照明器具
【課題】ソケットカバーの装着時においては器具本体に確実に取り付けられるとともに、取り外し時には容易に取り外すことができる照明器具を提供する。
【解決手段】ランプ３０の長手軸線方向にスライドさせて器具本体２０に装着されたソケットカバー４０は、第２係止部４５を器具本体２０側の第１係止部２５６により係止されるので、ソケットカバー４０を確実に取り付けることができる。また、押圧部２５５により第１係止部２５６と第２係止部４５との係合を解除できるので、ソケットカバー４０を器具本体２０から容易に取り外すことができる。
【解決手段】ランプ３０の長手軸線方向にスライドさせて器具本体２０に装着されたソケットカバー４０は、第２係止部４５を器具本体２０側の第１係止部２５６により係止されるので、ソケットカバー４０を確実に取り付けることができる。また、押圧部２５５により第１係止部２５６と第２係止部４５との係合を解除できるので、ソケットカバー４０を器具本体２０から容易に取り外すことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、天井面に取り付けられるベースライト等に適用される照明器具に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、直管型ランプの口金に機械的および電気的に接続されるソケットを覆うソケットカバーを器具本体に着脱自在に取付けた照明器具が知られている（例えば、特許文献１参照）。
特許文献１は、反射板の孔にソケットを挿入した後に、ソケットカバーに有するエンドカバー部を反射板の段部に挿入することにより、ソケットカバーが反射板に取り付けられる。
特許文献１は、ソケットカバーに反射板のエンドカバーが一体に形成されるために、組み立ての手数を減少できる。
また、従来より、直管型ランプの端部と、照明器具の器具本体に設けられたソケットとを覆うソケットカバーを備えた照明器具が知られている（例えば、特許文献２参照）。
特許文献２は、直管型ランプの温度低下を防ぐことができ、低温状態での直管型ランプの光出力の低下を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実公昭６０−４３３５号公報（図２、請求項１）
【特許文献２】特開２００７−２６５９４１号公報（図２、請求項１）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前述した特許文献１および特許文献２に記載の照明器具においては、ソケットやランプの端部を覆うランプカバーが設けられている。
しかしながら、ソケットカバーは、装着時においては器具本体に確実に取り付けられるとともに、取り外し時には容易に取り外すことができることが望まれる。
【０００５】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ソケットカバーの装着時においては器具本体に確実に取り付けられるとともに、取り外し時には容易に取り外すことができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の照明器具は、器具本体と、前記器具本体に取り付けられたソケットと、前記ソケットに取付けられるランプと、前記器具本体に係合可能かつ前記ランプの長手軸線方向にスライド可能なソケットカバーと、を有し、前記器具本体に設けられた第１係止部と、前記ソケットカバーに設けられて前記第１係止部に係合される第２係止部と、前記第１係止部と前記第２係止部との係合を解除する解除部と、を有する照明器具。
【０００７】
また、本発明の照明器具は、前記第２係止部が、前記ソケットカバーの装着位置において前記第１係止部と係合可能な第１凸部と、前記ソケットカバーの取外位置の直前において前記第１係止部と係合可能な第２凸部と、を有する照明器具。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は、ランプの長手軸線方向にスライドさせて器具本体に装着されたソケットカバーは、第２係止部を器具本体側の第１係止部により係止されるので、ソケットカバーを確実に取り付けることができる。また、解除部により第１係止部と第２係止部との係合を解除できるので、ソケットカバーを器具本体から容易に取り外すことができるという効果を有する照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明に係る実施形態の照明器具を下方から見た全体斜視図
