説明

玉網

【課題】水抜け性を良好に保ちつつ、網部に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を抑制できる玉網を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る玉網は、線材20を編み込んで成る網部2を有する。網部2は、上側の開口部4と閉じられた底部6とを有する略有底筒状に形成され、線材30の編み込みにより形成される網目の開口面積は、開口部4側よりも底部側6の方が小さい。具体的に、網部2は、所定の開口面積を有する網目の配列から成る開口部側領域2aと、開口部側領域2aの網目よりも小さい開口面積を有する網目の配列から成る底部側領域2bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚を取り込む際に用いられる玉網に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、魚釣りで使用される玉網は、魚を取り込むための網部と、網部の開口部に沿って止着される枠部と、手で把持するために前記枠部から延びる柄部とを備えて成る。また、前記網部は、一般に、線材、例えば合成樹脂や木綿等の柔軟な糸を編み込むことにより、前記開口部と閉じられた底部とを有する略有底円筒状に形成される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平6−81258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記網部は、一般に、線材の編み込みにより形成される網目の大きさ(網目の開口面積)あるいは網目のピッチが、網部全体にわたって略同一である。そのため、網目が粗い(網目の開口面積が大きい)と、網部内に取り込んだ魚から釣針を外した際に、その釣針が網部に引っ掛かって絡む場合がある。特に、鮎の友釣りなどにおいては、鮎を網部内に取り込んで鮎から掛け針を外す際にその掛け針が網部に絡み易くなる。
【0005】
また、網部に釣針が絡み難く(引っ掛かり難く)するには、網部の網目のピッチを細かくすること、あるいは、編み込まれる線材の直径(例えば糸径)を太くして網目の大きさを小さくすることなどが考えられるが、その場合には、網部全体の水抜け(水の通り)が悪くなるという問題が生じる。
【0006】
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、水抜け性を良好に保ちつつ、網部に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を抑制できる玉網を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明は、線材を編み込んで成る網部を有する玉網であって、前記網部は、上側の開口部と閉じられた底部とを有する略有底筒状に形成され、線材の編み込みにより形成される網目の開口面積は、前記開口部側よりも前記底部側の方が小さいことを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、取り込まれる魚が収容される領域であって魚からの釣針の取り外し作業が行なわれる領域である網部の底部側において、その網目の開口面積を小さくしているため、底部側において網部に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を抑制できる。また、その一方で、網部の開口部側の網目の開口面積を底部側に比べて大きく設定している(網目の大きさを狭くしていない)ため、網部の水抜け性(水の抜け易さ、通り易さ)を良好に保つことができる。すなわち、網部全体として、水抜け性を良好に保ちつつ、網部に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を抑制できる。このような作用効果は、特に鮎の友釣りにおいて有益である。すなわち、鮎の友釣りでは、一般に、図7に示されるように、川に漬かって鮎釣りをする釣人100が、自分の腰のベルト102に玉網1の柄部10を差し込んで玉網1の網部2の下側半分程度を水中に浸した状態で、取り込んだ鮎を手で掴んで該鮎から掛け針を取り外す作業を行なうが、その際に、網目の開口面積が開口部側よりも底部側の方で小さく設定されていれば、流通する水の中で鮎を弱らせることなく取り込んで針を網に絡むことなく取り外す環境を網部(網部の底部側)内に作り出すことができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、水抜け性を良好に保ちつつ、網部に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を抑制できる玉網を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係る玉網の概略斜視図である。
【図2】図1の玉網の網部の網目構造(手編み)の一部を示す図である。
【図3】図1の玉網の網部の他の網目構造(機械編み)の一部を示す図である。
【図4】図1の網部を製造するための製造方法の一例を示す概略工程図である。
【図5】図1の網部を製造するための製造方法の他の例を示す概略工程図である。
