説明

照明制御のためのユーザインタフェースを備える照明装置

本発明は、部屋の中の照明状態を決定する照明ユニット(2)の照明色及び/又は強度を制御するユーザインタフェース(3)を備える照明システム(1)に関する。前記ユーザインタフェース(3)は、検出装置(4)及びトランスポンダ(6)を有するシステムに基づいている。前記トランスポンダ(6)を、該トランスポンダ(6)が検出されるであろうように前記検出装置(4)内に動かすことにより、該トランスポンダ(6)は応答信号を送信し、前記信号が、前記照明ユニット(2)の前記照明色及び/又は強度を制御する。各トランスポンダ(6)は、特定の色又は特定の光強度を制御するようプログラムされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明ユニットと、前記照明ユニットの照明色及び/又は強度(intensity)を制御するインタフェースとを有する照明装置に関する。
【0002】
本発明は、更に、照明装置を制御するユーザインタフェースと、このようなユーザインタフェースによって制御される処理ユニット及び照明ユニットの組立体と、照明装置を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
今日の光源は、大体は、1つの照明色しか含まず、これらの光源は、該光源を点灯する若しくは消す又は減光することによって制御され得る。近い将来には、どの家庭においても、全スペクトルの有色光を生成することが可能である光源が当たり前のものになるであろう。このような光源は、点灯される部屋又は場所に依存して、ほとんどどんな色及び雰囲気も作成することを可能にするであろう。
【0004】
結果として、このような光源の制御はより複雑になるであろう。なぜなら、光の強度又は明るさの他に、カラーアスペクト(color aspect)も制御される必要があるからである。照明色の変更は、多くの人々にとって新しいことであるから、このような制御ユニットが使い易いことは重要である。
【0005】
先行技術の不利な点は、該先行技術が、幅広いスペクトルを持つ光源を制御する簡単な方法を提供していないことにある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、簡単且つ直観的な方法で制御され得る照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、この目的は、照明ユニットと、前記照明ユニットの照明色及び/又は強度を制御するユーザインタフェースとを有する照明装置であって、前記ユーザインタフェースが、複数のトランスポンダと、トランスポンダを検出する検出装置とを持ち、各トランスポンダが、特定の照明色及び/又は強度を制御するよう構成され、且つ該トランスポンダが前記検出装置によって検出されない状態に対応する第1位置、及び該トランスポンダが該検出装置によって検出され、応答信号を送信する状態に対応する第2位置をとるよう構成され、前記応答信号が、前記照明ユニットの前記照明色及び/又は強度を制御する照明装置によって達成される。
【0008】
本発明は、(ここではトランスポンダと呼ばれる)有体物(tangible object)をこれらの有体物のための検出装置に対して動かすことにより、特に各トランスポンダが特定の色に対応する場合には、光源の色又は強度を変更することがユーザにとって非常に容易になるであろうという認識に基づいている。例えば、ユーザが或る色の強度を変更したい場合には、唯一、該ユーザがする必要があることは、その色に対応するトランスポンダを或る位置から別の位置へ変更することである。前記トランスポンダのこの動きは、該トランスポンダに該トランスポンダの応答信号を変更させるであろう。この応答信号が、照明色の変更のための手段である。
【0009】
好ましい実施例においては、制御される前記特定の照明色は、原色の赤色、緑色及び青色を有する。
【0010】
1931−CIE−色度図においては、これらの原色は三角形を形成し、3つの関連する原色の光源の強度の割合を調節することによって、この三角形内の全ての色が生成され得る。詳細には、これは、(ハロゲンタイプのランプの光のような)冷たい光(cold light)から(従来の電球の光のような)暖かい光(warm light)まで、広範な色温度の白色光の選択を可能にする。
【0011】
これは、あらゆる種類の光源に適用可能である。例は、白熱灯及び発光ダイオード(LED)であるが、本発明は、これらの例に限定されない。
【0012】
