説明

照明装置

【課題】蛍光ランプの放熱性及び耐振動性を高めることができるとともに、組立の自動化による省力化が可能な照明装置を提供すること。
【解決手段】蛍光ランプ2と、該蛍光ランプ2の長手方向両端の封止部2aを保持するソケット3と、前記蛍光ランプ2内に配設された電極4から前記封止部2aを貫通して蛍光ランプ2外へと延びるリード線5を備えた照明装置1において、前記ソケット3を粉末状の窒化アルミニウム6が混合されたゴム7によるインサート成形によって前記蛍光ランプ2と一体に形成する。又、前記金属窒化物6として平均粒径が80μm以下の窒化アルミニウムを使用する。更に、前記金属窒化物6の含有率を重量比で30wt%〜70wt%とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビやOA機器等に備えられた液晶表示装置のバックライト等として使用される照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年のテレビやOA機器等の薄型・軽量化の要求に伴い、これらに備えられた液晶表示装置のバックライトとして使用される照明装置にも薄型化が求められ、その光源としての蛍光ランプの小径化が進んでおり、外径がφ3mm以下のものも出現している。
【0003】
斯かる照明装置において、蛍光ランプには機器への機械的な支持と電気的な接続が必要となるため、その長手方向両端にはソケットが取り付けられており、このソケットを介して蛍光ランプが機器に支持されるとともに、蛍光ランプ内に配設された電極に接続されたリード線が蛍光ランプ外へと引き出されている。
【0004】
ところで、蛍光ランプの機械的な支持と電気的な接続に関して、特許文献1には、図8の部分断面図に示すように、CCFL等の蛍光ランプ102の長手方向両端(図には一方のみ図示)にゴムソケット103を被着し、蛍光ランプ102内に配設された電極104に接続されたリード線105を蛍光ランプ102の外へと引き出し、その端部をハーネス108に接続する構成が提案されている。
【0005】
又、特許文献2には、図9の部分断面図に示すように、外部電極を併用したランプ202とホルダ209との空隙に熱可塑性樹脂接着剤211を充填してランプ202とリード線205を固定する構成が提案されている。
【0006】
更に、特許文献3には、図10の部分断面図に示すように、ランプ電極304とワイヤー電極312の周辺をプラスチック又はシリコン製のソケット(ランプホルダ)303で覆い、ワイヤー313の断線を防ぐ構成が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平8−203473号公報
【特許文献2】特許第3404494号公報
【特許文献3】特開2002−303868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1において提案された構成では、使用されているゴムソケット103の材質は熱伝導性を考慮しておらず、ランプ102からの放熱性が不十分となる他、組付構造上からゴムソケット103の内部に空間が必要であるため、ランプ102が熱陰極ランプである場合には2本のリード線105の固定が不十分であるため、リード線105同士が接触してショートが発生する可能性がある。その他、組立の自動化が困難で、ゴムソケット103の装着時にリード線105の曲げ等の負担がランプ102の封止部102aに掛かり、ランプ102が破損する可能性がある。
【0009】
又、特許文献2において提案された構成では、ランプ202が熱可塑性樹脂接着剤211によってホルダ209に剛的に固定されるためにランプ202の振動を吸収し切れず、ランプ202が破損する可能性がある。
【0010】
更に、特許文献3において提案された構成では、ソケット303が弾性材及び熱伝導性の高い材質で構成されていないため、ランプ302が衝撃に弱い上、最も温度が上昇する電極304,312部分の放熱性が悪く、電極304,312部分の温度上昇によってランプ302の寿命が短くなる他、ソケット303が劣化し易いという問題がある。
【0011】
ところで、蛍光ランプの電極周辺の温度上昇は特に冷陰極ランプにおいて顕著となる。近年、バックライトに使用されるランプの本数減の要望から、CCFLを通常のランプ電流である6mA程度から2倍の12mA以上で駆動して光量を増加させることが行われており、そのためにランプの電極周辺部の温度上昇は特に問題となっている。
【0012】
又、熱陰極ランプについても、これをバックライトに組み込んで点灯させると、発熱によって水銀蒸気圧が上昇して効率が低下するため、ランプ温度を下げることが望ましい。
【0013】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、蛍光ランプの放熱性及び耐振動性を高めることができるとともに、組立の自動化による省力化が可能な照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、蛍光ランプと、該蛍光ランプの長手方向両端の封止部を保持するソケットと、前記蛍光ランプ内に配設された電極から前記封止部を貫通して蛍光ランプ外へと延びるリード線を備えた照明装置において、前記ソケットを粉末状の金属窒化物が混合されたゴムによるインサート成形によって前記蛍光ランプと一体に形成したことを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記金属窒化物として平均粒径が80μm以下の窒化アルミニウムを使用することを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記金属窒化物の含有率を重量比で30wt%〜70wt%としたことを特徴とする。
