物品固定具
【課題】壁面に穴を開けないで物品を壁面に強力に接着することが可能であり、また壁面から転落しにくい物品固定具を提供する。
【解決手段】物品固定具本体2と粘着シート3を備えている。物品固定具本体2は、第一表面2aと第二表面2bと物品固定具本体側縁部2cと掛止部2dを有している。粘着シート側縁部3cは、第一接着面から第二接着面3bに向けて形成されている。粘着シート3と物品固定具本体2は、第一接着面と第二表面3bが係着することによって係合する。
【解決手段】物品固定具本体2と粘着シート3を備えている。物品固定具本体2は、第一表面2aと第二表面2bと物品固定具本体側縁部2cと掛止部2dを有している。粘着シート側縁部3cは、第一接着面から第二接着面3bに向けて形成されている。粘着シート3と物品固定具本体2は、第一接着面と第二表面3bが係着することによって係合する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に穴を開けないで壁面に強力な力で係着することができる物品固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
すだれや衣類などは物品固定具に掛止することが多い。
物品固定具には、粘着シートで壁面に係着する物品固定具やボルトで壁面に係着する物品固定具などがある。
【0003】
粘着シートで壁面に係着する物品固定具は、物品固定具と壁面を粘着シートの表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着する。
接着力の弱い接着剤には、アクリル、シリコン、ゴム、エポキシ、ポリウレタンを主成分にした接着剤がある。
【0004】
粘着シートで壁面に係着する物品固定具は、壁面がタイル、コンクリート、金属などである際にも、壁面に穴を開けなくても壁面に係着することができる。
しかし、粘着シートで壁面に係着する物品固定具と壁面は、粘着シートの表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着しているだけなので、粘着シートで壁面に係着する物品固定具と壁面を係着する力は弱い。
このため、粘着シートで壁面に係着する物品固定具壁面を壁面に係着すると、粘着シートで壁面に係着する物品固定具は壁面から離脱して、壁面から転落することがある。
また、粘着シートで壁面に係着する物品固定具を壁面に係着した後に、粘着シートで壁面に係着する物品固定具に重量がある物品を掛止すると、粘着シートで壁面に係着する物品固定具は壁面から離脱して、粘着シートで壁面に係着する物品固定具と重量がある物品は壁面から転落することがある。
【0005】
ボルトで壁面に係着する物品固定具は、ボルトで壁面に係着するので、壁面に強力な力で係着することができる。
しかし、ボルトで壁面に係着する物品固定具は、ボルトで壁面に係着するので、壁面に穴が開いているか、ドリルなどで壁面に穴を開けなければ壁面に係着することはできない。
このため、ボルトで壁面に係着する物品固定具は、壁面がタイル、コンクリート、金属などである際には、壁面に穴が開いているか、あるいは、壁面にドリルなどで壁面に穴を開けなければ壁面に係着することはできない。
【0006】
背景技術には、特許文献1、特許文献2、特許文献3、非特許文献1がある。
【0007】
特許文献1に示す掛止具は、両面テープによって壁面に係着している。
両面テープの接着力は弱いので、特許文献1に示す掛止具は、壁面から離脱して転落したり、壁面に係着した特許文献1に示す掛止具に重量がある物品を掛止すると、特許文献1に示す掛止具と重量がある物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0008】
特許文献2に示す壁面接着用フックは、一方にリング状の植毛を設けた面が設けられており、他方に両面テープが貼り付けられている植毛がない面が設けられている布で壁面に係着している。
特許文献2に示す壁面接着用フックは、リング状の植毛を設けた面に接着剤を塗れば、壁面に凹凸があっても接着することができる。
しかし、特許文献2に示す壁面接着用フックは、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間がかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力が生じないので、凹凸がない壁面に係着した際はもちろん、凹凸がある壁面に係着した際でもリング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでに特許文献2に示す壁面接着用フックは壁面から離脱して転落することがある。
また、特許文献2に示す壁面接着用フックは、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間はかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力は生じないので、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでに特許文献2に示す壁面接着用フックと壁面との間にすき間ができて、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥しても特許文献2に示す壁面接着用フックと壁面は十分な接着力で係着しないために、特許文献2に示す壁面接着用フックは、壁面から離脱して転落したり、また、壁面に係着した特許文献2に示す壁面接着用フックに物品を掛止すると、特許文献2に示す壁面接着用フックと特許文献2に示す壁面接着用フックに掛止した物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0009】
非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に接着力の強い接着剤を塗って壁面に係着する。
接着力の強い接着剤には、シアノアクリレートを主成分にした接着剤がある。
シアノアクリレートを主成分にした接着剤は、瞬間接着剤と呼ばれることもある。
非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に接着力の強い接着剤を塗って壁面に係着するので、平面的に形成された面に接着力の弱い接着剤を塗って壁面に係着する物品固定具よりも壁面に強力に係着することができる。
しかし、非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間がかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力が生じないので、凹凸がない壁面に係着した際はもちろん、凹凸がある壁面に係着した際でも平面的に形成された面に塗られた接着剤に塗られた接着剤が乾燥するまでに非特許文献1に示す物品固定具は壁面から離脱して転落することがある。
また、非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間はかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力は生じないので、非特許文献1に示す物品固定具と壁面との間にすき間ができて、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥しても非特許文献1に示す物品固定具と壁面は十分な接着力で係着しないために、壁面に係着した非特許文献1に示す物品固定具に物品を掛止すると、非特許文献1に示す物品固定具と非特許文献1に示す物品固定具に掛止した物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0010】
特許文献3に示す物品固定具は、ボルトで物品固定具を壁面に係着するので、物品固定具を壁面に強力な力で係着することができる。
しかし、特許文献3に示す物品固定具は、壁面に穴が開いているか、ドリルなどで穴を開けなければ使用することはできない。
このため、特許文献3に示す物品固定具は、壁面がタイル、コンクリート、金属などである際には、壁面に穴が開いているか、あるいは、壁面にドリルなどで壁面に穴を開けなければ壁面に係着することはできない。
【0011】
【特許文献1】特許公開2008−48914公報
【特許文献2】特許公開平8−80246公報
【特許文献3】特許公開2004−137798公報
【非特許文献1】“楽天市場│スッポンゼリー状接着剤フック SAH-8(丸型) 2個入 ”、[online]、[平成23年7月08日検索]、インターネット<URL:http://item.rakuten.co.jp/clubestashop/10001319/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、壁面に穴を開けないで物品を壁面に強力に接着することが可能であり、また、壁面から転落しにくい物品固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の物品固定具は、物品固定具本体と粘着シートを備えている。
