災害対策用ヘルメット
【課題】 従来、ヘルメットは災害発生時の避難時において使用するが、非難後はヘルメットの置き場所に困り邪魔になる。また、負傷者が発生した場合には避難場所の身近に救急用品を用意していても不足して、なんら手当ても受けれない負傷者も出てくるのが現状である。これらを解決する災害対策用ヘルメットを提供。
【解決手段】 本発明のヘルメットは、ヘルメットの上部を平にし、避難後にはヘルメットを上下逆さまにして、ヘルメットを床上等に安定して置けるようして身の回りの小物入れとして使用する。また、けが等の負傷した時に速やかに手当てができるように医薬品及び医薬用品の救急セットを具備した。
【解決手段】 本発明のヘルメットは、ヘルメットの上部を平にし、避難後にはヘルメットを上下逆さまにして、ヘルメットを床上等に安定して置けるようして身の回りの小物入れとして使用する。また、けが等の負傷した時に速やかに手当てができるように医薬品及び医薬用品の救急セットを具備した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、災害発生の避難時にはヘルメットにより、頭部を保護することはもちろん、避難後にもヘルメットを活用できる機能を持たせたヘルメットである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘルメットは、障害物が頭部に当たり負傷を防止するのが目的であった。
また、ヘルメットに付属する技術としてたとえば次の開示参照によりヘルメットに関する方法がある。
【特許文献1】特開平08−215329号公報
【特許文献2】特開平08−218214号公報
【特許文献3】特開2000−116496号公報
【特許文献4】実願平06−003297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、これらの方法では、
先ず、従来のヘルメットは、外形をプラスチックのような硬質素材で作り、頭部に接するところにはクッション材や、中空になるように部材を設置していた。
しかしながら、ヘルメットは、頭部の保護をするだけの目的で制作されており、不幸にして人体が負傷をしてしまった場合には、手当てをする手段がなかった。
また、避難後のヘルメットは用済み後に、置く場所により邪魔になることがある。
例えば、特許文献1は、五徳防災具でヘルメットは、ほぼ放物曲面殻の容器にして、ヘルメットとして使用後は太陽光を反射して集光、集熱し、調理鍋に集熱でき、又は雨水貯槽とし、又は容器を調理鍋として加熱できるようにした防災具である。しかしながら、容器として用いた場合には、底面が球面となり置き方が不安定であった。
特許文献2は、非常用ヘルメットで、ヘルメットに照明装置とラジオと電池を収納できるようにした物である。
特許文献3は、防災用品収納具で、ヘルメットやラジオ,電池,保存食,救急薬品等の防災用品を一箇所に纏めて壁に掛けておくようにしたものである。
特許文献4は、救急用医薬医療用品備付け頭部保護用ヘルメットで、ヘルメット本体に医薬医療品収納室を設ける,あるいはヘルメット外部に医薬品をカセットに収容しヘルメットに取り付けるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のヘルメットは、ヘルメットの上部を平らにし、災害避難後にはヘルメットを上下逆さまにして身の回りの小物入れとして使用でき、また、不幸にして負傷した場合でも速やかに手当てができるように救急セットを具備したヘルメットを提供するものである。
【0005】
本発明のヘルメットは、災害避難後にヘルメットを上下逆さまにして使用するため、ヘルメットの上端部分を曲面でなく平らにしている。
上端部分を平らになるようにする方法として、上部を平面にする方法,あるいは上部に高台状に輪を取り付ける方法,あるいは二本もしくは複数の部材を用いてその上部を平らにする方法、あるいは円柱もしくは球もしくは角柱の部材を複数用いて設置し、各々の上面の延長線上で平らになるように部材を設置するようにしたものである。
【0006】
次に、災害被災時にけが等の負傷した時に速やかに処置できるように、ヘルメットに医薬品及び医薬用品等を収納する収納具を設け、負傷した場合には、収納具から医薬品及び医薬用品等を取り出して速やかに手当ができるように収納具を設置している。
【0007】
また収納具をヘルメットから取り外し、収納具を分解することにより、風呂敷あるいは三角巾の代用として使用できるようにしている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のヘルメット1を使用することにより、
