説明

爪用温熱シール

【課題】シールとして手や足の爪に誰でも簡単に貼り付けることができ、不用になった時点で簡単に剥がして取り外すことができる温熱効果を有する爪用温熱シールを提供する。
【解決手段】遠赤外線を放射するセラミックス粉末をコート剤に混合したコーティング剤1aをフィルムにコーティングしてなることを特徴とする爪用温熱シール1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手や足の爪に貼り付けることにより遠赤外線効果により、指先や足先等を温める効果を有する爪用温熱シールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景の技術としては、貴宝石を0.15〜0.35%含有することに加えて、天然セラミックパウダー0.15〜0.35%、ブラックペッパー0.5〜1.5%、酸化チタン0.5〜1.5%およびトウガラシチンキ0.5〜1.5%のうち少なくとも1つを含有することを特徴とする爪化粧品がある。(特許文献1参照)
【特許文献1】 特開2001−122736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の従来技術は、貴宝石を使用しており、コスト的に高くつくことが考えられると共に、使用方法として、マニキュア、ペディキュアと同様にして、手足の爪に塗布するもので、塗布するのが面倒であり、かつ除光液等を使用しなければ取り除くことができず手間である。
また、絵やキャラクター等を表示するためには、あらためて書く必要があり、ワンポイントのおしゃれには手間がかかりすぎるものである。
【0004】
本発明は、上記のような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、シールとして手や足の爪に誰でも簡単に貼り付けることができ、不用になった時点で簡単に剥がして取り外すことができる温熱効果を有する爪用温熱シールを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成する手段として、遠赤外線を放射するセラミックス粉末をコート剤に混合したコーティング剤をフィルムにコーティングしてなる。
また、遠赤外線を放射するセラミックス粉末をフィルムに混合してなる。
さらに、遠赤外線を放射するセラミックス粉末を貼着部に混合してなる。
そして、フィルムの表面に、絵やキャラクター等を印刷してなる。
さらにまた、上記セラミックス粉末が、粒径が、5μm以下で且炭化珪素又は酸化珪素50乃至70%重量、酸化アルミニウム15乃至25%重量、酸化チタン5乃至10%重量の割合で焼成されてなる超微粒状のセラミックス粉であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
1)、遠赤外線を放射するセラミックス粉末をコート剤に混合したコーティング剤をフィルムにコーティングした爪用温熱シールを、手や足の爪に貼り付けることにより、爪から徐々に温かくなり、サーモグラフィーのデータによれば、10分後には手首付近まで黄色となり、60分後には手の甲に赤色の部分が多くなり、手全体が温かくなった。
2)、セラミックス粉末をフィルムに混合することにより、爪への距離を少し近くすることにより、より温熱効果を向上させてなる。
3)、セラミックス粉末を貼着部に混合することにより、爪に直接セラミックス粉末を接触でき、より一層温熱効果を向上させることができる。
4)、セラミックス粉末を粒径が、5μm以下で且炭化珪素又は酸化珪素50乃至70%重量、酸化アルミニウム15乃至25%重量、酸化チタン5乃至10%重量の割合で焼成されてなる超微粒状にすることにより、上記のような効果を得ることができる。
5)、絵やキャラクター等を印刷することにより、色々なおしゃれを楽しむことができる。
【発明の実施するための最良の形態】
【0007】
爪用温熱シール1は、遠赤外線を放射する粒径が例えば5μm以下で且炭化珪素又は酸化珪素50乃至70%重量、酸化アルミニウム15乃至25%重量、酸化チタン5乃至10%重量の割合で焼成されてなる超微粒状のセラミックス粉をアクリル系樹脂コート剤に、重量比3乃至10%混合したコーティング剤1aを爪型に形成したフィルム1b(ポリエチレンやポリプロピレン等)にコーティングしてなると共に、フィルム1bの下面に貼着剤1cを設けてある。
【0008】
