説明

浴槽用循環具

【課題】区画部材を締付筒体から容易に取り外すことができるとともに、締付筒体や弁体の損傷を防止することができる浴槽用循環具を提供する。
【解決手段】浴槽用循環具10は、浴槽の側壁12に設けられた貫通孔12aに浴槽内から挿通された状態で浴槽外の外部筒体11に締付けられ締付筒体20と、該締付筒体20に組付けられる区画部材27と、該区画部材27の外面に装着されるフィルターカバーとにより構成されている。区画部材27の外周には締付筒体20の被係合段部23に係合して区画部材27を締付筒体20に連結する係合爪30が設けられている。区画部材27外周の締付筒体20側には該区画部材27の係合爪30と締付筒体20の被係合段部23との係合を解除するための解除用工具50の作用部49を係止するための工具係止凹部51が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽の側壁内部に配置されて側壁外部の外部筒体に連結される締付筒体、その締付筒体に組付けられる区画部材等により構成され、浴槽水を外部の給湯器で加熱するためのものであって、締付筒体から区画部材を容易に取り外すことができるように構成された浴槽用循環具に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の浴槽用循環具においては、浴槽の側壁に設けられた貫通孔に浴槽内から挿通された締付筒体が浴槽外の外部筒体に締付けられて側壁に固定されている。該締付筒体内には、浴槽水の吸入用通路及び給湯器で加熱された加熱水を浴槽内へ吐出する吐出用通路が区画形成された区画部材が挿入されて固定されている。この区画部材の外周には締付筒体の被係合段部に係合して区画部材を締付筒体に連結する係合爪が設けられている。該区画部材の外面には、ごみなどの異物が吸入用通路に入り込まないようにするためのフィルターカバーが装着されている。
【0003】
斯かる浴槽用循環具を浴槽の側壁に一人で取付けるために、本願出願人は特許文献1に示されるような取付用治具を提案した。すなわち、この取付用治具は、外部筒体の内筒又は外筒の周面に係合される係合部と、その係合部に連なり把持可能でかつ浴槽側壁の取付孔に係止可能な把持取付部とを備えている。そして、浴槽の外側において、取付用治具の把持取付部を手で持って係合部を外部筒体の内筒又は外筒に係合させた後、把持取付部を浴槽の側壁の貫通孔に係止させる。その後、浴槽の内側において、取付用治具の把持取付部を手で引っ張り、締付筒体を外部筒体に取付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−210471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、浴槽用循環具のフィルターカバーを外し、区画部材を締付筒体から取り外して掃除したいときなどにおいて、区画部材を手で持ってその係合爪を締付筒体の被係合段部から取り外すのは容易ではない。そこで、例えば特許文献1に記載された前記取付用治具を利用し、区画部材と締付筒体との隙間に取付用治具の把持取付部を差し込んで区画部材を締付筒体から離間させる方法が考えられる。
【0006】
しかしながら、その場合には図6に示すように、区画部材61と締付筒体62との間の隙間のうち締付筒体62の吐出口63の部分が広く開口されていることから、取付用治具64の把持取付部65を締付筒体62の吐出口63部位に係合させて区画部材61を締付筒体62から引き抜こうとする。このため、区画部材61の引き抜き時における過大な力によって締付筒体62の一部が損傷を受けて吐出口63の弁体66が保持できなくなったり、弁体66の作動に支障を来たしたり、さらには取付用治具64の把持取付部65を差し込み過ぎて弁体66を傷付けたりするおそれがあるという問題があった。
【0007】
そこで本発明の目的とするところは、区画部材を締付筒体から容易に取り外すことができるとともに、締付筒体や弁体の損傷を防止することができる浴槽用循環具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明の浴槽用循環具は、浴槽の側壁の外部に配置される外部筒体と、浴槽の側壁に設けられた貫通孔に浴槽内から挿通された状態で外部筒体に締付けられて側壁に固定される締付筒体と、該締付筒体に組付けられ、浴槽水の吸入用通路及び給湯器で加熱された加熱水を浴槽内へ吐出する吐出用通路を区画形成する区画部材と、該区画部材の外面に装着されるフィルターカバーとを備え、前記区画部材の外周には締付筒体の被係合部に係合して区画部材を締付筒体に連結する係合部を設けるとともに、区画部材外周の締付筒体側には該区画部材の係合部と締付筒体の被係合部との係合を解除するための解除用工具の作用部を係止するための工具係止部を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に係る発明において、前記締付筒体の被係合部は被係合段部であり、区画部材の係合部は係合爪であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に係る発明において、前記解除用工具の作用部は鉤型に形成され、てこの原理で区画部材の係合爪と締付筒体の被係合段部との係合を解除できるように構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記区画部材の工具係止部は解除用工具の鉤型をなす作用部が係入される工具係止凹部であることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に係る発明において、前記区画部材の工具係止部は該区画部材の軸線と直交方向に延びる工具係止壁であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
