熱動形過負荷継電器
【課題】調整ダイヤルを定位置に保持し、安定した動作特性を得ることが可能な熱動形過負荷継電器を提供する。
【解決手段】外郭ケース１と、外郭ケース１に設けられた調整ダイヤル挿入穴１ａに挿入され、整定電流の調整をする調整ダイヤル１２とを備え、前記調整ダイヤル１２の周面に設けた係合部１２ａを前記外郭ケース１に設けられた調整ダイヤル挿入穴１ａの係止部１ｃへ圧入して係合させるようにした熱動形過負荷継電器において、前記調整ダイヤル１２は上面部１２ｂと軸部１２ｃからなり軸部１２ｃの下端にはカム部１２ｄを有し、前記軸部１２ｃの周面には前記調整ダイヤル挿入穴１ａへ圧入させるための係合部１２ａとを備え、前記調整ダイヤル挿入穴１ａは圧入された調整ダイヤル１２の上面部１２ｂを撓ませるために、前記調整ダイヤル挿入穴１ａの接触部１ｄに段差１ｅを設け、調整ダイヤル挿入穴１ａと調整ダイヤル１２との間に空間を設けた構造とする。
【解決手段】外郭ケース１と、外郭ケース１に設けられた調整ダイヤル挿入穴１ａに挿入され、整定電流の調整をする調整ダイヤル１２とを備え、前記調整ダイヤル１２の周面に設けた係合部１２ａを前記外郭ケース１に設けられた調整ダイヤル挿入穴１ａの係止部１ｃへ圧入して係合させるようにした熱動形過負荷継電器において、前記調整ダイヤル１２は上面部１２ｂと軸部１２ｃからなり軸部１２ｃの下端にはカム部１２ｄを有し、前記軸部１２ｃの周面には前記調整ダイヤル挿入穴１ａへ圧入させるための係合部１２ａとを備え、前記調整ダイヤル挿入穴１ａは圧入された調整ダイヤル１２の上面部１２ｂを撓ませるために、前記調整ダイヤル挿入穴１ａの接触部１ｄに段差１ｅを設け、調整ダイヤル挿入穴１ａと調整ダイヤル１２との間に空間を設けた構造とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電磁接触器などに組み合わせて使用する熱動形過負荷継電器（サーマルリレー）に関し、詳しくは調整ダイヤルの保持構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
まず、頭記した熱動形過負荷継電器の代表的な従来構造を図５に示す。
図５において、１は樹脂モールド製の外郭ケース、２は主回路に接続したヒータ２ａの発熱を受けて湾曲する主バイメタル、３は主バイメタル２の自由端に連係させたシフター、４はシフター３の変位に従動する釈放レバー、５は釈放レバー４で駆動される出力接点の開閉機構で、該開閉機構５は釈放レバー４に連係させた反転ばね６と、反転ばね６に連結したスライダ７と、スライダ７の動きに応動して開閉動作する出力接点８（ａ接点）および９（ｂ接点）と、リセットスイッチ１０との組立体からなる。また、１１は前記釈放レバー４を揺動可能に軸支保持した調整リンク、１２は調整リンク１１の上端側に連係させて整定電流を調整する調整ダイヤルである。
【０００３】
上記熱動形過負荷継電器の動作は周知の通りであり、主回路に流れる過負荷電流により主バイメタル２が湾曲すると、シフター３を介して釈放レバー４が支軸１１ｂを中心に回転して反転ばね６を反転させ、開閉機構５のスライダ７を駆動して出力接点８，９を反転させて接点信号を出力する（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
次に、熱動形過負荷継電器の整定電流値の調整方法を説明する。図５において、調整ダイヤル１２を回すと、カム部１２ｃに当接している調整リンク１１が外郭ケース１のケース支軸１ｂを支点として変位する。これに伴って調整リンク１１に連結された釈放レバー４も変位して移動し、釈放レバー４とシフター３の先端との間のギャップを変化させることができる。
【０００５】
ここで、調整ダイヤル１２の外郭ケース１への組立方法を図６に基づいて説明する。図６において、調整ダイヤル１２を所定の組立位置に保持させるために、外郭ケース１に設けた調整ダイヤル挿入穴１ａへ調整ダイヤル１２の周面に設けた係合部１２ａを圧入させるようにして調整ダイヤル挿入穴１ａへと挿入するようにしている。その際、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂから調整ダイヤルの周面に設けた係合部１２ａの上端までの高さ寸法ｂは、外郭ケース１の上端から調整ダイヤル挿入穴１ａの調整ダイヤル１２が係止される係止部１ｃの下端までの高さ寸法ａよりも長く設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００１−１６０３４６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
