説明

渡りコンベヤ

【課題】駆動コンベヤの渡り部に着脱自在な渡りコンベヤを提供することで、渡りコンベヤ及び渡り部の保守を容易にさせる。
【解決手段】駆動コンベヤ100幅方向両端側に設置し駆動コンベヤ100のフレーム107と固定され、駆動部をいずれか一方に設ける一対の固定駆動部2,3と、
チェーンベルト41を駆動シャフト43および掛渡しシャフト44に掛渡して形成する着脱ユニット4とから成り、
一対の固定駆動部2,3には、着脱ユニット4を取付可能なユニット係止手段26,34を設けると共に駆動シャフト43、フリーシャフト31へ駆動力を伝達する駆動力伝達係止手段25,36を設け、
着脱ユニット4には、ユニット係止手段26,34と係止する係止固定手段5を設けると共に、駆動シャフト43にも駆動力伝達係止手段25,36により係止手段46を設け、着脱ユニット4を固定駆動部2,3に着脱自在にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンベヤにかかり、詳細には、連設した2つの駆動コンベヤ間に設置することで相互の駆動コンベヤ間を接続させる渡りコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
食品等小物を搬送する駆動コンベヤは、一般的に連設された駆動コンベヤの渡り部に設けるローラ間に駆動コンベヤから動力を伝達させるベルトを架け渡し、中間部にもベルト上部に載置される食品等小物の搬送物を支持可能とすると共にベルトの搬送移動を容易にさせるためのローラを複数設けている。
そして、駆動コンベヤは、所定の長さに造り付けられて用いられることとなるが、工場内のレイアウトや機械装置間の距離等によって、複数の駆動コンベヤを連設して設ける場合が一般的である。
【0003】
即ち、以下に食品等小物の被搬送物Wを搬送する従来の駆動コンベヤを、図10に表し説明する。駆動コンベヤ100は、コンベヤ本体の一端に駆動部によって駆動されるプーリ101を設けると共に他端には回動自在なプーリ102を設け、プーリ101及びプーリ102間に搬送ベルト103を架け渡して構成している。
この従来例では、駆動コンベヤ100が2基連続して設置されて使用され、一方の駆動コンベヤ100は、搬送ベルト103の一端が製造装置Mの搬出部M1に位置され、搬出される被搬送物Wを搬送ベルト103上に載置される。駆動コンベヤ100は、載置された被搬送物Wを他端側へ搬送する。そして、他端側へ搬送移動された被搬送物Wは、該駆動コンベヤ100に連続するように配置されたもう一方の駆動コンベヤ100の一端へ移動される。そして、連設される複数の駆動コンベヤ100は、コンベヤフレーム107によって一体化され、駆動コンベヤ100相互の位置がずれることがないように設置されている。
この時、連設されている駆動コンベヤ100相互の間隙部分である渡り部は、それぞれのコンベヤプーリ101、102の半径が大きいため被搬送物Wが該間隙に落ち込んでしまう。これを防止するために従来は、該間隙に板状のシュート105を設置し、被搬送物Wを該シュート105上を下り傾斜にして滑らせ隣接する駆動コンベヤ100に乗り継ぎさせていた。
該シュート105は、図11(a)に表すような単なる平板状の物や、ローラコンベヤのように複数の、または、プーリ101かプーリ102の回転動力を伝達させたローラ106を並設して前記平板状の物より被搬送物Wの乗り継ぎを容易にした物があった。
【0004】
しかしながら、これら従来例1では、駆動コンベヤ100間においては搬送される被搬送物Wは、駆動コンベヤ100上に位置している状態で該コンベヤ100に押されるようにしてシュート105やローラ106を通過させているため、場合によっては、被搬送物Wのこの移動が停止してしまい、該間隙部分での被搬送物Wの移動が滞ってしまうというような問題が発生した。更に、ローラ106の場合でもやはりローラ106間に被搬送物Wが挟まってしまうという問題があった。
【0005】
そこで、被搬送物Wが滞ってしまう問題を解決するために、該部分にも自身が搬送駆動力を持つような小型のコンベヤを用いていた。即ち渡りコンベヤである。
この渡りコンベヤ200には、図12に表すように、連設される駆動コンベヤ100間の隙間に、極小径の滑り軸201を隣合う駆動コンベヤ100それぞれの側に設置し、更に、滑り軸201の下方にやはり小径の駆動スプロケット202を設置し、滑り軸201および駆動スプロケット202にコンベヤベルト203を掛渡して構成する。従って、渡りコンベヤ200の搬送長さは極短く、滑り軸201および駆動スプロケット202が小径なので、掛渡すチェーンベルト203も搬送方向に5ミリメートル程度のパーツを組合わせたキャタピラ状チェーンベルト203となっている。
