説明

照明装置

【課題】光源の周囲を覆うグローブカバーが脱落することを長期間にわたって防止する。
【解決手段】放熱板21およびグローブカバー13の一方における他方との当接部に複数の切欠部41を設け、上記他方の部材における上記各切欠部41に対応する位置に複数の突出部31を設け、各切欠部41と各突出部31とを係合させることによりグローブカバー13を放熱板21に取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源の周囲を覆う透光性のカバー部材を備えた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、光源の周囲を透光性のカバー部材(例えば、透明あるいは半透明のカバー部材)で覆った照明装置が広く用いられている。この種の照明装置としては、例えば、LED、フィラメント、冷陰極管等の各種光源を用いた電球や電灯などが挙げられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、アルミニウムの一体成型品からなる部材であって円筒状の周壁部と当該周壁部の軸方向一端側を閉じるように配置された光源取付部とを有する部材における上記周壁部と上記光源取付部とが一体的に連続する部位(光源取付部の周部)に、外面に開放された環状のカバー取付溝を形成し、光源カバーの環状の開口縁部を上記カバー取付溝に嵌合させ、接着剤によって接着するようにしたランプが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−289697号公報(平成21年12月10日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、長期間の使用等によって接着剤の劣化が生じた場合などに、光源カバーが落下してしまう虞がある。すなわち、特許文献1の技術では、光源カバーの環状の開口縁部を環状のカバー取付溝に嵌合させ、その嵌合状態を接着剤により保持する構成なので、接着剤が劣化した場合には光源カバーの自重を支えきれずに光源カバーが落下してしまう虞がある。また、接着剤が劣化した状態で照明装置を取り外す際に、光源カバーにかけられる力により光源カバーがカバー取付溝から外れる虞がある。特に、照明装置の光源としてLEDを用いる構成では、従来のフィラメントを用いた照明装置よりも寿命がはるかに長いので、使用期間の末期に接着剤の経年劣化が生じやすく、上記の問題が生じやすい。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光源の周囲を覆うように備えられるカバー部材が脱落することを長期間にわたって安定して防止することのできる照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の照明装置は、上記の課題を解決するために、筒状の筐体部と、上記筐体部と別体に形成されて上記筐体部の一端側に取り付けられた天板部と、上記天板部に配置された光源部と、上記光源部および上記天板部を覆うように配置された透光性を有するカバー部材とを備えた照明装置であって、上記天板部および上記カバー部材のうちの少なくとも一方における他方の部材との対向部に設けられた係合部と、上記他方の部材における上記係合部に対応する位置に設けられた被係合部とを備え、上記カバー部材は、当該カバー部材が筒状の上記筐体部の軸方向に移動することを規制するように上記係合部と上記被係合部とを係合させることにより上記天板部に取り付けられていることを特徴としている。
【0008】
上記の構成によれば、上記カバー部材は、当該カバー部材が筒状の上記筐体部の軸方向に移動することを規制するように上記係合部と上記被係合部とを係合させた状態で上記天板部に取り付けられている。これにより、光源の周囲を覆うように備えられるカバー部材が脱落することを長期間にわたって安定して防止できる。
【0009】
また、上記天板部は成型加工によって形成されたものであり、当該天板部に備えられる上記係合部または上記被係合部は当該天板部を形成するための上記成型加工によって形成されたものである構成としてもよい。
【0010】
上記の構成によれば、上記天板部に設けられる係合部または被係合部を、当該天板部を形成する際の成型工程によって形成するので、係合部または被係合部を形成するための機械加工を行う必要がなく、製造コストを低減できる。
【0011】
また、上記被係合部は、上記筐体部の軸方向に開口した上記係合部が挿入される被挿入部と、当該被挿入部の一部から上記軸方向に対して直交する方向に連通して形成され上記係合部を収容する収容部とを有する構成としてもよい。
【0012】
上記の構成によれば、上記被係合部を上記収容部に収容することにより、上記カバー部材の上記軸方向への移動を規制するように上記係合部と上記被係合部とを容易に係合させることができる。
【0013】
また、上記係合部は上記カバー部材に設けられており、上記カバー部材は、上記筐体部側に円形の開口縁部を有する中空の立体形状を有する部材であり、上記係合部は、上記カバー部材の上記開口縁部から当該開口縁部が成す円の径方向内側に突出する形状であってもよい。あるいは、上記係合部は上記カバー部材に設けられており、上記カバー部材は、上記筐体部側に円形の開口縁部を有する中空の立体形状を有する部材であり、上記係合部は、上記カバー部材の上記開口縁部から当該開口縁部が成す円の径方向外側に突出する形状であってもよい。
【0014】
上記各構成によれば、カバー部材の開口縁部に設けられた被係合部と、天板部における上記被係合部に対応する位置に設けられた係合部とを容易に係合させることができる。また、上記被係合部が筐体部とは別体に形成される天板部に設けられるので、特許文献1のように光源取付部(天板部)と周壁部(筐体部)とが一体成型によって形成されている構成とは異なり、成型工程の後にカバー取付溝を形成するための機械加工を行う必要がなく、製造コストを低減できる。
【0015】
また、上記カバー部材は、成型加工によって夫々別体に形成された複数の分割部材を接合することによって形成されたものであり、当該カバー部材に備えられる上記被係合部または上記係合部は上記成型加工によって上記分割部材に形成されたものであってもよい。
【0016】
上記の構成によれば、カバー部材の開口縁部に被係合部または係合部が設けられる構成であっても、当該被係合部または係合部を含むカバー部材を成型加工によって容易に形成できる。特に、カバー部材の開口縁部から当該開口縁部が成す円の径方向内側に突出する係合部を備える構成の場合、従来の一般的な製造方法のようにカバー部材全体を一体成型によって形成する構成では、中空部分の内側に配置される金型が係合部に引っ掛かるため、そのような係合部を設けることが困難であった。これに対して、上記の構成によれば、成型加工によって別々に形成された第1カバー部材と第2カバー部材とを接合することによってカバー部材を形成するので、開口縁部が成す円の径方向内側に突出する係合部であっても容易に形成することができる。
【0017】
また、上記カバー部材および上記天板部の少なくとも一方に、上記カバー部材が上記係合部と上記被係合部との係合位置から上記天板部に対して上記周方向に所定角度以上回転することを規制する回転規制部を備えている構成としてもよい。
【0018】
上記の構成によれば、カバー部材が係合位置に対して所定角度以上回転することを規制することができるので、カバー部材と天板部とを安定して係合させることができる。
【0019】
また、当該照明装置をソケットに取り付けるための螺旋状のネジ山を有する口金を備え、上記回転規制部は、当該照明装置を上記ソケットから取り外す際の当該照明装置の回転方向への上記カバー部材の上記天板部に対する回転を規制するように設けられている構成としてもよい。
【0020】
上記の構成によれば、接着剤の接着力が低下している場合であっても照明装置をソケットから取り外す際にカバー部材と天板部との係合状態が解除されてカバー部材のみが外れてしまうことを防止できる。