【図6】網部の変形例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る玉網に取り込んだ魚(鮎)から釣人が釣針(掛け針)を外そうとしている状況を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明に係る玉網の実施形態について説明する。
図1には、本発明の好ましい実施形態に係る玉網1が示されている。図示のように、本実施形態に係る玉網1は、略有底筒状の形状を成す網部2と、この網部2の上側の開口部4に取付けられた略円形の枠部8と、支持部9を介してこの枠部8に取付けられた柄部10とを有する。なお、本実施形態の玉網1は例えば鮎釣用として形成してあり、枠部8は、木材、プラスチックあるいは金属等の好適な材料により例えば30〜40cm程度の枠径を持つ略円形状に形成してある。また、釣り人が手に持ち或いはベルト等に引掛けて携行するのに好適な柄部10は、木材、プラスチックあるいは金属等の好適な材料により、操作し易い長さ及び太さを持つ所要形状に形成してある。
【0012】
網部2は、所定の線材30、例えばナイロンモノフィラメント等の適宜の合成樹脂製の糸を編み込むことにより形成され、略筒状の周側面部7と、周側面部7の下端から例えばすり鉢状に閉じられる或いは円形の閉塞底面として形成される底部6とを有する。そして、網部2は、このような線材30の編み込みにより、網部2の周方向に網目が配列された網目構造を成す。
【0013】
網部2の具体的な網目構造が図2に示されている(この図は、手編みによる網目構造を示している)。図示のように、網部2は、該網部2の周方向(図2に矢印Dで示される方向)に網目20が配列された網目構造を成す。具体的には、網部2は、周方向Dに向かって網目20が一列に配列されて成る網目列R(R1,R2,R3・・・)が、開口部4に隣接するその上端から底部6へ至る下端へ向けて上下に複数段に配列されて構成される。そして、各網目20は、格子状に編み込まれた線材30がその交差部31で結束されることにより、線材30の4つの辺によって画定される略菱形状の開口部として形成されている。なお、網部2の編み込み形態は任意であり、また、網目20の形状も菱形にかかわらず任意の形状に設定することができる。
【0014】
また、網部2は、網目20の大きさ及び数に関して異なる2つ以上の領域を上下にわたって連続的に或いは段階的に有する。具体的に、本実施形態では、網部2は、網目20の数が底部6側よりも少なく且つ網目20が粗い上側の開口部側領域2aと、網目20の数が開口部4側よりも多く且つ網目20が細かい下側の底部側領域2bとを有する。また、開口部側領域2aと底部側領域2bとの移行部分では、上側から下側へ向かって網目20の数が連続的(漸次的)に多くなってもよく(網目20が連続的に細かくなってもよく)或いは段階的に多くなってもよい(網目20が段階的に細かくなってもよい)。特に本実施形態では、開口部側領域2aと底部側領域2bとの移行部で一部の交差部31aから3本の線材30を延ばすことにより、それより下側の網目列の網目20の個数を増やし且つ網目20の開口面積を小さくしている。すなわち、開口部側領域2aの網目列R1は、各交差部31から2本の線材30が延びているが、開口部側領域2aと底部側領域2bとの移行部分で一部の交差部31aから3本の線材30を延ばすことにより、それよりも下側の底部側領域2bの網目列R2の網目20の数を増やすとともに、該網目列R2の網目20の開口面積A’を開口部側領域2aの網目列R1の網目20の開口面積Aよりも小さくしている。また、本実施形態では、更に、底部側領域2b内で段階的に網目数を増やしている。図2では、網目列R2の下側に更に網目数の多い(網目の開口面積A”が網目列R2の網目20の開口面積A’よりも小さい)網目列R3を形成するために、所定の網目列R2の一部の交差部31aから3本の線材30を更に延ばしている。
【0015】
このような網目構造により、本実施形態では、網目20の開口面積が、開口部4側よりも底部6側の方が小さくなるように設定され、底部6側の網目20を画定する線材30の辺の長さYが、開口部4側の網目20を画定する線材30の対応する辺の長さXよりも短く設定される(1つの網目20を画定する各辺の長さが略同じである場合には、底部6側の網目20を画定する線材30の4辺の長さYが開口部4側の網目20を画定する線材30の4辺の長さXよりも短く設定され、一方、1つの網目20を画定する各辺の長さが異なる場合には、底部6側の網目20を画定する線材30の辺の長さYが開口部4側の同じ形状の網目20を画定する線材30の対応する辺の長さXよりも短い)とともに、底部6側の網目列R2(R3)の網目のピッチ(交差部31間の距離)P2が、開口部4側の網目列R1の網目のピッチ(交差部31間の距離)P1よりも小さく設定される。
【0016】
なお、本実施形態では、網部2に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を底部側領域2bで十分に抑制し且つ開口部側領域2aで良好な水抜け性を確保するため、線材30の径が例えば0.15〜0.3mmに設定されるとともに、開口部側領域2aの網目20の開口面積Aが1.8〜2.3mm2、底部側領域2bの網目20の開口面積A’が0.5〜0.7mm2(開口面積A”=0.2〜0.4mm2)、また、開口部側領域2aの1つの網目20の互いに略同一の各辺の長さXが0.9〜1.5mm、底部側領域2bの網目20の互いに略同一の各辺の長さYが0.5〜0.8mmに設定される。また、底部6側の網目列R2(R3)の網目のピッチP2が0.4〜0.8mm、開口部4側の網目列R1の網目のピッチP1が0.9〜1.5mmに設定される。
