説明

生体組織処理装置および生体組織処理方法

【課題】細胞にダメージを与えることなく消化させ、目的とする細胞の回収率を上げることができる細胞分離装置および細胞分離方法を提供することを目的とする。
【解決手段】生体組織Aを処理するための処理容器2と、供給された生体組織Aの総重量を測定する重量測定手段9と、生体組織Aに含まれるコラーゲンの量を測定するコラーゲン量測定手段5と、生体組織Aに含まれる血液の量を測定する血液測定手段6と、生体組織Aを構成する組織粒の粒径を測定する粒径測定手段7と、重量測定手段9、コラーゲン量測定手段5、血液測定手段6、および粒径測定手段7の測定値に基づいて、所定の量の酵素により生体組織Aを消化する時間を決定する制御手段8とを備える細胞分離装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体組織処理装置および生体組織処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、酵素を用いて生体組織を消化し、細胞に分離する装置においては、予め必要な酵素量を決定するに当たり、生体組織の重量や体積を測定し、その測定値に基づいて投入する酵素量を決定する処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3516400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の処理装置では、取得された生体組織により、その中に含まれるコラーゲン量や生体組織内に含まれる血液量、および生体組織の大きさ(例えば粒径)等、生体組織の組成比や状態は、個体差間や部位によって大きくが異なるため、単に生体組織の重量や体積に基づいて酵素量を決定して消化した場合には、細胞の回収率が低下するという不都合があった。具体的には、例えば、生体細胞外マトリクスであるコラーゲンの量が多い場合には、その消化を十分に行うことができず、目的とする細胞を十分に分離できないといった問題がある。また、生体組織中のコラーゲン量が少ない場合には、コラーゲンを消化した後も、酵素がコラーゲン以外のタンパク質を分解してしまうため、目的とする細胞にダメージを与えてしまい、細胞の回収率が低下するという問題がある。さらに、生体組織中に含まれる血液量が多い場合には、血液成分が酵素反応に影響し、酵素活性が阻害されて十分に消化が出来なくなるといった問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、細胞にダメージを与えることなく消化させ、目的とする細胞の回収率を上げることができる生体組織処理装置および生体組織処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、供給された生体組織の総重量を測定する重量測定手段と、前記生体組織に含まれるコラーゲンの量を測定するコラーゲン量測定手段と、前記生体組織に含まれる血液の量を測定する血液測定手段と、前記生体組織を構成する組織粒の粒径を測定する粒径測定手段と、前記重量測定手段、前記コラーゲン量測定手段、前記血液測定手段、および前記粒径測定手段の測定値に基づいて、所定量の酵素による前記生体組織の消化時間を決定する制御手段とを備える生体組織処理装置である。
【0007】
上記態様によれば、生体組織の重量のみならず、生体組織に含まれるコラーゲン量、血液量、および、組織粒径(体積)に基づいて生体組織の消化時間を決定する。単に生体組織の重量のみをパラメータとして酵素量を決定して生体組織を消化した場合と比較して、種々のパラメータに基づいて生体組織の消化時間を決定するため、生体組織を確実に消化させることができ、目的とする細胞の回収率を上げることができる。
【0008】
上記態様においては、処理容器には、前記生体組織を供給する投入口と、該投入口から供給された前記生体組織の一部を保持する保持部とが設けられ、前記コラーゲン量測定手段、前記血液測定手段、および前記粒径測定手段は、該保持部内部に保持された前記生体組織を対象に測定することとしてもよい。
【0009】
このようにすることで、供給された生体組織に含まれるコラーゲン量、血液量、および、組織粒径をより正確に測定することができ、所定の量の酵素による生体組織の消化時間をさらに正確に決定することができる。
【0010】
上記態様においては、前記コラーゲン量測定手段は、前記生体組織の硬さに基づいて、前記コラーゲンの量を測定することとしてもよい。
このようにすることで、生体組織中のコラーゲン量を容易に測定することができる。
【0011】
上記態様においては、前記コラーゲン量測定手段は、前記コラーゲンの濃度に基づいて、前記コラーゲンの量を測定することとしてもよい。
このようにすることで、生体組織中のコラーゲンの量を容易に測定することができる。
【0012】
上記態様においては、前記血液測定手段は、前記血液の濃度に基づいて、前記血液の量を測定することとしてもよい。
