説明

物質特に化粧料を施与するためのアプリケーター装置

【課題】化粧料等を施与するためのアプリケーター装置を改善する。
【解決手段】該装置は、物質の供給を含む内側の空間、施与の間に少なくとも部分的に変形するところの多孔性材料、及び物質を施与するための施与表面(25、67)を有するアプリケーター部材(14)、取手(2)に対して固定された少なくとも一つの部分(13)を有するところの上記アプリケーター部材に取付けられた取手、少なくとも部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング(29)、ここで、該ハウジングは、上記物質の供給を含む上記内側の空間と永久的な様式で連絡している、及び施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材(19)を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物質、特に化粧料又はスキンケア製品を施与するためのアプリケーター装置に関する。
【0002】
本発明の文脈において使用される術語「化粧料物質」は、EEC Directive 76/768を変更する1993年6月14日のEEC Directive 93/35において定義された物質を意味する。
【背景技術】
【0003】
フランス国特許第2 800 041号は、スプリングサポートに固定されたアプリケーター部材を有するパッケージ化アプリケーター装置を開示している。該スプリングサポートは、該アプリケーター部材の圧縮性より大きい圧縮性を与え、従って、該スプリングサポートは、該アプリケーター部材が過度に圧縮されることを補償し、それにより、必要な場合に、余りに多くの物質を放出することを防止する。
【0004】
米国特許出願第2003/0129016号明細書は、アプリケーター装置の圧縮性を増加することを可能にするより細い領域を有するところの一塊のフォームを有するアプリケーター装置を開示している。該一塊のフォームは、剛直なプラスチック物質又はエラストマーのスキンにより覆われ得る。
【0005】
欧州特許出願第1 230 869号公報は、管形状を有する第1の塊のフォームを有するアプリケーターを開示し、その内側に、第一の塊のフォームより剛直なところの第二の塊のフォームが配置されている。
【0006】
最後に、米国特許第3 129 452号明細書は、施与表面を規定する多層構造を有するアプリケーターを開示している。ポリウレタンフォームから作られた要素が、多層構造に凸面形状を与えるように多層構造の下に配置される。バルブが、アプリケーターが使用されていないとき、物質が施与表面に向かって流れるところの通路を閉じる目的のために備えられる。
【0007】
米国特許出願第2003/0129016号明細書に開示されたアプリケーター装置の例のように、いくつかのアプリケーター装置は、貯蔵の間に閉じ蓋により圧縮されるところのアプリケーター部材を有する。
【0008】
長い期間の間に、そのような圧縮はアプリケーター部材の能力を減じて、その最初の形状に戻り得る。
【0009】
アプリケーター部材の弾力性のそのような減少は、例えば、比較的高い粘度の故に及び/又はアプリケーター部材を剛直させる能力のある、物質中のある化合物、例えば、ポリマーの存在の故に、施与される物質がアプリケーター部材の形状記憶特性に影響を及ぼすとき特に厄介であると分かり得る。
【0010】
この欠点は、アプリケーター部材を作るために比較的に可とう性の物質を使用することを勧められないことにするけれども、そのような物質は、施与の間に柔軟性の感覚を提供するために所望される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は特に、少なくとも部分的に変形し得るところのアプリケーター部材を有する装置を更に改善することを要求する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
その態様の一つにおいて、本発明は従って、物質を施与するためのアプリケーター装置を提供し、ここで、該装置は、
物質の供給を含む内側の空間、
施与の間に少なくとも部分的に変形するところの多孔性材料、及び該物質を施与するための施与表面を有するアプリケーター部材、
取手に対して固定された少なくとも一つの部分を有するところのアプリケーター部材に取付けられた取手、
少なくとも部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング、ここで、該ハウジングは、物質の供給を含む内側の空間に永久的な様式で連絡している、及び
施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材
を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
押す力は少なくとも、アプリケーター部材が通常の使用の間にある程度まで圧縮されるとき、及び/又はアプリケーター部材を受取るハウジングが閉じられているときに発揮され得る。
【0014】
弾力性復元部材は、特に、ハウジングが開かれているとき、又はアプリケーター部材が処理されるべき領域に対して圧縮された後、アプリケーター部材がその最初の形状に復元することを可能にする。
【0015】
所望なら、本発明のアプリケーター部材は、例えば、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリウレタン、又はポリエーテルから作られたフォームのようなかなり可とう性の物質から作られ得る。
【0016】
アプリケーター部材が多孔性でありかつ圧縮されていない状態に対応するその形状に復元するとき、該アプリケーター部材の孔は拡大する傾向にあり、それにより、物質でアプリケーター部材を充たすことをより容易にし、かつそれにより、アプリケーター部材の可とう性を増大する。
