清掃具
【課題】 湿式拭きできる清掃具において、簡易な構成により液剤を安定的に吐出可能にすること。
【解決手段】 柄10の先端に清掃ヘッド30を設け、柄10のグリップ11の側に手元操作部40を設け、柄10の先端側に押圧ポンプ式吐出容器70及びポンプ押圧具60を設け、手元操作部40をポンプ押圧具60に連結する連結部材50を柄10に沿って設け、手元操作部40に加える手操作により連結部材50とポンプ押圧具60を介して押圧ポンプ式吐出容器70を押圧し、該吐出容器70のノズル73から清掃ヘッド30の側に液剤を吐出させる清掃具1であって、吐出容器70が、容器本体71の上にノズル73を位置させた正立状態で柄10に取付けられてなるもの。
【解決手段】 柄10の先端に清掃ヘッド30を設け、柄10のグリップ11の側に手元操作部40を設け、柄10の先端側に押圧ポンプ式吐出容器70及びポンプ押圧具60を設け、手元操作部40をポンプ押圧具60に連結する連結部材50を柄10に沿って設け、手元操作部40に加える手操作により連結部材50とポンプ押圧具60を介して押圧ポンプ式吐出容器70を押圧し、該吐出容器70のノズル73から清掃ヘッド30の側に液剤を吐出させる清掃具1であって、吐出容器70が、容器本体71の上にノズル73を位置させた正立状態で柄10に取付けられてなるもの。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の如く、湿式拭き用清掃具として、柄の先端の清掃ヘッドの近傍に、開閉弁を備えてヘッド圧により液剤を吐出可能にする吐出容器を設け、柄の手元操作部に加える手操作により開閉弁を開き、該吐出容器のノズルから清掃ヘッドの側に液剤を吐出させるものがある。吐出容器は容器本体の開口を下向きにする倒立状態で柄に取付けられ、容器本体の開口にチューブを介して接続されたノズルを清掃ヘッドに取付けている。
【特許文献1】PCT WO 01/72195 A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の清掃具では、吐出容器を倒立状態で柄に取付けており、使用中の空気置換に困難があるし、液漏れのおそれもある。また、吐出容器の傾き等による液面レベルの変化によりヘッド圧が変化し、液剤の吐出量が変動し易い。
【0004】
尚、柄の先端の清掃ヘッドの近傍に、封入ガス圧により液剤を吐出可能にするエアゾール式吐出容器を設け、柄の手元操作部に加える手操作によりエアゾール式吐出容器を作動させ、該吐出容器から清掃ヘッドの側に液剤を吐出させるものがある。しかしながら、エアゾール式吐出容器は、封入ガス圧の密閉安定性のために円柱状の金属容器とされ、加工性が悪いし、柄等への取付性も悪く、軽量化と低コスト化に困難がある。また、封入ガス残量が少ないときに特に、吐出口に泡が残るし、吐出容器の残液量によって液剤の吐出量が低下する。
【0005】
また、予め液剤を含浸させた清掃シートを清掃ヘッドに取付ける清掃具もあるが、使用による液切れや経時的な自然乾燥により、清掃シートが汚れ切っていないのに湿式拭き不能になる不都合がある。
【0006】
本発明の課題は、湿式拭きできる清掃具において、簡易な構成により液剤を安定的に吐出可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、柄の先端に清掃ヘッドを設け、柄のグリップの側に手元操作部を設け、柄の先端側に押圧ポンプ式吐出容器及びポンプ押圧具を設け、手元操作部をポンプ押圧具に連結する連結部材を柄に沿って設け、手元操作部に加える手操作により連結部材とポンプ押圧具を介して押圧ポンプ式吐出容器を押圧し、該吐出容器のノズルから清掃ヘッドの側に液剤を吐出させる清掃具であって、吐出容器が容器本体の上にノズルを位置させた正立状態で柄に取付けられてなるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
清掃具1は、図1に示す如く、柄10の先端に自在継手20を介して清掃ヘッド30を設け、柄10のグリップ11の側に手元操作部40を設け、柄10の先端側に押圧ポンプ式吐出容器70及びポンプ押圧具60を設け、手元操作部40をポンプ押圧具60に連結する連結部材50を柄10に沿って設けてある。これにより、清掃具1は、手元操作部40に加える手操作により連結部材50とポンプ押圧具60を介して押圧ポンプ式吐出容器70を押圧し、吐出容器70から清掃ヘッド30の側に液剤を吐出させる。
【0009】
以下、柄10、自在継手20及び清掃ヘッド30の構造、手元操作部40、連結部材50及びポンプ押圧具60の構造、押圧ポンプ式吐出容器70の構造について順に説明する。
【0010】
(柄10、自在継手20及び清掃ヘッド30の構造)(図1、図2)
柄10は、図1に示す如く、グリップ11と先端アダプタ12を有するとともに、グリップ11と先端アダプタ12の間に設けられる複数本、本実施形態では第1〜第3の3本のパイプ13、13、13を有する。
【0011】