ところで、前記した従来の熱動形過負荷継電器では、図７に示すように、調整ダイヤル１２を外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａへ圧入すると、イのようなガタが発生してしまう。またロの方向にもガタが発生し、調整ダイヤル１２が定位置に保持されず、動作特性にバラツキが発生してしまう。
【０００８】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、調整ダイヤルを定位置に保持し、安定した動作特性を得ることができる熱動形過負荷継電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するための、本発明によれば、外郭ケースと、外郭ケースに設けられた調整ダイヤル挿入穴に挿入され整定電流の調整をする調整ダイヤルとを備え、前記調整ダイヤルの周面に設けた係合部を前記外郭ケースに設けられた係止部へ圧入して係合させるようにした熱動形過負荷継電器において、前記調整ダイヤルは、上面部と軸部とからなり軸部の下端にはカム部を有しており、前記軸部の周面には前記調整ダイヤル挿入穴へ圧入させるための係合部とを備え、前記調整ダイヤル挿入穴は圧入された調整ダイヤルの上面部を撓ませるために、前記調整ダイヤル挿入穴の接触部に段差を設け、調整ダイヤル挿入穴と調整ダイヤルとの間に空間を設けた構造とする（請求項１）。また、上記の熱動形過負荷継電器において、次記のような具体的態様で構成することができる。
（１）前記調整ダイヤルの上面部から調整ダイヤルの周面に設けた係合部の上端までの高さ寸法は、外郭ケースの上端から調整ダイヤル挿入穴の調整ダイヤルが係止される係止部の下端までの高さ寸法よりも短く設定する（請求項２）。
（２）前記調整ダイヤルの周面に設けた係合部の下端形状をテーパ形状とする（請求項３）。
【発明の効果】
【００１０】
上記の構成によれば、調整ダイヤルの上面部を撓ませて押圧保持することにより、調整ダイヤルの軸方向と、軸方向に対しての水平方向のガタも無くすことができ、部品点数を増やすことなく、調整ダイヤルを定位置に保持することで、安定した動作特性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の調整ダイヤルの拡大図
【図２】本発明の実施例を示す熱動形過負荷継電器の斜視図
【図３】図２に示すＡ−Ａ断面の拡大斜視図
【図４】図３に示すＢ部の拡大図
【図５】従来例を示す熱動形過負荷継電器の内部構造の正面図
【図６】従来の調整ダイヤルの拡大図
【図７】図６に示すＣ部の拡大図
【発明を実施するための形態】
【実施例１】
【００１２】
以下、本発明を実施するための形態を図１〜４に示す実施例に基づいて説明する。
図１は本発明の熱動形過負荷継電器の調整ダイヤルを示した拡大図、図２は本発明の実施例を示した熱動形過負荷継電器の内部構造の斜視図、図３は図２に示したＡ−Ａ断面の拡大斜視図、図４は図３に示したＢ部の拡大図である。
【００１３】
すなわち、図１に示す実施例において、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面上には周面から突出するように突起からなる係合部１２ａが設けられており、外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａの下端部には、調整ダイヤルの軸部１２ｃの周面上に設けた係合部１２ａを圧入保持される係止部１ｃを設けている。
【００１４】
図１に示すように、調整ダイヤル１２を外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａへ圧入することにより、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面上に設けた係合部１２ａが調整ダイヤル挿入穴１ａの係止部１ｃで保持されることで調整ダイヤル１２が調整ダイヤル挿入穴１ａからの抜け止めとすることができる。また、調整ダイヤル１２を調整ダイヤル挿入穴１ａの係止部１ｃへ圧入する際、圧入が容易にできるように、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面に設けた係合部１２ａの下端側形状をテーパ形状にする。
圧入された調整ダイヤル１２の上面部１２ｂは、外郭ケース１の接触部１ｄと接触し、外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａの接触部１ｄに段差１ｅを設けたことで、図１に示したＦのように調整ダイヤル１２の上面部１２ｂが撓むように保持される。
この時、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂから調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面に設けた係合部１２ａの上端までの高さ寸法ｂは、外郭ケース１の上端から調整ダイヤル挿入穴１ａの調整ダイヤル１２が係止される係止部１ｃの下端までの高さ寸法ａよりも短く設定することによって、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂが撓ませることができる。