【0021】
また、当該照明装置をソケットに取り付けるための螺旋状のネジ山を有する口金を備え、上記回転規制部は、当該照明装置を上記ソケットに取り付ける際の当該照明装置の回転方向への上記カバー部材の上記天板部に対する回転を規制するように設けられている構成としてもよい。
【0022】
上記の構成によれば、照明装置をソケットに取り付ける際に照明装置を必要以上に回転させてしまうことによりカバー部材と天板部との係合状態が解除されてカバー部材が外れてしまうことを防止できる。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明の照明装置によれば、カバー部材が脱落することを長期間にわたって安定して防止することのできる照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】(a)は本発明の一実施形態にかかる照明装置に備えられるグローブカバーの斜視図であり、(b)はその照明装置に備えられる放熱板の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる照明装置の全体構成を示す平面図である。
【図3】図2に示した照明装置の分解斜視図である。
【図4】(a)は図2に示した照明装置に備えられる放熱板および放熱部材の側面図であり、(b)はその上面図である。
【図5】(a)は本発明の他の実施形態にかかる照明装置に備えられるグローブカバーの斜視図であり、(b)はその底面の平面図である。
【図6】(a)は本発明の他の実施形態にかかる照明装置に備えられる放熱板および放熱部材の側面図であり、(b)はその上面図である。
【図7】(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかる照明装置に備えられるグローブカバーの斜視図であり、(b)はその底面の平面図である。
【図8】(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかる照明装置に備えられる放熱板および放熱部材の側面図であり、(b)はその上面図である。
【図9】(a)は図6(b)に示したA−A断面の断面図であり、(b)は図6(b)に示したB−B断面の断面図である。
【図10】(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかる照明装置に備えられるグローブカバーの底面の平面図であり、(b)は(a)に示したE−E断面の断面図である。
【図11】(a)は本発明のさらに他の実施形態にかかる照明装置に備えられる放熱板および放熱部材の側面図であり、(b)はその上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について説明する。
【0026】
(1−1.照明装置10の全体構成)
図2は本実施形態に係る照明装置10の側面図であり、図3はその分解斜視図である。
【0027】
図2に示すように、照明装置10は、発光部1、支持部2、絶縁リング3、および口金4がこの順に配置された構成である。
【0028】
発光部1は、図3に示すように、光源となる複数のLED(光源部)11と、各LED11が実装されたLED基板(光源部)12と、各LED11およびLED基板12を覆うグローブカバー(カバー部材)13とを備えている。本実施形態では、LED基板12として円盤状のセラミックからなる基板を用い、このLED基板12上に複数のLED11を略均等に配置した。
【0029】
グローブカバー13は、中空の球形(ボール形、立体形状)の一部をこの球形の中心を通る平面に平行な切断面で切り取った形状を有しており、各LED11およびLED基板12を覆うように後述する放熱板(天板部)21に取り付けられている(グローブカバー13と放熱板21との取付部の詳細については後述する)。
【0030】
グローブカバー13は、LED11およびLED基板12を保護する機能、およびLED11が発する光を透過または拡散させる機能を有している。グローブカバー13の材質は特に限定されるものではないが、LED11の点灯に伴う発熱によって大幅な変形・変質等が生じない程度の耐熱性を有する材料であることが好ましい。グローブカバー13の材料としては、例えば、合成樹脂あるいはガラスを用いることができる。本実施形態では、耐衝撃性、耐熱性、光拡散性に優れた材料である、乳白色のポリカーボネート樹脂からなるグローブカバー13を用いた。なお、本実施形態では、図2に示すように、上部(分割部材)13aと下部(分割部材)13bとをポリカーボネート樹脂を成型加工することによって別々に形成した後、上部13aと下部13bとを接合面13cで接合することによってグローブカバー13を形成した。上部13aと下部13bとの接合方法は特に限定されるものではなく、例えば、溶着によって接合してもよく、接着剤を用いて接着してもよい。
【0031】
支持部2は、照明装置10の本体部である。図2に示したように、支持部2の一方の端部(上端)には、発光部1が装着され、他方の端部(下端)には絶縁リング3(接続部材)が装着されている。支持部2は、図3に示したように、放熱板(天板部)21,放熱部材(筐体部)22、電源モジュール23、ホルダ24、ポッティング樹脂部25、およびOリング26を備えている。
【0032】
放熱板21は、発光部1と支持部2とを仕切る円盤状の部材であり、筒状の放熱部材22における一端側の開口部を覆うように放熱部材22に取り付けられている。放熱板21の直径は、グローブカバー13の開口縁部13dの内径と同一または開口縁部13dの内径よりもわずかに小さく設定されている。放熱板21は、発光部1(LED11,LED基板12)で発生する熱を、外部に放熱したり、放熱部材22に伝導したりする。また、放熱板21の上面には、ネジ15によりLED基板12が固定される。また、放熱板21の外縁部には複数の切欠部41が形成されており、これらの切欠部41を用いてグローブカバー13が放熱板21に係合されるようになっている(グローブカバー13と放熱板21との取付部の詳細については後述する)。
【0033】
放熱板21の材質は、熱伝導性が高い材質であれば特に限定されるものではなく、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)等の金属またはこれらの合金、窒化アルミニウム(AlN)、シリコーンカーバイト(SiC)などの工業材料、あるいは高熱伝導性樹脂等の合成樹脂を用いることができる。本実施形態では、切欠部41を含む放熱板21の全体を、アルミニウムを鋳造加工(成型加工)することによって形成した。
【0034】
放熱部材22は、筒状の中空部材であり、電源モジュール23が保持されたホルダ24を内部に収容する。放熱部材22は、LED11や電源モジュール23等の熱源から放出される熱を照明装置10の外部に放熱する。放熱部材22の上面の外縁部には、Oリング26が設けられている。これにより、放熱板21が、放熱部材22の上面に密着して嵌合されるようになっている。なお、放熱板21を放熱部材22に対してネジ留めや溶接等によって固定してもよい。一方、放熱部材22の下端部には、絶縁リング3が装着されている。放熱部材22の材質としては、放熱板21と同様、熱伝導性の高い材質が好ましく、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)等の金属またはこれらの合金、窒化アルミニウム(AlN)、シリコーンカーバイト(SiC)などの工業材料、あるいは高熱伝導性樹脂等の合成樹脂を用いることができる。本実施形態では、アルミニウムを鋳造加工(成型加工)することによって製造した放熱部材22を用いた。なお、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。
【0035】