【0017】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記リード線にハーネスを接続し、その接続部を前記ソケットによって一体にモールドしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明によれば、従来のゴムソケットに対して、熱伝導率の高い金属窒化物が混合されたゴムによってソケットを蛍光ランプと一体に形成したため、蛍光ランプの放熱性が高められ、その温度上昇が抑えられて効率が高められるとともに、必要な光量に応じてランプ電流を増加させることができる。又、蛍光ランプはソケットのゴムによって振動が吸収されるため、その耐振動性が高められ、振動による破損が防がれて耐久性の向上が図られる。更に、金属窒化物は電気絶縁性が高いため、リード線周りの信頼性が高められる。
【0019】
又、蛍光ランプが熱陰極ランプである場合、2本のリード線をソケットでモールドして固定することができるため、リード線同士の接触によるショートの発生を防ぐことができる。
【0020】
更に、ソケットを粉末状の金属窒化物が混合されたゴムによるインサート成形によって蛍光ランプと一体に形成するため、照明装置の組立を自動化して省力化を図ることもできる。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、冷却性能、絶縁性能、加工のし易さ等に優れた窒化アルミニウム(AlN)を金属窒化物として使用することによって、ソケットに高い放熱性と絶縁性を確保することができるとともに、ソケットの成形性が高められる。尚、窒化アルミニウムの粒径が小さい程、成形性と熱伝導性が向上することから、その平均粒径としては80μm以下が望ましい。
【0022】
請求項3記載の発明によれば、ソケットに占める金属窒化物の含有率を重量比(wt%)で30%〜70%とすることによって、ソケットの放熱性と振動吸収性及び成形性が高められ、該ソケットによって支持される蛍光ランプの温度上昇が抑えられるとともに、耐振動性が高められてその破損が防がれる。因に、金属窒化物の含有率が80%wtを超えると、ひび割れ等が発生してソケットの成形が困難となる他、ゴムの割合が低くなる結果として柔軟性が失われ、耐振動性が低下する。又、金属窒化物の含有率が30%未満である場合には、熱伝導効果が低くなって蛍光ランプの温度が上昇する。
【0023】
請求項4記載の発明によれば、リード線にハーネスを接続し、その接続部をソケットによって一体にモールドしたため、接続部への応力の付加が防がれてリード線とハーネスが確実に接続される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施の形態1に係る照明装置端部の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る照明装置端部の平断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る照明装置端部の側断面図である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の実施の形態1に係る照明装置の製造方法をその工程順に示す部分図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る照明装置端部の側断面図である。
【図6】(a)〜(d)は本発明の実施の形態2に係る照明装置の製造方法をその工程順に示す部分図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る照明装置のバックライトユニットへの取付構造を示す部分断面図である。
【図8】特許文献1において提案された照明装置の部分断面図である。
【図9】特許文献2において提案された照明装置の部分断面図である。
【図10】特許文献3において提案された照明装置の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0026】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る照明装置端部の斜視図、図2は同照明装置端部の平断面図、図3は同照明装置端部の側断面図であり、図示の照明装置1は、熱陰極蛍光ランプ(以下、単に「蛍光ランプ」と称する)2と、該蛍光ランプ2の長手方向両端(図1〜図3には一端のみ図示)の封止部2aを保持するソケット3と、蛍光ランプ2内に配設された電極4から前記封止部2aを貫通して蛍光ランプ2外へと延びる2本のリード線5を備えている。
【0027】
而して、本実施の形態では、前記ソケット3は、粉末状の金属窒化物6が混合されたゴム7によるインサート成形によって蛍光ランプ2と一体に形成されている。尚、本実施の形態では、ゴム7に混合される金属窒化物6には、冷却性能、絶縁性能、加工のし易さ等に優れた平均粒径が80μm以下の窒化アルミニウム(AlN)が使用され、この窒化アルミニウム6が重量比で30%wt〜70%wtの割合(含有率)でゴム7に混合される。尚、このゴム7には、例えば、信越化学工業株式会社製KE1261(型番)等のシリコンゴム等が使用される。