請求項1に係る発明の浴槽用循環具においては、区画部材の外周には締付筒体の被係合部に係合して区画部材を締付筒体に連結する係合部が設けられるとともに、区画部材外周の締付筒体側には工具係止部が設けられている。このため、区画部材の係合部と締付筒体の被係合部との係合を解除する場合には、解除用工具の作用部を区画部材の工具係止部に係止し、その状態で区画部材の係合部と締付筒体の被係合部との係合を解除するように解除用工具を動かすことにより、区画部材を締付筒体から離間させることができる。従って、従来構成のように締付筒体の吐出口を利用することなく、区画部材を締付筒体から速やかに取り外すことができる。
【0013】
よって、本発明の浴槽用循環具によれば、区画部材を締付筒体から容易に取り外すことができるとともに、締付筒体や弁体の損傷を防止することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態における浴槽用循環具を構成する区画部材を解除用工具によって締付筒体から取り外す状態を示す断面図。
【図2】区画部材を解除用工具から取り外した状態の浴槽用循環具を示す分解断面図。
【図3】解除用工具を示す斜視図。
【図4】浴槽用循環具を示す分解斜視図。
【図5】本発明の別例の工具係止部を有する浴槽用循環具の区画部材を解除用工具で締付筒体から取り外す状態を示す断面図。
【図6】従来の浴槽用循環具の区画部材を解除用工具で締付筒体から取り外す状態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図4に従って詳細に説明する。
図4に示すように、本実施形態の浴槽用循環具10を構成する外部筒体11は浴槽の側壁12外部に配置され、黄銅等の金属又はポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂で筒状に形成されている。外部筒体11の外端部には、図示しない給湯器への戻り側配管13に接続される連結口14及び給湯器からの往き側配管15に接続される接続口16が設けられている。そして、浴槽水を連結口14、戻り側配管13を介して給湯器に送り、給湯器で加熱された加熱水(湯)を往き側配管15から接続口16へ循環するように構成されている。本実施形態の浴槽用循環具10は無極性のものであり、外部筒体11の連結口14及び接続口16と給湯器の配管接続部分との間の配管の接続は制限されない。
【0016】
外部筒体11の開口端部には拡径筒部17が設けられ、その拡径筒部17にはゴム製のシール部材18が被せられ、側壁12の外面に密着されて外部筒体11と浴槽の側壁12との間の水密が保たれている。外部筒体11の内周面には雌ねじ19が刻設されている。
【0017】
締付筒体20はポリフェニレンサルファイド等の合成樹脂により円筒状に形成され、その内端部(図4の左端部)にはフランジ21が突設されている。締付筒体20の外周面には雄ねじ22が螺刻され、その雄ねじ22が前記外部筒体11の雌ねじ19に螺合され、締付筒体20と外部筒体11とが浴槽の側壁12を挟んで連結固定されるようになっている。図1に示すように、該フランジ21の外周面には、端部側が雄ねじ22側より高くなるように段差状に形成された被係合部としての被係合段部23が環状に形成されている。
【0018】
図4に示すように、締付筒体20の内周面には回り止め突条24が設けられている。この締付筒体20は浴槽の側壁12の内側に配置され、ポリエチレン(PE)製のパッキン25とゴム製のパッキン26が介装された状態で側壁12の貫通孔12aに挿通される。そして、締付筒体20の雄ねじ22が側壁12の外部に配設された外部筒体11の雌ねじ19に螺合固定されるとともに、締付筒体20と浴槽の側壁12との間の水密が保たれるようになっている。
【0019】
区画部材27はポリアセタール等の合成樹脂により形成され、区画部材本体28とその中心より締付筒体20側へ延びる筒部29とにより構成されている。区画部材本体28の外周部には締付筒体20側に延びる係合部としての係合爪30が周方向の複数箇所に突設され、前記締付筒体20の被係合段部23に係合されるようになっている。これら区画部材27の係合爪30と、締付筒体20の被係合段部23との係合により、締付筒体20から区画部材27の抜け出しが防止されるようになっている。
【0020】
図1及び図4に示すように、区画部材本体28及びその筒部29により、前記外部筒体11の接続口16に接続される吐出用通路31が形成されるとともに、その周囲には外部筒体11の連結口14に接続される吸入用通路32が区画形成されている。これら吐出用通路31及び吸入用通路32は、それらの方向が90度変更されるとともに、正面ハの字状をなすように斜め下方へ延びている。斯かる吐出用通路31及び吸入用通路32の通路方向変更部33は区画部材本体28と一体成形されている。区画部材本体28の吐出用通路31及び吸入用通路32が開口する吐出口34には、開閉弁35の弁体36両端の支持片37を支持する一対の支承凹部38が設けられるとともに、開閉弁35を保持する弁体カバー39が装着されるようになっている。この弁体カバー39には、網状に形成され浴槽水を吸入する吸入用開口部40が設けられている。
