説明

熱交換器

【課題】低温気体流路内を流通する気体と高温気体流路内を流通する気体との間で熱交換を行わせるためのコア部を具備する熱交換器において、コア部の低温気体流路入口側表面に氷結水分が付着することにより熱交換効率が低下する不具合の発生を、簡単な構成でより効果的に抑制する。
【解決手段】熱交換器に、低温気体流路内を流通する気体と高温気体流路内を流通する気体との間で熱交換を行わせるためのコア部7aと、前記コア部7aを通過する気体の流れの向きを逆転させるための流路逆転手段9とを具備させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低温気体流路内を流通する気体と高温気体流路内を流通する気体との間で熱交換を行わせる構成を有する熱交換器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より用いられている空調システムの構成の一例として、低温気体流路内を流通する気体と高温気体流路内を流通する気体との間で熱交換を行わせる構成を有するものが広く知られている。このような空調システムとして、例えば、航空機用に用いられ、図5に示すように、エンジンbからの抽気の供給を受けて圧縮手段cにより圧縮された抽気を流通させる高温気体流路たる高温空気流路dと、膨張手段e内で断熱膨張した低温空気を流通させる低温気体流路たる低温空気流路fと、前記高温空気流路d内の抽気と前記低温空気流路f内の低温空気との熱交換を行わせるための熱交換部gと、前記低温空気流路f内を流通する低温空気を前記熱交換部gを通過させずに流通させるべく前記低温空気流路fの前記熱交換部gより上流側の部位f1と下流側の部位f2とを連通させて設けたバイパス流路hと、バイパス流路hに設けられ開度を変更可能な流量調整手段iとを具備するものが挙げられる。前記バイパス流路hは、空気中の水分が前記膨張手段e内で氷結したもの(以下氷結水分と称する)が熱交換部gの低温気体流路入口側表面に付着し、低温空気流路fが塞がれることにより十分な量の調温済み空気を供給できなくなる不具合の発生を抑制すべく設けられる。また、前記流量調整手段iは、前記低温空気流路fが塞がれることにより該低温空気流路f内において発生する前記熱交換部gの上流側の部位f1と下流側の部位f2との圧力差に応じて開度を変更し、バイパス流路hを通過する低温空気の流量を調整するものである(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−321697号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記特許文献1の構成を採用すれば、前記バイパス流路hを設けることにより、確かに低温空気流路fが塞がれることにより十分な量の調温済み空気を供給できなくなる不具合の発生は抑制できる。しかし、このような構成であっても、熱交換部gの低温気体流路入口側表面に付着した氷結水分により低温空気流路fが塞がれるという問題は依然として存在する。そして、氷結水分により低温空気流路fが塞がれた際には、熱交換部g内での高温空気との間の熱交換に供される低温空気の量が減少し、熱交換性能が低下する不具合が発生する。
【0005】
本発明は、以上に述べた課題を解決すること、すなわち、氷結水分により低温空気流路が塞がる不具合の発生を、できるだけ簡単な構成により抑制することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明にかかる熱交換器は、以上の課題を解決するために、低温気体流路内を流通する気体と高温気体流路内を流通する気体との間で熱交換を行わせるためのコア部と、前記コア部を通過する気体の流れの向きを逆転させるための流路逆転手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
このようなものであれば、コア部に氷結水分が付着するごとに前記流路逆転手段によりコア部を通過する気体の流れの向きを逆転させることにより、高温気体との熱交換により暖まった低温気体を利用して氷結水分を融解させる。従って、コア部の低温気体流路入口側表面に氷結水分が付着することにより熱交換効率が低下する不具合の発生を、簡単な構成でより効果的に抑制できる。
【0008】
簡単な構成により以上の課題を解決するための構成として、前記流路逆転手段が、気体流路のコア部より上流の部位から分岐し、コア部より下流の部位で気体流路に合流する第1の逆流用流路と、前記第1の逆流用流路の上流側の分岐箇所とコア部との間から分岐し、前記第1の逆流用流路と気体流路との合流箇所より下流の箇所で気体流路に合流する第2の逆流用流路と、前記気体流路と第1の逆流用流路との分岐箇所に設けてなる上流側三方弁と、前記気体流路と第2の逆流用流路との合流箇所に設けてなる下流側三方弁と、コア部に氷結水分が付着することにより発生する差圧を検知し、この差圧が所定の閾値以上である場合にコア部内の気体の流れを逆方向に切り替える信号を発する逆転命令手段とを具備するものが挙げられる。