また、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂの撓みをより大きくする場合には、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃに溝部１２ｅを設けても良い。
これによって、圧入保持された調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面に設けた係合部１２ａと、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂが外郭ケース１の接触部１ｄで接触保持されることで、外郭ケース１と調整ダイヤル１２のガタが無くなり、安定した動作特性を得ることが可能となる。
【符号の説明】
【００１５】
１ 外郭ケース
１ａ 調整ダイヤル挿入穴
１ｂ ケース支軸
１ｃ 係止部
１ｄ 接触部
１ｅ 段差
２ 主バイメタル
３ シフター
４ 釈放レバー
４ａ 補償バイメタル
５ 接点開閉機構
６ 反転ばね
７ スライダ
８ ，９ 出力接点
１０ リセットスイッチ
１１ 調整リンク
１２ 調整ダイヤル
１２ａ 係合部
１２ｂ 上面部
１２ｃ 軸部
１２ｄ カム部
１２ｅ 溝部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電磁接触器などに組み合わせて使用する熱動形過負荷継電器（サーマルリレー）に関し、詳しくは調整ダイヤルの保持構造に関する。
【背景技術】
【０００２】
まず、頭記した熱動形過負荷継電器の代表的な従来構造を図５に示す。
図５において、１は樹脂モールド製の外郭ケース、２は主回路に接続したヒータ２ａの発熱を受けて湾曲する主バイメタル、３は主バイメタル２の自由端に連係させたシフター、４はシフター３の変位に従動する釈放レバー、５は釈放レバー４で駆動される出力接点の開閉機構で、該開閉機構５は釈放レバー４に連係させた反転ばね６と、反転ばね６に連結したスライダ７と、スライダ７の動きに応動して開閉動作する出力接点８（ａ接点）および９（ｂ接点）と、リセットスイッチ１０との組立体からなる。また、１１は前記釈放レバー４を揺動可能に軸支保持した調整リンク、１２は調整リンク１１の上端側に連係させて整定電流を調整する調整ダイヤルである。
【０００３】
上記熱動形過負荷継電器の動作は周知の通りであり、主回路に流れる過負荷電流により主バイメタル２が湾曲すると、シフター３を介して釈放レバー４が支軸１１ｂを中心に回転して反転ばね６を反転させ、開閉機構５のスライダ７を駆動して出力接点８，９を反転させて接点信号を出力する（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
次に、熱動形過負荷継電器の整定電流値の調整方法を説明する。図５において、調整ダイヤル１２を回すと、カム部１２ｃに当接している調整リンク１１が外郭ケース１のケース支軸１ｂを支点として変位する。これに伴って調整リンク１１に連結された釈放レバー４も変位して移動し、釈放レバー４とシフター３の先端との間のギャップを変化させることができる。
【０００５】
ここで、調整ダイヤル１２の外郭ケース１への組立方法を図６に基づいて説明する。図６において、調整ダイヤル１２を所定の組立位置に保持させるために、外郭ケース１に設けた調整ダイヤル挿入穴１ａへ調整ダイヤル１２の周面に設けた係合部１２ａを圧入させるようにして調整ダイヤル挿入穴１ａへと挿入するようにしている。その際、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂから調整ダイヤルの周面に設けた係合部１２ａの上端までの高さ寸法ｂは、外郭ケース１の上端から調整ダイヤル挿入穴１ａの調整ダイヤル１２が係止される係止部１ｃの下端までの高さ寸法ａよりも長く設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００１−１６０３４６号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
ところで、前記した従来の熱動形過負荷継電器では、図７に示すように、調整ダイヤル１２を外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａへ圧入すると、イのようなガタが発生してしまう。またロの方向にもガタが発生し、調整ダイヤル１２が定位置に保持されず、動作特性にバラツキが発生してしまう。