【図２】本発明に係る実施形態の照明器具においてソケットカバーをスライドさせた状態の全体斜視図
【図３】本発明に係る実施形態の照明器具の側面図
【図４】本発明に係る実施形態の照明器具を下方から見た底面図
【図５】本発明に係る実施形態の照明器具の端部における断面図
【図６】器具本体とソケットカバーとの係合状態を示す断面図
【図７】ソケットカバーの斜視図
【図８】ソケットカバーおよびソケットカバー保持部材の分解斜視図
【図９】ソケットカバーをスライドさせた状態を示すランプの長手軸線方向に沿った断面図
【図１０】（Ａ）はソケットカバーの装着状態を示す断面図および拡大図であり、（Ｂ）は押圧部により係止爪の係合を解除する状態を示す断面図および拡大図であり、（Ｃ）はソケットカバーをスライドさせた状態を示す断面図および拡大図であり、（Ｄ）はソケットカバーを装着する状態の断面図および拡大図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明に係る実施形態の照明器具について、図面を用いて説明する。
図１および図２に示すように、本発明に係る実施形態の照明器具１０は、被取付部としての天井１１に取り付けて、下方を照明するベースライトとすることができる。
照明器具１０は、細長い矩形状の反射板一体型の器具本体２０を有し、器具本体２０の長手方向両端部に、ランプ３０を着脱可能に保持する一対のソケット２１，２２を対向して有する。ソケット２１，２２には、ランプ３０が機械的および電気的に接続可能となっている。
また、ソケット２１，２２には、ソケットカバー４０１，４０２が着脱可能に設けられている。なお、以下の説明において、ソケットカバー４０１，４０２を総称する場合には、「ソケットカバー４０」で示す。
【００１１】
図３に示すように、器具本体２０の上面中央部には、電源ボックス３１が取り付けられており、器具配線（図示省略）を介して各ソケット２１，２２に点灯電力を供給する。
また、図４にも示すように、器具本体２０の下面には、ランプ３０の上方において左右両側に反射面２３を有する。
ランプ３０は、直管型ＬＥＤランプや直管型蛍光ランプであり、両端に口金３２，３３を有する。
【００１２】
図５および図６に示すように、器具本体２０にはソケット台２４が取り付けられており、ソケット２１，２２はソケット台２４に取り付けられる。
なお、ソケット２１およびソケット２２は同じものなので、以下においてはソケット２１について説明する。
【００１３】
ソケット台２４には、後述するソケットカバー４０を着脱可能に保持するソケットカバー保持部材２５が取り付けられる。
ソケットカバー保持部材２５は、ソケット台２４に取り付けられる平板状のベース部２５１と、ベース部２５１の下端部から両外側へ張り出してソケットカバー４０をスライド可能に支持するガイド部２５２を有する。
図８に示すように、ベース部２５１およびガイド部２５２の中央には開口部２５３が設けられており、ソケット２１が開口部２５３から下方へ突出する。
【００１４】
図８に示すように、ベース部２５１の前部（図８において左端部）下面から下方に脚部２５４が設けられており、脚部２５４の先端には、解除部として例えば半円形状の押圧部２５５が設けられている。
押圧部２５５の下端部には、下方に突出する第１係止部として係止爪２５６を有する。係止爪２５６は、後方（図８において右方向）へ弾性変形が可能である。
【００１５】
次に、ソケットカバー４０１，４０２について詳細に説明する。
なお、ソケットカバー４０１，４０２は、それぞれ同一構造であるため、ソケットカバー４０として説明する。
ソケットカバー４０は、例えば、ランプ３０と同色の乳白色等に染色された樹脂製である。図７および図８に示すように、ソケットカバー４０は、ランプ３０の外径寸法よりも大きい内径寸法を有して半円筒形状に形成された下部カバー部４１と、ランプ３０の軸線方向の端部（図７において左端部）に配置された平板状の端部カバー部４２とを有する。
【００１６】
図５および図６に示すように、ソケットカバー４０の上端部（図５において上端部）内面には、ソケットカバー保持部材２５のガイド部２５２が係合する支持溝４７が設けられている。
従って、支持溝４７にガイド部２５２を挿入して係合することにより、ソケットカバー４０は、ソケットカバー保持部材２５に対してスライド可能に支持される。
