説明

玄武岩繊維を用いて作製されるゴルフクラブ

シャフト部材と、シャフト部材に係合されるクラブヘッド本体部材とを含む、ゴルフクラブ製品である。本クラブヘッド製品の少なくとも一部は玄武岩材料で作製される。いくつかの更に具体的な例として、玄武岩材料は、以下のうちの一つまたは複数において使用されうる:シャフト部材構造の一つまたは複数の層;シャフト構造全体;グリップ部材;ホーゼル部材;クラウン部材、ソールプレートまたはソール部材、本体部材、リボン部材(本体部材の一部を形成する)、フェース部材、ボール打撃面部材、重量部材などのいずれかを含む、クラブヘッド本体部材の一つまたは複数の部品。


【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
背景
ゴルフは、性別が異なるプレーヤおよび年齢や技術レベルが劇的に異なるプレーヤなどの多種多様なプレーヤによって楽しまれている。ゴルフは、そのような様々なプレーヤの集まりが互いに直接に競争する場合でさえ(例えば、ハンディキャップを付ける採点法を使用して、第1打の打ち出し場所を異にして、チーム形式で、など)ゴルフイベントで一緒にプレーでき、さらに、ゴルフの試合やコンペを楽しむことまでできるという点で、スポーツの世界ではやや独特である。これらの要素は、少なくとも部分的に、テレビでのゴルフ番組(例えば、ゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフヒストリー、および/または、他のゴルフ番組)の利用率の増大と共に、また、周知のゴルフスーパースターの増加と共に、近年、米国および世界中の両方でゴルフの人気を増大させてきた。ゲームに参加する個人の数およびゴルフコースの数もここ数年着実に増えてきている。
【0002】
全技術レベルのゴルファーが、自分達の能力を高め、自分達のゴルフのスコアを下げ、次の能力「レベル」へ到達しようとしている。全種類のゴルフ用具の製造業者はこれらの要求に対応しており、また近年、この業界は、ゴルフ用具の劇的な変化および改良に直面してきている。例えば、現在では、多種多様な異なるゴルフボールモデルが入手可能であり、一部のボールは、特定のスイング速度および/またはその他のプレーヤの特徴または好みを補完するように設計されている。例えば、一部のボールは、更に遠くにおよび/または更に真直ぐに飛ぶように設計され、一部のボールは、高い軌道または平らな軌道を提供するように設計され、また、一部のボールは、(特に、グリーン周りで)更に良好なスピン、制御、および/または、感触等を与えるように設計される。多数のスイング補助および/または指導補助も、ゴルファーのゴルフスコアを下げるのに役立つことを約束する市場で入手可能である。
【0003】
ゴルフクラブは、プレイ中の動作においてゴルフボールを動かす唯一の器具であるため、近年、多くの技術的研究および進歩の対象となってきた。例えば、市場では、近年、パター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフト、およびグリップに対する改良が行われてきた。また、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性、および/またはゴルフボールの特性を何とか特定のユーザのスイング特徴によりよく適合させるために、他の技術的進歩がなされてきた(例えば、クラブ取り付け技術、ボール打ち上げ角測定技術、ボール回転速度特性など)。
【0004】
従来のゴルフクラブは、3つの基本的な部品である、グリップと、シャフトと、ヘッドとを有する。図1のゴルフクラブ100に示すように、グリップ101は、シャフト102の上部に/上部の周囲に取り付けられる。シャフト102は、グリップ101をヘッド103に連結する。シャフト102はゴルファーに握られ、ヘッド103は実際にボールを打撃する部品である。
【0005】
ゴルファーは、ゴルフクラブ100のグリップ101を握る。パター用のグリップを除き、グリップ101は一般に丸みを帯びており、かつ一般的に、明らかな隆起、こぶ、または窪みを有さない。グリップは、任意の適切な材料、一般的には高分子、ゴムまたは革で作製でき、かつ、グリップ101をゴルフの規則に違反するような大きさにすることなくゴルファーがクラブ100を容易に握ることができるようにするために設計された、小さな穴、溝、隆起、撚糸要素、または織布材料を含むことができる。異なる手のサイズおよびグリップスタイルに対応するため、様々なサイズのグリップが存在する。グリップの材料および設計は一般に個人的好みの問題である。
【0006】
ゴルフクラブ100のシャフト102は、グリップ101とヘッド103との間を連結し、グリップのように基本的に断面が円形である。シャフト102は、真直ぐなまたは一般的にはテーパ状の管状部材であってよく、グリップ近傍の直径は約1/2インチ(12mm)であり、かつ一般に、長さは18〜48インチ(48〜122cm)(典型的には、35〜45インチ(89〜115cm))であるがこれに限定されるわけではない。
【0007】
ごく最近のゴルフクラブシャフトは、一般に、スチールまたは、繊維ガラスおよびカーボン繊維やグラファイト繊維などの繊維を利用する繊維強化樹脂複合体で作製されている。カーボン繊維複合体はスチールよりも軽いが、より高価となる傾向がある。一部のシャフトでは、スチールチップを有するグラファイト複合シャフトなどの2種類以上のタイプの材料が利用されている。
【0008】
図2は、ゴルフクラブの従来のヘッド103を示している。典型的なヘッド103は、以下のいくつかの部品を有する:ホーゼル104(ここでヘッド103がシャフト102に連結する);ボールを実際に打撃するフェース105;地面に最も近い部分であるソール106;フェース105と反対側にある背面(図2には示されていない);および上面109。側面110は、クラブヘッド103のヒール側およびトゥ側の両方で上面109とソール106との間に延びている。フェース105は、クラブヘッドの残りの部分によって画成された枠組みに取り付けられる、例えば金属から形成される別個のフェースプレートを含むように形成されてもよい。
【0009】
ゴルフクラブのヘッド103は、スイングの全てのエネルギーがゴルフボールへと移動する箇所である。例えば、ウッド、アイアン、ウッドタイプのハイブリッドクラブ、アイアンタイプのハイブリッドクラブ、およびパターのヘッドを含む、様々な異なるタイプのゴルフクラブヘッドが存在する。
【0010】
ウッドまたはドライバは、任意のゴルフクラブのうちで最も大きなヘッドを有する。これらの大きなクラブのうちのいくつかは、1回のスイングで例えば300ヤード以上などの長い距離にわたってボールを推進するように設計される。ドライバまたは他のウッドの大きなヘッドと、これらの作製材料、例えば、金属(例えば、スチール、チタン、アルミニウム、および青銅)、繊維ガラス強化樹脂複合体、またはカーボン繊維強化樹脂複合体とは、安定性を与えかつ軽量化を図るために均衡を保つ。ウッドタイプのハイブリッドクラブヘッドを含むドライバまたはウッドのヘッド形状により、ヘッドの重量を、安定性が高まる点へと移動させることができる。また、ドライバまたはウッドのヘッド形状により、芝を掘り下げることなく芝生および地面の上でヘッドを滑らせることができる。
【0011】
アイアンは、ウッドよりもずっと多様なショットのために設計される。ウッドまたはドライバは、長距離〜超長距離のショットに最適であるようになっており、一方、アイアンは、300ヤード未満〜40ヤード以下の範囲のショットのために使用される。周辺加重およびキャビティバック設計を用いた比較的最近の開発によって、アイアンは、平均的なゴルファーがより「寛大に」かつ容易に打てるようにされている。
【0012】