柄10は、図1に示す如く、グリップ11に一体結合した接続具11Aに第1のパイプ13を着脱可能に接続し、第1のパイプ13に一体結合した接続具13Aに第2のパイプ13を着脱可能に接続し、第2のパイプ13に一体結合した接続具13Aに第3のパイプ13を着脱可能に接続し、第3のパイプ13に一体結合した接続具13Aに先端アダプタ12を着脱可能に接続する。
【0012】
先端アダプタ12は、先端に設けた自在継手20に清掃ヘッド30を連結し、清掃ヘッド30を先端アダプタ12の先端部において前後左右に自在に回動可能にする。自在継手20は、図1、図2に示す如く、清掃ヘッド30の上面中央部で相対する2位置、本実施例では清掃具1による清掃進み方向に沿う前後2位置に起立させた第1支持部21、21と、柄10の先端で二股状をなすように突出させ、本実施例では清掃具1による清掃進み方向に直交する左右に二股状をなすように突出させた第2支持部22、22と、第1支持部21と第2支持部22を交差状に連結する連結部材23とを有する。第1支持部21と第2支持部22を連結部材23にて交差状に連結することで、柄10を清掃ヘッド30に対して前後左右の4方向へ自在に回動でき、更に柄10を左右に振ることで清掃ヘッド30の向きを清掃具1の清掃進み方向に向けることができる。
【0013】
清掃ヘッド30は、図1、図2に示す如く、ベース31の底部まわりに清掃シートを巻付け可能にし、この清掃シートを係止可能にするシート係止具32をベース31の上面の4隅に備える。清掃ヘッド30は、吐出容器70から吐出される液剤を含浸させた清掃シートにより床面を湿式拭き可能にする他、液剤を含浸させない清掃シートにより床面を乾式拭き可能にする。
【0014】
尚、清掃ヘッド30は、清掃シートを伴なうことを必須とせず、ベース31の底部にスポンジシート等を取付けても良い。
【0015】
(手元操作部40、連結部材50及びポンプ押圧具60の構造)(図1、図2)
柄10のグリップ11は、図1に示す如く、レバー状の手元操作部40をピン結合(ピン40A)するとともに、手元操作部40の一端連結部に衝合する駆動ロッド41をグリップ11の孔内面に沿って軸方向摺動可能に内挿する。レバー状の手元操作部40は、グリップ11に親指を置いた状態で他の指の第1関節及び/又は第2関節に引掛けて安定的に握ることができる長さとグリップ11との角度にて形成されている。レバータイプの操作部40は親指と他の指による握り動作で操作するので、弱い力で吐出できる。
【0016】
柄10の先端アダプタ12は、図1、図2に示す如く、レバー状のポンプ押圧具60をピン結合(ピン60A)する。先端アダプタ12は、従動ロッド61を先端アダプタ12の孔内面に沿って軸方向摺動可能に内挿し、従動ロッド61の先端部をポンプ押圧具60の一端連結部に衝合(又はピン結合)する。
【0017】
第1〜第3のパイプ13の内部には連結部材50が内挿され、図1に示す如く、グリップ11の手元操作部40による駆動ロッド41の軸方向変位が連結部材50を介して先端アダプタ12の内部の従動ロッド61に伝えられ、ポンプ押圧具60を揺動操作可能にする。このとき、連結部材50は、互いに連結状をなす複数本、本実施例では第1〜第3の3本のロッド51、51、51からなり、各ロッド51は前述の第1〜第3の各パイプ13のそれぞれに内挿される。第1のパイプ13に内挿される第1のロッド51がグリップ11の駆動ロッド41の先端部に連結し、第2のパイプ13に内挿される第2のロッド51の一端部が第1のロッド51の他端部に連結し、第3のパイプ13に内挿される第3のロッド51の一端部が第2のロッド51の他端部に連結し、第3のロッド51の他端部が先端アダプタ12の従動ロッド61の基端部に連結し、結果として、駆動ロッド41と従動ロッド61が第1〜第3のロッド51(連結部材50)により連結される。
【0018】
手元操作部40は、手元操作部40が設けられているグリップ11を第1のパイプ13との接続部(接続具11A)で回転でき、柄10の中心軸に対する取付位置を180度切換えできる。図1(A)は手元操作部40の取付位置を柄10の中心軸に関して吐出容器70の取付位置と反対側に設定した清掃具1の前進清掃形態を示し、図1(B)は手元操作部40の取付位置を柄10の中心軸に関して吐出容器70と同じ側に設定した清掃具1の後退清掃形態を示す。
【0019】
(押圧ポンプ式吐出容器70)(図1〜図3)
吐出容器70は、図3に示す如く、洗剤液等の液剤を収容可能にする容器本体71と、容器本体71に設けたポンプ押動ヘッド72とからなり、ポンプ押動ヘッド72にノズル73を備える。容器本体71は内容液を詰替えできる。清掃具1にあっては、吐出容器70が容器本体71の上(鉛直方向の上位側)にノズル73を位置させる正立状態で柄10に取付けられる。
【0020】
吐出容器70は、図1、図2に示す如く、容器取付具80を介して柄10に着脱可能にされる。容器取付具80は、柄10に固定されて吐出容器70を正立状態で支持する支持部81と、ポンプ押圧具60が吐出容器70に及ぼすポンプ押圧力に対し吐出容器70を保持する保持部82とを備える。
【0021】