物品固定具本体は、第一表面と第二表面と物品固定具本体側縁部と掛止部を有している。
第一表面は、一方の面に形成されており、第二表面は、他方の面に形成されており、物品固定具本体側縁部は、第一表面から第二表面に向けて形成されている。
掛止部は、第一表面から外方向に延出して形成されている。
粘着シートは、第一接着面と第二接着面と粘着シート側縁部と溝部と接着力の弱い接着剤を有している。
第一接着面は、一方の面に形成されており、第二接着面は、他方の面に形成されている。
粘着シート側縁部は、第一接着面から第二接着面に向けて形成されている。
溝部は、第二接着面に形成されている。
接着力の弱い接着剤は、第一接着面、および、第二接着面に塗られている。
粘着シートと物品固定具本体は、第一接着面と第二表面が係着することによって係合する。
【0014】
第一接着面、および、第二接着面の表面に塗られている接着力の弱い接着剤には、アクリル、シリコン、ゴム、エポキシ、ポリウレタンを主成分にした接着剤がある。
第一接着面を物品固定具本体に押しつければ、第一接着面と物品固定具本体は第一接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着し、第二接着面を壁面に押しつければ、第二接着面と壁面は第二接着面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着する。
【0015】
第一接着面を物品固定具本体に押しつけて第一接着面と物品固定具本体を係着して、第二接着面を壁面に押しつけて第二接着面と壁面を係着することによって、物品固定具と壁面を係着しても、第二接着面が壁面から離脱することによって、物品固定具は壁面から転落することがある。
第一接着面を物品固定具本体に押しつけて第一接着面と物品固定具本体を係着して、第二接着面を壁面に押しつけて第二接着面と壁面を係着することによって、物品固定具と壁面を係着しても、壁面と係着した物品固定具に重量がある物品を掛止すると第二接着面が壁面から離脱することによって、物品固定具と重量がある物品は壁面から転落することがある。
【0016】
物品固定具をより強力に壁面に係着するために、非特許文献1に示すように、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具がある。
接着力の強い接着剤には、シアノアクリレートを主成分にした接着剤がある。
シアノアクリレートを主成分にした接着剤は、瞬間接着剤と呼ばれることもある。
しかし、第二接着面の表面が平面的に形成されている際に、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って第二接着面を壁面に係着しても、接着力の強い接着剤が乾燥するまでには少し時間がかかるので、第二接着面と壁面との係着が不完全になって、第二接着面は壁面から離脱することによって、物品固定具は壁面から離脱して転落することがある。
また、第二接着面の表面が平面的に形成されている際に、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って第二接着面を壁面に係着しても、接着力の強い接着剤が乾燥するまでには少し時間がかかるので、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具と壁面との間にすき間ができて、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥しても第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具と壁面は十分な接着力で係着しないために、壁面に係着した第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具に物品を掛止すると、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具と第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具に掛止した物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0017】
このような問題を解決するために、平面的に形成されている第二接着面に接着力の弱い接着剤を塗って、その第二接着面の一部にさらに接着力の強い接着剤を塗って、第二接着面を壁面に係着するという方法もあるが、この方法では、第二接着面と壁面の間に入り込んだ接着力の強い接着剤によって第二接着面と壁面との間にすき間ができるために、第二接着面と壁面は、接着力の弱い接着剤による係着が不十分になるために、接着力の強い接着剤が乾燥するまでに、第二接着面は壁面から離脱することによって、物品固定具は壁面から転落することがある。
【0018】
そこで、本発明の物品固定具の粘着シートには、第二接着面に溝部を設けている。
第一接着面を物品固定具本体に押しつけると、第一接着面と物品固定具本体は、第一接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着する。
溝部に接着力の強い接着剤を注入して、第二接着面を壁面に押しつけると、第二接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって、第二接着面は壁面に係着する。
第二接着面に塗られた接着力の弱い接着剤によって、第二接着面が壁面に係着している間に、溝部に注入された接着力の強い接着剤が乾燥すると、物品固定具は、第二接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤、および、溝部に注入された接着力の強い接着剤で壁面に係着することができるので、物品固定具を強力な力で壁面に係着することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の物品固定具は、壁面に穴を開けないで壁面に強力な力で係着することができる。
本発明の物品固定具を壁面に係着すると、物品固定具は、壁面から転落しにくくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図面に基づいて発明を実施するための最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0021】
実施例1の物品固定具1は、図1(a)(b)、図2(a)(b)(c)、図3(a)(b)、図4(a)(b)に示すように、物品固定具本体2と粘着シート3を備えている。
物品固定具本体2は、図5(a)(b)に示すように、第一表面2aと第二表面2bと物品固定具本体側縁部2cと掛止部2dを有している。
図5(a)(b)に示すように、第一表面2aは、一方の面に形成されており、第二表面2bは、他方の面に形成されており、物品固定具本体側縁部2cは、第一表面2aから第二表面2bに向けて形成されている。
掛止部2dは、図5(a)(b)に示すように、第一表面2aから外方向に延出して形成されている。
粘着シート3は、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3aと第二接着面3bと粘着シート側縁部3cと溝部3dと接着力の弱い接着剤3eを有している。
図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3aは、一方の面に形成されており、第二接着面3bは、他方の面に形成されている。
粘着シート側縁部3cは、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3aから第二接着面3bに向けて形成されている。
溝部3dは、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第二接着面3bに形成されている。
接着力の弱い接着剤3eは、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3a、および、第二接着面3bに塗られている。
粘着シート3と物品固定具本体2は、図7(a)(b)に示すように、第一接着面3aと第二表面2bが係着することによって係合する。
【0022】
実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2は、プラスチック、シリコン樹脂、金属などで形成されている。
金属には、鉄、アルミニウム、ステンレスなどがある。