電源モジュール23は、配線を有するプリント基板である電源回路基板23aと電源回路基板23aの両面に実装された複数の電子部品23bとを備えている。電子部品23bは、発光部1(LED11,LED基板12)への電力供給、およびLED11の点灯状態(発光色、発光量等)の制御などを行う。電源回路基板23aは、放熱性を高めるために、アルミニウム等の熱伝導性の良好な金属で構成されることが好ましい。ただし、電源回路基板23aの材質はこれに限るものではなく、例えば、ガラスエポキシ材等の非金属性の部材、あるいはセラミックスからなる基板を用いてもよい。電子部品23bは、電解コンデンサ、セラミックコンデンサ、カレントトランス、フィルムコンデンサ、REC(整流素子、ダイオードブリッジ)、抵抗、トランジスタ、スイッチング素子などからなり、LED11の点灯制御、調光、または調色を行う。なお、電源モジュール23は、ホルダ24の内部に装着され、このホルダ24とともに放熱部材22内に収容される。
【0036】
ホルダ24は内部に電源モジュール23を保持するホルダである。ホルダ24の側面には開口部が形成されており、この開口部に電子部品23bを対向させて電源モジュール23が配置される。これにより、電子部品23bで発生した熱が、開口部を介して効率よく放熱部材22に伝導される。ホルダ24は内部に電源モジュール23を保持した状態で放熱部材22内に収容されるとともに、ホルダ24の一方の端部にはネジ27aにより放熱板21が固定され、ホルダ24の他方の端部にはネジ27bにより絶縁リング3が固定される。なお、ホルダ24は、電気絶縁性および熱伝導性を有する材料から形成されていることが好ましく、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、アクリル樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。
【0037】
ポッティング樹脂部25は、支持部2と絶縁リング3とにより形成される内部空間に充填されている。これにより、電源モジュール23が電気的に絶縁されると共に、放熱部材22内に固定される。また、ポッティング樹脂部25は、支持部2内で発生した電源モジュール23からの熱、および、LED11からの熱を放熱部材22に伝導する。このため、ポッティング樹脂部25は、熱伝導性の高い樹脂から形成されていることが好ましい。また、ポッティング樹脂部25は、高い熱伝導性に加えて、電気絶縁性と耐熱性とを有していることが好ましく、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂が好適である。
【0038】
絶縁リング3は、電気絶縁材料から形成されており、絶縁リング3の上端部は、放熱部材22の下端部に装着される。また、絶縁リング3の外側面にはねじ山が形成されており、口金4の内部に螺合して接続される。すなわち、口金4の内側面には絶縁リング3の外側面に形成されたねじ山に係合するねじ山が形成されている。これにより、絶縁リング3が口金4に螺合して接続される。
【0039】
口金4は、照明装置10を被取付部に取り付けるための外部接続用の金具であり、例えば、一般的なE26型の金具である。口金4の外側面には螺旋状のねじ山が形成されており、このねじ山を被取付部に設けられたソケットに螺合することにより、照明装置10が被取付部に装着されるようになっている。また、口金4は、外部電源(図示せず)から供給される電力を電源モジュール23に供給する機能を有している。
【0040】
また、照明装置10は、2対の電線5a・5b,6a・6bを備えている。電線5a,5bの一方の端部は電源モジュール23に接続されており、他方の端部は放熱板21に設けられた貫通孔(図示せず)および放熱板21の上面(発光部1側の面)に設けられたスリーブ14を通ってLED基板12に接続されている。また、電線6a・6bは電源モジュール23に給電するための給電線であり、これら電線6a・6bの一方の端部は電源モジュール23に接続されており、他方の端部は支持部2(ホルダ24、放熱部材22)および絶縁リング3の内部を経て口金4に接続されている。なお、電線6aの口金4側の端部は口金4の底部のアイレット部に接続(仮止め)されており、電線6bの口金4側の端部は口金4の内側面に半田付けされている。
【0041】
このような構成により、照明装置10の口金4を電力供給源(例えば商用電源等)に接続されたソケットに螺合して取り付けると、口金4に接続された電線6a・6bを介して電源モジュール23に電力が供給される。そして、電線5a,5bを介してLED基板12に適切な電力が供給され、LED11(照明装置10)が点灯する。
【0042】
(1−2.グローブカバー13の取付部の構成)
次に、グローブカバー13と放熱板21との取付部の詳細について説明する。図1(a)および図1(b)は、それぞれグローブカバー13および放熱板21の斜視図である。また、図4(a)および図4(b)は、それぞれ放熱部材22に取り付けられた状態の放熱板21の側面図および上面図である。
【0043】
図1(a)に示すように、グローブカバー13における放熱板21との対向部である開口縁部13dには、この開口縁部13dが成す円の径方向内側に向かって突出する複数(本実施形態では3つ)の矩形形状の突出部31が設けられている。すなわち、グローブカバー13は、上述したように、中空の球形(ボール形)の一部をこの球形の中心を通る平面に平行な切断面で切断した形状を有しており、これによって放熱板21との対向部となる略円形の開口縁部13dが形成されている。そして、この開口縁部13dには、上記切断面に略平行かつ開口縁部13dが成す円の径方向内側に向かって突出する矩形形状からなる突出部31が周方向に沿って複数設けられている。なお、各突出部31の間隔は等間隔であってもよく、非等間隔であってもよい。
【0044】
なお、一般に、樹脂材料からなるグローブカバーを用いる場合、グローブカバー全体が一度の成型加工によって形成されるが、その方法では上記突出部31のように開口縁部13dの径方向内側に向かって突出する突出部を設けることが困難であった。すなわち、そのような突出部を設けると、成型加工時にグローブカバーの内側(内部)に配置される金型を取り外す際に当該突出部が金型に干渉してしまうため、そのような突出部を設けることは困難であった。また、グローブカバーとしてガラスを用いる場合には、十分な強度を有する突出部を設けることが困難であった。これに対して、本実施形態では、グローブカバー13の上部13aと下部13bとを成型加工によって別々に形成した後、上部13aと下部13bとを接合面13cで接合することによってグローブカバー13を形成している。なお、上部13aと下部13bは、接合面13cが接合された球状のグローブカバー13の略中心を通るよう夫々分割されて成型される。これにより、金型の取り外し時に突出部が金型に干渉することを防止し、上記の突出部31を容易に形成できるようになっている。
【0045】
なお、本実施形態においてはカバー部材としてのグローブカバー13は球状をなすよう上部13aと下部13bに分割された部材にて構成されるが、グローブカバー13の形状は球状に限定されず、例えば半球状等であってもよい。また、グローブカバー13を複数の部材に分割して別体成型する構成に限らず、一体的に成型してもよい。
【0046】
また、図1(b)、図4(a)、および図4(b)に示すように、放熱板21の周縁部には、グローブカバー13の各突出部(係合部)31とそれぞれ対応する位置に、周縁部の一部が切り欠かれた切欠部(被係合部)41が設けられている。
【0047】
具体的には、各切欠部41は、円盤状の放熱板21の上面側から下面側に貫通し、放熱板21の周縁部の径方向外側が開放した第1切欠部(被挿入部)41aと、この第1切欠部41aの一部から放熱板21の面内方向に略平行な方向に連通して形成された第2切欠部(収容部)41bとを有している。より具体的には、放熱板21を上面側から見たときに第1切欠部41aに対して反時計回り方向に隣接する位置には、上面が放熱板21の上面と略同一面であり、かつ放熱板21の厚さよりも薄い庇部(軸方向移動規制部)41dが設けられている。さらに、庇部41dにおける放熱板21の下面側の領域は、放熱板21の下面側および放熱板21の周縁部の径方向外側が開放されている。これにより、庇部41dと放熱部材22との間に第2切欠部41bが形成されている。放熱板21が放熱部材22に取り付けられることで、第2切欠部41bが放熱板21と放熱部材22との間に溝状に形成される。