【0017】
加えて、弾力性復元部材は、特にそれがアプリケーター部材の凹所に少なくとも部分的に配置されるとき、そのサポート上にアプリケーター部材を支持することを助けるように配置され得る。適切な場合には、これは、装置の台上にアプリケーター部材を固定することを簡単にする。
【0018】
好ましくは、アプリケーター部材の少なくとも一部分は弾性的に変形し得、かつとりわけ、弾性的に圧縮し得る。
【0019】
施与表面及び、取手に対して取付けられているところのアプリケーター部材の一部は、お互いにより接近するように形成され得る一方、アプリケーター部材は、使用中及び/又はアプリケーター部材を受取るハウジングが閉じられているときに圧縮されている。
【0020】
弾力性復元部材は任意的に、アプリケーター部材が使用されていないとき及びハウジングが開かれているときに圧縮され得る。
【0021】
本発明の実施態様において、弾力性復元部材は圧縮において作動するように配置されている。
【0022】
弾力性復元部材は、ハウジングが閉じているとき任意的に触れているところの巻を持つスプリング、例えば、螺旋形スプリング、例えば、単独又は二重螺旋を含み得る。変形において、スプリングは、円錐形スプリングであり得、又はそれはベローズの形状であり得る。この列挙は限定されるものではない。スプリングは、例えば、金属及び/又はプラスチック物質により作られ得る。
【0023】
弾力性復元部材はまた、多孔性材料、とりわけ、物質に対して透過性であり、かつその最初の形状に復元するために良好な能力を与え得るところのフォームを含み得る。
【0024】
弾力性復元部材及びアプリケーター部材は、異なる物質から作られ得る。ここで、アプリケーター部材は、施与の間に柔軟性を示す物質から作られる。弾力性復元部材は有利に、それが、アプリケーター部材より大きな程度に圧縮された後、その最初の形状まで復元する能力を示す。
【0025】
該装置がアプリケーター部材を支持するサポートを有するとき、弾力性復元部材が該サポートに固定され得るか、又は変形において、それは、例えば、プラスチック物質を成形することにより、該サポートと一緒に単一の部分として一体的に作られ得、従って、該装置はより少ない数の部品を有する。
【0026】
本発明の実施態様において、弾力性復元部材は殺菌性を示す。ここで、これらの性質は例えば、金属塩、例えば、銀、アルミニウム若しくは銅塩、又は酸化第二鉄の弾力性復元部材中及び/又はその上における存在に関連付けられる。従って、物質中の防腐剤の量はこのように適切な場合には減じられ得る。
【0027】
該装置は好ましくは、上記のハウジングを閉じるために配置された閉じ蓋を有する。ここで該蓋は、ハウジングが該蓋により閉じられるときそれがアプリケーター部材を任意的に圧縮し得るように形成されている。とりわけ、ハウジングが少なくとも部分的に該蓋により閉じられているとき、該蓋は、少なくとも部分的にアプリケーション部材を圧縮するために配置され得る。
【0028】
該蓋が、閉じられた位置においてアプリケーション部材を圧縮しないとき、弾力性復元部材はそれにもかかわらず、アプリケーター部材が処理されるべき領域に対して圧搾された後に、その最初の配置にアプリケーター部材を復元するために有用であり得る。
【0029】
本発明の実施態様において、装置は、物質の供給を含む内側の空間を定義する容器を含み、該容器は更に、アプリケーター部材に取付けられた上記取手を規定する。
【0030】
該容器はアプリケーター部材を支持するサポートを含み得、ここで、該鎖ポートは有利に、上記の内側の空間からアプリケーター部材に物質を通過させることを可能にするために配置された少なくとも一つのオリフィスを有する。
【0031】
とりわけ、該容器は該オリフィスと結合されたバルブを有する必要はない。
【0032】
該サポートは、上記オリフィスに連絡しかつアプリケーター部材を受取るハウジングに少なくとも部分的に伸びている煙突状部分を含み得る。
【0033】
該煙突状部分は、弾力性復元部材に対してガイドとして役に立ち得る。
【0034】
本発明の典型的な実施態様において、該煙突状部分は、アプリケーター部材の凹所に環状の空間を形成し、弾力性復元部材は、該環状空間に少なくとも部分的に伸びている。
【0035】
弾力性復元部材がスプリングであるとき、該スプリングは上記のオリフィスの回りに配置され得、かつ該オリフィスの直径に実質的に等しく、又は変形において、該オリフィスの直径より大きく、又はもし必要なら、該煙突状部分の外側の直径より大きいところの内側の直径を与え得る。
【0036】
本発明の他の実施態様において、閉じ蓋はアプリケーター部材に取付けられた取手を規定する。
【0037】
該装置が物質の供給を含む容器を有するとき、該容器は、アプリケーター部材が少なくとも部分的に受取られるところのハウジングを規定する穴を開けられた壁を含み得る。該穴を開けられた壁は一つ又は複数のオリフィスを含み得る。
【0038】
アプリケーター部材が閉じ蓋に取付けられるとき、該閉じ蓋は、例えスプリングジ締めにより又はスナップ締めにより、容器上に蓋を固定しなければならないことなしに、容器のハウジング中にアプリケーター部材を単に配置することにより物質で充たされ得る。弾力性復元部材は、比較的高い高さ、とりわけ、容器のハウジングの深さより高い高さに、アプリケーター部材を圧縮されていない状態において復元することを可能にし得る。
【0039】
本発明の実施態様において、アプリケーター部材はフォームを含み、かつアプリケーター部材は物質に対して本質的に透過し得る。アプリケーター部材は任意的に、物質が施与表面に到達することを容易にするように施与表面に向かって開いている少なくとも一つの貫通したオリフィス、例えば、スロット又は穴を含み得る。
【0040】
