説明

無線操作端末および情報処理装置

【課題】インターネット上のサービスの多様化および被制御機器の多機能化に対応することのできる無線操作端末を提供する。
【解決手段】この無線操作端末は、第1の無線通信システムにより、制御対象である情報処理装置との間で当該情報処理装置の制御のための双方向の通信を行うための第1の端末側無線通信部と、第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムにより、情報処理装置との間で双方向の通信を行うことが可能な第2の端末側無線通信部と、映像データを得ることが可能なカメラユニットと、カメラユニットにより撮像された映像データを第2の無線通信システムを用いて情報処理装置に伝送するように第2の端末側無線通信部を制御する第1の制御部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、テレビジョン受像機などの情報処理装置を双方向の無線通信を使ってリモートコントロールすることのできる無線操作端末、および無線操作端末によってリモートコントロールされる情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン受像機などの情報処理装置をリモートコントロールする無線操作端末は、赤外線通信を利用する赤外線リモコンが主流とされてきた。しかし、赤外線リモコンでは、赤外線の指向性が強いために、リモコンを被制御機器の方向へ赤外線の発光部を向ける必要があった。これに対し、電波の指向性は比較的弱いため、近年では、高周波電波を用いたRF(Radio Frequency)リモコンが開発されて主流となりつつある。また、RFリモコンの規格を標準化するための試みが各団体によってなされている。
【0003】
例えば、近距離無線通信規格IEEE(登録商標)(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.15.4に準拠し、IEEE(登録商標)802.15.4の上位に相当するネットワーク層、セキュリティ層、アプリケーション層の仕様としてZigBee(登録商標)が標準化されている。さらに、IEEE(登録商標)802.15.4をもとに、業界団体によってRFリモコン規格ZigBee(登録商標) RF4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics)が標準化されている。
【0004】
例えば、特許文献1、特許文献2には、RF4CEなどのRF無線信号を用いてテレビジョン受像機などの情報処理装置をコントロールする操作端末に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−034294号公報
【特許文献2】特開2010−272984号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、テレビジョン受像機などの情報処理装置の多機能化は目覚しく、例えば、インターネットに接続して、インターネット上の様々なサービスを利用することが可能なテレビジョン受像機なども登場している。RFリモコンは、キーボードを備え、このキーボードに対するユーザの操作によって入力された文字列などのデータも被制御機器に良好に伝送することができる。このようにRFリモコンは、テレビジョン受像機などの情報処理装置からインターネット上の様々なサービスを利用できる可能性を拡大する。
【0007】
しかしながら、インターネット上のサービスも多様化している。例えば、与えられた任意の画像を認識して、認識データをもとに当該画像に関連する情報を検索するようなサービスも登場している。また、テレビジョン受像機などの情報処理装置そのものの多機能化によって、RFリモコンにも不十分な側面が現れつつある。
【0008】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、インターネット上のサービスの多様化および被制御機器の多機能化に対応することのできる無線操作端末、この無線操作端末と組み合わせて用いることのできる情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本技術に係る第1の側面である無線操作端末は、第1の無線通信システムにより、制御対象である情報処理装置との間で当該情報処理装置の制御のための双方向の通信を行うための第1の端末側無線通信部と、前記第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムにより、前記情報処理装置との間で双方向の通信を行うことが可能な第2の端末側無線通信部と、映像データを得ることが可能なカメラユニットと、前記カメラユニットにより撮像された映像データを前記第2の無線通信システムを用いて前記情報処理装置に伝送するように前記第2の端末側無線通信部を制御する第1の制御部とを具備する。
【0010】
この無線操作端末では、カメラユニットで得た映像データを、制御用の無線通信に適した第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムを用いて、被制御機器である情報処理装置に良好に伝送することができる。これにより例えば、無線操作端末から情報処理装置への映像データのリアルタイム伝送なども実現域となる。
【0011】
この技術に係る無線操作端末は、前記カメラユニットにより得られた映像データの処理の実行を指示するユーザからの入力を受け付ける入力部をさらに具備し、前記第1の制御部は、前記ユーザからの入力に対して、前記第2の無線通信システムの利用に関する要求を前記第1の無線通信システムを通じて前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から応答される第1の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させるように構成されてもよい。
【0012】
すなわち、この無線操作端末では、第2の端末側無線通信部を起動させるためには、情報処理装置からの第1の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部が起動されないので、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0013】
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって前記第1の起動指示に続いて生成される第2の起動指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記カメラユニットを起動させるようにしてもよい。これにより、カメラユニットを起動させるためには、情報処理装置からの第2の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部に加えてカメラユニットも起動されないので、無駄な電力消費をよりいっそう抑えることができる。
【0014】
この技術に係る無線操作端末において、前記第1の制御部は、前記第2の端末側無線通信部を起動させる際に前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態にするように構成されてもよい。これにより、第1の端末側無線通信部による無駄な電力消費も減らすことができる。
【0015】
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって生成される停止指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部および前記カメラユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させるように構成されてもよい。映像データの伝送が完了した後、ユーザが第2の端末側無線通信部およびカメラユニットを停止させることを忘れた場合に、情報処理装置から自動的に第2の端末側無線通信部およびカメラユニットを停止させることが可能になる。これによっても無駄な電力消費量を低減できる。
【0016】
この技術に係る無線操作端末は、当該無線操作端末の動きを検出する動き検出部をさらに具備し、前記第1の制御部は、前記動き検出部の検出結果をもとに当該無線操作端末の放置状態を判定し、この放置状態が判定されたとき、前記情報処理装置に前記停止指示を送信させるための通知を前記第2の無線通信システムを通じて送信するように制御を行うように構成されてもよい。無線操作端末と情報処理装置とが第2の無線通信システムを通じて互いに接続された状態で無線操作端末が放置された場合の電力消費を最小に抑えることができる。
