説明

海苔網等上面下面同時処理作業用システム

【課題】海苔網等における海苔刈り取り及び薬剤処理作業工程の一元化により作業効率を上げ、海苔品質の向上維持、病気の予防管理が容易に出来る装置を提供する。
【解決手段】船体(浮台)1と上部構造物ベース2との間に可動式の支柱4を6組以上取付、船体(浮台)1と上部構造物ベース2間に隙間を作り可動式の支柱4を常に4組は残るよう上部構造物ベース2を支えながらロープ等8が通過する毎に可動式の支柱4を交互に開閉させ船体(浮台)1と上部構造物ベース2の間をロープ等8を通過させる。

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】
海苔網等一定の間隔で支柱、またアンカーブイ等で張り設置してある網の掃除、刈り取り、薬剤処理を網を張ったまま処理する方法に関する。
【従来の技術】
【0002】
今まで海苔網等海面養殖の網処理は、都度支柱及びアンカーブイ等から放し処理するか、処理装置の付いた船(浮台)全体を網の下に潜らせ通過させながら、網の下面側からだけしか処理できなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
海苔網等を一定の間隔で支柱、又ブイ等に張り設置したまま、網の上下面両面を同時に処理作業が出来る装置
【課題を解決するための手段】
【0004】
◎1.船体(浮台)に2.上部構造物ベースを支える4.可動式支柱(4A,4Bタイプ別)を6組(2組で一対)以上組み込み4.可動式支柱を交互に動かし2.ベースを支え、2.ベースと1.船体(浮台)の間に隙間通路を作り、網及び張りロープを順送りする。
【0005】
◎網の上面側に2.上部構造物ベースを設置法及び5.制御伝達機具、6.機器配管脱着管等の開発により9.上部拡散放水管12.上部薬剤処理押さえローラー15.上部薬剤吸取り押えローラー10.上部エアー吹付拡散管等上部処理作業装置を設置し装置の制御操作管理、操船をするため17.操舵及び作業制御室を設置する事により網の上面側から多様の処理法を可能とする構成としたものである。
【作用】
【0006】
海苔網等一定の間隔で支柱、又はアンカーブイ等で張り設置してあるものをそのまま網の上面下面同時に多様の処理を一元的に作業する装置である。
【実施例】
【0007】
本発明は海苔網等一定の間隔で支柱、又アンカーブイ等で張り設置して有る状態のまま網を1.船体(浮台)と2.上部構造物ベースの間を4.可動式支柱(4A,4B)で支えながら通過させ、まず上面より6.機器配管脱着管を通り9.上部拡散放水管より圧力海水を海苔網の上から吹きかけ、ゴミ、不純物を洗い流し、同時に海苔を下側にそろえる事により、刈り取り機でのむら刈りを防ぎながら刈り取り時に16.傾斜式薬剤処理機ユニットにて上から押さえ込んで薬剤を流しながら薬剤浴をし出口で14.15.下部及び上部薬剤吸取り押さえローラーで余分な薬剤を吸取り加えて10.上部エアー吹き付け拡散管より圧力エアーを噴き付け薬剤の残量濃度調整をし海面に入れて行く事により海苔の切取り傷の消毒保膜を刈取りと同時に行う事と海の環境に寄与しながら作業が簡単で効率よく確実に出来るのが特徴といえる。加えて通常航行する時は18.可動式メイン操舵コントロールボックスの開発で一般と変わらない操舵航行が出来る装置である。又、網の上面側に2.上部構造物ベースを設置1.船体(浮台)との間を網及びロープを通過させることが出来る事により前記作用を可能とした装置である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】システム右舷正面図
【図2】システム上側平面図
【図3】傾斜式薬剤処理機ユニット
【図4】可動式支柱4Aタイプ
【図5】可動式支柱4Bタイプ
【図6】制御伝達機具断面図
【図7】制御伝達機具イラスト
【図8】機器配管脱着管
【図9】可動式メイン操舵及びコントロールボックスイラスト
【符号の説明】
【0009】
1 船体(浮台)
2 上部構造物ベース
3 センサー(作業ハンドル)
4 可動式支柱(4A,4B)
4A カムロッド式支柱
4B シリンダーロック支柱
4C カムロッド軸
4D 圧力シリンダー
4E ロックピン
4F ロッドカム受けプレート
4H 圧力シリンダー
4I 加重ロッド
4J ロック作動ロッド
