説明

無線宝くじを管理するシステム

宝くじシステムを提供する。宝くじチケットは、通信装置(モバイル装置など)を用いて購入することができる。購入されたチケットの販売手数料やその他のクレジットは、1つ又は複数の小売業者について、通信装置の位置(例えば、購入が行われた時点での)に少なくとも部分的に基づいて判定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、無線システムの分野に関し、特に、無線宝くじを管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
宝くじは、一般に知られている。宝くじでは、数名の参加者がチケットを購入する。それぞれの参加者は、賞を獲得する機会を表す。場合によっては、チケットの販売(セールス)からの収入の一部によって、勝利賞が提供される。多くの州には宝くじがあり、宝くじは通常、州によって運営される。州の大半では、いくつかの異なるゲームがある。例えば、即時勝利のスクラッチ・ゲーム、日ごとのゲームや、賞を獲得するためには参加者が少なくとも3つ又は4つの正しい数字を選ばなければならないゲームがある。多くの場合、宝くじシステムには、考えられる最大額の支払い又は賞を伴うゲームがある。このゲームには通常、6つの正しい数字を一組の数字(例えば、1から50まで)から選ぶことが関係する。
【0003】
賞獲得のオッズを計算することができる。単一の正しい数字を選ぶオッズは、使用可能な考えられる数字の数、及び使用されている数に依存する。例えば、6つの数字の何れも選ばれていないとし、選ぶことが可能な数字が50存在しているとし、合計で6つの数字が選択されるとした場合、特定の数字を正しく選ぶ機会は6つ存在している。1つの数字を正しく選ぶオッズはしたがって、50/6、すなわち8.33:1である。同様の計算を用いれば、1つの数字を引いた後に別の数字を正しく選ぶオッズを求めることが可能である。選択可能な数字で残っているものが49個存在しており、更に5つの数字が引かれる。よって、1つの数字を引いた後に数字を正しく選ぶオッズは、49/5、すなわち9.8:1である。オッズは、残りの数字を選ぶために計算することができる。6つの数字全てを選ぶオッズは次いで、個々の数字のオッズ全てを乗算することによって計算される。オッズは、50/6×49/5×48/4×47/3×46/2×45/1=15,890,700:1である。
【0004】
勝利賞(賞)は、種々の手法によって求め、支払うことができる。例えば、州宝くじは、1000万ドルのジャックポットを有し得る。実際のチケット収入は、ジャックポットよりもずっと大きい。通常、支払わなければならない更なる賞が存在している。更に、多くの州は宝くじ収入の大部分を用いて、種々のサービス及び機器に対する支払いを行う。宝くじ収入を用いて、教育、道路、災害救助、人的サービス・プログラム等の支払いを行うことができる。賞に残る収入分が求められると、賞自体は種々のやり方(数年間の間の年次の支払いや、一括支払いなど)で支払うことができる。
【0005】
通常、宝くじチケットは、州によって認可された小売業者によって販売される。小売業者は通常、店舗(コンビニエンス・ストアなど)である。小売業者には通常、特定のパラメータに基づいて販売手数料が支払われる。パラメータは、パーセンテージ、販売額、販売チケット数、手数料上限及びボーナスを含み得る。例えば、ニューヨークでは、小売業者には、宝くじチケットの販売の9%の手数料が支払われる。通常、手数料は販売のパーセンテージとして支払われ、販売を行う小売業者に支払われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の特定の実施例は一般に、無線宝くじを管理するシステムに関する。チケットは、無線通信装置を用いて購入することができる。販売手数料を支払うやり方を判定する満足なやり方が現在存在していない理由で、無線装置を用いて購入チケットを消費者が無線装置を用いて購入することを可能にするうえで問題が生じる。例えば、顧客は、携帯電話機を用いて購入した場合、小売業者から直接チケットを購入していない。したがって、本明細書及び特許請求の範囲記載の種々の実施例に記載されたような許容可能な解決策なしでは、さもなければ顧客にチケットを販売したことがあり得る小売業者は、そのチケットの販売手数料を失い得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施例では、コンテスト・システムを提供する。システムは、1つ又は複数のコンテスト・エントリの購入に対応する購入情報を受け取るよう動作可能なコンテスト・プラットフォームを含む。購入は、電子通信装置を用いて行うことができる。システムは、電子通信装置の位置を判定するよう動作可能な位置判定モジュールも含む。コンテスト・プラットフォームは、電子通信装置の位置に少なくとも部分的に基づいて、購入に関連した一又は複数の販売手数料を判定するよう動作可能でもある。購入は例えば、宝くじチケットの購入であり得る。
【0008】
別の実施例では、購入(例えば、宝くじチケットの購入)を行うために用いることができる電子通信装置を提供する。装置は、受信器、送信器、及びデータ入力装置を含む。データ入力装置は、ユーザからの入力を受け取る。入力は、コンテスト・エントリの購入に対応する。送信器は、入力をコンテスト・プラットフォームに送信するよう動作可能であり、電子通信装置の位置を判定するためにプラットフォームによって利用可能な信号を送信するよう更に動作可能である。プラットフォームは、位置に少なくとも部分的に基づいて、購入の販売手数料を更に判定することができる。
【0009】
別の実施例では、購入システムを備える。購入システムは、1つ又は複数のアイテムの購入に対応する購入情報を受け取るよう動作可能な購入管理プラットフォームを含む。購入は、電子通信装置を用いて行うことができる。購入システムは、電子通信装置の位置を判定するよう動作可能な位置判定モジュールを含み得る。購入管理プラットフォームは、電子通信装置の位置に少なくとも部分的に基づいて、購入に関連した一又は複数のクレジットを判定するよう更に動作可能であり得る。
【0010】
別の実施例では、電子通信装置を用いてセールス・クレジットを判定する方法を提供する。一工程は、電子通信装置の位置を判定する工程が関係する。別の工程は、位置に少なくとも部分的に基づいてクレジットを判定する工程が係わる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の種々の実施例は、数多くの利点の恩恵を受け得る。1つ又は複数の実施例が、後述する利点の一部若しくは全部の利点の恩恵を受け得るか、又は後述する利点の恩恵を全く受けないことがあり得る。