災害発生時には、本発明のヘルメット1をかぶって避難し、頭部の保護をするだけでなく、避難後に安全が確認されて後はヘルメットを小物入れとして活用が可能となる。
また、不幸にして負傷をしてしまった場合にでも、装備している医薬品及び医薬用品等の救急セットにより速やかに応急の手当てが可能となる。
【0009】
特に、平成7年に発生した関西淡路大震災のように、6000人を超す死傷者と数万人の負傷者にとって初期の対応が重要視されている。
この震災の場合でも、軽傷者は比較的早い時間に自分で病院等医療機関にたどり着き、手当てを受けている。
しかしながら、重傷者は救助者らによって救助され、病院等医療機関に搬入されるが、医師達は先に到着した軽傷者の対応に追われており、遅れて来た重傷者になかなか手が回らなかったことが後に判明した。
さらに、医薬品は使い切ってしまい在庫がなく、医薬品の手配が出来ない状態になってしまっていた。
このために助かる命も落としてしまうような報告があった。
【0010】
このような場合でも、軽傷者は自分あるいは付近にいる人がヘルメット1から医薬品を取り出し対応すれば、医師は後で搬入された重傷者に対し、速やかに対応が可能となり多くの命が救えることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のヘルメット1を使用した形態を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0012】
図1は本発明に係るヘルメット1の外観図で、ヘルメットの上部を平面11にした実施例である。
上部を平面11にしたことにより、避難後には従来置き場所で邪魔になっていたヘルメットを、上下を逆にすることにより床上等に置いたときでも安定し、身の回りの小物入れとして使用が可能となる。
【0013】
図2は、本発明に係るヘルメット1の上部を平らにする方法である。
aはヘルメット1の上部を高台状に輪12を取り付ける方法,bは上部を平らにするために二本あるいは複数の部材13を用いてその上部を平らにする方法,cは円柱14あるいは球15を複数用いて、各々の上面の延長線上で平らになるように部材を設置する方法。
また、dは角柱の部材16を複数用いて、各々の上面の延長線上で平らになるように部材を設置する方法もある。
【0014】
図3は、本発明に係るヘルメット1に装備される収納具2を設けた実施例である。
災害被災時にけが等の負傷した時に速やかに処置できるように、ヘルメット1に医薬品及び医薬用品等を収納する収納具2を設け、負傷した場合には、収納具2から医薬品及び医薬用品等を取り出して負傷箇所の手当てをするように装備している。
【0015】
図4は、本発明に係るヘルメット1に装備される医薬品及び医薬用品等を収納する収納具2の作り方の実施例である。
図4aのように布21をイ−イの点線から二つ折にして布22を作る。
次に図4bのように布22の上下ロの点線にて折り曲げ、布23を作る。
次に図4cは、布23の折り曲げた布の両端ハを糸で縫い合わせポケット状にする。
次に図4dは、布24の縦中央を折り曲げ、収納具2を作る。
次に収納具2を図示はしていないがヘルメット1の内側と内側に装備している保護帽を頭部に保持し、衝撃を緩和する部品であるハンモックとヘルメット1の間を通し装着する。
【0016】
図5は、本発明のヘルメット1に係る収納具2に装備されるの医薬品の実施例である。
医薬品3としては、液体薬品,軟膏薬品,粉末薬品,粒状薬品等がある。
従来の医薬品は、液体薬品例えば消毒薬,傷薬,生理食塩水等はプラスチック状の容器に収納されていた。
また、軟膏薬品例えば塗薬はプラスチックケースあるいはチューブ状の容器に収納されていた。
これでは、ヘルメットに装備するためにはかさばってしまう。
そこで、液体薬品,軟膏薬品の医薬品を薬品によって化学変化を起こさない柔軟性のある袋31,33に封入し、使用時には袋の端を切って使用する。
袋31は医薬品を1つの袋に封入した形状であり32は袋31のAB断面図であり、また、袋33は2つあるいは複数の袋に封入した形状であり34は袋33のAB断面図である。
【0017】
図6は、本発明に係るヘルメット1に装備される応急の手当てに必要な医薬品3を取り扱うための医薬用品4および補助用具の実施例である。
装備する物として三角巾41は応急処置用として使用し、ガーゼ42あるいは,および包帯42を折畳んでおき、手袋43は避難時に手を守るための例えば軍手のような厚手の手袋,あるいは負傷した時の処置を行うために必要な薄手の手袋(ディスポ)であり、綿棒44、割り箸45、毛抜き46あるいはピンセット、ハサミ47等である。