容器取付具80は、支持部81を上開口81Aと下開口81Bを有する概ね筒状体とし、筒状体の背面に柄10への固定部81Cを備える。下開口81Bにはポンプ押圧具60が位置付けられる。吐出容器70は正立状態で上開口81Aから支持部81に挿入可能にされ、支持部81に挿入された吐出容器70の底部を下開口81Bに位置付けられているポンプ押圧具60に載置させて預ける(図1)。
【0022】
容器取付具80は、図2に示す如く、支持部81に保持部82を枢支(枢支点82A)し、保持部82の回転により支持部81の上開口81Aを選択的に開放し(図2(A))、又は閉じる(図2(B))。保持部82は柄10への抱持部82Bを上端側に備え、支持部81の上開口81Aを閉じた位置で抱持部82Bにより柄10の外周を抱持し、閉じ位置に停留される。閉じ位置に設定された保持部82は、保持部82の上端側の左右両側に設けた押さえ部82Cにより吐出容器70のポンプ押動ヘッド72(ノズル73)を上から押さえ保持する。
【0023】
ここで、吐出容器70は、柄10の外周の両側面に係合して清掃具1の清掃進み方向に対するノズル73の吐出方向を規定し、かつ容器取付具80の保持部82により上から押さえて保持されるU字状係合片74をポンプ押動ヘッド72に備える。U字状係合片74は、ポンプ押動ヘッド72の押動安定性よりポンプ押動ヘッド72の上方位置よりも下方位置側に備えることが好ましい。また、U字状係合片74における二股状に突出した係合片は、その間に柄10を位置づけることができる間隔で形成され、U字状係合片74はノズル側面に張り出した形状で形成される(U字状係合片74の張り出し部は支持部82に押さえられてノズルの高さ位置が固定される)。
【0024】
また、吐出容器70は、図1に示す如く、柄10に取付けられた状態で、ノズル73の吐出方向が柄10の中心軸に対してなす角度aを鋭角とする(角度aの好ましい範囲:下限は0度、好ましくは10度、上限は60度、好ましくは30度)。
【0025】
従って、清掃具1は以下の如くに使用される。
清掃具1の物流段階、保管段階では、柄10をグリップ11、先端アダプタ12、パイプ13に分割し、清掃ヘッド30、押圧ポンプ式吐出容器70を柄10から分離した各単体にする。各単体のグリップ11、先端アダプタ12、パイプ13のそれぞれには駆動ロッド41、従動ロッド61、連結ロッド51のそれぞれが内挿される。
【0026】
清掃具1の使用時には、図1に示す如く、グリップ11、先端アダプタ12、パイプ13を連結して柄10を形成し、柄10に清掃ヘッド30、押圧ポンプ式吐出容器70を取着する。このとき、柄10の中心軸に関して手元操作部40の取付位置を前述の如く180度切換えることにより、前進清掃形態(図1(A))又は後退清掃形態(図1(B))のいずれかを形成する。
【0027】
清掃具1の湿式拭きによる清掃動作時には、使用者は適時のタイミングで手元操作部40により押圧ポンプ式吐出容器70を押圧し、吐出容器70の液剤を清掃ヘッド30の前方又は後方の周辺に噴霧する。使用者が柄10を介して清掃ヘッド30を床面上で摺動させることにより、液剤が含浸した清掃シートにより床面を湿式拭きする。
【0028】
清掃具1の乾式拭きによる清掃動作時には、使用者が、押圧ポンプ式吐出容器70を押圧することなく、清掃ヘッド30を床面上で摺動させることにより、乾燥状態にある清掃シートにより床面を乾式拭きする。このとき、柄10から押圧ポンプ式吐出容器70を取外せば、清掃具1を軽量化できる。
【0029】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)吐出容器70が正立状態で柄10に取付けられており、非使用時の液漏れのおそれが全くない。また、使用中の空気置換が円滑にできるし、容器本体71の上側に設けられている空気置換口からの液漏れもない。従って、簡易構造の吐出容器70を使用できる。
【0030】
(b)容器取付具80の存在により、吐出容器70を正立状態で柄10に容易に取付けできる。
【0031】
(c)容器取付具80が支持部81と、支持部81に枢支した保持部82を備えることにより、保持部82により開放された支持部81の上開口81Aから該支持部81に容器本体71を正立状態で容易に挿入し、挿入された容器本体71の底部を支持部81の下開口81Bの側でポンプ押圧具60に載置させるように預け、閉じ位置に設定される保持部82により吐出容器70のノズル73を上から押さえ保持する。従って、容器取付具80の内部の吐出容器70は、ノズル73を保持部82により上から保持される状態で、ポンプ押圧具60により容器本体71の底部を下から押上げられて押圧され、該ノズル73から液剤を吐出する。
【0032】
(d)吐出容器70は、容器取付具80の支持部80の支持部81に挿入されると同時に、ノズル73が備える係合片74を柄10に係合するものとされ、清掃具1の進み方向に対するノズル73の吐出方向が直ちに規定される。また、保持部82を支持部81に対する閉じ位置に設定すると同時に、保持部82が直ちにノズル73の係合片74を上から押さえ保持するものとなる。使用者の格別な操作を必要とせずに、吐出容器70を柄10に対する正しい位置に簡易に取付けできる。