【0048】
なお、第1切欠部41aにおける放熱板21の周方向に沿った幅aは、グローブカバー13の突出部31における開口縁部13dが成す円の周方向の幅と同じまたはそれよりもわずかに大きくなっている。また、第1切欠部41aおよび第2切欠部41bにおける放熱板21の径方向の幅cは、グローブカバー13の突出部31における開口縁部13dが成す円の径方向の幅と同じまたはそれよりもわずかに大きくなっている。また、第2切欠部41bにおける放熱板21の面内方向に垂直な方向の高さd、すなわち放熱板21の厚さと庇部41dの厚さとの差は、グローブカバー13の突出部31における開口縁部13dを含む面に垂直な方向の幅と同じまたはそれよりもわずかに大きくなっている。また、第2切欠部41bにおける第1切欠部41aと反対側の端部には閉塞部(回転規制部)41cが設けられている。また、第2切欠部41bの第1切欠部41aからの深さ(第1切欠部41aから閉塞部41cまでの距離)bは、グローブカバー13の突出部31における開口縁部13dの周方向の幅以上になっている。
【0049】
これにより、グローブカバー13の各突出部(係合部)31を放熱板21における当該各突出部31に対応する切欠部(被係合部)41の第1切欠部(被挿入部)41aに挿入した後、グローブカバー13を放熱板21の面内方向(周方向)に沿った取付方向(本実施形態では放熱板21の上面側から見て半時計回り方向)に回転させることにより、各突出部31が対応する切欠部(被係合部)41の第2切欠部(収容部)41bに収容され、グローブカバー13が放熱板21に係合される。したがって、突出部31は、切欠部41に係合された状態では庇部(軸方向移動規制部)41dおよび放熱部材22の上面により放熱板21の面内方向に垂直な方向(放熱部材22の軸方向)への移動が規制される。したがって、たとえ後述するグローブカバー13と、放熱板21とを接着する接着剤が劣化したとしても、庇部41dにより、グローブカバー13が落下することを防止することができる。
【0050】
また、第2切欠部41bの端部には閉塞部(回転規制部)41cが設けられているので、グローブカバー13が所定の係合位置を超えて取付方向に所定角度以上回転することが規制される。このように、閉塞部41cを照明装置10の口金4がソケットから取り外す方向(放熱板21の上面側から見て半時計回り方向)に回転することを規制するように設けることで、長期間使用した後に照明装置10を取り外す場合などに、後述する接着剤の接着力が低下していたとしても、照明装置10を取り外す方向に回転させる力がグローブカバー13に加えられてグローブカバー13が放熱板21から外れることを防止することができる。
【0051】
なお、本実施形態では、第1切欠部41aが放熱板21の上面から下面まで貫通しているが、これに限らず、少なくとも第1切欠部41aは、放熱板21の上面側が開放されていればよい。また、本実施形態では、第2切欠部41bにおける放熱板21の下面側が開放されているが、これに限らず下面側は閉塞されていてもよく、例えば本実施形態の庇部41d等によって少なくとも放熱板21の上面側が閉塞されていればよい(第2切欠部41bに収容された突出部31が放熱板21の上面側へ移動することを規制できればよい)。
【0052】
また、本実施形態では、グローブカバー13を放熱板21に取り付ける際、グローブカバー13の各突出部31と放熱板21の各切欠部41とを係合させるとともに、グローブカバー13と、放熱板21とを接着剤により接着している。上記接着剤の材質は特に限定されるものではないが、耐熱性および電気絶縁性を有し、紫外線や湿気等に対する耐久性を有していることが好ましい。このような特性を有する接着剤としては、例えば、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等からなる接着剤が挙げられる。なお、接着剤を塗布するタイミングは、接着剤の硬化時間等に応じて適宜設定すればよく、グローブカバー13と放熱板21とを係合させる前であっても、係合させた後であってもよい。また、接着剤の塗布位置は、グローブカバー13および放熱板21の少なくとも一方における他方との対向部のうちの少なくとも一部を含んでいればよい。ただし、上記接着剤は突出部31の閉塞部41cと反対側への移動を規制すべく突出部31と放熱板21との間に塗布することがより好ましく、それによりグローブカバー13を放熱板21により強固に保持させることができる。
【0053】
また、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって別体に製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。これにより、放熱板21に備えられる切欠部41を、この放熱板21を製造するための成型工程によって形成することができる。
【0054】
より詳細に説明すると、切欠部41は、グローブカバー13の突出部31が放熱部材22の軸方向に移動することを規制するために、放熱板21の周縁部の上面側および外側が開放された第1切欠部41aと、第1切欠部41aの一部から放熱板21の面内方向に略平行な方向に連通して形成された、放熱板21の周縁部の上面側が庇部41dによって閉塞され、下面側が開放されている第2切欠部41bとを有する構成になっている。このため、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合、当該成型工程で用いる金型を放熱部材22の軸方向に抜こうとすると、当該金型における第2切欠部41bの部分が放熱板21の庇部41dに引っ掛かって抜けないので、上記のような構成を有する切欠部41を成型工程によって形成することが困難であった。したがって、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合には、切欠部41を除く放熱板21と放熱部材22とを成型工程によって形成した後、切削加工(機械加工)によって切欠部41を形成するする必要があり、製造工程が増えるために製造コストの増大を招いてしまっていた。
【0055】
なお、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する際、当該成型工程で用いる金型を放熱部材22の軸方向に垂直な方向に抜くことも考えられるが、その場合、金型が切欠部41に干渉することを防止するためには、金型を切欠部41の数に応じた数(本実施形態では3個)に分割する必要があり、実現が困難であった。
【0056】
これに対して、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。このため、放熱板21を形成するための成型工程において、当該成型工程で用いる金型を放熱板21の面内方向に垂直な方向(放熱部材22の軸方向に対応)に抜く場合であっても、当該金型が庇部41dに引っ掛かることがない。したがって、切欠部41を含む放熱板21の全体を一度の成型工程で形成することができるので、切欠部41を含む放熱板21を容易かつ低コストで製造することができる。
【0057】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1と同じ機能を有する部材については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0058】
