説明

液体燃料燃焼装置

【課題】下皿の芯案内筒の下部開口の部分に、小さいゴミ等が溜まって燃焼空気が不足して異常燃焼が発生するのを防止できる液体燃料燃焼装置を提供する。
【解決手段】
カートリッジタンク11と点接触する作動金具51がカートリッジタンク11の状態に応じて回動し、その作動金具51の回動によって芯案内筒22の下部開口25と下皿2との間の隙間24を清掃する清掃部58を設けたことにより、カートリッジタンクの着脱等により清掃部が下皿の芯案内筒の下部開口に位置する部分を清掃し、それによりその下部開口に位置する部分はいつもゴミがなく、常に燃焼空気の流入を良好にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、芯上下式の石油ストーブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種の石油ストーブに於いては、下皿101上に前面下部を開口102した枠体103を取り付けると共に、この枠体103内に燃料タンク104を設け、この燃料タンク104は下皿101との間に隙間105を形成するように設けられている。
又、燃料タンク104を底面から立設した芯案内筒106の上部に燃焼筒107を設け、この燃焼筒107に枠体103の下部の開口102より取り入れた空気を芯案内筒106の下部開口108から燃焼用空気として供給していたものである。
【0003】
ところでこの従来の石油ストーブでは、枠体103の下部の開口102より子供のいたずら等で雑誌などが挿入されたりすると、この雑誌等が芯案内筒106の下部開口108まで達してこの下部開口108を塞いでしまい、その結果異常燃焼を起こす問題があった。
そこで、下皿101の下部開口108と対向する部分にピン109を立設して、雑誌等が下部開口108まで達しないようにして、果異常燃焼の発生を防止していた。
【特許文献1】実開昭63−201906号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで従来のこの種のものにおいては、雑誌等が下皿101の芯案内筒106の下部開口108に達するのは防止できるものの、下部開口108の下の下皿101の部分に、小さいゴミ等が溜まってきて燃焼空気の流入が悪くなり、場合によっては燃焼空気が不足して不完全燃焼などの異常燃焼が発生する場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明は前記課題を解決するため、請求項1では、下皿と、該下皿上に配置した装置の枠体と、該枠体内に設けた燃料タンクと、該燃料タンク内に昇降可能に設けた灯芯と、燃料タンク底面から立設した芯案内パイプと、灯芯と芯案内パイプの周囲を覆う芯案内筒と、該芯案内筒と芯案内パイプの上端に載置された燃焼筒と、灯芯を上下動させる芯上下手段と、上昇させた灯芯を降下方向へ附勢するバネと、このバネのバネ力に抗して灯芯を上昇位置で保持するロック金具と、地震発生等の非常時にこのロック金具を解除して灯芯を降下させる対震消火装置と、前記燃料タンクの給油口に備えたピンを口金の弁体に挿入して燃料タンクに燃油を供給するカートリッジタンクと、このカートリッジタンクの抜き取り時に前記ロック金具を解除して消火をする給油消火部と、前記カートリッジタンクの重量を感知して燃油切れを表示する給油表示部とを備え、前記給油消火と給油表示を行うためにカートリッジタンクの状態に応じて回動する作動金具と、この作動金具をカートリッジタンクの重量に反する方向に附勢するバネ部材とを設けると共に、前記作動金具の接触部とカートリッジタンクとを点接触にて連動させる液体燃料燃焼装置に於いて、前記作動金具が回動することにより、芯案内筒の下部開口と下皿との間の隙間を清掃する清掃部を設けたものである。
【0006】
又請求項2に係る給湯風呂装置では、特にその構成を、前記請求項1に於いて、前記清掃部は下皿の芯案内筒の下部開口の略真下の下皿の位置に回動自在に設けられ、前記作動金具と清掃部回動用ワイヤにて連結されていると共に、前記清掃部回動用ワイヤに引っ張られた時、清掃部が回動する回転方向と逆方向に清掃部を附勢する清掃部用バネを設けたものである。
【0007】
