説明

測色装置および測色方法

【課題】測色値に異常があるカラーパッチを確実に検出し、検出したカラーパッチを再測色する測色機を提供する。
【解決手段】測色機40にて測色カラーチャート上に配列された複数のカラーパッチPを測色するコンピューター5は、測色カラーチャートを模したカラーチャート54を表示し、測色機40による測色結果をカラーパッチP毎に受け付け、カラーパッチPの測色結果をカラーチャート54に重畳して表示するチャート画像表示部24と、予め定義された基準値32とカラーパッチPの測色結果を比較し、比較した結果に基づいて測色結果の異常を判定する比較判定部18と、測色結果の異常を判定した場合、カラーチャート54に表示された測色結果に対して警告情報を付加すると共に、警告情報を点滅させて表示する警告部20と、警告情報が付加された測色結果に応じたカラーパッチPを測色機40で再度測色し、測色結果を訂正する訂正部22と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測色装置および測色方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、色を測る測色装置は、測色値に異常があるカラーパッチを検出した場合、下記特許文献1に示すように、測色結果に警告マークを表示した。このような構成によれば、ユーザーは、測色結果の中から表示された警告マークを探し、警告マークが表示されたカラーパッチについて再測色した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−94820号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、カラーチャートの中に多くのカラーパッチが配置されている場合、それぞれのカラーパッチの領域は小さく表示されるため、ユーザーは、カラーパッチの中に表示された警告マークを見落とすことがあった。その結果、異常があるカラーパッチを再測色することなく、正常なカラーパッチとして処理してしまうことがあった。本発明は、測色値に異常があるカラーパッチを容易に検出し、検出したカラーパッチを再測色することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]
本適用例にかかる測色装置は、測色機能を有する測色機にてカラーチャート上に配列された複数のカラーパッチを測色する測色装置であって、前記カラーチャートを模したチャート画像を表示し、前記測色機による測色結果を前記カラーパッチ毎に受け付け、前記カラーパッチの前記測色結果を前記チャート画像に重畳して表示する取得結果表示部と、予め定義された基準値と前記カラーパッチの前記測色結果を比較し、比較した結果に基づいて前記測色結果の異常を判定する比較判定部と、前記比較判定部が前記測色結果の異常を判定した場合、前記チャート画像に表示された前記測色結果に対して警告情報を付加すると共に、前記警告情報を点滅させて表示する警告部と、前記警告情報が付加された前記測色結果に応じた前記カラーパッチを前記測色機で再度測色し、前記測色結果を訂正する訂正部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、異常と判定されたカラーパッチの測色結果は、警告情報が付加されてチャート画像に重畳して表示されると共に、警告情報は点滅して表示されるため、異常なカラーパッチを確実に視認でき、視認したカラーパッチを再度測色し、測色結果を訂正できる。
【0008】
[適用例2]
上記適用例にかかる測色装置において、前記取得結果表示部は、前記カラーチャートに配列された前記カラーパッチに対して一方の方向に前記測色機を移動させることにより、前記カラーパッチの前記測色結果をライン単位で取得して表示し、前記ラインで前記測色結果を取得した場合、前記測色機を前記一方の方向と直交する他方の方向に移動させることにより、前記ラインに隣接するラインを次の測色対象とすることが好ましい。
【0009】
このような構成によれば、カラーチャートに配列されたカラーパッチを確実に測色できる。
【0010】
[適用例3]
上記適用例にかかる測色装置において、請求項1乃至2のいずれかに記載の測色装置において、前記比較判定部は、前記測色結果が示す数値と前記基準値との差分が所定値を越える場合、第1の異常と判定し、前記測色結果が測色できなかったことを示す場合、第2の異常と判定しても良い。