【0012】
1つの利点は、宝くじチケットなどのコンテスト・エントリを無線で購入することができ、関連した小売業者の手数料を公平に求め、配分することができることがある。別の利点には、電子通信装置を用いて購入を行うことができる利便性に少なくとも部分的による購入の増加がある。別の利点は、更なる関連データを作成し、かつ/又は、購入情報に関する1つ若しくは複数のイベントの実行を可能にするよう位置データなどの、購入に関連したデータを求め、捕捉し、記憶し、処理することができることである。別の利点は、電子装置を用いて購入を行うユーザに小売業者がメッセージを送出することが可能であり、前述のメッセージが、ユーザ位置に少なくとも部分的に基づき得るものであり、購入されるアイテムのタイプ(例えば、宝くじチケット)にも関連し得る。
【0013】
他の利点は、以下の図、明細書及びクレームから当業者が容易に分かるであろう。
【0014】
本発明をより深く理解するために、かつ、更なる特徴及び利点に関し、次に、下記明細書を添付図面とともに参照する。
【実施例】
【0015】
種々の実施例は一般に、宝くじサービスを提供するためのシステム及び手法に関し、特定の場合には、サービスが無線で行われる。よって、無線宝くじ活動を提供し、管理するようシステムを構成することができる。一構成によれば、宝くじチケットの無線販売について貸記するべき宝くじ小売業者を判定するようシステムが構成される。例えば、宝くじチケット小売業者としての外見上の区別がないシームレスなトランザクション(取引)として無線宝くじオプションをユーザがみることができる。しかし、1つ又は複数のパラメータに基づいて、システムは、宝くじチケットの特定の販売について貸記するか、又は併せて貸記する1つ又は複数の小売業者を判定する。これは、例えば、購入を行った時点での無線購入者の位置を判定することによって実現することができる。システムは次いで、購入者の位置に基づいて、貸記する対象の適切な宝くじ小売業者を判定することができる。例えば、システムは、トランザクション時点で購入者に最も近い小売業者に貸記するよう構成することができる。任意的には、システムは、購入者の特定の範囲内の小売業者全てに貸記するよう構成することができる。あるいは、購入者は、クレジットを貸記する小売業者として「ホーム」小売業者を設定することができる。ホーム小売業者は次いで、購入者の位置にかかわらず、貸記される。
【0016】
あるいは、特定の基準が満たされた場合にのみ購入者がチケットを購入することを可能にするようシステムを構成することができる。例えば、ユーザが広告(例えば、看板)と特定の距離内にある場合、かつ、適切なコードを装置上でユーザが入力した場合に、購入を行うことができる。前述の場合、広告/コードに関連した小売業者には、宝くじチケットの販売を貸記することができる。別の例では、システムは、購入者が特定の地所(例えば、特定のコンビニエンス・ストアの駐車場)に入った時点を判定するよう構成することができる。特定の境界内で、又は、特定の所定点の特定範囲内で購入者を位置特定すると、システムは、チケットを遠隔で(例えば、車から)購入者が購入することを認め得る。
【0017】
特定の関連した局面によれば、無線宝くじチケットを販売するか、又は、販売が貸記される販売業者は特定の範囲内で、チケットを購入するユーザにメッセージ(例えば、広告)を返信することができる。例えば、ユーザがチケットを購入した場合、購入者の1/4マイル内の4つの仲介業者は、ユーザにメッセージ(ユーザの装置上で視ることができる)を送ることが可能になり得る。販売業者の1つは、例えば、ユーザが訪問した場合に販売業者がユーザに無料コーヒーを提供する旨を示すメッセージを送り得る。メッセージは、売買業者の店舗への道順も含み得る。無線宝くじサービスは、基本通信サービスの付加サービス又は付随サービスとして提供することができる。
【0018】
例えば、図1に示すように、宝くじシステム10は1つ又は複数の通信装置12を含む。それぞれは、本明細書及び特許請求の範囲に記載するようにシステム10とユーザが相互作用することを可能にするためのディスプレイ14を有する。通信装置12は、システム10の他の構成要素と通信ネットワーク18を介して通信する。システム10には一又は複数の小売業者30も含む。前述の小売業者は(例えば)商品及び/又はサービスを販売する店舗であり得る。小売業者30には、本明細書及び特許請求の範囲記載の種々のパラメータ及び手法によって、装置12を介して行われる販売を貸記することができる。システム10は宝くじ管理プラットフォーム20も含む。プラットフォーム20は、少なくとも1つのプロセッサ21、少なくとも1つのメモリ22、及び少なくとも1つのネットワーク・インタフェース23を含む。プラットフォーム20は、1つ又は複数の通信装置12の位置を判定する位置判定モジュール24、及び、装置12を用いて行われる販売の手数料(やその他のクレジット)を判定する手数料判定モジュール26も含む。
【0019】
通信装置12は、情報(音声及び/又はデータの情報など)を電子的に送受信することができる何れかの装置を含み得る。通信装置12は、例えば、システム10によって認められる種々の動作をユーザが行うことを可能にするためのグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を表示するディスプレイ14を有し得る。前述の種々の動作は、宝くじチケットを購入し、装置12と、システム10の他の構成部分の何れかとの間で情報を通信する種々の局面の何れかに関し得る。
【0020】
特定の実施例は、宝くじチケットの販売によって説明するが、種々の実施例が、何れかのエントリ(限定なしで、コンテスト・エントリ、州宝くじ、スクラッチ宝くじ、インスタント宝くじを含む)の販売に適用可能である。コンサート・チケットやスポーツ・イベント・チケットなどの娯楽チケットの販売にも適用可能である。手数料を支払うことができる何れかの他の製品又はサービスの販売にも適用可能である。これは、商品及び地所の販売、旅行関連サービスの販売、証券やその他の投資商品の販売等を含む。
【0021】
通信装置12は無線通信装置であり得るが、本発明はそのように限定されない。装置12は限定なしで、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、ミニコンピュータ等を含み得る。通信装置12は、通信ネットワーク18との間で情報を送受信することができる。情報はネットワーク18とプラットフォーム20との間でも伝送される。情報は、前述の構成部分の何れかと、1つ又は複数の小売業者30との間で伝送することもできる。