【００１７】
ソケットカバー４０は、ランプ３０側（図７において右側）に内部空間４３を有しており、この内部空間４３に、ソケット２１、ソケットカバー保持部材２５およびランプ３０の端部等を収容する。
なお、図７および図８に示すように、ソケットカバー４０の端部カバー部４２における下部には、ソケットカバー保持部材２５の押圧部２５５の形状に対応した開口部４４が設けられており、開口部４４から押圧部２５５が突出可能となっている。
【００１８】
図９に示すように、ソケットカバー４０の下部カバー部４１の底部内面には、押圧部２５５の係止爪２５６が係合する第２係止部４５が設けられている。第２係止部４５は、ソケットカバー４０を装着状態で保持するための第１凸部４５１と、作業時および取り外し時に、取り外し位置の直前で保持するための第２凸部４５２を有する。
ソケットカバー４０の底部内面は、ソケットカバー４０の後端部４６（図９において右端部）から第２凸部４５２に向かって上方へ傾斜している（第２傾斜面４５４）。そして、ソケットカバー４０の底部内面は、第２凸部４５２の前端から第１凸部４５１に向かって上方へ傾斜している（第１傾斜面４５３）。
なお、第１凸部４５１および第２凸部４５２の前面（図９において左側面）は、係止爪２５６を係止する形状となっている。
【００１９】
次に、ソケットカバー４０の脱着動作について説明する。
図１０（Ａ）に示すように、ソケットカバー４０を装着した状態では、器具本体２０側であるソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６が、ソケットカバー４０の第２係止部４５の第１凸部４５１に係合している。
これにより、ソケットカバー４０は器具本体２０側に装着状態で保持されている。
【００２０】
図１０（Ｂ）に示すように、装着状態にあるソケットカバー４０を取り外す際には、まず、ソケットカバー保持部材２５の押圧部２５５をソケットカバー４０の内側へ押し込む（矢印Ｂ参照）。
これにより、ソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６はソケットカバー４０の第１凸部４５１から外れて、係合状態が解除される。
【００２１】
図１０（Ｃ）に示すように、ソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６とソケットカバー４０の第１凸部４５１との係合状態が解除されると、ソケットカバー４０は器具本体２０に対してスライド可能となる。
これにより、ソケットカバー４０を器具本体２０から引き出すことができる（矢印Ｃ参照）。
そして、ソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６が、ソケットカバー４０の第２凸部４５２に係合して、ソケットカバー４０は停止する。この状態で、ソケットカバー４０はソケットカバー保持部材２５に保持されながらランプ３０から完全に外れるので、ランプ３０の交換等の作業が可能となる。
【００２２】
なお、ソケットカバー４０を器具本体２０から完全に取り外す場合には、ソケットカバー４０の開口部４４から指を挿入して、再度ソケットカバー保持部材２５の押圧部２５５を押圧する。
これにより、係止爪２５６とソケットカバー４０の第２凸部４５２との係合が解除されてスライド可能となるので、ソケットカバー４０を器具本体２０から完全に取り外すことができる。
【００２３】
なお、図１０（Ｄ）に示すように、ソケットカバー４０を器具本体２０のソケットカバー保持部材２５に装着する際には、ソケットカバー４０の支持溝４７にガイド部２５２（図５参照）を挿入する。そして、ガイド部２５２に沿ってソケットカバー４０をランプ３０側へスライドさせる（図１０（Ｄ）中矢印Ｄ参照）。
このとき、係止爪２５６は、ソケットカバー４０の第２傾斜面４５４に沿って弾性変形しながら移動し、第２凸部４５２を乗り越えたらして復帰して、第２凸部４５２と係合する。さらにソケットカバー４０を矢印Ｄ方向へスライドさせると、係止爪２５６はソケットカバー４０の第１傾斜面４５３に沿って弾性変形しながら移動する。そして、係止爪２５６は、第１凸部４５１を乗り越えたら復帰して、第１凸部４５１と係合する。これにより、ソケットカバー４０は装着される。
【００２４】
