説明

照明装置

【課題】本発明は、LED発光体を利用し小型で持ち運び自在にして、宴会、パーチー等にテーブル上で使用されるようにしたものであって、ムード照明を行って使用者に快楽を与えるようにした照明装置に係るものである。
【解決手段】本発明は、透明体よりなる筒体と、該筒体の内面に沿って設けた取付板と、該取付板に取り付けられたLED発光体と、前記取付板と共に反射作用を行う反射板とより構成したことを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単独で使用したり、行灯、提灯、陶器飾筒などの内部に収納してそれらの光源に使用される照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、行灯、提灯などにおいては、その光源には古くにはローソク、近来では商用電源を用いた電球が一般的であった。また陶器の飾筒には、同様に商用電源を用いた電球で灯り採りを行う方法は先行技術文献の特開2008−123923に示され通常行われていた。
【0003】
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献】 特開2008−123923
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の装置では、ローソクにあっては使用時間が限られたり、移動時には危険を伴ったりすることが多く、また、先行技術文献(特開2008−123923)のように光源に交流電源を用いると取り扱いに制限を受けたり電源コードが邪魔になる恐れが生じていた。
【0006】
更には、照明装置の背丈が大なるときには限られた高さの部分のみの照明しか期待できない。
【0007】
本発明は、このような課題を解決し、使用する装飾体の大きさに応じた照明装置の数量を組み合わせて使用することを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、透明体よりなる筒体と、該筒体の内面に沿って設けた取付板と、該取付板に取り付けられたLED発光体と、前記取付板の間を筒体の内面に沿って設けた反射板とより構成したことを特徴としている。
【0009】
前記取付板は外面を反射面とし、LED発光体の光を外向きに射光するようにしている。
【0010】
前記筒体は、その上縁及び下縁に係合手段を備え、この照明装置を複数組み合わせて多段一体に使用するようにしている。
【0011】
前記照明装置を多段に積め重ねて使用する際、最上部の開口部にこれを閉塞する蓋体を係合するようにしている。
【0012】
前記取付板は筒状になるよう配設してその内側の空間には電池収納室を設け、前記LED発光体に給電する電池を収納している。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、透明体よりなる筒体と、該筒体の内面に沿って設けた取付板と、該取付板に取り付けられたLED発光体と、前記取付板の間を筒体の内面に沿って設けた反射板とより構成したもので、LED発光体より出る光を透明体の表面より射光して軽量小型の照明装置として使用することが出来る。
【0014】
本発明によれば、取付板は外面を反射面とし、LED発光体の光を外向きに射光するようにしているので、反射面によって活用してLED発光体の限られた光量を最大限に発揮することができる。
【0015】
本発明によれば、筒体はその上縁及び下縁に係合手段を備え、この照明装置を複数個組み合わせることができ、多段一体に使用することができる。
【0016】
本発明によれば、照明装置を多段に使用する際、最上部の開口部を閉塞する蓋体を係合するようにしたので、内部が露呈することがない。
【0017】
本発明によれば、取付板は筒状になるよう配設してその囲われた内部空間に電池収納室を設け、前記LED発光体に給電する電池を収納しているので、装置全体の小型化を図り他の装置との組み合わせの際適応性を向上することができる
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】 図1は本発明の照明装置の斜面図である。
【図2】 図2は図1の蓋体を取り除いた平面図である。
【図3】 図3は他の実施例を示す平面図である。
【図4】 図4は筒体と蓋体との関係を示す側面よりみた断面図である。
【図5】 図5は本発明の照明装置を5段に積層した斜面図である。
【図6】 図6は本発明に使用する電源回路とその配線の一例を示す説明図である。
【図7】 図7は本発明の照明装置を装飾体と組み合わせて使用した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の照明装置を実施例に基ずき図面を参照して説明を行う。
図1は本発明の照明装置の基本形態を示す斜面図を示しており、以下の図面に展開して説明を述べる。
【0020】
本発明は、筒体1と、該筒体の内側に位置せる取付板2と、該取付板の周方向に間隔をもって取り付けられたLED発光体3と、前記取付板との間を筒体の間に沿って設けた反射体4とにより構成されている。
【0021】
前記筒体1は、透明の樹脂材料により底壁5を有するカップ状に成型され、上縁6及び下縁7に夫々が契合関係になるよう係合突起8,9を備えている。
【0022】
前記取付板2は、前記筒体1の内側に沿って複数枚位置し、その外側面を反射面としており、周方向に間隔をおいてLED発光体3を配置させ、発光体からの光を外方に導くようにしている。
【0023】
前記複数の取付板2の間は、筒体1の内面に沿って反射板4を設け前記LED発光体3からの光を外側に反射するようにしている。
【0024】
前記LED発光体3は、周方向に等間隔に配設した取付板の夫々に配置され、取付板2と反射体4によって囲まれた電池収納室10内に位置せる電池11とスイッチ12及びプッシュ釦13の働きで点滅される。
【0024】