【0028】
次に、以上のように構成された照明装置1の製造方法を図4(a)〜(d)に基づいて説明する。
【0029】
図4(a)〜(d)は本実施の形態に係る照明装置1の製造方法をその工程順に示す部分図であり、図4(a)に示すように、左右に2分割された金型50(図には一方のみ図示)のソケット3の外形と同形状のキャビティ(空洞)51に蛍光ランプ2の長手方向一端(ソケット3が形成される封止部2a)と該蛍光ランプ3から引き出された2本のリード線5の一部が挿入セットされる。尚、図示しないが、蛍光ランプ2の長手方向他端とリード線5の一部も同様に金型50のキャビティ51に挿入セットされる。
【0030】
次に、図4(b)に示すように、窒化アルミニウム6が所定の割合で混合された溶融ゴム7が金型50に形成されたゲート52から金型50のキャビティ51内に充填され、窒化アルミニウム6が混合されたゴム7は、図4(c)に示すように、金型50によるプレスによって所望形状(ソケット3の形状)に成形される。そして、金型50内でゴム7が冷却されて硬化した後、左右2分割の金型50を開くと、図4(d)に示すように、窒化アルミニウム6が混合されたゴム7によるインサート成形によって蛍光ランプ2の長手方向一端の封止部2a外周にソケット3が一体に形成され、2本のリード線5の蛍光ランプ2からの引き出し部は絶縁性の高いソケット3によってモールドされる。ここで、ソケット3が一体形成された蛍光ランプ2を金型50から取り出した後、使用するゴム7によっては、これを加熱して加硫させる。この場合の加硫温度はゴム7の材質によって異なるが、一般的には100℃〜300℃とされる。
【0031】
尚、図示しないが、蛍光ラン2プの長手方向他端の封止部2a外周にも同様にソケット3が一体に形成される。
【0032】
以上のように、本実施の形態に係る照明装置1によれば、従来のゴムソケットに対して、熱伝導率の高い窒化アルミニウム6が混合されたゴム7によってソケット3を蛍光ランプ2と一体に形成したため、蛍光ランプ2の放熱性が高められ、その温度上昇が抑えられて効率が高められるとともに、必要な光量に応じてランプ電流を増加させることができる。特に、本実施の形態では、冷却性能、絶縁性能、加工のし易さ等に優れた窒化アルミニウム(AlN)6を金属窒化物として使用したため、ソケット3に高い放熱性と絶縁性を確保することができるとともに、ソケット3の成形性が高められる。
【0033】
尚、シリコンゴムソケットを使用した従来の照明装置と本発明に係る照明装置1のランプ温度を比較すると、本発明に係る照明装置1では、電極4周辺部の温度を最大約30℃程度下げることができ、この結果、ランプ電流を増加させることができた。特に、蛍光ランプ2が冷陰極蛍光ランプである場合には、ランプ電流が8mA以上で効果が現れる。
【0034】
又、蛍光ランプ2は、ソケット3のゴム7によって振動が吸収されるため、その耐振動性が高められ、振動による破損が防がれて耐久性の向上が図られる。更に、窒化アルミニウム6は電気絶縁性が高いため、リード線5周りの信頼性が高められる。
【0035】
又、本実施の形態のように蛍光ランプ2が熱陰極ランプである場合、2本のリード線5をソケット3でモールドして固定することができるため、リード線5同士の接触によるショートの発生が防がれる。
【0036】
更に、ソケット3を粉末状の窒化アルミニウム6が混合されたゴム7によるインサート成形によって蛍光ランプ2と一体に形成するため、照明装置1の組立を自動化して省力化を図ることもできる。
【0037】
ここで、ソケット3に素材であるゴム7に含まれる窒化アルミニウム6の含有率(wt%)と粒径(μm)を種々変えてソケット3の成形のし易さと熱伝導性能を実験にて評価した結果を表1、表2にそれぞれ示す。
【0038】
【表1】

【0039】
【表2】

尚、表1及び表2に示す「成形のし易さ」の評価において、○は問題なく成形が可能、△は硬化が目立つ、×は表面に割れ等が発生して加工が不可能であることをそれぞれ示す。又、「熱伝導性能」の評価において、◎は優(温度降下ΔT=20℃以上)、○は良(温度降下ΔT=10℃〜20℃)、△は可、×は不可をそれぞれ示す。
【0040】
表1に示す結果より、ソケット3に占める窒化アルミニウム6の含有率は30wt%〜70wt%に設定すべきであることが分かる。因に、窒化アルミニウム6の含有率が80%wtを超えると、ひび割れ等が発生してソケット3の成形が困難となる他、ゴム7の割合が低くなる結果として柔軟性が失われ、耐振動性が低下する。又、窒化アルミニウム6の含有率が30%未満である場合には、熱伝導効果が低くなって蛍光ランプ2の温度が上昇する。
【0041】
又、表2に示す結果から、窒化アルミニウム6の粒径が小さい程、成形性と熱伝導性が向上することが明らかであるため、その平均粒径としては80μm以下が望ましい。
【0042】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図5〜図7に基づいて説明する。
【0043】
図5は本発明の実施の形態2に係る照明装置端部の側断面図、図6(a)〜(d)は同照明装置の製造方法をその工程順に示す部分図、図7は同照明装置のバックライトユニットへの取付構造を示す部分断面図であり、これらの図においては図1〜図4に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