これらは、避難時および負傷時に傷の手当てに使用する。
この他に、絆創膏,アルコールを含んだ濡れティシュを装備してもよい。
また、蒸留水,常備薬,胃腸薬品等を装備してもよい。
また、被災時に助けを求める時に必要な笛48を装備してもよい。
これらの補助用具は、必要に応じて装備し使用される。
【0018】
図7は、本発明に係るヘルメット1に装備される収納具2のポケットに収納されるの医薬品及び医薬用品等の救急セットの実施例である。
応急の手当てに必要な医薬品3および医薬品3を取り扱うための医薬用品4および補助用具を収納する。
収納の仕方としてA−Aを基準として下面にやわらかい物、例えば三角巾41,ガーゼ42,手袋43(ディスポ)等を入れ、反対面には硬い物、例えば綿棒44,割り箸45,ピンセット46,ハサミ47等を入れ、二つ折りにしてやわらかい物を収納した方この場合は下面をヘルメット1の内側になるよう装備する。
【0019】
図8は、本発明に係るヘルメット1に医薬品等をヘルメット1の内部に収容するようにした実施例である。
図8bは図8aのAAの断面図である。
51から53は、図5および図6で示した本発明に係るヘルメット1に装備される応急の手当てに必要な医薬品3および三角巾41,ガーゼ42,手袋43等の弾力性のある物をヘルメット1の内部に収容するようにした実施例である。
【0020】
図9は、図2のbで示した本発明に係るヘルメット1の内部に長形の物を収容するようにした実施例である。
図9bは図9aのAAの断面図である。
上部を図2bで示した部材13を一体化成型し、内部に出来た空間54および55を利用して長形のもの、例えばチュウブ状の薬品あるいは毛抜き46あるいはピンセット等を収容するようにした実施例である。
【0021】
図10は、本発明に係るヘルメット1に装備される応急の手当て等に必要なロープ61をヘルメット1の外部に巻き装備した実施例である。
【0022】
図11aは、本発明に係るヘルメット1を金属製の材料で造り、ヘルメット1の左右に取っ手71を取り付けた実施例である。
図11bは、ヘルメット1の内部の部品を取り外しナベとして利用した実施例である。
避難後には、従来置き場所で邪魔になっていたヘルメット1を利用して、身の回りの小物入れにする。あるいは、ナベとして利用が可能となる。
【0023】
図12は、本発明に係るヘルメット1の外部に医薬品2および医薬用品3等を収容するために収納用ポケット19を取り付けた実施例である。
図示はしていないが収納用ポケット19に仕切りを作り、医薬品2および医薬品2を取り扱うための医薬用品3および補助用具を収納する。
【産業上の利用可能性】
【0024】
災害発生の避難時にはヘルメットにより、頭部を保護することはもちろん、避難後にはヘルメットを上下逆さまにして身の回りの小物入れとして利用する。更に不幸にして負傷した場合にも収納具から医薬品及び医薬用品等を取り出して速やかに手当が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明のヘルメット1の説明図。
【図2】本発明のヘルメット1の上部。
【図3】本発明のヘルメット1に装備される収納具2を設けた実施例。
【図4】本発明のヘルメット1に装備される収納具2の作り方の実施例。
【図5】本発明のヘルメット1の収納具2に装備されるの医薬品3の実施例。
【図6】本発明のヘルメット1の収納具2に装備されるの医薬用品4の実施例。
【図7】本発明のヘルメット1の収納具2に収納される救急セットの実施例。
【図8】本発明に係るヘルメット1の内部に医薬品等を収納した実施例。
【図9】本発明に係るヘルメット1の内部に長形の物を収容した実施例。
【図10】本発明に係るヘルメット1にロープ61を装備した実施例。
【図11】本発明に係るヘルメット1に取っ手71を装備した実施例。
【図12】本発明に係るヘルメット1の外部に医薬品等を収容した実施例。
【符号の説明】
【0026】
1 ヘルメット
2 収納具
3 医薬品
4 医薬用品および補助用具
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、災害発生の避難時にはヘルメットにより、頭部を保護することはもちろん、避難後にもヘルメットを活用できる機能を持たせたヘルメットである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘルメットは、障害物が頭部に当たり負傷を防止するのが目的であった。
また、ヘルメットに付属する技術としてたとえば次の開示参照によりヘルメットに関する方法がある。
