説明

球面、非球面の組み合わせによる加熱炉

【目的】本考案は危険性の無い、簡便な熱殺菌用具を目的とする。
【構成】発熱体1の熱エネルギーを、球面鏡2、非球面反射鏡3、4で函体A外に誘導し、その集熱部で殺菌せしめる機構である。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は加熱炉の機構であって、熱エネルギーが一点に集中しうるので、加熱殺菌が主分野である。
【0002】
【従来の技術】
従来の放物面、球面による加熱炉は面加熱であり 異なった曲面の組み合わせによる加熱炉は見られない。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】
面焦点の線状加熱より、殺菌消毒に有効な加熱方法の開発。
【0004】
【課題を解決するための手段】
球面と非球面を組み合わせ集熱力の向上をはかったこと。
【0005】
【作用】
発熱体1の熱エネルギーが球面2で焦点2′に集熱され、更にその熱エネルギーが、他の放物面鏡で函体外に集熱される。
【0006】
【実施例】
100V200wのニクロム線などの発熱体1を、直径40mmの球面鏡2内に設置し、更にその上部に放物面の非球面反射鏡3、その下部に同じ放物面反射鏡4を設置して本機構とする。
放物面の非球面反射鏡の焦点は反射鏡の直径が140mmk場合は50mm程度が良く、通電すると白光色から微紅色などの焦点像が見られる。
【0007】
【考案の効果】
本考案による集熱機構は、集熱部が白色から微紅色、赤色などの像として視認でき、明瞭で危険性が無く、集熱温度も200Wで60秒以内に500℃を越え、白金耳、試験用具の加熱殺菌に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】断面図
【図2】底面図
【図3】平面図
【符号の説明】
図中1は発熱体、2は球面鏡、2′は焦点、3、4は非球面反射鏡を示す。

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】1 球面鏡2の焦点2′の下部に発熱体1を設け、その焦点2′を焦点内に有する非球面(放物面)反射鏡3をその上部に、更にその下部に同一曲面の非球面反射鏡4を設置して、発熱体1の熱エネルギーを函体A外に集熱させる球面、非球面の組み合わせによる加熱炉

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【登録番号】第3003648号
【登録日】平成6年(1994)8月17日
【発行日】平成6年(1994)10月25日
【考案の名称】球面、非球面の組み合わせによる加熱炉
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平6−6460
【出願日】平成6年(1994)4月27日
【出願人】(594094401)