説明

珪藻土粒の微生物活性化剤としての機能を活用した堆肥化装置。

【課題】生ごみ堆肥化装置の運転時に、悪臭の発生を抑制し、堆肥化時間を短縮でき、砂漠や乾燥地の緑化にも使用できる保水性の良好な堆肥の製造方法を提供する。
【解決手段】生ごみに珪藻土粒を添加し、均一に混合することにより、嫌気性菌の増殖を抑制し、好気性菌を活性化して堆肥化処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
これまで珪藻土粒は水処理装置の濾過剤として使われてきたが、生ごみ処理時の好気生菌の増殖剤としての機能に注目した結果前項の〔特許請求項1〕で述べた三点のメリットが期待できることとなった。
【背景技術】
【0002】
珪藻土粒にはミクロン単位の穴が連続的に内部を走っているのでその穴に一旦取り入れられた水と空気は長時間かかってゆっくりと外部に輩出されるため、好気性菌の増殖に寄与するのではないかと考えた。又この事実は実験に拠り実証された。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
−堆肥化のスピードアップを図りたい。
−堆肥化時に出る悪臭を抑えたい。
−出来た堆肥に保水性最高の珪藻土粒の性能を栽培に生かしたい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
生ごみの固形物の含量にも拠るが、乾燥地での土壌改良剤として使うには最終製品の堆肥に珪藻土粒が重量換算5−10%含まれるような添加量が望ましい。
【発明の効果】
【0005】
上記〔0004〕の珪藻土粒の添加量で〔0003〕の課題は解決される予定。事情によっては重量換算10%より多少多めに添加することもありうる。但しこの場合最終堆肥製品が従来品より高く販売できましょう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
珪藻土粒を多く添加すればそれだけ〔0003〕の課題は解決しやすくなるが生ごみの成分にもよるので5−10%の範囲でどの程度がベストかケースバイケースで予めテストしておく必要がありましょう。
【実施例】
【0007】
実験室規模では上記〔0003〕の効果は何度も実証されてるので問題はないと思う。
又微生物の活性化の効果についてもこれまで多方面で実証されているので問題はないと思う。
【産業上の利用可能性】
【0008】
〔0003〕の効果が現実であれば,高価につく脱臭装置が不要になるので、これを活用した堆肥化装置は原価が安く出来るので従来の装置に簡単に取って代わる事になりましょう。又海外での砂漠緑化(例:エジプト)の日本からのODAプロジェクトの有力案件となりましょう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生ごみを堆肥化する際に予め適当量の珪藻土粒を添加、均一に混合しておく。
その結果珪藻土粒の好気性菌の活性化作用に拠り次の三点のメリットが期待できる。
−生ごみからの堆肥化の時間が大幅に短縮できる。
−珪藻土粒にはミクロン単位の孔が連続的に内部を走っているので、その穴に入った空 気は長時間内部に溜まり徐徐に外部に輩出されることに拠り、好気性菌の活性化に役 立つ。その分嫌気性菌の増殖を抑えることになる。従って、臭いは従来のアンモニア 、メタンの悪臭に代わり、フルーツの臭いとなり、その結果従来の脱臭装置が不要と なる。この事実は小規模な生ごみ堆肥化装置で簡単に実証されている。
−最大のメッリットは出来た堆肥のなかに乾燥地でのベストな保水剤が5−10%が含 まれていること。
珪藻土粒は従来砂漠、乾燥地での保水剤として使われてきたゼオライト、パーライト と比較して約倍の保水性があります。従って珪藻土粒を含んだ最終製品である堆肥は 砂漠、乾燥地での緑化の決め手になるものと期待されます。

【公開番号】特開2010−42973(P2010−42973A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−233990(P2008−233990)
【出願日】平成20年8月18日(2008.8.18)
【出願人】(508126103)
【Fターム(参考)】