説明

溶接用マスク

【課題】 本発明は、透視窓部となる遮光面の周囲に照明手段を設けることによって、対象物体の全部及びその周囲の全景色を鮮明に視認することができる溶接用のマスクを提供するものである。
【解決手段】 本発明は、作業員が被套する適当な形状と大きさから成るマスク体1に設けた透視窓部2の周囲の適当位置において、複数のLED球4・・・を設置した媒体3を取付けて成るものであり、その電源はAC回路でも、バッテリーでもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接用マスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から存する溶接用の保護マスクは、片手でマスクの下方中央に設けたハンドルを把持するか、ヘルメットを被るかしたものであるところ、溶接時における照明手段は次の特許文献に見られるごとくスポットライトのように一点集光式のものであったため、対象物体の周囲を含む景色を鮮明に視認することが困難であり、溶接作業に不便を来たしていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭42−14754号公報
【特許文献2】特開昭50−74543号公報
【特許文献3】実開昭51−49728号公報
【特許文献4】実開昭51−96019号公報
【特許文献5】実開昭51−116930号公報
【特許文献6】実開昭57−113123号公報
【特許文献7】特開平10−272151号公報
【特許文献8】特開平11−42247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は透視窓部となる遮光面の周囲に照明手段を設けることによって、対象物体の全部及びその周囲の景色を鮮明に視認することができる溶接用マスクを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、適当な形状と大きさから成るマスク体に設けた透視窓部の周囲の適当位置に複数のLED球を設置した媒体を取付けて成る溶接用マスクである。
【0006】
また、このLED球の電源は任意である。
【発明の効果】
【0007】
本マスクを被套して溶接作業をするときには、作業員は光源のあまりない作業現場であっても透視窓部(遮光面)から対象物体を見たとき、LED球による照光が対象物体をその周囲部分を含めて全体に行きわたっていることによってよく視認することができるから、作業員は従来のようにマスクを外して溶接した対象物体の溶接面を一つ一つ視認しながら作業をするという手数が全くなくなり、作業効率が向上し、溶接作業を支障なく円滑かつ迅速に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施例を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
いまマスクの透視窓部の周囲に予め取付けた媒体上のLED球に対して作業員は、スイッチを入れた後に溶接作業に入るが、透視窓部の全周囲からLED球が発光していることにより、作業員の透視窓部からは対象物体及びその周囲部分が全部鮮明に見えるようになる。
【実施例】
【0010】
1はマスク体で、このマスク体の形状及び厚さ等は任意である。
【0011】
2は前記マスク体1の中心部に設けた遮光面から成る透視窓部で、この透視窓部の周囲には任意形状に成る枠材その他の媒体3を設置する。
【0012】
4・・・は前記媒体3上の複数の適所に設けたLED球で、その数や取付位置は任意である。
【0013】
マスク体1や透視窓部2の形状などは、マスクメーカーによって異なるものであるため、取付けるLED球付きの媒体の構成はマスクメーカー別に製作することになる。
【0014】
LED球への電源としてはAC回路に接続するほか、バッテリー式でもよいが、この場合作業員はマスク体をかぶりながら移動して溶接作業をすることができるようになる。
【符号の説明】
【0015】
1 マスク体
2 透視窓部
3 媒体
4・・・ LED球

【特許請求の範囲】
【請求項1】
適当な形状と大きさから成るマスク体に設けた透視窓部の周囲の適当位置に複数のLED球を設置した媒体を取付けて成ることを特徴とする溶接用マスク。
【請求項2】
電源がAC回路である請求項1に記載した溶接用マスク。
【請求項3】
電源がバッテリーである請求項1に記載した溶接用マスク。

【図1】
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【公開番号】特開2013−39582(P2013−39582A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−176129(P2011−176129)
【出願日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(511196803)株式会社高賢 (1)