【０００８】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、調整ダイヤルを定位置に保持し、安定した動作特性を得ることができる熱動形過負荷継電器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記目的を達成するための、本発明によれば、外郭ケースと、外郭ケースに設けられた調整ダイヤル挿入穴に挿入され整定電流の調整をする調整ダイヤルとを備え、前記調整ダイヤルの周面に設けた係合部を前記外郭ケースに設けられた係止部へ圧入して係合させるようにした熱動形過負荷継電器において、前記調整ダイヤルは、上面部と軸部とからなり軸部の下端にはカム部を有しており、前記軸部の周面には前記調整ダイヤル挿入穴へ圧入させるための係合部とを備え、前記調整ダイヤル挿入穴は圧入された調整ダイヤルの上面部を撓ませるために、前記調整ダイヤル挿入穴の接触部に段差を設け、調整ダイヤル挿入穴と調整ダイヤルとの間に空間を設けた構造とする（請求項１）。また、上記の熱動形過負荷継電器において、次記のような具体的態様で構成することができる。
（１）前記調整ダイヤルの上面部から調整ダイヤルの周面に設けた係合部の上端までの高さ寸法は、外郭ケースの上端から調整ダイヤル挿入穴の調整ダイヤルが係止される係止部の下端までの高さ寸法よりも短く設定する（請求項２）。
（２）前記調整ダイヤルの周面に設けた係合部の下端形状をテーパ形状とする（請求項３）。
【発明の効果】
【００１０】
上記の構成によれば、調整ダイヤルの上面部を撓ませて押圧保持することにより、調整ダイヤルの軸方向と、軸方向に対しての水平方向のガタも無くすことができ、部品点数を増やすことなく、調整ダイヤルを定位置に保持することで、安定した動作特性を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明の調整ダイヤルの拡大図
【図２】本発明の実施例を示す熱動形過負荷継電器の斜視図
【図３】図２に示すＡ−Ａ断面の拡大斜視図
【図４】図３に示すＢ部の拡大図
【図５】従来例を示す熱動形過負荷継電器の内部構造の正面図
【図６】従来の調整ダイヤルの拡大図
【図７】図６に示すＣ部の拡大図
【発明を実施するための形態】
【実施例１】
【００１２】
以下、本発明を実施するための形態を図１〜４に示す実施例に基づいて説明する。
図１は本発明の熱動形過負荷継電器の調整ダイヤルを示した拡大図、図２は本発明の実施例を示した熱動形過負荷継電器の内部構造の斜視図、図３は図２に示したＡ−Ａ断面の拡大斜視図、図４は図３に示したＢ部の拡大図である。
【００１３】
すなわち、図１に示す実施例において、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面上には周面から突出するように突起からなる係合部１２ａが設けられており、外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａの下端部には、調整ダイヤルの軸部１２ｃの周面上に設けた係合部１２ａを圧入保持される係止部１ｃを設けている。
【００１４】
図１に示すように、調整ダイヤル１２を外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａへ圧入することにより、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面上に設けた係合部１２ａが調整ダイヤル挿入穴１ａの係止部１ｃで保持されることで調整ダイヤル１２が調整ダイヤル挿入穴１ａからの抜け止めとすることができる。また、調整ダイヤル１２を調整ダイヤル挿入穴１ａの係止部１ｃへ圧入する際、圧入が容易にできるように、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面に設けた係合部１２ａの下端側形状をテーパ形状にする。
圧入された調整ダイヤル１２の上面部１２ｂは、外郭ケース１の接触部１ｄと接触し、外郭ケース１の調整ダイヤル挿入穴１ａの接触部１ｄに段差１ｅを設けたことで、図１に示したＦのように調整ダイヤル１２の上面部１２ｂが撓むように保持される。
この時、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂから調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面に設けた係合部１２ａの上端までの高さ寸法ｂは、外郭ケース１の上端から調整ダイヤル挿入穴１ａの調整ダイヤル１２が係止される係止部１ｃの下端までの高さ寸法ａよりも短く設定することによって、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂが撓ませることができる。
