説明

炭酸ガス発生装置

【課題】家庭等で手軽に使用でき、温熱効果に優れ、人体の下肢の疲れ、だるさ、重さ、むくみや、冷え等の症状を改善することができる炭酸ガス発生装置を提供すること。
【解決手段】足裏を接触させて足を載置可能な足置き部(2)と、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤を収納する剤収納部(3)と、下肢乃至足の甲を包囲して覆う空間を形成する下肢覆い部(5)とを具備し、上記下肢覆い部(5)の下方内部に上記足置き部(2)を配置して接合し、上記剤収納部(3)内で炭酸ガス及びスチームを発生させ、該炭酸ガス及びスチームを上記足置き部(2)の下方から上記下肢覆い部(5)内に上昇させるようにした炭酸ガス発生装置(1)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭等で手軽に足浴ができる炭酸ガス発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
女性や立ち仕事をする人には、下肢の疲れ、だるさ、重さ、むくみや、冷え等の症状に悩んでいる人が多い。このような症状の改善や足を温める心地よさ等から足湯が注目され、温泉施設等において足湯施設を有するところが増えている。また、家庭で利用できる足湯装置として、気泡等の発生する装置にお湯を入れて使用するフットバスが市販されている。
【0003】
更に、人体の下肢の血行促進や冷えの改善を目的として、家庭等で利用できる血行促進装置が提案されている。例えば、特許文献1には、温浴槽と、該温浴槽にスチーム及び炭酸ガスを供給するスチーム生成部及び炭酸ガス生成部とを有する血行促進装置が記載されている。また、特許文献2には、人体表面の局部に装着し人体表面とともに密閉空間部を形成するカバー体と、該密閉空間部に炭酸ガス及びスチームを供給する手段とを有する血行促進装置が記載されている。
【0004】
しかし、特許文献1に記載されている血行促進装置は、電気ヒーターで水を加熱することによりスチームを生成し、電気分解によって炭酸ガスを生成するものであるため、スチーム生成部及び炭酸ガス生成部の構造が複雑なものであり、また電気を使用するため携行性に劣るものである。また、特許文献2には、炭酸ガス及びスチームを供給する手段について具体的に記載されていない。
【0005】
【特許文献1】特開2006−34613号公報
【特許文献2】特開平7−171189号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、家庭等で手軽に使用でき、温熱効果に優れ、人体の下肢の疲れ、だるさ、重さ、むくみや、冷え等の症状を改善することができる炭酸ガス発生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、足裏を接触させて足を載置可能な足置き部と、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤を収納する剤収納部と、下肢乃至足の甲を包囲して覆う空間を形成する下肢覆い部とを具備し、上記下肢覆い部の下方内部に上記足置き部を配置して接合し、上記剤収納部内で炭酸ガス及びスチームを発生させ、該炭酸ガス及びスチームを上記足置き部の下方から上記下肢覆い部内に上昇させるようにした炭酸ガス発生装置を提供することにより、前記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の炭酸ガス発生装置によれば、簡便な手段で炭酸ガス及びスチームを発生させることができ、人体の下肢に効率良く且つ充分な炭酸ガス及びスチームを接触させることができ、該炭酸ガス及びスチームの温熱効果により、下肢の疲れ、だるさ、重さ、むくみや、冷え等の症状を改善することができ、また足湯と同様の下肢を温める心地よさを与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の炭酸ガス発生装置を、図1〜図5に示す好ましい実施形態に基づいて説明する。図1は、本発明の炭酸ガス発生装置の一実施形態を下肢に装着した状態で示す斜視図である。
本実施形態の炭酸ガス発生装置1は、足裏を接触させて足を載置可能な足置き部2と、該足置き部2の下方に設けられた剤収納部3と、該足置き部2及び該剤収納部3を内部に収納する箱状体4と、該足置き部2の上方に設けられた、下肢乃至足の甲を包囲して覆う空間を形成する下肢覆い部5とから構成されている。
【0010】
