説明

環状弾性体

【課題】 違和感なく常時装着することが可能で、微量の放射能放出による水蒸気、空気のマイナスイオン化と人体細胞の活性化を図り、前立腺肥大による諸症状の緩和及び男性機能の回復治療等に用いられる環状弾性体を提供する
【解決手段】
環状弾性体1は、抗菌性を有するシリコンゴムを小径の環状リング2と大径の環状リング3を8字状に成形したものである。環状弾性体1は、事前に調合、加熱、摩砕して放射能濃度を370Bq/g以内に調整した放射線源材料にシリコンゴムを混練・複合化した後に加熱・加圧して一体成形したもので、環状弾性体1を装着すると大径の環状リング3は腹部前立腺部位付近の腹部上皮に違和感なく密着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性の加齢とともに前立腺が肥大して尿の出が悪くなる等の諸症状の改善及び男性性器の勃起機能の増強、回復あるいは早漏、遅漏の改善に用いる健康器具に関する。
【背景技術】
【0002】
60歳以上の男性のおよそ半数は前立腺肥大により尿が出にくい、残尿感がある、夜間に何度もトイレに起きる等の症状に悩まされている。前立腺肥大の原因は、加齢により性ホルモンのバランスの崩れや骨盤内底部の血流の停滞が原因といわれている。
【0003】
また、男性の陰茎の勃起不全、早漏、遅漏の改善、あるいは勃起しても持続できないことにより正常な性行為ができない等の性機能の低下については、以前からのテーマとなっており、これらの問題を解決するために各種補助具等が開発されている。
【0004】
この補助具として、例えば、特開2002−85437号公報に開示されているインポテンス治療等に用いるリングが公知である。
【0005】
特開2002−85437号公報に開示されるインポテンス治療等に用いるリングは、環状リングとしての円周上の一部を分離して開放部を形成した弾性体から成る帯状のC形リングを、外装リングとしてのC形リング状シリコンゴムに内蔵させたものである。また、外装リングとしてのシリコンゴムに例えばラドンやトルマリン等の血流改善物質を包含させたものである。シリコンゴムに包含させた血流改善物質により陰茎の血流を更に向上させることができると共に疲労を回復させインポテンスの治療に効果を奏するものである。
【特許文献1】 特開2002−85437号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特開2002−85437号に開示されるインポテンス治療等に用いるリングは、使用時に陰茎基部に装着して、使用中の陰茎への血流を増加させ、使用後には取外すことを考慮して考案されたものであり、常時装着するとずれによる違和感を感ずるものである。また、陰茎への血流の増加を主眼としているので当然ながら前立腺肥大による各症状の改善については何等考慮されていないものである。
【0007】
本発明は上記問題点を考慮してなされたものであり、本発明者らは特開平11−287899号公報において、水や動物(人間を含む)の電磁波(粒子も含む)吸収特性は、水の場合は、短波長域(3μm〜5.1μm、9μm〜10μm)側にスペクトル吸収のピークがあり、人の皮膚の吸収特性は、3μm、6μm付近にスペクトル吸収のピークがあり、人体透過のピークは2μm、4μm、11.5μm付近にある。米国航空宇宙局(NASA)の研究では、人体に有効な電磁波は、8μm〜14μmの電磁波が良いとされている。人体の温熱機構は、体内細胞の分子運動に依存するからであるが、放射波長と吸収波長との差によって、表面反射、浸透力、内部吸収発熱等、種々影響するものと思われる。また、空気の電離(マイナスイオン化)は、370Bq/gでは放射体周囲10cm位である。
【0008】
従って、放射線源材料に他物質を添加して、上述の吸収スペクトルに適合する新材料を提供し、放射線源体においても、利用目的に適合した新放射線源体を提供して、空気、水(生体の会合水を含む)の浄化、改質、生物(人間を含む)の健康に寄与するものとして「放射線源材料および放射線源体の製造方法」を開示した。
【0009】
さらに本発明者らは鋭意研究を続け、放射線源材料を違和感なく常時装着することが可能で、微量の放射能により構成物質間に励起運動を誘発(格子振動、伸縮基本振動、変角振動等)せしめて赤外線放射物質の励起による放射率向上と同時に生物体外部に対し、370Bq/g以下の放射能放出による水蒸気、空気のマイナスイオン化と人体細胞の活性化を図り、男性の加齢が原因の永年の問題である前立腺肥大による諸症状の緩和及び男性機能の回復治療等に用いられる環状弾性体を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するため、本発明の請求項1の発明は、放射線源材料を抗菌性弾性体に添加・混練し、この抗菌弾性体で大径及び小径の環状リングを8字状に成形したことを特徴とするものである。
【0011】