[適用例4]
上記適用例にかかる測色装置において、請求項3に記載の測色装置において、前記比較判定部が前記カラーパッチの前記測色結果を第1の異常と判定した場合、前記警告部は警告マークを警告情報とし、前記比較判定部が前記カラーパッチの前記測色結果を第2の異常と判定した場合、前記警告部はエラーマークを警告情報としても良い。
[適用例5]
上記適用例にかかる測色装置において、請求項3乃至4のいずれかに記載の測色装置において、前記比較判定部が前記カラーパッチの前記測色結果を第2の異常と判定した場合、前記取得結果表示部は、前記カラーパッチを含む前記ラインを再度測色対象としても良い。
【0011】
[適用例6]
本適用例にかかる測色方法は、測色機能を有する測色機にてカラーチャート上に配列された複数のカラーパッチを測色する測色方法であって、前記カラーチャートを模したチャート画像を表示し、前記測色機による測色結果を前記カラーパッチ毎に受け付け、前記カラーパッチの前記測色結果を前記チャート画像に重畳して表示する取得結果表示工程と、予め定義された基準値と前記カラーパッチの前記測色結果を比較し、比較した結果に基づいて前記測色結果の異常を判定する比較判定工程と、前記比較判定工程で前記測色結果の異常を判定した場合、前記チャート画像に表示された前記測色結果に対して警告情報を付加すると共に、前記警告情報を点滅させて表示する警告工程と、前記警告情報が付加された前記測色結果に応じた前記カラーパッチを前記測色機で再度測色し、前記測色結果を訂正する訂正工程と、を備えることを特徴とする。
【0012】
このような方法によれば、異常と判定されたカラーパッチの測色結果は、警告情報が付加されてチャート画像に重畳して表示されると共に、警告情報は点滅して表示されるため、異常なカラーパッチを確実に視認でき、視認したカラーパッチを再度測色し、測色結果を訂正できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る測色装置として機能するコンピューターの構成を示すブロック図。
【図2】チャート画像表示部が表示する測色画面を示す図。
【図3】エラーアイコンによる警告を示す図。
【図4】警告アイコンによる警告を示す図。
【図5】本発明の実施形態に係る測色装置として機能するコンピューターによる測色処理の流れを示すフローチャート。
【図6】キャリブレーション画面を示す図。
【図7】チャート準備画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、測色装置について図面を参照して説明する。
【0015】
(実施形態)
図1は、測色装置として機能するコンピューター5の構成を示すブロック図である。コンピューター5は、図示を略したCPU、RAM等のハードウェアを使用して演算処理を実行する演算処理部10と、データを蓄積するHDD30とを備え、パッチパターンが印刷された測色用カラーチャートを測色するための処理を実行する。このコンピューター5には、図示を略したUSBインターフェイスを介して手動測色機40が接続されており、この手動測色機40が測色して得られる測色値を取得する。この手動測色機40は、先端部分の下面に略接触した被測色物から所定の光学系を介して光を入力し、入力した光に応じた電気信号を生成する光電素子(測色センサー)を具備することにより測色機能を有する。演算処理部10では、手動測色機40とコンピューター5との仲介をなすドライバー12と、手動測色機40を利用して測色を行うための測色プログラム16とが実行される。ドライバー12は、手動測色機40が測色した測色値を取得する測色値取得部14を備える。また、測色プログラム16は、比較判定部18、警告部20、訂正部22、チャート画像表示部24および操作入力部26を備える。
【0016】
また、コンピューター5には、図示しないビデオインターフェイスを介してディスプレイ42が接続されており、ドライバー12や測色プログラム16の各モジュールが出力するUI画面をディスプレイ42にて表示させることが可能となっている。更に、コンピューター5には、図示しない入力インターフェイスを介してマウスやキーボード等の入力機器44が接続されており、入力機器44による入力を受け付けることが可能となっている。