そして、従来の渡りコンベヤ200は、図13に表すように、駆動モータ205および変速手段204によって駆動スプロケット202を駆動させる機構としていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記のように構成する従来の渡りコンベヤ200は、フレーム206によってその形が保たれているが、渡りコンベヤ200と駆動コンベヤ100との相対位置が移動してしまわないようにフレーム206を駆動コンベヤ100のコンベヤフレーム107にボルトナット等の固定手段によって確実に固定させているため、渡りコンベヤ200自身の保守時や駆動コンベヤ100間の保守時等には、渡りコンベヤ200を取外すためにボルトナット等の固定手段をすべて外してからでなければ出来ないので、渡りコンベヤ200の取外しのための作業時間が非常に掛ってしまうという問題点を有した。
【0007】
特に24時間態勢で稼働している工場等では、製造ラインを止めることが製造ロスとなるので、保守等でも出来るだけ短い時間で渡りコンベヤ200の保守を行わなければならないにも拘らず時間が掛ってしまうという問題点を有した。
【0008】
そこでこの発明は、上記問題点に鑑み、渡りコンベヤの設置を確実に出来ると共に渡りコンベヤを駆動コンベヤ100間から容易に着脱可能な渡りコンベヤを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、駆動コンベヤ間に設置固定する渡りコンベヤの着脱を容易にするために、
隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを駆動させる駆動部をいずれか一方に設ける一対の固定駆動部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成する着脱ユニットとから成り、
一対の固定駆動部には、着脱ユニットの駆動シャフトを着脱自在に軸支すると共に駆動力を伝達可能な駆動力伝達係止手段を設け、着脱ユニットの駆動シャフトには駆動力伝達係止手段と着脱自在な係止手段を設け、着脱ユニットは固定駆動部に着脱自在であることを特徴とする渡りコンベヤを提供する。
【0010】
これにより渡りコンベヤは、一対の固定駆動部および着脱ユニットによって形成され、固定駆動部がそれぞれ駆動コンベヤのフレームに固定されて駆動コンベヤとの相対位置が決定される。また、着脱ユニットは、係止手段が固定駆動部に設ける駆動力伝達係止手段と係止することで、着脱ユニットの駆動シャフトに駆動力が伝達され、駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡されたチェーンベルトが回転駆動し、渡り部において上流側駆動コンベヤから搬送された被搬送物を下流側駆動コンベヤへと搬送する。尚、渡りコンベヤを駆動させる駆動部は、駆動モータ等の駆動手段を自身に設けて渡りコンベヤを駆動してもよく、また、隣接設置されている駆動コンベヤから駆動力の提供を受けて渡りコンベヤを駆動するように構成してもよい。
更にこの発明では、
【0011】
隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを駆動させる駆動部をいずれか一方に設ける一対の固定駆動部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成する着脱ユニットとから成り、
一対の固定駆動部には、着脱ユニットを着脱自在に取付可能なユニット係止手段を設けると共に着脱ユニットの駆動シャフトを着脱自在に軸支して駆動力を伝達可能な駆動力伝達係止手段を設け、着脱ユニットには、ユニット係止手段と係止可能な係止固定手段を設けると共に、駆動シャフトにも駆動力伝達係止手段と着脱自在な係止手段を設け、着脱ユニットは固定駆動部に着脱自在とすることを特徴とする渡りコンベヤを提供する。
【0012】
これにより、固定駆動部のユニット係止手段が着脱ユニットの係止固定手段と着脱自在であって相互に取付固定可能となり取付時に固定駆動部と着脱ユニットとの取付が確実になされる。また、駆動力は、固定駆動部の駆動力伝達係止手段と着脱ユニットの係止手段とが駆動力を伝達可能且つ着脱自在に軸支するので、着脱ユニットがより確実に固定駆動部に取付固定される。尚、上記同様に渡りコンベヤを駆動させる駆動部は、自身に設けた駆動手段によって渡りコンベヤを駆動してもよく、また、隣接設置されている駆動コンベヤから駆動力の提供を受けて渡りコンベヤを駆動するように構成してもよい。
更にこの発明では、着脱ユニットに駆動手段を設けた渡りコンベヤとして、
【0013】
隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを支持可能な一対の係止固定部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成し、駆動シャフトを駆動可能な駆動手段を設ける着脱ユニットとから成り、