【0021】
区画部材本体28の締付筒体20側には位置決め用の係合突条41が周方向に複数設けられ、前記締付筒体20の回り止め突条24に係合して区画部材27の周方向への回転が規制されている。区画部材27の外周部には、区画部材本体28に片持ち支持されて周方向に延び、径方向に弾性変形する弾性変形部43が突設されている。斯かる弾性変形部43の外周面にはフィルターカバー44の係合突起45を案内、保持する案内保持部46が設けられている。
【0022】
フィルターカバー44はステンレス鋼により有底円筒状に形成され、前面に多数の流通孔47を有している。そして、フィルターカバー44の係合突起45を区画部材27の案内保持部46に嵌め込んでからフィルターカバー44を周方向に回動させることにより、フィルターカバー44の周方向及び軸線方向への動きが規制され、区画部材本体28からフィルターカバー44の抜け出しが規制されている。フィルターカバー44の周壁の2箇所には吐出孔48が開口され、前記区画部材27の吐出口34に連通されている。以上のように浴槽用循環具10は、前述の外部筒体11、締付筒体20、区画部材27及びフィルターカバー44等により構成されている。
【0023】
前記区画部材27外周の締付筒体20側には該区画部材27の係合爪30と締付筒体20の被係合段部23との係合を解除するための解除用工具50の作用部49を係止するための工具係止部としての工具係止凹部51が設けられている。この工具係止凹部51は、区画部材27の係合爪30の近傍位置に設けられ、解除用工具50によるてこの作用が有効に働くようになっている。
【0024】
図3に示すように、解除用工具50はポリプロピレン等の合成樹脂によって形成され、手で保持する把持部52と、その先端部に鉤型に曲げ形成された作用部49とにより構成されている。そして、図1に示すように、解除用工具50の作用部49を区画部材27の工具係止凹部51に係入し、てこの原理で区画部材27の係合爪30と締付筒体20の被係合段部23との係合を解除できるように構成されている。
【0025】
上記のように構成された浴槽用循環具10を浴槽の側壁12に取付固定する場合には、浴槽の側壁12に設けられた貫通孔12aに内側から締付筒体20をパッキン25,26が嵌挿された状態で挿通し、その雄ねじ22を側壁12の外側に配設された外部筒体11の雌ねじ19に螺合して締付け固定する。次いで、区画部材27の筒部29を締付筒体20内に挿入して区画部材27の係合爪30を締付筒体20の被係合段部23に係合させる。このようにして、区画部材27の吸入用通路32が外部筒体11の連結口14に接続されると同時に、吐出用通路31が外部筒体11の接続口16に連通される。続いて、フィルターカバー44を区画部材27に固定することにより、浴槽用循環具10が浴槽の側壁12に取付固定される。
【0026】
その状態において、浴槽水を強制循環させると、浴槽水はフィルターカバー44前面の流通孔47から吸い込まれ、区画部材27の吸入用開口部40から吸入用通路32を通って外部筒体11の連結口14に流れ、さらに戻り側配管13を経て給湯器に到る。給湯器で加熱された加熱水は往き側配管15から外部筒体11の接続口16を介して区画部材27の吐出用通路31、吐出口34からフィルターカバー44の吐出孔48を経て浴槽内へ吐出される。
【0027】
次に、本実施形態の浴槽用循環具10について作用を説明する。
さて、図1に示すように、フィルターカバー44を区画部材27から外した状態で、区画部材27の係合爪30と締付筒体20の被係合段部23との係合を解除する場合には、解除用工具50の把持部52を手で持ってその先端の作用部49を区画部材27の工具係止凹部51に係止する。その状態で、図1の二点鎖線に示すように、把持部52を持ち上げるようにし、てこの原理に基づいて解除用工具50の作用部49が区画部材27の係合爪30を締付筒体20の被係合段部23から引き離すように操作する。
【0028】
すなわち、解除用工具50の作用部49が締付筒体20に当たる部分を支点xとし、作用部49が区画部材本体28に当たる部分を作用点yとし、把持部52を力点zとして、力点zを動かすことにより、支点xを中心にして作用点yを働かせることができる。その結果、図2に示すように、区画部材27を傾けながら締付筒体20から徐々に離し、区画部材27を締付筒体20から完全に離間させることができる。
【0029】
以上の実施形態によって発揮される効果について、以下にまとめて記載する。
(1)実施形態における浴槽用循環具10では、区画部材27外周の締付筒体20側には工具係止凹部51が設けられている。このため、区画部材27の係合爪30と締付筒体20の被係合段部23との係合を解除する場合には、解除用工具50の作用部49を区画部材27の工具係止凹部51に係止し、その状態で解除用工具50を起こすことにより、区画部材27を締付筒体20から離間させることができる。従って、従来構成のように区画部材27の吐出口34を利用することなく、区画部材27をその工具係止凹部51を利用して締付筒体20から速やかに取り外すことができる。
【0030】
よって、本実施形態の浴槽用循環具10によれば、区画部材27を締付筒体20から容易に取り外すことができるとともに、締付筒体20や弁体36の損傷を防止することができるという効果を発揮する。