以上、説明した本発明に係る実施形態の照明器具１０によれば、ソケットカバー４０をランプ３０の長手軸線方向にスライドさせて器具本体２０に装着する。これにより、ソケットカバー４０の第２係止部４５が、器具本体２０側の係止爪２５６により係止されるので、ソケットカバー４０を器具本体２０に確実に取り付けることができる。
また、押圧部２５５により係止爪２５６と第２係止部４５との係合を解除できるので、ソケットカバー４０を器具本体２０から容易に取り外すことができる。
【００２５】
また、ソケットカバー４０は、ソケットカバー４０における第２係止部４５である第１凸部４５１が器具本体２０側に設けられた係止爪２５６に係合して装着される。
そして、押圧部２５５により第１凸部４５１と係止爪２５６との係合を解除してソケットカバー４０を引き出すと、取外位置の直前でソケットカバー４０の第２凸部４５２が器具本体２０の係止爪２５６に係合される。この位置で、ソケットカバー４０を完全に取り外すことなく、例えばランプ３０の交換等を行うことができるので、作業が容易になる。また、ソケットカバー４０が落下するのを防止できる。
【００２６】
なお、本発明の照明器具は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形，改良等が可能である。
【符号の説明】
【００２７】
１０ 照明器具
２０ 器具本体
２１，２２ ソケット
２５５ 押圧部（解除部）
２５６ 係止爪（第１係止部）
３０ ランプ
４０ ソケットカバー
４５ 第２係止部
４５１ 第１凸部
４５２ 第２凸部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、天井面に取り付けられるベースライト等に適用される照明器具に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来より、直管型ランプの口金に機械的および電気的に接続されるソケットを覆うソケットカバーを器具本体に着脱自在に取付けた照明器具が知られている（例えば、特許文献１参照）。
特許文献１は、反射板の孔にソケットを挿入した後に、ソケットカバーに有するエンドカバー部を反射板の段部に挿入することにより、ソケットカバーが反射板に取り付けられる。
特許文献１は、ソケットカバーに反射板のエンドカバーが一体に形成されるために、組み立ての手数を減少できる。
また、従来より、直管型ランプの端部と、照明器具の器具本体に設けられたソケットとを覆うソケットカバーを備えた照明器具が知られている（例えば、特許文献２参照）。
特許文献２は、直管型ランプの温度低下を防ぐことができ、低温状態での直管型ランプの光出力の低下を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】実公昭６０−４３３５号公報（図２、請求項１）
【特許文献２】特開２００７−２６５９４１号公報（図２、請求項１）
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
前述した特許文献１および特許文献２に記載の照明器具においては、ソケットやランプの端部を覆うランプカバーが設けられている。
しかしながら、ソケットカバーは、装着時においては器具本体に確実に取り付けられるとともに、取り外し時には容易に取り外すことができることが望まれる。
【０００５】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ソケットカバーの装着時においては器具本体に確実に取り付けられるとともに、取り外し時には容易に取り外すことができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の照明器具は、器具本体と、前記器具本体に取り付けられたソケットと、前記ソケットに取付けられるランプと、前記器具本体に係合可能かつ前記ランプの長手軸線方向にスライド可能なソケットカバーと、を有し、前記器具本体に設けられた第１係止部と、前記ソケットカバーに設けられて前記第１係止部に係合される第２係止部と、前記第１係止部と前記第２係止部との係合を解除する解除部と、を有する照明器具。
【０００７】