パターは、ボールがするか穴に落ちるまでボールを地面に沿って回転させる比較的穏やかなスイングにより、意図されるボール経路に対して実質的に垂直なフェースでゴルフボールを打撃するように、設計される。パターヘッドには、ブロック、ブレード、短い、長い、厚い、薄いなどの様々な形状が見られ、任意で、フェース上にまたは滑らかなフェース上にさえ、様々なパターンのラインが見出される。
【0013】
クラブに関連する「番号」または名称は一般に、クラブがボールと対向するその通常位置で保持された場合にフェース105が垂直から後方へ傾斜する角度に関連する。番号が大きいクラブは、垂直から離れる傾斜角度が大きいことを表わしており、これは一般的に、番号が小さいクラブと比べて、高く短いショットをもたらす。
【0014】
傾斜は、ゴルフボールを空気中で所望の軌道で推進させるため、かつ回転を与えるために重要である。一般に、傾斜が大きければ大きいほど、回転も大きくなる。急速な回転は空気力学的な揚力を与え、それにより、回転するボールは、全く回転していないボールよりも高くかつ遠くへ飛ぶ。また、回転するボールは、僅かな突風によってはあまり影響を受けず、このことは、ショットをより予測可能なものにする。フェース105の溝も回転の付与に役立つ。
【0015】
ゴルフヘッドのフェース上の溝は、ゴルフボールがフェースを滑り上がるときにボールに僅かな「食い込み」または摩擦を与え、これは、ボールがより急速に回転する助けとなる。また、インパクトの際に芝生がボールとクラブの間で捕捉されると、平均的なスイングによって生じる力により芝生に含まれた水が絞り出される。自動車のタイヤトレッドと同様、クラブフェース上の溝によって、ボールが回転せずにクラブフェース上を空滑りすることの無いように、水を移動させるべき場所を与える。
【0016】
理想的には、ゴルフクラブのソールは、下手なスイングのねじれを最小限に抑えるのに役立つ。ウッドおよびウッドタイプのハイブリッドクラブは、芝生を掘り下げることなく芝生の表面上をヘッドが滑るのを助けるために、丸みのあるエッジを伴う比較的広く平坦なソールを有する。一方、アイアンは、芝生にディボットを生じるように打たれる傾向があり、そのため、アイアンゴルフクラブ(アイアンタイプのハイブリッドクラブを含む)のソールは一般に、ねじれることなくまたは予期しない引張りによりゴルファーのショットを乱すことなく均一に芝を通ってスライスするように設計される。
【0017】
ゴルフクラブシャフトの構造において繊維強化樹脂複合体を使用することは公知である。そのような強化繊維には、カーボン繊維、ポリアミド繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、アルミナ繊維、アラミド繊維、Tyranno(商標)繊維、およびアモルファス繊維が含まれる。繊維強化樹脂複合体は、層状構造、成形構造、およびこれらの組み合わせにおいて使用されうる。ゴルフクラブシャフトの構造における繊維の様々な使用例としては、米国特許第4,157,181号(特許文献1)、同第6,354,957号(特許文献2)、および同第6,572,490号(特許文献3)、ならびに米国特許公報2005/0107182号(特許文献4)に記載されるものが含まれるが、これらに限定されるわけではない。これらの文献のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【0018】
また、例えばウッドタイプのクラブヘッド構造のクラウンまたは本体の部品としてのものを含む、ゴルフクラブヘッドでの使用については、カーボン繊維複合材料も公知である。そのようなカーボン複合体含有クラブヘッド構造を示す特許の例としては、米国特許第6,491,592号(特許文献5)および同第6,739,982号(特許文献6)が含まれる。これらの特許も全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【0019】
その優れた強度および弾性率、すなわち剛性のために、カーボン繊維が特に好ましく、ゴルフクラブヘッドおよびゴルフクラブシャフト構造において使用される。しかしながら、カーボン繊維は高価であり、桁違いのコストがかかる可能性がある。繊維ガラスは、カーボン繊維の低コスト代替物であるが、カーボン繊維よりも物理的特性が劣る。したがって、カーボン繊維の低コスト代替物が望まれる。
【0020】
【特許文献1】米国特許第4,157,181号
【特許文献2】米国特許第6,354,957号
【特許文献3】米国特許第6,572,490号
【特許文献4】米国特許公報2005/0107182号
【特許文献5】米国特許第6,491,592号
【特許文献6】米国特許第6,739,982号
【発明の開示】
【0021】
概要
本発明は、パター、アイアン(全てのタイプのウェッジを含む)、ハイブリッドタイプのクラブ(アイアンタイプのハイブリッドクラブおよびウッドタイプのハイブリッドクラブの両方)、フェアウェイウッド、ドライバなどの、ヘッドおよびシャフトを有するゴルフクラブに関する。本発明の1つの局面は、複合ゴルフクラブシャフトおよびヘッドの設計における玄武岩材料、特に玄武岩繊維の使用である。玄武岩繊維は繊維ガラスよりも優れており、ずっと低いコストで、カーボン繊維材料の性能に類似している。
【0022】
本発明の少なくともいくつかの例示的局面に係るゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドは、以下を含みうる:(a)少なくとも部分的に玄武岩材料から構築されるクラブシャフト部材;および/または(b)少なくとも部分的に玄武岩材料から構築されるクラブヘッド本体部材。任意で、必要に応じて、クラブシャフト部材および/またはクラブヘッド本体部材は複数断片構造を成していてもよく、また、本発明から逸脱することなく、これらの複数の断片のうちの任意の一つまたは複数が玄武岩材料から形成されうる。
【0023】
本発明の更なる局面は、クラブシャフトおよび/またはクラブヘッド構造の少なくとも一部を形成する玄武岩材料を含むゴルフクラブシャフトおよび/またはゴルフクラブヘッドを作製および/または使用する方法に関する。
【0024】
本発明の別の局面は、多種多様な用途において、特にゴルフクラブシャフトにおいて、また釣竿、スキーのストック、編み針、クロケットの木槌、ラケット、バット、ビリヤードキュースティック、工具、工具ハンドルなどの他の製品においても優れた性能を与える、任意でテーパ状の軽量管状構造に関する。
【0025】
詳細な説明
I. 本発明の局面の一般的な説明
以下の説明および添付図面は、本発明に係るゴルフクラブシャフトおよびゴルフクラブヘッドの特徴を開示する(例えば、ウッド、アイアン、ハイブリッド、パターなど)。ここでは、本発明の局面に係るゴルフクラブヘッドおよびシャフトの構造における玄武岩材料の様々な使用例について説明する。しかしながら、本発明は、ゴルフクラブシャフトまたはヘッドの任意の特定の設計に限定されるわけではない。
【0026】
一般に、本発明の少なくともいくつかの例示的局面によると、玄武岩材料は、軽量化のためクラブシャフトまたはヘッドの構造全体における金属と交換するために使用される(例えば、樹脂マトリクス中の玄武岩繊維は一般に、同じ体積の金属よりも軽いが、結果として得られる玄武岩繊維強化複合材料は強固なままである)。ゴルフクラブヘッド構造では、例えば、この「減らされた」重量を、クラブヘッド構造における様々な所望の場所へ移すことができる。例えば、クラブヘッド構造の背面側および底面側へ重量を移すことができ、それにより、ゴルフボールを高い精度でより長距離にわたってうまく打つためのクラブの性能が高められ、あるいは、クラブの「打撃能」が補助される(重心をより低くかつ深くすることにより、ゴルファーがボールを風邪に運ばれるようにするのを補助し、かつクラブヘッドのねじれを防止するのを補助する[クラブヘッドの慣性モーメントが増大する])。また、(フェイドバイアスのかかったおよび/またはフックを修正するクラブヘッド構造を与えるため)クラブヘッド構造のトゥ側へ重量を移すことができる。また、(ドローバイアスのかかったおよび/またはスライスを修正するクラブヘッド構造を与えるため)クラブヘッド構造のヒール側へ重量を移すことができる。また、クラブヘッド外周にわたって重量を移すことができる。
