説明

液晶モジュール

【課題】幅が狭いベゼルの取付けを可能にして狭額縁化を達成できるようにした液晶モジュールを提供する。
【解決手段】リアフレーム1の二重側板1aの外側板部1cをベゼル固定部1dの内側の位置で下方に折り曲げて、天板部1bの幅を狭くすると共に、ベゼル固定部1dを外側板部1cから突出させ、二重側板1aの天板部1bと外側板部1cを覆うようにパネル支持体20を取付けると共に、パネル支持体20に載置した液晶パネル3の端縁を押さえる幅の狭いベゼル60をベゼル固定部1dに固定して狭額縁化した液晶モジュールとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ、パソコンその他の電子機器に組み込まれる液晶モジュールに関し、特に、ベゼルの幅を小さくして狭額縁化を可能とした液晶モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の大型の液晶モジュールの一例を、図5に基づいて説明する。この液晶モジュールは、リアフレーム1の側板1aが逆U字状に折り曲げられて二重側板が形成されており、その天板部1bと外側板部1cを覆うようにパネル支持体2が取付けられている。このパネル支持体2には液晶パネル3の端縁が載置されており、この液晶パネル3にCOF(チップオンフィルム)4を介して接続された中継基板5が、パネル支持体2の外側面2aに取付けられている。そして、この液晶パネル3の端縁を押さえるベゼル6とパネル支持体2が、ベゼル上板部6aの取付部6cからパネル支持体2の隆起部2bを貫通して二重側板の天板部1aのベゼル固定部(ベゼルビス止め部)1dにねじ込まれたビス7によって固定された構造となっており、ベゼル側板部6bと中継基板5との間には安全な空間距離Lが確保されている。
【0003】
一方、液晶表示装置の薄型化、狭額縁化を目的として、表示パネルのアレイ基板と制御回路基板とを、可撓性を有するフレキシブル配線基板に駆動ICが実装されたTCPを介して接続し、TCPの可撓性により、TCPを折り曲げて制御回路基板を導光板の非光出射面側に配置し、鋭角をなしてできた空地部にTCPの一部又は制御回路基板の一部を収納してフレームで保持した平面表示装置が知られている(特許文献1)
また、フレームにベゼルカバーを嵌合し、ベゼルカバーのねじ挿通孔をねじ止め孔に連通し、固定ねじの軸部をネジ挿通孔に挿通してねじ止め孔にねじ止めし、ベゼルカバー及びフレームをパーソナルコンピュータ筐体内にサイドマウント方式として固定して、狭額縁化を図った平面表示装置も知られている(特許文献2)。
【0004】
更に、軽量化及び狭額縁化を施しても、表示セルをフレームや金属製のベゼルカバーに確実に固定することを目的として、液晶セルの上面及び下面に貼り付けられている偏光板から突出している突出部を、バックライトの縁部とフレームの載置部に対し、金属製のベゼルカバーと共にネジによって固定した平面表示装置も知られている(特許文献3)。
【特許文献1】特開2000−353416号公報
【特許文献2】特開2005−241964号公報
【特許文献3】特開2002−341318号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図5に示す従来の液晶モジュールのように、リアフレーム1の二重側板の外側板部1cが、天板部1bのベゼルビス止め部1dより外側の位置で下方に折り曲げられて形成されていると、二重側板の天板部1bの幅が広くなって中継基板5がかなり外側に位置することになり、ベゼル側板部6bと中継基板5との間に充分な空間距離Lを確保しようとすれば、ベゼル上板部6aの幅が広いベゼル6を取付けざるを得ないため、狭額縁化することが難しいという問題があった。
【0006】
これに対し、前記特許文献1,2,3の平面表示装置はいずれも狭額縁化を図るものであるが、これらは前述した従来の液晶モジュールとは構造が全く異なる小型の平面表示装置において狭額縁化を図る技術であり、前述した従来の液晶モジュールの狭額縁化を図るために採用できるものではない。
【0007】
