説明

温泉施設の管理方法

【課題】 本発明は、温泉等の家族風呂において、一回の使用毎に汚れたお湯の入れ替えと補給と排出(排水)とを完全自動化し、作業者による室内及び浴槽等設備の掃除を実施し、常に清潔で安全、安心の家族湯を提供するようにした温泉施設の管理システムである。
【解決手段】 貯湯タンク1からの本管5を経由し、給湯管6から電磁バルブ8の開閉でお湯の給湯から停止までをセンサーの働きで行い、お湯の排出を電磁バルブを開閉して実施し、上記システムの操作を遠隔で行なうようにしたことを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】
営業用及びこれらに類似した家族風呂(温泉)は、年々増加の一途を辿っているもので、一回入浴の使用毎に掃除と温泉湯の入れ替えを実施することにより、清潔で衛生度の高い家族風呂等の施設を提供し得るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、家族風呂等の温泉施設においては、浴槽内に常にお湯を連続的に供給し、浴槽の周縁からオーバーさせる状態で客の入浴を実施するとともに、客の入れ替え後もお湯は入れ替えせず先客の使用のままを次の客が入浴するようにしていたものである。
従って、浴槽内のお湯の表面には洗い落とした汚が浮遊し、次の入浴客に不快感を与えていたもので、来客の減少を招来していたものである。
また、毎回のお湯を入れ替えし得る湯量及び給湯する設備は全くなかったものである。
【0003】
従来の家族湯等では、常に入浴客の入れ替えのみにとどまり、個室全体の掃除及び浴槽の掃除からお湯の入れ替え等は全く実施されていなかったものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、個室に構成した家族湯等の温泉施設において、浴槽内のお湯をボタン操作によって排水(排湯)から給湯、たし湯までの作業を自動的に行うようにしたシステムを利用し、毎回のお湯の入れ替えにより入浴客に快適な温泉入浴を提供するようにしたことを特徴とするものである。
【問題を解決するための手段】
先ず、同一構造或は異なった構造の家族風呂(個室)を複数室構成し、内部又は内外に浴槽を設置する。次に貯湯タンクを使用量に適応し得る容積にして設置し、該貯湯タンクから各室の浴槽に自動弁を介装して配管し、各浴槽には湯量測定のセンサー(感知器)を装置し、極数分間で給湯することを可能にしたものである。
【0005】
本発明には、多量の出湯量及び高い湯度を保有した温泉において、家族湯等の家族風呂を一回使用毎に掃除とお湯の入れ替えを実施し、利用者に最大の安心感と清潔感とを与えるとともに信頼度を著しく高めて再度の来湯を得ることができるものである。
【作用】
【0006】
本願の発明に係る温泉施設の管理方法は、構成した各個室の浴槽に貯湯タンクから配管した給湯管と排水管とに自動開閉弁を介設するとともに湯量センサーを装設し、遠隔操作するようにしたことにより、お湯の排水、給湯作業を著しく簡易で円滑となし、該給湯は利用者が脱衣中の数分間で所定量を完了する。しかも利用者の目前で給湯することで新鮮さと清潔感と同時に与え、安心の気持ちで温泉浴を充分に楽しむることが出来る効果を有する。
また、お湯が減量したときはセンサーが働いて自動的に供給するようにしたことにより、利用者は常時所定量のお湯の元で入浴することが出来るものである。
【0006】
さらに入浴が終了した個室には直ちに室内の掃除と浴槽の排水と掃除とを実施し、次の利用者のための準備をすることで、各個室及び各浴槽は常に清潔化する。
上記したように、本発明のシステムをもって家族風呂等温泉の各個室及び各浴槽の管理をなすことによって従来全く実施することがなかった使用後のお湯の毎回の入れ替えを実現し、利用者の再来浴を招来する効果を有し、同時に安心感と精神的好感による作用によって温泉効果を充分に得ることが出来るとともに、全室の浴槽へ充分な温泉湯を配分供給が出来るものである。
【実施例】
【0007】
本願の実施に利用するシステムの構成を説明すると、先ず温泉井戸から貯湯タンク1に接続した本管5 各家族湯等の個室である。各個室2に設置した各浴槽3に貯湯タンク1から配管延長した本管より給湯管6を配管し、該各供給管には電磁バルブ8を介装し、各浴槽には満、減用のセンサーを設置する。さらに各排出管7にも電磁バルブ9を介装し、各浴槽の給湯、排出等の作業は遠隔操作によってなさしむるようにしたもので、入浴客が所望する個室2に入室されると同時に受付所等の係員によりスイッチを操作すると電磁バルブ8が開弁し、供給管から個室内の浴槽3へ温泉の湯が供給されるものであるが、入浴客が脱衣中の数分間で所定量が入り、センサー等によって自動的にお湯の供給が停止されるものである。
また、入浴中の減湯に対しては、センサーの働きによって自動的に補給し、常に一定の湯量を保持するものである。
【0008】
客の入浴が終了して空室となったときは、作業員によってスイッチを操作し、浴槽のお湯を完全排出するとともに個室全体及び浴槽内風呂、露天風呂を掃除して次の入浴客のために準備し置くもので、本願によって従来不可能であった家族風呂等の家族風呂におけるお湯の入れ替えを実現し、個室の入浴客には毎回清潔な室内と浴槽及び温泉湯を利用して頂くことが出来、安心感を与えるとともに充分に温泉を楽しむことが出来るものである。
上述した様に、本願の温泉施設の管理方法は、自動給湯及び排出、貯湯タンク、給湯用のセンサー等からなるシステムを利用することにより、入浴客(入浴者)に安全且つ自身を持って家族風呂を提供することが出来るものである。
【発明の効果】
【0009】
貯湯タンクには常多量の温泉湯を貯湯し置くことにより、数室の浴槽へ同時に給湯してもお湯が不足することは全くなく、連続使用にも対応し得る効果を有するとともに、露天風呂を使用したときは、内風呂とは異なった気分を与え、精神的にリラックスすることが出来るもので、家族での温泉入浴を一増楽しくする効果を有するものである。
【0009】
上述した様に、豊富な出湯量を有した温泉の家族或は貯湯設備を備えた家族風呂等に本題の方法に利用するシステムを装設することにより、各浴槽への給湯及び使用後のお湯の排出作業を著しく簡易化し、入浴客に対する印象を良好となし、長期の利客とするなど、本願は温泉施設の管理方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の方法の実施に利用する管理システムの例図である
【図2】 管理システムの一部拡大図である
【符号の説明】
1 貯湯タンク
2 各個室
3 浴槽
4 露天風呂
5 貯湯タンクからの給湯用本管
6 給湯管
7 排出管
8 電磁バルブ
9 排出管の電磁バルブ
10 手元操作用スイッチを示す

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物内に所望面積の個室を複数室に仕切って構成し、各個室には内風呂及び内風呂と露天風呂等の浴槽をそれぞれ設置し、各浴槽には貯湯タンクから本管を経由して給油管を配設する。各給湯管と排出管には電磁バルブを介装するとともに満、減用のセンサーを設置し、貯湯タンクには常時所定量のお湯を貯湯し置き、給湯から排出までを遠隔操作する様にした設備の管理システムを利用し、各個室の利用客の入室前に全体の掃除を完了し、入室と同時にお湯の給湯を自動的になし、脱衣中の数分間においてお湯を給湯し、清潔な温泉を充分に楽しみが出来るようにしたことを特徴とする温泉施設の管理方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−61562(P2007−61562A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−278703(P2005−278703)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【出願人】(505359816)
【Fターム(参考)】