他の実施例は、照明色の前記強度が、該色を制御するよう構成されたトランスポンダであって、前記第2位置をとるトランスポンダの数に比例することを特徴とする。
【0013】
この実施例の構成は、照明装置の直観的制御を達成するのに非常に有利である。第2位置に置かれる前記トランスポンダが多ければ多いほど、生成されるその特定の色の光出力は高くなる。トランスポンダの数との間の関係は、例えば、直線的に選ばれてもよく、即ち、電力は、トランスポンダの数に直線的に比例する。別の選択肢は、前記第2位置にあるトランスポンダの数と、前記照明ユニットに供給される電力との間に指数関数的な関係を作成するものであり、これは、人間の目の知覚面によりよく適合する。
【0014】
他の好ましい実施例においては、前記トランスポンダは、各々が識別番号を有するRFIDタグであり、前記検出装置は、動作中、前記RFIDタグによって受信されるであろう電磁信号を送信するよう構成されるアンテナを有し、前記応答信号は、前記RFIDタグの前記識別番号を有する。
【0015】
前記トランスポンダには無線周波数識別タグ(RFIDタグ)を選ぶのが好ましい。これらのタグは、広く知られており、例えば、盗難を防止するために店のセキュリティシステムにおいて幅広く用いられている。このようなRFIDタグは、(該RFIDタグが前記検出装置によって検出されない)該RFIDタグの第1位置から(該RFIDタグが該検出装置によって検出される)該RFIDタグの第2位置へ動かされる場合、応答信号として該RFIDタグの識別番号、即ちID番号を送信するであろう。このID番号は、例えばルックアップテーブルによって、ユニークな方法で、色又は強度の変更に結びつけられ得る。
【0016】
調節済みの色で、比例的に、従って、色に中立的な方法(color-neutral way)で光の強度を変更するためにトランスポンダのID番号を結びつけることも可能であろう。更に、前記照明ユニットに或る量の白色光を付加することによって前記強度を変更する「白色」RFIDタグを用いることが可能であろう。ほとんどの場合、これは、光の色を変化させるであろう。このような照明装置を調節するのを楽にするために、前記トランスポンダには、該トランスポンダが制御する各々の色がつけられてもよい。従って、このようなシステムは、例えば、前記原色を調節するための赤色、緑色及び青色のトランスポンダと、白色光を付加することによって色設定に影響を及ぼす白色のトランスポンダとを有してもよい。
【0017】
このような照明装置の一例は、前記検出装置が、ボウル状容器(bowl-like container)に組み込まれ、前記トランスポンダが、有体物に組み込まれ、トランスポンダは、該トランスポンダが前記ボウル状容器の外にある場合に該トランスポンダの第1位置にあり、該トランスポンダが該ボウル状容器の中にある場合に該トランスポンダの第2位置にあることを特徴とする。
【0018】
この例においては、前記トランスポンダは、ボウル上に置かれ得るビー玉(marble)であってもよく、前記ボウル内の全ての前記トランスポンダが、対応する前記照明ユニットの色及び強度を決定する。このようなボウルは、果物用ボウルのようにテーブル上に置かれてもよく、家庭内において装飾的な物体であってもよい。
【0019】
別の例は、前記トランスポンダが、各々スイッチング素子を具備し、少なくとも第1面及び第2面を持つ有体物に組み込まれ、前記第1面が上である場合に前記スイッチがオフであり、前記第2面が上である場合に前記スイッチがオンであり、トランスポンダは、前記有体物が該有体物の第1面を上にして配置される場合に該トランスポンダの第1位置にあり、該有体物が該有体物の第2面を上にして配置される場合に該トランスポンダの第2位置にあることを特徴とする。
【0020】
この例においては、前記トランスポンダは、ただ該トランスポンダをひっくり返すことによって該トランスポンダの第1位置から該トランスポンダの第2位置に移される。これは、前記ボウル状容器の場合には、全ての前記トランスポンダが、常に、このボウルの中にあることができ、上を向いている面によって前記トランスポンダがアクティブであるか否かが決定されることを意味する。
【0021】
同じようにして、前記検出装置は、例えば、テーブルの縁端部又は表面に組み込まれてもよく、従って、照明装置であって、該照明装置のための全ての前記トランスポンダが、ただ前記検出装置の領域内の前記テーブル上にある物体であり、前記トランスポンダをひっくり返す(又はひっくり返さない)ことによって前記照明ユニットが制御される照明装置を提供し得る。
【0022】