実施例1の物品固定具1の粘着シート3は、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ウレタン、ポリウレタン、シリコン、ゴムなどで形成されている。
第一接着面3a、および、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eには、アクリル、シリコン、ゴム、エポキシ、ポリウレタンを主成分にした接着剤がある。
【0023】
実施例1の物品固定具1の使用方法について説明する。
第一接着面3aを第二表面2bに押しつければ、第一接着面3aと第二表面2bは、図7(a)(b)に示すように、第一接着面3aに塗られている接着力の弱い接着剤3eによって係着する。
【0024】
第二接着面3bに形成されている溝部3dに、図8(a)(b)に示すように、接着力の強い接着剤4を注入する。
接着力の強い接着剤4には、シアノアクリレートを主成分にした接着剤がある。
シアノアクリレートを主成分にした接着剤は、瞬間接着剤と呼ばれることもある。
【0025】
次に、図9に示すように、第二接着面3bを壁面5に押しつける。
図9に示すように、第二接着面3bを壁面5に押しつければ、第二接着面3bと壁面5は、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eによって係着する。
第二接着面3bと壁面5は、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eによって係着している間に、溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4が乾燥すれば、第二接着面3bと壁面5は、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eと溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4によって係着することによって、実施例1の物品固定具1は壁面5に係着することができる。
【0026】
実施例1の物品固定具1が係着する壁面5には、屋外であれば、タイル、コンクリート、木、金属などで形成された建物の外壁、壁、電柱などがあり、屋内であれば、タイル、コンクリート、木、金属などで形成された室内や浴室の壁などがある。
【0027】
実施例1の物品固定具1は、第二接着面3bと壁面5を第二接着面3bに塗られた接着力の弱い接着剤3e、および、溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4で係着するので、第二接着面3bに接着力の弱い接着剤3eを塗っただけで第二接着面3bと壁面5を係着する物品固定具1よりも強力な力で壁面5に係着することができる。
このため、実施例1の物品固定具1を壁面5に係着すると、実施例1の物品固定具1は、従来の平面的に形成された第二接着面3bに接着力の弱い接着剤3eが塗られている物品固定具1よりも壁面5から離脱して転落することは少なくなる。
また、壁面5に係着した実施例1の物品固定具1の掛止部2dに物品を掛止しても、実施例1の物品固定具1は、従来の平面的に形成された第二接着面3bに接着力の弱い接着剤3eが塗られている物品固定具1よりも第二接着面3bと壁面5が離脱して転落することは少なくなる。
【0028】
実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の平面方向の形状は、図1(a)(b)、図2(a)(b)、図5(a)(b)では、略正方形形状である。
ただし、実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の平面方向の形状は、これには限られず、略長方形形状、略円形形状、略楕円形状、略台形形状など、ありとあらゆる形状がありうる。
実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の掛止部2dの形状は、図1(a)(b)、図2(c)、図5(a)(b)では、略円弧形形状である。
ただし、実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の掛止部2dの形状は、これには限られず、略円筒形形状、略四角柱形状、略L字形形状など、ありとあらゆる形状がありうる。
溝部3dの断面形状は、図2(c)、図4(a)、図6(a)では、略凹形状である。
ただし、溝部3dの断面形状は、略曲円形状、略三角形状、略台形形状などありとあらゆる形状がありうる。
また、溝部3dは、図1(b)、図2(b)(c)、図3(a)(b)、図4(a)(b)、図5(b)、図6(a)(b)では、水平方向に略直線状に形成されている。
ただし、溝部3dは、図10(a)(b)(c)(d)に示すような垂直方向に略直線状に形成したり、図11(a)(b)(c)(d)に示すような斜め方向に略直線状に形成したり、図12(a)(b)(c)(d)に示すような略円形形状、図13(a)(b)(c)(d)に示すような略楕円形形状、図14(a)(b)(c)(d)に示すような略円弧形形状、図15(a)(b)(c)(d)に示すような略正方形形状、図16(a)(b)(c)(d)に示すような略長方形形状で形成してもよい。
溝部3dは、図1(b)、図2(b)(c)、図3(a)(b)、図4(a)(b)、図5(b)、図6(a)(b)では、第二接着面3bにしか形成されていない。
ただし、溝部3dは、第一接着面3aにも形成してもよい。
溝部3dが第一接着面3aにも形成されていると、物品固定具本体2と粘着シート3は、第一接着面3aに塗られている接着力の弱い接着剤3e、および、溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4によって係着するので、第一接着面3aと第二表面2bは、離脱しにくくなることにより、実施例1の物品固定具1は、壁面5から転落しにくくなる。
溝部3dは、図1(a)(b)、図2(a)(b)(c)、図3(a)(b)では、第二接着面3bにおいて、1つしか形成されていない。
ただし、溝部3dは、第二接着面3bにおいて、複数形成してもよい。
溝部3dは、第二接着面3bにおいて、複数形成されていると、複数形成された溝部3dの1つが壁面5と離脱しても、他の溝部3dが壁面5と係着しているので、第二接着面3bは壁面5から離脱にくくなることにより、実施例1の物品固定具1は、壁面5から転落しにくくなる。
【実施例2】
【0029】
実施例2の物品固定具1は、実施例1の物品固定具1の変形例である。
実施例2の物品固定具1は、図17(a)(b)、図18(a)(b)(c)、図19(a)(b)、図20(a)(b)、図21(a)(b)、図22(a)(b)に示すように、第一開口部3fが第一接着面3aに形成されており、第二開口部3gが第二接着面3bに形成されており、溝部3dは、第一開口部3fから第二開口部3gに向けて形成されている点が、実施例1の物品固定具1とは異なる。
【0030】
第一接着面3a、および、第二接着面3bの両方に溝部3dが形成されている物品固定具は、第一接着面3aに形成されている溝部3dと第二接着面3bに形成されている溝部3dの両方に粘着力の強い接着剤4を注入しなければ、第一接着面3aと第二表面2bを接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着し、第二接着面3bと壁面5を接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着することはできない。
しかし、実施例2の物品固定具1は、溝部3dが、第一開口部3fから第二開口部3gに向けて形成されているので、粘着シート3を物品固定具本体2に係着した後に、溝部3dに粘着力の強い接着剤4を注入して第二接着面3bを壁面5に係着すれば、第一接着面3aと第二表面2bを接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着し、第二接着面3bと壁面5を接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着することができるので、第一接着面3aと第二表面2bは、離脱しにくくなるとともに、
第二接着面3bは壁面5から離脱にくくなることにより、実施例2の物品固定具1は、壁面5から転落しにくくなる。
【実施例3】
【0031】
実施例3の物品固定具1は、実施例1の物品固定具1の変形例である。
実施例3の物品固定具1は、掛止部2dが、図23(a)(b)、図24(a)(b)(c)、図25(a)(b)に示すように、物品固定具本体側縁部2cから外方向に延出して形成されている点が、実施例1の物品固定具1とは異なる。
【実施例4】
【0032】
実施例4の物品固定具1は、実施例2の物品固定具1の変形例である。