4K カムロックアーム
5 制御伝達機具
6 機器配管脱着管
7 海苔網等網
8 ロープ等
9 上部拡散放水管
10 上部エアー吹き付け拡散管
11 下部薬剤掻上げ処理ローラー
12 上部薬剤処理押さえローラー
13 下部薬剤吹き出し拡散放水管
14 下部薬剤吸取り押えローラー
15 上部薬剤吸取り押えローラー
16 傾斜式薬剤処理機ユニット
17 操舵及び作業制御室
18 可動式メイン操舵及びコントローラーボックス
19 網巻き送りローラー
20 網すくい上げガイドレール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1.船体(浮台)と2.上部構造物ベースとの間に4.可動式の支柱を6組(2組で1対)以上取付、1.船体(浮台)と2.上部構造物ベース間に隙間を作り4.可動式の支柱を常に4組は残るよう2.上部構造物ベースを支えながら8.ロープ等(網張材)が通過する毎に4.可動式の支柱を交互に開閉させ1.船体(浮台)と2.上部構造物ベースの間を8.ロープ等(網張材)を通過させる事の出来るのを特徴とする隙間通過機
【請求項2】
4.可動式支柱は二種類考えられ4A.カムロッドロック可動支柱と、4B.シリンダーロッドロック可動支柱が有る。
◎4C.カムロッド軸を中心に4D.圧力シリンダーで動かし円周上で加重を支え4E.ロックピンに引掛け4F.ロッドカム受けプレートとロックし4F.ロッドカム受けプレート側よりの上下及び全周横動きの可動、加重を止めることが出来、又解除が4D.圧力、シリンダーを逆に動かす事で簡単に荷重を支えながら開閉できる4A.カムロッドロック可動支柱
◎4H.圧力シリンダーの中に4I.加重ロッドとスプリングで調圧された4J.ロック作動ロッドが付いていてその4J.ロック作動ロッドで4K.カムロックアームを動かし4H.圧力シリンダーの上の鍔に4K.カムロックアームの爪を引っ掛けロックし引き放れなく又テーパーインローロックのため全周横ずれも止める事が出来、4H.圧力シリンダーの圧力を正、逆にする事で簡単に荷重を支えながら開閉できる4B.シリンダーロッドロック可動支柱
【請求項3】
5.制御伝達器具を多重管方式で作るため、複数の制御作用が出来て、接続の脱着が容易で、2組以上連結し4.可動支柱と一緒に作動させることで、どちらか一方は接続している状態になるので、正確且つ、的確に制御伝達するのを特徴とする制御伝達器具、赤外線、電波等で制御伝達するのも可能である
【請求項4】
接続脱着可能な配管金具で接合部分はインローで合わせ、液体(海水等)の漏れはO-リングで止め、両方に弁を付け外れている時には液体(海水等)が漏れない様にしている。それを2組以上設置並列配管をし4.可動支柱と一緒に作動させる事で、どちらか一方は接続している状態になるので交互に液体(海水等)を通す事の出来るのを特徴とする6.機器配管脱着管
【請求項5】
9.上部拡散放水管12.上部薬剤処理押さえローラー15.上部薬剤吸取り押えローラー10.上部エアー吹き付け拡散管17.操舵及び作業制御室等、網の上面側に設置できる様4.可動式支柱に支えられている2.上部構造物ベースに取り付け支えてあるのを特徴とする網処理作業ユニット機器
【請求項6】
薬剤処理ケース上面に傾斜を付け上の方向から薬剤が流れる様にし途中に13.下部薬剤吹き出し拡散放水管11.下部薬剤掻上げ処理ローラー12.上部薬剤処理押さえローラー14.下部薬剤吸取り押さえローラー15.上部薬剤吸取り押さえローラー10.上部エアー吹付け拡散管が付き、それぞれに薬剤溜り溝を有する事を特徴とする16.傾斜式薬剤処理機ユニット
【請求項7】
通常航行中は一般的な位置にあり、海苔網等網処理時には下のボックスに移動させ収納することを特徴とする18.可動式メイン操舵及びコントロールボックス

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−48665(P2008−48665A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−228177(P2006−228177)
【出願日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(505469470)
【Fターム(参考)】