また、HDD30には、カラーチャート54(図2)に配列された各カラーパッチPの設計上の基準L***値が記述されたテーブルである基準値32と、測色用カラーチャートに対応したカラーチャート54(図2)のチャート画像データ34が記憶されている。本実施形態では、基準値32は、各カラーパッチPの色味(色相)をチェックするためのインクの値、および色自体をチェックするためのカラーパッチP単位の値が設定されている。
【0017】
比較判定部18は、カラーパッチPについて、基準値32に記述された基準L***値と、測色用カラーチャートの測色値との色差ΔEを算出し、この色差ΔEが所定のしきい値を上回る場合には、カラーパッチPについて測色結果が不正(第1の異常)であると判定する。一方、色差ΔEが所定のしきい値を下回る場合には、カラーパッチPについての測色結果が正常であると判定する。
ここで、比較判定部18が正常であると判定した場合、測色結果が正常であることを示す正常情報をチャート画像表示部24に送る。また、比較判定部18が不正であると判定した場合、測色結果が不正であることを示す不正情報をチャート画像表示部24、警告部20および訂正部22に送る。
チャート画像表示部24は取得結果表示部であり、ユーザーが入力機器44を介して指定し、操作入力部26に入力されたカラーチャートの識別番号に対応したチャート画像データ34をHDD30から読み出し、ディスプレイ42にカラーチャート54を表示する。より詳細には、ユーザーは、カラーチャートの識別番号に対応する測色用カラーチャート上に手動測色機40をセットし、手動測色機40を主走査方向(一方の方向)に移動させることで、ライン単位でパッチパターンをチャート画像データ34から取得し、取得したパッチパターンを主走査方向にライン毎に領域表示する。ラインの終端部まで移動した場合、手動測色機40を主走査方向と直交する副走査方向(他方の方向)に移動させるべく次の主走査方向の領域の範囲を表示する。
【0018】
ここで、図2は、チャート画像表示部24がディスプレイ42に表示する測色画面50を示す。この図において、測色用カラーチャートのカラーパッチPの配列を模したカラーチャート54が測色画面50の左側に配列されている。すなわち、カラーチャート54は、手動測色機40の主走査方向(Y方向)に22行、副走査方向(X方向)に12列のカラーパッチPの配列で表示されている。尚、カラーチャート54は、最低限カラーパッチPの配置を模式的に示すことができればよく、各カラーパッチPの色が正確に再現されていてもよいし、カラーパッチPの配置のみが線等によって表示されていてもよい。
また、本実施形態においては、カラーチャート54において各カラーパッチPの色がカラー表示により正確に再現されているものとする。また、主走査の位置に応じてカーソルQが移動し、主走査が終了したラインは測色結果が即座に反映され、未走査のラインの領域は、淡色に表示される。また、測色画面50の右側には、測色方法や、カーソルQの移動方向等をユーザーが指定するインターフェイスが配置されている。また、「OK」ボタンは全てのパッチが測色されるまで押下不可能にグレー表示され、「キャンセル」ボタンは常に押下可能である。
【0019】
図1に戻り、警告部20は、比較判定部18から送られる不正情報に基づき、カラーチャート54において異常なカラーパッチPに対応する部位(パッチ)に警告を付加する。本実施形態では、図3に示すように、読み取りエラーのような異常なカラーパッチPに対応するパッチ領域にエラーアイコンをエラーマークとして表示し、これらを点滅させる。また、図4に示すように、測色結果が基準値32と異なるような警告すべきカラーパッチPに対応するパッチ領域に警告アイコンを警告マークとして表示し、これらを点滅させる。これら2種類のアイコンは、好ましくは同期して点滅させるが、非同期に点滅させても良い。また、それぞれのアイコンに応じた音声をコンピューター5から出力しても良い。
本実施形態では、測色できない場合(第2の異常)にエラーアイコンを表示させ、基準値32と異なる場合に警告アイコンを表示するが、これに限定されない。また、警告アイコンの場合、対応する領域を測定した色を該当する領域内に表示しても良い。その際、警告が付与された領域を他の隣接する領域よりも拡大して表示しても良い。
【0020】