【0017】
本技術に係る第2の側面である無線操作端末は、第1の無線通信システムにより、制御対象である情報処理装置との間で当該情報処理装置の制御のための双方向の通信を行うための第1の端末側無線通信部と、前記第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムにより、前記情報処理装置との間で双方向の通信を行うことが可能な第2の端末側無線通信部と、音声データを得るためのマイクユニットと、前記マイクユニットにより得られた音声データを前記第2の無線通信システムを用いて前記情報処理装置に伝送するように前記第2の端末側無線通信部を制御する第1の制御部とを具備する。
【0018】
この無線操作端末では、マイクユニットで得た音声データを、制御用の無線通信に適した第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムを用いて、被制御機器である情報処理装置に良好に伝送することができる。これにより例えば、無線操作端末から情報処理装置への音声データのリアルタイム伝送なども実現域となる。
【0019】
この技術に係る無線操作端末は、前記マイクユニットにより得られた音声データを前記第2の無線通信システムを用いて前記情報処理装置に伝送する指示をユーザから受け付ける入力部をさらに具備し、前記第1の制御部は、前記ユーザの指示に対応する要求を前記第1の無線通信システムを通じて前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から応答される第3の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させるように構成されてもよい。
【0020】
この無線操作端末では、第2の端末側無線通信部を起動させるためには、情報処理装置からの第3の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部が起動されないので、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0021】
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって前記第3の起動指示に続いて生成される第4の起動指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記マイクユニットを起動させるように構成されてもよい。これにより、マイクユニットを起動させるためには、情報処理装置からの第3の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部に加えてマイクユニットも起動されないので、無駄な電力消費をよりいっそう抑えることができる。
【0022】
前記第1の制御部は、前記第2の端末側無線通信部を起動させる際に前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態にするように構成されてもよい。これにより、第1の端末側無線通信部による無駄な電力消費も減らすことができる。
【0023】
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって生成される停止指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部および前記マイクユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させるように構成されてもよい。音声データの伝送が完了した後、ユーザが第2の端末側無線通信部およびマイクユニットを停止させることを忘れた場合に、情報処理装置から自動的に第2の端末側無線通信部およびマイクユニットを停止させることが可能になる。これによっても無駄な電力消費量を低減できる。
【0024】
この技術に係る無線操作端末は、当該無線操作端末の動きを検出する動き検出部をさらに具備し、前記第1の制御部は、前記動き検出部の検出結果をもとに当該無線操作端末の放置状態を判定し、この放置状態が判定されたとき、前記情報処理装置に前記停止指示を送信させるための通知を前記第2の無線通信システムを通じて送信するように制御を行うように構成されてもよい。無線操作端末と情報処理装置とが第2の無線通信システムを通じて互いに接続された状態で無線操作端末が放置された場合の電力消費を最小に抑えることができる。
【0025】
本技術に係る第3の側面である情報処理装置は、第1の無線通信システムにより無線操作端末との間で制御を受けるための双方向の通信を行うための第1の装置側無線通信部と、前記第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムにより、前記無線操作端末との間で双方向の通信を行うことが可能な第2の装置側無線通信部と、前記無線操作端末に設けられたカメラユニットにより得られた映像データの処理の実行を指示するユーザからの入力を受け付けたことを契機に前記無線操作端末より送信された、前記第2の無線通信システムの利用に関する要求を受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させるための第1の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように第1の装置側無線通信部を制御する第2の制御部とを具備する。
【0026】
この情報処理装置では、無線操作端末から、カメラユニットで得た映像データを、制御用の無線通信に適した第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムを用いて受信することができる。これにより例えば、無線操作端末から情報処理装置への映像データのリアルタイム伝送なども実現域となる。また、無線操作端末の第2の端末側無線通信部を起動させるためには、情報処理装置からの第1の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部が起動されないので、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0027】
前記第2の制御部は、前記第1の起動指示の送信に続いて、前記無線操作端末の前記カメラユニットを起動させるための第2の起動指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行うように構成されてもよい。これにより、カメラユニットを起動させるためには、情報処理装置からの第2の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部に加えてカメラユニットも起動されないので、無駄な電力消費をよりいっそう抑えることができる。
【0028】
前記第2の制御部は、前記第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末と接続中に、前記無線装置端末からの前記映像データの伝送が一定時間途絶えた場合に、前記無線操作端末の前記第2の端末側無線通信部および前記カメラユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させるための停止指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行うように構成されてもよい。映像データの伝送が完了した後、ユーザが無線操作端末の第2の端末側無線通信部およびカメラユニットを停止させることを忘れた場合に、情報処理装置から自動的に第2の端末側無線通信部およびカメラユニットを停止させることが可能になる。これによっても無駄な電力消費量を低減できる。
【0029】
前記第2の制御部は、前記無線操作端末に設けられたマイクユニットにより得られた音声データの処理の実行を指示するユーザからの入力を受け付けたことを契機に前記無線操作端末より送信された、前記第2の無線通信システムの利用に関する要求を受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させるための第3の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように第1の装置側無線通信部を制御するように構成されてもよい。無線操作端末の第2の端末側無線通信部を起動させるためには、情報処理装置からの第3の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部が起動されないので、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0030】