【0027】
一般に、玄武岩材料はクラブ構造内の多種多様な場所で使用できる(例えば、玄武岩繊維強化複合材料として)。例えば、本発明の少なくともいくつかの例によると、玄武岩繊維は、クラブヘッド本体の少なくとも一部を形成するために使用される(例えば、フェース部材として使用されるスチール、アルミニウム、マグネシウム、またはチタン合金に係合されることが多い)。玄武岩材料は、例えば、クラブヘッドのクラウン部材、ソール部材、および/または、スカートもしくはリボン部分のうちの一つまたは複数の少なくとも一部として使用することができる。多くの場合、クラブヘッドの後部全体(例えば、フェース部材より後方のその「アフトボディ」)は玄武岩材料で作製される(例えば、ボール打撃面を含む金属[例えば、スチール、アルミニウム、マグネシウム、またはチタン金属もしくは合金材料]フェースカップに取り付けられる)。また、クラブヘッドは、玄武岩材料フェースプレート部材を(例えば、ボール打撃面として、別個のボール打撃面を保持するためのフレーム部材として)有することもできる。本発明の1つの特定の局面において、玄武岩材料は、ウッドまたはハイブリッドタイプのゴルフクラブ構造、例えばドライバ、フェアウェイウッド、および/またはウッドタイプのハイブリッドクラブヘッド構造において使用されてもよい。
【0028】
あるいは、必要に応じて、例えば玄武岩繊維強化樹脂複合体の形態の玄武岩材料でクラブヘッド全体を作製してもよく、これは、当技術分野において公知でありかつ使用される従来の繊維強化材料製造技術(例えば、圧縮成形、樹脂トランスファー成形RTM、真空樹脂トランスファー成形VARTM、プリプレグレイアップなど)を含む任意の所望の方法によって適切な構成へと形成されうる。必要に応じて、金属カバーまたはボール打撃プレートはフェースを覆ってもよくまたはフェース内に設けられた開口に収まってもよい。
【0029】
本発明に係る構造を含むゴルフクラブおよびその他の構造の様々な製造例、およびそのような構造を使用して得られる結果を、以下に提供する。しかしながら、本発明の範囲が決してこれらの例またはそれによって得られる結果に限定されるわけではないことを、当業者は認識するであろう。
【0030】
II. 本発明に係るゴルフクラブヘッドおよび他の構造の例の詳細な説明
A. 玄武岩-玄武岩繊維-強化樹脂
一般に、玄武岩は、主に斜長石、輝石、およびかんらん石からなる、硬く高密度で黒色の火山岩であり、ガラス状の外観をしばしば有する。玄武岩は、建設、工業、および高速道路工事において砕石として主に使用されてきた。また、玄武岩は、微細繊維、超微細繊維、および極細繊維へと形成することもできる。玄武岩を繊維へと形成するか紡ぐための技術は当技術分野において公知である。
【0031】
玄武岩繊維は、熱安定性、断熱・遮音特性、振動耐性、および耐久性に関して、多くの他の繊維よりも優れている。玄武岩繊維製品は、例えば、非常に低い熱伝導率を備えることができるとともに、816℃を越える加工温度に耐えることができる。また、玄武岩繊維を用いて形成された製品は、空気や水との有毒反応を生じず、不燃性で、防爆性であるとともに、長い耐用年数を有する。玄武岩繊維は、他の化学物質と接触しても、健康、環境、または玄武岩繊維が組み込まれる構築物の全体的な構造一体性を損ないうる化学反応を引き起こさない。玄武岩は、アルカリおよび酸の両方に耐性を有する。
【0032】
また、玄武岩繊維は、製品において良好な引張強度を与える。例えば、スチール鉄筋と交換するために使用される、玄武岩繊維の一方向性複合体で作製された玄武岩強化ロッドは、1200MPaの引張強度を有することができる。
【0033】
玄武岩は、連続または不連続の繊維、粒子、薄片、ウィスカー(wisker)、フィラメント、リボン、およびロッドの形態を成してもよい。玄武岩繊維は、例えば一般に約9μm〜23μmの直径を有することができる。不連続なまたは細断された玄武岩繊維は例えば一般に1cm〜5cmの長さを有することができる。
【0034】
また、玄武岩材料は、例えば、連続または不連続の繊維、粒子、薄片、ウィスカー、フィラメント、リボン、ロッド、およびこれらの組み合わせから作製された、シート、マット、フェルト、グリッド、メッシュ、織部材、編組部材、格子網織部材、織物、またはこれらの混合物の形態で製造されてもよい。
【0035】
本発明は概して「玄武岩材料」の使用に関して説明されるが、これは、玄武岩繊維;玄武岩繊維強化材料(例えば、高分子、金属、複合材料など);シート、マット、フェルト、グリッド、メッシュ、織部材、編組部材、格子網織部材、織物、またはこれらの混合物の形態の玄武岩を含む構造などを含むがこれらに限定されるわけではない任意の適切な形態の玄武岩に言及することを意図する。
【0036】
本発明の特定の局面において、玄武岩材料は、玄武岩強化高分子複合体を形成するのに適した高分子マトリクスと組み合わされる。より具体的な例として、玄武岩は、玄武岩繊維を適切な高分子マトリクスに組み込むことによって玄武岩繊維強化製品を製造するために、繊維の形態で使用される。
【0037】
本発明から逸脱することなく、任意の所望の高分子マトリクスまたはベース材料を使用してもよく、かつ玄武岩繊維を含む玄武岩材料を用いて強化してもよい。例えば、高分子マトリクスは、エポキシ樹脂、フェノールホルムアルデヒド樹脂または尿素ホルムアルデヒド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂などの熱硬化性樹脂、および、ポリプロピレン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂、ナイロン樹脂などの熱可塑性樹脂を含んでもよい。他の例としては、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、およびポリカーボネート樹脂が含まれるが、これらに限定されるわけではない。
【0038】
高分子マトリクスと混合させる前に、玄武岩繊維を、例えば高分子マトリクスに対する玄武岩繊維の適合性をより高めるために、化学サイズ剤で処理またはコーティングすることができ、あるいは、表面エネルギーを変更するように処理することができる。サイズ処理としては、例えば、エポキシ樹脂またはフェノール樹脂を用いたコーティング、酸を用いた処理、大気プラズマ、コロナ放電などを含むことができる。
【0039】
本発明は概して樹脂に関して説明されるが、任意の適切な高分子マトリクスを使用してもよい。例えば、玄武岩繊維を、玄武岩繊維強化樹脂組成物を形成するために樹脂と混合する。一般に、樹脂マトリクス中の強化組成物は、5wt%〜70wt%の強化範囲、あるいは、約2vol%〜50vol%の強化範囲であってもよい。一般に、樹脂マトリクス中の更に好ましい強化組成物は、例えば連続または不連続の繊維、粒子、薄片、ウィスカー、フィラメント、リボン、ロッドおよびこれらの組み合わせから作製される、例えばシート、マット、フェルト、グリッド、メッシュ、織部材、編組部材、格子網織部材、織物、またはこれらの混合物を含む玄武岩材料の用途および形態の性能要件に応じて、30wt%〜50wt%の強化範囲、あるいは、約13vol%〜27vol%の強化範囲であってもよい。

【0040】
