説明

温熱治療器

【課題】温熱治療器が意図せずに高出力状態とならないようにする。
【解決手段】温熱治療器1が、利用者の下に敷かれる本体10と、本体10の中に設けられ、供給された電力によってエネルギーを発生させるヒータ線12と、ヒータ線12に電力を供給する電源装置21と、電源装置21の出力電圧を制御する制御装置22とを備える。そして、制御装置22は、押下によって電源装置21の出力電圧を増加させる温熱増加ボタンが所定の時間の間押下され続けた場合に、電源装置21の出力電圧を低下させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力が供給されることで利用者に温熱効果を与える温熱治療器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電力が供給されることにより、利用者に温熱効果や電位効果を与える種々の電気式マットが利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電気式マットを初めとする温熱治療器は、出力温度を調節するための制御装置を備えていることが多い。利用者は、当該制御装置を操作することで、温熱治療器の出力温度を所望の温度に調節することができる。
【0003】
出力温度の制御方法としては、スライダーのつまみ位置に応じた出力温度を温熱治療器に出力させる方法や、ダイヤルの回転量に応じた出力温度を温熱治療器に出力させる方法、温熱増加ボタン・温熱減少ボタンの押下により、出力温度を段階的に変化させる方法などが挙げられる。
なお、スライダーやダイヤルを制御装置に備えると、スライダーの長さやダイヤルの厚みなどにより、制御装置が大型化するため、制御装置を小型化したい場合、ボタン操作による温度制御を用いることが好ましい。
【0004】
また、制御装置は、ボタンが1度クリックされたときに出力温度を1段階変化させる。しかし、この制御方法では、多段階の変化を望む場合、利用者は、ボタンを複数回連打する必要がある。そこで、通常、制御装置は、ボタンが長押しされたときに、当該ボタンが連続してクリックされた際の動作と同じ動作を行う。これにより、利用者はボタンを長押しすることで、容易に出力温度を多段階変化させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−296668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、制御装置の置き場が悪かったり、制御装置の上に物がのったりすると、意図せずにキーが長押し状態となり、温熱治療器の温度が所望の温度より高くなってしまう惧れがある。利用者の意図しない温度上昇が発生すると、利用者は、温熱治療器が出力する熱を不快に感じることとなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、利用者の下に敷かれる本体と、前記本体の中に設けられ、供給された電力によってエネルギーを発生させる電気線と、前記電気線に電力を供給する電源装置と、前記電源装置の出力を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、押下によって前記電源装置の出力を増加させる出力増加ボタンが所定の時間の間押下され続けた場合に、前記電源装置の出力電圧を低下させる出力制限部を備えることを特徴とする温熱治療器である。
【0008】
また、本発明において、前記電気線は、供給された電力によって熱エネルギーを発生させるヒータ線であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明において、前記出力制限部は、前記出力増加ボタンが所定の時間の間押下され続けた場合に、前記電源装置の出力を停止させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、制御装置の出力制御部は、出力増加ボタンが所定の時間の間押下され続けた場合に、電源装置の出力電圧を低下させる。これにより、温熱治療器が意図せずに高出力状態とならないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態による温熱治療器の構成図である。
【図2】コントローラの構成を示す概略ブロック図である。