又請求項3に係る給湯風呂装置では、特にその構成を、前記請求項2に於いて、前記作動金具のバネは清掃部用バネよりも附勢力が大きいと共に、作動金具と清掃部との間に作動金具の上下動を清掃部の水平方向の回動にするためのワイヤ受部を設け、該ワイヤ受部には清掃部回動用ワイヤを案内する案内円板を設けたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の請求項1によれば、本発明の液体燃料燃焼装置は、カートリッジタンクの重量に反する方向に附勢するバネとカートリッジタンクと点接触する接触部とを設けた作動金具が、カートリッジタンクの状態に応じて回動し、その作動金具の回動によって芯案内筒の下部開口と下皿との間の隙間を清掃する清掃部を設けたことにより、カートリッジタンクの枠体からの着脱及び燃焼による燃油の減少によるカートリッジタンクの重量変化により、ブラシ部を有する清掃部が下皿の芯案内筒の下部開口に位置する部分を清掃し、それにより下皿の芯案内筒の下部開口に位置する部分はいつもゴミがなく、いつも燃焼空気の流入が良好で、燃焼空気の不足による不完全燃焼などの異常燃焼の発生を防止することができるものである。
【0009】
又本発明の請求項2に記載の液体燃料燃焼装置によれば、清掃部は下皿の芯案内筒の下部開口の略真下の下皿の位置に回動自在に設けられ、前記作動金具と清掃部回動用ワイヤにて連結されていると共に、前記清掃部回動用ワイヤに引っ張られた時、清掃部が回動する回転方向と逆方向に清掃部を附勢する清掃部用バネを設けたことにより、カートリッジタンクの枠体からの着脱及び燃焼による燃油の減少によるカートリッジタンクの重量変化により、作動金具のバネ部材と清掃部用バネが清掃部を時計方向又は反時計方向に回動させるので、清掃部を回動させるための操作が不要で、通常の給油動作や燃焼運転させるだけで自動的に下皿の芯案内筒の下部開口に位置する部分を清掃できるものである。
【0010】
又本発明の請求項3に記載の液体燃料燃焼装置によれば、作動金具のバネ部材を清掃部用バネよりも附勢力が大きいバネとしたことにより、カートリッジタンクの枠体から取り出したり燃焼により燃油が減少してカートリッジタンクが軽くなると、作動金具のバネにより給油表示部の「給油」表示を的確に行いつつ、清掃部を引っ張って回動させ、その状態から給油の完了したカートリッジタンクを枠体に装填すると、作動金具のバネの附勢力よりカートリッジタンクの重量による力の方が大きいので、清掃部を引っ張っていた清掃部回動用ワイヤが緩み、それにより清掃部用バネの附勢力により清掃部を逆方向に回転させて下皿の芯案内筒の下部開口に位置する部分を清掃できるものである。
【0011】
また作動金具と清掃部との間に作動金具の上下動を清掃部の水平方向の回動にするためのワイヤ受部を設け、該ワイヤ受部には清掃部回動用ワイヤを案内する案内円板を設けたことにより、作動金具の上下動の運動を清掃部の水平方向の回動運動に円滑に変換することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明に係る発明の1実施形態を図面に基づいて説明する。
1は芯上下式石油ストーブの枠体で、底面の下皿2と背面及び左右の側面を覆う側板3と前面下部の前板4と上面の天板5によって横長方形状の筐体を形成し、内部に燃油を燃焼する燃焼筒6等を備え、前面中央から上部の開口部7から赤熱した前記燃焼筒6によって輻射熱を放出し、前記天板5中央の多数の長穴8より燃焼筒6の熱気を上方に放出して室内を暖房するものである。
【0013】
前記下皿2上の枠体1内部には燃油を貯える燃料タンク9がネジ等(図示せず)によって固定されている。この燃料タンク9は左側上面の燃焼部10と右側上面の前記カートリッジタンク11の装着部12から成り、この装着部12の右端には円形の給油口13を開口しており、この給油口13にはカップ状の底面中央から金属のピン14を立設し、側面には燃油を通過する穴を備えた燃油受15にて給油口13を覆っている。
【0014】
前記燃油受15の上方には縦長方形の前記カートリッジタンク11が備えられ、このカートリッジタンク11の底面には中央に弁体16を形成した口金17が螺合され、上面には持ち運び用の取手18を備えている。また前記燃油受15にカートリッジタンク11の口金17をセットする事により、前記ピン14が弁体16を押し上げて、カートリッジタンク11内の燃油が燃油受15から燃料タンク9内に流れ込むものである。
【0015】