実施形態1では、グローブカバー13の開口縁部13dからこの開口縁部13dが成す円の径方向内側に向かって突出する突出部31を設ける構成について説明した。これに対して、本実施形態では、実施形態1の突出部31に代えて、グローブカバー13の開口縁部13dからこの開口縁部13dが成す円の径方向外側に向かって突出する突出部を設ける。
【0059】
図5(a)は本実施形態にかかるグローブカバー13の斜視図であり、図5(b)はこのグローブカバー13の下面側の平面図である。また、図6(a)および図6(b)は、図5(a),図5(b)に示したグローブカバー13が係合される放熱板21の側面図および上面図である。また、図9(a)は図6(b)に示したA−A断面の断面図であり、図9(b)は図6(b)に示したB−B断面の断面図である。
【0060】
図5(a)および図5(b)に示すように、グローブカバー13は、実施形態1のグローブカバー13における各突出部31に代えて、開口縁部13dからこの開口縁部13dが成す円の径方向外側に向かって突出する複数の突出部(係合部)32を備えている。なお、各突出部32の間隔は等間隔であってもよく、非等間隔であってもよい。
【0061】
また、図6(a)、図6(b)、図9(a)、および図9(b)に示すように、放熱板21の周縁部における各突出部32に対応する位置には、それら各突出部32に係合する複数の溝部(被係合部)42が設けられている。各溝部42は、放熱板21の周縁部から径方向外側に突出する第1部分(回転規制部)42aと第1部分42aの先端から放熱板21の周縁部に対向するように伸びる第2部分(軸方向移動規制部)42bとを有する溝形成部42cを備えている。第2部分42bと放熱板21の周縁部とはグローブカバー13の厚さに応じた間隔を隔てて対向しており、それによって第2部分42bと放熱板21の周縁部との間に第1溝部(被挿入部)42dが形成されている。また、第2部分42bの上面は放熱板21の上面と同一面であり、第2部分42bの厚さは放熱板21の厚さよりも突出部31の厚さに応じた厚さだけ薄くなっている。これにより、第2部分42bと放熱部材22の周縁部の上面との間に第2溝部(収容部)42eが形成されている。
【0062】
なお、第2部分42bにおける放熱板21の周方向に沿った長さ、すなわち第1溝部42dおよび第2溝部42eの放熱板21の周方向に沿った長さeは、突出部32における開口縁部13dの周方向に沿った長さe’と同じまたはそれよりも大きく設定されている。また、第1溝部42dにおける放熱板21の径方向の幅は、グローブカバー13の曲面部の厚さと同じまたはそれよりも大きく設定されている。また、第2部分42bと放熱部材22の周縁部の上面との間隔、すなわち第2溝部42eにおける放熱板21の厚さ方向の深さgは、突出部32の厚さg’と同じまたはそれよりも大きく設定されている。
【0063】
これにより、グローブカバー13の開口縁部13dを放熱部材22の周縁部の上面に対向させた状態でグローブカバー13を放熱部材22および放熱板21に対して相対的に回転させることにより、グローブカバー13の突出部32が第2部分42bと放熱部材22との間に形成される第2溝部(収容部)42eに収容されて係合される。第2溝部42eに収容された突出部32は、第2部分(軸方向移動規制部)42bによって放熱部材22の軸方向への移動を規制される。また、第2溝部42eに収容された突出部32は、第1部分(回転規制部)42aによって所定の係合位置を越えて所定角度以上回転することを規制される。なお、実施形態1と同様、グローブカバー13は、上記の係合状態において接着剤により放熱板21に接合されている。
【0064】
なお、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。これにより、放熱板21に備えられる溝部42を、この放熱板21を製造するための成型工程によって形成することができる。
【0065】
より詳細に説明すると、溝部42は、グローブカバー13の突出部32が放熱部材22の軸方向に移動することを規制するために、放熱板21の周縁部から径方向外側に突出する第1部分42aと第1部分42aの先端から放熱板21の周縁部に対向するように伸びる第2部分42bとを有しており、第2部分42bと放熱板21の周縁部との間には第1溝部42dが形成され、第2部分42bの下面と放熱部材22の周縁部の上面との間には第2溝部(収容部)42eが形成されるようになっている。このため、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合には、当該成型工程で用いる金型が第2部分42bに引っ掛かって放熱部材22の軸方向にも軸方向に垂直な方向にも抜けないので、上記のような構成を有する切欠部41を成型工程によって形成することが困難であった。したがって、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合には、放熱板21と放熱部材22とを成型工程によって形成した後、放熱板21を切削加工(機械加工)することによって溝部42を形成するする必要があり、製造工程が増えるために製造コストの増大を招いてしまっていた。
【0066】
これに対して、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。このため、放熱板21を形成するための成型工程において、当該成型工程で用いる金型が第2部分42bに引っ掛かってしまうことがない。したがって、溝部42を含む放熱板21の全体を一度の成型工程で形成することができるので、溝部42を含む放熱板21を容易かつ低コストで製造することができる。
【0067】
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1,2と同じ機能を有する部材については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0068】
実施形態2では、グローブカバー13の開口縁部13dからこの開口縁部13dが成す円の径方向外側に向かって突出する突出部32を設け、放熱板21における周縁部よりも径方向外側に溝部42を設ける構成について説明した。これに対して、本実施形態では、グローブカバー13の開口縁部13dに先端が径方向外側に向かって突出する複数の突出部を設け、放熱板21の周縁部における上記各突出部に対応する位置に当該周縁部を径方向内側に切り欠いた切欠部を設け、上記各突出部と上記各切欠部とを係合させる構成について説明する。
【0069】
図10(a)は本実施形態にかかるグローブカバー13の底面の平面図であり、図10(b)は図10(a)に示したE−E断面の断面図である。また、図11(a)および図11(b)は、図10(a),図10(b)に示したグローブカバー13が係合される放熱板21の側面図および上面図である。
【0070】
図10(a)および図10(b)に示すように、グローブカバー13は、実施形態2のグローブカバー13における各突出部32に代えて突出部(係合部)34を備えている。各突出部34は、開口縁部13dから下方(開口縁部13dが成す円の径方向に垂直かつ放熱部材22側の方向)に向かって突出する第1部分34aと、第1部分34aの先端から開口縁部13dが成す円の径方向外側に向かって突出する第2部分34bとを有する突出部34を備えている。
【0071】
また、図11(a)および図11(b)に示すように、放熱板21の周縁部における各突出部34に対応する位置には、それら各突出部34に係合する複数の切欠部(被係合部)52が設けられている。各切欠部42は、第1切欠部(被挿入部)52a、第2切欠部(収容部)52b、第3切欠部(収容部)52c、および庇部52dを備えている。第1切欠部52aは、放熱板21の周縁部を径方向内側に切り欠いた形状を有しており、円盤状の放熱板21の上面側から下面側に貫通し、放熱板21の周縁部の径方向外側が開放している。第2切欠部52bは、第1切欠部52aの一部から放熱板21の周縁部に略平行な方向に連通して形成されており、第1切欠部52aと同様、放熱板21の上面側から下面側に貫通している。また、第2切欠部52bにおける第1切欠部52aと反対側の端部には閉塞部(回転規制部)52eが設けられている。庇部52dは、放熱板21の周縁部に沿って第2切欠部52に隣接するように配置されており、上面が放熱板21の上面と略同一面であり、かつ厚さが放熱板21の厚さよりも薄くなっている。これにより、庇部52dの下面側に、第1切欠部52aおよび第2切欠部52bと連通し、下面側および径方向外側が開放された第3切欠部52cが形成されている。