【0033】
また、本実施例によれば以下の作用効果も奏する。
(e)吐出容器70の容器本体71にノズル73を設け、このノズル73の吐出方向が柄10の中心軸に対してなす角度aを鋭角にしたから、液剤の吐出方向を柄10に近づけ、液剤を清掃ヘッド30の近傍に吐出し、清掃作業効率を向上できる。容器本体71に設けたノズル73の吐出方向を設定するだけの簡易な構成により、清掃ヘッド30の近傍に液剤を吐出できる。
【0034】
(f)柄10の先端に自在継手20を介して清掃ヘッド30を連結したから、柄10を清掃ヘッド30に対して前後いずれの側に傾けて使用するかにより、清掃ヘッド30の向こう側の床面に液剤を吐出して清掃ヘッド30を前進させつつ清掃する前進操作作業(図4(A)、図5)と、清掃ヘッド30の手前側の床面に液剤を吐出して清掃ヘッド30を後退させつつ清掃する後退清掃作業(図4(B)、図6)とを選択できる。
【0035】
後退清掃作業によれば、清掃ヘッド30の向こう側にある家具等に液剤をかけてしまうミスを回避できるし、清掃ヘッド30によりワックス等の液剤が塗布された床面の上をそれら液剤が乾く前に歩行することがなく、清掃床面に足跡等の仕上がりムラを残すこともない。
【0036】
(g)柄10を清掃ヘッド30に対して傾けた前進清掃時又は後退清掃時に、傾けた柄10の先端に設けてある左右の二股状第2支持部22が、清掃ヘッド30の上面の前後の第1支持部21のいずれか一方を左右から挟む。清掃ヘッド30は、図7(A)に示す如く、柄10の二股状第2支持部22により前後の第1支持部21のいずれか一方を左右から挟まれる結果、柄10に対して左右に振れにくくなり、前進操作時又は後退操作時における清掃ヘッド30の直進安定性を向上できる。清掃ヘッド30の近くに吐出された液剤を床面にこすりつけるように強い力を柄10に加えて前進又は後退するときにも、清掃ヘッド30の直進安定性を確保できる。
【0037】
図7(B)は、柄10の先端の前後に二股状第2支持部22を設けたものであり、清掃ヘッド30は柄10に対して左右に振れ易い。
【0038】
(h)柄10の中心軸に対する手元操作部40の取付位置を180度切換えできるようにしたから、前進操作時にも後退操作時にも、自転車のブレーキレバーをハンドルのグリップに対する下側に配置するように、手元操作部40を柄10のグリップ11に対する下側に位置づけ、手元操作部40の操作性を向上できる。
【0039】
押圧ポンプ式吐出容器70は、加工性に優れたプラスチック容器(ポリプロピレン、ポエリエチレン等)とすることができ、柄10又は容器取付具80に対して安定取付けできる形状を容易に採択でき、金属と比較して軽量である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は清掃具を示し、(A)は前進操作形態を示す側面図、(B)は後退清掃形態を示す側面図である。
【図2】図2は清掃具の要部を示し、(A)は容器取付具の保持部を開いた斜視図、(B)は容器取付具の保持部を閉じた斜視図である。
【図3】図3は吐出容器を示す斜視図である。
【図4】図4は清掃具の使用状態を示し、(A)は前進操作状態を示す斜視図、(B)は後退清掃状態を示す斜視図である。
【図5】図5は清掃具の前進清掃状態を示す側面図である。
【図6】図6は清掃具の後退清掃状態を示す側面図である。
【図7】図7は清掃具の直進安定性を示し、(A)は安定状態を示す正面図、(B)は不安定状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 清掃具
10 柄
11 グリップ
30 清掃ヘッド
40 手元操作部
50 連結部材
60 ポンプ押圧具
70 吐出容器
71 容器本体
73 ノズル
74 係合片
80 容器取付具
81 支持部
81A 上開口
81B 下開口
82 保持部
【技術分野】
【0001】
本発明は清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の如く、湿式拭き用清掃具として、柄の先端の清掃ヘッドの近傍に、開閉弁を備えてヘッド圧により液剤を吐出可能にする吐出容器を設け、柄の手元操作部に加える手操作により開閉弁を開き、該吐出容器のノズルから清掃ヘッドの側に液剤を吐出させるものがある。吐出容器は容器本体の開口を下向きにする倒立状態で柄に取付けられ、容器本体の開口にチューブを介して接続されたノズルを清掃ヘッドに取付けている。
【特許文献1】PCT WO 01/72195 A1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の清掃具では、吐出容器を倒立状態で柄に取付けており、使用中の空気置換に困難があるし、液漏れのおそれもある。また、吐出容器の傾き等による液面レベルの変化によりヘッド圧が変化し、液剤の吐出量が変動し易い。
【0004】