更に、前記照明装置は、該照明装置が、前記検出装置からの前記応答信号を前記照明ユニットのための入力値に変換する処理ユニットを更に有することを特徴とする。
【0023】
第2位置に置かれる各トランスポンダは、前記照明ユニットを駆動するのに必要とされる情報に変換され得る応答信号を送信する。この変換は、例えばパソコンなどの処理ユニットによって容易に行なわれ得る。一例として、前記変換は、多数のトランスポンダからの一連の応答信号と、前記照明ユニットの対応する前記照明色及び/又は強度との間の関係を示すルックアップテーブルから導き出されてもよい。
【0024】
更に、本発明は、このような照明装置の照明ユニットを制御するユーザインタフェースと、このようなユーザインタフェースによって制御される処理ユニット及び照明ユニットの組立体と、この照明ユニットを制御する方法に関する。
【0025】
下記の実施例及び図面を参照して、例であって、これに限定されない例によって、本発明のこれら及び他の面を説明し、明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は、本発明による照明装置1の様々な構成要素の図式的概観を示している。照明装置1は、照明ユニット2及びユーザインタフェース3を有する。ユーザインタフェース3においては、以下の素子、即ち、例えばアンテナなどの検出装置4と、トランスポンダ6とが識別され得る。この例においては、検出装置4はボウル5に取り付けられる。この例においては、トランスポンダ6がボウルの外に配置される場合、前記トランスポンダ6は非アクティブであるとみなされ、即ち、該トランスポンダ6は、検出装置4によって検出されないのに対して、トランスポンダ6がボウルの中に配置される場合、前記トランスポンダ6はアクティブであり、即ち、該トランスポンダ6は検出され、応答信号を送り返す。この応答信号は、駆動回路8が光源7を駆動するのに適した信号に変換される。応答信号から照明ユニット2の色及び/又は強度の選ばれたものへのこの変換は、処理ユニット9、例えばパソコンによって行なわれる。前記処理ユニット9は、別個のものであってもよいが、他の例においては、ユーザインタフェース3又は照明ユニット2に組み込まれてもよい。
【0027】
ユーザインタフェース3は、部屋の中の照明のための遠隔制御装置と見られ得る。応答信号から得られた情報は処理ユニット9に送信され、変換データが駆動回路8に送信される。この情報伝達は、別々のユニットの物理的な相互接続を介してもよいが、他の例においては、情報の無線伝送によって行なわれてもよい。
【0028】
光源7は、様々な色のLED又は従来のランプなどの別の光源であってもよい。
【0029】
ここでは、本発明は、2つの例に基づいて記載されているが、これらの例に限定されない。
【0030】
第1実施例のユーザインタフェース3が図2A−2Eに示されている。このユーザインタフェース3は、ボウル状容器5及び多数のトランスポンダ6を持つ。ボウル状容器5は、テーブルにおいて装飾的価値を持ち得る果物用ボウルのようなボウルであってもよいが、トランスポンダ6を収容するのに適した任意の他の形状であってもよい。ボウル状容器5は検出装置4を具備し、これはボウル状容器5の縁端部に取り付けられるアンテナ又はコイルであってもよい。この検出装置4は、電源と、トランスポンダ6から情報を読み出す手段とを具備しなければならない。トランスポンダ6としてRFIDタグ(RFIDは無線周波数識別を表わす)が選ばれてもよい。これらのRFIDタグは、ID番号を含むようプログラムされ得るICを有する。検出装置4は、電磁信号を送信するアンテナを有する。この電磁信号は、RFIDタグであって、該RFIDタグの電力供給のためにこの信号からのエネルギを使用するRFIDタグによって受信され、RFIDタグは、該RFIDタグにおいてプログラムされているように識別番号を持つ応答信号を送り返す。
【0031】
この情報は処理ユニット9に送信され、前記処理ユニット9において、前記情報は照明ユニット2のための入力信号に変換される。この処理ユニット9は、この応答信号を、照明装置2を駆動するための適切なパラメータに変換するであろう。照明装置2がLEDシステムである場合には、これらのパラメータは、LEDの或る光出力を持つのに必要とされる電流であってもよく、多数のLEDの場合には、これらのパラメータは、どのLEDをオンにし、どのLEDをオフにするかを決定してもよい。
【0032】
