場合には、通常の運転を継続中に、使用者は操作盤16に備られた浴室暖房ボタン16bを押す。制御部50は、その信号を受けて、ファン12を作動する。それにより浴室暖房が開始する。それと同時に、制御部50は、流量計31の流量bがどのような値であっても、すべての温水が温水戻り配管40側に流入するように、温水分配手段33に指令する。
【0033】
上記のように、本発明による浴室ミスト装置Aでは、ガスバーナを備えた給湯用熱源機20を温水源として持つ浴室ミスト装置において、無駄な温水の発生をなくしながら、使用者に爽快感を与えることのできる温水のミスト化が可能であり、かつ、ミスト化のために別途液−液熱交換器を備えることを要しないので、装置全体の小型化も可能となり低コスト化も図られる。
【符号の説明】
【0034】
A…浴室ミスト装置、
10…浴室、
11…浴室の天井部に備えた気−液熱交換器、
12…ファン、
15…浴室の天井部に備えた噴霧ノズル、
16…操作盤、
16a…ミストサウナボタン、
16b…浴室暖房ボタン、
17…浴槽、
18…出湯栓、
20…ガスバーナを備えた給湯用熱源機、
21…ガスバーナ、
22…気−液熱交換器、
23…給水配管、
24…逆止弁、
25…圧力センサ、
30…給湯配管、
30a…気−液熱交換器と噴霧ノズルの間の温水配管、
30b…分岐給湯配管、
31…流量計、
32…測温計、
33…温水分配手段、
34…流入口、
35…第1の流出口、
36…第2の流出口、
37…分配弁、
38…ステッピングモータ、
40…温水戻り配管、
50…制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスバーナを備える給湯用熱源機と、前記給湯用熱源機からの温水を浴室内にミスト状に噴霧する噴霧ノズルと、前記給湯用熱源機と前記噴霧ノズルとを接続する温水配管とを少なくとも備えた浴室ミスト装置であって、前記温水配管は前記給湯用熱源機へ上水を供給する給水配管に他端側が接続する温水戻り配管を分岐しており、前記温水配管と前記温水戻り配管との分岐部には前記噴霧ノズル側と前記温水戻り配管側への温水の流量を分配することのできる温水分配手段が配置されていることを特徴とする浴室ミスト装置。
【請求項2】
前記温水分配手段は、前記温水配管を流れる温水の一定量を前記噴霧ノズル側に分流し、残りの温水を前記温水戻り配管側に分流する手段であることを特徴とする請求項1に記載の浴室ミスト装置。
【請求項3】
前記温水分配手段は、流量センサとステッピングモータを備える手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室ミスト装置。
【請求項4】
前記浴室は浴室暖房のための気−液熱交換器を備え、前記給湯用熱源機からの温水は前記気−液熱交換器を通った後に前記噴霧ノズルに供給されるようになっており、前記温水分配手段は、前記気−液熱交換器と前記噴霧ノズルとの間の温水配管部分に配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の浴室ミスト装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−27658(P2013−27658A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167504(P2011−167504)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000220262)東京瓦斯株式会社 (1,166)
【Fターム(参考)】