実施例4の物品固定具1は、掛止部2dが、図26(a)(b)、図27(a)(b)(c)、図28(a)(b)に示すように、物品固定具本体側縁部2cから外方向に延出して形成されている点が、実施例2の物品固定具1とは異なる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】(a)本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図2】(a)本発明の物品固定具の正面図である。(b)本発明の物品固定具の背面図である。(c)本発明の物品固定具の側面図である。
【図3】(a)本発明の物品固定具の平面図である。(b)本発明の物品固定具の底面図である。
【図4】(a)図3(a)の粘着シートの拡大図である。(b)図3(b)の粘着シートの拡大図である。
【図5】(a)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第一表面方向から見た斜視図である。(a)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第二表面方向から見た斜視図である。
【図6】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの側面図である。(b)発明の物品固定具の粘着シートの平面図である。
【図7】(a)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートが係着した状態を第一表面方向から見た斜視図である。(b)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートが係着した状態を第二表面方向から見た斜視図である。
【図8】(a)粘着力の強い接着剤を溝部に注入し始めた状態を示す斜視図である。(b)粘着力の強い接着剤を溝部に注入し終えた状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の物品固定具を壁面に係着した状態を示す斜視図である。
【図10】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている底面図である。
【図11】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている底面図である。
【図12】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている底面図である。
【図13】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている底面図である。
【図14】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている底面図である。
【図15】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている底面図である。
【図16】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている底面図である。
【図17】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図18】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の正面図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の背面図である。(c)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の側面図である。
【図19】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の平面図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の底面図である。
【図20】(a)図19(a)の粘着シートの拡大図である。(b)図19(b)の粘着シートの拡大図である。
【図21】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第一表面方向から見た斜視図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第二表面方向から見た斜視図である。
【図22】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の粘着シートの側面図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている発明の物品固定具の粘着シートの平面図である。
【図23】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図24】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の正面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の背面図である。(c)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の側面図である。
【図25】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の平面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の底面図である。
【図26】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図27】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の正面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の背面図である。(c)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の側面図である。
【図28】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の平面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の底面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 物品固定具
2 物品固定具本体
2a 第一表面
2b 第二表面
2c 物品固定具本体側縁部
2d 掛止部
3 粘着シート
3a 第一接着面
3b 第二接着面
3c 粘着シート本体側縁部
3d 溝部
3e 粘着力の弱い接着剤
3f 第一開口部
3g 第二開口部
4 粘着力の強い接着剤
5 壁面
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁面に穴を開けないで壁面に強力な力で係着することができる物品固定具に関する。
【背景技術】
【0002】
すだれや衣類などは物品固定具に掛止することが多い。
物品固定具には、粘着シートで壁面に係着する物品固定具やボルトで壁面に係着する物品固定具などがある。
【0003】
粘着シートで壁面に係着する物品固定具は、物品固定具と壁面を粘着シートの表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着する。
接着力の弱い接着剤には、アクリル、シリコン、ゴム、エポキシ、ポリウレタンを主成分にした接着剤がある。
【0004】
粘着シートで壁面に係着する物品固定具は、壁面がタイル、コンクリート、金属などである際にも、壁面に穴を開けなくても壁面に係着することができる。
しかし、粘着シートで壁面に係着する物品固定具と壁面は、粘着シートの表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着しているだけなので、粘着シートで壁面に係着する物品固定具と壁面を係着する力は弱い。
このため、粘着シートで壁面に係着する物品固定具壁面を壁面に係着すると、粘着シートで壁面に係着する物品固定具は壁面から離脱して、壁面から転落することがある。
また、粘着シートで壁面に係着する物品固定具を壁面に係着した後に、粘着シートで壁面に係着する物品固定具に重量がある物品を掛止すると、粘着シートで壁面に係着する物品固定具は壁面から離脱して、粘着シートで壁面に係着する物品固定具と重量がある物品は壁面から転落することがある。
【0005】
ボルトで壁面に係着する物品固定具は、ボルトで壁面に係着するので、壁面に強力な力で係着することができる。
しかし、ボルトで壁面に係着する物品固定具は、ボルトで壁面に係着するので、壁面に穴が開いているか、ドリルなどで壁面に穴を開けなければ壁面に係着することはできない。