【図3】温熱治療器の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による温熱治療器の構成図である。
温熱治療器1は、利用者に熱エネルギーを加えて種々の治療を施すものである。
温熱治療器1は、矩形シート状の本体10と、直方体形状のコントローラ20とを備えている。
コントローラ20は、電源装置21、制御装置22、操作パネル23を備える。また、コントローラ20は、ケーブル30を介して本体10に接続されている。
電源装置21は、本体10及び制御装置22に電源を供給する。
制御装置22は、電源装置21による本体10への出力電力を制御する。
操作パネル23は、コントローラ20の天面に備えられ、本体10の設定温度の変更の入力を受け付け、制御装置22に通知する。
【0013】
本体10は、袋状に形成されており、その内部には、電位線11(電気線)、ヒータ線12(電気線)が設けられている。電位線11、ヒータ線12の端子は、それぞれケーブル30を介してコントローラ20に接続されている。
すなわち、ケーブル30の一端は、この一端に設けられた接続部31を介して本体10に固定され、ケーブル30の他端は、この他端に設けられた接続部32を介してコントローラ20に着脱可能に接続されている。
電位線11は、ケーブル30を介してコントローラ20から供給された電力によって電界を発生させる。
ヒータ線12は、ケーブル30を介してコントローラ20から供給された電力によって熱エネルギーを発生させる。
【0014】
次いで、温熱治療器1の作用について説明する。
利用者が、本体10の上に寝ながら、コントローラ20を操作して、電源装置21を起動させる。すると、電源装置21から発せられる電力がケーブル30を介して、本体10に供給される。そして、電位線11に電界が発生し、またヒータ線12に熱エネルギーが発生する。これにより、発生した電界による電位及び熱エネルギーが利用者に伝達され、利用者への治療が行われる。なお、利用者が、操作パネル23を目視しながら操作することにより、熱エネルギーの強弱がリアルタイムに調整され、利用者に適した大きさの熱エネルギーが利用者に伝達される。
【0015】
次に、コントローラ20の構成について説明する。
図2は、コントローラの構成を示す概略ブロック図である。
コントローラ20は、電源装置21、制御装置22、操作パネル23を備える。
電源装置21は、電源部211、電位線電力供給部212、ヒータ線電力供給部213を備える。
電源部211は、AC電源から本体10、コントローラ20を動作させる電力を引き出す。
電位線電力供給部212は、電源部211から供給される電力をケーブル30を介して本体10の電位線11に供給する。なお、電位線電力供給部212は、制御装置22から電位線11に出力すべき電圧を示す電圧制御信号を入力し、当該電圧制御信号が示す量の電圧を、本体10の電位線11に出力する。
ヒータ線電力供給部213は、電源部211から供給される電力をケーブル30を介して本体10のヒータ線12に供給する。なお、ヒータ線電力供給部213は、制御装置22からヒータ線12に出力すべき電圧を示す電圧制御信号を入力し、当該電圧制御信号が示す量の電圧を、本体10のヒータ線12に出力する。
【0016】
制御装置22は、入力部221、入力判定部222、タイマ部223、電位線電力制御部224、ヒータ線電力制御部225、出力制限部226を備える。
入力部221は、操作パネル23から操作信号を入力し、当該操作信号を入力判定部222に出力する。
入力判定部222は、入力部221から操作信号を入力し、当該操作信号がチャタリングによるノイズであるか否かを判定する。ノイズで無いと判定した場合、入力した操作信号に応じて、当該操作信号を電位線電力制御部224、ヒータ線電力制御部225に出力する。また、入力判定部222は、操作パネル23からの操作信号の入力が継続している間、タイマ部223に当該操作信号を出力し続ける。
タイマ部223は、入力判定部222が操作信号を入力し続けている時間を計測する。タイマ部223は、計測した時間が所定の時間を経過した場合、出力制限部226にトリガ信号を出力する。
電位線電力制御部224は、入力判定部222から、電位増加、または電位減少を示す操作信号を入力すると、当該操作信号に従って、電位線に供給する電圧を増減させる電圧制御信号を電源装置21に出力する。