一対の係止固定部には、着脱ユニットを着脱自在に取付可能なユニット係止手段を設け、着脱ユニットには、ユニット係止手段と係止可能な係止固定手段を設け、着脱ユニットは係止固定部に着脱自在であることを特徴とする渡りコンベヤを提供し、更に着脱ユニットの係止固定部への装着時の係止を確実とした渡りコンベヤとして、隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを支持可能な一対の係止固定部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成し、駆動シャフトを駆動可能な駆動手段を設ける着脱ユニットとから成り、
一対の係止固定部には、着脱ユニットを着脱自在に取付可能なユニット係止手段を設けると共に着脱ユニットの駆動シャフトを着脱自在に軸支する駆動軸係止手段を設け、着脱ユニットには、ユニット係止手段と係止可能な係止固定手段を設けると共に、駆動シャフトにも駆動軸係止手段と着脱自在な係止手段を設け、着脱ユニットは係止固定部に着脱自在であることを特徴とする渡りコンベヤを提供する。
【0014】
このように係止固定部に着脱ユニットを着脱可能にした渡りコンベヤも、固定駆動部に着脱ユニットを着脱可能にした渡りコンベヤと同様に、駆動軸係止手段と係止手段、更にユニット係止手段と係止手段を係止させることで、取り外した状態の着脱ユニットを係止固定部へ簡便に取付けられる。
【発明の効果】
【0015】
従って、この発明では、渡りコンベヤを渡り部において駆動コンベヤのフレームと固定する固定駆動部、および、固定駆動部と着脱自在な着脱ユニットとから構成され、着脱ユニットが渡り部において着脱自在に形成されながらも固定駆動部の駆動力が着脱ユニットへ伝達されるので、渡りコンベヤを渡り部に確実に位置固定される事を実現しつつ、且つ、着脱ユニットを取外すことで渡り部を開放することが容易となるという効果を有する。
そしてこの効果は、例えば、着脱ユニットを複数用意しておき、着脱ユニットのチェーンベルトが切れる等のアクシデントが発生した際には、アクシデントが発生した不具合のある着脱ユニットをすぐに取外して正常な着脱ユニットを取付けることで、不具合が発生した際にも、すぐに修理することができるので、食品工場等の稼働を止めている時間を短くすることが可能であるという特有の効果を有する。
【0016】
そして、食品工場等の搬送経路を構成する駆動コンベヤでは、必ず定期的な保守が必要なので、この様な場合にも長時間駆動コンベヤを停止することなく速やかに渡りコンベヤの保守が可能となる。
そして特に、固定駆動部と着脱ユニットとの間での動力伝達を、固定駆動部および着脱ユニットそれぞれの駆動軸にキー突部を設けておき、キー溝を施したスリーブによって連結し、更に、固定駆動部のユニット係止手段と着脱ユニットの係止固定手段との係止および係止解除をラッチによって形成することで、工具を要さずに着脱ユニットの着脱が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
渡りコンベヤ1は、図1に表すように、連続して設ける駆動コンベヤ100相互の間隙となる渡り部Aに位置されて、駆動コンベヤ100のフレーム107と固定される。
渡りコンベヤ1は、上面が搬送面を構成して駆動コンベヤ100の搬送面と同一レベルに設ける。
このように渡り部Aに設置される渡りコンベヤ1は、図2乃至図4に表すように、一方の固定駆動部である固定駆動ユニット2と、他方の固定駆動部である固定軸受けユニット3と、固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3に着脱自在な着脱ユニット4とからなる。
【0018】
固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3は、それぞれ対向して駆動コンベヤ100の搬送幅方向外側に位置して駆動コンベヤ100のフレーム107に固着される。
固定駆動ユニット2には、駆動手段として駆動モータ21及び調速機22が固定フレーム23に設けてある。固定駆動ユニット2の固定フレーム23はフレーム107にボルトナット等によって固着されている。
【0019】
固定駆動ユニット2の駆動モータ21による駆動力は調速機22を介して駆動軸24へ伝達され、駆動軸24は回転駆動される。従って、駆動軸24の一端は調速機22と接続され、駆動軸の他端には駆動力伝達係止手段25を設ける。駆動力伝達係止手段25は着脱ユニット4のスプロケットシャフト43のキー突部46aにキー溝25cをスライドさせ係止するもので、且つ軸回転を着脱ユニット4へ伝達して着脱ユニット4の搬送駆動力とさせる。
更に、駆動力伝達係止手段25の上方となる固定フレーム23上部位置にはユニット係止部であるピンブラケット26を設ける。ピンブラケット26には係止孔27が穿設され、着脱ユニット4に設ける係止固定手段であるラッチユニット5が係止可能である。
【0020】