【0022】
ネットワーク18に亘って伝送される情報は、無線宝くじシステムの動作に必要であるか、又は望ましい、何れかの形式での何れかの情報を含み得る。情報は、ディジタル又はアナログ、文書又は音声を含む何れかの形式で、全部を、又は組み合わせて、かつ、何れかの既知又は将来の伝送技術(例えば、有線技術又は無線技術を含み得る)に従って伝送することができる。無線技術は例えば、認可された技術、又は認可免除の技術を含み得る。用いることができる特定の技術には、符号分割多元接続(CDMA)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、WiFi(802.11x)、WiMax(802.16x)、公衆交換電話網(PSTN)、ディジタル加入者線(DSL)、総合ディジタル通信網(ISDN)や、ケーブルモデム技術が含まれるが、これらに限定されるものでない。これらは例に過ぎず、その他のタイプの通信手法が本発明の範囲内にあることを当業者は理解するであろう。更に、ユーザ、小売業者、及び無線宝くじプラットフォーム間での情報の通信に、更なる構成部分を用いることができる。前述の更なる構成部分には回線、中継回線、アンテナ、スイッチ、ケーブル、送信器、受信器、コンピュータ、ルータ、サーバ、光ファイバ伝送装置、中継器、増幅器等を含むが、これらに限定されるものでないものであり得る。
【0023】
一実施例によれば、通信ネットワークはセルラ・ネットワークを含む。セルラ・ネットワークは複数の基地局を含む。各基地局は対応するカバレージエリアを有する。基地局技術は一般的に知られている。基地局は、通常のセルラ・ネットワークに存在する何れのタイプのものでもあり得る。基地局は、重なるカバレージエリアを有し得る。更に、カバレージエリアは、セクタ化されていてもいなくてもよい。ネットワークも移動局を含む。移動局は、宝くじプラットフォームにアクセスし、宝くじ活動に参加するためにユーザによって用いられる通信装置12として機能する。ユーザは、無線信号の送受信を介して基地局のネットワークと接続する。通信ネットワークは、少なくとも1つの音声/データ・スイッチも含む。前述の音声/データ・スイッチは、専用のセキュアな地上通信線を介してネットワークの無線部分に接続することができる。宝くじプラットフォーム20は同様に、専用のセキュアな地上通信線を介して音声/データ・スイッチに接続することができる。例えば、音声/データ・スイッチは、移動交換センター(MSC)を介して基地局の無線ネットワークに接続することができ、音声/データ・スイッチとMSCとの間に地上通信線を設けることができる。
【0024】
ユーザは、通信ネットワークと通信しており、よって通信ネットワークの一部である移動局を介して宝くじプラットフォーム及び/又はシステムにアクセスする。移動局は、前述のネットワークと関連して動作可能な何れの電子通信装置でもあり得る。例えば、この特定の実施例では、移動局はセルラ電話機を含み得る。
【0025】
例えば、セルラ・ネットワークの場合、宝くじシステムは、自社ブランドのキャリヤ・ネットワークを用いることによってイネーブルすることができる。各基地局は、移動局ハンドセットとの間で秘密のセキュアな音声及び/又はデータ伝送を送受信するようセルラ・キャリヤによってプログラムされる。ハンドセットは好ましくは、ゲーム・ソフトウェア、及びキャリヤの認証ソフトウェアによって予めプログラムされる。基地局は、専用T1回線を介してスイッチと通信する。規制当局が必要とする場合、電話機上に暗号化を施すことが可能である。
【0026】
セルラ・ネットワークは、専用の閉じたシステムであり得る。移動局は基地局と通信し、基地局は中央スイッチに接続する。スイッチでは、音声通話が局所又は長距離で伝送される。特定のサービス・プロバイダの宝くじトラフィックは、ホスト場所にある宝くじサーバに中央スイッチから伝送される。
【0027】
ユーザが宝くじ活動を開始すると、ハンドセットは、対象の宝くじを許可及び/又は制御する管轄区域内に完全に入るよう企図されたセル又はセクタを含む基地局とのみ通話する。例えば、基地局は、州の境界線をまたがって信号を送受信するために十分近い場合、上記装置と通信することができないことがあり得る。宝くじ活動に顧客が上記装置を用いる場合、システムは、必要に応じて、音声通話の送受信を禁止することができる。更に、必要な場合、音声を完全に除去することが可能である。更に、インターネットに上記装置が「接続する」ことが許可されないことがあり得る。これによって、対象の宝くじ管轄区域の境界内で宝くじチケットの購入が始まり、終結し、「専用の」無線システムを回避又はバイパスすることが可能でないことの確実性の度合いが高くなることが保証される。特定の実施例では、一部のデータ及び/又は音声トラヒックは少なくとも部分的には、インターネットを介して通信することができる。あるいは、一部の実施例では、インターネットを含まない経路上でシステムの宝くじ活動に関する他の情報が伝送され一方、インターネットを含む経路を介して特定の非宝くじ情報を伝送することができる。更に他の実施例では、宝くじ情報も全面的又は部分的にインターネットを介して伝送することができる。このことは、例えば、インターネットを介した宝くじチケット購入を可能にする管轄区域内であてはまり得る。
【0028】
例えば、別の実施例では、通信ネットワークは、専用無線ネットワークを含む。専用無線ネットワークは例えば、802.11x(WiFi)ネットワーク技術を含み得る。種々のWiFiネットワークが通信ネットワークを備え得る。ネットワークは、その他の通信プロトコル(802.16x(WiMax)技術を含むがこれに限定されるものでない)を用いて専用無線ネットワークを提供することができる。更に、システム10はネットワークの組み合わせを含み得る。例えば、システム10は、専用無線ネットワーク、セルラ・ネットワーク(マルチチャネル・アクセス装置、又はセクタ化された基地局を含む)、及び衛星ネットワーク(1つ又は複数の衛星を含む)の組み合わせを含み得る。
【0029】
専用無線ネットワークに関して言えば、特定の手法によって、より小さなエリア(例えば、100-300フィートの範囲内)がカバーされ、超高速スループットが提供されるので、専用無線ネットワークは特に、位置特定及び識別情報検証の如何なる管轄区域の必要性にもよく適している。宝くじシステム10全体の構成及び説明は、例示を意図しているに過ぎず、本発明の範囲内で修正することができる。
【0030】
一実施例では、宝くじシステムのシステム・アーキテクチャは、
