説明

液体供給装置

【課題】成形の自由度が高く液体の溜まりの問題も解決可能な構造を有する液体供給装置を提供する。
【解決手段】液体供給装置100は、送液管10に液体を供給するように構成され、液体を収容した容器20の排出口22に連結された第1端部32と送液管30に連結された第2端部34とを有するホース30と、ホース30を支持するようにホース30の外側に配置されたコイルバネ40とを備える。ここで、第1端部32は、第2端部34よりも高い位置にあり、コイルバネ40は、ホース30の第1端部32と第2端部34との間の中間部36が第2端部34よりも高い位置に維持されるようにホース30を支持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送液管に液体を供給する液体供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ビール等の飲料を製造するための原料として液体原料が使われうる。このような液体原料を飲料の製造用のタンクに供給するために、該タンクに連結された送液管と液体原料を収容した容器とがホースによって連結されうる。
【特許文献1】特開2000−175981号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のようなホースの強度が弱いと、ホースは、その中を通る液体の重量又はホース自体の重量によって下方に撓み、その撓んだ部分に液体が溜まってしまう。一方、ホースの撓みによる液体の溜まりを防止するために硬いホースを使うと、そのホースを変形させることが難しい。結局のところ、所望の形状に変形させることができるとともに液体の溜まりの問題も解決することができるホースを得ることは難しい。
【0004】
本発明は、上記の課題認識に基づいてなされたものであり、例えば、成形の自由度が高く液体の溜まりの問題も解決可能な構造を有する液体供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の液体供給装置は、送液管に液体を供給する液体供給装置として構成され、液体を収容した容器の排出口に連結された第1端部と前記送液管に連結された第2端部とを有するホースと、前記ホースを支持するように前記ホースの外側に配置されたコイルバネとを備える。ここで、前記第1端部は、前記第2端部よりも高い位置にあり、前記コイルバネは、前記ホースの前記第1端部と前記第2端部との間の中間部が前記第2端部よりも高い位置に維持されるように前記ホースを支持する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、例えば、成形の自由度が高く液体の溜まりの問題も解決可能な構造を有する液体供給装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
【0008】
図1は、本発明の好適な実施形態の液体供給装置の構成を模式的に示す側面図である。本発明の好適な実施形態の液体供給装置100は、工場等に設置された送液管10に液体を供給するように構成されている。
【0009】
液体供給装置100は、液体を収容した容器20の排出口22に連結された第1端部32と送液管10に連結された第2端部34とを有するホース30と、ホース30を支持するようにホース30の外側に配置されたコイルバネ40とを備える。容器20は、例えば、台50によって支持される。ここで、第1端部32は、第2端部34よりも高い位置にある。
【0010】
コイルバネ40は、ホース30の第1端部32と第2端部34との間の中間部36が第2端部34よりも高い位置に維持されるようにホース30を支持する。
【0011】
図2は、ホース30及びその外側に配置されたコイルバネ40を模式的に示す図である。コイルバネ40のピッチP(コイルバネ40の巻き部分が1回転するときの軸方向の長さ)は、全体にわたって一様でもよいし、ホース30の曲がりなどに応じて変化していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の好適な実施形態の液体供給装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図2】ホース及びその外側に配置されたコイルバネを模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0013】
10 送液管
20 容器
22 排出口
30 ホース
32 第1端部
34 第2端部
36 中間部
40 コイルバネ
50 台
100 液体供給装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送液管に液体を供給する液体供給装置であって、
液体を収容した容器の排出口に連結された第1端部と前記送液管に連結された第2端部とを有するホースと、
前記ホースを支持するように前記ホースの外側に配置されたコイルバネとを備え、
前記第1端部は、前記第2端部よりも高い位置にあり、
前記コイルバネは、前記ホースの前記第1端部と前記第2端部との間の中間部が前記第2端部よりも高い位置に維持されるように前記ホースを支持する、
ことを特徴とする液体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−23707(P2009−23707A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−189927(P2007−189927)
【出願日】平成19年7月20日(2007.7.20)
【出願人】(000000055)アサヒビール株式会社 (535)
【Fターム(参考)】