また、本発明の照明器具は、前記第２係止部が、前記ソケットカバーの装着位置において前記第１係止部と係合可能な第１凸部と、前記ソケットカバーの取外位置の直前において前記第１係止部と係合可能な第２凸部と、を有する照明器具。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は、ランプの長手軸線方向にスライドさせて器具本体に装着されたソケットカバーは、第２係止部を器具本体側の第１係止部により係止されるので、ソケットカバーを確実に取り付けることができる。また、解除部により第１係止部と第２係止部との係合を解除できるので、ソケットカバーを器具本体から容易に取り外すことができるという効果を有する照明器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
【図１】本発明に係る実施形態の照明器具を下方から見た全体斜視図
【図２】本発明に係る実施形態の照明器具においてソケットカバーをスライドさせた状態の全体斜視図
【図３】本発明に係る実施形態の照明器具の側面図
【図４】本発明に係る実施形態の照明器具を下方から見た底面図
【図５】本発明に係る実施形態の照明器具の端部における断面図
【図６】器具本体とソケットカバーとの係合状態を示す断面図
【図７】ソケットカバーの斜視図
【図８】ソケットカバーおよびソケットカバー保持部材の分解斜視図
【図９】ソケットカバーをスライドさせた状態を示すランプの長手軸線方向に沿った断面図
【図１０】（Ａ）はソケットカバーの装着状態を示す断面図および拡大図であり、（Ｂ）は押圧部により係止爪の係合を解除する状態を示す断面図および拡大図であり、（Ｃ）はソケットカバーをスライドさせた状態を示す断面図および拡大図であり、（Ｄ）はソケットカバーを装着する状態の断面図および拡大図
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明に係る実施形態の照明器具について、図面を用いて説明する。
図１および図２に示すように、本発明に係る実施形態の照明器具１０は、被取付部としての天井１１に取り付けて、下方を照明するベースライトとすることができる。
照明器具１０は、細長い矩形状の反射板一体型の器具本体２０を有し、器具本体２０の長手方向両端部に、ランプ３０を着脱可能に保持する一対のソケット２１，２２を対向して有する。ソケット２１，２２には、ランプ３０が機械的および電気的に接続可能となっている。
また、ソケット２１，２２には、ソケットカバー４０１，４０２が着脱可能に設けられている。なお、以下の説明において、ソケットカバー４０１，４０２を総称する場合には、「ソケットカバー４０」で示す。
【００１１】
図３に示すように、器具本体２０の上面中央部には、電源ボックス３１が取り付けられており、器具配線（図示省略）を介して各ソケット２１，２２に点灯電力を供給する。
また、図４にも示すように、器具本体２０の下面には、ランプ３０の上方において左右両側に反射面２３を有する。
ランプ３０は、直管型ＬＥＤランプや直管型蛍光ランプであり、両端に口金３２，３３を有する。
【００１２】
図５および図６に示すように、器具本体２０にはソケット台２４が取り付けられており、ソケット２１，２２はソケット台２４に取り付けられる。
なお、ソケット２１およびソケット２２は同じものなので、以下においてはソケット２１について説明する。
【００１３】
ソケット台２４には、後述するソケットカバー４０を着脱可能に保持するソケットカバー保持部材２５が取り付けられる。
ソケットカバー保持部材２５は、ソケット台２４に取り付けられる平板状のベース部２５１と、ベース部２５１の下端部から両外側へ張り出してソケットカバー４０をスライド可能に支持するガイド部２５２を有する。
図８に示すように、ベース部２５１およびガイド部２５２の中央には開口部２５３が設けられており、ソケット２１が開口部２５３から下方へ突出する。
【００１４】
図８に示すように、ベース部２５１の前部（図８において左端部）下面から下方に脚部２５４が設けられており、脚部２５４の先端には、解除部として例えば半円形状の押圧部２５５が設けられている。
押圧部２５５の下端部には、下方に突出する第１係止部として係止爪２５６を有する。係止爪２５６は、後方（図８において右方向）へ弾性変形が可能である。
【００１５】
次に、ソケットカバー４０１，４０２について詳細に説明する。
なお、ソケットカバー４０１，４０２は、それぞれ同一構造であるため、ソケットカバー４０として説明する。
ソケットカバー４０は、例えば、ランプ３０と同色の乳白色等に染色された樹脂製である。図７および図８に示すように、ソケットカバー４０は、ランプ３０の外径寸法よりも大きい内径寸法を有して半円筒形状に形成された下部カバー部４１と、ランプ３０の軸線方向の端部（図７において左端部）に配置された平板状の端部カバー部４２とを有する。
