説明

現金収納カセット

【課題】低コスト化、軽量化および省スペース化が図れる現金収納カセットの提供。
【解決手段】現金を収納するカセット本体12と、カセット本体12の開口部13を開閉するシャッタ14と、カセット本体12に設けられてモータ41の駆動力で正逆回転する回転部材48と、カセット本体12とシャッタ14と回転部材48とに係合し回転部材48の一方向の回転で一方向に揺動してシャッタ14を開作動させ、回転部材48の逆方向の回転で逆方向に揺動してシャッタ14を閉作動させるリンクアーム54とを有し、シャッタ14が閉位置にあるとき、リンクアーム54の前記一方向の揺動による回転部材48への入力方向が回転部材48を前記逆方向に回転させる向きとなっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現金の運搬等に用いられる現金収納カセットに関する。
【背景技術】
【0002】
現金収納カセットには、シャッタを開閉する開閉機構に加えて、シャッタを閉位置でロックするロック機構が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平5−25020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シャッタを開閉する開閉機構に加えて、シャッタを閉位置でロックするロック機構を設ける構成であると、部品点数が多くなり、コスト増、重量増および専有スペース増となってしまう。
【0005】
したがって、本発明は、低コスト化、軽量化および省スペース化が図れる現金収納カセットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、現金を収納するカセット本体と、該カセット本体の開口部を開閉するシャッタと、前記カセット本体に設けられてモータの駆動力で正逆回転する回転部材と、前記カセット本体と前記シャッタと前記回転部材とに係合し前記回転部材の一方向の回転で一方向に揺動して前記シャッタを開作動させ、前記回転部材の逆方向の回転で逆方向に揺動して前記シャッタを閉作動させるリンクアームとを有し、前記シャッタが閉位置にあるとき、前記リンクアームの前記一方向の揺動による前記回転部材への入力方向が該回転部材を前記逆方向に回転させる向きであることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記シャッタが閉位置にあるとき、前記リンクアームの前記カセット本体への係合位置と前記回転部材の回転中心とを結んだ線と、前記リンクアームの前記回転部材への係合位置と前記回転部材の回転中心とを結んだ線とのなす角度が90度未満であることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記モータが前記カセット本体に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、外部の前記モータで前記回転部材が駆動されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、モータの駆動力で回転部材を一方向に回転させると、リンクアームが一方向に揺動してシャッタを開作動させることになり、モータの駆動力で回転部材を逆方向に回転させると、リンクアームが逆方向に揺動してシャッタを閉作動させることになる。そして、シャッタが閉位置にあるとき、直接シャッタを開方向に移動させようとすると、リンクアームが一方向に揺動しようとすることになるが、このときのリンクアームによる回転部材への入力方向が、回転部材を、シャッタを閉作動させる方向である逆方向に回転させる向きとなっているため、回転部材は一方向に回転することができず、よって、シャッタの開作動が規制されることになる。このように、シャッタを開閉するための回転部材およびリンクアームを用いて閉位置にあるシャッタをロックするため、低コスト化、軽量化および省スペース化が図れる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、シャッタが閉位置にあるとき、リンクアームのカセット本体への係合位置と回転部材の回転中心とを結んだ線と、リンクアームの回転部材への係合位置と回転部材の回転中心とを結んだ線とのなす角度を90度未満とすることで、リンクアームの一方向の揺動による回転部材への入力方向を、回転部材を逆方向に回転させる向きとすることになるため、閉位置にあるシャッタをロックすることが簡単にできる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、モータがカセット本体に設けられているため、モータを容易に覆って外部から接触不可に構成できる。よって、モータを手動で回転させることによるシャッタの不正な開作動を容易に防止することができる。
【0013】
請求項4に係る発明によれば、外部のモータで回転部材が駆動されるため、軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る現金収納カセットを示すもので、シャッタが閉状態にある側断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る現金収納カセットを示す平断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る現金収納カセットを示すもので、シャッタが開状態にある側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施形態に係る現金収納カセットを図面を参照して以下に説明する。