【0017】
図3には、網部2の網目構造の他の例が示されている(この図は、機械編みによる網目構造を示している)。図示のように、この網目構造においても、網部2は、周方向Dに向かって網目が一列に配列されて成る網目列R(R1,R2・・・)が、開口部4に隣接するその上端から底部6へ至る下端へ向けて上下に複数段に配列されて構成される。そして、この場合、各網目列は、上側線材30Aと下側線材30Bとから構成され、上側線材30Aが周方向に沿ってジグサグに湾曲されることにより複数のループ42Aが形成されるとともに、下側線材30Bも同様に周方向に沿ってジグザグに湾曲されることにより複数のループ42Bが形成される。そして、上側線材30Aの各ループ42Aに下側線材30Bのループ42Bを玉網1の内側から挿通することにより上側線材30Aと下側線材30Bとが連結される。
【0018】
また、下側線材30Bが下方の網目列を形成する上側線材30Aとなり、この上側線材30Aの各ループ42Aに前述と同様にして更に下側線材のループが玉網1の内側から挿通される。このようにして、網部2の上端部から下端部にかけて順次繰り返して編まれることにより、図3に示されるような複数段の網目列構造が形成される。そして、各網目列R(R1,R2・・・)の上側線材30Aと下側線材30Bとの間には、上側線材30Aによる複数のループ42Aと、各ループ42A同士間に形成された複数の略矩形状の隙間44とが交互に周方向に沿って並ぶことになり、したがって、これらループ42Aおよび隙間44が略矩形状の網目(開口)20を構成することになる。
【0019】
また、図3に示される網部2も、先の図2の構造と同様、網目20の大きさ及び数に関して異なる2つ以上の領域を上下にわたって連続的に或いは段階的に有する。具体的に、網部2は、網目20の数が底部6側よりも少なく且つ網目20が粗い上側の開口部側領域2aと、網目20の数が開口部4側よりも少なく且つ網目20が細かい下側の底部側領域2bとを有する。また、開口部側領域2aと底部側領域2bとの移行部分では、上側から下側へ向かって網目20の数が連続的(漸次的)に多くなってもよく(網目20が連続的に細かくなってもよく)或いは段階的に多くなってもよい(網目20が段階的に細かくなってもよい)。特に図3の網部2では、開口部側領域2aと底部側領域2bとの移行部に相当する網目列で、ループ42A間で直線的に延びるべき一部または全ての上側線材30’を下側にループ状に引き寄せて新たなループ52Aを形成し、このループ52A内に下側線材を玉網1の内側から新たなループ52Bを形成するようにループ状に挿通させることにより、それより下側の網目列の網目20の個数を増やし且つ網目20の開口面積を小さくしている。
【0020】
そして、このような網目構造により、この図3の網部2では、網目20の開口面積が、開口部4側よりも底部6側の方が小さくなるように設定され、底部6側の網目20を画定する線材30の辺の長さYが、開口部4側の網目20を画定する線材30の対応する辺の長さXよりも短く設定される(1つの網目20を画定する各辺の長さが略同じである場合には、底部6側の網目20を画定する線材30の4辺の長さYが開口部4側の網目20を画定する線材30の4辺の長さXよりも短く設定され、一方、1つの網目20を画定する各辺の長さが異なる場合には、底部6側の網目20を画定する線材30の辺の長さYが開口部4側の同じ形状の網目20を画定する線材30の対応する辺の長さXよりも短い)とともに、底部6側の網目列R2の網目のピッチ(ループ42Bの左側端(右側端)とループ52Bの左側端(右側端)との間の距離(互いに隣接する一対の網目組の周方向に沿う長さ))P2が、開口部4側の網目列R1の網目のピッチ(ループ42Aとそれに隣接する隙間44とから成る網目組の周方向に沿う長さ)P1よりも小さく設定される。
【0021】
なお、図2および図3のいずれの網目構造においても、底部側領域2bは、網部2の全深さHの半分以下の深さから底部6にわたって形成され(網部2における底部側領域2bの占有率は50%以下である)、より好ましく底部6から全深さHの1/3の範囲内にわたって形成される。
【0022】
図4には、上記構成の網部2の製造方法が示されている。図示のように、網部2は、底部側領域2bで網目20の数が開口部側領域2aよりも多くなるように線材30を図2または図3に示されるような編み形態で編み込んだ後、その編み込み構造体50を金型52に装着して加熱収縮させることにより癖付けされた筒状の形状が形成される。以下、これについて具体的に説明する。
【0023】
底部側領域2bで網目20の数が開口部側領域2aよりも多くなるように線材30を図2または図3に示されるような編み形態で編み込んで成る編み込み構造体50は、開口部側領域2aと底部側領域2bとで網目20のピッチを特に変化させなければ、図4の(a)に示されるように底部6側の径が開口部4側よりも大きい形態を成す。このような異形の編み込み構造体50は、次の加熱工程で、その開口部4側から略円柱状の金型52の外周に被嵌装着される(図4の(b)参照)。なお、この場合、金型52の側面の外径は、製造されるべき網部2の周側面部7の外径とほぼ一致している(編み込み構造体50の底部6が位置される金型先端部位の外径が金型側面の外径よりも若干小さく形成されていてもよい)。