アプリケーター部材は、単一の部分であり得、又は変形において、それは異なる材料を含み得る。
【0041】
本発明の実施態様において、アプリケーター部材は端壁を示す凹所を有する。ここで、弾力性復元部材は、施与表面に向かって、端壁に押す力をかけるように配置される。
【0042】
該凹所は、円筒形状、円錐台形状、円錐形状、面取りされた球形状、丸い形状、とりわけ、実質的に卵形状から選ばれる形状を有する壁を含み得る。
【0043】
それが多孔性材料を含むとき、弾力性復元部材は、例えば、凹所の実質的に全高さに亘って伸び得るところの管状壁を含み得る。
【0044】
弾力性復元部材はアプリケーター部材と永久に接触し得、及び/又はそれはアプリケーター部材の凹所に少なくとも部分的に伸び得る。
【0045】
適切な場合には、アプリケーター部材は、アプリケーター部材が使用において圧縮されるところの方向に実質的に横方向に延在するところの少なくとも一つの溝、とりわけ、環状の溝を含み得る。該溝は、アプリケーター部材が過度に圧縮されることから防ぐことを可能にし、そしてそれにより、はるかに多くの物質が放出されることを防ぐことを可能にする好ましい圧縮領域を形成し得る。
【0046】
その圧縮されていない状態において、アプリケーター部材は、種々の形態、そしてとりわけ、その最大の横方向の寸法より大きいところの高さを与え得る。
【0047】
弾力性復元部材は任意的に、アプリケーター部材に固定され得る。
【0048】
装置は、アプリケーター部材を支持するサポートを有するとき、該サポートは、外側のスカート、とりわけ、閉じ蓋により密閉様式においてかつ少なくとも部分的にアプリケーター部材を取り囲んで協力するように形成されたスカートを含み得る。アプリケーター部材は、その圧縮されていない状態において、スカートの高さより大きな高さ、好ましくは少なくとも5%より大きい、かつとりわけ少なくとも10%より大きい高さを与え得る。
【0049】
弾力性復元部材は、アプリケーター部材が、それが圧縮された後にその最初の形状に復元することを可能にする故に、施与表面は、施与の瞬間に、スカートの頂部端から比較的離れて位置され得る。従って、アプリケーター部材が、物質を施与するために処理されるべき領域に対して圧縮されつつある間、スカートの頂部端は該領域と接触する必要はなく、それにより、施与のし易さを増大する。
【0050】
圧縮された状態におけるアプリケーター部材は、蓋が閉じられているとき、それを取り囲む外側のスカートの高さと実質的に等しいところの高さを与え得る。圧縮された状態におけるアプリケーター部材の高さは、蓋が閉じられているとき、圧縮されていない状態における高さに比較して、少なくとも2%だけ、例えば、かつとりわけ、少なくとも5%、10%、又は20%だけ減少され得る。
【0051】
本発明の典型的な実施態様において、アプリケーター部材は、アプリケーター部材の底部端に向かって減少するところの厚みの環状壁を底部部分に有する。
【0052】
物質は、とりわけ、肌に施与するため又は毛髪を処理するための化粧料であり得、あるいはそれはスキンケア製品であり得る。
【0053】
該物質はポリマーを含み得る。
【0054】
他の態様において、本発明はまた、次の段階、即ち、
上で定義されたようなアプリケーター装置を用意すること、
アプリケーター部材に物質を充たすこと、及び
例えば、アプリケーター部材を圧縮することによりアプリケーター部材により、処理されるべき領域、とりわけ、皮膚に該物質を施与すること
を含む化粧料又は皮膚処理法を提供する。
【0055】
該装置が、とりわけ、ねじ留めにより又はスナップ留めによりその上に固定されるように配置された容器及び蓋を含み、ここで、該アプリケーター部材が該蓋に取付けられており、該アプリケーター部材は、本発明の実施態様において、該容器に蓋を固定することなしに物質で充たされ得る。
【0056】
他の態様において、本発明は、物質を施与するためのアプリケーター装置を提供し、ここで、該装置は、
物質の供給を含む内側の空間、
少なくとも部分的に変形可能であり、かつ物質を施与するための施与表面及び端壁を示す凹所を有するアプリケーター部材、
少なくと部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング、
ハウジングを閉じるように配置された閉じ蓋、ここで、該ハウジングは、該閉じ蓋が閉じられた位置にあるとき、物質の供給を含む内側の空間と連絡している、及び
施与表面に向かって、アプリケーター部材の凹所の端壁に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材
を有する。
【0057】
本発明の典型的な実施態様において、弾力性復元部材は、凹所により形成された全体の空間に伸びない。
【0058】
例えば、弾力性復元部材が多孔性材料を含む場合に、該多孔性材料は、凹所により形成された空間の一部のみに伸び得る。
【0059】
他の実施態様において、本発明はまた、物質、とりわけ、化粧料を施与するためのアプリケーター装置を提供し、該装置は、
少なくとも部分的に変形し得、かつ物質を施与するための施与表面及び凹所を有するアプリケーター部材、及び
アプリケーター部材の凹所に少なくとも部分的に収容され、かつ施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成されたスプリング、とりわけ、螺旋形スプリング
を有する。
【0060】
他の態様において、本発明はまた、物質、とりわけ、化粧料を施与するためのアプリケーター装置を提供し、該装置は、
少なくとも部分的に変形し得、かつ物質を施与するための施与表面及び円筒状又はそうでないところの実質的に円筒形状を有する凹所を有するアプリケーター部材、及び