尚、柄の先端の清掃ヘッドの近傍に、封入ガス圧により液剤を吐出可能にするエアゾール式吐出容器を設け、柄の手元操作部に加える手操作によりエアゾール式吐出容器を作動させ、該吐出容器から清掃ヘッドの側に液剤を吐出させるものがある。しかしながら、エアゾール式吐出容器は、封入ガス圧の密閉安定性のために円柱状の金属容器とされ、加工性が悪いし、柄等への取付性も悪く、軽量化と低コスト化に困難がある。また、封入ガス残量が少ないときに特に、吐出口に泡が残るし、吐出容器の残液量によって液剤の吐出量が低下する。
【0005】
また、予め液剤を含浸させた清掃シートを清掃ヘッドに取付ける清掃具もあるが、使用による液切れや経時的な自然乾燥により、清掃シートが汚れ切っていないのに湿式拭き不能になる不都合がある。
【0006】
本発明の課題は、湿式拭きできる清掃具において、簡易な構成により液剤を安定的に吐出可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、柄の先端に清掃ヘッドを設け、柄のグリップの側に手元操作部を設け、柄の先端側に押圧ポンプ式吐出容器及びポンプ押圧具を設け、手元操作部をポンプ押圧具に連結する連結部材を柄に沿って設け、手元操作部に加える手操作により連結部材とポンプ押圧具を介して押圧ポンプ式吐出容器を押圧し、該吐出容器のノズルから清掃ヘッドの側に液剤を吐出させる清掃具であって、吐出容器が容器本体の上にノズルを位置させた正立状態で柄に取付けられてなるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
清掃具1は、図1に示す如く、柄10の先端に自在継手20を介して清掃ヘッド30を設け、柄10のグリップ11の側に手元操作部40を設け、柄10の先端側に押圧ポンプ式吐出容器70及びポンプ押圧具60を設け、手元操作部40をポンプ押圧具60に連結する連結部材50を柄10に沿って設けてある。これにより、清掃具1は、手元操作部40に加える手操作により連結部材50とポンプ押圧具60を介して押圧ポンプ式吐出容器70を押圧し、吐出容器70から清掃ヘッド30の側に液剤を吐出させる。
【0009】
以下、柄10、自在継手20及び清掃ヘッド30の構造、手元操作部40、連結部材50及びポンプ押圧具60の構造、押圧ポンプ式吐出容器70の構造について順に説明する。
【0010】
(柄10、自在継手20及び清掃ヘッド30の構造)(図1、図2)
柄10は、図1に示す如く、グリップ11と先端アダプタ12を有するとともに、グリップ11と先端アダプタ12の間に設けられる複数本、本実施形態では第1〜第3の3本のパイプ13、13、13を有する。
【0011】
柄10は、図1に示す如く、グリップ11に一体結合した接続具11Aに第1のパイプ13を着脱可能に接続し、第1のパイプ13に一体結合した接続具13Aに第2のパイプ13を着脱可能に接続し、第2のパイプ13に一体結合した接続具13Aに第3のパイプ13を着脱可能に接続し、第3のパイプ13に一体結合した接続具13Aに先端アダプタ12を着脱可能に接続する。
【0012】
先端アダプタ12は、先端に設けた自在継手20に清掃ヘッド30を連結し、清掃ヘッド30を先端アダプタ12の先端部において前後左右に自在に回動可能にする。自在継手20は、図1、図2に示す如く、清掃ヘッド30の上面中央部で相対する2位置、本実施例では清掃具1による清掃進み方向に沿う前後2位置に起立させた第1支持部21、21と、柄10の先端で二股状をなすように突出させ、本実施例では清掃具1による清掃進み方向に直交する左右に二股状をなすように突出させた第2支持部22、22と、第1支持部21と第2支持部22を交差状に連結する連結部材23とを有する。第1支持部21と第2支持部22を連結部材23にて交差状に連結することで、柄10を清掃ヘッド30に対して前後左右の4方向へ自在に回動でき、更に柄10を左右に振ることで清掃ヘッド30の向きを清掃具1の清掃進み方向に向けることができる。
【0013】
清掃ヘッド30は、図1、図2に示す如く、ベース31の底部まわりに清掃シートを巻付け可能にし、この清掃シートを係止可能にするシート係止具32をベース31の上面の4隅に備える。清掃ヘッド30は、吐出容器70から吐出される液剤を含浸させた清掃シートにより床面を湿式拭き可能にする他、液剤を含浸させない清掃シートにより床面を乾式拭き可能にする。
【0014】
尚、清掃ヘッド30は、清掃シートを伴なうことを必須とせず、ベース31の底部にスポンジシート等を取付けても良い。
【0015】
(手元操作部40、連結部材50及びポンプ押圧具60の構造)(図1、図2)
柄10のグリップ11は、図1に示す如く、レバー状の手元操作部40をピン結合(ピン40A)するとともに、手元操作部40の一端連結部に衝合する駆動ロッド41をグリップ11の孔内面に沿って軸方向摺動可能に内挿する。レバー状の手元操作部40は、グリップ11に親指を置いた状態で他の指の第1関節及び/又は第2関節に引掛けて安定的に握ることができる長さとグリップ11との角度にて形成されている。レバータイプの操作部40は親指と他の指による握り動作で操作するので、弱い力で吐出できる。