上記足置き部2は、図2に示すように、両足の足裏を接触させて両足を載置可能な足載置板21と、該足載置板21を支持する4本の支柱22とから構成されている。足載置板21は、その足裏接触面である天面を、多数の突起23を該天面の一面に亘って設けて凹凸形状となしてある。4本の支柱22は、足載置板21の中央下部に上記剤収納部3を配置し得る空間が形成されるように、足載置板21の四隅にそれぞれ設けてある。
【0011】
また、上記剤収納部3は、図3及び図5に示すように、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7を収納し得る、上面に開口部を有する箱体となしてあり、箱状体4内に、その側部から出入自在に設けられている。図3中の41は、剤収納部3を出入させるためのレールである。
【0012】
上記足置き部2、上記剤収納部3及び上記箱状体4は、プラスチック製であり、図4に示すように、足置き部2と剤収納部3を箱状体4内に配置できるように形成されている。即ち、足置き部2は、足載置板21が箱状体4の開口部を覆うように配置できるように形成され、また剤収納部3は、箱状体4の内部で該足載置板21の中央下方に配置できるように形成されている。足載置板21の先端部、後端部及び側面部と箱状体4の内壁面との間には、それぞれ隙間が形成されるようにして、剤収納部3で発生する炭酸ガス及びスチームが、これらの隙間を介して下肢覆い部5内に上昇するようになしてある。
また、上記箱状体4は、図3及び図4に示すように、その開口部の周縁の外周を段部42となしてある。
【0013】
上記下肢覆い部5は、プラスチックフイルム製の筒状物であり、図1に示すように、上記箱状体4の開口部の外周縁の段部42に嵌合する環状連結具51により、その下部開口部の周縁が、上記箱状体4の開口部の周縁に接合されるようになっている。また、上記下肢覆い部5は、図1に示すように、その上部開口部の周縁に、人体の下肢に下肢覆い部5を固定するための固定バンド52が設けられている。
【0014】
本実施形態の炭酸ガス発生装置1を使用するにあたっては、まず、図4に示すように、足置き部2と剤収納部3を箱状体4内に配置し、次いで図1に示すように、該箱状体4の開口部の周縁に、下肢覆い部5の下部開口部の周縁を環状連結具51により接合する。
【0015】
次に、例えば椅子等に腰掛けた状態で、下肢覆い部5の上部開口部から下肢覆い部5内に両足を入れ、足置き部2の足載置板21の上に両足を載置する。次いで、下肢覆い部5を引き上げて、図1に示すように、下肢覆い部5の上部開口部の周縁を、該周縁に設けられた固定バンド52により太股当たりに固定する。これによって、剤収納部3、足置き部2及び下肢覆い部5に亘り、密閉された連通空間6が形成される。この連通空間6は、一般には16〜20L程度の大きさに形成されるのが好ましく、その範囲内において、剤収納部3に収納される炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤の炭酸ガス及びスチーム発生能等によって、その大きさを適宜調整するのが好ましい。
【0016】
次に、図5に示すように、箱状体4から剤収納部3を引き出し、水の添加により炭酸ガス及びスチームを発生する炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7を剤収納部3に入れ、次いでコップ8等に入れた水9を剤収納部3内に注ぐ。水を注いだ後、剤収納部3を箱状体4内に戻す。これにより、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7が、水9と反応して崩壊し、炭酸ガス及びスチームが発生する。
本実施形態では、上記炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7として、水の添加により炭酸ガス及びスチームを発生する一体型剤であって、水添加時の崩壊性の異なる2種の錠剤7a及び7bを用いている。この炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7の詳細については後述する。
【0017】
剤収納部3内で発生した炭酸ガス及びスチームは、剤収納部3の開口部から流出し、図1の矢標に示すように、足載置板21の先端部、後端部及び側面部と箱状体4の内壁面との間に形成された隙間から下肢覆い部5内に上昇する。足載置板21の天面は、多数の突起23により凹凸形状となっているため、両足の足裏が足載置板21と全面接触しておらず、両足の足裏と足載置板21との間に隙間が形成されている。そのため、下肢覆い部5内に上昇した炭酸ガス及びスチームの一部が、両足の足裏と足載置板21との間の隙間に進入するため、炭酸ガス及びスチームを両足の足裏に接触させることができる。また、足載置板21の天面が凹凸形状、即ち伝熱緩衝構造となっているため、両足の足裏が、スチーム発生時の発熱により過度に加温されることがない。また、突起23を足裏のつぼの位置に合わせて配置することにより、足裏刺激効果を与えることもできる。