尚、従来の液晶モジュールには、ベゼル上板部をビス止めしないでベゼル側板部をビス止めするように構成したものもあるが、このような液晶モジュールは、強度不足を補うために板厚の大きいベゼルや、方形枠状に一体化したベゼルを使用するため、製造コストが高くなるという問題があった。
【0008】
本発明は上記事情の下になされたもので、その解決しようとする課題は、前述した従来の液晶モジュールを一部改造することにより、幅が狭いベゼルの取付けを可能にして狭額縁化を達成できるようにした液晶モジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る液晶モジュールは、リアフレームの側板を逆U字状に折り曲げて二重側板を形成し、この二重側板の天板部と外側板部を覆うようにパネル支持体を取付けると共に、このパネル支持体に載置した液晶パネルの端縁を押さえるベゼルを天板部のベゼル固定部に固定し、液晶パネルにCOFを介して接続した中継基板をパネル支持体の外側面に取付けた液晶モジュールにおいて、上記二重側板の天板部のベゼル固定部が外側板部から外側へ突き出すように、ベゼル固定部を残して外側板部をベゼル固定部より内側の位置で下方へ折り曲げて形成し、天板部の幅とベゼルの幅を狭くしたことを特徴とするものである。
【0010】
本発明の液晶モジュールにおいては、請求項2のように、上記ベゼルが、ベゼル上板部と該上板部の一側端から下方へ折れ曲がるベゼル側板部を有し、ベゼル上板部の一側端に沿って取付部を設けたものであり、ベゼル側板部を上記ベゼル固定部の先端に近接させると共に、ベゼル上板部の取付部を上記ベゼル固定部の上方に位置させて止具で取付固定することが好ましい。
【0011】
また、本発明の液晶モジュールにおいては、請求項3のように、上記パネル支持体に、止具挿通孔を有し且つ上記ベゼル固定部とベゼル上板部の取付部との間に挟み込まれるスペーサ部を、一体に形成することが好ましい。そして、より具体的な液晶モジュールでは、請求項4のように、上記ベゼル固定部が、上記二重側板の天板部から外側へ突き出した突片にネジ孔を形成したものであり、ベゼル上板部の上記取付部が、ベゼル上板部の凹部にビス挿通孔を形成したものであって、このベゼル上板部の凹部と上記突片との間に上記パネル支持体のスペーサ部を挟み込み、上記凹部のビス挿通孔からスペーサ部の止具挿通孔を通して上記突片のネジ孔にねじ込んだビスで、上記凹部と上記スペーサ部と上記突片を固定することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の液晶モジュールは、二重側板の天板部のベゼル固定部が外側板部から外側へ突き出すように、ベゼル固定部を残して外側板部をベゼル固定部より内側の位置で下方へ折り曲げて形成したものであるから、外側板部をベゼル固定より外側の位置で下方に折り曲げて形成した従来の液晶モジュールに比べると、少なくともベゼル固定部の突出寸法だけ天板部の幅が狭くなる。このように二重側板の天板部の幅が狭くなると、それに対応してベゼルの幅、即ち、ベゼル上板部の幅を狭くし、請求項2のように、ベゼル側板部を二重側板天板部のベゼル固定部の先端に近接させて、ベゼル上板部の取付部をベゼル固定部に止具で取付固定しても、二重側板の外側板部を覆うパネル支持体の外側面に取付けられた中継基板とベゼル側板部との間に充分な空間距離を確保することができるので、上記のようにベゼル上板部の幅を狭くしたベゼルをベゼル固定部に取付固定して狭額縁化を達成することができる。
【0013】
本発明の液晶モジュールのように、リアフレームの二重側板の天板部の幅を狭くし、ベゼルの幅(ベゼル上板部の幅)を狭くして、狭額縁化すると、従来の液晶モジュールに比べて、中継基板の位置が内側へ移動するため、液晶パネルと中継基板をつなぐCOFを短縮することも可能となり、その分、コストダウンを図ることができる。また、二重側板の天板部やベゼル上板部の幅を狭くした分だけリアフレームやベゼルの展開面積が減少するので、材料コストを下げることも可能となる。
【0014】
