灯油ホームタンク給油口保護カバー

【課題】本考案は、灯油ホームタンク付設の給油口及び該周辺部を覆う保護カバーを取り付け、積雪、氷結を防止することにより、給油作業を容易にし、且開蓋時における残雪、氷塊のタンク内誤混入を解消させる。
【解決手段】灯油ホームタンク上部８に付設の給油口５及び該周辺部を覆う底部開放の立体形からなる開閉自在の保護カバー１を設け、ホームタンク上部中央突起板３に連結具２により接続、取り付けるものである。

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【考案の属する技術分野】本考案は、灯油ホームタンクに付設する給油口及び該周辺部を覆う保護カバー機能に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、灯油ホームタンクの上部に付設する給油口は、該周辺部とともに完全露出していた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
従って、従来これは次のような欠点があった。
降雪時、給油口、蓋及び該周辺部は直接的に埋雪、着雪し、さらに暖気、寒気の波状時、給油口特に口金部位は融雪水が凍結し開蓋作業を困難とした。当状態下の給油に際し、作業員は排雪及び解氷の除去後、開蓋し給油をするが、その際残雪、氷塊がタンク内に混入するケースが多く、これが燃焼機器故障の大きな一因となり、又解氷作業時のハンマー等による打開は、口金、蓋、天板を傷めた。
以上の課題に対し、本考案は解決、改善を図るためになされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ホームタンク上部８天板上の給油口５を中心とした給油作業スペースを覆う底部開放の立体形からなる開閉自在のカバー１を設けるとともに、該開閉をホームタンク上部中央突起板３に固定した連結具２を支点とし課題を解決している。
【０００５】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について説明する。
図１は、本考案の灯油ホームタンク給油口保護カバー１をホームタンク上部８の給油口５を中心とする位置に設置し連結具２と接続、さらに該連結具２と突起板３を固定した状態を示す斜視図である。
保護カバー１と連結具２はボルト、ナットによる接続とする。
図２は給油作業に際しての保護カバー１を引き上げた状態を示す斜視図である。
図３は連結具２と、ホームタンク上部中央の突起板３との接続方法を示す側面図である。
該接続要領は、連結具外板７を挟んだナット６を支点とし、該ナット回転を固定状態にして、止め具用ボルト４との螺合を進めることにより、該ボルト先端により突起板３は抑えられ、連結具２と突起板３を固定させる。なお本考案の保護カバー本体の形状は該保護カバーの目的である積雪、氷結の防止であり、従って方形に限らず、第４図のとおり円形立体及び種々の形状が考えられる。
【考案の効果】
これには次のような効果が期待できる。給油作業時、該保護カバーを開けることにより、給油口および該周辺部の作業スペースの積雪は皆無であり作業がより容易になる。
給油口と蓋の凍結は解消され、ハンマー等による氷結打開作業及びそれに伴う口金、蓋等の器具損傷は回避される。
上記イ、ロの効果により作業時の残雪、氷塊のタンク内誤混入は解消されることにより該要因の水分による燃焼機器トラブルは回避でき、又給油作業効率は大幅に向上される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案のホームタンク給油口保護カバーの装着、取り付け状態の全体を示す斜視図である。
【図２】給油作業時に給油口開蓋のため、保護カバーを引き上げた状態を示す斜視図である。
【図３】保護カバーとホームタンク上部中央の突起板を接続させる連結具の側面図である。
【図４】保護カバー本体の他の形状例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１保護カバー
２連結具
３ホームタンク上部中央突起板
４止め具用ボルト
５給油口
６ナット
７連結具外板
８灯油ホームタンク上部

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項１】灯油ホームタンク上部８天板上の給油口５を中心とした給油作業スペースを覆う底部開放の立方体からなる開閉自在のカバー１を設け、開閉はホームタンク上部８中央の突起板３に固定の連結具２を支点とする構成の保護カバー。

【図１】