爪用温熱シール21は、遠赤外線を放射する粒径が例えば5μm以下で且炭化珪素又は酸化珪素50乃至70%重量、酸化アルミニウム15乃至25%重量、酸化チタン5乃至10%重量の割合で焼成されてなる超微粒状のセラミックス粉を、上記と同様なフィルム21bに、重量比3乃至10%混合し、フィルム21bの下面に貼着剤21cを設けてある。
【0009】
爪用温熱シール31は、上記と同様な粒径が例えば5μm以下で且炭化珪素又は酸化珪素50乃至70%重量、酸化アルミニウム15乃至25%重量、酸化チタン5乃至10%重量の割合で焼成されてなる超微粒状のセラミックス粉を、フィルム31bの下面の貼着剤31cに、重量比3乃至10%混合してなるものである。
【0010】
爪用温熱シール41は、コーティング剤41aあるいはフィルム41bの表面に、絵やキャラクター、文字2等を印刷してなるものである。
【0011】
爪用温熱シール51は、シート3(剥離紙等)に、上記各爪用温熱シール1・21・31・41等を貼り付けてなるものである。
【0012】
つぎに、サーモグラフィーのデータについて述べる。
まず、50才代の男性について。
スタート時は、爪や指の付け根に黄色があるのみである。(図7参照)
10分後においては、手首付近まで黄色となった。(図8参照)
【0013】
つづいて、50才代の女性について。
スタート時は、爪の先から付け根までが黄色である。(図9参照)
60分後においては、手の甲が全体が黄色となり、赤色の部分も多くなっており、温かくなっているのが顕著である。
【0014】
なお、上記サーモグラフィーのデータは爪用温熱シール1のデータであるが、他の実施例はもっとよいデータと思われる。
また、コート剤、フィルムの材質は、同様な機能を有するものであれば特に限定しない。
さらに、貼着剤は適度な接着力を有するものであれば、特に限定するものではない。
さらにまた、セラミックス粉末は同様な機能を有するものであれば、他のセラミックス粉末でもよく、フィルムの形状も丸型・四角型等、必要に応じて決めればよい。
使用対象者としては、特に限定するものではないが、一般の方を始め、ギター演奏者・スポーツ選手等、色々な方々に有効利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】 本発明の第1実施例を示す爪用温熱シールの平面図。
【図2】 本発明の第1実施例を示す爪用温熱シールの側面図。
【図3】 本発明の第2実施例を示す爪用温熱シールの側面図。
【図4】 本発明の第3実施例を示す爪用温熱シールの側面図。
【図5】 本発明の第4実施例を示す爪用温熱シールの平面図。
【図6】 本発明の第5実施例を示す爪用温熱シールの平面図。
【図7】 本発明の第1実施例のサーモグラフィーにおけるスタート時の手の温度を示す図。
【図8】 本発明の第1実施例のサーモグラフィーにおける10分後の手の温度上昇を示す図。
【図9】 本発明の第1実施例のサーモグラフィーにおけるスタート時の手の温度を示す図。
【図10】 本発明の第1実施例のサーモグラフィーにおける60分後の手の温度上昇を示す図。
【符号の説明】
【0016】
1−−−爪用温熱シール
1a−−コーティング剤
1b−−フィルム
1c−−貼着剤
2−−−文字
3−−−シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠赤外線を放射するセラミックス粉末をコート剤に混合したコーティング剤をフィルムにコーティングしてなることを特徴とする爪用温熱シール。
【請求項2】
遠赤外線を放射するセラミックス粉末をフィルムに混合してなることを特徴とする爪用温熱シール。
【請求項3】
遠赤外線を放射するセラミックス粉末を貼着部に混合してなることを特徴とする爪用温熱シール。
【請求項4】
フィルムの表面に、絵やキャラクター等を印刷してなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の爪用温熱シール。
【請求項5】
上記セラミックス粉末が、粒径が、5μm以下で且炭化珪素又は酸化珪素50乃至70%重量、酸化アルミニウム15乃至25%重量、酸化チタン5乃至10%重量の割合で焼成されてなる超微粒状のセラミックス粉であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の爪用温熱シール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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