【0072】
なお、突出部34の第1部分34aにおける開口縁部13dから先端部までの長さiは、放熱板21の厚さfと同じかそれよりもわずかに大きく設定されている。また、第2部分34bの厚さjは、第3切欠部52cの上下方向の幅(庇部52bの下面と放熱部材22の上面との間隔)eと同じかそれよりもわずかに薄く設定されている。また、第2部分34bの第1部分34aとの接続部から径方向外側の先端までの長さgは、第1溝部の径方向の幅cと同じかそれよりもわずかに大きく設定されている。また、第1部分52aの厚さhは、第2切欠部52bの径方向の幅dと同じかそれよりもわずかに薄く設定されている。また、第1切欠部52aの周方向の幅a、および第2切欠部52b・第3切欠部52c・庇部52dにおける放熱板21の周方向の幅bは、突出部34における開口縁部13dが成す円の周方向の幅kと同じかそれよりもわずかに大きく設定されている。
【0073】
これにより、グローブカバー13の各突出部(係合部)34を放熱板21における当該各突出部34に対応する切欠部(被係合部)52の第1切欠部(被挿入部)52aに挿入した後、グローブカバー13を放熱板21の面内方向(周方向)に沿った取付方向(本実施形態では放熱板21の上面側から見て半時計回り方向)に回転させることにより、各突出部34が対応する切欠部(被係合部)52の第2切欠部(収容部)52bおよび第3切欠部(収容部)52cに収容され、グローブカバー13が放熱板21に係合される。より具体的には、突出部34の第1部分34aが第2切欠部(収容部)52bに収容され、第2部分34bが第3切欠部(収容部)52cに収容される。したがって、突出部34は、切欠部52に係合された状態では庇部(軸方向移動規制部)52dおよび放熱部材22の上面により放熱板21の面内方向に垂直な方向(放熱部材22の軸方向)への移動が規制される。なお、実施形態1,2と同様、グローブカバー13は、上記の係合状態において接着剤により放熱板21に接合されている。
【0074】
また、第2切欠部52bの端部には閉塞部(回転規制部)52eが設けられているので、グローブカバー13が所定の係合位置を超えて取付方向に所定角度以上回転することが規制される。このように、閉塞部52eを照明装置10の口金4がソケットから取り外す方向(放熱板21の上面側から見て半時計回り方向)に回転することを規制するように設けることで、長期間使用した後に照明装置10を取り外す場合などに、後述する接着剤の接着力が低下していたとしても、照明装置10を取り外す方向に回転させる力がグローブカバー13に加えられてグローブカバー13が放熱板21から外れることを防止することができる。
【0075】
また、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。これにより、放熱板21に備えられる切欠部52を、この放熱板21を製造するための成型工程によって形成することができる。
【0076】
より詳細に説明すると、切欠部52は、放熱板21の周縁部に沿って形成された庇部52bを備えており、この庇部52bの下面側と放熱部材22との間に第3切欠部53cが設けられ、庇部52bの径方向内側に第2切欠部52bが設けられている。このため、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合、当該成型工程で用いる金型を放熱部材22の軸方向に抜こうとすると、当該金型における第3切欠部52cの部分が放熱板21の庇部52dに引っ掛かって抜けない。また、当該成型工程で用いる金型を放熱部材22の径方向に抜こうとすると、当該金型における第2切欠部52bの部分が放熱板21の庇部52dに引っ掛かって抜けない。したがって、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合には、切欠部52を除く放熱板21と放熱部材22とを成型工程によって形成した後、切削加工(機械加工)によって切欠部52を形成するする必要があり、製造工程が増えるために製造コストの増大を招いてしまっていた。
【0077】
これに対して、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。このため、放熱板21を形成するための成型工程において、当該成型工程で用いる金型が庇部52dに引っ掛かることがない。したがって、切欠部52を含む放熱板21の全体を一度の成型工程で形成することができるので、切欠部52を含む放熱板21を容易かつ低コストで製造することができる。
【0078】
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1〜3と同じ機能を有する部材については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0079】
実施形態1〜3では、グローブカバー13の開口縁部13dに突出部(係合部)31,32,34が設けられ、放熱板21に切欠部(被係合部)41,溝部(被係合部)42,切欠部52が設けられている構成について説明したが、本実施形態では、グローブカバー13に切欠部(被係合部)を設け、放熱板21に突出部(係合部)を設ける。
【0080】
図7(a)は本実施形態にかかるグローブカバー13の斜視図であり、図7(b)はこのグローブカバー13の下面側の平面図である。また、図8(a)および図8(b)は、図7(a),図7(b)に示したグローブカバー13が係合される放熱板21の側面図および上面図である。
【0081】
図7(b)に示すように、グローブカバー13の開口縁部13dには、周方向に沿って複数の切欠部(被係合部)33が形成されている。図7(c)は、グローブカバー13における切欠部33の周辺の構成を示す斜視図である。この図に示すように、切欠部33は、グローブカバー13の開口縁部13dの一部を矩形状に切り欠いた形状になっている。なお、各切欠部33の間隔は等間隔であってもよく、非等間隔であってもよい。
【0082】
また、図8(a)および図8(b)に示すように、放熱板21の周縁部におけるグローブカバー13の各切欠部33に対応する位置には、放熱板21の周縁部から径方向外側に向けて突出する突出部(係合部)43が設けられている。各突出部43は、上面が放熱板21の上面と同一面であり、放熱板21よりも厚さが薄い第1部分(軸方向移動規制部)43aと、上面が放熱板21の上面と同一面であり、放熱板21の厚さと略同一の厚さを有する第2部分(回転規制部)43bとを備えている。第1部分43aおよび第2部分43bは、この順で放熱板21の上面側から見て時計回りに連続して配置されている。
【0083】
突出部43における放熱板21の周方向に沿った幅hはグローブカバー13の切欠部33における開口縁部13dの周方向に沿った幅h’と同一またはそれよりも小さく設定されている。第1部分43aと放熱部材22の周縁部の上面との間隔i、すなわち放熱板21の厚さと第1部分43aの厚さとの差は、グローブカバー13の開口縁部13dにおける放熱部材22の軸方向の厚さと同じまたはそれよりも大きく設定されている。
【0084】