凹所に少なくとも部分的に収容され、かつ弾力性復元部材の緩みの間に施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材、とりわけ、スプリング、例えば、螺旋形スプリング
を有する。
【0061】
他の態様において、本発明はまた、物質、とりわけ化粧料を施与するためのアプリケーター装置を提供し、該装置は、
弾性的に圧縮可能な多孔性材料から作られ、かつ物質を施与するための施与表面及び凹所を有するアプリケーター部材、
少なくとも部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング、
アプリケーター部材がハウジングに配置されるとき少なくとも該ハウジングを閉じるように形成された閉じ蓋、及び
凹所に少なくとも部分的に収容され、かつ弾力性復元部材の緩みの間に施与表面に向かって、アプリケーター部に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材、とりわけ、巻を有するスプリング、例えば、螺旋形又は円錐台上スプリング
を有する。
【0062】
他の態様において、本発明はまた、物質を施与するためのアプリケーター装置を提供し、該装置は、
少なくとも部分的に変形し得、かつ物質を施与するための施与表面を有するアプリケーター部材、
物質でアプリケーター部材を充たすために少なくとも部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング、
該ハウジングを閉じるように配置された閉じ蓋、ここで、該アプリケーター部材は、該閉じ蓋に取付けられている、及び
弾力性復元部材の緩みの間に施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材
を有する。
【0063】
該装置が物質の供給を含む容器を有する場合に、ハウジングは好ましくは、容器、即ち、容器に対して取り外しできず、特に、滑動しない壁に対して固定された底部壁を有する。
【0064】
閉鎖部材により閉じられたハウジングの体積は、とりわけ、容器に含まれる製品の量から独立して不変であり得る。
【0065】
本発明は、本発明の限定するものではない実施態様の下記の詳細な説明を読むこと、及び添付図面を検討することにより更によく理解されるであろう。
【0066】
図1は、物質Pの供給を含む内側の空間3を示す、軸Xの容器2を有する本発明のアプリケーター装置1を示す。
【0067】
考慮中の実施態様において、物質Pは化粧料又は皮膚に施与するためのスキンケア製品である。変形において、物質Pはヘアケア製品であり得る。例として、物質Pは液体又は粉末である。
【0068】
容器2は、ネック5を供えた軸Xの本体4を含み、ネック5において、サポート6が固定される。考慮中の実施態様において、ネック5は、サポート6のアセンブリースカート9がスナップ留めされるところの環状溝8を有する。該サポートは更に、ネック5の内側壁を圧迫することになるシーリングリップ10を有する。
【0069】
示された実施態様において、サポート6は、軸Xに実質的に垂直なところの横方向の壁12を含み、これに外側の管状スカート23の底部が接続されている。
【0070】
該壁12及び外側のスカート23は、アプリケーター部材14が取付けられているところのハウジング29の境界を画定する。アプリケーター部材の底部は、容器2に対して位置決めされ、かつ例えば、接着又は熱シールにより壁12に取付けられる環状部分13を有する。
【0071】
容器2は、アプリケーター部材14ための取手を規定する。
【0072】
考慮中の実施態様において、アプリケーター部材14は、圧縮性フォーム、例えば、ポリウレタンから作られ、かつその底部面に開いている、見えない凹所15を有する。
【0073】
示された実施態様において、凹所15は軸Xに対して実質的に円形の円筒形状である。
【0074】
変形において、該凹所は、異なった形状、例えば、円錐台形状、又は切頭球形状、又は丸い形状、とりわけ、卵形状を示す。
【0075】
軸Xに対して実質的に横方向に延在する端壁を規定する凹所15の壁16は、凹所15の頂部を閉じ、かつまた、施与表面25、とりわけ、施与表面25の頂部の少なくとも一部分を規定する。
【0076】
考慮中の実施態様において、アプリケーター部材14は更に、軸Xに対して横方向に延在する周縁の環状溝26を有する。
【0077】
サポート6は、凹所15中に伸び、かつオリフィス22を経て内側の空間3と永久的様式において連絡している煙突状部分17、例えば、軸Xに対して円形の円筒状の煙突状部分を有する。
【0078】
考慮中の実施態様において、煙突状部分17は、凹所15内において煙突状部分17の回りに形成された環状空間18に延在する弾力性復元部材19に対するガイドとして役立つ。
【0079】
述べられている実施態様において、弾力性復元部材19は圧縮において作用する螺旋形スプリングである。
【0080】
スプリング19は、示されているようにその上に固定されているサポート6から異なり得、又はそれは、該サポートと一緒に単一物品として一体的に作られ得る(示されていない)。
【0081】
スプリング19は、プラスチック物質から作られ得、かつ例えば、とりわけ、銅、銀若しくはアルミニウム塩のような金属塩、又は酸化第二鉄を組み込むことにより殺菌性をおそらく与え得る。
【0082】
スプリング19がプラスチック物質から作られるとき、該プラスチック物質は、下記の限定するものではない列挙、即ち、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリオキシメチレン(POM)、及びポリエチレンテレフタレート(PET)から選ばれ得る。変形において、スプリング19は、エラストマー、ニトリル、ラテックス、エチレン‐プロピレンターポリマーゴム(EPDM)、又はいくらかの他の物質、とりわけ、熱可塑性物質から作られ得、かつおそらく補強材を含み得る。