このため、ボルトで壁面に係着する物品固定具は、壁面がタイル、コンクリート、金属などである際には、壁面に穴が開いているか、あるいは、壁面にドリルなどで壁面に穴を開けなければ壁面に係着することはできない。
【0006】
背景技術には、特許文献1、特許文献2、特許文献3、非特許文献1がある。
【0007】
特許文献1に示す掛止具は、両面テープによって壁面に係着している。
両面テープの接着力は弱いので、特許文献1に示す掛止具は、壁面から離脱して転落したり、壁面に係着した特許文献1に示す掛止具に重量がある物品を掛止すると、特許文献1に示す掛止具と重量がある物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0008】
特許文献2に示す壁面接着用フックは、一方にリング状の植毛を設けた面が設けられており、他方に両面テープが貼り付けられている植毛がない面が設けられている布で壁面に係着している。
特許文献2に示す壁面接着用フックは、リング状の植毛を設けた面に接着剤を塗れば、壁面に凹凸があっても接着することができる。
しかし、特許文献2に示す壁面接着用フックは、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間がかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力が生じないので、凹凸がない壁面に係着した際はもちろん、凹凸がある壁面に係着した際でもリング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでに特許文献2に示す壁面接着用フックは壁面から離脱して転落することがある。
また、特許文献2に示す壁面接着用フックは、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間はかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力は生じないので、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥するまでに特許文献2に示す壁面接着用フックと壁面との間にすき間ができて、リング状の植毛を設けた面に塗られた接着剤が乾燥しても特許文献2に示す壁面接着用フックと壁面は十分な接着力で係着しないために、特許文献2に示す壁面接着用フックは、壁面から離脱して転落したり、また、壁面に係着した特許文献2に示す壁面接着用フックに物品を掛止すると、特許文献2に示す壁面接着用フックと特許文献2に示す壁面接着用フックに掛止した物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0009】
非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に接着力の強い接着剤を塗って壁面に係着する。
接着力の強い接着剤には、シアノアクリレートを主成分にした接着剤がある。
シアノアクリレートを主成分にした接着剤は、瞬間接着剤と呼ばれることもある。
非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に接着力の強い接着剤を塗って壁面に係着するので、平面的に形成された面に接着力の弱い接着剤を塗って壁面に係着する物品固定具よりも壁面に強力に係着することができる。
しかし、非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間がかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力が生じないので、凹凸がない壁面に係着した際はもちろん、凹凸がある壁面に係着した際でも平面的に形成された面に塗られた接着剤に塗られた接着剤が乾燥するまでに非特許文献1に示す物品固定具は壁面から離脱して転落することがある。
また、非特許文献1に示す物品固定具は、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥するまでには多少の時間はかかり、また、接着剤が乾燥するまで十分な接着力は生じないので、非特許文献1に示す物品固定具と壁面との間にすき間ができて、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥しても非特許文献1に示す物品固定具と壁面は十分な接着力で係着しないために、壁面に係着した非特許文献1に示す物品固定具に物品を掛止すると、非特許文献1に示す物品固定具と非特許文献1に示す物品固定具に掛止した物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0010】
特許文献3に示す物品固定具は、ボルトで物品固定具を壁面に係着するので、物品固定具を壁面に強力な力で係着することができる。
しかし、特許文献3に示す物品固定具は、壁面に穴が開いているか、ドリルなどで穴を開けなければ使用することはできない。
このため、特許文献3に示す物品固定具は、壁面がタイル、コンクリート、金属などである際には、壁面に穴が開いているか、あるいは、壁面にドリルなどで壁面に穴を開けなければ壁面に係着することはできない。
【0011】
【特許文献1】特許公開2008−48914公報
【特許文献2】特許公開平8−80246公報
【特許文献3】特許公開2004−137798公報
【非特許文献1】“楽天市場│スッポンゼリー状接着剤フック SAH-8(丸型) 2個入 ”、[online]、[平成23年7月08日検索]、インターネット<URL:http://item.rakuten.co.jp/clubestashop/10001319/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、壁面に穴を開けないで物品を壁面に強力に接着することが可能であり、また、壁面から転落しにくい物品固定具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の物品固定具は、物品固定具本体と粘着シートを備えている。
物品固定具本体は、第一表面と第二表面と物品固定具本体側縁部と掛止部を有している。
第一表面は、一方の面に形成されており、第二表面は、他方の面に形成されており、物品固定具本体側縁部は、第一表面から第二表面に向けて形成されている。
掛止部は、第一表面から外方向に延出して形成されている。
粘着シートは、第一接着面と第二接着面と粘着シート側縁部と溝部と接着力の弱い接着剤を有している。
第一接着面は、一方の面に形成されており、第二接着面は、他方の面に形成されている。
粘着シート側縁部は、第一接着面から第二接着面に向けて形成されている。
溝部は、第二接着面に形成されている。
接着力の弱い接着剤は、第一接着面、および、第二接着面に塗られている。
粘着シートと物品固定具本体は、第一接着面と第二表面が係着することによって係合する。
【0014】
第一接着面、および、第二接着面の表面に塗られている接着力の弱い接着剤には、アクリル、シリコン、ゴム、エポキシ、ポリウレタンを主成分にした接着剤がある。
第一接着面を物品固定具本体に押しつければ、第一接着面と物品固定具本体は第一接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着し、第二接着面を壁面に押しつければ、第二接着面と壁面は第二接着面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着する。
【0015】
第一接着面を物品固定具本体に押しつけて第一接着面と物品固定具本体を係着して、第二接着面を壁面に押しつけて第二接着面と壁面を係着することによって、物品固定具と壁面を係着しても、第二接着面が壁面から離脱することによって、物品固定具は壁面から転落することがある。
第一接着面を物品固定具本体に押しつけて第一接着面と物品固定具本体を係着して、第二接着面を壁面に押しつけて第二接着面と壁面を係着することによって、物品固定具と壁面を係着しても、壁面と係着した物品固定具に重量がある物品を掛止すると第二接着面が壁面から離脱することによって、物品固定具と重量がある物品は壁面から転落することがある。
【0016】
物品固定具をより強力に壁面に係着するために、非特許文献1に示すように、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具がある。
接着力の強い接着剤には、シアノアクリレートを主成分にした接着剤がある。
シアノアクリレートを主成分にした接着剤は、瞬間接着剤と呼ばれることもある。
しかし、第二接着面の表面が平面的に形成されている際に、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って第二接着面を壁面に係着しても、接着力の強い接着剤が乾燥するまでには少し時間がかかるので、第二接着面と壁面との係着が不完全になって、第二接着面は壁面から離脱することによって、物品固定具は壁面から離脱して転落することがある。