また、請求項3のように、上記パネル支持体に、止具挿通孔を有し且つ上記ベゼル固定部とベゼル上板部の取付部との間に挟み込まれるスペーサ部を、一体に形成し、請求項4のように、ベゼル取付部であるベゼル上板部の上記凹部と、ベゼル固定部である上記突片との間に、上記パネル支持体のスペーサ部を挟み込み、上記凹部のビス挿通孔から上記スペーサ部の止具挿通孔を通して上記突片のネジ孔にねじ込んだビスで、上記凹部と上記スペーサ部と上記突片を固定すると、パネル支持体のスペーサ部でベゼル上板部の凹部を一定の高さに安定良く支持した状態のまま、ビスで3つの部品を作業性良く共締め固定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
【0016】
図1は本発明の一実施形態に係る液晶モジュールの概略分解斜視図、図2は同液晶モジュールの概略平面図、図3は図2のA−A線拡大断面図、図4は同液晶モジュールの要部分解斜視図である。
【0017】
図1を参照して、この液晶モジュールの全体構成を概説すると、このものは、大画面の液晶テレビに組み込まれる大型の液晶モジュールであって、板金製の浅い箱型のリアフレーム1の内部には光反射シート8が設けられている。この光反射シート8の上には、U字型の冷陰極管9が互いに平行に複数配設され、ランプホルダー10で支持されている。各冷陰極管9の端部にはランプソケット9aが取付けられており、これらのランプソケット9aは、リアフレーム1の一方の短辺の側板1eに沿ってリアフレーム1の底板1fに形成されたソケット嵌着用開口部に嵌着固定されている。
【0018】
ランプソケット9aが取付けられた全ての冷陰極管9の両端は、ランプソケット9aの陰影などよる明るさのバラツキを解消するために、リアフレーム1の側板1eに取付けたランプフレーム8で覆われているが、冷陰極管9の反対側のU字状屈曲部は、該U字状屈曲部から発する光が有効利用されるように、リアフレーム1の反対側の側板1gに取付けられたランプフレーム11から露出されている。
【0019】
リアフレーム1の長辺の側板1a,1hは、いずれも逆U字状に折り曲げられて二重側板とされており、この二重側板1a,1hの上面と前記ランプフレーム11,11の上面には3枚の光学シート12a,12b,12cの四周縁が載置されている。これらの光学シートは、U字型冷陰極管9から発せられる光を拡散して液晶パネル3に均一に照射する光拡散シートであって、上2枚の光学シート12b,12cは薄い光拡散シートであるが、下側の光学シート12aは撓みにくい厚手のパネル状の光拡散シート(光拡散板)が使用されている。
【0020】
上記光学シート12a,12b,12cの長辺沿いの端縁は、リアフレーム1の長辺の二重側板1a,1hに取付けられたパネル支持体20,2で押さえられており、このパネル支持体20,2と、パネル支持体を兼用する前記ランプフレーム11,11の上には、液晶パネル(液晶セル)3の四周縁が載置されている。そして、この液晶パネル3の四周縁は、リアフレーム1の二重側板1a,1hのベゼル固定部1dにビス止めされる2本の長いベゼル60,60と、リアフレームの側板1e,1gのベゼル固定部1dにビス止めされる2本の短いベゼル61,61で押さえられて固定されている。
【0021】
また、液晶パネル3の一方の長辺には、ソースドライバICチップを搭載したCOF(チップオンフィルム)4を介して中継基板5(X−PCB)が接続されており、液晶パネル3の短辺には、ゲートドライバICチップを搭載したCOF4aを介して中継基板5a(Y−PCB)が接続されている。そして、これらの中継基板5,5aは、上記のパネル支持体20とランプフレーム11の外側面に固定されている。
【0022】
上記液晶モジュールの大きい特徴は、リアフレーム1の一方の長辺の二重側板1aにある。即ち、この二重側板1aは、図3,図4に示すように、その天板部1bのベゼル固定部1dが外側板部1cから突片として外側へ突き出し、外側板部1cがベゼル固定部1dより内側の位置で下方に折り曲げられている。この突片からなるベゼル固定部1dは、突片状に切込み1jを入れた外側板部1cを、該ベゼル固定部1dを残して下方へ折り曲げることにより形成されたものであって、このベゼル固定部(突片)1dには、固定用のビス7をねじ込むネジ孔1iが形成されている。このベゼル固定部(突片)1dは、図1に示すように、間隔を開けて二重側板1aの長さ方向に複数(この実施形態では4つ)形成されている。
【0023】