前記第2の制御部は、前記第3の起動指示の送信に続いて、前記無線操作端末の前記マイクユニットを起動させるための第4の起動指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行うように構成されてもよい。これにより、マイクユニットを起動させるためには、情報処理装置からの第4の起動指示の取得が必要である。したがって、情報処理装置に電源が入っていないときや、情報処理装置と無線通信が不能なときに入力部がユーザにより誤って操作されても、第2の端末側無線通信部に加えてマイクユニットも起動されないので、無駄な電力消費をよりいっそう抑えることができる。
【0031】
前記第2の制御部は、前記第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末と接続中に、前記無線装置端末からの前記音声データの伝送が一定時間途絶えた場合に、前記無線操作端末の前記第2の端末側無線通信部および前記マイクユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させるための停止指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行うように構成されてもよい。音声データの伝送が完了した後、ユーザが無線操作端末の第2の端末側無線通信部およびマイクユニットを停止させることを忘れた場合に、情報処理装置から自動的に第2の端末側無線通信部およびマイクユニットを停止させることが可能になる。これによっても無駄な電力消費量を低減できる。
【発明の効果】
【0032】
以上のように、本技術によれば、インターネット上のサービスの多様化および被制御機器の多機能化に対応することのできる無線操作端末、この無線操作端末と組み合わせて用いることのできる情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本技術に係る第1の実施形態の無線制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】図1の無線操作端末の正面側の側面図である。
【図4】図3の無線操作端末の背面側の側面図である。
【図5】図3の無線操作端末を下から見た側面図である。
【図6】図3の無線操作端末を左側から見た側面図である。
【図7】図3の無線操作端末ハードウェア構成を示す図である。
【図8】無線操作端末の映像用アプリケーション起動ボタンが操作された場合の無線制御システムにおける処理の流れを示す図である。
【図9】無線操作端末の音声用アプリケーション起動ボタンが操作された場合の無線制御システムにおける処理の流れを示す図である。
【図10】放置状態でのデータ伝送を禁止することが設定された条件で映像用アプリケーション起動ボタンが操作された場合の処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本技術に係る第1の実施形態の無線制御システムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の無線制御システム100は、制御対象である情報処理装置200と、情報処理装置200を遠隔操作するための無線操作端末300とを有する。
【0035】
無線操作端末300は、カメラユニット(図7の356)を搭載する。ユーザはこのカメラユニットで任意の被写体を撮像することができる。カメラユニットを用いて得られた映像データは無線で情報処理装置200に伝送することができる。また、無線操作端末300はマイクユニット(図7の361)を搭載する。映像データと同様、ユーザはこのマイクユニットを用いて得られた音声データを無線で無線操作端末300に伝送することが可能である。
【0036】
情報処理装置200は、例えば、無線操作端末300のカメラユニットによって撮像された映像データをディスプレイに表示したり、その映像の中の画像を認識して認識された物に関連する情報を検索するサービスを利用したりするなど、映像データに基づく処理を行うためのアプリケーションプログラム(以下「映像用アプリケーション」と呼ぶ。)を搭載する。
【0037】
また、情報処理装置200は、例えば、無線操作端末300のマイクユニットによって集音された音声データをスピーカより音として出力したり、音声データを認識して情報処理装置200を制御するなど、音声データに基づく処理を行うためのアプリケーションプログラム(以下「音声用アプリケーション」と呼ぶ。)を搭載する。
【0038】
近年、無線リモコンの分野においては、高周波電波を用いたRF(Radio Frequency)リモコンが主流となりつつある。具体的には、家電用RFリモコンの国際規格であるRF4CE(Radio Frequency for Consumer Electronics)などがある。しかし、RF4CEの通信速度の理論値は250Kbpsである。この速度は制御信号などの伝送には十分であるが、映像データや音声データをリアルタイム伝送する場合には十分とは言えない。
【0039】
本実施形態の無線制御システム100は、例えばRF4CE規格など、RF信号を用いた無線通信規格に準拠した第1の無線通信システムと、この第1の無線通信システムよりも高速な第2の無線通信システムとを備えた構成を採用する。これらを適宜切り替えて使用する。第2の無線通信システムとしては、第1の無線通信システムよりも高速な無線通信システムであることが必須であり、例えばIEEE 802.11b規格に準拠した無線LANなどを利用することができる。IEEE 802.11b規格では、公称速度が11Mbpsとされており、RF4CEに比較して十分高速である。
【0040】
但し、高速であるほど消費電力も増大することから、無線LANを常時動作させることによって信号の伝送をすべて無線LANを使って行う形態は、バッテリを電源とする無線操作端末に採用し難い。そこで、本実施形態の無線制御システム100は、第1の無線通信システムと第2の無線通信システムとを、全体消費電力を抑えられるように適宜切り替えて動作させる。以下に、本実施形態の無線制御システム100の詳細を説明する。
【0041】
[情報処理装置200の構成]
まず、情報処理装置200の構成から説明する。
図2は情報処理装置200のハードウェア構成を示す図である。
本実施形態では、情報処理装置200としてテレビジョン受像機を用いた場合を説明する。
【0042】
この情報処理装置200は、CPU(Central Processing Unit)201(第2の制御部)、バス202、メモリ203、ストレージ204、IR受信部205、ネットワークI/F206、第1のTV無線通信部207(第1の装置側無線通信部)、第2のTV無線通信部208(第2の装置側無線通信部)を有する。情報処理装置200は、また、アンテナ209、チューナ210、デスクランブラ211、デマルチプレクサ212、Audioデコーダ213、Videoデコーダ214、音声処理回路215、スピーカ216、GUI重畳器217、映像処理回路218、ディスプレイ219を有している。
【0043】
この情報処理装置200では、CPU201が、バス202を介して接続されたメモリ203又はストレージ204に記憶されているプログラムに従って各種処理を実行する。またCPU201は、IR受信部205を介して無線操作端末300より入力される赤外線信号をコマンドとして受け取る。CPU201は、このコマンドに応じて各部の動作を制御する。
【0044】
第1のTV無線通信部207は、例えばRF4CE規格など、RF信号を用いた無線通信規格に準拠した第1の無線通信システムを用いて、無線操作端末300との間で双方向の通信を行う。
第2のTV無線通信部208は、第1の無線通信システムよりも高速な第2の無線通信システムを用いて無線操作端末300との間で双方向の通信を行う。第2の無線通信システムとしては、例えば、IEEE 802.11b規格に準拠した無線LANなどを利用することができる。
【0045】
アンテナ209は、デジタル放送信号などを受信してチューナ210に入力する。
チューナ210は、デジタル放送信号から所定のチャンネル(例えば無線操作端末300を介してユーザによって指定されたチャンネル)の放送信号を抽出する。チューナ210は、この抽出した放送信号に対して復調処理を施して得た所定のチャンネルのトランスポートストリームをデスクランブラ211に出力する。