尚、本実施形態では、比較判定部18は、所定のパッチに対して警告を判定した場合、そのパッチを含む同じラインの全てのパッチを比較し、そのラインの終了後に、警告すべきパッチに対して警告アイコンを表示させ、測色できなかったパッチに対してエラーアイコンを表示させる。また、チャート画像表示部24は、1つのラインにおいて、全てのパッチが正常または警告であった場合、カーソルQを次のラインに移動させる。一方、エラーであった場合、カーソルQは同一のラインに留める。また、複数の測色用カラーチャートを測色し、平均値を算出する場合は、第1の測色用カラーチャートは色味をチェックし、第2以降の測色用カラーチャートは、既に読み取った色との差分をチェックするように設定されている。
訂正部22は、警告またはエラーと判定されたパッチに対して測色する機能を備える。本実施形態では、ユーザーは、測色画面50の右側の測色方法において「スポットスキャン」を選択することで、警告またはエラーと判定されたパッチを再度測色できる。
【0021】
図5は、コンピューター5による測色処理の流れを示すフローチャートである。この処理が開始されると、最初に、コンピューター5のCPUは、図6に示すようなキャリブレーション画面を表示する(ステップS100)。
ここで、キャンセルボタンが押下された場合(ステップS100で「キャンセル」)、測色終了確認(ステップS116)に進み、測色終了が確認された場合(ステップS116で「はい」)、一連の処理を終了する。他方で、測色終了が確認されない場合(ステップS116で「いいえ」)、最初の工程(ステップS100)に戻る。
また、ステップS100でOKボタンが押下された場合(ステップS100で「OK」)、CPUは、キャリブレーションを実行し、キャリブレーションが成功したか、否かを判定する(ステップS102)。ここで、キャリブレーションが失敗したと判定された場合(ステップS102で「失敗」)、最初の工程(ステップS100)に戻る。
【0022】
他方で、キャリブレーションが成功したと判定された場合(ステップS102で「成功」)、CPUは、図7に示すようなチャート準備画面を表示する(ステップS104)。ここで、キャンセルボタンが押下された場合(ステップS104で「キャンセル」)、最初の工程(ステップS100)に戻る。
また、OKボタンが押下された場合(ステップS104で「OK」)、CPUは、測色画面50を表示する(ステップS106)<取得結果表示工程>。
ユーザーは、測色画面50に従って測色を行う。測色画面50において、例えば、1パッチ目から17パッチ目を測色し、17パッチ目が測色された場合、測色したチャートと基準値32とを比較してチャートの一致を判定する(ステップS110)<比較判定工程>。ここで、チャートが一致する場合(ステップS110で「一致」)、次の18パッチ目を測色すべく測色画面50を表示する工程(ステップS106)に戻る。
【0023】
他方で、チャートが一致しない場合(ステップS110で「不一致」)、CPUは、カラーチャート54において該当するカラーパッチPの領域を警告表示し、チャートの設定が誤っていないかをユーザーに問い合わせる(ステップS112)<警告工程>。ここで、ユーザーがチャートの誤りを判定した場合(ステップS112で「はい」)、続けて18パッチ目を測色すべく測色画面50を表示する工程(ステップS106)に戻る。また、ユーザーがチャートの誤りでないと判定した場合(ステップS112で「いいえ」)、測色したパッチを再度測色すべく測色画面50を表示する工程(ステップS106)<訂正工程>に戻る。
【0024】
また、測色画面50において、キャンセルボタンが押下された場合(ステップS106で「キャンセル」)、CPUは、測色を終了するか、否かをユーザーに問い合わせる(ステップS114)。
また、測色画面50において、OKボタンが押下された場合(ステップS106で「OK」)、CPUは、全てのチャートを測色したか、否かを判定する(ステップS108)。ここで、全てのチャートを測色しないと判定した場合(ステップS108で「いいえ」)、最初の工程(ステップS100)に戻り、残りのチャートを測色する。他方で、全てのチャートを測色したと判定した場合(ステップS108で「はい」)、一連の処理を終了する。
【0025】
以上の処理により、測色用カラーチャートを正常に測色できなかった場合、測定者が認知しやすいように、アイコン等で該当箇所が点滅表示され、必要に応じて該当するパッチを再度測色できるため、測色に慣れていないユーザーであっても容易にカラーチャートを測色できる。
【0026】
