獲物感知装置

【課題】魚釣りにおいては、獲物がかかった場面において、竿先が揺れている瞬間を見逃しても、一定時間、報知動作を継続することで、獲物がかかっていることを感知しやすくする獲物感知装置を提供する。
【解決手段】可動部が支持されていない構造の振動センサ（１）、マイコン（２）、発光部（３）を主要構成部品とする構造であり、動作の例としては、平常時には発光部は点灯しているとした場合、可動部が支持されていないセンサが振動や角度変化を感知するとマイコンがその情報を受け取って発光部の動作状態を点灯から点滅に切り替える。その後、振動が停止して一定時間が経過したと判断したら、平常時の点灯状態にもどる動作を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、獲物感知装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来より、釣り竿の先に電気や化学的反応による発光器を取りつけ、獲物が掛かり竿先が釣り糸を通して揺れることで、獲物がかかったことを光の揺れで感知する獲物感知装置がある。また、振動を検出するセンサ部が、ばねや弾力性の有る支持構造の発明出願は見受けられる。
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
ところが、前記の獲物感知装置では、目を離している短時間だけ竿先に獲物からの振動や角度変化が伝わった場合では、光の揺れを認識できないことがあった。また、先行出願のような支持構造のセンサでは、振動の方向や周期・加速度により、獲物がかかった時の振動を検出できない可能性があり、機能としては不完全であった。
【０００４】
そこで、本発明は振動や角度変化を感知してから振動や角度変化が停止した後の一定時間に渡って、獲物がかかったことを報知する動作機能と、可動部が支持されていないセンサを用いることで検出できない振動方向や振動周期、ゆっくりした角度変化に対する不感知領域が存在しないために、獲物がかかっていることをより確実に報知できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
請求項１に記載の発明は、可動部が支持されていない構造の振動センサと、マイコンと、発光部品で構成したことを要旨とする。従って、請求項１に記載の発明によれば、可動部が支持されていない構造の振動センサが感知した振動や角度変化をマイコンで処理し、発光部で点滅などの動作をさせることで、振動中および振動後の一定時間、獲物を感知したことを報知するものである。
【発明の効果】
【０００６】
請求項１に記載の発明は、釣り竿の先に取り付けることで獲物がかかった振動や角度変化で報知動作を開始し、振動や角度変化が収まってからも一定時間報知が続くことで、もし振動や角度変化していた瞬間を見逃した場合でも、容易に獲物がかかったことを判断できる。また、狩猟においては、獣道の小枝などに取り付けることで、獲物が最近通ったかを判断でき、さらに、振動や角度変化が停止してからの経過時間によって発光パターンを切り替えることで概略の経過時間を見分ける機能も実現できる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の実施形態を示す構成図
【図２】動作例を示すフローチャート図
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【０００８】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【０００９】
図１に示すように、可動部が支持されていない構造の振動センサ（１）、マイコン（２）、発光部品（３）が主要構成部品であり、釣り竿の先に取り付けることが出来る程度の大きさの一体構造なので、竿の特性を損ねることが少なく、着脱も容易であり、釣り糸が絡むなどのトラブルも抑えることができる構造である。動作の例としては、平常時には発光部は点灯しているとした場合、振動センサが振動や角度変化を感知するとマイコンがその情報を受け取って発光部の動作状態を点灯から点滅に切り替える。その後、振動が停止して一定時間が経過したと判断したら、平常時の点灯状態にもどる動作を特徴とする。
【符号の説明】
【００１０】
１可動部が支持されていない構造の振動センサ
２マイコン
３発光部品
４電池
５基板
６筐体

【特許請求の範囲】
【請求項１】
振動を検出するセンサの可動部が、ばねや弾力性の有る支持構造ではなく、独立した導体と接点からなることを特徴とする振動センサと、マイコンと発光部品で構成し、振動や角度変化を感知した時から振動や角度変化が終わって一定時間経過するまで報知動作を継続する機能を有する獲物感知装置。

【図１】