【0083】
スプリング19は、アプリケーター部材14の端壁16に対して第一端をもたらし、かつ第二端において、サポート6に対して第一の端から離れる。
【0084】
アプリケーター装置1は、例えば、スナップ留めにより又はねじ留めにより、サポート6に固定されるのに適している閉じ蓋30を有する。
【0085】
図1に示されているように、蓋30が閉位置にあるとき、蓋30は、外側のスカート23の内側の壁に対して圧迫するために適しているシーリングリップ31を有する。
【0086】
閉位置において、アプリケーター部材14は圧縮され、かつその高さは例えば、外側のスカート23の高さに実質的に等しい。スプリング19はまた圧縮される。
【0087】
蓋30が、図2に示されているように容器2から取り外されるとき、アプリケーター部材14は緩められ、かつ端壁16に対して圧迫しているスプリング19の作用下に膨張することを許される。
【0088】
アプリケーター部材14は、物質Pがアプリケーター部材14に向かって煙突状部分17を通って流れるように装置1をさかさまに回転することにより又はそれを振ることにより物質Pにより充たされ得る。本体4はまた、煙突状部分17を通って物質Pが放出されることを生ずるように使用者が内側の空間3の体積を減じることを可能にする弾性的に変形し得る壁を含み得る。容器はまた、作動されるとき、アプリケーター部材14に向かって物質が放出されることを生ずるところのポンプ(図示されていない)を取り付けられ得る。
【0089】
皮膚に物質Pを施与するために、アプリケーター部材14を物質で充たしたのち、使用者は、処理されるべき領域に施与表面25を接触させる。施与の間に、アプリケーター部材14は少し押しつぶされ得る。装置1が取り除かれるとき、アプリケーター部材14は、スプリング19の助けにより緩む。
【0090】
施与の時に、施与表面25は、外側のスカート23の頂部端27から比較的離れたままであり、それにより、該スカートが皮膚に接触することを防止する。
【0091】
上記実施態様において、取付けられる位置13に隣接するところのアプリケーター部材14の底部が、軸Xに対して垂直である方向において測定されたとき、実質的に一定の厚みを有する環状壁を示す。
【0092】
変形においてかつ図3に示されているように、アプリケーター部材14の底部は、軸Xに対して垂直な方向に測定されたとき、静止位置13に向かって減少するところの厚さの環状壁を与え得、それにより、軸方向においてアプリケーター部材の変形性を増加する。
【0093】
凹所15はシリンダー形状以外の形状を与え得る。
【0094】
図4は、軸Xに対して円錐台形状を与え、円錐形のスプリング19’を収容する凹所15’を持つアプリケーター要素を示す。
【0095】
考慮中の実施態様において、アプリケーター部材は、施与表面25に向かって物質が流れることを許すようにそれを通って通過するオリフィス38を有する。
【0096】
本来的にはそのようなオリフィス38は存在する必要はない。
【0097】
適切な場合に、凹所15の端壁16は、図5に示されているように、軸Xに垂直であるところの実質的に平らな環状ショルダー28を含み得る。挿入物31がショルダー28に対して配置され、かつスプリング19が該挿入物に対して圧迫する。所望なら、挿入物31は、スプリング19と一緒に単一物として一体的に作られ得る。
【0098】
図6は、本発明の変形態様を構成する装置1’を示す。
【0099】
装置1’は、それが凹所15の高さの主要部分に亘って延在する煙突状部分17を有しないと言う事実により上記サポート6とは異なるところのサポート6’を有する。ここで、省略された煙突状部分17は、例えば、又は示されているように、小さな高さの環状リブ17’により置き換えられている。
【0100】
この実施態様において、装置1’は、それが周囲の環状溝26を有しないと言う事実により、かつそれが丸い又は切頭球形状、例えば、卵形状を有するところの側壁を有する凹所15”を有すると言う事実により上記のアプリケーター部材14と異なるところのアプリケーター部材14”を有する。
【0101】
装置1’は、もはや装置1のようにアプリケーター部材と直接に接触しないが、アプリケーター部材14”の凹所の端壁16に対して配置された挿入物35に対して圧迫するところのスプリング19を有する。
【0102】
装置がスプリング以外の弾力性復元部材を有することは該装置のために本発明の領域を超えない。
【0103】
図7は、上記の装置1と実質的に類似し、かつ、例えば、凹所15の実質的に全体の高さに亘って延在する、管形状、例えば、とりわけ、軸Xに対して実質的に円形の円筒形状を示す多孔性材料から作られた弾力性復元部材36を有するところのアプリケーター装置1”を示す。
【0104】
弾力性復元36及びアプリケーター部材14は有利に異なる物質から作られ、ここで、より剛直な物質が弾力性復元部材36のために選ばれる。
【0105】
アプリケーター部材が、アプリケーター部材のための取手をこのように規定するところの閉じ蓋に取付けられることはアプリケーター部材のために本発明の領域を超えない。
【0106】
図8は、本発明の他の態様を構成するアプリケーター装置40を示す。
【0107】
装置40は、物質Pを含む内側の空間42を示す容器41を有する。
【0108】
容器41は軸Xのネック44を備えた本体43を含み、その上に挿入物46が据えつけられている。該挿入物は、ハウジング49を規定するディッシュ48、及びディッシュ48を囲みかつ挿入物46がネック44上に固定されることを可能にするアセンブリースカート50を有する。
【0109】