このように構成したことにより、身体に違和感無く常時装着することができ、放射線源材料の効果を受けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
なお各実施の形態において共通の要旨は共通の符号を付して対応させることにより重複する説明を省略する。
【0014】
図1乃至図3は本発明の実施の形態に係り、図1は環状弾性体の正面図、図2は同側面図、図3は環状弾性体の斜視図である。
【0015】
本発明の実施の形態における環状弾性体1は、図1乃至図3に示すように抗菌性を有するシリコンゴムを小径の環状リング2と大径の環状リング3を8字状に成形したものである。この環状弾性体1は、事前に調合、加熱、摩砕して放射能濃度を370Bq/g以内に調整した既述の放射線源材料25%にシリコンゴム75%を混練・複合化した後に加熱・加圧して一体成形したものである。
【0016】
環状弾性体1を構成する小径の環状リング2及び大径の環状リング3の寸法は、小径の環状リング2の外径37mm内径31mm、大径の環状リング3の外径50mm内径44mmとしたが、個人差もあるので適宜選定し成形すればよい。
【0017】
次に本発明の環状弾性体1の装着方法について図4に基づき説明する。
【0018】
環状弾性体1を装着するには、大径の環状リング3内に陰嚢4を通し、次に小径の環状リング2を陰茎5基部まで通して装着する。
【0019】
このように装着することで、環状弾性体1は小径の環状リング2と大径の環状リング3が8字状に一体成形されているので陰茎5基部と陰嚢4上部に支持されずれることがなく脱落することも無いので違和感無く装着することができる。
【0020】
そして環状弾性体1は柔軟性を有するシリコンゴムを成形したものであるので身体にソフトに接触することが可能となり優れた装着感を創出することができるものである。
【0021】
また、上記の状態で装着すると大径の環状リング3は腹部前立腺部位付近の腹部上皮に密着するので、放射線源材料からの放射線・赤外線・マイナスイオンの効果を十分受けるので、骨盤底部の血流が改善され、身体細胞が活性化されるため、前立腺肥大による諸症状の改善並びに男性機能の回復させることが可能となる。
【0022】
本発明の環状弾性体1を前立腺肥大により尿の出が悪くなった人に装着したところ、大多数の人で症状が改善して尿の出がよくなり、全員で男性機能が回復した、足が軽くなったとの結果が得られた。
【0023】
また、図5に示すように、環状弾性体1を大径の環状リング3の内側に小径の環状リング2が位置し、大径の環状リング3と小径の環状リング2を接続片6で一端で結合した二重リング形状として一体成形しても良い。この成形することにより、製造にかかる金型並びに包装パッケージを小型化することができるので製造コストを下げることができ、安価に需要者に提供することができる。
【0024】
このように製造した場合の使用方法は、環状弾性体1がシリコンゴム等の柔軟性を有するものからなるので、外側に位置する大径の環状リング3をひねり裏返すことによって、図1に示す形状となるので上述の使用方法で使用すればよい。
【0025】
また、環状弾性体をリング一つとし、リングの形状を大きくする等の設計変更をすることにより、本発明の環状弾性体をブレスレット型あるいはヘッドバンド型の身体細胞活性治療器としても使用できる。
【0026】
また、本発明ではシリコンゴムを用いたが、弾性体であれば他の材質も採用でき、色彩についても好みに応じて採用すればよい。
【発明の効果】
【0027】
以上説明したように、本発明の環状弾性体によれば、放射線源材料を抗菌性弾性体に添加・混練し、この抗菌弾性体で大径及び小径の環状リングを8字状に成形したことにより、快適な装着性能を発揮するとともに環状弾性体が適切な位置に密着するので放射線源材料からの効果を十分受けるので、骨盤底部の血流が改善され、身体細胞が活性化されるため、前立腺肥大による諸症状の改善並びに男性機能の回復させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の環状弾性体の正面図である。
【図2】 本発明の環状弾性体の側面図である。
【図3】 本発明の環状弾性体の斜視図である。
【図4】 本発明の環状弾性体の装着状態を示す図である。
【図5】 本発明の他の成形方法により成形した環状弾性体の正面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 環状弾性体
2 小径の環状リング
3 大径の環状リング
4 陰嚢
5 陰茎
6 接続片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線源材料を抗菌性弾性体に添加・混練し、この抗菌弾性体で大径及び小径の環状リングを8字状に成形したことを特徴とする環状弾性体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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