このようにすることで、生体組織中の血液量を容易に測定することができる。
【0013】
上記態様においては、前記血液測定手段は、前記生体組織中に含まれる血管の体積に基づいて、血液量を測定することとしてもよい。
上記態様によれば、生体組織中に含まれる毛細血管の体積を測定するだけで、生体組織中の血液量を容易に測定することができる。
【0014】
上記態様においては、前記粒径測定手段は、前記生体組織を撮像する撮像部を備え、該撮像部により取得された画像データに基づいて粒径を測定することとしてもよい。
上記態様によれば、生体組織を撮像部により画像を取得し、取得した画像データに基づいて生体組織を構成する組織粒の粒径を求めるので、生体組織中の細胞粒径を容易に測定することができる。
【0015】
本発明の一態様は、供給された生体組織の総重量を測定する重量測定ステップと、前記生体組織に含まれるコラーゲンの量を測定するコラーゲン量測定ステップと、前記生体組織に含まれる血液の量を測定する血液測定ステップと、前記生体組織を構成する組織粒の粒径を測定する粒径測定ステップと、前記重量測定ステップ、前記コラーゲン量測定ステップ、前記血液測定ステップ、および前記粒径測定ステップで得られた測定値に基づいて、所定の量の酵素により前記生体組織を消化する時間を算出する算出ステップと、を備える生体組織処理方法である。
【0016】
上記態様によれば、生体組織の重量のみならず、生体組織に含まれるコラーゲン量、血液量、および、組織の粒径といった、種々のパラメータに基づいて生体組織の消化時間を算出しているため、所定の量の酵素による生体組織の消化時間をより厳密に決定し、目的とする細胞の回収率を上げることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、細胞にダメージを与えることなく消化させ、目的とする細胞の回収率を上げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る生体組織処理装置を示す全体構成図である。
【図2】図1の生体組織処理装置の変形例を示す全体構成図である。
【図3】図1および図2の生体組織処理装置による生体組織処理工程の流れを示すフローチャートである。
【図4】図1および図2に係る生体組織処理装置による生体組織処理工程において、消化時間の決定方法を示したグラフである。
【図5】酵素の活性に対する赤血球の影響を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施形態に係る生体組織処理装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る生体組織処理装置1を示す全体構成図である。
本実施形態に係る生体組織処理装置1は、図1に示されるように、生体組織Aを収容処理する処理容器2と、該処理容器2内部を撹拌する撹拌手段4と、処理容器2の底部に設けられ、供給された生体組織Aの総重量を測定する重量センサ9と、生体組織Aに含まれるコラーゲンの量を測定する細胞センサ5と、生体組織Aに含まれる血液の量を測定する血液センサ6と、生体組織Aを構成する組織粒の粒径を測定する粒径センサ7と、重量センサ9、細胞センサ5、血液センサ6、および粒径センサ7の測定値に基づいて、所定量の消化酵素液により生体組織Aの消化時間を決定する制御手段8が設けられている。
【0020】
また、処理容器2には、該処理容器2の外部に設けられた薬液タンク10から配管14を経て消化酵素液(酵素)を処理容器2に供給する酵素供給部11が設けられている。
処理容器2の上部には投入口3が設けられており、ここから生体組織Aが供給されるようになっている。処理容器2内に供給された生体組織Aは、酵素供給部11から供給された消化酵素液Bとともに撹拌手段4により撹拌される。
【0021】
細胞センサ5は、生体組織Aの硬さ(弾性)を測定することにより、コラーゲンの量を測定するようになっている。具体的には、生体組織Aに含まれるコラーゲン含有量が多くなるほど弾性が増して硬さが上昇するため、生体組織Aの弾性を測定することにより、生体組織Aに含まれるコラーゲン含有量を算出することができる。生体組織Aの硬さの測定は、例えば、光弾性の測定により行うことができる。
【0022】
また、血液センサ6は、血液の濃度を測定することにより、生体組織Aに含まれる血液の量を測定するようになっている。例えば、分光器により、赤血球の主要構成要素であるヘモグロビンの吸光度を測定して血液の濃度を測定し、測定された血液の濃度に基づいて、生体組織A中に含まれる血液量を算出することができる。
【0023】
また、粒径センサ7は、処理容器2に供給された生体組織Aを構成する組織粒の外観データを取得し、取得されたデータに基づいて粒径を測定するようになっている。具体的には、組織粒の表面の凹凸具合や光の強度、色等をパラメータとした画像信号を処理することにより、組織粒の輪郭を描出し、これに基づいて組織粒の粒径を算出することができる。粒径センサ7としては、例えば、カメラ等の撮像手段を用いることができる。