このようなものであれば、コア部に氷結水分が付着するごとに、差圧を直接検知して上流側三方弁及び下流側三方弁を切り替えてコア部内の気体の流れを逆方向に切り替えることができるからである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の熱交換器の構成によれば、コア部に氷結水分が付着するごとに前記流路逆転手段によりコア部を通過する気体の流れの向きを逆転させることにより、高温気体との熱交換により暖まった低温気体を利用して氷結水分を融解させることができる。従って、コア部の低温気体流路入口側表面に氷結水分が付着することにより熱交換効率が低下する不具合の発生を簡単な構成でより効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱交換器を用いた航空機用空調システムの構成説明図。
【図2】同実施形態に係る熱交換器の概略斜視図。
【図3】同実施形態に係る熱交換器の中央縦断面を模式的に示す図。
【図4】同実施形態に係る熱交換器の中央縦断面を模式的に示す図。
【図5】従来の熱交換器を用いた航空機用空調システムの構成説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
本実施形態に係る空調システム1は、図5に概略を示したものとほぼ同様の構成を有する。すなわち、本実施形態に係る空調システム1は、図1に概略を示すように、エンジン2からの抽気の供給を受けて抽気を圧縮する圧縮手段たるコンプレッサ3と、前記コンプレッサ3により圧縮された抽気を内部で断熱膨張させる膨張手段たるタービン4と、前記コンプレッサ3の出口と前記タービン4の入口との間を連通し前記コンプレッサ3で圧縮した高温のエンジン抽気(以下高温空気と称する)を流通させる高温空気流路5と、前記タービン4内で断熱膨張させた後の空気(以下低温空気と称する)を流通させる低温空気流路6と、前記高温空気流路5内を流通する高温空気と前記低温空気流路6内を流通する低温空気との熱交換を行わせるためのコンデンサ7とを具備する空調装置を用いるものである。ここで、前記低温空気流路6が本発明の低温気体流路、前記高温空気流路5が本発明の高温気体流路、前記コンデンサ7が本発明の熱交換器にそれぞれ対応する。
【0013】
前記コンデンサ7は、図2に示すように、平板状のプレートを多数積層しているとともに、互いに隣接するプレート間に、高温空気を通過させるための高温側通路7a1と、低温空気を通過させるための低温側通路7a2とを交互に設けていて、前記高温側通路7a1内の高温空気と前記低温側通路7a2内の低温空気との間で熱交換を行わせるようにしている直方体状をなすコア部7aと、前記コア部7aに高温空気を導入させるための高温側第1ダクト部7bと、前記コア部7aを通過した高温空気を高温空気流路5に導入させるための高温側第2ダクト部7cと、前記コア部7aと低温空気流路6のタービン4側すなわち上流側の部位6aとの間に位置する低温側第1ダクト部7dと、前記コア部7aと低温空気流路6の与圧室側すなわち下流側の部位6bとの間に位置する低温側第2ダクト部7eとを具備する。なお、前記図2では、前記コンデンサ7の一部を破断して示している。
【0014】
しかして本実施形態では、図3に概略的に示すように、前記低温空気流路6内の空気の流れの向きを逆転させるための流路逆転手段9をさらに具備する。
【0015】
この流路逆転手段9は、コンデンサ7のコア部7aより上流で低温空気流路6から分岐し、コンデンサ7のコア部7aより下流で低温空気流路6に第1の逆流用流路9cと、第1の逆流用流路9cが低温空気流路6の上流側の部位6aから分岐する部位とコア部7aとの間で低温空気流路6から分岐し、第1の逆流用流路9cが低温空気流路6の下流側の部位6bに合流する部位より下流側で低温空気流路6に合流する第2の逆流用流路9dと、第1の逆流用流路9cが低温空気流路6の上流側の部位6aから分岐する部位に設けてなる上流側三方弁9aと、第2の逆流用流路9dが低温空気流路6の下流側の部位6bに合流する部位に設けてなる下流側三方弁9bと、コア部7aに氷結水分が付着することにより低温側第1ダクト部7dと低温側第2ダクト部7eとの間に発生する差圧を検知し、この差圧が所定の閾値以上である場合に低温側第1ダクト部7dと低温側第2ダクト部7eとの間の低温気体の流れの逆方向に切り替える信号を発する逆転命令手段9eとを具備する。
【0016】
より具体的には、前記上流側三方弁9aは、タービン4と低温側第1ダクト部7dとを連通し、これらと第1の逆流用流路9cとを遮断する第1の状態、及びタービン4と第1の逆流用流路9cとを連通し、これらと低温側第1ダクト部7dとを遮断する第2の状態を選択的にとる。これら第1及び第2の状態の間の切替は、逆転命令手段9eから信号を受け取ることにより行う。
【0017】
前記下流側三方弁9bは、低温側第2ダクト部7eと低温空気流路6とを連通し、これらと第2の逆流用流路9dとを遮断する第1の状態、及び第2の逆流用流路9dと低温空気流路6とを連通し、これらと低温側第2ダクト部7eとを遮断する第2の状態を選択的にとる。これら第1及び第2の状態の間の切替は、逆転命令手段9eから信号を受け取ることにより行う。