【0046】
デスクランブラ211は、情報処理装置200に装着された所定のICカード(図示せず)にあらかじめ記憶されている解除キーを用いて、チューナ210から入力されたトランスポートストリームのスクランブルを解除する。デスクランブラ211は、このスクランブル解除済のトランスポートストリームをデマルチプレクサ212に出力する。
【0047】
デマルチプレクサ212は、デスクランブラ211から入力されたスクランブル解除済のトランスポートストリームからオーディオデータとビデオデータとを分離する。デマルチプレクサ212は、分離したオーディオデータをAudioデコーダ213に出力し、分離したビデオデータをVideoデコーダ214に出力する。
【0048】
Audioデコーダ213は、デマルチプレクサ212から入力されたオーディオデータをデコードし、得られた音声データを、音声処理回路215に出力する。
【0049】
音声処理回路215は、Audioデコーダ213から入力された音声データに対してD/A(Digital/Analog)変換、増幅処理などを施し、得られた音声信号をスピーカ216に出力する。
【0050】
Videoデコーダ214は、デマルチプレクサ212から入力されたビデオデータをデコードし、得られた映像データを、GUI(Graphical User Interface)重畳器217に出力する。
【0051】
GUI重畳器217は、Videoデコーダ214から入力された映像データに対して、OSD(On Screen Display)などのグラフィックデータを重畳して、映像処理回路218に出力する。
【0052】
映像処理回路218は、GUI重畳器217から入力された映像データに対して、所定の画像処理、D/A(Digital/Analog)変換などを施し、得られた映像信号をディスプレイ219に出力する。
【0053】
また、CPU201は、無線操作端末300の操作に応じて、上述したと同様に、デジタル放送を受信し、所定のチャンネルのトランスポートストリームを得て、これを番組の映像音声データとして、ストレージ204に記憶することができる。
【0054】
このようにして、情報処理装置200は、デジタル放送を受信して、その番組を視聴可能なようにディスプレイ219およびスピーカ216を通じて出力したり、ストレージ204に録画したりすることができる。
【0055】
メモリ203あるいはストレージ204には、無線操作端末300から伝送された映像データを画面に表示したり、画像を認識して認識された物に関連する情報を検索するサービスを利用したりするなど、映像データを用いた処理を行うための映像用アプリケーションプログラムが格納される。また、メモリ203あるいはストレージ204には、無線操作端末300から伝送された音声データを認識し、認識データの中から情報処理装置200の制御用コマンドを抽出して情報処理装置200を制御したり、認識された文字列で検索サービスを利用したりするなど、音声データを用いた処理を行うための音声用アプリケーションプログラムが格納されている。
【0056】
[無線操作端末300の構成]
次に、無線操作端末300の構成を説明する。
図3から図6は無線操作端末300の外観図である。
【0057】
図3に示すように、無線操作端末300の少なくとも正面にはキーボード310、リモコンキー320(入力部)、ポインティングデバイス330などが設けられている。キーボード310には、文字入力などに用いられる複数のキーが設けられている。リモコンキー320には、テレビジョン受像機用の主電源ボタン321、セットトップボックス用の主電源ボタン322、BD(blu−ray)/DVD(Digital Versatile Disc)用の操作ボタン323、音声ボリューム調整ボタン324、チャンネル切り替えボタン325、映像用アプリケーション起動ボタン326、音声用アプリケーション起動ボタン327などが設けられている。リモコンキー320にはマイク用の穴328が設けられている。
【0058】
図4および図5に示すように、無線操作端末300の筐体340の左右の部分は、ユーザの左右の手で握り易いように膨出させてある。これにより左右一対のハンドル部341L、341Rが設けられている。筐体340の上面および背面にはIR送信部(図7の355)の赤外線透過窓342が設けられている。赤外線透過窓342は赤外線を透過可能なカバーにより覆われている。また、筐体340の背面の左右一対のハンドル部341L、341Rの間にはカメラユニット(図7の356)のレンズ穴343が設けられている。このレンズ穴343は、具体的には赤外線透過窓342のカバーに設けられている。さらに、筐体340の背面の左右一対のハンドル部341L、341Rの間にはバッテリ(図7の354)の着脱用のスライド蓋345が設けられている。このスライド蓋345を開いた場所にバッテリが装着される。
【0059】
図7は、無線操作端末300のハードウェア構成を示す図である。
無線操作端末300は、CPU351(第1の制御部)、第1のリモコン無線通信部352(第1の端末側無線通信部)、第2のリモコン無線通信部353(第2の端末側無線通信部)、サブコントローラ354(第1の制御部)、IR発信部355、カメラユニット356、エンコーダ357、不揮発性記憶部358、リモコンキー320(入力部)、キーボード310を有する。無線操作端末300は、また、ポインティングデバイス330、マイクユニット361、3軸加速度センサ362(動き検出部)、汎用インタフェース363、バッテリ364、第1の電源回路365、第2の電源回路366などを有する。
【0060】
CPU351は、無線操作端末300を構成する各ブロックの全体的な制御、各種の演算処理、各ブロック間でのデータのやりとりを制御する。
【0061】
3軸加速度センサ362は、無線操作端末300の姿勢、動きなどを検出するために、XYZの3軸方向の加速度をそれぞれ検出してCPU351に供給する。CPU351は3軸加速度センサ362の3軸それぞれの出力をA/D変換して取り込む。
【0062】
汎用インタフェース363は、例えば、ファームウェアのバージョンアップなどを目的に、リムーバルメディアに対してデータの読み込みおよび書き込みを行うことが可能なインタフェースである。汎用インタフェース363は、具体的にはUSBインタフェースなどであるが、本技術においては限定されない。
【0063】
カメラユニット356は、情報処理装置200へ伝送する映像を撮影するためのものである。カメラユニット356は、CMOS(Complementary Metal oxide semiconductor)イメージセンサなどの撮像素子と、撮像素子の出力をA/D変換するA/Dコンバータなどで構成される。
【0064】
エンコーダ357は、カメラユニット356で得た撮像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの標準的な符号化データにエンコードする。
【0065】
不揮発性記憶部358は、符号化された映像データなどの保存に用いられる。
【0066】
IR発信部355は、情報処理装置200を制御するためのコマンドがパルス変調されたIR(infrared)信号を発信する。
【0067】
ポインティングデバイス330は、情報処理装置200の画面上のポインティングカーソルの操作など、座標などのデータを入力するための手段である。ポインティングデバイス330は光学マウスなどの構造を有するものである。
【0068】
マイクユニット361は、主にユーザの声の集音に用いられ、音声を捕らえて電気信号に変換してCPU351に供給する。マイクユニット361は、より詳細には、マイク371と、マイク371の出力を増幅してA/D変換する増幅A/D変換回路372とを有する。
【0069】
第1のリモコン無線通信部352は、例えばRF4CE規格など、RF信号を用いた無線通信規格に準拠した第1の無線通信システムを用いて、情報処理装置200との間で双方向の通信を行う。
【0070】
第2のリモコン無線通信部353は、第1の無線通信システムよりも高速な第2の無線通信システムを用いて情報処理装置200との間で双方向の通信を行う。第2の無線通信システムとしては、例えば、IEEE 802.11b規格に準拠した無線LANなどを利用することができる。
【0071】