前記取付板2と反射板4は、図2に示すように筒体1の内面に設けた溝に夫々上部からスライドさせて挿入して位置付けるようにしているが、図3に示すように反射板4は筒体1の内面全周に亘って位置し、この反射板の内側に取付板を位置させLED発光体3を反射板4の透孔を貫通させて配置させるようにしている。
【0025】
前記筒体1は複数段積み重ねて使用するようになし、最上段の開口部には蓋体14を施すようにして、裏面の突起15を前記筒体1の係合突起8に係合させる。
【0026】
図中、16は電池ケース、17はリード線である。
【0027】
前記筒体1は図4に示すように、使用状態により複数個積み重ねて使用するようになし、この実施例では5個積み重ねて使用するものであって、夫々は上下相互間の係合部分8,9により積層係合し、上部には蓋体14を施す。
【0028】
前記LED発光体3は複数個を1個の筒体1に設置するように夫々が取付板2に取り付けられおり、各取付板2の外方に施された反射面と反射板5の反射面とにより光を外方に照射する。
【0029】
また、LED発光体3は、図2、図3、図6では電池電源11とメインコネクター18、スイッチ12に接続し、一つの単位では4個の発光体がリード線17及びコネクター19により直列に接続されている。コネクター19は使用するLED発光体3の個数により必要数を適宜選択することを容易とする。
【0030】
本発明による照明装置は、単独でも使用目的に適合するのであるが、必要に応じて他の装飾体20を被覆すれば内部からの光が装飾体20に導かれ、装飾体の模様を光で浮き出し特異な照明装置として利用することができる。
【0031】
上記の目的を効果的にするため、本発明の照明装置と装飾体20の間には暈しシート21を介在させてLED発光体3の光を間接的に照射するようにしている。
【0032】
前記装飾体19は模様を醸しだす透過孔22と、頂部に食器皿23を陶器にて成型したものであるが、磁器、樹脂、硝子、木材、竹材など灯りを透火する者であれば何れの材料でもその使用目的に応じて使い分けをすることができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の請求項1においては、透明体よりなる筒体とこの筒体の内面に沿って設けた取付体とこの取付板に取り付けたLED発光体と前記取付体の間を筒体の内面に沿って設けた反射体とより構成したので、LED発光体からの光を均一に筒体の周面より照明を行うことができる。
【0034】
本発明の請求項2においては、取付板は外面を反射面とし、LEDからの光を外向きに照射するようにしたので、LED発光体の光の能力を最大限に発揮して小型軽量化の照明装置を得ることができる。
【0033】
本発明の請求項3においては、筒体の上縁及び下縁に係合手段を設けたので、単体は勿論他の装飾体と組み合わせても複数個多段積みにして利用して対応できるものである。
【0034】
本発明の請求項4においては、筒体の最上部にこの筒体の開口部を塞ぐ蓋体を設けたので、内部の電池、リード線などが外部に露呈することがない。
【0035】
本発明の請求項5においては、取付板によって囲まれた空間を電池収納室とし電池及びLED発光体に接続するリード線などを収納することにより装置全体の小型化を図り、他の部材との組み合わせを効率的に行うことができる。
【0036】
以下、本発明を実施例及び図面を用いて説明する。
【0037】
本発明の実施例1に係るものは、図1、図2に示すように取付体と反射体とによって反射作用が行うように組み合わされて、取付体に設けたLED発光体がそれ自身から光を外向きに照射するようにしている。
【0038】
本発明の実施例2に係るものは、図3に示すように取付体が全周に亘って設けられているので均一な照明を行うことができる。
【0039】
本発明の照明装置は他の装飾装置と組み合わせて更なる用途を拡大することができる。、
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、LED発光体の特性を生かし、小型軽量の照明装置を得ることができ、宴会、ホームパーティーなどに利用して特異な雰囲気を醸しだすことができる。
【符号の説明】
【0041】
1 筒体
2 取付体
3 LED発光体
4 反射体
5 底壁
6 筒体の上縁
7 筒体の下縁
8 係合突起
9 係合突起
10 電池収納室
11 電池
12 スイッチ
13 プッシュ釦
14 蓋体
15 突起
16 電池ケース
17 リード線
18 メインコネクター
19 コネクター
20 装飾体
21 暈しシート
22 透過孔
23 食器皿

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明体よりなる筒体と、該筒体の内側に沿って設けた取付板と、該取付板に取り付けられたLED発光体と、前記取付板の間を筒体の内面に沿って設けた反射板とより構成したことを特徴とせる照明装置。
【請求項2】
前記取付板は外面を反射面とし、前記LED発光体の光を外向きに射光するようにした前記請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記筒体はその上縁及び下縁に係合手段を備え、この照明装置を複数組み合わせて多段一体に使用するようにした前記請求項1及び2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記照明装置を多段に積み重ねて使用する際、最上部の筒体の開口部を閉塞する蓋体を係合するようにした前記請求項1乃至3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記取付板は筒状になるよう配設してその内側の空間には電池収納室を設け、前記LED発光体に給電する電池を収納するようにしてなる前記請求項1乃至4に記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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