19は前記燃料タンク9の燃焼部10中央に燃料タンク9底面から立設された芯案内パイプで、この芯案内パイプ19の周囲に沿って芯止め金具20で上下動自在に前記灯芯21が設けられている。22は前記灯芯21と芯案内パイプ19の周囲を覆う芯案内筒で、前記燃料タンク9上面に固定された3本のボルト23とナット(図示せず)によってネジ止めされる。またこの芯案内筒22と芯案内パイプ19の上端には前記燃焼筒6が載置され灯芯21によって燃料タンク9から吸い上げた燃油を芯案内パイプ19と芯案内筒22との隙間にて蒸発させ燃焼筒6内で燃焼する。
【0016】
又、燃焼筒6内で灯芯21によって燃料タンク9から吸い上げた燃油を燃焼する時、燃焼空気は前記燃料タンク9の燃焼部10下方で下皿2との間に形成された隙間24を通って、芯案内筒22の下部開口25から燃焼筒6に供給されるものである。
【0017】
26は前記天板5の右端部に設けたタンク装着口(図示せず)を覆うタンク蓋で、燃油供給の際に開口してカートリッジタンク11の着脱を行うものである。27は前面中央やや下部に設けた芯上下ハンドルで、回動によって内部の灯芯21の上下動を行うものであり、この芯上下ハンドル27の上方には押圧によって点火装置(図示せず)の操作を行う点火窓28が設けられ、この点火窓28の右隣には燃焼時の押圧によって前記灯芯21が素早く下降して瞬時に消火動作を行うように、対震消火装置29の操作をする緊急消火窓30を備えている。また前記芯上下ハンドル27の右側には燃油の残量が少なくなった場合に、表示の色が変わったり、「給油」等の文字が表示されたりして使用者に燃油切れや給油の必要を知らせる給油表示窓31を設けている。
【0018】
前記開口部7を除く燃焼筒6の周りは、前方向に輻射熱を反射するための輻射板32によって囲まれ、開口部7は多数の金属棒で構成されるガード枠33によって保護されている。
【0019】
前記芯上下ハンドル27は円盤状で、背面の中心に備えた突部34に芯上下軸35を挿入し回転により芯の上下をするものである。前記芯上下軸35の先端には、前記芯止め金具20のラック36と噛み合う歯車37が前記燃料タンク9前面の穴38の内側に設けられ、芯上下軸35の中間部で前記穴38の前方には灯芯21を下降方向に附勢するバネ39とこのバネ39に反して芯上下軸35の回転をロックして灯芯21の下降を阻止するロックギア40を備えている。
【0020】
前記対震消火装置29は地震発生時に地震の揺れを感知するための重り41と、この重り41を乗せる重り台42と、ロック金具43から成り、このロック金具43は軸44にて重り台42に回動自在に取り付けられ、係止ロット45が前記ロックギア40に係止し、前記重り41の足部46が重り台42の穴47とロック金具43の穴48を貫通し、重り41の揺れをロック金具43に伝え、ロックギア40を解除して灯芯21を一度に下降するものである。
【0021】
49は前記給油口13近傍に設けられたコの字型の支点金具で、前記燃料タンク9の上面にネジ止め又はスポット溶接等によって固定され、左右の軸穴50と作動金具51の軸穴52及びバネ部材53を重ね、軸54を挿入することにより、この軸54を支点として前記作動金具51が上向き方向のバネ力を受けながら回動可能に軸支される。前記作動金具51は略十字形の腕の後側一端に前記軸穴52を、前側の腕には前記給油表示窓31に対応する給油表示部55を、右側の腕には前記カートリッジタンク11との接触部56を、左側の腕には給油消火部57を備えている。
【0022】
前記作動金具51の接触部56はカートリッジタンク11の装着によってカートリッジタンクタンク11底面と点接触し、カートリッジタンク11とカートリッジタンク11内の燃油の重さで下方に押し下げられるものである。
【0023】
前記給油表示部55は、燃油の十分入ったカートリッジタンク11の重量で押し下げられている場合、給油表示窓31からは白又は茶色等の前記前板4と同系の色彩であまり目立たない色の表示を行い、満タンで約5リットルのカートリッジタンク11内の燃油が燃焼により減少し残量が約1.5リットルになると前記バネ部材53の力がカートリッジタンク11の重量と釣り合い、以後徐々に作動金具51は上昇方向に回動を始め、残量が約1リットルになると「給油」の文字表示や赤色等の目立つ表示が少しずつ見え始め、残量が約0.5リットルになると「給油」等の表示がすべて表れ、残量が約0.5リットルから空になるまで表示は「給油」を維持する。そして次に使用者がこの表示に気づいて燃油の給油を行うためにカートリッジタンク11を引き抜けば、作動金具51が更に上方向に回動し、給油消火部57が前記対震消火装置29のロック金具43を押し上げてロックが外れ、前記灯芯21が下降することにより消火を行うものである。