【0024】
続いて、図4の(c)に示されるように編み込み構造体50を金型52の外周に被嵌装着した状態で、金型52を乾燥炉内に入れることにより金型52と編み込み構造体50とを加熱させて、編み込み構造体50を形成する線材30を熱収縮させ、編み込み構造体50を金型形状に成形する。これにより、編み込み構造体50の収縮した底部6側の網目のピッチが開口部4側よりも狭くなり、図4の(d)に示されるように金型52から成形体を抜き去ることにより、図2または図3に示されるような網目構造の網部2が得られる。
【0025】
図5には、網部を製造するための他の製造方法の例が示されている。この製造方法では、網部全体にわたって網目数が同じ筒状の編み込み構造体60が用意される(図5の(a)参照)。そして、この編み込み構造60は、その開口部4側から先細り形状の金型62の外周に被嵌装着される(図5の(b)参照)。この場合、金型62は、筒状の側面部62aと、円錐台状の先細り先端部62bとから成る。そして、図5の(b)に示されるように編み込み構造体60を金型62の外周に被嵌装着した状態で、金型62を乾燥炉内に入れることにより金型62と編み込み構造体60とを加熱させて、編み込み構造体60を形成する線材30を熱収縮させ、編み込み構造体60を金型形状に成形する。これにより、編み込み構造体60の底部6側が金型62の先細り先端部62bに対応して先細り形状となり、収縮した底部6側の網目のピッチが開口部4側よりも狭くなる。その後、図5の(c)に示されるように金型62から成形体を抜き去ることにより、底部側領域2bの網目のピッチが開口部側領域2aの網目のピッチよりも小さい(網目の数は全体にわたって同じである)網目構造の先細り形状の網部2Bが得られる。
【0026】
以上説明したように、本実施形態の玉網1によれば、取り込まれる魚が収容される領域であって魚からの釣針の取り外し作業が行なわれる領域である網部2の底部6側において、その網目20の開口面積を小さくしているため、網部2に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を抑制できる。また、その一方で、網部2の開口部側の網目20の開口面積を底部6側に比べて大きく設定している(網目20の大きさを狭くしていない)ため、網部20の水抜け性(水の抜け易さ、通り易さ)を良好に保つことができる。すなわち、網部2全体として、水抜け性を良好に保ちつつ、網部に対する釣針の絡み(引っ掛かり)を抑制できる。
【0027】
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、本発明は、前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態では、網部2が線材を編み込むことにより形成されているが、図6に示されるように樹脂から形成される筒体(樹脂成形体)に多数の開口20’,20”,20”’を設けることにより網部2Bを構成してもよい。この場合、網部2Bの開口(網目)20’,20”,20”’の大きさ(開口面積)は、開口部4側から底部6側へ向けて次第に減少されるとともに、開口20’,20”,20”’の数が開口部4側から底部6側へ向けて次第に増大される。
【符号の説明】
【0028】
1 玉網
2 網部
2a 開口部側領域
2b 底部側領域
4 開口部
6 底部
30 線材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
線材を編み込んで成る網部を有する玉網であって、
前記網部は、上側の開口部と閉じられた底部とを有する略有底筒状に形成され、
線材の編み込みにより形成される網目の開口面積は、前記開口部側よりも前記底部側の方が小さいことを特徴とする玉網。
【請求項2】
前記網部は、所定の開口面積を有する網目の配列から成る開口部側領域と、該開口部側領域の網目よりも小さい開口面積を有する網目の配列から成る底部側領域とを有することを特徴とする請求項1に記載の玉網。
【請求項3】
前記底部側の網目を画定する線材の辺の長さは、前記開口部側の網目を画定する線材の対応する辺の長さよりも短いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の玉網。
【請求項4】
前記網部は、該網部の周方向に網目が配列されて成り、
前記周方向における網目のピッチは、前記開口部側よりも前記底部側の方が小さいことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の玉網。
【請求項5】
前記網部は、該網部の周方向に網目が配列されて成り、
前記底部側の前記周方向の一列の網目の数は、前記開口部側の前記周方向の一列の網目の数よりも多いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の玉網。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−250703(P2011−250703A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−124859(P2010−124859)
【出願日】平成22年5月31日(2010.5.31)
【出願人】(000002495)グローブライド株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】