ヒータ線電力制御部225は、入力判定部222から、温熱増加、または温熱減少を示す操作信号を入力すると、当該操作信号に従って、ヒータ線に供給する電圧を増減させる電圧制御信号を電源装置21に出力する。また、ヒータ線電力制御部225は、出力制限部226からヒータ線への電力供給の遮断を要求する遮断要求信号を入力すると、電源装置21に、ヒータ線に供給する電力を遮断させる電圧制御信号を出力する。
出力制限部226は、入力判定部222が入力している操作信号が温熱増加を示す場合において、タイマ部223からトリガ信号を入力したとき、ヒータ線電力制御部225に遮断要求信号を出力する。
【0017】
操作パネル23は、電源ボタン231、電位増加ボタン232、電位減少ボタン233、温熱増加ボタン234、温熱減少ボタン235、ディスプレイ236を備える。
電源ボタン231は、電源装置21の電源オフ時に押下されることで、電源装置21に電源を投入する。また、電源ボタン231は、電源装置21の電源オン時に押下されることで、電源装置21の電源を遮断する。
電位増加ボタン232は、押下されることで、制御装置22に電位増加を示す操作信号を出力する。
電位減少ボタン233は、押下されることで、制御装置22に電位減少を示す操作信号を出力する。
温熱増加ボタン234(出力増加ボタン)は、押下されることで、制御装置22に温熱増加を示す操作信号を出力する。
温熱減少ボタン235は、押下されることで、制御装置22に温熱減少を示す操作信号を出力する。
ディスプレイ237は、各種ボタンの押下に応じて、現在の温熱治療器1の状態を示す画面を表示する。
【0018】
次に、温熱治療器1の動作を説明する。
図3は、温熱治療器の動作を示すフローチャートである。
ユーザが、コントローラ20の操作パネル23の電源ボタン231を押下すると、電源装置21の電源部211がAC電源から電力を引き出し、本体10及びコントローラ20に電力を供給する。
制御装置22の入力判定部222は、操作パネル23の各ボタン232〜235の押下によって発生する操作信号の入力の有無を判定する(ステップS1)。入力判定部222は、入力部221を介して操作信号を入力すると(ステップS1:YES)、当該操作信号の有無を8.912ミリ秒ごとに検出し、当該操作信号が60ミリ秒以上続いたか否かを判定することで、当該操作信号の入力が、チャタリングによるノイズであるか否かを判定する(ステップS2)。
【0019】
入力判定部222は、操作信号の入力が60ミリ秒以上続かなかったと判定した場合、当該操作信号の入力がチャタリングによるノイズであると判定し(ステップS2:YES)、ステップS1に戻り、再度操作信号の入力を待機する。
他方、入力判定部222は、操作信号の入力が60ミリ秒以上続いたと判定した場合、ユーザによるボタン操作であると判定し(ステップS2:NO)、タイマ部223が時間の計測を行っているか否かを判定する(ステップS3)。これにより。入力判定部222は、操作パネル23の何れかのボタンが押下中であったか否かを判定する。
【0020】
入力判定部222は、タイマ部223が時間の計測を行っていないと判定した場合(ステップS3:NO)、タイマ部223を起動させ、タイマ部223は、現在の時刻からの経過時間の計測を開始する(ステップS4)。次に、制御装置22は、入力判定部222が入力した操作信号に応じた制御処理を実行し、電源装置21に電圧制御信号の出力を行う(ステップS5)。具体的には、以下の処理を行う。
【0021】
入力判定部222が入力した操作信号が「電位増加」を示す場合、入力判定部222は、電源装置21が電位線11に現在出力している電圧が、所定の最大出力電圧量(例えば、800V)であるか否かを判定する。現在の電圧が最大供給電圧量であった場合、入力判定部222は、操作信号を出力せずに処理を終了する。他方、現在の電圧が最大供給電圧量未満であった場合、入力判定部222は、電位線電力制御部224に電位増加を示す操作信号を出力する。次に、電位線電力制御部224は、電源装置21が電位線11に現在出力している電圧に、予め定められた1段階分の電圧(例えば、50V)を加算した電圧を、電位線11に出力させる電圧制御信号を電源装置21の電位線電力供給部212に出力する。