サブコントローラ354は、第2のリモコン無線通信部353、カメラユニット356、エンコーダ357などを制御する回路である。なお、本実施形態では、第1のリモコン無線通信部352の制御はCPU351が担う。なお、CPU351として、より高速なものを採用することによって、第2のリモコン無線通信部353、カメラユニット356、エンコーダ357などの制御もCPU351で行うように構成してもよい。この場合にはサブコントローラ354は不要である。
【0072】
バッテリ364は、無線操作端末300の全体の必要電力を担う。
【0073】
第1の電源回路365は、バッテリ364の電力からCPU351で使用可能な電圧を生成してCPU351に供給する。
【0074】
第2の電源回路366は、バッテリ364の電力からサブコントローラ354で使用可能な電圧を生成してCPU351に供給する。第2の電源回路366は、CPU351からON/OFFの切換制御信号を入力する制御入力ポートを有する。第2の電源回路366は、この制御入力ポートに入力された切換制御信号をもとに、サブコントローラ354への電力の供給のON/OFFを切り替えることが可能である。
【0075】
[本実施形態の動作]
次に、本実施形態の無線制御システム100の動作を説明する。
この無線制御システム100では、無線操作端末300のカメラユニット356で得られた映像データおよびマイクユニット361で得られた音声データが、第2の無線通信システムを用いて無線操作端末300から情報処理装置200に伝送される。
【0076】
このように無線操作端末300が情報処理装置200に映像データを伝送するためには、第2のリモコン無線通信部353とカメラユニット356が動作している必要がある。同様に、無線操作端末300が情報処理装置200に音声データを伝送するためには、第2のリモコン無線通信部353とマイクユニット361が動作している必要がある。しかし、映像データまたは音声データの伝送が行われる頻度は、無線操作端末300の全使用時間の中でそれほど高くない。このため、消費電力の抑制を考慮すると、第2のリモコン無線通信部353、カメラユニット356、マイクユニット361は、映像データまたは音声データの伝送指示が発生してから起動させることが重要である。
【0077】
無線操作端末300において、映像データまたは音声データの伝送指示は、映像用アプリケーション起動ボタン326、音声用アプリケーション起動ボタン327がユーザによって操作されたことをCPU351が認識することによって実質的に発生する。例えば、CPU351は、映像用アプリケーションの実行に割り当てられた映像用アプリケーション起動ボタン326が操作されたことを認識すると、典型的には、その時点から第2のリモコン無線通信部353とカメラユニット356を起動させる。ところが、これに起因して無駄な電力消費が発生する可能性がある。次のその理由を説明する。
【0078】
映像用アプリケーション起動ボタン326、音声用アプリケーション起動ボタン327は誤操作される場合が考えられる。例えば、映像用アプリケーション起動ボタン326が操作されただけで第2のリモコン無線通信部353とカメラユニット356がそれぞれ起動されてしまうと、誤って操作される都度、第2のリモコン無線通信部353とカメラユニット356において電力が無駄に消費される。但し、この場合、情報処理装置200のディスプレイ219にカメラユニット356の撮影画像が表示されることで、ユーザは誤操作の発生を知って第2のリモコン無線通信部353とカメラユニット356を停止させる操作をユーザが行うことで、無駄な電力の消費は極力少なく抑えられる。ところが、情報処理装置200に電源が入っていない場合や、情報処理装置200と無線通信が不能な状況においては事情が異なる。このような場合には、第2のリモコン無線通信部353とカメラユニット356が起動されていることが容易には分からないため、無駄な電力消費量は無視できない程度にまで増大するおそれがある。本実施形態はこのような点を解決すべき課題の1つとしている。
【0079】
[動作1]
次に、本実施形態の無線制御システム100において無線操作端末300の映像用アプリケーション起動ボタン326が操作された場合の動作を説明する。
図8は、無線操作端末300の映像用アプリケーション起動ボタン326が操作された場合の無線制御システム100における処理の流れを示す図である。
【0080】
なお、前提として、情報処理装置200と無線操作端末300は第1の無線通信システムにより接続された状態にある。第2の無線通信システムは、初期状態において停止状態にある。無線操作端末300のカメラユニット356およびマイクユニット361も初期状態においては停止状態にある。ここで言う「停止状態」は電力が供給されていないことを含む。「起動」は電力が供給されることを含む。
【0081】
S1.無線操作端末300の映像用アプリケーション起動ボタン326が操作される。
S2.無線操作端末300のCPU351は、操作された映像用アプリケーション起動ボタン326に割り当てられたキーコードを第1の無線通信システムを通じて情報処理装置200に伝送する。
【0082】
S3.情報処理装置200のCPU201は、無線操作端末300より伝送されたキーコードを取得すると、第1の無線通信システムを通じて無線操作端末300に応答を返信する。情報処理装置200のCPU201は、この後、第2の無線通信システムによる無線操作端末300との接続を確立するために必要な情報のやりとり(ネゴシエーション)を第1の無線通信システムを使って無線操作端末300との間で行う。
【0083】
S4.無線操作端末300のCPU351は、応答を受信すると情報処理装置200からの指示に対する待機モードに入る。
【0084】
S5.無線操作端末300のCPU351は、待機モードに入ると、応答信号を受信してから一定時間(例えば4s)が経過したタイミングで待機状態に関する問い合せ(GET_WAIT STATUS REQUEST)を第1の無線通信システムを通じて情報処理装置200に一定の時間周期で送信する。
【0085】
S6.情報処理装置200のCPU201は問い合せ(GET_WAIT STATUS REQUEST)を受信した時点でネゴシエーションが完了していない場合には、そのまま待機モードを継続することを指示するための応答(GET_WAIT STATUS RESPONSE)を第1の無線通信システムを通じて無線操作端末300に送信する。無線操作端末300は、この場合には待機モードをそのまま継続する。また、情報処理装置200のCPU201は、問い合せ(GET_WAIT STATUS REQUEST)を受信した時点でネゴシエーションが完了している場合には、第2のリモコン無線通信部353の起動指示(第1の起動指示)と待機モードの継続を指示するための応答(GET_WAIT STATUS RESPONSE)を第1の無線通信システムを通じて無線操作端末300に送信する。なお、図8のS6は後者の場合を示している。
【0086】
S7.この後、情報処理装置200のCPU201は、第2のTV無線通信部208を起動し、第1のTV無線通信部207をスリープ状態にする。
【0087】
S8.無線操作端末300のCPU351は、第2のリモコン無線通信部353の起動指示(第1の起動指示)と待機モードの継続を指示するための応答(GET_WAIT STATUS RESPONSE)を受信すると、待機モードを継続しつつ第2のリモコン無線通信部353を起動し、第1のリモコン無線通信部352をスリープ状態にする。これにより、情報処理装置200と無線操作端末300とが第2の無線通信システムを通じて接続された状態になる。
なお、無線通信部のスリープ状態とは、例えば、受信動作を休止するなどして、電力消費を抑え、かつスリープ状態からの復帰の指示に対して受信動作を直ちに開始できる状態などを言う。
【0088】
S9.情報処理装置200のCPU201は、第2の無線通信システムを使用して無線操作端末300にカメラユニット356の起動指示(START_Camera_mode)(第2の起動指示)を送信する。
【0089】
S10.無線操作端末300において、受信されたカメラユニット356の起動指示(第2の起動指示)はサブコントローラ354に供給される。サブコントローラ354は、カメラユニット356の起動指示(第2の起動指示)に応じてカメラユニット356を起動させる。これによりカメラユニット356による撮影が開始される。
【0090】
S11.カメラユニット356によって撮影された映像はエンコーダ357によって、例えば一定時間間隔毎のJPEGデータなどの静止画データに符号化される。符号化された静止画データは、サブコントローラ354によって第2のリモコン無線通信部353に供給され、ここで無線LANパケットに変換されて、第2の無線通信システムを通じて情報処理装置200に伝送される。