図2Aにおいては、照明ユニット2はオフ状態にあり、全てのトランスポンダが、該トランスポンダの第1位置又は非アクティブ位置と呼ばれるボウル状容器5の外にある。この例においては、トランスポンダ6は、以下ではビー玉とも呼ばれるビー玉の形をした有体物内に含まれ、前記ビー玉は、該ビー玉が照明の所望の色になす寄与に対応するように着色される。例えば、照明ユニットが、赤色、緑色及び青色のLEDを有する場合には、ビー玉も、赤色、緑色及び青色である。図2B及び2Cにおいては、照明ユニットは、アクティブ位置にあるトランスポンダ6に対応する一色だけの光を放射するであろう。
【0033】
図2D及び2Eに示されているような、ボウル状容器5へのより多くのトランスポンダ6の付加は、色の混合を生じさせるであろう。光の強度は、同じ色のビー玉をより多く付加することによって制御され得る。それは、アクティブである対応する色のビー玉の数に対して直線的にLEDの電力を増加させるよう選ばれ得る。
【0034】
人間の目の感度は、対数関数的な性質を示す、即ち、目は、照明源の電力が指数関数的に増加される場合に、直線的なような強度の増大を知覚する。この理由のために、処理ユニット9は、ボウル状容器5にビー玉を付加することにより、強度が指数関数的に増大するようにプログラムされてもよい。
【0035】
ボウル状容器5が、所望の色の照明を供給するために選ばれた多数のビー玉を有し、強度が増大されなければならない場合には、ビー玉は、光の色を同じに保つために、ボウル状容器5内に既にあるのと同じ割合で付加されなければならない。光の強度を増大させるためのあり得る変形例として、光強度専用ビー玉の使用がなされてもよい。これらのビー玉のために、処理ユニット9は、既にアクティブな異なる色のビー玉の割合に依存して、光の強度を増大させるようプログラムされる。従って、これらの光強度専用ビー玉は照明色を変化させない。
【0036】
光の強度はまた、ビー玉が大きいほど、光の強度が高いというように異なる大きさのビー玉によって制御されてもよい。
【0037】
更に、混合された色を持つビー玉を使用することが可能であろう。例えば、紫色のビー玉は、青色及び赤色のLEDを同時に駆動するであろう。
【0038】
非アクティブであるよう選ばれるビー玉は、別個の箱の中に置かれてもよく、又はただボウル状容器のそばに置かれてもよい。変形例として、図3に示されているように、検出装置4によって囲まれる領域の外に配置される溝10であって、非アクティブなビー玉が置かれ得る溝10を備えるボウル状容器5が用いられてもよい。
【0039】
図4は、本発明の第2実施例を示している。この例においては、トランスポンダ6は、表面15、例えばテーブル上に配置される立方体11に組み込まれる。検出装置4は、テーブルの上面の縁端部又はテーブルの上面の或る領域内に取り付けられ得る。更に、トランスポンダ6は、各々、トランスポンダ6が非アクティブからアクティブに変わることを可能にするスイッチング素子14を具備する。例えば、このスイッチング素子14は、重力スイッチであってもよく、前記スイッチング素子14は、立方体がその第1位置にある場合に開いており(オフ又は非アクティブ位置にあり)、立方体がその第2位置にひっくり返される場合に閉じられる(オン又はアクティブ位置にある)。図4においては、立方体の内部のこのタイプのトランスポンダ6の主要部、即ち、プログラムされた情報、例えばID番号を持つIC12と、信号の受信及び返信のためのアンテナ13と、スイッチング素子14とが、識別され得る。
【0040】
この実施例においては、立方体11は、制御されるべき照明の色に対応するように着色されてもよい。何が立方体のアクティブ位置及び非アクティブ位置であるかを確かめるために、アクティブ時に上を向いている面は完全に着色される一方で、立方体が非アクティブである場合に上を向いている面には、適切な色のただのしるし(indication)、例えば、着色された点を持つ黒色が設けられてもよい。図4においては、左側の立方体11はアクティブであるのに対して、中央及び右側の立方体11は非アクティブである。照明色及び強度が制御される方法は第1実施例と同様であり、違いは、第1実施例においてはボウル状容器4内にビー玉を置くことによる、第2実施例においては立方体11をひっくり返すことによる、トランスポンダが該トランスポンダの第1位置から第2位置へ移される方法にある。
【0041】
図5には重力スイッチに代わるものが示されている。この場合には、立方体11に空洞16が設けられる。この空洞16内には、この空洞16内で動くことが出来るトランスポンダ6が配置される。更に、空洞16には、空洞の半分を覆う金属シールド17が設けられる。図5の左側の立方体においては、シールド17は、立方体11が該立方体11の第2(アクティブ)位置にある場合の、即ち、トランスポンダ6が検出装置4によって検出されるであろう立方体11のこの向きにおける空洞16の上半分を覆う。立方体11が、図5の中央及び右側の立方体のためになされたようにひっくり返される場合、シールド17は、空洞の下半分を覆い、トランスポンダ6は下に落ち、RFIDタグからの通信は遮断され、故に、RFIDタグは、検出装置4によって認識されないであろう、即ち、非アクティブである。