ディッシュ48は、少なくとも一つのオリフィス、この実施態様においては複数のオリフィス54をそこに通過させるところの穴を開けられた壁53、及び閉じ蓋58がねじ留めにより固定されることを可能にする、その外側にねじ切りされている外側のスカート56を有する。変形において、ディッシュ48及び蓋58は、固定のいくつかの他の形態、例えば、スナップ留めを可能にするように配置され得る。
【0110】
示された実施態様において、蓋58が容器41に固定されるとき、蓋58は、スカート56の内側の表面に対して圧迫するためのシーリングリップ60を有する。
【0111】
考慮中の実施態様において、蓋58は、フォーム、例えば、ポリウレタンフォームから作られているところのアプリケーター部材62を伴う。
【0112】
アプリケーター部材62は、例えば、接着剤により又は熱シールにより蓋58の頂部壁61の内側面に取付けられるところの部分70を有する。
【0113】
アプリケーター部材62は、端壁65によりその底部で閉じられた、軸Xの凹所63を有する。弾力性復元部材64は凹所63中に配置され、かつ端壁65に対して圧迫する。
【0114】
考慮中の実施態様において、弾力性復元部材64は圧縮において作用する螺旋形スプリングである。(示されていない)変形において、弾力性復元部材は、例えば、全体の凹所を占めるところのフォームであり得る。
【0115】
互いに平行であり、かつ軸Xに対して横方向であるところの複数の周縁の環状溝66は、好ましい変形の領域を形成するようにアプリケーター部材62に形成されている。
【0116】
アプリケーター部材62は、物質を施与するための施与表面67を示す。
【0117】
閉じ蓋58が容器41に固定されるとき、アプリケーター部材62はハウジング49中で圧縮される。ここで、施与表面67は、穴を開けられた壁53に圧迫されている。
【0118】
アプリケーター部材62を物質Pで充たすために、まず、容器41上に蓋58を固定すること、そして次いで、物質Pがオリフィス54を経て施与表面67に向かって流れることを可能にするように、容器41をさかさまにひっくり返すが又はそれを振ることができる。
【0119】
考慮中の実施態様において、容器41上に蓋58を固定することなしに、アプリケーター部材62を充たすことがまた可能である。
【0120】
図9に示されているように、蓋58が容器41から取り除かれるとき、アプリケーター部材62は、比較的高いところの軸Xに沿う高さを与え、従って、施与表面67は、容器41上に蓋58をねじ込む必要なしに、ディッシュ48の穴を開けられた壁53と容易に接触させ得る。
【0121】
皮膚に物質Pを施与するために、使用者は、アプリケーター部材58のための取手として蓋58を使用し得る。
【0122】
もちろん、本発明は上記の態様に限定されない。
【0123】
とりわけ、弾力性復元部材、例えば、スプリング19は、アプリケーター部材の凹所に配置される必要はなく、しかし、該アプリケーター部材の一部の周囲に配置されることができる。ここで、該弾力性復元部材は、例えば、アプリケーター部材の外側のショルダーを圧迫することになる。
【0124】
請求項を含む発明の説明の全体において、表現「有する」は、そうではないと定義された場合を除いて、表現「少なくとも一つを有する」と同義であると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】図1は、閉じたところの本発明のアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図2】図2は、開いたところの本発明のアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図3】図3は、本発明の異なる実施態様を構成するアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図4】図4は、本発明の異なる実施態様を構成するアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図5】図5は、本発明の異なる実施態様を構成するアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図6】図6は、本発明の異なる実施態様を構成するアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図7】図7は、本発明の異なる実施態様を構成するアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施態様を構成するアプリケーター装置を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【図9】図9は、図8の装置のアプリケーター部材を示す概略的かつ断片的な軸部分の断面図である。
【符号の説明】
【0126】
1、1’、1”、40:アプリケーター装置
2、58:取手
3、42:空間
6:サポート
14、14”、62:アプリケーター部材
15、15’、15”、63:凹所
16、65:端壁
17:煙突状部分
19、19’、36、64:弾力性復元部材
22:オリフィス
23:外側のスカート
25、67:施与表面
26、66:溝
29、49:ハウジング
30、58:閉じ蓋
36:多孔性材料
P:物質

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物質(P)を施与するためのアプリケーター装置(1、1’、1”、40)において、
物質の供給を含む内側の空間(3、42)を有する容器、
施与の間に少なくとも部分的に変形するところの多孔性材料、及び物質を施与するための施与表面(25、67)を有するアプリケーター部材(14、14”、62)、
取手(2、58)に対して固定された少なくとも一つの部分(13、70)を有するところの上記アプリケーター部材に取付けられた取手、