【0018】
剤収納部3内から下肢覆い部5内への炭酸ガス及びスチームの上昇は、下肢覆い部5内の炭酸ガス濃度が1%以上、特に20〜100%、スチーム発生割合が0.05g/L以上、特に0.2〜10g/Lとなるように、炭酸ガス及びスチームを上昇させることが皮膚に対する温熱効果等の観点から好ましい。
【0019】
足載置板21の先端部、後端部及び側面部と箱状体4の内壁面との間に形成された隙間の大きさは、特に制限されるものではないが、上記の炭酸ガス濃度及びスチーム発生割合とするためには、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7の炭酸ガス及びスチーム発生能等によって一概には言えないが、通常、箱状体4の開口部の面積Aと足載置板21の面積Bとの比(A/B)が1.05〜3、特に1.1〜2であることが好ましい。また、足載置板21の下面と剤収納部3の上部開口部の稜線との間の距離も、特に制限されるものではないが、同様な観点から、5〜200mm、特に10〜50mmであることが好ましい。
また、足載置板21の天面に設けられた突起23の高さは、足裏への炭酸ガス及びスチームの進入のし易さや足裏に対する温熱効果等の観点から、1〜15mm、特に1.5〜7mmであることが好ましい。
本実施形態では、上記のA/B比が1.3、足載置板21の下面と剤収納部3の上部開口部の稜線との間の距離が25mm、突起23の高さが1.5〜7mmである。
【0020】
本発明の装置で使用する炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7としては、水の添加により炭酸ガス及びスチームを発生する一体型剤が、簡便さ及び安全性等の観点から好ましい。この一体型剤は、水和反応によって発熱してスチームを発生させる発熱物質と、水の添加により炭酸ガスを発生させる炭酸塩及び有機酸とを含有する。
上記発熱物質としては、酸化カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム等の無機塩、活性化ゼオライト等が挙げられる。これらの発熱物質は、ポリエチレングリコール(PEG)、デキストリン、キサンタンガム、デンプン、グアーガム、カラギーナン、寒天、マンナン、ゼラチン、コラーゲン、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カゼイン、アルギン酸、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、可溶性デンプン、アルブミン、アルギン酸塩等の水溶性高分子で常法にて表面処理されたものが好ましい。
上記炭酸塩としては、重曹、炭酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム等が挙げられ、上記有機酸としては、フマル酸、コハク酸、リンゴ酸、アジピン酸、酒石酸、クエン酸、マロン酸、マレイン酸等が挙げられる。これらの炭酸塩や有機酸も、発熱物質と同様に水溶性高分子により表面処理を行うこともできる。
【0021】
上記一体型剤の剤型としては、錠剤の他、粉状、シート状等でもよく、1個で使用することも、同じ剤型の剤を複数個あるいは異なる剤型の剤を複数個組み合わせて使用することもできる。
【0022】
上記一体型剤は、下肢覆い部5内の炭酸ガス濃度及びスチーム発生割合を上述した範囲(炭酸ガス濃度が1%以上、スチーム発生割合が0.05g/L以上)内に3〜30分間、好ましくは5〜20分間維持し得るように、炭酸ガス及びスチームを発生するものが好ましい。このような一体型剤としては、水添加時の崩壊性の異なる2種以上の錠剤を用いるのが好ましい。水添加時の崩壊性の速い錠剤は即発熱し、水添加時の崩壊性の遅い錠剤は徐々に発熱するため、これらの崩壊性の異なる2種以上の錠剤を用いることにより、スチーム温感を直ぐに感じ且つ持続するように発熱量を制御することができる。上記錠剤の崩壊性は、錠剤の処方及び打錠圧等により適宜調整することができる。
【0023】
上記一体型剤は、通常、上記発熱物質の含有量を3〜600g、好ましくは20〜120g、上記炭酸塩の含有量を5〜80g、好ましくは10〜40g、及び上記有機酸の含有量を8〜120g、好ましくは20〜60gとするとよい。また、崩壊性の異なる錠剤として、水添加時の崩壊性の速い錠剤と水添加時の崩壊性の遅い錠剤を用いる場合、水添加時の崩壊性の速い錠剤は、上記発熱物質の含有量を3〜300g、好ましくは10〜60g、上記炭酸塩の含有量を1〜20g、好ましくは3〜10g、及び上記有機酸の含有量を2〜40g、好ましくは4〜16gとするとよく、水添加時の崩壊性の遅い錠剤は、上記発熱物質の含有量を3〜300g、好ましくは10〜60g、上記炭酸塩の含有量を4〜80g、好ましくは10〜30g、及び上記有機酸の含有量を8〜120g、好ましくは15〜45gとするとよい。