(2)前述のように締付筒体20の被係合部が被係合段部23であり、区画部材27の係合部が係合爪30であることにより、締付筒体20に対する区画部材27の係合操作を簡単に行うことができるとともに、解除用工具50による係合の解除操作も容易に行うことができる。
(3)解除用工具50の作用部49は鉤型に形成され、てこの原理で区画部材27の係合爪30と締付筒体20の被係合段部23との係合を解除できるように構成されている。このため、締付筒体20の被係合段部23に対する区画部材27の係合爪30の係合解除を軽い力で迅速に行うことができる。
(4)区画部材27の工具係止部は解除用工具50の鉤型をなす作用部49が係入される工具係止凹部51である。従って、解除用工具50の作用部49を区画部材27の工具係止凹部51に差し込むことにより、てこの原理を有効に利用でき、締付筒体20の被係合段部23に対する区画部材27の係合爪30の係合解除を効率良く行うことができる。
【0031】
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図5に示すように、前記区画部材27の工具係止部を該区画部材27の軸線と直交方向に延びる工具係止壁53で構成することができる。或いは、この工具係止壁53は区画部材27の軸線と交差するように延びる工具傾斜壁であってもよい。これらの場合、締付筒体20の被係合段部23に対する区画部材27の係合爪30の係合を解除するときには、解除用工具50の作用部49を締付筒体20と区画部材本体28の隙間に差し込んで作用部49の端部を工具係止壁53に当てることにより、てこの原理を利用して行うことができる。
【0032】
・ 前記実施形態において、締付筒体20の被係合部を、環状の被係合溝で構成したり、複数の被係合凹部で構成したりすることも可能である。
・ 前記実施形態において、区画部材27の係合部を、締付筒体20の被係合部に係合する突条で構成したり、複数の突起で構成したりすることも可能である。
【0033】
・ 前記実施形態では、締付筒体20に被係合部として被係合段部23を設け、区画部材27に係合部として係合爪30を設けたが、締付筒体20に係合爪30を設け、区画部材27に被係合段部23を設けることもできる。
【0034】
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記工具係止部は区画部材の係合部の近傍位置に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の浴槽用循環具。このように構成した場合、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加えて、解除用工具によるてこの原理を有効に発揮させることができる。
【符号の説明】
【0035】
10…浴槽用循環具、11…外部筒体、12…側壁、12a…貫通孔、20…締付筒体、23…被係合部としての被係合段部、27…区画部材、30…係合部としての係合爪、31…吐出用通路、32…吸入用通路、44…フィルターカバー、49…作用部、50…解除用工具、51…工具係止部としての工具係止凹部、53…工具係止部としての工具係止壁。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽の側壁の外部に配置される外部筒体と、浴槽の側壁に設けられた貫通孔に浴槽内から挿通された状態で外部筒体に締付けられて側壁に固定される締付筒体と、該締付筒体に組付けられ、浴槽水の吸入用通路及び給湯器で加熱された加熱水を浴槽内へ吐出する吐出用通路を区画形成する区画部材と、該区画部材の外面に装着されるフィルターカバーとを備え、
前記区画部材の外周には締付筒体の被係合部に係合して区画部材を締付筒体に連結する係合部を設けるとともに、区画部材外周の締付筒体側には該区画部材の係合部と締付筒体の被係合部との係合を解除するための解除用工具の作用部を係止するための工具係止部を設けたことを特徴とする浴槽用循環具。
【請求項2】
前記締付筒体の被係合部は被係合段部であり、区画部材の係合部は係合爪であることを特徴とする請求項1に記載の浴槽用循環具。
【請求項3】
前記解除用工具の作用部は鉤型に形成され、てこの原理で区画部材の係合爪と締付筒体の被係合段部との係合を解除できるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の浴槽用循環具。
【請求項4】
前記区画部材の工具係止部は解除用工具の鉤型をなす作用部が係入される工具係止凹部であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の浴槽用循環具。
【請求項5】
前記区画部材の工具係止部は該区画部材の軸線と直交方向に延びる工具係止壁であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の浴槽用循環具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−152444(P2012−152444A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15192(P2011−15192)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(000128968)株式会社オンダ製作所 (31)
【Fターム(参考)】