【0042】
ここでも、立方体の使用はこの例を限定しておらず、トランスポンダ6を有する有体物は、例えば平坦な円盤又は円柱といった異なる形状をしていてもよい。
【0043】
更に、2つの実施例は組み合わされてもよく、例えば、トランスポンダ6にスイッチング素子14が設けられる場合に、該トランスポンダ6はボウル状容器5内でも用いられ得る。その場合には、トランスポンダ6は、ボウル状容器5内にとどまり、該トランスポンダ6をひっくり返すことによって該トランスポンダ6の第1位置から第2位置へ移される。その場合、好ましくは、トランスポンダは、円盤状又は丸石(pebble)状である。
【0044】
表面15を各サブエリアが検出装置4を具備する多数のサブエリアに分割すると、照明が制御されなければならない部屋の地図として表面15を使用することが可能になる。表面15における立方体11の相対位置は、どの検出装置4が前記立方体11の存在を認識するかを決定し、従って、それらは、部屋のどの特定の部分において照明が制御されるのかを示すのに用いられ得る。
【0045】
要約すると、本発明は、部屋の中の照明状態を決定する照明ユニット2の照明色及び/又は強度を制御するユーザインタフェース3を備える照明システム1に関する。ユーザインタフェース3は、検出装置4及びトランスポンダ6を有するシステムに基づいている。トランスポンダ6を該トランスポンダ6が検出されるであろうように検出装置4内に動かすことにより、トランスポンダ6は応答信号を送信し、前記信号が、照明ユニット2の照明色及び/又は強度を制御する。各トランスポンダ6は、特定の色又は特定の光強度を制御するようプログラムされる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による照明装置の概略図である。
【図2A】本発明による第1実施例を示す。
【図2B】本発明による第1実施例を示す。
【図2C】本発明による第1実施例を示す。
【図2D】本発明による第1実施例を示す。
【図2E】本発明による第1実施例を示す。
【図3】第1実施例の変形例である。
【図4】本発明による第2実施例を示す。
【図5】第2実施例の変形例である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明ユニットと、前記照明ユニットの照明色及び/又は強度を制御するユーザインタフェースとを有する照明装置であって、前記ユーザインタフェースが、複数のトランスポンダと、トランスポンダを検出する検出装置とを持ち、各トランスポンダが、特定の照明色及び/又は強度を制御するよう構成され、且つ該トランスポンダが前記検出装置によって検出されない状態に対応する第1位置、及び該トランスポンダが該検出装置によって検出され、応答信号を送信する状態に対応する第2位置をとるよう構成され、前記応答信号が、前記照明ユニットの前記照明色及び/又は強度を制御する照明装置。
【請求項2】
制御される前記特定の照明色が、原色の赤色、緑色及び青色を有することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記照明ユニットがLEDを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
照明色の前記強度が、該色を制御するよう構成されたトランスポンダであって、前記第2位置をとるトランスポンダの数に比例することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記トランスポンダが、各々が識別番号を有するRFIDタグであることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記検出装置が、動作中、前記RFIDタグによって受信されるであろう電磁信号を送信するよう構成されるアンテナを有し、前記応答信号が、前記RFIDタグの前記識別番号を有することを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記検出装置が、ボウル状容器に組み込まれ、前記トランスポンダが、有体物に組み込まれ、トランスポンダは、該トランスポンダが前記ボウル状容器の外にある場合に該トランスポンダの第1位置にあり、該トランスポンダが該ボウル状容器の中にある場合に該トランスポンダの第2位置にあることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の照明装置。