【特許文献1】特開平08−215329号公報
【特許文献2】特開平08−218214号公報
【特許文献3】特開2000−116496号公報
【特許文献4】実願平06−003297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、これらの方法では、
先ず、従来のヘルメットは、外形をプラスチックのような硬質素材で作り、頭部に接するところにはクッション材や、中空になるように部材を設置していた。
しかしながら、ヘルメットは、頭部の保護をするだけの目的で制作されており、不幸にして人体が負傷をしてしまった場合には、手当てをする手段がなかった。
また、避難後のヘルメットは用済み後に、置く場所により邪魔になることがある。
例えば、特許文献1は、五徳防災具でヘルメットは、ほぼ放物曲面殻の容器にして、ヘルメットとして使用後は太陽光を反射して集光、集熱し、調理鍋に集熱でき、又は雨水貯槽とし、又は容器を調理鍋として加熱できるようにした防災具である。しかしながら、容器として用いた場合には、底面が球面となり置き方が不安定であった。
特許文献2は、非常用ヘルメットで、ヘルメットに照明装置とラジオと電池を収納できるようにした物である。
特許文献3は、防災用品収納具で、ヘルメットやラジオ,電池,保存食,救急薬品等の防災用品を一箇所に纏めて壁に掛けておくようにしたものである。
特許文献4は、救急用医薬医療用品備付け頭部保護用ヘルメットで、ヘルメット本体に医薬医療品収納室を設ける,あるいはヘルメット外部に医薬品をカセットに収容しヘルメットに取り付けるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のヘルメットは、ヘルメットの上部を平らにし、災害避難後にはヘルメットを上下逆さまにして身の回りの小物入れとして使用でき、また、不幸にして負傷した場合でも速やかに手当てができるように救急セットを具備したヘルメットを提供するものである。
【0005】
本発明のヘルメットは、災害避難後にヘルメットを上下逆さまにして使用するため、ヘルメットの上端部分を曲面でなく平らにしている。
上端部分を平らになるようにする方法として、上部を平面にする方法,あるいは上部に高台状に輪を取り付ける方法,あるいは二本もしくは複数の部材を用いてその上部を平らにする方法、あるいは円柱もしくは球もしくは角柱の部材を複数用いて設置し、各々の上面の延長線上で平らになるように部材を設置するようにしたものである。
【0006】
次に、災害被災時にけが等の負傷した時に速やかに処置できるように、ヘルメットに医薬品及び医薬用品等を収納する収納具を設け、負傷した場合には、収納具から医薬品及び医薬用品等を取り出して速やかに手当ができるように収納具を設置している。
【0007】
また収納具をヘルメットから取り外し、収納具を分解することにより、風呂敷あるいは三角巾の代用として使用できるようにしている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のヘルメット1を使用することにより、
災害発生時には、本発明のヘルメット1をかぶって避難し、頭部の保護をするだけでなく、避難後に安全が確認されて後はヘルメットを小物入れとして活用が可能となる。
また、不幸にして負傷をしてしまった場合にでも、装備している医薬品及び医薬用品等の救急セットにより速やかに応急の手当てが可能となる。
【0009】
特に、平成7年に発生した関西淡路大震災のように、6000人を超す死傷者と数万人の負傷者にとって初期の対応が重要視されている。
この震災の場合でも、軽傷者は比較的早い時間に自分で病院等医療機関にたどり着き、手当てを受けている。
しかしながら、重傷者は救助者らによって救助され、病院等医療機関に搬入されるが、医師達は先に到着した軽傷者の対応に追われており、遅れて来た重傷者になかなか手が回らなかったことが後に判明した。
さらに、医薬品は使い切ってしまい在庫がなく、医薬品の手配が出来ない状態になってしまっていた。
このために助かる命も落としてしまうような報告があった。
【0010】
このような場合でも、軽傷者は自分あるいは付近にいる人がヘルメット1から医薬品を取り出し対応すれば、医師は後で搬入された重傷者に対し、速やかに対応が可能となり多くの命が救えることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のヘルメット1を使用した形態を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0012】