【0016】
柄10の先端アダプタ12は、図1、図2に示す如く、レバー状のポンプ押圧具60をピン結合(ピン60A)する。先端アダプタ12は、従動ロッド61を先端アダプタ12の孔内面に沿って軸方向摺動可能に内挿し、従動ロッド61の先端部をポンプ押圧具60の一端連結部に衝合(又はピン結合)する。
【0017】
第1〜第3のパイプ13の内部には連結部材50が内挿され、図1に示す如く、グリップ11の手元操作部40による駆動ロッド41の軸方向変位が連結部材50を介して先端アダプタ12の内部の従動ロッド61に伝えられ、ポンプ押圧具60を揺動操作可能にする。このとき、連結部材50は、互いに連結状をなす複数本、本実施例では第1〜第3の3本のロッド51、51、51からなり、各ロッド51は前述の第1〜第3の各パイプ13のそれぞれに内挿される。第1のパイプ13に内挿される第1のロッド51がグリップ11の駆動ロッド41の先端部に連結し、第2のパイプ13に内挿される第2のロッド51の一端部が第1のロッド51の他端部に連結し、第3のパイプ13に内挿される第3のロッド51の一端部が第2のロッド51の他端部に連結し、第3のロッド51の他端部が先端アダプタ12の従動ロッド61の基端部に連結し、結果として、駆動ロッド41と従動ロッド61が第1〜第3のロッド51(連結部材50)により連結される。
【0018】
手元操作部40は、手元操作部40が設けられているグリップ11を第1のパイプ13との接続部(接続具11A)で回転でき、柄10の中心軸に対する取付位置を180度切換えできる。図1(A)は手元操作部40の取付位置を柄10の中心軸に関して吐出容器70の取付位置と反対側に設定した清掃具1の前進清掃形態を示し、図1(B)は手元操作部40の取付位置を柄10の中心軸に関して吐出容器70と同じ側に設定した清掃具1の後退清掃形態を示す。
【0019】
(押圧ポンプ式吐出容器70)(図1〜図3)
吐出容器70は、図3に示す如く、洗剤液等の液剤を収容可能にする容器本体71と、容器本体71に設けたポンプ押動ヘッド72とからなり、ポンプ押動ヘッド72にノズル73を備える。容器本体71は内容液を詰替えできる。清掃具1にあっては、吐出容器70が容器本体71の上(鉛直方向の上位側)にノズル73を位置させる正立状態で柄10に取付けられる。
【0020】
吐出容器70は、図1、図2に示す如く、容器取付具80を介して柄10に着脱可能にされる。容器取付具80は、柄10に固定されて吐出容器70を正立状態で支持する支持部81と、ポンプ押圧具60が吐出容器70に及ぼすポンプ押圧力に対し吐出容器70を保持する保持部82とを備える。
【0021】
容器取付具80は、支持部81を上開口81Aと下開口81Bを有する概ね筒状体とし、筒状体の背面に柄10への固定部81Cを備える。下開口81Bにはポンプ押圧具60が位置付けられる。吐出容器70は正立状態で上開口81Aから支持部81に挿入可能にされ、支持部81に挿入された吐出容器70の底部を下開口81Bに位置付けられているポンプ押圧具60に載置させて預ける(図1)。
【0022】
容器取付具80は、図2に示す如く、支持部81に保持部82を枢支(枢支点82A)し、保持部82の回転により支持部81の上開口81Aを選択的に開放し(図2(A))、又は閉じる(図2(B))。保持部82は柄10への抱持部82Bを上端側に備え、支持部81の上開口81Aを閉じた位置で抱持部82Bにより柄10の外周を抱持し、閉じ位置に停留される。閉じ位置に設定された保持部82は、保持部82の上端側の左右両側に設けた押さえ部82Cにより吐出容器70のポンプ押動ヘッド72(ノズル73)を上から押さえ保持する。
【0023】
ここで、吐出容器70は、柄10の外周の両側面に係合して清掃具1の清掃進み方向に対するノズル73の吐出方向を規定し、かつ容器取付具80の保持部82により上から押さえて保持されるU字状係合片74をポンプ押動ヘッド72に備える。U字状係合片74は、ポンプ押動ヘッド72の押動安定性よりポンプ押動ヘッド72の上方位置よりも下方位置側に備えることが好ましい。また、U字状係合片74における二股状に突出した係合片は、その間に柄10を位置づけることができる間隔で形成され、U字状係合片74はノズル側面に張り出した形状で形成される(U字状係合片74の張り出し部は支持部82に押さえられてノズルの高さ位置が固定される)。
【0024】
また、吐出容器70は、図1に示す如く、柄10に取付けられた状態で、ノズル73の吐出方向が柄10の中心軸に対してなす角度aを鋭角とする(角度aの好ましい範囲:下限は0度、好ましくは10度、上限は60度、好ましくは30度)。
【0025】
従って、清掃具1は以下の如くに使用される。
清掃具1の物流段階、保管段階では、柄10をグリップ11、先端アダプタ12、パイプ13に分割し、清掃ヘッド30、押圧ポンプ式吐出容器70を柄10から分離した各単体にする。各単体のグリップ11、先端アダプタ12、パイプ13のそれぞれには駆動ロッド41、従動ロッド61、連結ロッド51のそれぞれが内挿される。