少なくとも部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング(29、49)、ここで、該ハウジングは、上記物質の供給を含む上記内側の空間と永久的な様式で連絡している、及び
施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材(19、19’、36、64)
を有し、ここで、該取手が、該容器上に形成されているところのアプリケーター装置。
【請求項2】
アプリケーター部材の少なくとも一部が弾性的に変形可能であることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
アプリケーター部材の少なくとも一部が弾性的に圧縮可能であることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
弾力性復元部材がスプリング(19、64)を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の装置。
【請求項5】
スプリングが、次の要素の一つ、即ち、単一若しくは二重螺旋形スプリング(19)又は円錐形スプリング(19’)から選ばれることを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項6】
弾力性復元部材が多孔性材料(36)を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の装置。
【請求項7】
弾力性復元部材がフォームを含むことを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項8】
弾力性復元部材(19)が上記物質に対して透過性であることを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項9】
弾力性復元部材が管状壁を含むことを特徴とする請求項5又は6記載の装置。
【請求項10】
弾力性復元部材が、それがアプリケーター部材より大きい程度に圧縮された後、その最初の形状に復元する能力を示すことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の装置。
【請求項11】
弾力性復元部材及びアプリケーター部材が異なる物質から作られていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の装置。
【請求項12】
アプリケーター部材を支持するサポート(6)を有する、請求項1〜11のいずれか一つに記載の装置であって、弾力性復元部材が該サポート上に固定されていることを特徴とする装置。
【請求項13】
アプリケーター部材を支持するサポートを有する、請求項1〜11のいずれか一つに記載の装置であって、弾力性復元部材がサポートと共に単一物品として一体的に作られていることを特徴とする装置。
【請求項14】
弾力性復元部材が殺菌性を示すことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の装置。
【請求項15】
ハウジングを閉じるように配置された閉じ蓋を有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一つに記載の装置。
【請求項16】
ハウジングが少なくとも部分的に該蓋により閉じられるとき、該蓋が少なくとも部分的にアプリケーター部材を圧縮するように形成されていることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項17】
容器がアプリケーター部材を支持するサポート(6)を含み、かつ該サポートが、内側の空間(3)からアプリケーター部材に物質が通過することを可能にするように配置された少なくとも一つのオリフィス(22)を有することを特徴とする請求項16記載の装置。
【請求項18】
サポートが、オリフィス(22)と連絡しかつハウジング(29、49)中に少なくとも部分的に延在する煙突状部分(17)を有することを特徴とする請求項17記載の装置。
【請求項19】
アプリケーター部材が端壁(16、65)を示す凹所(15、63)を含み、かつ弾力性復元部材が、施与表面に向かって、端壁(16、65)に押す力をかけるように形成されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれか一つに記載の装置。
【請求項20】
凹所(15、15’、15”、63)が、円筒形状、円錐台形状、円錐形状、切頭球形状、丸い形状から選ばれる形状を有する壁を有することを特徴とする請求項19記載の装置。
【請求項21】
凹所が卵形状を有する壁を有することを特徴とする請求項20記載の装置。
【請求項22】
弾力性復元部材がアプリケーター部材の凹所(15、63)中に少なくとも部分的に延在することを特徴とする請求項20又は21記載の装置。
【請求項23】
アプリケーター部材(14、14”、62)がフォームを含むことを特徴とする請求項1〜22のいずれか一つに記載の装置。
【請求項24】
アプリケーター部材が上記物質に対して本質的に透過性であることを特徴とする請求項23記載の装置。
【請求項25】
アプリケーター部材(14、14”、62)が単一物品であることを特徴とする請求項1〜24のいずれか一つに記載の装置。
【請求項26】
アプリケーター部材が、アプリケーター部材が使用において圧縮される方向に対して実質的に横方向に延在する少なくとも一つの溝(26、66)を有することを特徴とする請求項1〜25のいずれか一つに記載の装置。
【請求項27】
溝が環状溝であることを特徴とする請求項26記載の装置。
【請求項28】
アプリケーター部材が、施与表面に開いている少なくとも一つの貫通したオリフィスを有することを特徴とする請求項1〜27のいずれか一つに記載の装置。