【0024】
58は清掃部で、略くの字状をしており、先端部分の下方にはブラシ部59が設けられ、該ブラシ部59の手前側の基部60には、清掃部軸61が貫通する清掃部軸用孔62と、清掃部58を清掃部軸61を中心に反時計方向に附勢する清掃部用バネ63の一端及び清掃部回動用ワイヤ64の一端が係合される清掃部用孔65が形成されている。
【0025】
66はワイヤ受部で、受皿2に設けられたコの字型の受部金具67と、該受部金具67のコの字の真ん中に円盤状で円周面が溝状に形成された案内円板68が回動自在に設けられ、該案内円板68は受部金具67のコの字の左右に設けた受部軸孔69を貫通する受部軸70がその中心を貫通して設けられているものである。
【0026】
71は略棒状の清掃作動部で、先端に清掃部回動用ワイヤ64の他端が取り付けられ、その反対側が給油表示部55に取り付けられ、該給油表示部55が上下動するのに伴って、燃料タンク9の燃焼部10の側面に設けた長穴状の作動開口部72を通って先端が燃料タンク9の燃焼部10内を上下動するものである。
【0027】
次に、本実施形態の作動について説明する。
まずカートリッジタンク11を枠体1から取り出している状態では、作動金具51はバネ部材53によりその先端部分を上方向に移動し、それにより給油表示窓31は「給油」の文字表示や赤色等の目立つ表示がされている。
この時、給油表示部55に一端が取り付けられている清掃作動部71も上方に位置し、それにより清掃部回動用ワイヤ64を引っ張ることにより清掃部58を清掃部軸61を中心に反時計方向に附勢する清掃部用バネ63に反して、清掃部58が時計方向に回転するように引っ張られて、ブラシ部59が下皿2の芯案内筒22の下部開口25の手前に位置している。
【0028】
そして給油の完了したカートリッジタンク11をタンク蓋26を開いてタンク装着口から枠体1に挿入すると、作動金具51の接触部56がカートリッジタンク11底面と点接触し、下方に押し下げられるものである。
それにより給油表示部55も下方に押し下げられ、給油表示窓31からは白又は茶色等の前記前板4と同系の色彩であまり目立たない色の表示を行うものである。
【0029】
この時、給油表示部55に一端が取り付けられている清掃作動部71も下に移動し、清掃部回動用ワイヤ64を緩ませることとなり、清掃部58は清掃部用バネ63により反時計方向に回動し、それにより下皿2の芯案内筒22の下部開口25に位置する部分を、ブラシ部59により清掃するものである。
【0030】
又、この状態から燃焼により燃油が減少してカートリッジタンク11が軽くなっていくと、作動金具51が徐々に上昇方向に回動を始めるが、それに伴って給油表示部55に一端が取り付けられている清掃作動部71も徐々に上昇し、それにより清掃部回動用ワイヤ64も徐々に引っ張られ、清掃部58が徐々に時計方向に回動して、下皿2の芯案内筒22の下部開口25に位置する部分を、ブラシ部59により徐々に清掃するものである。
【0031】
以上のように、カートリッジタンク11の枠体1からの着脱及び燃焼による燃油の減少によるカートリッジタンク11の重量変化により、ブラシ部59を有する清掃部58が下皿2の芯案内筒22の下部開口25に位置する部分を清掃するので、下皿2の芯案内筒22の下部開口25に位置する部分はいつもゴミがなく、いつも燃焼空気の流入が良好で、燃焼空気の不足による不完全燃焼などの異常燃焼の発生を防止できるものである。
【0032】
前記清掃部58は作動金具51と清掃部回動用ワイヤ64にて連結されていると共に、前記清掃部回動用ワイヤ64に引っ張られた時、清掃部58が回動する回転方向と逆方向に清掃部58を附勢する清掃部用バネ63を設けたことにより、カートリッジタンク11の枠体1からの着脱及び燃焼による燃油の減少によるカートリッジタンク11の重量変化により、作動金具51のバネ部材53と清掃部用バネ63が清掃部58を時計方向又は反時計方向に回動させるので、清掃部58を回動させるための操作が不要で、通常の給油動作や燃焼運転させるだけで自動的に下皿2の芯案内筒22の下部開口25に位置する部分を清掃できるものである。
【0033】