【0091】
S12.情報処理装置200の第2のTV無線通信部208にて受信された無線LANパケットは、符号化された静止画データに復元された後、Videoデコーダ214にて復号され、GUI重畳器217、映像処理回路218を通じてディスプレイ219に連続して供給されて表示される。この後は、例えば、無線操作端末300のユーザが、ディスプレイ219に連続的に表示された映像を見ながら任意のタイミングで無線操作端末300に設けられたシャッタボタンを操作する。すると無線操作端末300から情報処理装置200に第2の無線通信システムを通じてシャッタボタンに対応するキーコードが伝送される。情報処理装置200のCPU201は、このキーコードを取得したタイミングに対応する静止画データに対して、映像用アプリケーションに従って所定の処理を実行する。
【0092】
S13.情報処理装置200のCPU201は、所定のデータ伝送停止条件が成立したことを判定すると、無線操作端末300にカメラユニット356の停止指示(STOP_Camera_mode)を第2の無線通信システムを通じて送信する。データ伝送停止条件には、例えば、無線操作端末300からの映像データの伝送が一定時間連続して途絶えたこと、などが挙げられる。
【0093】
S14.無線操作端末300にカメラユニット356の停止指示(STOP_Camera_mode)を送信した後、情報処理装置200のCPU201は、第2のTV無線通信部208を停止し、第1のTV無線通信部207をスリープ状態から復帰させる。
【0094】
S15.一方、無線操作端末300のCPU351は、カメラユニット356の停止指示(STOP_Camera_mode)に従って、カメラユニット356を停止させるとともに第2のリモコン無線通信部353を停止させ、第1のリモコン無線通信部352をスリープ状態から復帰させる。
【0095】
S16.この後、無線操作端末300のCPU351は、第1の無線通信システムを使用して第2の無線通信システムの停止を情報処理装置200に通知する。
【0096】
S17.情報処理装置200のCPU201は、無線操作端末300より第2の無線通信システムの停止通知を受信すると、この通知に対する応答を第1の無線通信システムを使用して無線操作端末300に返信する。
【0097】
S18.無線操作端末300のCPU351は、この応答を受けて、情報処理装置200からの指示に対する待機モードを抜けて、次のキー操作に対する待機モードに入る。
【0098】
このように本実施形態では、無線操作端末300の映像用アプリケーション起動ボタン326がユーザにより操作されても、情報処理装置200からの起動の指示を無線操作端末300が受けない限り無線操作端末300内の第2のリモコン無線通信部353およびカメラユニット356が起動されない。したがって、情報処理装置200に電源が入っていないときや、情報処理装置200と無線通信が不能なときに映像用アプリケーション起動ボタン326がユーザにより誤って操作されても、第2のリモコン無線通信部353およびカメラユニット356が起動されないので、無駄な電力消費を少なくすることができる。
【0099】
[動作2]
次に、本実施形態の無線制御システム100において無線操作端末300の音声用アプリケーション起動ボタン327が操作された場合の動作を説明する。
図9は、無線操作端末300の音声用アプリケーション起動ボタン327が操作された場合の処理の流れを示す図である。
【0100】
S21.無線操作端末300の音声用アプリケーション起動ボタン327が操作される。
S22.無線操作端末300のCPU351は、操作された音声用アプリケーション起動ボタン327に割り当てられたキーコードを第1の無線通信システムを通じて情報処理装置200に伝送する。
【0101】
S23.情報処理装置200のCPU201は、無線操作端末300より伝送されたキーコードを取得すると、第1の無線通信システムを通じて無線操作端末300に応答を返信する。情報処理装置200のCPU201は、この後、第2の無線通信システムによる無線操作端末300との接続を確立するために必要な情報のやりとり(ネゴシエーション)を第1の無線通信システムを使って無線操作端末300との間で行う。
【0102】
S24.無線操作端末300のCPU351は、応答を受信すると情報処理装置200からの指示に対する待機モードに入る。
【0103】
S25.無線操作端末300のCPU351は、待機モードに入ると、応答信号を受信してから一定時間(例えば4s)が経過したタイミングで待機状態に関する問い合せ(GET_WAIT STATUS REQUEST)を第1の無線通信システムを通じて情報処理装置200に一定の時間周期で送信する。
【0104】
S26.情報処理装置200のCPU201は問い合せ(GET_WAIT STATUS REQUEST)を受信した時点でネゴシエーションが完了していない場合には、そのまま待機モードを継続することを指示するための応答(GET_WAIT STATUS RESPONSE)を第1の無線通信システムを通じて無線操作端末300に送信する。無線操作端末300は、この場合には待機モードをそのまま継続する。また、情報処理装置200のCPU201は、問い合せ(GET_WAIT STATUS REQUEST)を受信した時点でネゴシエーションが完了している場合には、第2のリモコン無線通信部353の起動指示(第3の起動指示)と待機モードの継続を指示するための応答(GET_WAIT STATUS RESPONSE)を第1の無線通信システムを通じて無線操作端末300に送信する。なお、図9のS26は後者の場合を示している。
【0105】
S27.この後、情報処理装置200のCPU201は、第2のTV無線通信部208を起動し、第1のTV無線通信部207をスリープ状態にする。
【0106】
S28.無線操作端末300のCPU351は、第2のリモコン無線通信部353の起動指示(第3の起動指示)と待機モードの継続を指示するための応答(GET_WAIT STATUS RESPONSE)を受信すると、待機モードを継続しつつ第2のリモコン無線通信部353を起動し、第1のリモコン無線通信部352をスリープ状態にする。これにより、情報処理装置200と無線操作端末300とが第2の無線通信システムを通じて接続された状態になる。
【0107】
S29.情報処理装置200のCPU201は、第2の無線通信システムを使用して無線操作端末300にマイクユニット361の起動指示(START_MIC_mode)(第4の起動指示)を送信する。
【0108】
S30.無線操作端末300のCPU351は、受信されたマイクユニット361の起動指示(第4の起動指示)に応じてマイクユニット361を起動させる。これによりマイクユニット361による集音が開始される。
【0109】
S31.マイクユニット361によって集音された音声データはCPU351にて符号化される。符号化された音声データは、サブコントローラ354によって第2のリモコン無線通信部353に供給され、ここで無線LANパケットに変換されて、第2の無線通信システムを通じて情報処理装置200に伝送される。
【0110】
S32.情報処理装置200の第2のTV無線通信部208にて受信された無線LANパケットは、符号化された音声データに復元された後、Audioデコーダ213にて復号され、音声処理回路215を通じてスピーカ216に供給される。この後は、例えば、音声用アプリケーションに従って音声データを認識、認識データの中から情報処理装置200の制御用コマンドを抽出して情報処理装置200を制御したり、認識された文字列で検索サービスを利用したりするなど、音声データをもとにした処理を実行する。
【0111】
S33.情報処理装置200のCPU201は、所定のデータ伝送停止条件が成立したことを判定すると、無線操作端末300にマイクユニット361の停止指示(STOP_MIC_mode)を第2の無線通信システムを通じて送信する。データ伝送停止条件には、例えば、無線操作端末300からの音声データの伝送が一定時間連続して途絶えたこと、などが挙げられる。
【0112】
S34.無線操作端末300にマイクユニット361の停止指示(STOP_MIC_mode)を送信した後、情報処理装置200のCPU201は、第2のTV無線通信部208を停止し、第1のTV無線通信部207をスリープ状態から復帰させる。
【0113】