本発明の実施形態について、上述した手法を実施する装置は、単独の装置によって実現される場合もあれば、複数の装置を組み合わせることによって実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。
【符号の説明】
【0027】
5…コンピューター、10…演算処理部、12…ドライバー、14…測色値取得部、16…測色プログラム、18…比較判定部、20…警告部、22…訂正部、24…チャート画像表示部、26…操作入力部、30…HDD、32…基準値、34…チャート画像データ、40…手動測色機、42…ディスプレイ、44…入力機器、50…測色画面、54…カラーチャート、P…カラーパッチ、Q…カーソル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測色機能を有する測色機にてカラーチャート上に配列された複数のカラーパッチを測色する測色装置であって、
前記カラーチャートを模したチャート画像を表示し、前記測色機による測色結果を前記カラーパッチ毎に受け付け、前記カラーパッチの前記測色結果を前記チャート画像に重畳して表示する取得結果表示部と、
予め定義された基準値と前記カラーパッチの前記測色結果を比較し、比較した結果に基づいて前記測色結果の異常を判定する比較判定部と、
前記比較判定部が前記測色結果の異常を判定した場合、前記チャート画像に表示された前記測色結果に対して警告情報を付加すると共に、前記警告情報を点滅させて表示する警告部と、
前記警告情報が付加された前記測色結果に応じた前記カラーパッチを前記測色機で再度測色し、前記測色結果を訂正する訂正部と、を備えることを特徴とする測色装置。
【請求項2】
請求項1に記載の測色装置において、
前記取得結果表示部は、前記カラーチャートに配列された前記カラーパッチに対して一方の方向に前記測色機を移動させることにより、前記カラーパッチの前記測色結果をライン単位で取得して表示し、前記ラインで前記測色結果を取得した場合、前記測色機を前記一方の方向と直交する他方の方向に移動させることにより、前記ラインに隣接するラインを次の測色対象とすることを特徴とする測色装置。
【請求項3】
請求項1乃至2のいずれかに記載の測色装置において、前記比較判定部は、前記測色結果が示す数値と前記基準値との差分が所定値を越える場合、第1の異常と判定し、前記測色結果が測色できなかったことを示す場合、第2の異常と判定することを特徴とする測色装置。
【請求項4】
請求項3に記載の測色装置において、前記比較判定部が前記カラーパッチの前記測色結果を第1の異常と判定した場合、前記警告部は警告マークを警告情報とし、前記比較判定部が前記カラーパッチの前記測色結果を第2の異常と判定した場合、前記警告部はエラーマークを警告情報とすることを特徴とする測色装置。
【請求項5】
請求項3乃至4のいずれかに記載の測色装置において、前記比較判定部が前記カラーパッチの前記測色結果を第2の異常と判定した場合、前記取得結果表示部は、前記カラーパッチを含む前記ラインを再度測色対象とすることを特徴とする測色装置。
【請求項6】
測色機能を有する測色機にてカラーチャート上に配列された複数のカラーパッチを測色する測色方法であって、
前記カラーチャートを模したチャート画像を表示し、前記測色機による測色結果を前記カラーパッチ毎に受け付け、前記カラーパッチの前記測色結果を前記チャート画像に重畳して表示する取得結果表示工程と、
予め定義された基準値と前記カラーパッチの前記測色結果を比較し、比較した結果に基づいて前記測色結果の異常を判定する比較判定工程と、
前記比較判定工程で前記測色結果の異常を判定した場合、前記チャート画像に表示された前記測色結果に対して警告情報を付加すると共に、前記警告情報を点滅させて表示する警告工程と、
前記警告情報が付加された前記測色結果に応じた前記カラーパッチを前記測色機で再度測色し、前記測色結果を訂正する訂正工程と、を備えることを特徴とする測色方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−141253(P2011−141253A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−3452(P2010−3452)
【出願日】平成22年1月9日(2010.1.9)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】