【0018】
ここで、前記上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bがいずれも第1の状態をとる場合、タービン4からの低温空気の流れは、図3の矢印Y1に示すように、低温空気流路6の上流側の部位6aから、低温側第1ダクト部7d、コア部7a、及び低温側第2ダクト部7eを順番に通過して低温空気流路6の下流側の部位6bに達する。一方、前記上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bがいずれも第2の状態をとる場合、タービン4からの低温空気の流れは、図4の矢印Y2に示すように、低温空気流路6の上流側の部位6aから、第1の逆流用流路9c、低温側第2ダクト部7e、コア部7a、低温側第1ダクト部7d、及び第2の逆流用流路9dを順番に通過して低温空気流路6の下流側の部位6bに達する。
【0019】
そして、前記逆転命令手段9eは、低温側第1ダクト部7d近傍に設けた第1の圧力センサ9e1と、低温側第2ダクト部7e近傍に設けた第2の圧力センサ9e2と、これら第1及び第2の圧力センサ9e1、9e2から圧力を示す信号を受け取り、これらの信号が示す差圧が所定の閾値以上である場合に、前記上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bをそれぞれ第1の状態から第2の状態に、或いはその逆に切り替えるべく上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bに信号を発する制御装置9e3とを具備する。
【0020】
この制御装置9e3は、図示は省略するが、CPU、記憶装置、入出力インタフェース等を備えた一般的なマイクロコンピュータシステムを利用して形成していて、入出力インタフェースに前記第1及び第2の圧力センサ9e1、9e2を接続してなる。また、この制御装置9e3の記憶装置には三方弁制御プログラムを記憶していて、この三方弁制御プログラムをCPUが実行することにより、この制御装置9e3が全体として上述した制御を行う。
【0021】
以下、この空調システム1内の空気の流れを述べる。
【0022】
この空調システム1は、上述したようにエンジン2から抽気の供給を受ける。この抽気は、まず、前記一次熱交換器10内でラムエアと熱交換を行いある程度冷却される。次いで、前記コンプレッサ3内で断熱圧縮され、前記高温空気流路5に導かれる。高温空気流路5に導かれた高温空気は、前記二次熱交換器13内でラムエアと熱交換を行いある程度冷却される。前記二次熱交換器13で冷却された高温空気流路5内の空気は、次いで、再生熱交換器14に導かれ、前記コンデンサ7内で低温空気と熱交換を行い冷却された後の空気と熱交換する。再生熱交換器14を通過した高温空気流路5内の高温空気は、次いで前記コンデンサ7の高温側第1ダクト部7bを経て前記コア部7aに達する。この高温空気は、図3における矢印Xに示すように前記コア部7a内を流れる。すなわち、このコア部7a内で、低温空気流路6内を流通する低温空気と熱交換を行うことにより高温空気が冷却され、高温空気中の水分は凝結する。その後、高温空気は、高温側第2ダクト部7cを経て前記水分離器15に導かれる。前記高温空気中の凝結した水分の大部分は、前記水分離器15により分離除去される。水分を分離除去された高温空気は、前記再生熱交換器14に導かれて熱交換を行った後、タービン4内で断熱膨張する。そして、タービン4内で断熱膨張した後の低温空気は、前記低温空気流路6に導入され、少なくとも一部は前記コンデンサ7に導かれる。
【0023】
低温空気流路6に導入された低温空気は、作動開始直後は、上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bはいずれも第1の状態にあるので、図3における矢印Y1に示すように流れる。すなわち、前記低温側第1ダクト部7dからコア部7a内に導入され、コア部7a内において前記高温空気との熱交換に供された後、低温側第2ダクト部7eを経て与圧室に供給される。
【0024】
その後、コア部7aの低温側第1ダクト部7d側に氷結水分99が付着して圧力損失が発生し、低温側第1ダクト部7dと低温側第2ダクト部7eとの間の差圧が所定の閾値以上となった際には、逆転命令手段9eから上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bに信号が出力され、これら上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bはいずれも第1の状態から第2の状態に切りかわる。すなわち、図4における矢印Y2に示すように、低温空気流路6に導入された低温空気は、前記第1の逆流用流路9cから低温側第2ダクト部7eを経てコア部7a内に導入され、コア部7a内において前記高温空気との熱交換に供された後、前記低温側第1ダクト部7dから前記第2の逆流用流路9dを経て与圧室に供給される。