固定軸受けユニット3は、固定駆動ユニット2の駆動軸24と対向するようにフリーシャフト31を設ける。フリーシャフト31は、固定駆動ユニット2同様に固定フレーム33によってフレーム107に固定されている。従って、フリーシャフト31固定駆動ユニット2側の端部には駆動力伝達係止手段である駆動力伝達係止部36を設ける。この駆動力伝達係止部36は着脱ユニット4と着脱自在であり、且つ着脱ユニット4の軸回転が自在なように回動自在に軸支する。
更に、駆動力伝達係止部36の上方となる固定フレーム33上部位置にはピンブラケット34を設ける。ピンブラケット34には係止孔35が穿設され、着脱ユニット4に設ける係止固定手段であるラッチユニット5が係止可能である。
【0021】
着脱ユニット4は、固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3間に着脱自在であり、固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3と係止固定された状態で、駆動コンベヤ100の搬送ベルト103の幅となるようにチェーンベルト41が架け渡されている。着脱ユニット4には、チェーンベルト41を掛渡すための駆動スプロケット42が所定間隔で複数固定されたスプロケットシャフト43が設けられ、スプロケットシャフト43の上部にはやはりチェーンベルト41を架け渡される滑り軸44を平行に対向させて設けてあり、2本の滑り軸44の芯間が渡りコンベヤ1の搬送長となる。また、2本の滑り軸44間には、平板状の摺動板45を滑り軸44と同じ高さとなるように設置し、チェーンベルト41の上方からの荷重を支える。
【0022】
このように搬送幅が大きく搬送長が短い細長い形状の着脱ユニット4の両端となるスプロケットシャフト43両端部にはそれぞれ固定駆動ユニット2の駆動軸24及び固定軸受けユニット3のフリーシャフト31と着脱自在に係止可能な係止手段である軸連結部46を設ける。軸連結部46は、駆動軸24の回転駆動力は伝達されると共に駆動軸24とは固設していない状態となる。
また、軸連結部46の上方には、係止固定手段であるラッチユニット5を設ける。ラッチユニット5は、取付け時には固定駆動ユニット2の係止孔27及び固定軸受けユニット3の係止孔35に挿通して係止可能であり、取り外し時にはピンを移動させる等して係止孔27及び係止孔35から抜脱可能である。そして、着脱ユニット4では、駆動スプロケット42、スプロケットシャフト43、滑り軸44、摺動板45、ラッチユニット5それぞれが着脱ユニットフレーム47によって位置決めされてなる。
【実施例1】
【0023】
以下にこの発明の実施例を、図面に基づき説明する。図1はこの発明の実施例の位置関係を表す側面視概略図であり、図2は同平面説明図であり、図3は同側面説明図であり、図4は同正面説明図であり、図5は固定駆動ユニット部分を拡大して表す部分拡大正面説明図であり、図6は駆動力伝達係止手段であるスリーブを表し(a)は中央縦断面説明図、(b)は左側面図、(c)は右側面図であり、図7は着脱ユニットを表す説明図であり、(a)は正面説明図、(b)は平面説明図、(c)は端部の拡大正面説明図であり、図8はラッチユニット部分を表す平面説明図であり、図9はラッチを表す説明図であり、(a)は正面説明図、(b)は平面説明図、(c)は側面説明図である。
【0024】
1は渡りコンベヤである。渡りコンベヤ1は、通常用いられる搬送長の比較的長い駆動コンベヤ100の連結部に発生してしまう渡り部Aに設置して、被搬送物Wの上流側駆動コンベヤ100と下流側駆動コンベヤ100との間の乗り継ぎをスムーズに行わせるためのコンベヤであり、極短い搬送長のコンベヤである。この実施例で例示する渡りコンベヤ1は、搬送長が40mmである。搬送長40mmの渡りコンベヤ1は、隣接する上流側駆動コンベヤ100のプーリ102の半径及び下流側駆動コンベヤ100のプーリ101の半径が39mmで、上流側駆動コンベヤ100のプーリ102と下流側駆動コンベヤ100のプーリ101の中心間距離が103mmの場合に用いるものである。尚、例えば、隣接する上流側駆動コンベヤ100のプーリ102の半径及び下流側駆動コンベヤ100のプーリ101の半径が44mmで、上流側駆動コンベヤ100のプーリ102と下流側駆動コンベヤ100のプーリ101の中心間距離が133mmの場合には、渡りコンベヤ1の搬送長は70mmのものを用いる。これら渡りコンベヤ1の搬送長は、渡り部Aの広さと隣接する駆動コンベヤ100のプーリ径とから適宜決定すれば足りる。渡りコンベヤ1は、図1に表すように、渡り部Aに設置する際に、搬送面Bが隣接する上流側駆動コンベヤ100と下流側駆動コンベヤ100の搬送面Cと一致するように設置する。そして渡りコンベヤ1は、図1に表すように、渡り部Aに位置されて、駆動コンベヤ100のフレーム107と固定される。