(1)大部分が802.11x(WiFi)技術及び/又は802.16x WiMax技術である無線LAN(ローカル・アクセス・ネットワーク)構成部分。ロバストなセキュリティ及び認証ソフトウェア、ゲーム・ソフトウェア、ウィンドウズ(登録商標)又はシンビアン(登録商標)オペレーティング・システムを中に一体化した移動体キャリヤ承認ハンドセット、
(a)無線データ保護に対してセキュアなCDMA技術、
(b)少なくとも2層のユーザ認証(移動体キャリヤによって提供されるユーザ認証、及び宝くじプラットフォーム・プロバイダーによって提供されるユーザ認証)、
(c)ゲーム・サーバーへの強制トンネリング(静的ルーティング)、
(d)アプリケーション層におけるエンドツーエンド暗号化、
(e)ファイアウォール及びDMZの関連技術、
(2)MWAN(メトロポリタン無線アクセス・ネットワーク)。許可されたポイントツーポイント・リンク、及び許可免除のポイントツーポイント・リンク、並びに、許可されたポイントツーマルチポイント技術及び許可免除のポイントツーマルチポイント技術、
(3)無線サービスが到達可能でない場所での接続性を提供するための専用MAN(メトロポリタン・アクセス・ネットワーク)T-1回線及びT-3回線、及び
(4)モバイル・スイッチから宝くじプラットフォームに戻る冗長な専用線通信。
【0031】
図1に更に示すように、通信装置12はネットワーク18を介して宝くじ管理プラットフォーム20と通信する。宝くじ管理プラットフォーム20は好ましくは、1つ又は複数のサーバ又はプロセッサ21を有する。サーバ又はプロセッサ21上には、種々の宝くじアプリケーション及び宝くじ管理アプリケーションが常駐している。前述のアプリケーションには、例えば、宝くじ販売アプリケーション、手数料判定アプリケーション、位置判定アプリケーション、宝くじトランザクション・トラッキング・アプリケーション及び情報伝送アプリケーションがあり得る。前述のアプリケーションは、1つ又は複数のソフトウェアモジュール内に実施することができる。アプリケーションは、考えられる何れの構成においても組み合わせることができる。更に、前述のアプリケーションは網羅的でなく、前述したか又は潜在的な宝くじ活動の何れかに関連した環境をユーザに提供するための他のアプリケーションが存在し得る。プロセッサ21は、本明細書及び特許請求の範囲記載の種々の機能又はモジュールに関連したソフトウェア、ルーチン、アプリケーション等の何れかを実行するよう動作可能である。プロセッサ21は、何れの適切なプロセッサ、コンピュータ、サーバ等であっても、それらの何れの組み合わせであってもよい。
【0032】
プラットフォーム20は、少なくとも1つのメモリ22も含む。メモリ22は、本明細書及び特許請求の範囲記載の種々のタスクをシステム10が実行するために必要な何れのデータ、ソフトウェア、パラメータ等も記憶するよう動作可能である。メモリ22は例えば、通信装置12の種々のユーザのユーザID、手数料を求めるために用いるパーセンテージやその他のパラメータ、システム10の固定構成要素の位置(一又は複数の小売業者30の位置など)等を記憶することができる。メモリ
22は、何れの適切なメモリ(1つ又は複数のランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リードオンリ・メモリ(ROM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、高速サイクルRAM(FCRAM)、スタティックRAM(SRAM)、フィールドプログラム可能なゲート・アレイ(FPGA)、消去可能なプログラマブルリードオンリ・メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリ・メモリ(EEPROM)、マイクロコントローラや、マイクロプロセッサを含む)でもあり得る。
【0033】
プラットフォーム20は、システム10内のその他の構成部分又は構成要素との間で情報を送受信するための少なくとも1つのネットワーク・インタフェース23も含む。
【0034】
宝くじ管理プラットフォーム20は、通信装置12の位置を判定するよう動作可能な位置判定モジュール24を含む。特定の位置からの宝くじチケットの購入(又はその他の宝くじ活動の実行)を、上記位置が1つ又は複数の基準を満たすか否かに応じて可能又は不能にするよう、関連した検証アプリケーションが更に動作可能であり得る。上記基準は例えば、宝くじ販売が法的に許可されている所定のエリア内に上記位置があるか否かであり得る。
【0035】
判定モジュール24において用いられる位置判定手法は、「ネットワーク・ベース」及び/又は「衛星ベースの」手法を含むが、前述のものに限定されないことがあり得る。例えば、ネットワーク・ベースの手法は、マルチラテレーション、三角測量や、ジオ・フェンシングなどの手法を含み得る。例えば、衛星ベースの手法は、全地球測位システム(GPS)手法を含み得る。
【0036】
前述の通り、セルラ手法は、少なくとも1つのセルラ・ネットワーク、移動体ネットワーク、音声ネットワーク及びデータ・ネットワークの使用を含み得る。特定の管轄区域での宝くじ活動の場合、位置判定手法には、対象の境界外で宝くじ活動が行われる可能性をなくすための、三角測量、全地球測位衛星(GPS)手法及び/又はジオ・フェンシングが関係し得る。三角測量は、通信装置12の位置を判定する手法として用いることができる。例えば、三角測量は、それぞれがGPS座標を有する複数の基地局で受信される、単一移動局からの信号強度を比較することによって達成することができる。前述の手法を用いて移動局(すなわち、通信装置)の位置を正確に特定することができる。次いで、上記位置を地図やその他のリソースと比較して、非承認エリアに移動局のユーザがいるか否かを判定することができる。
【0037】
何れの適切なタイプの位置判定手法を用いて、装置12の位置を判定し、本明細書及び特許請求の範囲記載の種々の宝くじ活動に参加することができるか否かを判定し、かつ/又は、装置の位置に基づいてセールス・クレジットを求めることもできる。前述の手法は、以下を含むが、これらに限定されるものでない。
【0038】
用いることができる手法の1つに「ジオ・フェンシング」がある。例えば、ジオ・フェンシングを用いて、規定の境界内にない装置をディセーブルすることができる。ジオ・フェンシングは、位置特定を行わず、むしろ、特定の境界内に移動局があることを確実にする。例えば、ジオ・フェンシングを用いて、州の境界線の向こうにある移動局が宝くじシステム10にアクセスしないことを確実にすることができる。用いることができる別の手法に三角測量がある。三角測量は、装置の位置を正確に(又はほぼ正確に)特定する。例えば、装置の位置を判定するために、3つの基地局間で装置を三角測量することができる。三角測量を用いて、特定エリアに装置(移動局など)があるか否かを識別することができる。連邦通信委員会(FCC)Phase