【0026】
清掃具1の使用時には、図1に示す如く、グリップ11、先端アダプタ12、パイプ13を連結して柄10を形成し、柄10に清掃ヘッド30、押圧ポンプ式吐出容器70を取着する。このとき、柄10の中心軸に関して手元操作部40の取付位置を前述の如く180度切換えることにより、前進清掃形態(図1(A))又は後退清掃形態(図1(B))のいずれかを形成する。
【0027】
清掃具1の湿式拭きによる清掃動作時には、使用者は適時のタイミングで手元操作部40により押圧ポンプ式吐出容器70を押圧し、吐出容器70の液剤を清掃ヘッド30の前方又は後方の周辺に噴霧する。使用者が柄10を介して清掃ヘッド30を床面上で摺動させることにより、液剤が含浸した清掃シートにより床面を湿式拭きする。
【0028】
清掃具1の乾式拭きによる清掃動作時には、使用者が、押圧ポンプ式吐出容器70を押圧することなく、清掃ヘッド30を床面上で摺動させることにより、乾燥状態にある清掃シートにより床面を乾式拭きする。このとき、柄10から押圧ポンプ式吐出容器70を取外せば、清掃具1を軽量化できる。
【0029】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)吐出容器70が正立状態で柄10に取付けられており、非使用時の液漏れのおそれが全くない。また、使用中の空気置換が円滑にできるし、容器本体71の上側に設けられている空気置換口からの液漏れもない。従って、簡易構造の吐出容器70を使用できる。
【0030】
(b)容器取付具80の存在により、吐出容器70を正立状態で柄10に容易に取付けできる。
【0031】
(c)容器取付具80が支持部81と、支持部81に枢支した保持部82を備えることにより、保持部82により開放された支持部81の上開口81Aから該支持部81に容器本体71を正立状態で容易に挿入し、挿入された容器本体71の底部を支持部81の下開口81Bの側でポンプ押圧具60に載置させるように預け、閉じ位置に設定される保持部82により吐出容器70のノズル73を上から押さえ保持する。従って、容器取付具80の内部の吐出容器70は、ノズル73を保持部82により上から保持される状態で、ポンプ押圧具60により容器本体71の底部を下から押上げられて押圧され、該ノズル73から液剤を吐出する。
【0032】
(d)吐出容器70は、容器取付具80の支持部80の支持部81に挿入されると同時に、ノズル73が備える係合片74を柄10に係合するものとされ、清掃具1の進み方向に対するノズル73の吐出方向が直ちに規定される。また、保持部82を支持部81に対する閉じ位置に設定すると同時に、保持部82が直ちにノズル73の係合片74を上から押さえ保持するものとなる。使用者の格別な操作を必要とせずに、吐出容器70を柄10に対する正しい位置に簡易に取付けできる。
【0033】
また、本実施例によれば以下の作用効果も奏する。
(e)吐出容器70の容器本体71にノズル73を設け、このノズル73の吐出方向が柄10の中心軸に対してなす角度aを鋭角にしたから、液剤の吐出方向を柄10に近づけ、液剤を清掃ヘッド30の近傍に吐出し、清掃作業効率を向上できる。容器本体71に設けたノズル73の吐出方向を設定するだけの簡易な構成により、清掃ヘッド30の近傍に液剤を吐出できる。
【0034】
(f)柄10の先端に自在継手20を介して清掃ヘッド30を連結したから、柄10を清掃ヘッド30に対して前後いずれの側に傾けて使用するかにより、清掃ヘッド30の向こう側の床面に液剤を吐出して清掃ヘッド30を前進させつつ清掃する前進操作作業(図4(A)、図5)と、清掃ヘッド30の手前側の床面に液剤を吐出して清掃ヘッド30を後退させつつ清掃する後退清掃作業(図4(B)、図6)とを選択できる。
【0035】
後退清掃作業によれば、清掃ヘッド30の向こう側にある家具等に液剤をかけてしまうミスを回避できるし、清掃ヘッド30によりワックス等の液剤が塗布された床面の上をそれら液剤が乾く前に歩行することがなく、清掃床面に足跡等の仕上がりムラを残すこともない。
【0036】
(g)柄10を清掃ヘッド30に対して傾けた前進清掃時又は後退清掃時に、傾けた柄10の先端に設けてある左右の二股状第2支持部22が、清掃ヘッド30の上面の前後の第1支持部21のいずれか一方を左右から挟む。清掃ヘッド30は、図7(A)に示す如く、柄10の二股状第2支持部22により前後の第1支持部21のいずれか一方を左右から挟まれる結果、柄10に対して左右に振れにくくなり、前進操作時又は後退操作時における清掃ヘッド30の直進安定性を向上できる。清掃ヘッド30の近くに吐出された液剤を床面にこすりつけるように強い力を柄10に加えて前進又は後退するときにも、清掃ヘッド30の直進安定性を確保できる。
【0037】
図7(B)は、柄10の先端の前後に二股状第2支持部22を設けたものであり、清掃ヘッド30は柄10に対して左右に振れ易い。
【0038】