次に、玄武岩繊維強化樹脂組成物を、ゴルフクラブのヘッド、ゴルフクラブのシャフト、または管状部材へと形成することができる。玄武岩繊維強化複合体は、カーボン繊維強化複合体およびガラス繊維強化複合体などの他の繊維強化樹脂複合体の使用に関して当技術分野において知られるように、シャフト、ヘッド、および/または他の部材の全部または一部を形成してもよい。
【0041】
玄武岩材料の先の説明に鑑みて、そのような複合体を組み込んだ本発明に係るゴルフクラブ構造および他の構造のより具体的な例が以下に与えられる。
【0042】
B. ヘッド構造例
本発明の少なくともいくつかの例示的局面に係るゴルフクラブヘッドは、少なくとも部分的に玄武岩材料から構築されるクラブヘッド本体部材を含んでもよい。一般に、本発明の少なくともいくつかの例によると、クラブヘッドの少なくとも一部が玄武岩材料から形成されうる。例えば、ヘッドを、全体または部分的に玄武岩材料から形成してもよい。ボール打撃面および/またはボール打撃面を保持するためのフレームを含む、クラブヘッドのホーゼル、フェース、ソール、背面、クラウン、上面および側面のうちの一つまたは複数のいずれかまたは一部は、全体または部分的に玄武岩材料から形成されてもよい。そのようなヘッドは、例えば先行技術の繊維強化複合体(例えば、カーボン繊維強化材料)からクラブヘッドまたはその一部を形成するための当技術分野において公知でありかつ使用される従来の様式を含む任意の適切な様式で構築されうる。より具体的ないくつかの例として、必要に応じて、クラブヘッドは、クラウン部材、スカート部材、リボン部材、アフトボディ部材、フェースカップまたは他のフェース部材、ホーゼル部材、ソールプレート部材、ボール打撃部材などのうちの一つまたは複数を含むように、玄武岩材料(例えば、玄武岩繊維強化材料)から形成されてもよい。ヘッドの部品は、これらの部品のうちの一つまたは複数を単一のワンピース構造として一体に形成することにより、複数の別個の部品を形成して、例えば接着剤、セメント、機械的なコネクタ、溶融技術などを使用してこれらを共に連結することなどにより製造されうる。
【0043】
1. パター構造
本発明の1つの例示的局面は、少なくとも部分的に玄武岩材料から作製された一つまたは複数の部品を含む、パター構造に関する。
【0044】
図3は、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって玄武岩材料から作製されうるパター構造300のための部品の一例を示している。図3に示すように、ヘッド部材302は、クラブヘッドの使用の際にゴルフボール(または他のボール)に面するフェース部材304を含む。この図示された例における本体部材302は本質的に、背面部材306がフェース304と対向して配置されるように直方体形状を成している。当然ながら、本発明から逸脱することなく、例えば木槌型パターヘッド、ブレード型パターヘッドなどを含む多種多様なサイズ、形状、および方向性の本体部材302および/または他のパターヘッド設計が使用されうる。
【0045】
玄武岩材料は、ヘッドの一部または全体に対して使用されうる。例えば、玄武岩材料は、フェース部材304、背面部材306、および/またはシャフト装着部材(ホーゼル部材)312において使用されうる。本体部材302を玄武岩材料で作製してもよく、かつ、フェースプレート、例えば金属または高分子のボール打撃面断片をフェース部材304に取り付けてもよい。
【0046】
必要に応じて、本発明の少なくともいくつかの例によると、クラブヘッド302は、例えば後部に配置される、ならびに/またはクラブヘッド302のヒール領域およびトゥ領域へ向かって配置される、加重領域を含んでもよい。このタイプの加重領域は、クラブヘッドの慣性モーメントの増大を助けることができ、それにより、スイングの際のクラブヘッドのねじれが減少される。当然ながら、例えば、一つまたは複数の別個の重量要素をクラブヘッド構造に(例えば、重量受けレセプタクル内に)取り付けることにより、加重領域を一体形成してクラブヘッド構造の残りの部分とすることにより、鉛テープまたは他の加重接着材料を加えることにより、プラズマ溶射等により、本発明から逸脱することなく、加重領域を任意の所望の様式で設けることができる。また、加重領域は、本発明から逸脱することなく、クラブヘッドの内部構造または外部構造の一方または両方に設けられうる。
【0047】
従来の設計のシャフト部材310を含む任意の所望のタイプのシャフト部材310が、本発明から逸脱することなく、パター構造300において使用されてもよく、これは例えばスチール、チタン、アルミニウム、ニッケル、タングステン、マグネシウム、グラファイト、高分子、もしくは複合体、またはこれらの組み合わせ(前述した様々な金属の合金を含む)を含む当技術分野において公知でありかつ使用されるような従来の材料で作製される。あるいは、必要に応じて、ホーゼルもしくは他のシャフト装着部材312および/またはシャフト部材310の一方または両方は、少なくとも部分的に玄武岩材料で作製されうる。
【0048】
ゴルフクラブシャフト310を把持するための滑り抵抗面をゴルファーに提供するために、グリップ要素314をシャフト310上に配置してもよい。グリップ要素は、当技術分野において公知でありかつ使用される従来の様式を含む任意の所望の様式で(例えば、接着剤またはセメント、機械的なコネクタ等により)シャフト部材310に取り付けられてもよい。
【0049】
前述したように、玄武岩繊維強化材料を含む玄武岩材料は、例えばその全体が参照により本明細書に組み入れられる米国公開特許出願2006/0052178号に示された例示的パターの様々な部品のうちの一つまたは複数を含む任意のタイプのパター構造において使用されうる。
【0050】
2. アイアンタイプのゴルフクラブ構造例
玄武岩材料の軽量化特性および他の有利な特性を利用できるゴルフクラブのタイプは、パターだけではない。これらの材料は例えばアイアンタイプのゴルフクラブ構造にも使用できる。図4を参照すると、本発明の少なくともいくつかの例に係るゴルフクラブ400が示されている。この例示的ゴルフクラブ400は、シャフト部材410と、ゴルフクラブヘッド部材402とを含む。図4のゴルフクラブヘッド部材402は、例えば0〜10番アイアン、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、ギャップウェッジ、サンドウェッジ、アイアンタイプのハイブリッドクラブ等を含む、任意のアイアンまたはハイブリッドタイプのゴルフクラブヘッドを表わしうる。
【0051】
ゴルフクラブ400のシャフト部材410は、当技術分野において従来から知られかつ使用されている材料を含む、スチール、チタン、グラファイト、または複合材料ならびにこれらの組み合わせのうちの一つまたは複数などの様々な材料で作製されてもよい。他の例として、必要に応じて、シャフト部材410は、少なくとも部分的に玄武岩材料から形成されてもよい。また、シャフト部材410は、当技術分野において公知でありかつ使用される従来の様式を含む任意の所望の様式で(例えば、ホーゼル要素412(それ自体が少なくとも部分的に玄武岩材料で作製されうる)において接着剤またはセメントにより、ネジまたは他の機械的コネクタ等により)クラブヘッド402に取り付けられてもよい。
【0052】
ゴルフクラブシャフト部材410を把持するための滑り抵抗面をゴルファーに提供するために、シャフト部材410上にグリップ要素(図示しないが、図3に示すグリップと同様である)を配置してもよい。グリップ要素は、当技術分野において公知でありかつ使用される従来様式を含む任意の所望の様式で(例えば、接着剤またはセメント、機械的なコネクタ等により)シャフト部材410に取り付けられうる。
【0053】