S35.一方、無線操作端末300のCPU351は、マイクユニット361の停止指示(STOP_MIC_mode)に従って、マイクユニット361を停止させるとともに第2のリモコン無線通信部353を停止させ、第1のリモコン無線通信部352をスリープ状態から復帰させる。
【0114】
S36.この後、無線操作端末300のCPU351は、第1の無線通信システムを使用して第2の無線通信システムの停止を情報処理装置200に通知する。
【0115】
S37.情報処理装置200のCPU201は、無線操作端末300より第2の無線通信システムの停止通知を受信すると、この通知に対する応答を第1の無線通信システムを使用して無線操作端末300に返信する。
【0116】
S38.無線操作端末300のCPU351は、この応答を受けて、情報処理装置200からの指示に対する待機モードを抜けて、次のキー操作に対する待機モードに入る。
【0117】
このように本実施形態では、無線操作端末300の音声用アプリケーション起動ボタン327がユーザにより操作されても、情報処理装置200からの起動の指示を無線操作端末300が受けない限り無線操作端末300内の第2のリモコン無線通信部353およびマイクユニット361が起動されない。したがって、情報処理装置200に電源が入っていないときや、情報処理装置200と無線通信が不能なときに音声用アプリケーション起動ボタン327がユーザにより誤って操作されても、第2のリモコン無線通信部353およびマイクユニット361が起動されないので、無駄な電力消費を少なくすることができる。
【0118】
[動作3]
上記の動作1では、カメラユニット356が動作している間は映像データが無線操作端末300から情報処理装置200に伝送され続ける。このため、ユーザがカメラ撮影の終了指示の操作をしないまま無線操作端末300を放置した場合にも、第2のリモコン無線通信部353およびカメラユニット356が動作し続けるために、無駄な電力の消費量が増大するおそれがある。無線操作端末300を放置した状態での映像データの伝送の継続をユーザが意図しない場合、ユーザは、放置状態でのデータ伝送を禁止することを無線操作端末300に設定事項として予め記憶させておくことができる。
【0119】
図10は、放置状態でのデータ伝送を禁止することが設定された条件で映像用アプリケーション起動ボタン326が操作された場合の処理の流れを示す図である。
【0120】
なお、前提として、情報処理装置200と無線操作端末300は第1の無線通信システムにより接続された状態にある。第2の無線通信システムは、初期状態において停止状態にある。無線操作端末300のカメラユニット356、マイクユニット361および3軸加速度センサ362も初期状態においては停止状態にある。
【0121】
S41からS49までの動作は、動作1のS1からS9までの動作と同じであるため説明を省く。
S50.無線操作端末300のCPU351は、カメラユニット356の起動指示(START_Camera_mode)を受信すると、3軸加速度センサ362を起動させるとともに、サブコントローラ354を通じてカメラユニット356を起動させる。これにより3軸加速度センサ362による3軸方向の加速度の検出とカメラユニット356による撮影が開始される。これに伴い、無線操作端末300のCPU351は3軸加速度センサ362の出力をもとに、無線操作端末300の放置状態の発生の有無を検出する動作を開始する。無線操作端末300のCPU351は、例えば、3軸加速度センサ362の3軸方向それぞれの加速度を監視し、3軸方向全ての加速度が予め設けられた閾値より小さい状況の連続期間が、予め設けられた時間の閾値よりも長い場合に、無線操作端末300が放置状態であるものと判定する。なお、本技術はこの判定方法に限られるものではない。
【0122】
S51.カメラユニット356によって撮影された映像はエンコーダ357によって、例えば一定時間間隔毎のJPEGデータなどの静止画データに符号化される。符号化された静止画データは、サブコントローラ354によって第2のリモコン無線通信部353に供給され、ここで無線LANパケットに変換されて、第2の無線通信システムを通じて情報処理装置200に伝送される。
【0123】
S52.情報処理装置200の第2のTV無線通信部208にて受信された無線LANパケットは、符号化された静止画データに復元された後、Videoデコーダ214にて復号され、GUI重畳器217、映像処理回路218を通じてディスプレイ219に連続して供給されて表示される。この後は、映像用アプリケーションに従って、映像データに対する所定の処理が実行される。
【0124】
情報処理装置200のCPU201は、所定のデータ伝送停止条件が成立したことを判定すると、無線操作端末300にカメラユニット356の停止指示(STOP_Camera_mode)を第2の無線通信システムを通じて送信する(図示せず)。データ伝送停止条件には、無線操作端末300からの映像データの伝送が一定時間連続して途絶えたこと、などが挙げられる。
S53.但し、ここでは映像データの伝送が一定時間連続して途絶える前に、無線操作端末300のCPU351が3軸加速度センサ362の出力をもとに放置状態であることが検出された場合を説明する。
【0125】
S54.3軸加速度センサ362の出力をもとに放置状態が検出された場合、無線操作端末300のCPU351は、カメラユニット356を停止させるとともに第2のリモコン無線通信部353を停止させ、第1のリモコン無線通信部352をスリープ状態から復帰させる。無線操作端末300の第1のリモコン無線通信部352がスリープ状態から復帰することで、情報処理装置200の第1のTV無線通信部207もスリープ状態から復帰(ウェークアップ)する。これにより第1の無線通信システムが稼動状態になる。
【0126】
S55.この後、無線操作端末300のCPU351は、第1の無線通信システムを用いて、第2の無線通信システムの停止を情報処理装置200に通知する。
S56.情報処理装置200のCPU201は、無線操作端末300より第2の無線通信システムの停止通知を受信すると、第2のTV無線通信部208を停止させるとともに、この通知に対する応答を第1の無線通信システムを使用して無線操作端末300に返信する。以降の動作は動作1と同じである。
【0127】
このように本実施形態では、無線操作端末300のCPU351は、映像データの伝送中、3軸加速度センサ362の出力を監視して無線操作端末300が放置状態になったことを判定して、第2のリモコン無線通信部353およびカメラユニット356を停止させる。これにより、無線操作端末300と情報処理装置200とが第2の無線通信システムを通じて互いに接続された状態で無線操作端末300が放置された場合の電力消費を最小に抑えることができる。
【0128】
なお、動作3は、映像用アプリケーション起動ボタン326が操作された場合の処理の流れであるが、映像用アプリケーション起動ボタン326が操作された場合も同様である。
【0129】
なお、本技術は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、本技術の技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0130】
100…無線制御システム
200…情報処理装置
201…CPU
207…第1のTV無線通信部
208…第2のTV無線通信部
300…無線操作端末
320…リモコンキー
326…映像用アプリケーション起動ボタン
327…音声用アプリケーション起動ボタン
351…CPU
352…第1のリモコン無線通信部
353…第2のリモコン無線通信部
354…サブコントローラ
356…カメラユニット
361…マイクユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線通信システムにより、制御対象である情報処理装置との間で当該情報処理装置の制御のための双方向の通信を行うための第1の端末側無線通信部と、
前記第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムにより、前記情報処理装置との間で双方向の通信を行うことが可能な第2の端末側無線通信部と、
映像データを得ることが可能なカメラユニットと、
前記カメラユニットにより撮像された映像データを前記第2の無線通信システムを用いて前記情報処理装置に伝送するように前記第2の端末側無線通信部を制御する第1の制御部と
を具備する無線操作端末。
【請求項2】
請求項1に記載の無線操作端末であって、
前記カメラユニットにより得られた映像データの処理の実行を指示するユーザからの入力を受け付ける入力部をさらに具備し、