これにより、放熱板21の各突出部43をグローブカバー13における当該各突出部43に対応する切欠部33によってグローブカバー13の開口縁部13dが切り欠かれた空間(被挿入部)33aに挿入して各突出部43をグローブカバー13内に収容した後、グローブカバー13を放熱板21の面内方向に沿った取付方向(本実施形態では放熱板21の上面側から見て半時計回り方向)に回転させることにより、各突出部43がグローブカバー13の開口縁部13dの内面側、かつ、当該突出部43に対応する切欠部33に対して放熱板21の上面側から見て反時計回り方向に隣接する領域(収容部)33b(図7(b)の破線部参照)に収容されて係合する。すなわち、グローブカバー13の開口縁部13dにおける各切欠部33に対して放熱板21の上面側から見て反時計回り方向に隣接する部分が突出部43の第1部分43aと放熱部材22との間に形成される空間43cに収容され、第1部分(軸方向移動規制部)43aによってグローブカバー13の放熱部材22の軸方向への移動が規制される。また、グローブカバー13の開口縁部13dにおける各切欠部33に対して放熱板21の上面側から見て反時計回り方向に隣接する部分が放熱板21の突出部43における第2部分(回転規制部)43bに当接することにより、グローブカバー13が所定の係合位置を超えて取付方向に所定角度以上回転することが規制される。なお、実施形態1〜3と同様、グローブカバー13は、上記の係合状態において接着剤により放熱板21に接合されている。
【0085】
なお、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。これにより、放熱板21に備えられる突出部43を、この放熱板21を製造するための成型工程によって形成することができる。
【0086】
より詳細に説明すると、突出部43は、グローブカバー13の開口縁部13dが放熱部材22の軸方向に移動することを規制するために、放熱板21の上面側が閉塞され、下面側が開放された第1部分43aを有しており、それによって第1部分43aと放熱部材22との間に空間43cが形成される構成になっている。このため、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合には、当該成型工程で用いる金型を放熱部材22の軸方向に抜こうとすると、当該金型における空間43cに対応する部分が放熱板21の第1部分43aに引っ掛かって抜けないので、上記のような構成を有する突出部43を成型工程によって形成することが困難であった。したがって、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する場合には、第1部分43aの外径に対応する外径を有する円盤部と放熱部材22とを成型工程によって形成した後、上記円盤部を切削加工(機械加工)することによって放熱板21および突出部43を形成するする必要があり、製造工程が増えるために製造コストの増大を招いてしまっていた。
【0087】
なお、放熱板21と放熱部材22とを同じ成型工程によって一体的に形成する際、当該成型工程で用いる金型を放熱部材22の軸方向に垂直な方向に抜くことも考えられるが、その場合、金型が突出部43に引っ掛かることを防止するためには、金型を突出部43の数に応じた数(本実施形態では3個)に分割する必要があり、実現が困難であった。
【0088】
これに対して、本実施形態では、放熱板21と放熱部材22とをそれぞれ別々の成型工程によって製造した後、放熱板21を放熱部材22に取り付けている。このため、放熱板21を形成するための成型工程において、当該成型工程で用いる金型を放熱板21の面内方向に垂直な方向(放熱部材22の軸方向に対応)に抜く場合であっても、当該金型が第1部分43aに引っ掛かってしまうことがない。したがって、突出部43を含む放熱板21の全体を一度の成型工程で形成することができるので、突出部43を含む放熱板21を容易かつ低コストで製造することができる。
【0089】
以上のように、上記各実施形態にかかる照明装置10は、放熱板21の周縁部およびグローブカバー13の開口縁部13dのうちの一方に複数の係合部(突出部31,32,34,43)が形成されており、他方における上記各係合部に対応する位置に上記各係合部に係合してグローブカバー13が放熱部材22の軸方向に移動することを規制する被係合部(切欠部41,溝部42,切欠部52,切欠部33)が設けられている。そして、上記各被係合部と上記各係合部とを係合させた状態でグローブカバー13と放熱板21とを接着剤により接着している。
【0090】
これにより、各被係合部と各係合部とを係合させることによってグローブカバー13が放熱部材22の軸方向へ移動することを規制できるので、接着剤の接着力が低下した場合であってもグローブカバー13が落下することを防止できる。
【0091】
なお、上記各実施形態では、グローブカバー13と放熱板21とを接着剤によって接着しているが、これに限らず、グローブカバー13と、少なくとも放熱板21および放熱部材22の一方とを接着剤によって接着すればよい。すなわち、グローブカバー13と放熱板21との対向部およびグローブカバー13と放熱部材22との対向部のうちの少なくとも一方における少なくとも一部が接着剤により接着されていればよい。なお、グローブカバー13内部への湿気等の侵入を防止するためには、グローブカバー13と放熱板21との対向部およびグローブカバー13と放熱部材22との対向部のうちの少なくとも一方における周方向の全域を接着剤により接着することが好ましい。
【0092】
また、上記各実施形態では、係合部(突出部31,32,34,43)および被係合部(切欠部41,溝部42,切欠部52,切欠部33)を3つ設ける構成について説明したが、係合部および被係合部の数はこれに限るものではなく、各係合部と各被係合部とを係合させることにより、グローブカバー13が放熱部材22の軸方向へ移動することを規制できる構成であればよい。また、各係合部および各被係合部の形状についても上述した形状に限るものではなく、各係合部と各被係合部とを係合させることにより、グローブカバー13が放熱部材22の軸方向へ移動することを規制できる構成であればよい。
【0093】
また、上記各実施形態では、グローブカバー13と放熱板(天板部)21とを係合させる構成としたが、これに限るものではなく、放熱板21とは別に放熱部材22の開口部を覆うように配置される部材(天板部)を設け、当該部材とグローブカバー13とを係合させるようにしてもよい。例えば、放熱板21上に光源から出射された光を反射する反射板(天板部)を設け、この反射板とグローブカバー13とを係合させるようにしてもよい。また、LED基板12をグローブカバー13の開口縁部13dの内周に応じた形状とし、このLED基板(天板部)12とグローブカバー13とを係合させるようにしてもよい。
【0094】
また、上記各実施形態では、光源としてLED11を備える照明装置10について説明したが、光源はLED11に限定されるものではなく、蛍光体、エレクトロルミネッセンス(EL)素子、半導体光源等の他の光源を用いてもよい。また、光源から出射される光の色についても特に限定されるものではなく、任意に設定すればよい。
【0095】
また、上記各実施形態では、グローブカバー13の形状が略球形(ボール形)である照明装置10について説明したが、グローブカバー13の形状はこれに限るものではなく、例えば、一般白熱電球の形状に近似した形状(A形)、レフ形の形状(R形)、あるいは円筒形の形状(T形)のグローブカバー13を用いてもよい。
【0096】
また、上記各実施形態では、別々の成型工程で形成された上部(分割部材)13aと下部(分割部材)13bとを接合することにより形成されたグローブカバーを用いたが、分割されたグローブカバーの接合面はこれに限るものではない。例えば、別々の成型工程で形成した2つの部材を放熱部材22の軸方向に沿った接合面で接合することによりグローブカバー13を形成してもよい。また、別々の成型工程で形成した3つ以上の部材を接合することによりグローブカバー13を形成してもよい。また、グローブカバー13は必ずしも複数の部材を接合することによって形成されたものである必要はなく、単一の成型工程によってグローブカバー13全体を形成してもよい。
【0097】