(h)柄10の中心軸に対する手元操作部40の取付位置を180度切換えできるようにしたから、前進操作時にも後退操作時にも、自転車のブレーキレバーをハンドルのグリップに対する下側に配置するように、手元操作部40を柄10のグリップ11に対する下側に位置づけ、手元操作部40の操作性を向上できる。
【0039】
押圧ポンプ式吐出容器70は、加工性に優れたプラスチック容器(ポリプロピレン、ポエリエチレン等)とすることができ、柄10又は容器取付具80に対して安定取付けできる形状を容易に採択でき、金属と比較して軽量である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は清掃具を示し、(A)は前進操作形態を示す側面図、(B)は後退清掃形態を示す側面図である。
【図2】図2は清掃具の要部を示し、(A)は容器取付具の保持部を開いた斜視図、(B)は容器取付具の保持部を閉じた斜視図である。
【図3】図3は吐出容器を示す斜視図である。
【図4】図4は清掃具の使用状態を示し、(A)は前進操作状態を示す斜視図、(B)は後退清掃状態を示す斜視図である。
【図5】図5は清掃具の前進清掃状態を示す側面図である。
【図6】図6は清掃具の後退清掃状態を示す側面図である。
【図7】図7は清掃具の直進安定性を示し、(A)は安定状態を示す正面図、(B)は不安定状態を示す正面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 清掃具
10 柄
11 グリップ
30 清掃ヘッド
40 手元操作部
50 連結部材
60 ポンプ押圧具
70 吐出容器
71 容器本体
73 ノズル
74 係合片
80 容器取付具
81 支持部
81A 上開口
81B 下開口
82 保持部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄の先端に清掃ヘッドを設け、柄のグリップの側に手元操作部を設け、柄の先端側に押圧ポンプ式吐出容器及びポンプ押圧具を設け、手元操作部をポンプ押圧具に連結する連結部材を柄に沿って設け、手元操作部に加える手操作により連結部材とポンプ押圧具を介して押圧ポンプ式吐出容器を押圧し、該吐出容器のノズルから清掃ヘッドの側に液剤を吐出させる清掃具であって、
吐出容器が容器本体の上にノズルを位置させた正立状態で柄に取付けられてなる清掃具。
【請求項2】
前記吐出容器が容器取付具を介して柄に着脱可能にされ、
容器取付具が、柄に固定されて吐出容器を正立状態で支持する支持部と、吐出容器に作用するポンプ押圧力に対し該吐出容器を保持する保持部とを備えてなる請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記容器取付具が、吐出容器を正立状態で挿入する上開口と、吐出容器の底部をポンプ押圧具に預ける下開口とを支持部に備え、該支持部に保持部を枢支し、該保持部の回転により支持部の上開口を開閉可能にするとともに、閉じ位置に設定された保持部により吐出容器のノズルを上から押さえ保持可能にする請求項2に記載の清掃具。
【請求項4】
前記吐出容器のノズルが、柄に係合し、かつ容器取付具の保持部により上から押さえ保持される係合片を備える請求項3に記載の清掃具。
【請求項1】
柄の先端に清掃ヘッドを設け、柄のグリップの側に手元操作部を設け、柄の先端側に押圧ポンプ式吐出容器及びポンプ押圧具を設け、手元操作部をポンプ押圧具に連結する連結部材を柄に沿って設け、手元操作部に加える手操作により連結部材とポンプ押圧具を介して押圧ポンプ式吐出容器を押圧し、該吐出容器のノズルから清掃ヘッドの側に液剤を吐出させる清掃具であって、
吐出容器が容器本体の上にノズルを位置させた正立状態で柄に取付けられてなる清掃具。
【請求項2】
前記吐出容器が容器取付具を介して柄に着脱可能にされ、
容器取付具が、柄に固定されて吐出容器を正立状態で支持する支持部と、吐出容器に作用するポンプ押圧力に対し該吐出容器を保持する保持部とを備えてなる請求項1に記載の清掃具。
【請求項3】
前記容器取付具が、吐出容器を正立状態で挿入する上開口と、吐出容器の底部をポンプ押圧具に預ける下開口とを支持部に備え、該支持部に保持部を枢支し、該保持部の回転により支持部の上開口を開閉可能にするとともに、閉じ位置に設定された保持部により吐出容器のノズルを上から押さえ保持可能にする請求項2に記載の清掃具。
【請求項4】
前記吐出容器のノズルが、柄に係合し、かつ容器取付具の保持部により上から押さえ保持される係合片を備える請求項3に記載の清掃具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2006−68325(P2006−68325A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−256187(P2004−256187)
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】
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