【0044】
本施の形態に係る照明装置1’は、図5に示すように、リード線5にハーネス8を半田付けやカシメ等によって接続し、その接続部をソケット3によって一体にモールドしたことを特徴とする。尚、図5〜図7は照明装置1’の長手方向一端の構成のみを示すが、長手方向他端の構成も同様であるため、これについての図示及び説明は省略する。
【0045】
次に、本実施の形態に係る照明装置1’の製造方法を図6(a)〜(d)に基づいて説明する。
【0046】
図6(a)〜(d)は本実施の形態に係る照明装置1’の製造方法をその工程順に示す部分図であり、図6(a)に示すように、左右に2分割された金型50(一方のみ図示)のソケット3の外形と同形状のキャビティ(空洞)51に蛍光ランプ2の長手方向一端(ソケット3が形成される部分)と該蛍光ランプ2から引き出されたリード線5及びこれに接続されたハーネス8の一部が挿入セットされる。
【0047】
次に、図6(b)に示すように、窒化アルミニウム6が所定の割合で混合された溶融ゴム7が金型50に形成されたゲート52から金型50のキャビティ51内に充填され、窒化アルミニウム6が混合されたゴム7は、図6(c)に示すように、金型50によるプレスによって所望形状(ソケット3の形状)に成形される。そして、金型50内でゴム7が冷却されて硬化した後、左右2分割の金型50を開くと、図6(d)に示すように、窒化アルミニウム6が混合されたゴム7によるインサート成形によって蛍光ランプ2の長手方向一端の封止部2a外周にソケット3が一体に形成され、リード線5とハーネス8との接続部は絶縁性の高いソケット3によってモールドされる。ここで、ソケット3が一体形成された蛍光ランプ2を金型50から取り出した後、使用するゴム7によっては、これを加熱して加硫させる。リード線5とハーネス8の接合が半田付けによって行われる場合には、半田の溶融を考慮して加硫は100℃〜250℃の温度で行われる。尚、ゴム7の加硫は、図6(b)に示す金型50へのゴム7の充填時に同時に行っても良い。
【0048】
而して、本実施の形態に係る照明装置1’においても、熱伝導率の高い窒化アルミニウム6が混合されたゴム7によってソケット3を蛍光ランプ2と一体に形成したため、前記実施の形態1と同様の効果が得られるが、本実施の形態では、リード線5にハーネス8を接続し、その接続部をソケット3によって一体にモールドしたため、接続部への応力の付加が防がれてリード線5とハーネス8が確実に接続されるという効果が得られる。
【0049】
ところで、本実施の形態に係る照明装置1’は、例えば図7に示すように、バックライトユニット10に形成された取付孔10aにソケット3の凸部3aを嵌合させることによってバックライトユニット10に取り付けられるが、この取り付けに際しては、ソケット3の凸部3aをバックライトユニット10の取付孔10aに差し込むだけで良いため、照明装置1’をバックライトユニット10にワンタッチで簡単に取り付けることができる。そして、この場合、バックライトユニット10は蛍光ランプ2の放熱板として機能し、蛍光ランプ2の放熱性を高めてその温度上昇を抑えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、バックライト照明用冷陰極蛍光ランプ、バックライト照明用熱陰極蛍光ランプ、一般照明用熱陰極蛍光ランプ等の照明装置等に適用範囲を広げることができる。
【符号の説明】
【0051】
1,1’ 照明装置
2 蛍光ランプ
2a 蛍光ランプの封止部
3 ソケット
3a ソケットの凸部
4 電極
5 リード線
6 窒化アルミニウム(金属窒化物)
7 ゴム
8 ハーネス
10 バックライトユニット
10a バックライトユニットの取付孔
50 金型
51 金型のキャビティ
52 金型のゲート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蛍光ランプと、該蛍光ランプの長手方向両端の封止部を保持するソケットと、前記蛍光ランプ内に配設された電極から前記封止部を貫通して蛍光ランプ外へと延びるリード線を備えた照明装置において、
前記ソケットを粉末状の金属窒化物が混合されたゴムによるインサート成形によって前記蛍光ランプと一体に形成したことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記金属窒化物として平均粒径が80μm以下の窒化アルミニウムを使用することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記金属窒化物の含有率を重量比で30wt%〜70wt%としたことを特徴とする請求項1又は2記載の照明装置。
【請求項4】
前記リード線にハーネスを接続し、その接続部を前記ソケットによって一体にモールドしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−182552(P2010−182552A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−25575(P2009−25575)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】