また、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂの撓みをより大きくする場合には、調整ダイヤル１２の軸部１２ｃに溝部１２ｅを設けても良い。
これによって、圧入保持された調整ダイヤル１２の軸部１２ｃの周面に設けた係合部１２ａと、調整ダイヤル１２の上面部１２ｂが外郭ケース１の接触部１ｄで接触保持されることで、外郭ケース１と調整ダイヤル１２のガタが無くなり、安定した動作特性を得ることが可能となる。
【符号の説明】
【００１５】
１ 外郭ケース
１ａ 調整ダイヤル挿入穴
１ｂ ケース支軸
１ｃ 係止部
１ｄ 接触部
１ｅ 段差
２ 主バイメタル
３ シフター
４ 釈放レバー
４ａ 補償バイメタル
５ 接点開閉機構
６ 反転ばね
７ スライダ
８ ，９ 出力接点
１０ リセットスイッチ
１１ 調整リンク
１２ 調整ダイヤル
１２ａ 係合部
１２ｂ 上面部
１２ｃ 軸部
１２ｄ カム部
１２ｅ 溝部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
外郭ケースと、外郭ケースに設けられた調整ダイヤル挿入穴に挿入され整定電流の調整をする調整ダイヤルとを備え、前記調整ダイヤルの周面に設けた係合部を前記外郭ケースに設けられた調整ダイヤル挿入穴の係止部へ圧入して係合させるようにした熱動形過負荷継電器において、前記調整ダイヤルは、上面部と軸部とからなり軸部の下端にはカム部を有しており、前記軸部の周面には前記調整ダイヤル挿入穴へ圧入させるための係合部とを備え、前記調整ダイヤル挿入穴は圧入された調整ダイヤルの上面部を撓ませるために、前記調整ダイヤル挿入穴の接触部に段差を設け、調整ダイヤル挿入穴と調整ダイヤルとの間に空間を設けたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
【請求項２】
請求項１に記載の熱動形過負荷継電器において、調整ダイヤルの上面部から調整ダイヤルの周面に設けた係合部の上端までの高さ寸法は、外郭ケースの上端から調整ダイヤル挿入穴の調整ダイヤルが係止される係止部の下端までの高さ寸法よりも短く設定したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
【請求項３】
請求項１に記載の熱動形過負荷継電器において、調整ダイヤルの周面に設けた係合部の下端形状をテーパ形状としたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
【請求項１】
外郭ケースと、外郭ケースに設けられた調整ダイヤル挿入穴に挿入され整定電流の調整をする調整ダイヤルとを備え、前記調整ダイヤルの周面に設けた係合部を前記外郭ケースに設けられた調整ダイヤル挿入穴の係止部へ圧入して係合させるようにした熱動形過負荷継電器において、前記調整ダイヤルは、上面部と軸部とからなり軸部の下端にはカム部を有しており、前記軸部の周面には前記調整ダイヤル挿入穴へ圧入させるための係合部とを備え、前記調整ダイヤル挿入穴は圧入された調整ダイヤルの上面部を撓ませるために、前記調整ダイヤル挿入穴の接触部に段差を設け、調整ダイヤル挿入穴と調整ダイヤルとの間に空間を設けたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
【請求項２】
請求項１に記載の熱動形過負荷継電器において、調整ダイヤルの上面部から調整ダイヤルの周面に設けた係合部の上端までの高さ寸法は、外郭ケースの上端から調整ダイヤル挿入穴の調整ダイヤルが係止される係止部の下端までの高さ寸法よりも短く設定したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
【請求項３】
請求項１に記載の熱動形過負荷継電器において、調整ダイヤルの周面に設けた係合部の下端形状をテーパ形状としたことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２０１２−２２９７４（Ｐ２０１２−２２９７４Ａ）
【公開日】平成２４年２月２日（２０１２．２．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１６１７２３（Ｐ２０１０−１６１７２３）
【出願日】平成２２年７月１６日（２０１０．７．１６）
【出願人】（５０８２９６７３８）富士電機機器制御株式会社 (299)
【公開日】平成２４年２月２日（２０１２．２．２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年７月１６日（２０１０．７．１６）
【出願人】（５０８２９６７３８）富士電機機器制御株式会社 (299)
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