また、第二接着面の表面が平面的に形成されている際に、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って第二接着面を壁面に係着しても、接着力の強い接着剤が乾燥するまでには少し時間がかかるので、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具と壁面との間にすき間ができて、平面的に形成された面に塗られた接着剤が乾燥しても第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具と壁面は十分な接着力で係着しないために、壁面に係着した第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具に物品を掛止すると、第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具と第二接着面に接着力の強い接着剤を塗って、壁面に係着する物品固定具に掛止した物品は、壁面から離脱して転落することがある。
【0017】
このような問題を解決するために、平面的に形成されている第二接着面に接着力の弱い接着剤を塗って、その第二接着面の一部にさらに接着力の強い接着剤を塗って、第二接着面を壁面に係着するという方法もあるが、この方法では、第二接着面と壁面の間に入り込んだ接着力の強い接着剤によって第二接着面と壁面との間にすき間ができるために、第二接着面と壁面は、接着力の弱い接着剤による係着が不十分になるために、接着力の強い接着剤が乾燥するまでに、第二接着面は壁面から離脱することによって、物品固定具は壁面から転落することがある。
【0018】
そこで、本発明の物品固定具の粘着シートには、第二接着面に溝部を設けている。
第一接着面を物品固定具本体に押しつけると、第一接着面と物品固定具本体は、第一接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって係着する。
溝部に接着力の強い接着剤を注入して、第二接着面を壁面に押しつけると、第二接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤によって、第二接着面は壁面に係着する。
第二接着面に塗られた接着力の弱い接着剤によって、第二接着面が壁面に係着している間に、溝部に注入された接着力の強い接着剤が乾燥すると、物品固定具は、第二接着面の表面に塗られた接着力の弱い接着剤、および、溝部に注入された接着力の強い接着剤で壁面に係着することができるので、物品固定具を強力な力で壁面に係着することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の物品固定具は、壁面に穴を開けないで壁面に強力な力で係着することができる。
本発明の物品固定具を壁面に係着すると、物品固定具は、壁面から転落しにくくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図面に基づいて発明を実施するための最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0021】
実施例1の物品固定具1は、図1(a)(b)、図2(a)(b)(c)、図3(a)(b)、図4(a)(b)に示すように、物品固定具本体2と粘着シート3を備えている。
物品固定具本体2は、図5(a)(b)に示すように、第一表面2aと第二表面2bと物品固定具本体側縁部2cと掛止部2dを有している。
図5(a)(b)に示すように、第一表面2aは、一方の面に形成されており、第二表面2bは、他方の面に形成されており、物品固定具本体側縁部2cは、第一表面2aから第二表面2bに向けて形成されている。
掛止部2dは、図5(a)(b)に示すように、第一表面2aから外方向に延出して形成されている。
粘着シート3は、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3aと第二接着面3bと粘着シート側縁部3cと溝部3dと接着力の弱い接着剤3eを有している。
図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3aは、一方の面に形成されており、第二接着面3bは、他方の面に形成されている。
粘着シート側縁部3cは、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3aから第二接着面3bに向けて形成されている。
溝部3dは、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第二接着面3bに形成されている。
接着力の弱い接着剤3eは、図5(a)(b)、図6(a)(b)に示すように、第一接着面3a、および、第二接着面3bに塗られている。
粘着シート3と物品固定具本体2は、図7(a)(b)に示すように、第一接着面3aと第二表面2bが係着することによって係合する。
【0022】
実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2は、プラスチック、シリコン樹脂、金属などで形成されている。
金属には、鉄、アルミニウム、ステンレスなどがある。
実施例1の物品固定具1の粘着シート3は、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ウレタン、ポリウレタン、シリコン、ゴムなどで形成されている。
第一接着面3a、および、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eには、アクリル、シリコン、ゴム、エポキシ、ポリウレタンを主成分にした接着剤がある。
【0023】
実施例1の物品固定具1の使用方法について説明する。
第一接着面3aを第二表面2bに押しつければ、第一接着面3aと第二表面2bは、図7(a)(b)に示すように、第一接着面3aに塗られている接着力の弱い接着剤3eによって係着する。
【0024】
第二接着面3bに形成されている溝部3dに、図8(a)(b)に示すように、接着力の強い接着剤4を注入する。
接着力の強い接着剤4には、シアノアクリレートを主成分にした接着剤がある。
シアノアクリレートを主成分にした接着剤は、瞬間接着剤と呼ばれることもある。
【0025】
次に、図9に示すように、第二接着面3bを壁面5に押しつける。
図9に示すように、第二接着面3bを壁面5に押しつければ、第二接着面3bと壁面5は、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eによって係着する。
第二接着面3bと壁面5は、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eによって係着している間に、溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4が乾燥すれば、第二接着面3bと壁面5は、第二接着面3bに塗られている接着力の弱い接着剤3eと溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4によって係着することによって、実施例1の物品固定具1は壁面5に係着することができる。
【0026】
実施例1の物品固定具1が係着する壁面5には、屋外であれば、タイル、コンクリート、木、金属などで形成された建物の外壁、壁、電柱などがあり、屋内であれば、タイル、コンクリート、木、金属などで形成された室内や浴室の壁などがある。
【0027】
実施例1の物品固定具1は、第二接着面3bと壁面5を第二接着面3bに塗られた接着力の弱い接着剤3e、および、溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4で係着するので、第二接着面3bに接着力の弱い接着剤3eを塗っただけで第二接着面3bと壁面5を係着する物品固定具1よりも強力な力で壁面5に係着することができる。
このため、実施例1の物品固定具1を壁面5に係着すると、実施例1の物品固定具1は、従来の平面的に形成された第二接着面3bに接着力の弱い接着剤3eが塗られている物品固定具1よりも壁面5から離脱して転落することは少なくなる。
また、壁面5に係着した実施例1の物品固定具1の掛止部2dに物品を掛止しても、実施例1の物品固定具1は、従来の平面的に形成された第二接着面3bに接着力の弱い接着剤3eが塗られている物品固定具1よりも第二接着面3bと壁面5が離脱して転落することは少なくなる。
【0028】
実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の平面方向の形状は、図1(a)(b)、図2(a)(b)、図5(a)(b)では、略正方形形状である。