【００１６】
図５および図６に示すように、ソケットカバー４０の上端部（図５において上端部）内面には、ソケットカバー保持部材２５のガイド部２５２が係合する支持溝４７が設けられている。
従って、支持溝４７にガイド部２５２を挿入して係合することにより、ソケットカバー４０は、ソケットカバー保持部材２５に対してスライド可能に支持される。
【００１７】
ソケットカバー４０は、ランプ３０側（図７において右側）に内部空間４３を有しており、この内部空間４３に、ソケット２１、ソケットカバー保持部材２５およびランプ３０の端部等を収容する。
なお、図７および図８に示すように、ソケットカバー４０の端部カバー部４２における下部には、ソケットカバー保持部材２５の押圧部２５５の形状に対応した開口部４４が設けられており、開口部４４から押圧部２５５が突出可能となっている。
【００１８】
図９に示すように、ソケットカバー４０の下部カバー部４１の底部内面には、押圧部２５５の係止爪２５６が係合する第２係止部４５が設けられている。第２係止部４５は、ソケットカバー４０を装着状態で保持するための第１凸部４５１と、作業時および取り外し時に、取り外し位置の直前で保持するための第２凸部４５２を有する。
ソケットカバー４０の底部内面は、ソケットカバー４０の後端部４６（図９において右端部）から第２凸部４５２に向かって上方へ傾斜している（第２傾斜面４５４）。そして、ソケットカバー４０の底部内面は、第２凸部４５２の前端から第１凸部４５１に向かって上方へ傾斜している（第１傾斜面４５３）。
なお、第１凸部４５１および第２凸部４５２の前面（図９において左側面）は、係止爪２５６を係止する形状となっている。
【００１９】
次に、ソケットカバー４０の脱着動作について説明する。
図１０（Ａ）に示すように、ソケットカバー４０を装着した状態では、器具本体２０側であるソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６が、ソケットカバー４０の第２係止部４５の第１凸部４５１に係合している。
これにより、ソケットカバー４０は器具本体２０側に装着状態で保持されている。
【００２０】
図１０（Ｂ）に示すように、装着状態にあるソケットカバー４０を取り外す際には、まず、ソケットカバー保持部材２５の押圧部２５５をソケットカバー４０の内側へ押し込む（矢印Ｂ参照）。
これにより、ソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６はソケットカバー４０の第１凸部４５１から外れて、係合状態が解除される。
【００２１】
図１０（Ｃ）に示すように、ソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６とソケットカバー４０の第１凸部４５１との係合状態が解除されると、ソケットカバー４０は器具本体２０に対してスライド可能となる。
これにより、ソケットカバー４０を器具本体２０から引き出すことができる（矢印Ｃ参照）。
そして、ソケットカバー保持部材２５の係止爪２５６が、ソケットカバー４０の第２凸部４５２に係合して、ソケットカバー４０は停止する。この状態で、ソケットカバー４０はソケットカバー保持部材２５に保持されながらランプ３０から完全に外れるので、ランプ３０の交換等の作業が可能となる。
【００２２】
なお、ソケットカバー４０を器具本体２０から完全に取り外す場合には、ソケットカバー４０の開口部４４から指を挿入して、再度ソケットカバー保持部材２５の押圧部２５５を押圧する。
これにより、係止爪２５６とソケットカバー４０の第２凸部４５２との係合が解除されてスライド可能となるので、ソケットカバー４０を器具本体２０から完全に取り外すことができる。
【００２３】
なお、図１０（Ｄ）に示すように、ソケットカバー４０を器具本体２０のソケットカバー保持部材２５に装着する際には、ソケットカバー４０の支持溝４７にガイド部２５２（図５参照）を挿入する。そして、ガイド部２５２に沿ってソケットカバー４０をランプ３０側へスライドさせる（図１０（Ｄ）中矢印Ｄ参照）。
このとき、係止爪２５６は、ソケットカバー４０の第２傾斜面４５４に沿って弾性変形しながら移動し、第２凸部４５２を乗り越えたらして復帰して、第２凸部４５２と係合する。さらにソケットカバー４０を矢印Ｄ方向へスライドさせると、係止爪２５６はソケットカバー４０の第１傾斜面４５３に沿って弾性変形しながら移動する。そして、係止爪２５６は、第１凸部４５１を乗り越えたら復帰して、第１凸部４５１と係合する。これにより、ソケットカバー４０は装着される。