前記第1の制御部は、前記ユーザからの入力に対して、前記第2の無線通信システムの利用に関する要求を前記第1の無線通信システムを通じて前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から応答される第1の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させる
無線操作端末。
【請求項3】
請求項2に記載の無線操作端末であって、
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって前記第1の起動指示に続いて生成される第2の起動指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記カメラユニットを起動させる
無線操作端末。
【請求項4】
請求項3に記載の無線操作端末であって、
前記第1の制御部は、前記第2の端末側無線通信部を起動させる際に前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態にする
無線操作端末。
【請求項5】
請求項4に記載の無線操作端末であって、
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって生成される停止指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部および前記カメラユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させる
無線操作端末。
【請求項6】
請求項5に記載の無線操作端末であって、
当該無線操作端末の動きを検出する動き検出部をさらに具備し、
前記第1の制御部は、前記動き検出部の検出結果をもとに当該無線操作端末の放置状態を判定し、この放置状態が判定されたとき、前記情報処理装置に前記停止指示を送信させるための通知を前記第2の無線通信システムを通じて送信するように制御を行う
無線操作端末。
【請求項7】
第1の無線通信システムにより、制御対象である情報処理装置との間で当該情報処理装置の制御のための双方向の通信を行うための第1の端末側無線通信部と、
前記第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムにより、前記情報処理装置との間で双方向の通信を行うことが可能な第2の端末側無線通信部と、
音声データを得るためのマイクユニットと、
前記マイクユニットにより得られた音声データを前記第2の無線通信システムを用いて前記情報処理装置に伝送するように前記第2の端末側無線通信部を制御する第1の制御部と
を具備する無線操作端末。
【請求項8】
請求項7に記載の無線操作端末であって、
前記マイクユニットにより得られた音声データを前記第2の無線通信システムを用いて前記情報処理装置に伝送する指示をユーザから受け付ける入力部をさらに具備し、
前記第1の制御部は、前記ユーザの指示に対応する要求を前記第1の無線通信システムを通じて前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から応答される第3の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させる
無線操作端末。
【請求項9】
請求項8に記載の無線操作端末であって、
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって前記第3の起動指示に続いて生成される第4の起動指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記マイクユニットを起動させる
無線操作端末。
【請求項10】
請求項9に記載の無線操作端末であって、
前記第1の制御部は、前記第2の端末側無線通信部を起動させる際に前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態にする
無線操作端末。
【請求項11】
請求項10に記載の無線操作端末であって、
前記第1の制御部は、前記情報処理装置によって生成される停止指示を前記第2の無線通信システムを通じて受信し、前記第2の端末側無線通信部および前記マイクユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させる
無線操作端末。
【請求項12】
請求項11に記載の無線操作端末であって、
当該無線操作端末の動きを検出する動き検出部をさらに具備し、
前記第1の制御部は、前記動き検出部の検出結果をもとに当該無線操作端末の放置状態を判定し、この放置状態が判定されたとき、前記情報処理装置に前記停止指示を送信させるための通知を前記第2の無線通信システムを通じて送信するように制御を行う
無線操作端末。
【請求項13】
第1の無線通信システムにより無線操作端末との間で制御を受けるための双方向の通信を行うための第1の装置側無線通信部と、
前記第1の無線通信システムに比較して高速な第2の無線通信システムにより、前記無線操作端末との間で双方向の通信を行うことが可能な第2の装置側無線通信部と、
前記無線操作端末に設けられたカメラユニットにより得られた映像データの処理の実行を指示するユーザからの入力を受け付けたことを契機に前記無線操作端末より送信された、前記第2の無線通信システムの利用に関する要求を受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させるための第1の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように第1の装置側無線通信部を制御する第2の制御部と
を具備する情報処理装置。
【請求項14】
請求項13に記載の情報処理装置であって、
前記第2の制御部は、前記第1の起動指示の送信に続いて、前記無線操作端末の前記カメラユニットを起動させるための第2の起動指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行う
情報処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載の情報処理装置であって、
前記第2の制御部は、前記第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末と接続中に、前記無線装置端末からの前記映像データの伝送が一定時間途絶えた場合に、前記無線操作端末の前記第2の端末側無線通信部および前記カメラユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させるための停止指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行う
情報処理装置。
【請求項16】
請求項13に記載の情報処理装置であって、
前記第2の制御部は、前記無線操作端末に設けられたマイクユニットにより得られた音声データの処理の実行を指示するユーザからの入力を受け付けたことを契機に前記無線操作端末より送信された、前記第2の無線通信システムの利用に関する要求を受信し、前記第2の端末側無線通信部を起動させるための第3の起動指示を前記第1の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように第1の装置側無線通信部を制御する
情報処理装置。
【請求項17】
請求項16に記載の情報処理装置であって、
前記第2の制御部は、前記第3の起動指示の送信に続いて、前記無線操作端末の前記マイクユニットを起動させるための第4の起動指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行う
情報処理装置。
【請求項18】
請求項17に記載の情報処理装置であって、
前記第2の制御部は、前記第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末と接続中に、前記無線装置端末からの前記音声データの伝送が一定時間途絶えた場合に、前記無線操作端末の前記第2の端末側無線通信部および前記マイクユニットを停止させ、前記第1の端末側無線通信部をスリープ状態から復帰させるための停止指示を第2の無線通信システムを通じて前記無線操作端末に送信するように制御を行う
情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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