また作動金具51のバネ部材53を清掃部用バネ64よりも附勢力が大きいバネとしたことにより、カートリッジタンク11の枠体1から取り出したり燃焼により燃油が減少してカートリッジタンク11が軽くなると、作動金具51のバネ部材53により給油表示部55の「給油」表示を的確に行いつつ、清掃部58を引っ張って回動させ、その状態から給油の完了したカートリッジタンク11を枠体1に装填すると、作動金具51のバネ部材53の附勢力よりカートリッジタンク11の重量による力の方が大きいので、清掃部58を引っ張っていた清掃部回動用ワイヤ64が緩み、それにより清掃部用バネ64の附勢力により清掃部58を逆方向に回転させて下皿2の芯案内筒22の下部開口25に位置する部分を清掃できるものである。
【0034】
また作動金具51と清掃部58との間に作動金具51の上下動を清掃部58の水平方向の回動にするためのワイヤ受部66を設け、該ワイヤ受部66には清掃部回動用ワイヤ64を案内する案内円板68を設けたことにより、作動金具51の上下動の運動を清掃部58の水平方向の回動運動に円滑に変換することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】この発明の一実施形態を示液体燃料燃焼装置の斜視図
【図2】同内部の展開斜視図
【図3】同要部側面の説明図
【図4】同要部正面の説明図
【図5】同作動金具の平面図
【図6】同清掃部の動作説明図
【図7】同要部断面図
【図8】従来例の断面図
【符号の説明】
【0036】
1 枠体
2 下皿
6 燃焼筒
9 燃料タンク
11 カートリッジタンク
13 給油口
14 ピン
16 弁体
17 口金
19 芯案内パイプ
21 灯芯
24 隙間
25 下部開口
27 芯上下ハンドル
29 耐震消火装置
39 バネ
43 ロック金具
51 作動金具
53 バネ部材
55 給油表示部
56 接触部
57 給油消火部
58 清掃部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下皿と、該下皿上に配置した装置の枠体と、該枠体内に設けた燃料タンクと、該燃料タンク内に昇降可能に設けた灯芯と、燃料タンク底面から立設した芯案内パイプと、灯芯と芯案内パイプの周囲を覆う芯案内筒と、該芯案内筒と芯案内パイプの上端に載置された燃焼筒と、灯芯を上下動させる芯上下手段と、上昇させた灯芯を降下方向へ附勢するバネと、このバネのバネ力に抗して灯芯を上昇位置で保持するロック金具と、地震発生等の非常時にこのロック金具を解除して灯芯を降下させる対震消火装置と、前記燃料タンクの給油口に備えたピンを口金の弁体に挿入して燃料タンクに燃油を供給するカートリッジタンクと、このカートリッジタンクの抜き取り時に前記ロック金具を解除して消火をする給油消火部と、前記カートリッジタンクの重量を感知して燃油切れを表示する給油表示部とを備え、前記給油消火と給油表示を行うためにカートリッジタンクの状態に応じて回動する作動金具と、この作動金具をカートリッジタンクの重量に反する方向に附勢するバネ部材とを設けると共に、前記作動金具の接触部とカートリッジタンクとを点接触にて連動させる液体燃料燃焼装置に於いて、前記作動金具が回動することにより、芯案内筒の下部開口と下皿との間の隙間を清掃する清掃部を設けたことを特徴とする液体燃料燃焼装置。
【請求項2】
前記清掃部は下皿の芯案内筒の下部開口の略真下の下皿の位置に回動自在に設けられ、前記作動金具と清掃部回動用ワイヤにて連結されていると共に、前記清掃部回動用ワイヤに引っ張られた時、清掃部が回動する回転方向と逆方向に清掃部を附勢する清掃部用バネを設けたことを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
【請求項3】
前記作動金具のバネは清掃部用バネよりも附勢力が大きいと共に、作動金具と清掃部との間に作動金具の上下動を清掃部の水平方向の回動にするためのワイヤ受部を設け、該ワイヤ受部には清掃部回動用ワイヤを案内する案内円板を設けたことを特徴とする請求項2記載の液体燃料燃焼装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−292015(P2008−292015A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−135515(P2007−135515)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)