ただし、実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の平面方向の形状は、これには限られず、略長方形形状、略円形形状、略楕円形状、略台形形状など、ありとあらゆる形状がありうる。
実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の掛止部2dの形状は、図1(a)(b)、図2(c)、図5(a)(b)では、略円弧形形状である。
ただし、実施例1の物品固定具1の物品固定具本体2の掛止部2dの形状は、これには限られず、略円筒形形状、略四角柱形状、略L字形形状など、ありとあらゆる形状がありうる。
溝部3dの断面形状は、図2(c)、図4(a)、図6(a)では、略凹形状である。
ただし、溝部3dの断面形状は、略曲円形状、略三角形状、略台形形状などありとあらゆる形状がありうる。
また、溝部3dは、図1(b)、図2(b)(c)、図3(a)(b)、図4(a)(b)、図5(b)、図6(a)(b)では、水平方向に略直線状に形成されている。
ただし、溝部3dは、図10(a)(b)(c)(d)に示すような垂直方向に略直線状に形成したり、図11(a)(b)(c)(d)に示すような斜め方向に略直線状に形成したり、図12(a)(b)(c)(d)に示すような略円形形状、図13(a)(b)(c)(d)に示すような略楕円形形状、図14(a)(b)(c)(d)に示すような略円弧形形状、図15(a)(b)(c)(d)に示すような略正方形形状、図16(a)(b)(c)(d)に示すような略長方形形状で形成してもよい。
溝部3dは、図1(b)、図2(b)(c)、図3(a)(b)、図4(a)(b)、図5(b)、図6(a)(b)では、第二接着面3bにしか形成されていない。
ただし、溝部3dは、第一接着面3aにも形成してもよい。
溝部3dが第一接着面3aにも形成されていると、物品固定具本体2と粘着シート3は、第一接着面3aに塗られている接着力の弱い接着剤3e、および、溝部3dに注入された接着力の強い接着剤4によって係着するので、第一接着面3aと第二表面2bは、離脱しにくくなることにより、実施例1の物品固定具1は、壁面5から転落しにくくなる。
溝部3dは、図1(a)(b)、図2(a)(b)(c)、図3(a)(b)では、第二接着面3bにおいて、1つしか形成されていない。
ただし、溝部3dは、第二接着面3bにおいて、複数形成してもよい。
溝部3dは、第二接着面3bにおいて、複数形成されていると、複数形成された溝部3dの1つが壁面5と離脱しても、他の溝部3dが壁面5と係着しているので、第二接着面3bは壁面5から離脱にくくなることにより、実施例1の物品固定具1は、壁面5から転落しにくくなる。
【実施例2】
【0029】
実施例2の物品固定具1は、実施例1の物品固定具1の変形例である。
実施例2の物品固定具1は、図17(a)(b)、図18(a)(b)(c)、図19(a)(b)、図20(a)(b)、図21(a)(b)、図22(a)(b)に示すように、第一開口部3fが第一接着面3aに形成されており、第二開口部3gが第二接着面3bに形成されており、溝部3dは、第一開口部3fから第二開口部3gに向けて形成されている点が、実施例1の物品固定具1とは異なる。
【0030】
第一接着面3a、および、第二接着面3bの両方に溝部3dが形成されている物品固定具は、第一接着面3aに形成されている溝部3dと第二接着面3bに形成されている溝部3dの両方に粘着力の強い接着剤4を注入しなければ、第一接着面3aと第二表面2bを接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着し、第二接着面3bと壁面5を接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着することはできない。
しかし、実施例2の物品固定具1は、溝部3dが、第一開口部3fから第二開口部3gに向けて形成されているので、粘着シート3を物品固定具本体2に係着した後に、溝部3dに粘着力の強い接着剤4を注入して第二接着面3bを壁面5に係着すれば、第一接着面3aと第二表面2bを接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着し、第二接着面3bと壁面5を接着力の弱い接着剤3eと粘着力の強い接着剤4によって係着することができるので、第一接着面3aと第二表面2bは、離脱しにくくなるとともに、
第二接着面3bは壁面5から離脱にくくなることにより、実施例2の物品固定具1は、壁面5から転落しにくくなる。
【実施例3】
【0031】
実施例3の物品固定具1は、実施例1の物品固定具1の変形例である。
実施例3の物品固定具1は、掛止部2dが、図23(a)(b)、図24(a)(b)(c)、図25(a)(b)に示すように、物品固定具本体側縁部2cから外方向に延出して形成されている点が、実施例1の物品固定具1とは異なる。
【実施例4】
【0032】
実施例4の物品固定具1は、実施例2の物品固定具1の変形例である。
実施例4の物品固定具1は、掛止部2dが、図26(a)(b)、図27(a)(b)(c)、図28(a)(b)に示すように、物品固定具本体側縁部2cから外方向に延出して形成されている点が、実施例2の物品固定具1とは異なる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】(a)本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図2】(a)本発明の物品固定具の正面図である。(b)本発明の物品固定具の背面図である。(c)本発明の物品固定具の側面図である。
【図3】(a)本発明の物品固定具の平面図である。(b)本発明の物品固定具の底面図である。
【図4】(a)図3(a)の粘着シートの拡大図である。(b)図3(b)の粘着シートの拡大図である。
【図5】(a)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第一表面方向から見た斜視図である。(a)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第二表面方向から見た斜視図である。
【図6】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの側面図である。(b)発明の物品固定具の粘着シートの平面図である。
【図7】(a)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートが係着した状態を第一表面方向から見た斜視図である。(b)本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートが係着した状態を第二表面方向から見た斜視図である。
【図8】(a)粘着力の強い接着剤を溝部に注入し始めた状態を示す斜視図である。(b)粘着力の強い接着剤を溝部に注入し終えた状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の物品固定具を壁面に係着した状態を示す斜視図である。
【図10】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が垂直方向に略直線状に形成されている底面図である。
【図11】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が斜め方向に略直線状に形成されている底面図である。
【図12】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円形形状に形成されている底面図である。
【図13】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略楕円形形状に形成されている底面図である。
【図14】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略円弧形形状に形成されている底面図である。
【図15】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略正方形形状に形成されている底面図である。
【図16】(a)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている背面図である。(b)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている側面図である。(c)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている平面図である。(d)本発明の物品固定具の粘着シートの溝部が略長方形形状に形成されている底面図である。