入力判定部222が入力した操作信号が「電位減少」を示す場合、入力判定部は、電源装置21が電位線11に現在出力している電圧が、所定の最小出力電圧量(例えば、200V)であるか否かを判定する。現在の電圧が最小供給電圧量であった場合、入力判定部222は、操作信号を出力せずに処理を終了する。他方、現在の電圧が最小供給電圧量より大きい場合、入力判定部222は、電位線電力制御部224に電位減少を示す操作信号を出力する。次に、電位線電力制御部224は、電源装置21が電位線11に現在出力している電圧に、予め定められた1段階分の電圧を減少した電圧を、電位線11に出力させる電圧制御信号を電源装置21の電位線電力供給部212に出力する。
なお、入力判定部222が入力した操作信号が「電熱増加」を示す場合、「電熱減少」を示す場合も、入力判定部222が入力した操作信号が「電位増加」を示す場合、「電位減少」を示す場合と同様の処理により、電圧制御信号を電源装置21のヒータ線電力供給部213に出力する。
【0022】
他方、入力判定部222が、タイマ部223が時間の計測を行っていると判定した場合(ステップS3:YES)、タイマ部223は、計測している時間が30秒を経過したか否かを判定する(ステップS6)。これにより、タイマ部223は、操作パネル23の何れかのボタンが長時間押下されたままになっているか否かを判定する。タイマ部223が、計測時間が30秒以内であると判定した場合(ステップS6:NO)、制御装置22は、入力判定部222が入力した操作信号に応じた制御処理を実行し、電源装置21に電圧制御信号の出力を行う(ステップS5)。
【0023】
他方、タイマ部223が、計測時間が30秒を経過していると判定した場合(ステップS6:YES)、タイマ部223は、出力制限部226にトリガ信号を出力する。出力制御部226は、タイマ部223からトリガ信号を入力すると、入力判定部222が入力している操作信号が温熱増加を示すものであるか否かを判定する(ステップS7)。出力制御部226が、操作信号が温熱増加を示すものでないと判定した場合(ステップS7:NO)、制御装置22は、入力判定部222が入力した操作信号に応じた制御処理を実行し、電源装置21に電圧制御信号の出力を行う(ステップS5)。
【0024】
他方、出力制御部226が、操作信号が温熱増加を示すものであると判定した場合(ステップS7:YES)、出力制御部226は、温熱増加ボタン234が意図せずに押下されたままになっていると判定し、ヒータ線電力制御部225に、ヒータ線への電力供給の遮断を要求する遮断要求信号を出力する(ステップS8)。これにより、ヒータ線電力制御部225は、電源装置21のヒータ線電力供給部213にヒータ線に供給する電力を遮断させる電圧制御信号を出力し、ヒータ線電力供給部213は、ヒータ線に供給する電力を遮断する。また、制御装置22は、以降操作パネル23による電源ボタン231以外の各ボタン232〜235の操作を受け付けない。これにより、温熱治療器1は、意図せずにヒータ線への出力が高くなることを防止することができる。
【0025】
ステップS5で制御装置22が制御処理を行った場合、または、ステップS8でヒータ線電力制御部225が遮断要求信号を出力した場合、コントローラ20は、利用者によるって電源ボタン231が押下されたか否かを判定する(ステップS9)。コントローラ20は、電源ボタン231が押下されていないと判定した場合(ステップS9:NO)、ステップS1に戻り、操作信号の入力を待機する。他方、コントローラ20が、電源ボタン231が押下されたと判定した場合(ステップS9:YES)、電源部211は、AC電源からの電力供給を遮断し、本体10、コントローラ20への電力供給を終了する。
【0026】
また、入力判定部222が、ステップS1で操作信号の入力がないと判定した場合(ステップS1:NO)、タイマ部223は、時間の計測を停止し、入力判定部222による操作信号の入力を待機する(ステップS10)。
このように、本実施形態によれば、制御装置22の出力制御部226は、温熱増加ボタン234が所定の時間の間押下され続けた場合に、電源装置21の出力電圧を低下させる。これにより、温熱治療器1が意図せずに高出力状態とならないようにすることができる。
【0027】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、本実施形態では、ヒータ線12に供給する電圧を増加させる温熱増加ボタン234が所定の時間の間押下され続けた場合に、ヒータ線12に供給される電力を遮断する場合を説明したが、これに限られない。
例えば、ヒータ線12に供給する電圧を増加させる温熱増加ボタン234が所定の時間の間押下され続けた場合に、電力を遮断せず、最小の電力による出力を継続するようにしても良い。