【請求項29】
アプリケーター部材が、施与表面に開いている少なくとも一つのスロットを有することを特徴とする請求項28記載の装置。
【請求項30】
アプリケーター部材(14、14”、62)が、少なくともその圧縮されていない状態において、その最大の横方向の寸法より大きい高さを有することを特徴とする請求項1〜29のいずれか一つに記載の装置。
【請求項31】
アプリケーター部材を支持するサポートを有し、該サポートが、少なくとも部分的にアプリケーター部材を取り囲む外側のスカート(23)を含み、かつアプリケーター部材が、その圧縮されていない状態において、該スカートの高さより大きい高さを有することを特徴とする請求項1〜30のいずれか一つに記載の装置。
【請求項32】
アプリケーター部材が、その圧縮されていない状態において、スカートの高さより少なくとも2%大きい高さを示すことを特徴とする請求項31記載の装置。
【請求項33】
アプリケーター部材が、その圧縮されていない状態において、スカートの高さより少なくとも5%大きい高さを示すことを特徴とする請求項31記載の装置。
【請求項34】
アプリケーター部材が、その圧縮されていない状態において、スカートの高さより少なくとも10%大きい高さを示すことを特徴とする請求項31記載の装置。
【請求項35】
アプリケーター部材が、その圧縮されていない状態において、スカートの高さより少なくとも20%大きい高さを示すことを特徴とする請求項31記載の装置。
【請求項36】
ハウジングを閉じるための閉じ蓋を有し、ハウジングが該蓋により閉じられるとき、外側のスカート(23)が、該蓋と密閉様式において協力することを特徴とする請求項35記載装置。
【請求項37】
物質が化粧料又はスキンケア製品であることを特徴とする請求項1〜36のいずれか一つに記載の装置。
【請求項38】
煙突状部分がアプリケーター部材の凹所に環状空間を形成し、弾力性復元部材が該環状空間に少なくとも部分的に延在することを特徴とする請求項18記載の装置。
【請求項39】
アプリケーター部材が、アプリケーター部材の底部端に向かって減少する厚さの環状壁を底部部分に有することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項40】
物質(P)を施与するためのアプリケーター装置(1、1’、1”、40)において、
物質の供給を含む内側の空間(3、42)を有する容器、
少なくとも部分的に変形可能でありかつ該容器に取付けられ、かつ該物質を施与するための施与表面(25、5、67)及び端壁(16、65)を示す凹所(15、15’、63)を有するところのアプリケーター部材(14、14”、62)、
少なくとも部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング(29、49)、
ハウジングを閉じるように配置された閉じ蓋(30、58)、ここで、少なくとも該蓋が閉じられた位置にあるとき、該ハウジングは上記物質の供給を含む内側の空間と連絡している、及び
施与表面に向かって、端壁(16、65)に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材(19、19’、36、64)
を有する装置。
【請求項41】
物質(P)を施与するためのアプリケーター装置(1、1’、40)において、
容器、
少なくとも部分的に変形可能でありかつ該容器に取付けられ、かつ物質を施与するための施与表面(25、67)及び凹所(15、63)を有するところのアプリケーター部材(14、14”、62)、及び
アプリケーター部材の凹所に少なくとも部分的に収容され、かつ施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成されたスプリング
を有する装置。
【請求項42】
スプリングが螺旋形スプリングであることを特徴とする請求項41記載の装置。
【請求項43】
物質(P)を施与するためのアプリケーター装置(40)において、
物質の供給を含む容器、
少なくとも部分的に変形可能であり、かつ物質を施与するための施与表面(67)及び凹所(63)を有するところのアプリケーター部材(62)、
物質をアプリケーター部材を充たすように少なくとも部分的にアプリケーター部材を受取るように形成されたハウジング(49)、ここで、該ハウジングは、容器に対して固定された少なくとも一つの底部壁を有する、
該ハウジングを閉じるように配置された閉じ蓋(58)、ここで、アプリケーター部材は該閉じ蓋に取付けられる、
凹所に少なくとも部分的に収容され、かつ施与表面に向かって、アプリケーター部材に押す力をかけるように形成された弾力性復元部材(64)
を有する装置。
【請求項44】
アプリケーター部材が、アプリケーター部材が使用において圧縮される方向に対して実質的に横方向に延在する少なくとも一つの溝を有することを特徴とする請求項43記載の装置。
【請求項45】
物質の供給を収容する内側の空間を規定する容器を有し、該容器が、アプリケーター部材が少なくとも部分的に受取られるところのハウジングを規定する穴を開けられた壁を有することを特徴とする請求項43記載の装置。
【請求項46】
穴を開けられた壁が複数のオリフィスを有することを特徴とする請求項45記載の装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−116315(P2006−116315A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−304580(P2005−304580)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(595100370)ロレアル (108)
【氏名又は名称原語表記】L′OREAL
【Fターム(参考)】