【0024】
水添加時の崩壊性の速い錠剤及び水添加時の崩壊性の遅い錠剤の好ましい一例を下記に示す。
〈水添加時の崩壊性の速い錠剤〉
処方:重曹 5.7g
フマル酸 8.4g
酸化カルシウム 30.0g
打錠圧:16MPa
錠剤の大きさ:径49mm×高19mm
この錠剤の炭酸ガス発生量は約2L(炭酸ガス濃度は下肢覆い部の容積が20Lとして約7%)、スチーム発生量は約10g(スチーム発生割合は下肢覆い部の容積が20Lとして約0.5g/L)である。
〈水添加時の崩壊性の遅い錠剤〉
処方:重曹 19.4g
フマル酸 28.7g
酸化カルシウム 30.0g
打錠圧:4MPa
錠剤の大きさ:径49mm×高28mm
この錠剤の炭酸ガス発生量は約6L(炭酸ガス濃度は下肢覆い部の容積が20Lとして約21%)、スチーム発生量は約10g(スチーム発生割合は下肢覆い部の容積が20Lとして約0.5g/L)である。
【0025】
これらの錠剤は、取り扱いや使用後の錠剤の残滓の処理を容易にするために、水、炭酸ガス及びスチームが透過し得るガーゼ等の布製又は不織布ネット製等の剤収容袋に収納して使用することが好ましい。
【0026】
また、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤7に添加する水の量としては、炭酸ガス発生剤に対してはその0.3〜3倍量(質量基準、以下同じ)、スチーム発生剤に対してはその0.3〜3倍量が好ましく、炭酸ガス発生剤とスチーム発生剤とを合わせた一体型剤に対してはその0.3〜3倍量が好ましい。
【0027】
以上、本発明の炭酸ガス発生装置を図1〜図5に示す好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明の炭酸ガス発生装置は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。要は、足置き部2は、足裏を接触させて足が載置可能であればよく、剤収納部3は、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤が収納可能であればよく、下肢覆い部5は、下肢乃至足の甲を包囲して覆う空間を形成し得るものであればよく、そして、該足置き部2、該剤収納部3及び該下肢覆い部5が、該下肢覆い部5の下方内部に該足置き部2が配置され、該剤収納部3で発生する炭酸ガス及びスチームを、該足置き部2の下方から該下肢覆い部5内に上昇させ得るように構成されていればよい。例えば、本実施形態では足置き部2を、足載置板21とそれを支持する4本の支柱22からなる構成としたが、足置き部2を足載置板21のみからなる構成とし、該支柱を設ける代わりに箱状体4の内周壁の一部に係止部を突設して、該係止部で足載置板21を支持するようにしてもよい。また、足置き部2と箱状体4とを一体成形してもよい。また、本実施形態では下肢覆い部5と箱状体4とを環状連結具51により接合する構成としたが、下肢覆い部5の下部開口部の周縁又は該周縁の近傍と、箱状体4の開口部の周縁又は該周縁の近傍とを一体的に接合してもよい。
【0028】
また、伝熱緩衝の観点から、足載置板21を、その内部に空気層や蓄熱液体層を設けた多層構造体としたり、ウレタンフォームのような独立気泡構造体としてもよい。また、足載置板21の下に遮熱板を設けて、剤収納部3内でのスチーム発生時の熱が足載置板21の下面に直接伝わらないようにしてもよい。
【0029】
また、本実施形態では下肢覆い部5をプラスチックフイルム製の筒状物としたが、図6に示すように、プラスチック板等により形成した箱体5’としてもよい。該箱体5’は、その上面に、両足の挿入口5aを有し、該挿入口5aの周縁には、上部開口部の周縁に固定バンド52を有するプラスチックフイルム製の筒状物5bの下部開口部の周縁が接合されている。
また、図7に示すように、該箱体5’は、両足の挿入口5aを有する上面の代わりに、該箱体5’の開口部の周縁に、上部開口部の周縁に固定バンド52を有するプラスチックフイルム製の筒状物5cの下部開口部の周縁を接合した構成としてもよい。
【0030】
また、上記箱体5’や箱体状の剤収納部3は、例えば図8に示すように、折り畳み構造とすることにより、不使用時の収納性及び携行性を向上させることができる。
【0031】