渡り部Aに設置される渡りコンベヤ1は、図2乃至図4に表すように、一方の固定駆動部である固定駆動ユニット2と、他方の固定駆動部である固定軸受けユニット3と、固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3に着脱自在な着脱ユニット4とからなる。このように着脱ユニット4を独立して設けることで、着脱ユニット4を固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3に着脱自在とすることが可能となる。固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3は、それぞれ対向して駆動コンベヤ100の搬送幅方向外側に位置して駆動コンベヤ100のフレーム107に固着される。
【0025】
固定駆動ユニット2には、駆動手段として駆動モータ21及び調速機22が固定フレーム23に設けてある。また、固定駆動ユニット2の固定フレーム23は、フレーム107にボルトナット等によって固着されている。
固定駆動ユニット2の駆動モータ21による駆動力は調速機22を介して駆動軸24へ伝達され、駆動軸24は回転駆動される。従って、駆動軸24の一端は調速機22と接続され、駆動軸24の他端には駆動力伝達係止手段25を設ける。駆動力伝達係止手段25は着脱ユニット4のスプロケットシャフト43のキー突部46aにスライドさせ係止するもので、且つ軸回転を着脱ユニット4へ伝達して着脱ユニット4の搬送駆動力とさせる。尚、この実施例では固定駆動ユニット2に駆動モータ21及び調速機22を設けて渡りコンベヤ1の駆動力としているが、隣接設置されている駆動コンベヤ100からプーリやベルトを介して駆動力の提供を受け渡りコンベヤ1を駆動するように構成してもよい。
【0026】
更に、駆動力伝達係止手段25の上方となる固定フレーム23上部位置にはユニット係止部であるピンブラケット26を設ける。ピンブラケット26には係止孔27が穿設され、着脱ユニット4に設ける係止固定手段であるラッチユニット5が係止可能である。
駆動力伝達係止手段25は、外部分拡大正面説明図である図5に表すように、駆動軸24の先端が図中Cで表す位置にあり、駆動力伝達係止手段25がスリーブ25aとして設けてある。スリーブ25aは、図6に表すように、駆動軸24を挿通可能な貫通孔25bが穿設されており、貫通孔25b内面には更にキー溝25cを貫通孔25b全長に渡って穿設してある。このキー溝25cには、駆動軸24に設けるキー突部24aを挿通可能であり、スリーブ25aに駆動軸24を挿通したとき、キー溝25cとキー突部24aとが摺動可能に挿通されるので、スリーブ25aは駆動軸24の長手方向に摺動可能であるが、キー溝25cとキー突部24aとが嵌合しているのでスリーブ25aは駆動軸24の回転方向への移動ができず該回転に伴いスリーブ25aも回転される。
【0027】
図5に表すように、スリーブ25aの固定フレーム23側にはコイルスプリング25dを設ける。コイルスプリング25dは基端部が固定フレーム23によって支えられ他端がスリーブ25a内に位置してスリーブ25aを常に図5に表す位置Dに付勢している。従って、この状態では、着脱ユニット4のスプロケットシャフト43を内包しており、スプロケットシャフト43のスリーブ25a内に入る部分にも駆動軸24同様にキー突部が施されているので、キー溝25cに入り込み係止した状態となり、スリーブ25aの回転に伴ってスプロケットシャフト43も回動されることとなる。
駆動軸24の基端側は調速機22内で変速手段と連結し、調速機22が駆動モータ21によって回転駆動されることで、駆動軸24も回転駆動されることとなるが、駆動軸24の回転駆動方式は、従来の駆動コンベヤ装置と何ら変わりがないので、説明は省略する。
【0028】
固定軸受けユニット3は、固定駆動ユニット2の駆動モータ21及び調速機22を設けない差異がある以外は固定駆動ユニット2と同様に構成される。即ち、固定軸受ユニット3には、固定駆動ユニット2の駆動軸24と対向するようにフリーシャフト31を設ける。フリーシャフト31は、固定駆動ユニット2同様に固定フレーム33によってフレーム107に固定される。従って、フリーシャフト31固定駆動ユニット2側と同様に端部には駆動力伝達係止手段である駆動力伝達係止部36を設ける。この駆動力伝達係止部36は着脱ユニット4のスプロケットシャフト43のキー突部46aにスライドさせ係止するもので、且つ着脱ユニット4の軸を回動自在に軸支する。このフリーシャフト31には、固定駆動ユニット2側側面に、駆動力伝達係止部36をスリーブ36aとして設けてある。スリーブ36aは、図6に表すスリーブ25a同様に、フリーシャフト31を挿通可能な貫通孔36bが穿設されており、貫通孔36b内面には更にキー溝36cを貫通孔36b全長に渡って穿設してある。このキー溝36cには、フリーシャフト31に設けるキー突部31aを挿通可能であり、スリーブ36aにフリーシャフト31を挿通したとき、キー溝36cとキー突部31aとが摺動可能に挿通されるので、スリーブ36aはフリーシャフト31の長手方向に摺動可能であるが、キー溝36cとキー突部31aとが嵌合しているのでスリーブ36aはフリーシャフト31の回転方向への移動ができず該回転に伴いスリーブ36aも回転される。