【００２４】
以上、説明した本発明に係る実施形態の照明器具１０によれば、ソケットカバー４０をランプ３０の長手軸線方向にスライドさせて器具本体２０に装着する。これにより、ソケットカバー４０の第２係止部４５が、器具本体２０側の係止爪２５６により係止されるので、ソケットカバー４０を器具本体２０に確実に取り付けることができる。
また、押圧部２５５により係止爪２５６と第２係止部４５との係合を解除できるので、ソケットカバー４０を器具本体２０から容易に取り外すことができる。
【００２５】
また、ソケットカバー４０は、ソケットカバー４０における第２係止部４５である第１凸部４５１が器具本体２０側に設けられた係止爪２５６に係合して装着される。
そして、押圧部２５５により第１凸部４５１と係止爪２５６との係合を解除してソケットカバー４０を引き出すと、取外位置の直前でソケットカバー４０の第２凸部４５２が器具本体２０の係止爪２５６に係合される。この位置で、ソケットカバー４０を完全に取り外すことなく、例えばランプ３０の交換等を行うことができるので、作業が容易になる。また、ソケットカバー４０が落下するのを防止できる。
【００２６】
なお、本発明の照明器具は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形，改良等が可能である。
【符号の説明】
【００２７】
１０ 照明器具
２０ 器具本体
２１，２２ ソケット
２５５ 押圧部（解除部）
２５６ 係止爪（第１係止部）
３０ ランプ
４０ ソケットカバー
４５ 第２係止部
４５１ 第１凸部
４５２ 第２凸部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
器具本体と、
前記器具本体に取り付けられたソケットと、
前記ソケットに取付けられるランプと、
前記器具本体に係合可能かつ前記ランプの長手軸線方向にスライド可能なソケットカバーと、を有し、
前記器具本体に設けられた第１係止部と、
前記ソケットカバーに設けられて前記第１係止部に係合される第２係止部と、
前記第１係止部と前記第２係止部との係合を解除する解除部と、を有する照明器具。
【請求項２】
請求項１に記載の照明器具において、
前記第２係止部が、
前記ソケットカバーの装着位置において前記第１係止部と係合可能な第１凸部と、
前記ソケットカバーの取外位置の直前において前記第１係止部と係合可能な第２凸部と、を有する照明器具。
【請求項１】
器具本体と、
前記器具本体に取り付けられたソケットと、
前記ソケットに取付けられるランプと、
前記器具本体に係合可能かつ前記ランプの長手軸線方向にスライド可能なソケットカバーと、を有し、
前記器具本体に設けられた第１係止部と、
前記ソケットカバーに設けられて前記第１係止部に係合される第２係止部と、
前記第１係止部と前記第２係止部との係合を解除する解除部と、を有する照明器具。
【請求項２】
請求項１に記載の照明器具において、
前記第２係止部が、
前記ソケットカバーの装着位置において前記第１係止部と係合可能な第１凸部と、
前記ソケットカバーの取外位置の直前において前記第１係止部と係合可能な第２凸部と、を有する照明器具。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２０１３−１１４８１４（Ｐ２０１３−１１４８１４Ａ）
【公開日】平成２５年６月１０日（２０１３．６．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２５７９６３（Ｐ２０１１−２５７９６３）
【出願日】平成２３年１１月２５日（２０１１．１１．２５）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年６月１０日（２０１３．６．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１１月２５日（２０１１．１１．２５）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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