図1は本発明に係るヘルメット1の外観図で、ヘルメットの上部を平面11にした実施例である。
上部を平面11にしたことにより、避難後には従来置き場所で邪魔になっていたヘルメットを、上下を逆にすることにより床上等に置いたときでも安定し、身の回りの小物入れとして使用が可能となる。
【0013】
図2は、本発明に係るヘルメット1の上部を平らにする方法である。
aはヘルメット1の上部を高台状に輪12を取り付ける方法,bは上部を平らにするために二本あるいは複数の部材13を用いてその上部を平らにする方法,cは円柱14あるいは球15を複数用いて、各々の上面の延長線上で平らになるように部材を設置する方法。
また、dは角柱の部材16を複数用いて、各々の上面の延長線上で平らになるように部材を設置する方法もある。
【0014】
図3は、本発明に係るヘルメット1に装備される収納具2を設けた実施例である。
災害被災時にけが等の負傷した時に速やかに処置できるように、ヘルメット1に医薬品及び医薬用品等を収納する収納具2を設け、負傷した場合には、収納具2から医薬品及び医薬用品等を取り出して負傷箇所の手当てをするように装備している。
【0015】
図4は、本発明に係るヘルメット1に装備される医薬品及び医薬用品等を収納する収納具2の作り方の実施例である。
図4aのように布21をイ−イの点線から二つ折にして布22を作る。
次に図4bのように布22の上下ロの点線にて折り曲げ、布23を作る。
次に図4cは、布23の折り曲げた布の両端ハを糸で縫い合わせポケット状にする。
次に図4dは、布24の縦中央を折り曲げ、収納具2を作る。
次に収納具2を図示はしていないがヘルメット1の内側と内側に装備している保護帽を頭部に保持し、衝撃を緩和する部品であるハンモックとヘルメット1の間を通し装着する。
【0016】
図5は、本発明のヘルメット1に係る収納具2に装備されるの医薬品の実施例である。
医薬品3としては、液体薬品,軟膏薬品,粉末薬品,粒状薬品等がある。
従来の医薬品は、液体薬品例えば消毒薬,傷薬,生理食塩水等はプラスチック状の容器に収納されていた。
また、軟膏薬品例えば塗薬はプラスチックケースあるいはチューブ状の容器に収納されていた。
これでは、ヘルメットに装備するためにはかさばってしまう。
そこで、液体薬品,軟膏薬品の医薬品を薬品によって化学変化を起こさない柔軟性のある袋31,33に封入し、使用時には袋の端を切って使用する。
袋31は医薬品を1つの袋に封入した形状であり32は袋31のAB断面図であり、また、袋33は2つあるいは複数の袋に封入した形状であり34は袋33のAB断面図である。
【0017】
図6は、本発明に係るヘルメット1に装備される応急の手当てに必要な医薬品3を取り扱うための医薬用品4および補助用具の実施例である。
装備する物として三角巾41は応急処置用として使用し、ガーゼ42あるいは,および包帯42を折畳んでおき、手袋43は避難時に手を守るための例えば軍手のような厚手の手袋,あるいは負傷した時の処置を行うために必要な薄手の手袋(ディスポ)であり、綿棒44、割り箸45、毛抜き46あるいはピンセット、ハサミ47等である。
これらは、避難時および負傷時に傷の手当てに使用する。
この他に、絆創膏,アルコールを含んだ濡れティシュを装備してもよい。
また、蒸留水,常備薬,胃腸薬品等を装備してもよい。
また、被災時に助けを求める時に必要な笛48を装備してもよい。
これらの補助用具は、必要に応じて装備し使用される。
【0018】
図7は、本発明に係るヘルメット1に装備される収納具2のポケットに収納されるの医薬品及び医薬用品等の救急セットの実施例である。
応急の手当てに必要な医薬品3および医薬品3を取り扱うための医薬用品4および補助用具を収納する。
収納の仕方としてA−Aを基準として下面にやわらかい物、例えば三角巾41,ガーゼ42,手袋43(ディスポ)等を入れ、反対面には硬い物、例えば綿棒44,割り箸45,ピンセット46,ハサミ47等を入れ、二つ折りにしてやわらかい物を収納した方この場合は下面をヘルメット1の内側になるよう装備する。
【0019】
図8は、本発明に係るヘルメット1に医薬品等をヘルメット1の内部に収容するようにした実施例である。
図8bは図8aのAAの断面図である。
51から53は、図5および図6で示した本発明に係るヘルメット1に装備される応急の手当てに必要な医薬品3および三角巾41,ガーゼ42,手袋43等の弾力性のある物をヘルメット1の内部に収容するようにした実施例である。
【0020】
図9は、図2のbで示した本発明に係るヘルメット1の内部に長形の物を収容するようにした実施例である。