【0025】
そして、コア部7aの低温側第2ダクト部7e側に氷結水分99が付着して圧力損失が発生し、低温側第1ダクト部7dと低温側第2ダクト部7eとの間の差圧が所定の閾値以上となった際には、逆転命令手段9eから上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bに信号が出力され、これら上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bはいずれも第2の状態から第1の状態に切りかわる。
【0026】
すなわち本実施形態に係る構成によれば、コア部7aへの氷結水分99の付着に伴い差圧が発生するごとに前記流路逆転手段9によりコア部7を通過する空気の流れの向きを逆転させるようにしているので、高温空気との熱交換により暖まった低温空気を利用して氷結水分99を融解し、低温空気流れによりコア部7aへの付着を除去させることができる。従って、コア部7aの低温空気流路6の上流側の部位6aに臨む側の表面に氷結水分99が付着することにより熱交換効率が低下する不具合の発生をより効果的に抑制できる。
【0027】
特に本実施形態では、前記流路逆転手段9は、コンデンサ7のコア部7aより上流で低温空気流路6から分岐し、コンデンサ7のコア部7aより下流で低温空気流路6に合流する第1の逆流用流路9cと、第1の逆流用流路9cが低温空気流路6の上流側の部位6aから分岐する部位とコア部7aとの間で低温空気流路6から分岐し、第1の逆流用流路9cが低温空気流路6の下流側の部位6bに合流する部位より下流側で低温空気流路6に合流する第2の逆流用流路9dと、第1の逆流用流路9cが低温空気流路6の上流側の部位6aから分岐する部位に設けてなる上流側三方弁9aと、第2の逆流用流路9dが低温空気流路6の下流側の部位6bに合流する部位に設けてなる下流側三方弁9bと、コア部7aに氷結水分が付着することにより低温側第1ダクト部7dと低温側第2ダクト部7eとの間に発生する差圧を検知し、この差圧が所定の閾値以上である場合に低温側第1ダクト部7dと低温側第2ダクト部7eとの間の低温気体の流れの逆方向に切り替える信号を発する逆転命令手段9eとを具備するので、コア部7aに氷結水分99が付着するごとに、差圧を直接検知して上流側三方弁9a及び下流側三方弁9bを切り替えてコア部7a内の低温気体の流れを逆方向に切り替えることができる。すなわち、簡単な構成で前段に述べたような効果を実現できる。
【0028】
なお、本発明は以上に述べた実施形態に限らない。
【0029】
例えば、前記コア部を通過する低温気体の流れの向きを逆転させる代わりに、高温気体の流れの向きを逆転させるように構成してもよく、また、低温気体及び高温気体双方の流れの向きを逆転させるようにしてもよい。
【0030】
また、三方弁を用いる代わりに、開放状態及び閉止状態を選択的にとる通常の弁を組み合わせて構成してもよい。
【0031】
加えて、上述した実施形態においては、コア部より上流側とコア部より下流側との差圧を検知し、この差圧が所定の閾値以上である場合にコア部を通過する気体の流れの向きを逆転させるようにしているが、例えば、所定時間が経過するごとにコア部を通過する気体の流れの向きを逆転させるようにする等、他の方法でコア部に付着した氷結水分を融解させるべくコア部を通過する気体の流れの向きを逆転させるようにしてもよい。
【0032】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0033】
5…高温空気流路(高温気体流路)
6…低温空気流路(低温気体流路)
7…コンデンサ(熱交換器)
7a…コア部
9…流路逆転手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低温気体流路内を流通する気体と高温気体流路内を流通する気体との間で熱交換を行わせるためのコア部と、前記コア部を通過する気体の流れの向きを逆転させるための流路逆転手段とを具備することを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記流路逆転手段が、気体流路のコア部より上流の部位から分岐し、コア部より下流の部位で気体流路に合流する第1の逆流用流路と、前記第1の逆流用流路の上流側の分岐箇所とコア部との間から分岐し、前記第1の逆流用流路と気体流路との合流箇所より下流の箇所で気体流路に合流する第2の逆流用流路と、前記気体流路と第1の逆流用流路との分岐箇所に設けてなる上流側三方弁と、前記気体流路と第2の逆流用流路との合流箇所に設けてなる下流側三方弁と、コア部に氷結水分が付着することにより発生する差圧を検知し、この差圧が所定の閾値以上である場合にコア部内の気体の流れを逆方向に切り替える信号を発する逆転命令手段とを具備する請求項1記載の熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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