説明

物干しのできるバケツ

【課題】角度の調整可能な二つの持ち手を設けた、楕円状の物干しのできる事を特徴としたバケツを提供する。
【解決手段】バケツ本体の底と開口部をやや楕円形の形状にし、バケツの底の長径が靴をストンと置ける程度に形成し、バケツの側面にもしくは開口部縁に左右対称に持ち手を2本設け、持ち手の角度を複数段階に調整可能にし、持ち手部に雑巾や小物を干す事ができることを特徴とする物干しのできるバケツ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、持ち手に雑巾や小物を干す事のできる楕円みを帯びた形状のバケツである。
【背景技術】
【0002】
通常使用後の雑巾は、バケツの側壁に掛け干ししたりして済ませている事が多い。
持ち手に雑巾を干すことのできるバケツも知られている。(特許文献1参照)。
【特許文献1】 特開平2003−204890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)通常のバケツは形がほぼ正円形のため、スリッパやズック靴等を丸洗いしたくても縦に立たせてに入れないと丸ごと中に入らないため洗いづらい。
(ロ)特許文献1(図4)のバケツは移動させる場合、一般的なバケツに付いているハンドル状の持ち手が無く、開口縁を少し外側に出っ張らせて持ち手にしている為、片方のみに重心が掛かり相当の力を必要とする。
この三日月状の持ち手は狭いので、持ち上げるとき無造作に手を突っ込む事もできないので、とても持ちづらいように感じる。
中に入れた物が軽い物ならヒョイと持ち上げて移動できるだろうが、水を入れた場合、けっこうな重さになるので移動が難しいのではないかと思われる。
掃除中の雑巾の洗い絞りは、置いたバケツを動かさないようにして、使う人間が行ったり来たりして洗い絞りをするとしたら非効率的である。
いずれにしてもハンドル状の持ち手がないのは非常に不便である。
(ハ)持ち手に雑巾を掛ける事ができるとの事だが、三日月状の持ち手の部分が狭いため、雑巾を干すためには折り畳んで干さなければいけない。そのため乾きにくく、特に梅雨時のじめじめした季節には黒かび発生の懸念が生じ、衛生面での心配があり、見た目にも良くない。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
バケツ本体の底と開口部をやや楕円形の形状にし、バケツの底の長径が靴をストンと置ける程度に形成し、バケツの側面、もしくは開口部縁に左右対称に持ち手を2本設け、持ち手の角度を複数段階に調整可能にし、持ち手部に雑巾や小物を干す事ができる。
以上を特徴とする物干しのできるバケツ。
【発明の効果】
【0005】
バケツがやや楕円状なのでスリッパやズック靴等を横にしたまま丸ごと入れる事ができ、丸洗いしやすい。
雑巾を干す場所は、あんがい有りそうで無い。普段使いの物に雑巾を一緒に干したくは無いし、わざわざ雑巾の為にタオル掛けを購入するまでも無い。たいがいは畳んでバケツのヘリに掛けておくか、空になったバケツの上に広げて覆いかぶせるか、で済ませている。乾いた雑巾を取り込んだ時にバケツの円形の形が残っていた、・・・なんていう事は経験している方も多いのではないだろうか。「雑巾だからまぁいいか」と思っているが、毎日の事だし、どうせ干すならいびつな形に干しあがるよりもキチンとした形にでき上がった方が畳みやすく気分がいい。それに広げて干した方が早く乾き、日光に当てたら日光消毒にもなり、カビの発生も防げ衛生的である。
バケツの持ち手2本を垂直に立てた状態にして雑巾を広げて干す事により早く乾き安定して干すことができ、歪みも無く畳みやすい。雑巾だけではなく靴下などの小物も持ち手に掛けて干す事ができる。
持ち手が複数段階に角度を調整できる為180度の角度にして干した場合は、乾くのも早く、持ち手の上に網や、薄い板をのせ、スリッパやズック靴を干す事もできる。(図4参照)
スリッパやズック靴以外にも、ピンチで留めて干すと形が歪みやすい手袋等の小物のニット製品も形を整えて乾かすこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)バケツ本体(1)の両側面に持ち手(2)を設ける。
(ロ)持ち手(2)は角度が調整できるので干す物により掛けやすい角度に倒す事ができる。
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、バケツ本体(1)の持ち手(2)を垂直にするか、またはその他の角度に固定して、使用後の雑巾やその他のものを干す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の実施例を示す斜視図
【図3】本発明の実施例を示す斜視図
【図4】本発明の実施例を示す斜視図
【符号の説明】
【0008】
1 バケツ本体
2 持ち手
3 開口部
4 底

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バケツ本体の底と開口部をやや楕円形の形状にし、バケツの底の長径が靴をストンと置ける程度に形成し、バケツの側面にもしくは開口部縁に左右対称に持ち手を2本設け、持ち手の角度を複数段階に調整可能にし、持ち手部に雑巾や小物を干す事ができることを特徴とする物干しのできるバケツ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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