2 E911要件を満たすよう、本発明に関して利用される位置判定手法を規定することができる。地質調査所(GIS)の地質図を、通信装置の識別された座標をGIS地図の特徴または構成要素と比較して装置が特定エリアにあるか否かを判定するために利用することもできる。特定の位置に、又は特定の境界内にユーザがいることについての許容可能な確信度を確実にするか、又は提供するために用いることが可能な何れのタイプの位置検証(三角測量、ジオ・フェンシング、全地球測位衛星(GPS)手法、信号強度比較、到来時間差(TDOA)や何れかの他のタイプの位置判定手法)を用いることもできる。
【0039】
別の実施例では、位置検証は、どのネットワークあるいはネットワーク部分が通信装置によってアクセスされているかを示す特定の他の識別番号又は情報を用いたチャネル・アドレス検査若しくは位置検証を用いて達成される。識別番号をこの目的で用いるとした場合、例えば、位置検査の一手法によれば、参加者は携帯電話機によって宝くじシステムにアクセスする。携帯電話機の識別番号、又は携帯電話機によってアクセスされているネットワーク構成部分の識別番号によって、移動体ネットワークへの発信者の接続が識別される。上記番号は、発信者が、規定エリア内におり、特定の移動体ネットワーク上にいる旨を示す。宝くじプラットフォームにネットワークを介してこの情報を通信するためにサーバ・アプリケーションが携帯電話機上に存在し得る。関連した実施例では、識別番号又は識別情報が、第1のネットワーク・プロバイダから第2のネットワーク・プロバイダに転送される。例えば、発信者のホーム・ネットワークは、第2のプロバイダによって提供されるものであり得るが、発信者は、第1のプロバイダによって提供されるネットワーク上でローミングしている(管轄区域内にいる)。第1のプロバイダは、発信者が、適切な宝くじ活動を可能にする規定エリアにいるか又は適切な宝くじ活動を可能にしない規定エリアにいるかを第2のプロバイダが判定することを可能にするために識別情報を第2のプロバイダに転送する。好ましくは、宝くじプラットフォームは、種々の考えられる全世界の移動体ネットワーク識別番号を地域にマッピングするデータベースを保持するか、又は前述のデータベースにアクセスする。本発明は、携帯電話機に接続されているネットワーク、ネットワーク部分又はネットワーク構成部分を示す何れかの番号又はプロキシを用いることを想定している。識別番号は、基地局、基地局群、回線、チャネル、中継回線、スイッチ、ルータ、中継器等の1つ又は複数を含み得る。
【0040】
別の実施例では、ユーザが自分の携帯電話機を宝くじプラットフォームに接続すると、宝くじプラットフォームはネットワーク識別情報を引き出す。通信装置上の常駐ソフトウェアは、ユーザのログイン又はアクセスによって、ユーザの位置を(少なくとも部分的には識別情報に基づいて)判定し、メッセージを宝くじプラットフォームに送出する機能を組み入れることができる。位置を判定するのに用いられる識別番号又は識別情報は、国特有であっても州特有であっても町特有であっても、特定の他の定義可能な境界特有であってもよい。
【0041】
位置判定手法の何れかに関して、宝くじプラットフォームは、位置判定情報を周期的に更新することができる。例えば、これは、宝くじトランザクション中に、又は所定の時間間隔で行って、認可されていないエリアへの通信装置の移動が、ログイン時又は初期アクセス時のみでなく、宝くじ活動中に検出されることを確実にすることができる。
【0042】
よって、用いられている位置判定手法に応じて、宝くじ活動を許可するか禁止するかの判定は通信装置、宝くじプラットフォーム、又は、プラットフォームと通信装置との間で情報を伝送するために用いられている電気通信ネットワークの構成部分の何れか(例えば、基地局)で行うことができる。
【0043】
宝くじプラットフォーム20は、手数料判定モジュール26も含む。とりわけ、手数料判定モジュール26は、一又は複数の小売業者に支払うべき手数料を判定する。判定は少なくとも部分的には、1つ又は複数の通信装置12の位置(例えば、位置判定モジュール24によって判定される)に基づいて行うことができる。プラットフォーム20内に示すモジュール及び/又は構成部分は全て、モジュールの機能が提供される限り、別個であっても一体化されていても集中化されていても遠隔であっても重なっていてもその他の構成であってもよい。
【0044】
手数料判定モジュール26は、宝くじチケット購入に用いられた特定の装置12に最も近い小売業者30にそのチケットの販売を貸記するものとする旨を判定することができる。よって、その特定の小売業者は、そのチケットの販売に基づいて、何れかの対象手数料に対する権利がある。「小売業者」の語は限定的でないものとする。小売業者は、宝くじチケット(又は、購入される他のコンテスト・エントリ若しくは他の商品・サービス)の何れの流通業者でもあり得る。小売業者は個人、店舗、政府機関、流通業者、キオスク等であり得る。別の実施例によれば、手数料判定モジュールは、1つ又は複数の通信装置12(チケット購入に用いられる特定の装置12など)から特定の距離の範囲内の一又は複数の小売業者の位置に基づいて手数料を判定するよう動作可能であり得る。例えば、位置判定モジュール24は、チケット購入に用いられる装置12の位置を判定することができる。手数料判定モジュール26は、通信装置12の所定の(例えば、5マイル)半径の範囲内に二の小売業者30がある旨を判定することができる。手数料判定モジュール26は、二の小売業者30間でチケット販売の手数料が分配される旨を更に判定することができる。
【0045】
手数料判定モジュール26は、適切な手数料を判定するための更なるパラメータを用いることができる。前述のパラメータは限定なしで、1つ又は複数の装置12の位置、1つ又は複数の流通業者30の位置、1つ又は複数の装置12から1つ又は複数の小売業者30までの距離、予め選択されたユーザ選好、曜日、及び日次の情報、ゾーン境界、割り当てパラメータ、パーセンテージ等を含み得る。
【0046】
別の実施例によれば、所定のゾーンを設定することができる。購入が特定のゾーン内の装置を用いて行われた場合、そのゾーン内の小売業者の全て又は一部に販売が貸記される旨を判定することができる。
【0047】
別の実施例によれば、手数料判定モジュール26は、購入に用いられた装置12までのそれぞれの距離に基づいて複数の小売業者間で手数料を割り当てることができる。関連した例によれば、モジュール26は、手数料に対する権利を種々の小売業者(例えば、装置12の5マイル内の小売業者全て)がそれに応じて得るべきその所定のパーセンテージに基づいて手数料を判定することができる。例えば、特定の店舗は、その他の店舗より大きなパーセンテージの権利を得ることができる。