更に、駆動力伝達係止部36の上方となる固定フレーム33上部位置にはピンブラケット34を設ける。ピンブラケット34には係止孔35が穿設され、着脱ユニット4に設ける係止固定手段であるラッチユニット5が係止可能である。
【0029】
このように、固定駆動ユニット2及び固定軸受ユニット3とを渡り部Aの幅方向端部に設けると共に駆動コンベヤ100のフレーム107に固定する。これにより、固定駆動ユニット2及び固定軸受ユニット3に着脱自在な着脱ユニット4を取付係止することで、着脱ユニット4もまた渡り部Aへ固定される。
【0030】
即ちこの着脱ユニット4は固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3間に着脱自在であり、固定駆動ユニット2及び固定軸受けユニット3と係止固定された状態で、駆動コンベヤ100の搬送ベルト103の幅となるようにチェーンベルト41が架け渡されている。
以下、着脱ユニット4を図7に基づき説明する。図7は着脱ユニット4の説明図であり、(a)は着脱ユニット4の正面説明図であり、(b)は同平面説明図であり、(c)は同端部の拡大説明図である。なお、図7においては説明のため、各図ともに着脱ユニット4に掛渡されているチェーンベルト41を切欠して表してある。
チェーンベルト41は、複数のチェーンパーツを組上げることでキャタピラ状のベルトを形成してなり、搬送方向には揺動可能であってスプロケットに巻付くように形状を変化させるが、搬送方向に直交する方向には形状変化しない。チェーンベルト41を構成するのは、搬送方向の幅が60mmと120mmのチェーンパーツを690mm幅まで交互に組合わせて形成するが、これらの組み合わせにより所望の搬送幅のチェーンベルト41を形成可能である。なお、チェーンベルト41は、従来から用いられている樹脂チェーンベルトであるので、詳説は省略する。
【0031】
着脱ユニット4には、図7に表すように、チェーンベルト41を掛渡すための駆動スプロケット42が所定間隔で複数固定されたスプロケットシャフト43が設けられる。更に、着脱ユニット4のスプロケットシャフト43上部には、やはりチェーンベルト41を架け渡される滑り軸44を平行に対向させて設ける。この2本の滑り軸44の芯間が渡りコンベヤ1の搬送する有効長となる。更に2本の滑り軸44間には、平板状の摺動板45を滑り軸44と同じ高さとなるように設置し、駆動スプロケット42及び滑り軸44に掛渡されたチェーンベルト41に加わる上方からの荷重を支える。
着脱ユニット4は上記のように構成することで搬送幅が大きく搬送長が短い細長い形状の駆動コンベヤである渡りコンベヤ1を構成する。また、着脱ユニット4の両端となるスプロケットシャフト43には、その端部にそれぞれ固定駆動ユニット2の駆動軸24及び固定軸受けユニット3のフリーシャフト31と連結される軸連結部46に着脱自在に係止可能な係止手段を設ける。即ち、軸連結部46には、図2や図5に表すように、固定駆動ユニット2の駆動軸24に設けたキー突部24aや固定軸受ユニット3のフリーシャフト31に設けたキー突部31aと同様のキー突部46aを設ける。このように軸連結部46は摺動可能なスリーブ25a,36aにより、駆動軸24及びフリーシャフト31の回転駆動力が伝達されると共に駆動軸24及びフリーシャフト31とは固設していない状態とできるので、着脱ユニット4は固定駆動ユニット2及び固定軸受ユニット3と着脱自在にできる。
【0032】
また、軸連結部46の上方には、係止固定手段であるラッチユニット5を設ける。ラッチユニット5は、取付け時には固定駆動ユニット2の係止孔27及び固定軸受けユニット3の係止孔35に挿通して係止可能であり、取り外し時にはピンを移動させる等して係止孔27及び係止孔35から抜脱可能である。そして、着脱ユニット4では、駆動スプロケット42、スプロケットシャフト43、滑り軸44、摺動板45、ラッチユニット5それぞれが着脱ユニット4として構成されている。
即ち、ラッチユニット5は、図5や図8に表すように、平面視コ字状に形成するラッチフレーム51が滑り軸44及び摺動板45などと一体に固定されると共に、下方においてスプロケットシャフト43を回動自在に挿通してなる。また、ラッチフレーム51の上部両側(図8中上下側)にはラッチ本体52を固定する。
【0033】