図4に示すように、ゴルフクラブヘッド402は、ヒール部408およびトゥ部404を含む。ヒール部408は、シャフト部材410をゴルフクラブヘッド402に連結するために、ホーゼル412に取り付けられかつ/または(例えば、単一のまたは一体のワンピース構造として)ホーゼル412から延びている。また、ゴルフクラブヘッド402は上端部414およびソール部416も含む。上端部414とソール部416との間、およびトゥ部404とヒール部408との間には打撃面418が設けられている。打撃面418は、意図される方向でゴルフボールに係合してこれを推進するための接触領域を捕捉する。打撃面418は、ボール打撃の際に打撃面418から水および芝を除くための溝420(例えば、図示の例では、フェース418を横切って延びる略水平溝420)を含んでもよい。当然ながら、本発明から逸脱することなく、任意の数の溝および所望の溝パターンが設けられてもよい(あるいは必要に応じて、溝パターンがなくてもよい)。
【0054】
ゴルフクラブヘッド402を、スチール、チタン、アルミニウム、ニッケル、タングステン、マグネシウム、グラファイト、高分子、もしくは複合体、またはこれらの組み合わせ(前述した様々な金属の合金を含む)などの、当技術分野において公知でありかつ使用される材料を含む多種多様な異なる材料で構築してもよい。有利なことに、本発明の少なくともいくつかの例では、クラブヘッド構造の少なくとも一部(例えば、その主要な本体部分)が玄武岩材料から形成される。また、クラブヘッド402は、任意の数の独立した断片から、ならびに/または、例えば鋳造、鍛造、および/もしくは、当技術分野において公知でありかつ使用される他の方法を含む任意の構築技術によって、作製されうる。
【0055】
打撃面418は、任意の所望の様式により当技術分野において公知のようにクラブヘッド402に取り付けられる、例えば、一体部品構造として製造され、クラブヘッドに溶接され、蝋付けされ、またはハンダ付けされ;セメントもしくは接着剤等でクラブヘッドに接着され;クラブヘッド内にコーティングされるか充填される(例えば、溶融金属または高分子コーティングまたは充填材等として)別個のフェースプレートから形成されてもよい。また、フェースプレートは、クラブヘッド402の他の部品のために使用される材料と同じまたは異なる材料から作製されてもよい。本発明の少なくともいくつかの例では、フェースプレート418および/またはそれが取り付けられるフレーム部材(例えば、クラブヘッド本体402の少なくとも一部を形成する)を、玄武岩繊維強化材料などの玄武岩材料から形成してもよい。
【0056】
ゴルフクラブヘッド402の少なくともいくつかの部分またはゴルフクラブ構造の他の部分(ホーゼル412またはシャフト部材410など)に対する玄武岩材料の使用は、クラブ設計者および製造業者が選択的に重量を配置できかつボールの飛行に対してより良い影響を与えるような位置へ重心を移動させることができるようにすることにより、クラブ設計を支援できる。例えば、クラブヘッド402の重心を打撃面418から離れてかつゴルフクラブヘッド404の後部の方へと配置することは、多くのゴルファーのプレイ特徴、プレイスタイル、および好みにうまく適合し得る。
【0057】
必要に応じて、本発明の少なくともいくつかの例によると、クラブヘッド構造全体における一つまたは複数の場所に、例えばクラブヘッドの周囲に、低い後方の位置に、クラブトゥ領域404に、クラブヒール領域408に、クラブソール416に沿って、加重領域を設けてもよい。このタイプの重み付けは、クラブヘッドの慣性モーメント特性の増大を助けることができ、かつ/または、例えば前述した様々な様式でおよび当技術分野において公知の様式でボール飛行を修正するのを助けることができる。当然ながら、本発明から逸脱することなく、任意の所望の様式で、例えば、一つまたは複数の別個の重量要素をクラブヘッド構造の一部に(例えば、重量受けレセプタクル内に)取り付けることにより加重領域を一体形成してクラブヘッド構造の残りの部分とすることにより、鉛テープまたは他の加重接着材料を加えることにより、プラズマ溶射により、ナイキ社(オレゴン州ビーバートン)から入手できる市販のSLINGSHOT(登録商標)アイアン製品で使用されるような後部「ブリッジ部材」を設けることにより、一つまたは複数の重量物をブリッジ部材に含めることにより、加重領域を設けることができる。また加重領域を、本発明から逸脱することなく、クラブヘッドの内部構造または外部構造の一方または両方に設けてもよい。
【0058】
同じく前述したように、玄武岩繊維強化材料を含む玄武岩材料を、キャビティバッククラブ、周辺加重クラブ、マッスルバッククラブ、ブレードタイプクラブなどを含む任意の所望のアイアンゴルフクラブ構造で使用してもよい。いくつかのより具体的かつ非限定的な例として、玄武岩材料は、例えば米国特許第6,918,840号、米国特許第6,981,924号、および米国特許公報第2005-0137024号に示されるクラブヘッド構造の一つまたは複数の部品として使用されうる。これらの文献はそれぞれ、全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【0059】
3. ウッドタイプのゴルフクラブ構造例
本発明の局面は、パター、アイアン、および/またはハイブリッドアイアンタイプのゴルフクラブおよびゴルフクラブヘッドと共に使用することに限定されるわけではない。図5は、本発明の少なくともいくつかの実施例に係るゴルフクラブ500の一例を示す。特に、この実施例のゴルフクラブ構造500全体は、ゴルフクラブヘッド502と、ホーゼル領域512と、ホーゼル領域512内に受容されかつ/またはホーゼル領域512内に挿入されかつ/またはホーゼル領域512を貫通するシャフト部材510と、シャフト部材510に取り付けられたグリップまたはハンドル部材(図示せず)とを含む。任意で、必要に応じて、ホーゼル領域512を除去してもよく、かつ、(例えば、クラブヘッド502の上端および任意で底部に設けられた開口を通じて)シャフト部材510を、ヘッド部材502内に直接挿入してもよくかつ/または他の方法で取り付けてもよい。任意で、必要に応じて、ホーゼル部材をクラブヘッド構造502の内部に配置してもよい。
【0060】
シャフト部材510は、本発明から逸脱することなく、当技術分野において公知でありかつ使用される従来の様式を含む任意の適切なまたは所望の様式でクラブヘッド502内に受容され、クラブヘッド502に係合され、かつ/またはクラブヘッド502に取り付けられてもよい。より具体的な例として、シャフト部材510は、ホーゼル部材512を介してクラブヘッド502に係合されてもよく、あるいは、シャフト受けスリーブまたはクラブヘッド本体502内へ延びるおよび/またはクラブヘッド本体502内の要素等を通じて、例えば接着剤、セメント、溶接、ハンダ付け、機械的なコネクタ(例えばネジ、保持要素など)によってクラブヘッド構造502と直接に係合されてもよい。また、シャフト部材510は、グラファイト系材料、複合材料、スチール材料(ステンレススチールを含む)、アルミニウム材料、チタン材料、マグネシウム材料、他の金属または金属合金材料、高分子材料、様々な材料の組み合わせ等の当技術分野において公知でありかつ使用される従来の材料を含む任意の適切なまたは所望の材料から作製されてもよい。必要に応じて、シャフト部材510およびホーゼル部材512(存在する場合)の一方または両方が玄武岩材料から形成されてもよい。
【0061】