【0024】
図3に示されるように、制御手段8は、重量センサ9、細胞センサ5、血液センサ6、および粒径センサ7により測定されたデータに基づいて分注手段13を制御し、消化酵素液Bを処理容器2内に供給するようになっている。
また、制御手段8は、重量センサ9、細胞センサ5、血液センサ6、および粒径センサ7により測定されたデータに基づいて、生体組織Aの消化時間を算出し、生体組織Aの消化時間を決定する。
制御手段8は、この決定された消化時間の間、処理容器2が撹拌手段4により撹拌されるよう制御する。
【0025】
このように構成された本実施形態に係る生体組織処理装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る生体組織処理装置1を用いて生体組織Aの処理を行うには、まず、処理容器2の上部に設けられた投入口3から生体組織Aを供給する。
供給された生体組織Aは、図3に示されるように、処理容器2の底部に設けられた重量センサ9により、その重量が測定される。測定されたデータは、信号処理手段15により信号処理された後、制御手段8に送信される。
【0026】
生体組織Aは、細胞センサ5により、その硬さ(弾性)が測定される。これによりコラーゲンの量が測定される。細胞センサ5により測定されたデータは、信号処理手段15により信号処理された後、制御手段8に送信され、生体組織Aに含まれるコラーゲンの量が算出される。
【0027】
また、生体組織Aは、血液センサ6により、生体組織Aに含有される血液の濃度が測定される。血液センサ6により測定されたデータは、信号処理手段15により信号処理された後、制御手段8に送信され、生体組織Aに含まれる血液量が算出される。
【0028】
また、生体組織Aは、粒径センサ7により、生体組織Aを構成する組織粒の外観データが取得される。測定されたデータは、信号処理手段15により信号処理された後、制御手段8に送信され、生体組織Aを構成する組織粒の粒径が算出される。
【0029】
その後、図3に示されるように、重量センサ9により測定された生体組織Aの重量データ、および、制御手段8で算出された生体組織Aに含まれるコラーゲン量、血液量、および組織粒の粒径のデータに基づいて、生体組織Aを消化する消化酵素液の量が制御手段8により決定される。
そして、制御手段8は、決定された量の消化酵素液が、薬液タンク10から処理容器2内に供給されるよう、分注手段13を制御する。
【0030】
また、制御手段8は、図3に示されるように、重量センサ9、細胞センサ5、血液センサ6、および粒径センサ7により測定されたデータに基づいて、生体組織Aの消化時間を算出する。
具体的には、図4に示されるように、生体組織Aの重量のみをパラメータとして設定した消化時間を標準設定時間(sec)とし、ここから、生体組織Aに含まれるコラーゲン量、血液量および粒径の算出値にそれぞれ補正係数(組織の種類により異なる)を乗じたものを加減することで、生体組織Aごとに最適な消化時間を算出する。
消化時間(sec)=標準設定時間(sec)+(±組織硬さ*B±組織粒径*C±血液量*D)
ここで、B,C,Dは、補正係数である。
【0031】
例えば、血液量の補正係数Dは以下のように定められる。
生体組織Aに含まれる血液の赤血球密度が、10(cells/ml)よりも少ない場合には、図5に示されるように、生体組織Aに赤血球が含まれていない場合と比較しても、遜色ない程度に酵素活性は保たれている。しかし、赤血球密度が10(cells/ml)を超えると、ゼラチン分解能(Gelatinolytic activity)や、カゼイン分解能(Caseinolytic activity)等の酵素活性が急激に阻害される。例えば、図5に示されるように、10から10へと、赤血球密度が10倍になった場合、酵素活性が、約30%低下していることがわかる。
【0032】
よって、赤血球密度が10(数/ml)を超える場合には、酵素活性が阻害された分の消化時間を補うため、以下の式により補正係数Dを設定して消化時間を補正する。
消化時間(sec)= 標準設定時間(sec)*(100/Y)
Y=− 30*Log(赤血球密度(cells/ml))+310
D=100/Y
また、赤血球密度が10(数/ml)よりも少ない場合には、図5に示されるように、血液が酵素活性に影響を及ぼさないことから、D=0として消化時間(sec)を算出する。
このようにして生体組織Aの消化時間は算出される。
【0033】
制御手段8は、処理容器2内の生体組織Aが、算出された消化時間中、供給された消化酵素液Bとともに撹拌手段4により撹拌されて消化するよう制御する。これにより、生体細胞外マトリクスであるコラーゲンが分解されるとともに、生体組織Aに結合していた生体組織由来細胞が消化酵素液内に遊離して細胞懸濁液が生成される。