また、上記各実施形態では、被取付部に備えられるソケットに螺合して装着される口金4を備えた照明装置10(いわゆる電球状の照明装置)について説明したが、これに限らず、カバー部材を筐体部に装着する構成の照明装置であればよい。例えば、シーリングライト、ウォールライト、街灯照明などに適用することもできる。
【0098】
また、上記各実施形態では、口金4側に向かうほど開口面積が小さくなる筒状の放熱部材(筐体部)22を用いる構成について説明したが、放熱部材22の形状はこれに限るものではない。例えば、直管円筒状の放熱部材22を用いてもよく、テーパ状かつ筒状の放熱部材22を用いてもよく、これらの形状を組み合わせた放熱部材22を用いてもよい。
【0099】
また、上記各実施形態では、係合部(突出部31,32,34,43)を被係合部(切欠部41,溝部42,切欠部52,切欠部33)に係合させた状態において、グローブカバー13が放熱板21の上面側から見て反時計回りに所定角度以上回転することを規制する構成について説明したが、これに限るものではない。例えばグローブカバー13が係合状態において放熱板21の上面側から見て時計回りに所定角度以上回転することを規制する構成としてもよい。また、係合状態におけるグローブカバー13の回転を規制しない構成としてもよい。
【0100】
なお、照明装置10をソケットから取り外す際の照明装置10の回転方向に対するグローブカバー13の放熱板21に対する回転を規制する構成とする場合、接着剤の接着力が低下している場合であっても照明装置10をソケットから取り外す際にグローブカバー13と放熱板21との係合状態が解除されてグローブカバー13のみが外れてしまうことを防止できる。一方、照明装置10をソケットに取り付ける際の照明装置10の回転方向に対するグローブカバー13の放熱板21に対する回転を規制する構成とする場合、照明装置10をソケットに取り付ける際に照明装置10を必要以上に回転させてしまうことによりグローブカバー13と放熱板21との係合状態が解除されてグローブカバー13が外れてしまうことを防止できる。
【0101】
また、本実施形態では、グローブカバー13または放熱板21の一方に複数の係合部(突出部31,32,34,43)が設けられ、他方に複数の被係合部(切欠部41,溝部42,切欠部52,切欠部33)が設けられる構成について説明したが、これに限るものではない。例えば、グローブカバー13における開口縁部13dに被係合部と係合部とを設け、放熱板21の周縁部におけるグローブカバー13の上記被係合部および上記係合部に対応する位置に当該被係合部および当該係合部に係合する係合部および被係合部を設けてもよい。
【0102】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は、光源の周囲を覆う透光性のカバー部材を備えた照明装置に適用できる。
【符号の説明】
【0104】
1 発光部
2 支持部
3 絶縁リング
4 口金
10 照明装置
11 LED(光源部)
12 LED基板(光源部)
13 グローブカバー(カバー部材)
13a 上部(分割部材)
13b 下部(分割部材)
13c 接合面
13d 開口縁部
21 放熱板(天板部)
22 放熱部材(筐体部)
31 突出部(係合部)
32 突出部(係合部)
33 切欠部(被係合部、被挿入部)
34 突出部(係合部)
41 切欠部(被係合部)
41a 第1切欠部(被挿入部)
41b 第2切欠部(収容部)
41c 閉塞部(回転規制部)
41d 庇部(軸方向移動規制部)
42 溝部(被係合部)
42a 第1部分(回転規制部)
42b 第2部分(軸方向移動規制部)
42c 溝形成部
42d 第1溝部
42e 第2溝部(収容部)
43 突出部(係合部)
43a 第1部分(軸方向移動規制部)
43b 第2部分(回転規制部)
52 切欠部(被係合部)
52a 第1切欠部(被挿入部)
52b 第2切欠部(収容部)
52c 第3切欠部(収容部)
52d 庇部(軸方向移動規制部)
52e 閉塞部(回転規制部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の筐体部と、上記筐体部と別体に形成されて上記筐体部の一端側に取り付けられた天板部と、上記天板部に配置された光源部と、上記光源部および上記天板部を覆うように配置された透光性を有するカバー部材とを備えた照明装置であって、
上記天板部および上記カバー部材のうちの少なくとも一方における他方の部材との対向部に設けられた係合部と、上記他方の部材における上記係合部に対応する位置に設けられた被係合部とを備え、
上記カバー部材は、当該カバー部材が筒状の上記筐体部の軸方向に移動することを規制するように上記係合部と上記被係合部とを係合させることにより上記天板部に取り付けられていることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
上記天板部は成型加工によって形成されたものであり、当該天板部に備えられる上記係合部または上記被係合部は当該天板部を形成するための上記成型加工によって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
上記被係合部は、上記筐体部の軸方向に開口した上記係合部が挿入される被挿入部と、当該被挿入部の一部から上記軸方向に対して直交する方向に連通して形成され上記係合部を収容する収容部とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
上記係合部は上記カバー部材に設けられており、
上記カバー部材は、上記筐体部側に円形の開口縁部を有する中空の立体形状を有する部材であり、
上記係合部は、上記カバー部材の上記開口縁部から当該開口縁部が成す円の径方向内側に突出する形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項5】
上記係合部は上記カバー部材に設けられており、
上記カバー部材は、上記筐体部側に円形の開口縁部を有する中空の立体形状を有する部材であり、
上記係合部は、上記カバー部材の上記開口縁部から当該開口縁部が成す円の径方向外側に突出する形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項6】
上記カバー部材は、成型加工によって夫々別体に形成された複数の分割部材を接合することによって形成されたものであり、当該カバー部材に備えられる上記被係合部または上記係合部は上記成型加工によって上記分割部材に形成されたものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
上記カバー部材および上記天板部の少なくとも一方に、上記カバー部材が上記係合部と上記被係合部との係合位置から上記天板部に対して周方向に所定角度以上回転することを規制する回転規制部を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
当該照明装置をソケットに取り付けるための螺旋状のネジ山を有する口金を備え、
上記回転規制部は、当該照明装置を上記ソケットから取り外す際の当該照明装置の回転方向への上記カバー部材の上記天板部に対する回転を規制するように設けられていることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
当該照明装置をソケットに取り付けるための螺旋状のネジ山を有する口金を備え、
上記回転規制部は、当該照明装置を上記ソケットに取り付ける際の当該照明装置の回転方向への上記カバー部材の上記天板部に対する回転を規制するように設けられていることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−26004(P2013−26004A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159266(P2011−159266)
【出願日】平成23年7月20日(2011.7.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】