当技術分野において公知でありかつ使用される従来の様式を含む任意の適切なまたは所望の様式で、例えば接着剤またはセメントを使用して、溶接、ハンダ付け、接着剤などにより、機械的なコネクタ(例えばネジ、保持要素など)を介して、および/または任意の他の所望の様式で、グリップまたはハンドル部材(図示せず)をシャフト部材510に取り付けても、シャフト部材510に係合させても、かつ/または、シャフト部材510から延ばしてもよい。他の例として、必要に応じて、グリップまたはハンドル部材を、単一のワンピース構造としてシャフト部材510と一体に形成してもよい。また、本発明から逸脱することなく、ゴム材料、革材料、より糸または他の織材料が包埋されたゴムまたは他の材料、高分子材料、金属材料などを含む任意の所望のグリップまたはハンドル部材材料を使用してもよい。また、グリップまたはハンドル部材は、少なくとも部分的に玄武岩材料で作製されてもよい。
【0062】
クラブヘッド500は、本発明から逸脱することなく、任意の適切なまたは所望の様式でおよび/または任意の適切なまたは所望の材料から構成されてもよく、例えば従来の様式でおよび/または当技術分野において公知でありかつ使用される従来の材料から構成されてもよい。例えば、図5に示す構造例において、クラブヘッド502は、ソール部材507と、フェース部材508と、少なくとも1つの本体部材509と、クラウン部材511とを含む。本体部材509は、例えば、フェース部材508の一側面からその別の側面の周辺に延びて(例えばクラブヘッド構造502全体が少なくとも部分的に中空の内部チャンバを(例えばその内部にシャフト部材510が挿入されかつ/または固定されてもよい)画成するように)ゴルフクラブヘッド本体502の中央の周囲の少なくとも一部を形成する材料のバンドまたはリボン(例えば任意で、略U形状のバンドまたはリボン)として形成されてもよい。前述したクラブヘッド構造502の任意の個々の部分は複数の独立した断片で作製されてもよく、かつ/または、これらの個々の部分のうちの2つ以上が、本発明から逸脱することなく、例えば単一のワンピース構造として、共に一体に形成されてもよい(例えば、更にソールおよび/またはクラウン部材がクラブヘッド本体および/またはフェース部材等の少なくとも一部を形成してもよい)。他の選択肢としては、必要に応じて、クラブヘッド構造502全体が単一のワンピース構造(任意でくり抜かれた)からなっていてもよく、またはフェース部材508が、一つまたは複数の断片であるクラブヘッド「アフト」ボディ等に取り付けられてもよい。
【0063】
クラブヘッド構造502を形成する様々な個々の部品は、複数の断片から形成される場合、当技術分野において公知でありかつ使用される従来の様式を含む任意の適切なまたは所望の様式で共に係合されかつ/または保持されうる。例えば、クラブヘッド構造502の様々な部品は、接着剤、セメント、溶接、ハンダ付け、または他の結合もしくは溶融技術により、機械的なコネクタ(例えばネジ、スクリュー、ナット、ボルト、または他のコネクタ)により、(直接的に、または中間部材を介して間接的に)一緒に結合されかつ/または固定されうる。必要に応じて、クラブヘッド構造502の様々な部品の側縁(例えば、ソール部材507、フェース部材508、本体部材509、および/またはクラウン部材511が互いに接触して結合する縁部)は、これらが結合される対向する側縁内部またはその上に設けられた、対応する溝、スロット、表面、出っ張り、または開口に嵌合するか適合する一つまたは複数の隆起リブ、タブ、出っ張り、または他の係合要素を含んでもよい。クラブヘッド構造502の様々な部品を互いに固定させるのを更に補助するために、セメント、接着剤、機械的なコネクタ等を、前述した隆起リブ/溝または他の連結構造と組み合わせて使用してもよい。
【0064】
本発明の少なくともいくつかの実施例において、クラブ構造500の様々な部分の少なくともいくつか(例えば、ソール507、フェースプレート508、本体部材509、クラウン511、ホーゼル512、シャフト510等のうち少なくともいくつか)を形成する材料は、例えば前述した様々な材料などの玄武岩材料から形成されてもよい。必要に応じて、これらの部品のうちの2つ以上をワンピース構造として一体に形成してもよい(例えば、必要に応じて、ソール507、本体部材509、および/またはクラウン511を、別個のフェースプレート部材が係合した一断片として一体に形成してもよい)。また、本発明から逸脱することなく、例えばアルミニウム、ニッケル、チタン、スチール、高分子、ガラス、セラミック、ゴム、および/またはこれらの組み合わせを含む任意の所望の材料を、クラブヘッド本体502の様々な部分に対して使用してもよい。クラブヘッド構造502の少なくとも一部が玄武岩材料から形成される場合には、必要に応じて、多くの従来のクラブヘッドのシェル部材、例えば金属シェル壁よりもシェル壁厚を若干大きくしてもよい。
【0065】
ゴルフクラブヘッド502またはゴルフクラブ構造の他の部分(例えば、ホーゼル512またはシャフト部材510)のうちの少なくともいくつかの部分に対する玄武岩材料の使用は、クラブ設計者および製造業者が選択的に重量を配置できかつボールの飛行に対してより良い影響を与えるような位置へと重心を移動させることができるようにすることにより、クラブ設計を支援できる。例えば、クラブヘッド502の重心を打撃面508から離してかつゴルフクラブヘッド502の後方下部の方へと配置することは、多くのゴルファーのプレイ特徴、プレイスタイル、および好みにより適合し得る。
【0066】
必要に応じて、本発明の少なくともいくつかの例によると、クラブヘッド構造502全体における一つまたは複数の場所に、例えばクラブヘッドの周囲にわたって、低い後方の位置に、クラブトゥ領域に、クラブヒール領域に、クラブソール507に沿って、クラブ本体部材509に沿って、加重領域が設けられうる。このタイプの重み付けは、クラブヘッドの慣性モーメント特性の増大を助けることができ、かつ/または、例えば前述した様々な様式でかつ当技術分野において公知の様式でボール飛行の修正を補助することができる。当然ながら、本発明から逸脱することなく、任意の所望の様式で、例えば、一つまたは複数の別個の重量要素をクラブヘッド構造のいくつかの部分に(例えば、重量受けレセプタクル内に)取り付けることにより加重領域を一体形成してクラブヘッド構造の残りとすることにより、鉛テープまたは他の加重接着材料を加えることにより、プラズマ溶射により、可動のおよび/または除去可能な重量を設けることにより、加重領域が設けられうる。また、加重領域は、本発明から逸脱することなく、クラブヘッドの内部構造または外部構造の一方または両方に設けられてもよい。
【0067】
本発明の実施例に係るウッドタイプのゴルフクラブヘッド構造の寸法および/または他の特徴は、本発明から逸脱することなく著しく変化しうる。さらに、ドライバ、フェアウェイウッド、ウッドタイプハイブリッドクラブ、チッピングクラブなど、任意の所望のタイプのウッドタイプゴルフクラブヘッド構造が設けられてもよい。例えばクラブが2番ウッド、3番ウッド、4番ウッド、5番ウッド、7番ウッド、9番ウッド、11番ウッド等として設計される場合には、ユーザの好みおよび/またはスイング特徴に適するように、所望の打ち上げ角度、飛距離、および/または、クラブに関する他の特徴を与えるように、本発明から逸脱することなく、任意の所望のロフト角、ヘッド重量、ライ角等が使用されてもよい。また、クラブおよびクラブヘッドの感触および特徴に対する変化および制御をさらに可能にするため、様々な異なるシャフト特性(剛性、屈曲点、キックポイントなど)が使用されてもよい。
【0068】
前述したように、玄武岩繊維強化材料を含む玄武岩材料を、ドライバ、フェアウェイウッド、ウッドタイプのハイブリッドクラブ、チッピングクラブなどを含む任意の所望のウッドタイプのゴルフクラブ構造において使用してもよい。いくつかのより具体的かつ非限定的な例として、例えば米国特許第6,406,381号、同第6,739,983号、同第6,758,763号、および同第6,881,159号、ならびに米国公開特許出願第2004/0034986号に記載されるクラブヘッド構造の一つまたは複数の部品としてのカーボン繊維材料の使用と同様に、玄武岩材料が使用されてもよい。これらの特許文献のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【0069】