このように、二重側板1aの外側板部1cをベゼル固定部(突片)1dより内側の位置で下方に折り曲げると、二重側板1aの天板部1bの幅が、図5に示す従来の天板部1bの幅より、少なくともベゼル固定部(突片)1dの突出寸法だけ狭くなり、外側板部1cが内側へ偏位することになる。
【0024】
二重側板1aの天板部1b及び外側板部1cを覆うように取付けられる合成樹脂製のパネル支持体20は、従来のパネル支持体2に比べて、二重側板1aの天板部1bの幅が狭くなった分だけ、パネル支持体20の幅が縮小されている。そして、このパネル支持体20の支持部20aは、従来のパネル支持体2と同様に一段高く形成されており、図3に示すように、この支持部20aと二重側板1aの天板部1bとの間に、光反射シート8の端縁および3枚の光学シート12a,12b,12cの端縁が挟まれて取付けらている。
【0025】
図3,図4に示すように、このパネル支持体20には、上記ベゼル固定部(突片)1dと、ベゼル上板部60aに形成された取付部(凹部)60cとの間に挟み込まれるスペーサ部20bが外側へ突き出して一体に形成されており、このスペーサ部20bにはビス7を挿通する止具挿通孔20cが形成されている。また、このスペーサ部20bの下面には位置決め凸部20dが形成されており、この位置決め凸部20dを嵌め込む位置決めスリット1kが上記ベゼル固定部(突片)1dに形成されている。このスペーサ部20bも、図1に示すように、パネル支持体20の長さ方向に前記ベゼル固定部(突片)1dと同じ間隔をあけて同じ数だけ形成されている。
【0026】
パネル支持体20の支持部20aには、図3に示すように液晶パネル3の端縁が載置されており、この液晶パネル3の端縁にソースドライバICチップ4bを搭載したCOF4を介して接続された中継基板5(X−PCB)が、パネル支持体20の外側面20eに固定されている。そして、液晶パネル3の端縁は、ベゼル上板部60aの端縁で押さえられて固定されている。
【0027】
ベゼル60は板金を曲げ加工したものであって、図3,図4に示すように、ベゼル上板部60aと、この上板部の一側端から下方へ折れ曲がるベゼル側板部60bを備えており、ベゼル上板部60aの幅は、リアフレーム1の二重側板1aの天板部1bの幅が狭くなったことに対応して縮小されている。そして、ベゼル上板部60aの一側端(ベゼル側板部60b側の側端)に沿って、凹部からなる取付部60cが前記ベゼル固定部(突片)1dと同じ間隔で同じ数だけ形成されており、各取付部(凹部)60cには、ビス7を挿通する挿通孔60dが穿孔されている。
【0028】
上記のベゼル60は、図3に示すように、ベゼル上板部60aの一側端の取付部(凹部)60cをパネル支持体20のスペーサ部20bの上に載置し、ベゼル側板部60bを二重側板1のベゼル固定部(突片)1dの先端に近接させて、ビス7をベゼル上板部の取付部(凹部)60cのビス挿通孔60dからスペーサ部20bの止具挿通孔20cを通してベゼル固定部(突片)1dのネジ孔1iにねじ込むことによって固定されている。このようにすると、スペーサ部20bでベゼル上板部60aを一定の高さに安定良く支持させて、リアフレーム1とパネル支持体20とベゼル60をビス7で共締め固定できるため、組立作業性が向上する。
【0029】
この液晶モジュールは、上記のように、二重側板1aの外側板部1cをベゼル固定部1dの内側で下方へ折り曲げて形成することによって、天板部1bの幅を狭くすると共に外側板部1cの位置を内側へ偏位させ、天板部1bに対応して幅を縮小したパネル支持体20とベゼル60を取付けても、ベゼル側板部60bとパネル支持体外側面の中継基板5との間に従来と同様の充分な空間距離Lを確保できるようにしたため、ベゼル上板部6aの幅を狭くした前記ベゼル60を二重側板1aのベゼル固定部(突片)1dに取付固定して狭額縁化を達成することができる。また、このように狭額縁化すると、液晶パネル3と中継基板5をつなぐCOF4を短縮することができ、二重側板1aの天板部1bやベゼル上板部60aの幅を狭くした分だけリアフレーム1やベゼル60の展開面積を減少させて材料の板金を節約することもでき、パネル支持体20の幅を狭くした分だけ原料樹脂を節約することもできるので、かなりのコストダウンを達成することができる。