【0016】
本実施形態に係る現金収納カセットは、現金である紙幣を内部に収納するもので、図示略の貨幣入出金機等の貨幣処理機に装填されて、貨幣処理機に機外から入金された紙幣を収納したり、貨幣処理機で機外へ出金する紙幣を収納したりするものである。この現金収納カセットは、貨幣処理機に対し着脱可能となっている。
【0017】
図1に示すように、現金収納カセット11は、上下方向に長い略直方体形状をなして紙幣を収納するカセット本体12と、カセット本体12の上部に形成された開口部13を開閉するシャッタ14とを有している。
【0018】
カセット本体12は、図2に示すように、矩形枠状の外壁部20と、外壁部20の内側に配置された平面視コ字状の内壁部21とを有している。内壁部21の内側が紙幣を収納する収納空間22となっており、内壁部21と外壁部20との間は、前部空間23と、両側の側部空間24とを有する平面視コ字状の機構配置空間25となっている。
【0019】
カセット本体12の上部の開口部13は、収納空間22を内外に連通させるものであり、よって、収納空間22に収納された紙幣が開口部13を介して取り出されたり、紙幣が開口部13を介して収納空間22に収納されたりする。図示は略すが、収納空間22内には、紙幣を載置させる昇降可能な載置板および載置板との間で紙幣を挟持する上下に揺動する挟持部等が設けられている。
【0020】
図1に示すように、カセット本体12の開口部13の両側には、一対のガイド通路30(図1は側面図であるため一方のみ図示)が形成されている。一対のガイド通路30は、それぞれが、開口部13の側方で水平に延在する水平延在部31と、水平延在部31の一端から下方に湾曲する湾曲部32と、湾曲部32の水平延在部31とは反対側から下方に延在する上下延在部33とを有している。
【0021】
シャッタ14は、一の水平軸回りにのみ変形可能な蛇腹構造の合成樹脂製のもので、この一の水平軸方向の両端の縁部において一対のガイド通路30に支持され、よって、シャッタ14は一対のガイド通路30に沿ってスライドする。シャッタ14は、図1に示すように、ガイド通路30内の最も水平延在部31側に配置されると水平延在部31および湾曲部32に配置されて、開口部13を閉塞することになり、図3に示すように、最も上下延在部33側に配置されると湾曲部32および上下延在部33に配置されて、開口部13を開放することになる。
【0022】
シャッタ14の閉側の一端部(図1の左端部)には、機構配置空間25内において下方に突出する一対の突出部37が形成されており、一対の突出部37には、上下に長い一対の長穴38が形成されている。
【0023】
カセット本体12の機構配置空間25の前部空間23内には、ガイド通路30の上下延在部33の下部に近接して、一つの電動のシャッタ開閉モータ(モータ)41が位置固定で設けられており、このシャッタ開閉モータ41に近接して、支持軸42が位置固定で回転可能に設けられている。支持軸42の両端には、図2に示すように、一対の中間ギア43が固定されている。シャッタ開閉モータ41の駆動軸45には駆動ギア46が固定されており、この駆動ギア46が一方の中間ギア43に噛み合っている。機構配置空間25の両側の側部空間24内には、両側の中間ギア43にそれぞれ噛み合う一対の円板状のリンクギア(回転部材)48が個別の支持軸49を介して内壁部21に位置固定で回転可能に設けられている。一対のリンクギア48は、シャッタ開閉モータ41の駆動力で同期して正逆回転する。そして、一対のリンクギア48には、外周側に係合ピン51が互いの位相を合わせて取り付けられている。なお、シャッタ開閉モータ41は、通常時に外部から触れられることがないように外壁部20で覆われている。
【0024】
加えて、機構配置空間25の両側の側部空間24内には、各リンクギア48の支持軸49よりも下方の位置固定の個別の支持軸53を介して一対の板状のリンクアーム54が設けられている。一対のリンクアーム54は、支持軸53に回転可能に支持されて支持軸53から上方に延びる下部延在部55と、下部延在部55の上端からシャッタ14の閉側に突出する中間延在部56と、中間延在部56の下部延在部55とは反対側から上方に延びる上部延在部57とを有している。
【0025】
各リンクアーム54の上端部には、係合ピン59が位置固定で取り付けられており、各係合ピン59がシャッタ14の長穴38に長穴38の範囲内でスライド可能となるようにそれぞれ係合されている。各リンクアーム54の上部延在部57には上下に延在する直線状のガイド溝60が形成されており、ガイド溝60には、リンクギア48の係合ピン51がこのガイド溝60の範囲内でスライド可能となるように係合されている。よって、一対のリンクアーム54は、カセット本体12とシャッタ14とリンクギア48とに係合している。
【0026】