C. シャフトまたは他の長尺管状構造の例
本発明の他の例示的局面はゴルフクラブシャフト部材(または他の管状部材、任意でテーパ状の管状部材)に関する。そのような部材は、本発明から逸脱することなく、例えば先行技術の繊維強化樹脂および複合物製造技術を利用する様式を含む任意の適切な様式で構築されうる。例えば、シャフトを、中実または中空の長尺管として作製してもよく、ここで、長尺管の少なくとも一部が玄武岩材料を含む。
【0070】
1つの局面において、図6に示すように、ゴルフクラブシャフト600は、長尺管部材602として構築されてもよく、これは任意でグリップ要素604と係合される。図6Aに示すように、長尺管部材602は、コア層606と、コア層606周囲の少なくとも第1の層608とを有してもよい。この構造例では、コア層606および第1の層608の少なくとも一方が玄武岩材料を含む。より具体的な例として、この構造602では、第1の層608が玄武岩材料を含む。
【0071】
図6bに示すように、長尺管部材602を形成するために複数の材料層を使用してもよい。長尺管602は、コア層610と、コア層610の少なくとも一部の周囲の第1の層612と、コア層610または第1の層612の少なくとも一部の周囲の第2の層614とを有してもよい。この構造例では、コア層610、第1の層612、および第2の層614のうちの少なくとも1つが玄武岩繊維を含む。
【0072】
更に別の例として、図6cに示すように、長尺管部材602は、玄武岩繊維を含む単一の中実長尺管であってもよい。あるいは、必要に応じて、図6cの管部材602は、玄武岩繊維含有材料から構築される中空管であってもよい。
【0073】
玄武岩材料は、任意の適切なまたは所望の形態で提供され使用されうる。例えば、玄武岩材料は、繊維、メッシュ、シート、ウェブ、織物、編組、編物、テープ、粗紡、プリプレグなどへと形成されてもよく、その後、図6〜6cに示すもののような中実または中空のテーパ状の管状構造を形成するために巻かれてもよい。あるいは、コアまたは前述の層(例えば、スチール、アルミニウム、チタン、または他の金属含有材料管)を玄武岩材料でコーティングすることにより、玄武岩材料の層を塗布してもよい。
【0074】
各層は、本発明から逸脱することなく、同じまたは異なってもよい。例えば、使用される玄武岩材料の量、使用される樹脂のタイプ、または使用される層構造のタイプ(例えば、繊維、メッシュ、シート、ウェブ、織物、編組、編物、テープ、粗紡、プリプレグなど)は、各層において同じまたは異なってもよい。また、異なる材料を別々の層(例えば、一つまたは複数の玄武岩材料層を有する一つまたは複数の金属層など)において使用してもよい。層は、管状構造の全長またはその一部を含みうる。
【0075】
繊維は、一方向または多方向に配置されうる。一般に、一方向の場合、繊維は、管の全長に沿って整列化されるか、あるいは全長に沿って傾斜されるが、本発明から逸脱することなく、他の配置も可能である。
【0076】
シャフトは、例えばチタン、スチール、ステンレススチール、アルミニウム、タングステン、ニッケル、銅、亜鉛、クロム、真鍮、青銅、マグネシウム、スズ、金、銀、これらの合金、または金属マトリクス複合体のうちの少なくとも1つを含む外側カバー層を、更に含んでもよい。そのような外側コーティングは当技術分野において公知である。
【0077】
III. 結論
本発明の実施例に係るゴルフクラブヘッドおよびシャフトは、セット、例えばウッド、アイアン、ハイブリッドタイプのゴルフクラブ、および/またはパターのうちの一本または複数を含むセットに組み込まれうる。より具体的な例として、本発明の局面は、ドライバおよび/または2本以上のフェアウェイウッド、ハイブリッドタイプのクラブ、0番アイアン、1番アイアン、2番アイアン、3番アイアン、4番アイアン、5番アイアン、6番アイアン、7番アイアン、8番アイアン、9番アイアン、10番アイアン、ピッチングウェッジ、ロブウェッジ、ギャップウェッジ、サンドウェッジ、パターなど、番号が増大するウッドおよび/またはアイアンゴルフクラブを有するクラブセットを提供するために使用されうる。本発明の少なくともいくつかの実施例により、ゴルファー、クラブ設計者、および/またはクラブ組立者は、プレーヤの固有の要求、スキル、またはプレイスタイルを満たすために各ゴルフクラブに対して重心位置を選択しかつ/または変更することができる。
【0078】
以上の説明から容易に明らかなように、本発明は、ゴルフクラブ構造内の多種多様な異なる場所に(例えば、ヘッド、打撃面、ホーゼル、シャフト、グリップ等の部品として)多種多様な潜在特性を有する玄武岩材料を含めるために使用されうる。玄武岩材料は、クラブヘッド外側、内側、その両方で使用されてもよく、かつ玄武岩材料は、例えば、目に見えてもよく、部分的に見えてもよく、充填されてもよく、部分的に充填されてもよく、隠れていてもよく、部分的に隠れていてもよい。
【0079】
また本発明の局面は、高い引張強度を必要としかつ脆弱であってはならない様々な他の物品における玄武岩の使用も含む。例には、釣竿、スキーのストック、編み針、クロケットの木槌、ラケット、野球用バット、ビリヤードキュー、工具ハンドルなどの物品等が含まれる。
【0080】
現在好ましい本発明の実施形態を含む具体例に関して本発明を説明してきたが、当業者は、前述のシステムおよび方法には多くの変動および置換が存在することを認識するであろう。したがって、本発明の趣旨および範囲は、添付の特許請求の範囲に記載されるように広義に解釈されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0081】
以上の概要および詳細な説明は、添付図面と併せて読むことでより良好に理解されるであろう。
【図1】グリップ、シャフトおよびヘッドを有する典型的なゴルフクラブを示す。
【図2】典型的なゴルフクラブヘッドを示す。
【図3】パタータイプのゴルフクラブを示す。
【図4】アイアンタイプのゴルフクラブヘッドを示す。
【図5】ウッドタイプのゴルフクラブヘッドを示す。
【図6】図6〜6cは、本発明に係る様々な潜在的製品における長尺管状構造の様々な特徴を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト部材とヘッド部材とを備えるゴルフクラブであって、シャフト部材およびヘッド部材のうちの少なくとも一方が玄武岩材料を含む、ゴルフクラブ。
【請求項2】
玄武岩材料が少なくとも玄武岩繊維を含む、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項3】
玄武岩材料が、グリッド、メッシュ、織部材、編組部材、または格子網織部材のうちの少なくとも1つを含む、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項4】
玄武岩材料が樹脂マトリクス中に存在する、請求項1記載のゴルフクラブ。
【請求項5】
樹脂が熱硬化性樹脂を含む、請求項4記載のゴルフクラブ。
【請求項6】
熱硬化性樹脂が、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、およびビニルエステル樹脂から選択される少なくとも1つである、請求項5記載のゴルフクラブ。
【請求項7】
樹脂が熱可塑性樹脂を含む、請求項4記載のゴルフクラブ。
【請求項8】
熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂、およびナイロン樹脂から選択される少なくとも1つである、請求項7記載のゴルフクラブ。