以下に、ラッチユニット5の詳細を図9に基づき説明する。なお、図9はラッチユニット5のラッチ本体52の説明図であり、(a)は側面説明図、(b)は平面説明図、(c)は正面説明図である。ラッチ本体52は、ラッチケース53、ラッチレバー54、レバーピン55、スプリング56からなる。ラッチケース53は、ラッチレバー54が摺動可能な中空部を有する円筒ケースからなり、円筒側面にはラッチフレーム51と固定する固定部53aを延設してなる。そして、ラッチケース53は図5や図8に表すように、ラッチフレーム51の上方両端にそれぞれ固定される。一方、ラッチレバー54は、ラッチケース53内で摺動可能な円筒ピン形状をなし、ピンの側面からはレバーピン55を立設する。そしてラッチケース53にはラッチレバー54が摺動可能に内包され、ラッチケース53には、内包したラッチレバー54が飛出さない程度に長孔状のピン可動孔52bを設ける。ピン可動孔52bは内包されたラッチレバー54のレバーピン55が移動可能である。また、ピン可動孔52bの上下部には、ラッチケース53の側面に180度レバーピン55を回動可能な固定時係止孔53cを設ける。従って、ラッチケース53に内包されたラッチレバー54は、レバーピン55がピン可動孔52bと一致している位置ではラッチケース53内で摺動可能であり、レバーピン55をピン可動孔52bと直交で設けた固定時係止孔53c位置でピン可動孔52bに一致しない位置まで回動させた状態ではラッチレバー54の摺動が制限される事となり、固定時係止孔53cにレバーピン55を係止させた状態ではラッチレバー54の先端54aがラッチケース53から突出した状態か、あるいはラッチケース53内にラッチレバー54が位置している状態かである。なお、ラッチケース53内には、ラッチレバー54の後端53bを常に付勢するようにスプリング56を設けてある。
【0034】
このように構成するラッチユニット5は、着脱ユニット4を固定駆動ユニット2及び固定軸受ユニット3に位置させて取付固定する際に、ラッチレバー54を固定駆動ユニット2のピンブラケット26に設けた係止孔27及び固定軸受ユニット3のピンブラケット34に設けた係止孔35に位置させて、ラッチレバー54をラッチケース53内部位置から突出した状態とさせ係止孔27及び係止孔35へ挿入されて嵌合することで、固定駆動ユニット2及び固定軸受ユニット3間に取付固定する。勿論このときには、スリーブ25a、スリーブ36aもそれぞれスプロケットシャフト43と係止固定させる。
上記のように、ラッチユニット5のラッチ本体52は、係止孔27あるいは係止孔35とで閂状の係止部を構成する。
従って、ラッチレバー54のレバーピン55が固定時係止孔53cに一致している状態では、ラッチレバー54は常に先端54aがラッチケース53から突出した状態を維持するので、着脱ユニット4が固定駆動ユニット2及び固定軸受ユニット3に取付けられた状態で自然とラッチユニット5が固定駆動ユニット2あるいは固定軸受ユニット3から脱落することはない。また、着脱ユニット4を取外すときはレバーピン55を取外し時係止孔53dに移動させラッチレバー54の先端54aがラッチケース53内に位置するようにする。
【0035】
このように構成する渡りコンベヤ1は、図1乃至図4に表すように、駆動コンベヤ100が隣接して設けられた隙間である渡り部Aにおいて、上流側の駆動コンベヤ100から搬送された被搬送物Wを下流側の駆動コンベヤ100へ受渡すことが可能である。
【0036】
なお、上記実施例では、駆動手段である駆動モータ21及び調速機22を固定駆動ユニット2に設け、着脱ユニット4を回転駆動するように構成したが、例えば着脱ユニット4の駆動スプロケット42のいずれかに、駆動手段であるモータを内蔵したモータローラを用いて着脱ユニット4自身で回転駆動可能としても良い。この場合には、固定軸受ユニット3を両端に設ける。
このように渡りコンベヤ1を構成することで、着脱ユニット4の取付部である固定駆動ユニット2及び固定軸受ユニット3の構成を簡略化することが可能となり、更に、駆動モータ及び調速機を別途設けるよりもモータを内蔵したモータローラか隣接の駆動コンベヤ100から駆動力を伝達させる方式を採用した方が安価になる場合もある。
【産業上の利用可能性】
【0037】
従って渡りコンベヤは、駆動コンベヤを隣接して複数設置し、被搬送物を搬送する工場等で利用可能であるが、隣接設置した駆動コンベヤ間の間隙に被搬送物が脱落したり、あるいは搬送が遅延あるいは滞留してしまうのを防止する際に利用可能なので、駆動コンベヤを隣接設置して用いるあらゆる場面で利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の実施例の位置関係を表す側面視概略図
【図2】この発明の実施例を表す平面説明図
【図3】この発明の実施例を表す側面説明図
【図4】この発明の実施例を表す正面説明図
【図5】固定駆動ユニット部分を拡大して表す部分拡大正面説明図
【図6】駆動力伝達係止手段であるスリーブを表し(a)は中央縦断面説明図、(B)は左側面図、(C)は右側面図
【図7】着脱ユニットを表す説明図であり、(a)は正面説明図、(b)は平面説明図、(c)は端部の拡大正面説明図
【図8】ラッチユニット部分を表す平面説明図
