潅水巾調節低圧潅水器

【課題】苗を植えた時と、土が乾燥したときに、早く多量の水を根元に低圧で、潅水することと、畝の巾に合わせて潅水できること。
【解決手段】ホース又はパイプ４から流し落とす水を土の表面に流す直前で、板に当て、水勢を取ってから、潅水する。穴を開けた上の円盤１をパイプ４に固定し、その下にやや小さい円盤６を上下にスライドするように保持して、下の円盤６を適当に下げて、潅水すると狭く潅水し、上に上げると、広く潅水することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は農業における潅水に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
植物の苗を植えた後は、苗の根を根付かせるためには、潅水が、欠かせない。この場合潅水の水圧が強いと、土を掘り、根を浮かしたり、葉に、土をつけたりする。
このため、作業者は、水量を少なくして細心の注意を払って潅水をしていた。
（先行技術文献１参照）
【先行技術文献】
【０００３】
【特許文献１】特許申請２０１０−２４９１２０
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許申請中の液肥混合低圧潅水器の更なる改良に関するものである。
低圧潅水器の先端の水平板は、低圧に潅水できるが、水量を多くすると水の広がりが、大きすぎて、畝巾が狭い場合に対応できない欠点があった。
【課題を解決する為の手段】
【０００６】
水を流れ落とすパイプの先端に２枚の水平板を重ね間隔を調整可能に保持する。
上の水平板の直径は下の水平板より大きく、上の水平板の中央に適当な穴を明ける。
以上の構成よりなる潅水器。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】第１例斜視図
【図２】第１例立断面図
【図３】第２例立断面図
【図４】第２例１部断面図
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下本発明の実施の形態を説明する。
（イ）約４５度に傾斜して水を流下させるパイプ（４）の先端に２枚の円盤（１）（６）を水平に保持する。
（ロ）上の円盤（１）は中央に適当な穴をあけ後部を４５度上に曲げ、裏面に保持金具（２）の一端を固着し、別の一端は、パイプに合わせた樋状金具（３）の外側に固着する。
（ハ）下の円板（６）の直径は上の円盤（１）より小さくし、底面に保持金具（７）を固着し上に曲げて樋状金具（３）より長くする。
（ニ）流下パイプ（４）と樋状保持金具（３）と下の円盤（６）の保持金具（７）をホースバンド（５）で巻き、締め付ける。
（ホ）次に［図３］に示す、アタッチメントタイプの例であり、アタッチメント（９）の前部に円盤（８）と、後部に保持金具（７）を挿むタブ（１１）を１体成型する。この場合下の円盤（６）を保持する保持金具（７）は１本としタブ（１１）の溝に通し、ネジ（１０）とナット（１２）で締め付け固定する。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用する場合、下の円盤の保持金具（７）は、スライド可能であり、適当な間隔で、留め置くことができる。下の円盤（６）を下げた位置で使用すると、流下水の約半分は、上の円盤（１）の穴から下の円盤に流れ、上下２枚の膜状に成って流れ落ちるので流下水の落下点は、２重の円になり１点に集中せず分散されるから、狭い面積でも低圧潅水が可能で土を掘り返したりはしない。下の円盤をスライドし、上に密着させると、穴を閉じた状態になり、落下水は一枚の膜状に広がり広い巾の低圧潅水となる。
【符号の説明】
【０００９】
（１）上部円盤、（２）保持具、（３）樋状金具、（４）流下パイプ、（５）ホースバンド、（６）下部円盤、（７）下部円盤の保持具、（８）１体化したアタッチメントの円盤部分、（９）アタッチメント、（１０）締め付けネジ、（１１）締め付けタブ。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
中央に穴を開けた円盤を約４５度に傾けたパイプの先端部分に水平に保持金具と樋状金具で連接固着しその円盤の下にやや小さい円盤を重ね下の円盤の底面に保持棒を固着し、曲げて、パイプに沿って延長し、パイプと樋状保持金具と保持金具をホースバンドで締め付け固定する潅水巾調節低圧潅水器。
【請求項２】
中央に穴を開けた円盤を、パイプの先端又は、先端に装着するアタッチメントに約４５度の角度で固定し、その下にやや小さい円盤を重ねて裏面に保持棒を固着し約４５度の角度に曲げて適当に長くし、アタッチメントの溝又は穴に入れて通しネジで締め付けて上下２枚の円盤の間隔を保持する事を特徴とした潅水巾調節潅水器。

【図１】