【請求項9】
玄武岩に対する樹脂の容積比率(ratio by volume)が1:1またはそれ以下である、請求項4記載のゴルフクラブ。
【請求項10】
長尺管部材を備えるゴルフクラブシャフトであって、長尺管部材が玄武岩材料を含む、ゴルフクラブシャフト。
【請求項11】
長尺管部材が、コアと、コアの少なくとも一部を取り囲む第1の層とを備え、コアおよび第1の層のうちの少なくとも一方が玄武岩材料を含む、請求項10記載のゴルフクラブシャフト。
【請求項12】
第1の層が玄武岩材料を含む、請求項11記載のゴルフクラブシャフト。
【請求項13】
長尺管部材が、コアと、コアの少なくとも一部を取り囲む第1の層と、コア、第1の層、またはその両方の少なくとも一部を取り囲む第2の層とを備え、コア、第1の層、および第2の層のうちの少なくとも1つが玄武岩材料を含む、請求項10記載のゴルフクラブシャフト。
【請求項14】
クラブヘッド本体部材を備えるゴルフクラブヘッドであって、クラブヘッド本体部材が玄武岩材料を含む、ゴルフクラブヘッド。
【請求項15】
玄武岩材料がクラブヘッド本体部材の主要部を形成する、請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項16】
クラブヘッド本体部材がパターヘッド構造を形成する、請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項17】
クラブヘッド本体部材がアイアンゴルフクラブヘッド構造を形成する、請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項18】
クラブヘッド本体部材がウッドゴルフクラブヘッド構造を形成する、請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項19】
クラブヘッド本体部材に係合されるボール打撃面を更に備える、請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項20】
ボール打撃面がクラブヘッド本体部材の玄武岩材料と一体に形成される、請求項19記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項21】
クラブヘッド本体部材が、玄武岩材料を含む第1の本体部材と、第1の本体部材に係合される第2の本体部材とを少なくとも含む、請求項14記載のゴルフクラブヘッド。
【請求項22】
玄武岩材料から少なくとも部分的に構築されるクラブヘッド本体部材;および
クラブヘッド本体部材に係合されるシャフト部材
を備える、ゴルフクラブ。
【請求項23】
クラブヘッド本体部材と一体に形成されるボール打撃面を更に備える、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項24】
シャフト部材に係合されるグリップ部材を更に備える、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項25】
玄武岩材料がクラブヘッド本体部材の主要部を形成する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項26】
クラブヘッド本体部材がパターヘッド構造を形成する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項27】
クラブヘッド本体部材がアイアンゴルフクラブ構造を形成する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項28】
クラブヘッド本体部材がウッドゴルフクラブヘッド構造を形成する、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項29】
クラブヘッド本体部材に係合される金属フェース部材を含むボール打撃面を更に備える、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項30】
クラブヘッド本体部材が、玄武岩材料を含む第1の本体部材と、第1の本体部材に係合される第2の本体部材とを少なくとも含む、請求項22記載のゴルフクラブ。
【請求項31】
クラブヘッド本体部材を少なくとも部分的に玄武岩材料から形成する工程;および
クラブヘッド本体部材上にボール打撃面を設ける工程
を含む、ゴルフクラブヘッドを形成する方法。
【請求項32】
クラブヘッド本体部材がパターヘッド構造として形成される、請求項31記載の方法。
【請求項33】
クラブヘッド本体部材がアイアンゴルフクラブヘッド構造として形成される、請求項31記載の方法。
【請求項34】
クラブヘッド本体部材の主要部が玄武岩材料から構築されるようにクラブヘッド本体部材が形成される、請求項31記載の方法。
【請求項35】
クラブヘッド本体部材がウッドゴルフクラブヘッド構造として形成される、請求項31記載の方法。
【請求項36】
ボール打撃面が、クラブヘッド本体部材に係合される金属フェース部材として設けられる、請求項31記載の方法。
【請求項37】
ボール打撃面がクラブヘッド本体部材と一体に形成される、請求項31記載の方法。
【請求項38】
クラブヘッド本体部材が、玄武岩材料を含む第1の本体部材と、第1の本体部材に係合される第2の本体部材とを少なくとも含むように形成される、請求項31記載の方法。
【請求項39】
クラブヘッド本体部材を少なくとも部分的に玄武岩材料から形成する工程;および
シャフト部材をクラブヘッド本体部材に係合させる工程
を含む、ゴルフクラブを形成する方法。
【請求項40】
クラブヘッド本体部材が、クラブヘッド本体部材と一体に形成されるボール打撃面を含むように形成される、請求項39記載の方法。
【請求項41】
クラブヘッド本体部材がパターヘッド構造として形成される、請求項39記載の方法。
【請求項42】
クラブヘッド本体部材がアイアンゴルフクラブ構造として形成される、請求項39記載の方法。
【請求項43】
クラブヘッド本体部材がウッドゴルフクラブヘッド構造として形成される、請求項39記載の方法。
【請求項44】
ボール打撃面をクラブヘッド本体部材に係合させる工程を更に含む、請求項39記載の方法。
【請求項45】
クラブヘッド本体部材が、玄武岩材料を含む第1の本体部材と、第1の本体部材に係合される第2の本体部材とを少なくとも含むように形成される、請求項39記載の方法。
【請求項46】
シャフト部材を少なくとも部分的に玄武岩材料から形成する工程;および
クラブヘッド本体部材をシャフト部材に係合させる工程
を含む、ゴルフクラブを形成する方法。
【請求項47】
シャフトが、少なくとも2つの層から形成される長尺管を備え、少なくとも一方の層が玄武岩材料を含む、請求項46記載の方法。
【請求項48】
シャフトが中空管から形成される、請求項46記載の方法。
【請求項49】
シャフトが中実管から形成される、請求項46記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図6a】
image rotate

【図6b】
image rotate

【図6c】
image rotate


【公表番号】特表2009−538181(P2009−538181A)
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−512010(P2009−512010)
【出願日】平成19年4月20日(2007.4.20)
【国際出願番号】PCT/US2007/009808
【国際公開番号】WO2007/139634
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】