シャッタ開閉モータ41は、現金収納カセット11が図示略の貨幣処理機に装填されることで貨幣処理機から給電されることになる。例えば、シャッタ14が、図1に示すように閉位置にある状態から、シャッタ開閉モータ41がリンクギア48を支持軸49を中心に一方向(図1の時計回り方向:以下開方向)に回転させると、中間ギア43を介してリンクギア48が回転し、リンクギア48の係合ピン51がリンクアーム54のガイド溝60内で移動しながら一方向(図1の右方向)に移動してリンクアーム54を支持軸53を中心に一方向(図1の時計回り方向:以下開方向)に揺動させることになる。その結果、リンクアーム54の上端部の係合ピン59がシャッタ14の長穴38内で移動しながら一方向(図1の右方向)に移動してシャッタ14をガイド通路30に沿って図1から図3に示すように開作動させることになる。
【0027】
また、シャッタ14が、図3に示すように、開位置にある状態から、シャッタ開閉モータ41がリンクギア48を支持軸49を中心に逆方向(図3の反時計回り方向:以下閉方向)に回転させると、中間ギア43を介してリンクギア48が回転し、リンクギア48の係合ピン51がリンクアーム54のガイド溝60内で移動しながら逆方向(図3の左方向)に移動してリンクアーム54を支持軸53を中心に逆方向(図3の反時計回り方向:以下閉方向)に揺動させることになり、その結果、リンクアーム54の上端部の係合ピン59がシャッタ14の長穴38内で移動しながら逆方向(図3の左方向)に移動してシャッタ14をガイド通路30に沿って閉作動させることになる。
【0028】
機構配置空間25の両側の側部空間24内には、図1に示すようにシャッタ14が開口部13を全閉する閉位置にあるときに、リンクアーム54の上部に当接する閉位置ストッパ63と、図3に示すようにシャッタ14が開口部13を全開する開位置にあるときに、リンクアーム54の上部に当接する開位置ストッパ64とが位置固定で設けられている。
【0029】
一側のリンクアーム54の上部には揺動方向の両側に突出する被検知部材66が固定されており、機構配置空間25のこのリンクアーム54が配置される側部空間24内には、このリンクアーム54が図1に示すように閉位置ストッパ63に当接する位置にあるときに、被検知部材66の閉側の突出部67を検知する閉位置センサ68と、このリンクアーム54が図3に示すように開位置ストッパ64に当接する位置にあるときに、被検知部材66の開側の突出部69を検知する開位置センサ70とが位置固定で設けられている。よって、閉位置センサ68が被検知部材66を検知すると、シャッタ14が閉位置に位置することを検知することになり、開位置センサ70が被検知部材66を検知すると、シャッタ14が開位置に位置することを検知することになる。そして、図示略の貨幣処理機の制御部は、シャッタ開閉モータ41への給電を、これら閉位置センサ68および開位置センサ70の検知信号に基づいて制御してシャッタ14を開閉する。
【0030】
そして、本実施形態においては、図1に示すように、シャッタ14が閉位置にあるとき、リンクアーム54の開方向(一方向)の揺動によるリンクギア48への入力方向がリンクギア48を閉方向(逆方向)に回転させる向きとなっている。具体的には、シャッタ14が閉位置にあるとき、リンクアーム54のカセット本体12への係合位置である支持軸53の中心と、リンクギア48の回転中心である支持軸49の中心とを結んだ線と、リンクアーム54のリンクギア48への係合位置である係合ピン51の中心と、リンクギア48の回転中心である支持軸49の中心とを結んだ線とのなす角度が鋭角つまり90度未満となるように設定されている。
【0031】
また、本実施形態においては、リンクギア48がシャッタ開閉モータ41の駆動ギア46に対して十分に大きなギア比となっており、シャッタ開閉モータ41には内部ギア比が高く駆動軸45を回すのに大きな力を必要とするものが用いられている。
【0032】
以上の構成の現金収納カセット11が図示略の貨幣処理機の所定の装填位置に装填されると、貨幣処理機の制御部が、センサにより現金収納カセット11の貨幣処理機の装填位置への装填を確認し、その結果、シャッタ開閉モータ41を所定の一方向に回転させることになる。すると、リンクギア48が支持軸49を中心に開方向に回転し、リンクギア48の係合ピン51がリンクアーム54のガイド溝60内で移動しながらシャッタ14の開側に移動してリンクアーム54を支持軸53を中心に開方向に揺動させることになり、リンクアーム54の係合ピン59がシャッタ14の長穴38内で移動しながらシャッタ14の開側に移動してシャッタ14をガイド通路30に沿って開作動させることになる。そして、開位置センサ70がリンクアーム54の被検知部材66の開側の突出部69を検知すると、貨幣処理機の制御部は、シャッタ開閉モータ41を停止させる。これにより、現金収納カセット11は、シャッタ14が開かれ、開口部13を介して貨幣処理機に対する紙幣のやり取りが可能な状態となる。
【0033】
他方、現金収納カセット11を取り出す操作が貨幣処理機に入力されると、貨幣処理機の制御部は、シャッタ開閉モータ41を上記とは逆方向に回転させることになり、その結果、リンクギア48が支持軸49を中心に閉方向に回転し、リンクギア48の係合ピン51がリンクアーム54のガイド溝60内で移動しながらシャッタ14の閉側に移動してリンクアーム54を支持軸53を中心に閉方向に揺動させることになり、リンクアーム54の係合ピン59がシャッタ14の長穴38内で移動しながらシャッタ14の閉側に移動してシャッタ14をガイド通路30に沿って閉作動させることになる。そして、閉位置センサ68がリンクアーム54の被検知部材66の閉側の突出部67を検知すると、貨幣処理機の制御部は、シャッタ開閉モータ41を停止させる。これにより、現金収納カセット11は、シャッタ14が閉じられ、開口部13を介しての紙幣のやり取りが不可な状態となる。