また、本発明の装置は、両足に適用する形態のものに限定されるものではなく、図9に示すように、片足別に適用する形態のものでもよい。図9に示す実施形態は、片足別に、足置き部2及び剤収納部3を内部に収納する箱状体4と、下肢覆い部5とが、ブーツ状に一体成形されたものである。該実施形態における足置き部2及び剤収納部3の構造は、足置き部2の足載置板21が片足載置用の大きさ及び形状である以外は、図1〜5に示す実施形態における足置き部2及び剤収納部3の構造と同様である。図9には、右足用のものと左足用のものとを示したが、形状を右足又は左足の形状に特定せずに、右足と左足の兼用が可能な形状としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の炭酸ガス発生装置の一実施形態を下肢に装着した状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示す実施形態で用いられている足置き部を示す斜視図である。
【図3】図1に示す実施形態で用いられている剤収納部3を箱状体4から引き出した状態で示す斜視図である。
【図4】図1に示す実施形態において、足置き部2及び剤収納部3を箱状体4の内部に収納した状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示す実施形態において、剤収納部に収納した炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤に水を添加する状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の炭酸ガス発生装置の他の実施形態を下肢に装着した状態で示す斜視図である。
【図7】本発明の炭酸ガス発生装置のさらに別の実施形態を下肢に装着した状態で示す斜視図である。
【図8】本発明の炭酸ガス発生装置で用いられる折り畳み構造の箱体の一例を、折り畳む様子により示す斜視図である。
【図9】本発明の片足別タイプの炭酸ガス発生装置の一実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 炭酸ガス発生装置
2 足置き部
3 剤収納部
4 箱状体
5 下肢覆い部
6 連通空間
7 炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤
21 足載置板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足裏を接触させて足を載置可能な足置き部と、炭酸ガス発生剤及びスチーム発生剤を収納する剤収納部と、下肢乃至足の甲を包囲して覆う空間を形成する下肢覆い部とを具備し、
上記下肢覆い部の下方内部に上記足置き部を配置して接合し、上記剤収納部内で炭酸ガス及びスチームを発生させ、該炭酸ガス及びスチームを上記足置き部の下方から上記下肢覆い部内に上昇させるようにした炭酸ガス発生装置。
【請求項2】
上記足置き部は、足裏を接触させて足を載置可能な足載置板を有し、上記下肢覆い部は、該足置き部の上方に設けられ、上記剤収納部は、該足置き部の下方に設けられ、かつ上面に開口部を有する箱状体の内部に設けられており、
上記足載置板は、該箱状体の開口部を覆うように配置され、上記剤収納部は、該箱状体の内部で該足載置板の下部に配置され、上記下肢覆い部は、その下部開口部の周縁又は該周縁の近傍が、上記箱状体の上記開口部の周縁又は該周縁の近傍に連接されている請求項1記載の炭酸ガス発生装置。
【請求項3】
上記剤収納部、上記足置き部及び上記下肢覆い部に亘り、上記下肢覆い部の上方部を除き密閉された連通空間が形成されており、上記剤収納部で発生する炭酸ガス及びスチームを該連通空間に上昇させるようにした請求項2記載の炭酸ガス発生装置。
【請求項4】
上記足載置板は、複数本の支持体又は上記箱状体の内周壁の一部で支持される請求項2又は3記載の炭酸ガス発生装置。
【請求項5】
上記足載置板は、伝熱緩衝構造からなる請求項2〜4の何れかに記載の炭酸ガス発生装置。
【請求項6】
上記剤収納部は、上記箱状体内に、その側部から出入自在に設けられる請求項2〜5の何れかに記載の炭酸ガス発生装置。
【請求項7】
上記炭酸ガス発生剤及び上記スチーム発生剤は、水が添加されて炭酸ガス及びスチームを発生する請求項1〜6の何れかに記載の炭酸ガス発生装置。
【請求項8】
上記下肢覆い部内の炭酸ガス濃度が1%以上、スチーム発生割合が0.05g/L以上となるように、上記剤収納部内から上記下肢覆い部内へ炭酸ガス及びスチームを上昇させる請求項1〜7の何れかに記載の炭酸ガス発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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