図9bは図9aのAAの断面図である。
上部を図2bで示した部材13を一体化成型し、内部に出来た空間54および55を利用して長形のもの、例えばチュウブ状の薬品あるいは毛抜き46あるいはピンセット等を収容するようにした実施例である。
【0021】
図10は、本発明に係るヘルメット1に装備される応急の手当て等に必要なロープ61をヘルメット1の外部に巻き装備した実施例である。
【0022】
図11aは、本発明に係るヘルメット1を金属製の材料で造り、ヘルメット1の左右に取っ手71を取り付けた実施例である。
図11bは、ヘルメット1の内部の部品を取り外しナベとして利用した実施例である。
避難後には、従来置き場所で邪魔になっていたヘルメット1を利用して、身の回りの小物入れにする。あるいは、ナベとして利用が可能となる。
【0023】
図12は、本発明に係るヘルメット1の外部に医薬品2および医薬用品3等を収容するために収納用ポケット19を取り付けた実施例である。
図示はしていないが収納用ポケット19に仕切りを作り、医薬品2および医薬品2を取り扱うための医薬用品3および補助用具を収納する。
【産業上の利用可能性】
【0024】
災害発生の避難時にはヘルメットにより、頭部を保護することはもちろん、避難後にはヘルメットを上下逆さまにして身の回りの小物入れとして利用する。更に不幸にして負傷した場合にも収納具から医薬品及び医薬用品等を取り出して速やかに手当が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明のヘルメット1の説明図。
【図2】本発明のヘルメット1の上部。
【図3】本発明のヘルメット1に装備される収納具2を設けた実施例。
【図4】本発明のヘルメット1に装備される収納具2の作り方の実施例。
【図5】本発明のヘルメット1の収納具2に装備されるの医薬品3の実施例。
【図6】本発明のヘルメット1の収納具2に装備されるの医薬用品4の実施例。
【図7】本発明のヘルメット1の収納具2に収納される救急セットの実施例。
【図8】本発明に係るヘルメット1の内部に医薬品等を収納した実施例。
【図9】本発明に係るヘルメット1の内部に長形の物を収容した実施例。
【図10】本発明に係るヘルメット1にロープ61を装備した実施例。
【図11】本発明に係るヘルメット1に取っ手71を装備した実施例。
【図12】本発明に係るヘルメット1の外部に医薬品等を収容した実施例。
【符号の説明】
【0026】
1 ヘルメット
2 収納具
3 医薬品
4 医薬用品および補助用具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
災害発生時には、ヘルメットを頭にかぶり避難し、ヘルメットをかぶることにより落下物から頭部を守るヘルメットであって、
避難後にはヘルメットを上下逆さまにして身の回りの小物入れとして使用するために、ヘルメットを床上等に安定して置けるようにヘルメットの上部を平にしたことを特徴とした災害対策用ヘルメット。
【請求項2】
上記ヘルメットは、災害被災時には、けが等の負傷した時に速やかに手当てができるようにヘルメットに医薬品及び医薬用品等の救急セットを具備したことを特徴とした請求項1記載の災害対策用ヘルメット。
【請求項1】
災害発生時には、ヘルメットを頭にかぶり避難し、ヘルメットをかぶることにより落下物から頭部を守るヘルメットであって、
避難後にはヘルメットを上下逆さまにして身の回りの小物入れとして使用するために、ヘルメットを床上等に安定して置けるようにヘルメットの上部を平にしたことを特徴とした災害対策用ヘルメット。
【請求項2】
上記ヘルメットは、災害被災時には、けが等の負傷した時に速やかに手当てができるようにヘルメットに医薬品及び医薬用品等の救急セットを具備したことを特徴とした請求項1記載の災害対策用ヘルメット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2008−25034(P2008−25034A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−195019(P2006−195019)
【出願日】平成18年7月18日(2006.7.18)
【出願人】(392000394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月18日(2006.7.18)
【出願人】(392000394)
【Fターム(参考)】
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