【0048】
少なくとも1つの実施例によれば、装置12のユーザは、一又は複数の小売業者を「ホーム」小売業者として予め選択することができる。例えば、これはユーザがよく訪ねる小売業者であり得る。その特定のユーザが装置12を用いて宝くじを購入すると、ホーム小売業者に販売が貸記される。この特徴は、本明細書及び特許請求の範囲記載の他のパラメータと無関係であっても組み合わせてもよい。例えば、装置12の位置にかかわらず、ホーム小売業者に販売を貸記することができる。別の例として、ホーム店舗には、全てが装置12から特定の距離内にある更なる小売業者と併せて、しかし、前述の小売業者よりも高いパーセンテージで貸記される。
【0049】
別の実施例によれば、装置12のユーザは、特定点から特定の距離内にその装置がある場合にしか、その装置を用いて購入を行うことができないことがあり得る。例えば、ユーザは、宝くじの広告を掲げた看板から特定の距離内にいなければならないことがあり得る。上記点から特定の距離内で購入が行われた場合、所定の受取人に販売(及び、該当する場合、手数料)が貸記される。この場合、広告主には、手数料又はその一部分を貸記することができる。
【0050】
関連した局面によれば、ユーザには、購入をするために通信装置GUI上に入力しなければならない1つ又は複数の考えられるコードが提示され得る。例えば、看板上、あるいは、店舗内の広告上、あるいは、特定のテレビ局の広告上にコードを表示することができる。チケットの購入に伴ってユーザが特定のコードを入力した場合、コードに関連した主体(例えば、広告主、広告が出されている店舗、又はコードを提供しているメディア主体)に、販売、及び結果として生じる手数料が貸記される。
【0051】
「手数料」の語は、何れの特定のタイプの手数料にも限定されない。手数料は単に、特定の実施例において、販売の認識又はクレジットを表し得る。手数料は、例えば、販売のパーセンテージとして払われる金銭的手数料であり得る。手数料は、他のタイプのインセンティブも含み得る。他のタイプのインセンティブには、何れかの適切なパラメータに基づいて判定される他のタイプの金銭的インセンティブ(ボーナスなど)がある。
【0052】
図2は、手数料判定モジュール26の動作に関する、位置判定モジュール24の動作の例を示す。図示したように、2つの通信装置210及び204それぞれが存在している。二の小売業者206及び208それぞれも存在している。例によれば、宝くじチケットは装置210を用いて購入することができる。位置判定モジュール24は、装置210が特定の位置にある旨を判定することができる。手数料判定モジュール26は、小売業者206が装置210の特定の所定半径203内の唯一の小売業者である旨を判定するために種々の小売業者の位置に関する情報を取り出すことができる。よって、装置210を用いて行われた宝くじチケットの販売のクレジット、及び、その販売から生じる何れかの手数料に対する権利を得る旨を判定することができる。
【0053】
図2に示す別の例では、宝くじチケットは装置204を用いて購入することができる。この場合、位置判定モジュール24は装置204の位置を判定する。手数料判定モジュール26は、種々の小売業者の位置を(例えば、記憶された情報に基づいて)判定することができ、小売業者206及び208のみが装置204からの特定半径205内の小売業者である旨を更に判定することができる。手数料判定モジュール26は、販売に対するクレジット及び手数料を小売業者206と小売業者208との間で等しく分けるものとする旨を次いで判定することができる。
【0054】
あるいは、小売業者206が、装置204からの第1の距離209であり、小売業者208が、装置204からの第2の距離207である旨を判定することができる。第2の距離207は第1の距離209よりも短い旨を更に判定することができる。小売業者208は、小売業者206よりも装置204に近く、よって、小売業者208が手数料に対する権利を得る旨を、よって、判定することができる。
【0055】
あるいは、第2の距離207が第1の距離209の半分である旨を判定することができる。小売業者206と小売業者208との間で手数料を分割するが、小売業者206に1/3を割り当て、小売業者208に2/3を割り当てる旨を判定することができる。小売業者及びユーザ位置に少なくとも部分的に基づいて手数料を判定する数多くの例を本明細書及び特許請求の範囲記載の種々の実施例に組み入れることができる。
【0056】
図3は、宝くじチケットの販売の手数料を求める例示的な方法を示す。上記方法は、特定の順序における種々の工程を示すが、本発明はこれに限定されるものでない。工程は、追加、除外及び改変することができ、種々の工程の順序は変わり得る。
【0057】
図示した例では、方法は、通信装置を用いてユーザが購入を行う工程302から始まる。購入は例えば、宝くじチケットの購入であり得る。本明細書及び特許請求の範囲記載の購入の他のタイプの何れかが想定される。
【0058】
工程304では、ユーザの位置が判定される。これは、本明細書及び特許請求の範囲記載の構成部分の何れか及び手法の何れかを用いて達成することができる。好ましくは、位置は、購入が行われた時点でのユーザの通信装置の位置に基づいて判定される。しかし、位置は、別の時点で、又は他の基準によって判定することができる。
【0059】
工程306では、クレジット(例えば、販売手数料)が、少なくとも部分的にはユーザ位置に基づいて判定される。やはり、クレジットは、何れかのタイプの金銭的又は非金銭的なクレジット、手数料、支払い、ボーナス、若しくは報賞であり得る。クレジットは、本明細書及び特許請求の範囲記載の手法の何れか、並びに、更なるパラメータの何れかによって判定することができる。
【0060】
工程308では、工程306で判定されるクレジットが、一又は複数の小売業者に配分される。配分は、何れかの適切な支払い方法(現金、小切手、振替又は電信送金を含む)によって達成することができる。非金銭的なクレジットに該当する他の配分も想定される。クレジットは、購入に対応するレコードを作成し、小売業者をレコードに(例えば、小売業者IDを用いて)関係付けることによって配分することもできる。
【0061】
本発明の種々の実施例、及びその利点を詳細に説明したが、当業者は、特許請求の範囲記載の本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない限り、種々の改変、追加及び省略を行うことが可能である。
【0062】