また、ヒータ線12に限られず、電位線11に供給する電圧を増加させる電位増加ボタン232が所定の時間の間押下され続けた場合に、電位線11に供給される電力を遮断するようにしても良い。
【0028】
また、本実施形態では、電源装置21の出力電圧を制御することでヒータ線12の熱エネルギーを制御する場合を説明したが、これに限られない。例えば、入力する電気の周波数によって出力する熱エネルギーが変化するヒータ線12を用い、電源装置21の出力周波数を制御することでヒータ線12の熱エネルギーを制御するようにしても良い。この場合、温熱増加ボタン234を押下すると、電源装置21がヒータ線12に出力する電気の周波数が増加し、温熱減少ボタン235を押下すると電源装置21がヒータ線12に出力する電気の周波数が減少する。また、この場合、出力制限部226は、温熱増加ボタン234が所定の時間の間押下され続けた場合、ヒータ線12に供給される電力を遮断、または供給する周波数を低下させることとなる。
【0029】
また、本実施形態では、温熱治療器1が電位線11とヒータ線12とを備える場合を説明したが、これに限られず、例えば、さらに磁気コイルを備えるものであっても良いし、逆にヒータ線12のみを備えるものであっても良い。
【0030】
また、本実施形態では、温熱治療器1が本体10とコントローラ20とを別個に備える場合を説明したが、これに限られず、温熱治療器1を構成するそれぞれの装置が一体となっていても良い。
【0031】
なお、本実施形態では、制御装置22の入力判定部222が操作信号の有無を8.912ミリ秒ごとに検出し、また操作信号が60ミリ秒以上続いたか否かを判定することでチャタリングによるノイズであるか否かを判定する場合を説明したが、これに限られない。また、本実施形態では、タイマ部223が操作信号の入力が30秒間継続した場合にトリガ信号を出力する場合を説明したが、これに限られない。
【0032】
上述の制御装置22は内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0033】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0034】
1…温熱治療器 10…本体 11…電位線 12…ヒータ線 20…コントローラ 21…電源装置 22…制御装置 23…操作パネル 30…ケーブル 31、32…接続部 211…電源部 212…電位線電力供給部 213…ヒータ線電力供給部 221…入力部 222…入力判定部 223…タイマ部 224…電位線電力制御部 225…ヒータ線電力制御部 226…出力制限部 231…電源ボタン 232…電位増加ボタン 233…電位減少ボタン 234…温熱増加ボタン 235…温熱減少ボタン 236…ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の下に敷かれる本体と、
前記本体の中に設けられ、供給された電力によってエネルギーを発生させる電気線と、
前記電気線に電力を供給する電源装置と、
前記電源装置の出力電圧を制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
押下によって前記電源装置の出力を増加させる出力増加ボタンが所定の時間の間押下され続けた場合に、前記電源装置の出力を低下させる出力制限部
を備えることを特徴とする温熱治療器。
【請求項2】
前記電気線は、供給された電力によって熱エネルギーを発生させるヒータ線であることを特徴とする請求項1に記載の温熱治療器。
【請求項3】
前記出力制限部は、前記出力増加ボタンが所定の時間の間押下され続けた場合に、前記電源装置の出力を停止させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の温熱治療器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−29716(P2012−29716A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169322(P2010−169322)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(591032518)伊藤超短波株式会社 (69)