【0034】
そして、このようにシャッタ14が閉位置にあるとき、直接シャッタ14を開方向に移動させようとすると、シャッタ14に係合ピン59で係合するリンクアーム54が開方向に揺動しようとすることになるが、このときのリンクアーム54によるリンクギア48への入力方向が、リンクギア48を、シャッタ14を閉方向に回転させる向きとなっているため、リンクギア48は開方向に回転することができず、よって、シャッタ14の開作動が規制されることになる。このように、シャッタ14を開閉するための機構を構成するリンクギア48およびリンクアーム54を用いて閉位置にあるシャッタ14をロックするため、低コスト化、軽量化および省スペース化が図れる。
【0035】
また、シャッタ14が閉位置にあるとき、リンクアーム54のカセット本体12への係合位置とリンクギア48の回転中心とを結んだ線と、リンクアーム54のリンクギア48への係合位置とリンクギア48の回転中心とを結んだ線とのなす角度を90度未満とすることで、リンクアーム54とリンクギア48とを係合する係合ピン51がリンク死点の位置となり、リンクアーム54の開方向の揺動によるリンクギア48への入力方向を、リンクギア48を閉方向に回転させる向きとすることになるため、閉位置にあるシャッタ14をロックすることが簡単にできる。
【0036】
また、シャッタ開閉モータ41がカセット本体12に設けられているため、シャッタ開閉モータ41を容易に覆って外部から接触不可に構成できる。よって、シャッタ開閉モータ41を手動で回転させることによるシャッタ14の不正な開作動を容易に防止することができる。
【0037】
また、リンクギア48がシャッタ開閉モータ41の駆動ギア46に対して十分に大きなギア比となっており、シャッタ開閉モータ41には内部ギア比が高く駆動軸45を回すのに大きな力を必要とするものが用いられているため、運搬中の振動や衝撃等で仮にリンクギア48へ開方向の力が加わることがあっても、リンクギア48の回転自体をシャッタ開閉モータ41で規制することができ、リンクギア48とリンクアーム54との上記関係を維持することができる。
【0038】
なお、シャッタ開閉モータ41を現金収納カセット11に設けずに、現金収納カセット11の装填先である貨幣処理機に設けることも可能である。この場合、現金収納カセット11を貨幣処理機の所定の装填位置に装填すると、貨幣処理機に設けられたシャッタ開閉モータ41の駆動ギア46が、現金収納カセット11に設けられた中間ギア43あるいは中間ギア43に繋がる駆動伝達系のギアに噛み合うことになる。つまり、外部のシャッタ開閉モータ41でリンクギア48が駆動される。このように構成すれば、軽量化が図れる。
【0039】
以上においては、現金として紙幣を収納するものを例にとり説明したが、硬貨を収納するものについても適用可能である。
【符号の説明】
【0040】
11 現金収納カセット
12 カセット本体
13 開口部
14 シャッタ
41 シャッタ開閉モータ(モータ)
48 リンクギア(回転部材)
54 リンクアーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現金を収納するカセット本体と、
該カセット本体の開口部を開閉するシャッタと、
前記カセット本体に設けられてモータの駆動力で正逆回転する回転部材と、
前記カセット本体と前記シャッタと前記回転部材とに係合し前記回転部材の一方向の回転で一方向に揺動して前記シャッタを開作動させ、前記回転部材の逆方向の回転で逆方向に揺動して前記シャッタを閉作動させるリンクアームとを有し、
前記シャッタが閉位置にあるとき、前記リンクアームの前記一方向の揺動による前記回転部材への入力方向が該回転部材を前記逆方向に回転させる向きであることを特徴とする現金収納カセット。
【請求項2】
前記シャッタが閉位置にあるとき、前記リンクアームの前記カセット本体への係合位置と前記回転部材の回転中心とを結んだ線と、前記リンクアームの前記回転部材への係合位置と前記回転部材の回転中心とを結んだ線とのなす角度が90度未満であることを特徴とする請求項1記載の現金収納カセット。
【請求項3】
前記モータが前記カセット本体に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の現金収納カセット。
【請求項4】
外部の前記モータで前記回転部材が駆動されることを特徴とする請求項1または2記載の現金収納カセット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−59208(P2012−59208A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204584(P2010−204584)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(500267170)ローレル機械株式会社 (86)
【Fターム(参考)】