【図17】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図18】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の正面図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の背面図である。(c)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の側面図である。
【図19】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の平面図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の底面図である。
【図20】(a)図19(a)の粘着シートの拡大図である。(b)図19(b)の粘着シートの拡大図である。
【図21】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第一表面方向から見た斜視図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の物品固定具本体と粘着シートを第二表面方向から見た斜視図である。
【図22】(a)第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の粘着シートの側面図である。(b)第一開口部と第二開口部が形成されている発明の物品固定具の粘着シートの平面図である。
【図23】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図24】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の正面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の背面図である。(c)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の側面図である。
【図25】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の平面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されている本発明の物品固定具の底面図である。
【図26】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第一表面方向から見た斜視図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の第二表面方向から見た斜視図である。
【図27】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の正面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の背面図である。(c)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の側面図である。
【図28】(a)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の平面図である。(b)掛止部が物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されており、また、第一開口部と第二開口部が形成されている本発明の物品固定具の底面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 物品固定具
2 物品固定具本体
2a 第一表面
2b 第二表面
2c 物品固定具本体側縁部
2d 掛止部
3 粘着シート
3a 第一接着面
3b 第二接着面
3c 粘着シート本体側縁部
3d 溝部
3e 粘着力の弱い接着剤
3f 第一開口部
3g 第二開口部
4 粘着力の強い接着剤
5 壁面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
すだれや衣類などを吊り下げるための物品固定具であって、
物品固定具本体と粘着シートを備えており、
前記物品固定具本体は、第一表面と第二表面と物品固定具本体側縁部と掛止部を有し、
前記第一表面は、一方の面に形成されており、前記第二表面は、他方の面に形成されており、前記物品固定具本体側縁部は、前記第一表面から前記第二表面に向けて形成されており、
前記掛止部は、前記第一表面から外方向に延出して形成されており、
前記粘着シートは、第一接着面と第二接着面と粘着シート側縁部と溝部と接着力の弱い接着剤を有し、
前記第一接着面は、一方の面に形成されており、前記第二接着面は、他方の面に形成されており、
前記粘着シート側縁部は、前記第一接着面から前記第二接着面に向けて形成されており、
前記溝部は、前記第二接着面に形成されており、
前記接着力の弱い接着剤は、前記第一接着面、および、前記第二接着面に塗られており、
前記粘着シートと前記物品固定具本体は、前記第一接着面と前記第二表面が係着することによって係合することを特徴とする物品固定具。
【請求項2】
前記第一接着面にも前記溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品固定具。
【請求項3】
第一開口部は、前記第一接着面に形成されており、
第二開口部は、前記第二接着面に形成されており、
前記溝部は、前記第一開口部から前記第二開口部に向けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品固定具。
【請求項4】
前記溝部には、接着力の強い接着剤が注入されていることを特徴とする請求項1、あるいは、請求項3のうちのいずれか一つに記載の物品固定具。
【請求項5】
前記掛止部は、前記物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されていることを特徴とする請求項1、ないしは、請求項4のうちのいずれか一つに記載の物品固定具。
【請求項1】
すだれや衣類などを吊り下げるための物品固定具であって、
物品固定具本体と粘着シートを備えており、
前記物品固定具本体は、第一表面と第二表面と物品固定具本体側縁部と掛止部を有し、
前記第一表面は、一方の面に形成されており、前記第二表面は、他方の面に形成されており、前記物品固定具本体側縁部は、前記第一表面から前記第二表面に向けて形成されており、
前記掛止部は、前記第一表面から外方向に延出して形成されており、
前記粘着シートは、第一接着面と第二接着面と粘着シート側縁部と溝部と接着力の弱い接着剤を有し、
前記第一接着面は、一方の面に形成されており、前記第二接着面は、他方の面に形成されており、
前記粘着シート側縁部は、前記第一接着面から前記第二接着面に向けて形成されており、
前記溝部は、前記第二接着面に形成されており、
前記接着力の弱い接着剤は、前記第一接着面、および、前記第二接着面に塗られており、
前記粘着シートと前記物品固定具本体は、前記第一接着面と前記第二表面が係着することによって係合することを特徴とする物品固定具。
【請求項2】
前記第一接着面にも前記溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品固定具。
【請求項3】
第一開口部は、前記第一接着面に形成されており、
第二開口部は、前記第二接着面に形成されており、
前記溝部は、前記第一開口部から前記第二開口部に向けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の物品固定具。
【請求項4】
前記溝部には、接着力の強い接着剤が注入されていることを特徴とする請求項1、あるいは、請求項3のうちのいずれか一つに記載の物品固定具。
【請求項5】
前記掛止部は、前記物品固定具本体側縁部から外方向に延出して形成されていることを特徴とする請求項1、ないしは、請求項4のうちのいずれか一つに記載の物品固定具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【公開番号】特開2013−27641(P2013−27641A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167335(P2011−167335)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(710011800)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(710011800)
【Fターム(参考)】
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