【図9】ラッチを表す説明図であり、(a)は側面説明図、(b)は平面説明図、(c)は正面説明図
【図10】従来例を表す全体説明図
【図11】渡り部の従来例を表す拡大説明図
【図12】従来の渡りコンベヤを表す概略説明図
【図13】従来の渡りコンベヤを表す斜視説明図
【符号の説明】
【0039】
A 渡り部
B 搬送面
C 搬送面
D 付勢位置
M 製造装置
M1 搬出部
1 渡りコンベヤ
2 一方の固定駆動部である固定駆動ユニット
21 駆動モータ
22 調速機
23 固定フレーム
24 駆動軸
24a キー突部
25 駆動力伝達係止部
25a スリーブ
25b 貫通孔
25c キー溝
25d コイルスプリング
26 ユニット係止部であるピンブラケット
27 係止孔
3 他方の固定駆動部である固定軸受けユニット
31 フリーシャフト
31a キー突部
33 固定フレーム
34 ユニット係止部であるピンブラケット
35 係止孔
36 駆動力伝達係止部
36a スリーブ
36b 貫通孔
36c キー溝
4 着脱ユニット
41 チェーンベルト
42 駆動スプロケット
43 スプロケットシャフト
44 滑り軸
45 摺動板
46 係止手段である軸連結部
46a キー突部
5 ラッチユニット
51 ラッチフレーム
52 ラッチ本体
53 ラッチケース
53a 固定部
53b ピン可動孔
53c 固定時係止孔
53d 取外し時係止孔
54 ラッチレバー
55 レバーピン
56 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを駆動させる駆動部をいずれか一方に設ける一対の固定駆動部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成する着脱ユニットとから成り、
一対の固定駆動部には、着脱ユニットの駆動シャフトを着脱自在に軸支すると共に駆動力を伝達可能な駆動力伝達係止手段を設け、着脱ユニットの駆動シャフトには駆動力伝達係止手段と着脱自在な係止手段を設け、着脱ユニットは固定駆動部に着脱自在であることを特徴とする渡りコンベヤ。
【請求項2】
隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを駆動させる駆動部をいずれか一方に設ける一対の固定駆動部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成する着脱ユニットとから成り、
一対の固定駆動部には、着脱ユニットを着脱自在に取付可能なユニット係止手段を設けると共に着脱ユニットの駆動シャフトを着脱自在に軸支して駆動力を伝達可能な駆動力伝達係止手段を設け、
着脱ユニットには、ユニット係止手段と係止可能な係止固定手段を設けると共に、駆動シャフトにも駆動力伝達係止手段と着脱自在な係止手段を設け、着脱ユニットは固定駆動部に着脱自在であることを特徴とする渡りコンベヤ。
【請求項3】
隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを支持可能な一対の係止固定部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成し、駆動シャフトを駆動可能な駆動手段を設ける着脱ユニットとから成り、
一対の係止固定部には、着脱ユニットを着脱自在に取付可能なユニット係止手段を設け、着脱ユニットには、ユニット係止手段と係止可能な係止固定手段を設け、着脱ユニットは係止固定部に着脱自在であることを特徴とする渡りコンベヤ。
【請求項4】
隣接設置される駆動コンベヤ間の渡り部に設置して被搬送物を連続搬送する渡りコンベヤにおいて、
渡り部に隣接する駆動コンベヤの幅方向両端側に対向設置されると共に該コンベヤのフレームと固定され、渡りコンベヤを支持可能な一対の係止固定部と、
キャタピラ状のベルトによって形成するチェーンベルトを駆動シャフトおよび掛渡しシャフトに掛渡して搬送部を形成し、駆動シャフトを駆動可能な駆動手段を設ける着脱ユニットとから成り、
一対の係止固定部には、着脱ユニットを着脱自在に取付可能なユニット係止手段を設けると共に着脱ユニットの駆動シャフトを着脱自在に軸支する駆動軸係止手段を設け、着脱ユニットには、ユニット係止手段と係止可能な係止固定手段を設けると共に、駆動シャフトにも駆動軸係止手段と着脱自在な係止手段を設け、着脱ユニットは係止固定部に着脱自在であることを特徴とする渡りコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−297122(P2008−297122A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−148500(P2007−148500)
【出願日】平成19年6月4日(2007.6.4)
【出願人】(000177298)三鈴工機株式会社 (8)
【Fターム(参考)】