【0030】
尚、リアフレーム1の上記二重側板1aと反対側の二重側板1hは、従来と同様に、ベゼル固定部の外側で外側板部を下方に折り曲げているが、この二重側板1hに固定されるパネル支持体2には中継基板が取付けられないので、ベゼル上板部60aの幅が狭い前記のベゼル60を、そのベゼル側板部60bがパネル支持体2の外側面に近接した状態で固定することによって、狭額縁化を達成することができる。また、リアフレーム1の短辺の側板1e,1gはいずれも単板であって、突片状のベゼル固定部1dが外側へ突設されたものであるから、ベゼル上板部60aの幅が狭い前記のベゼル60を取付けて狭額縁化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶モジュールの概略分解斜視図である。
【図2】同液晶モジュールの概略平面図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】同液晶モジュールの要部拡大分解斜視図である。
【図5】従来の液晶モジュールの部分断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 リアフレーム
1a,1h 二重側板
1b 天板部
1c 外側板部
1d ベゼル固定部(突片)
1i ネジ孔
2,20 パネル支持体
20b スペーサ部
20c 止具挿通孔
3 液晶パネル
4,4a チップオンフィルム
4b ソースドライバICチップ
5 中継基板
6,60,61 ベゼル
6a,60a ベゼル上板部
6b,60b ベゼル側板部
6c,60c 取付部(凹部)
60d ビス挿通孔
7 ビス(止具)
8 光反射シート
9 U字型の冷陰極管
11 ランプフレーム
12a,12b,12c 光学シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リアフレームの側板を逆U字状に折り曲げて二重側板を形成し、この二重側板の天板部と外側板部を覆うようにパネル支持体を取付けると共に、このパネル支持体に載置した液晶パネルの端縁を押さえるベゼルを天板部のベゼル固定部に固定し、液晶パネルにCOFを介して接続した中継基板をパネル支持体の外側面に取付けた液晶モジュールにおいて、
上記二重側板の天板部のベゼル固定部が外側板部から外側へ突き出すように、ベゼル固定部を残して外側板部をベゼル固定部より内側の位置で下方へ折り曲げて形成し、天板部の幅とベゼルの幅を狭くしたことを特徴とする請求項1に記載の液晶モジュール。
【請求項2】
上記ベゼルが、ベゼル上板部と該上板部の一側端から下方へ折れ曲がるベゼル側板部を有し、ベゼル上板部の一側端に沿って取付部を設けたものであり、ベゼル側板部を上記ベゼル固定部の先端に近接させると共に、ベゼル上板部の取付部を上記ベゼル固定部の上方に位置させて止具で取付固定したことを特徴とする請求項1に記載の液晶モジュール。
【請求項3】
上記パネル支持体に、止具挿通孔を有し且つ上記ベゼル固定部とベゼル上板部の取付部との間に挟み込まれるスペーサ部を、一体に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶モジュール。
【請求項4】
上記ベゼル固定部が、上記二重側板の天板部から外側へ突き出した突片にネジ孔を形成したものであり、ベゼル上板部の上記取付部が、ベゼル上板部の凹部にビス挿通孔を形成したものであって、このベゼル上板部の凹部と上記突片との間に上記パネル支持体のスペーサ部を挟み込み、上記凹部のビス挿通孔からスペーサ部の止具挿通孔を通して上記突片のネジ孔にねじ込んだビスで、上記凹部と上記スペーサ部と上記突片を固定したことを特徴とする請求項3のいずかに記載の液晶モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−176544(P2009−176544A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−13235(P2008−13235)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】