例えば、特定の局面によれば、少なくとも特定の実施例は、メッセージング機能を組み入れることができる。メッセージング機能によれば、小売業者又は宝くじプラットフォームは、一又は複数のユーザに向けてメッセージを送出することができる。メッセージは、例えば、警報、広告、販売促進、確認等であり得る。メッセージは、システム10の1つ又は複数の他の構成要素(例えば、小売業者)とのユーザの距離又は至近性に基づいて予め判定することができる。例えば、装置12を用いて行われた宝くじ販売の手数料が貸記される小売業者は、装置12のユーザに向けてメッセージを生成することができる。メッセージは、購入を行ったことに対してユーザに感謝し、小売業者拠点での無料ドリンクへの招待をユーザに対して行うものであり得る。メッセージは、販売業者の店舗への道順も含み得る。特定の関連した局面によれば、無線宝くじチケットを販売する販売業者は特定範囲内で、チケットを購入するユーザにメッセージ(例えば、広告)を返信することができる。例えば、ユーザがチケットを購入した場合、購入者の1/4マイル内の4つの代理店は、メッセージをユーザに向けて送出することが可能であり得る。このメッセージはユーザの装置上で視ることができる。
【0063】
別の局面によれば、システムは、特定の地所(例えば、特定のコンビニエンス・ストアの駐車場)にユーザが入った時点を判定するよう構成することもできる。システムは、ユーザが、特定の境界内、又は特定の所定点の特定の範囲内に入るとチケットを遠隔で(例えば、車から)購入することを可能にすることができる。
【0064】
別の局面によれば、本明細書及び特許請求の範囲記載の宝くじサービスは、基本電気通信サービスの付加サ―ビスとして提供しても付随サービスとして提供してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施例による無線宝くじシステムを示す。
【図2】本発明の実施例による無線宝くじ販売手数料配分計画を示す図である。
【図3】本発明の実施例による無線宝くじ手法を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテスト・システムであって、
1つ又は複数のコンテスト・エントリの購入に対応する購入情報を受信するよう動作可能なコンテスト・プラットフォームであって、前記購入が電子通信装置を用いて行われるコンテスト・プラットフォームと、
前記電子通信装置の位置を判定するよう動作可能な位置判定モジュールとを備え、
前記コンテスト・プラットフォームは、前記電子通信装置の前記位置に少なくとも部分的に基づいて前記購入に関連した1つ又は複数の販売手数料を判定するよう動作可能であるコンテスト・システム。
【請求項2】
請求項1記載のシステムであって、前記1つ又は複数のコンテスト・エントリは少なくとも1つの宝くじチケットを備えるシステム。
【請求項3】
請求項1記載のシステムであって、前記1つ又は複数の販売手数料を判定するよう動作可能な販売手数料モジュールを更に備えるシステム。
【請求項4】
請求項3記載のシステムであって、前記位置判定モジュール及び前記販売手数料判定モジュールが前記コンテスト・プラットフォームと一体化されたシステム。
【請求項5】
請求項3記載のシステムであって、前記位置判定モジュール及び前記販売手数料判定モジュールの少なくとも一方が前記コンテスト・プラットフォームとは別個であるシステム。
【請求項6】
請求項1記載のシステムであって、前記電子通信装置が移動体無線通信装置であるシステム。
【請求項7】
請求項1記載のシステムであって、少なくとも部分的に無線通信ネットワークである通信ネットワークを介して前記購入情報が受信されるシステム。
【請求項8】
請求項1記載のシステムであって、少なくとも1つの電子通信装置の位置と、少なくとも一の小売業者との間の距離を判定するよう前記コンテスト・プラットフォームが更に動作可能であるシステム。
【請求項9】
請求項8記載のシステムであって、前記少なくとも1つの電子通信装置と前記少なくとも一の小売業者との間の距離に少なくとも部分的に基づいて前記販売手数料を判定するように動作可能であるシステム。
【請求項10】
請求項1記載のシステムであって、少なくとも1つのコンテスト活動を実行する少なくとも1つのプロセッサを更に備えるシステム。
【請求項11】
請求項10記載のシステムであって、前記少なくとも1つのコンテスト活動が、前記少なくとも1つの電子通信装置の位置を判定する活動を含むシステム。
【請求項12】
請求項1記載のシステムであって、前記販売手数料の判定に関連した少なくとも1つのパラメータを保持する少なくとも1つのメモリを更に備えるシステム。
【請求項13】
請求項12記載のシステムであって、前記少なくとも1つのパラメータが1つ又は複数のパーセンテージ値を備えるシステム。
【請求項14】
請求項12記載のシステムであって、前記少なくとも1つのパラメータが、少なくとも一の小売業者の位置を備えるシステム。
【請求項15】
電子通信装置であって、
受信器と、
送信器と、
ユーザからの入力を受信するデータ入力装置であって、前記入力が、コンテスト入力の購入に対応するデータ入力装置とを備え、
前記送信器は、前記入力をコンテスト・プラットフォームに送信するよう動作可能であり、かつ、前記電子通信装置の位置を判定し、前記位置に少なくとも部分的に基づいて、前記購入の販売手数料を判定するために前記プラットフォームによって用いることが可能な信号を送信するよう更に動作可能である電子通信装置。
【請求項16】
システムであって、
トランザクションに対応する購入情報を受信するよう動作可能なプラットフォームであって、前記トランザクションが、電子通信装置を用いて行われるプラットフォームと、
前記電子通信装置の位置を判定するよう動作可能な位置判定モジュールとを備え、
前記プラットフォームは、前記電子通信装置の位置に少なくとも部分的に基づいて、前記トランザクションに関連した1つ又は複数のクレジットを判定するよう動作可能であるシステム。
【請求項17】
請求項16記載のシステムであって、前記トランザクションは宝くじチケットの購入を含むシステム。
【請求項18】
請求項16記載のシステムであって、前記クレジットは、前記トランザクションに対応する販売手数料であるシステム。
【請求項19】
電子通信装置を用いて行われる販売に対するクレジットを判定する方法であって、
前記電子通信装置の位置を判定する工程と、
前記位置に少なくとも部分的に基づいて前記クレジットを判定する工程とを備える方法。
【請求項20】
請求項19記載の方法であって、前記電子通信装置が移動体無線通信装置である方法。
【請求項21】
請求項19記載の方法であって、前記販売は、少なくとも1つの宝くじチケットの販売である方法。