【請求項8】
各有体物が、該有体物が制御するよう構成される前記照明色に対応する色をしていることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記有体物が、ビー玉の形をしていることを特徴とする請求項7又は8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記トランスポンダが、各々スイッチング素子を具備し、少なくとも第1面及び第2面を持つ有体物に組み込まれ、前記第1面が上である場合に前記スイッチがオフであり、前記第2面が上である場合に前記スイッチがオンであり、前記有体物が該有体物の第1面を上にして配置される場合にトランスポンダが該トランスポンダの第1位置にあり、前記有体物が該有体物の第2面を上にして配置される場合に前記トランスポンダが該トランスポンダの第2位置にあることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の照明装置。
【請求項11】
各有体物の前記第2面が、該有体物が制御する前記照明色に対応するように着色され、各有体物の前記第1面には、前記色のしるしがついていることを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
【請求項12】
前記検出装置が、ボウル状容器に組み込まれ、円盤状有体物の形態をとる前記トランスポンダが、前記ボウル状容器の中に配置されることを特徴とする請求項10又は11に記載の照明装置。
【請求項13】
前記検出装置が、表面、とりわけテーブルを囲み、立方体状有体物の形態をとる前記トランスポンダが、前記表面上に配置されることを特徴とする請求項10又は11に記載の照明装置。
【請求項14】
前記照明装置が、前記検出装置からの前記応答信号を前記照明ユニットのための入力値に変換する処理ユニットを更に有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項15】
照明ユニットを制御するユーザインタフェースであり、複数のトランスポンダと、検出装置とを持つユーザインタフェースであって、各トランスポンダが、前記照明ユニットの特定の照明色及び/又は強度を制御するよう構成され、且つ該トランスポンダが前記検出装置によって検出されない状態に対応する第1位置、及び該トランスポンダが該検出装置によって検出され、応答信号を送信する状態に対応する第2位置をとるよう構成され、前記応答信号が、前記照明ユニットの前記照明色及び/又は強度を制御するユーザインタフェース。
【請求項16】
照明ユニットと処理ユニットとの組立体であって、前記処理ユニットが、請求項15の前記ユーザインタフェースによって引き渡される応答信号を受け、この応答信号を前記照明ユニットのための入力値に変換するよう構成されることを特徴とする照明ユニットと処理ユニットとの組立体。
【請求項17】
複数のトランスポンダと、検出装置とを持つユーザインタフェースによって照明装置の照明色及び/又は強度を制御する方法であって、各トランスポンダが、前記照明ユニットの特定の照明色及び/又は強度を制御するよう構成され、前記方法が、トランスポンダを、該トランスポンダが前記検出装置によって検出されない状態に対応する第1位置から、該トランスポンダが該検出装置によって検出され、応答信号を送信する状態に対応する第2位置へ動かすステップを含み、前記応答信号が、前記照明ユニットの前記照明色及び/又は強度を制御する方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図2E】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−536720(P2007−536720A)
【公表日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−512612(P2007−512612)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【国際出願番号】PCT/IB2005/051376
【国際公開番号】WO2005/107337
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】