【請求項22】
請求項19記載の方法であって、前記販売が、証券の販売である方法。
【請求項23】
請求項19記載の方法であって、前記販売が、投資商品の販売である方法。
【請求項24】
請求項19記載の方法であって、前記販売が、地所の販売である方法。
【請求項25】
請求項19記載の方法であって、前記販売が、商品の販売である方法。
【請求項26】
請求項19記載の方法であって、前記販売が、サービスの販売である方法。
【請求項27】
請求項26記載の方法であって、前記サービスの販売が旅行関連サービスである方法。
【請求項28】
請求項19記載の方法であって、前記クレジットが販売手数料である方法。
【請求項29】
請求項19記載の方法であって、前記クレジットを判定する工程は、前記位置に最も近い小売業者を判定する工程、及び前記クレジットを前記小売業者に提供する工程を備える方法。
【請求項30】
請求項19記載の方法であって、前記クレジットを判定する工程は、前記位置の所定の範囲内にある一又は複数の小売業者を判定する工程、及び前記クレジットを前記一又は複数の小売業者に提供する工程を備える方法。
【請求項31】
請求項30記載の方法であって、前記クレジットが、前記一又は複数の小売業者間で等しく分けられる方法。
【請求項32】
請求項30記載の方法であって、前記クレジットが、所定のパーセンテ―ジによって前記一又は複数の小売業者間で分けられる方法。
【請求項33】
請求項30記載の方法であって、前記クレジットが、前記一又は複数の小売業者間で割り当てられる方法。
【請求項34】
請求項33記載の方法であって、前記割り当てが、前記一又は複数の小売業者それぞれから前記位置までの相対距離に基づく方法。
【請求項35】
請求項19記載の方法であって、前記クレジットの少なくとも一部分は、前記所定の小売業者と前記位置との間の距離にかかわらず、所定の小売業者に提供される方法。
【請求項36】
請求項19記載の方法であって、前記電子通信装置から購入情報を受信する工程を更に備える方法。
【請求項37】
請求項36記載の方法であって、前記購入情報がコードを含む方法。
【請求項38】
請求項37記載の方法であって、前記クレジットを判定する工程が、前記コードに少なくとも部分的に基づいて行われる方法。
【請求項39】
請求項38記載の方法であって、前記コードが主体と関連付けられ、前記クレジットの少なくとも一部分が前記主体に提供される方法。
【請求項40】
請求項39記載の方法であって、前記主体が広告主である方法。
【請求項41】
請求項39記載の方法であって、前記主体がメディア・プロバイダである方法。
【請求項42】
請求項41記載の方法であって、前記コードが、前記メディア・プロバイダによって頒布されるメディア上で提供される方法。
【請求項43】
請求項19記載の方法であって、前記電子通信装置が、所定のゾーン内にある場合にのみ、購入が可能である方法。
【請求項44】
請求項19記載の方法であって、前記電子通信装置の位置が、所定の第2の位置から特定の所定距離内にある場合にのみ、購入が可能である方法。
【請求項45】
請求項44記載の方法であって、前記所定の第2の位置が、広告の位置に対応する方法。
【請求項46】
請求項19記載の方法であって、前記クレジットを判定する工程は、少なくとも1つのゾーンを規定する工程、及び前記ゾーン内の少なくとも1つの小売業者を判定する工程を備え、前記位置は、前記ゾーン内にある方法。
【請求項47】
請求項19記載の方法であって、前記電子通信装置のユーザにメッセージを送出する工程を更に備える方法。
【請求項48】
請求項47記載の方法であって、前記メッセージが販売促進である方法。
【請求項49】
請求項47記載の方法であって、前記メッセージが購入の確認である方法。
【請求項50】
システムであって、
トランザクションに対応する情報を受信するよう動作可能な受信器であって、前記トランザクションが電子通信装置を用いて行われる受信器と、
前記電子通信装置に関連した少なくとも1つのパラメータに基づいて、前記トランザクションに関連したクレジットを判定するよう動作可能なクレジット判定モジュールとを備えるシステム。
【請求項51】
請求項50記載のシステムであって、前記トランザクションが、宝くじチケットの購入を含むシステム。
【請求項52】
請求項50記載のシステムであって、前記クレジットは、前記トランザクションに関連した販売手数料を備えるシステム。
【請求項53】
請求項50記載のシステムであって、前記電子通信装置が移動体通信装置であるシステム。
【請求項54】
請求項50記載のシステムであって、前記少なくとも1つのパラメータが、前記電子通信装置に関連したユーザであるシステム。
【請求項55】
請求項50記載のシステムであって、前記少なくとも1つのパラメータが、前記電子通信装置の識別情報であるシステム。
【請求項56】
請求項50記載のシステムであって、前記少なくとも1つのパラメータが、前記電子通信装置のプロバイダであるシステム。
【請求項57】
請求項50記載のシステムであって、前記少なくとも1つのパラメータが、前記電子通信装置の位置であるシステム。
【請求項58】
請求項50記載のシステムであって、前記少なくとも1つのパラメータは、前記電子通信装置に関連した主体であり、前記主体は、前記クレジットを受け取るシステム。
【請求項59】
請求項50記載のシステムであって、前記クレジットの受け手が予め判定されているシステム。
【請求項60】
請求項50記載のシステムであって、前記クレジットの受け手が、前記電子通信装置のユーザによる入力に少なくとも部分的に基づくシステム。
【請求項61】
電子通信装置を用いて行われるトランザクションに関連したクレジットの受け手を判定する方法であって、
前記電子通信装置に関連したパラメータを判定する工程と、
前記パラメータに基づいて前記受け手を判定する工程とを備える方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−501969(P2009−501969A)
【公表日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520420(P2008−520420)
【出願日】平成18年7月7日(2006.7.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/026600
【国際公開番号】WO2007/008714
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(506361856)シーエフピーエイチ, エル.エル.シー. (75)