【0034】
生体組織Aの消化時間は、生体組織A内に含まれるコラーゲン量、血液量、生体組織Aを構成する組織粒の粒径に基づいて厳密に決定されているので、単に生体組織の重量のみをパラメータとして酵素量を決定して生体組織を消化した場合と比較して、種々のパラメータに基づいて生体組織の消化時間を決定するため、コラーゲンの消化を十分に行うことができると同時に、目的とする細胞にダメージを与えず、目的とする細胞の回収率を上げることができる。
血液量が多い場合であっても酵素活性の阻害を補う消化時間を設定することができるので、目的とする細胞の回収率を上げることができる。
【0035】
なお、本実施形態に係る生体組織処理装置1においては、処理容器2内部の生体組織A全体についてのデータを取得することとしたが、これに代えて、図2に示されるように、投入口3と処理容器2との間に、処理容器2に供給される生体組織Aの一部を保持する保持部12を設け、この保持部12内に保持された生体組織Aについて、細胞センサ5、血液センサ6、および、粒径センサ7によりデータを取得することとしてもよい。
このようにすることで、生体組織Aに含まれるコラーゲン量、血液量、および、組織粒径をより正確に算出することができるので、消化酵素液による生体組織Aの消化時間をさらに正確に決定することができる。
【0036】
また、本実施形態においては、細胞センサ5によるコラーゲン量の測定は、生体組織Aの硬さ(弾性)を測定することにより求めることとしたが、これに代えて、コラーゲンの濃度を測定することにより行うこととしてもよい。例えば、特定の波長を有する光を生体組織Aに照射することによって、生体組織Aに含まれるコラーゲンの分光特性を測定し、この測定結果に基づいて生体組織A中に含まれるコラーゲンの含有量を算出することができる。
【0037】
また、本実施形態においては、血液センサ6による血液量の測定は、生体組織A中の血液の濃度を測定することにより行うこととしたが、これに代えて生体組織Aに含まれる血管の体積を測定することにより行うこととしてもよい。例えば、可視光や赤外光、好ましくは近赤外光を用いて、生体組織A中に含まれる毛細血管の密度を測定することにより、生体組織A中に含有される毛細血管の密度が求め、この値に基づいて血液量を算出することができる。
【0038】
また、本実施形態においては、生体組織Aの消化時間を決定するためのパラメータとして、コラーゲン量、血液量、および、粒径のデータを用いることとしたが、これらのデータに限られず、消化酵素液による生体組織Aの消化時間に影響を与えるパラメータであれば、どのようなデータを用いることとしてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 生体組織処理装置
2 処理容器
5 細胞センサ(コラーゲン量測定手段)
6 血液センサ(血液測定手段)
7 粒径センサ(粒径測定手段)
8 制御手段
9 重量センサ(重量測定手段)
12 保持部
A 生体組織(組織)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体組織を処理するための処理容器と、
供給された前記生体組織の総重量を測定する重量測定手段と、
前記生体組織に含まれるコラーゲンの量を測定するコラーゲン量測定手段と、
前記生体組織に含まれる血液の量を測定する血液測定手段と、
前記生体組織を構成する組織粒の粒径を測定する粒径測定手段と、
前記重量測定手段、前記コラーゲン量測定手段、前記血液測定手段、および前記粒径測定手段の測定値に基づいて、所定量の酵素による前記生体組織の消化時間を決定する制御手段とを備える生体組織処理装置。
【請求項2】
前記処理容器には、前記生体組織を供給する投入口と、
該投入口から供給された前記生体組織の一部を保持する保持部とが設けられ、
前記コラーゲン量測定手段、前記血液測定手段、および前記粒径測定手段は、該保持部内部に保持された前記生体組織を対象に測定する請求項1に記載の生体組織処理装置。
【請求項3】
前記コラーゲン量測定手段は、前記生体組織の硬さに基づいて、前記コラーゲンの量を測定する請求項1または2に記載の生体組織処理装置。
【請求項4】
前記コラーゲン量測定手段は、前記コラーゲンの濃度に基づいて、前記コラーゲンの量を測定する請求項1または2に記載の生体組織処理装置。
【請求項5】
前記血液測定手段は、前記血液の濃度に基づいて血液量を測定する請求項1または2に記載の生体組織処理装置。
【請求項6】
前記血液測定手段は、前記生体組織中に含まれる血管の体積に基づいて、血液量を測定する請求項1または2に記載の生体組織処理装置。
【請求項7】
前記粒径測定手段は、前記生体組織を撮像する撮像部を備え、
該撮像部により取得された画像データに基づいて粒径を測定する請求項1または2に記載の生体組織処理装置。
【請求項8】
供給された生体組織の総量を測定する重量測定ステップと、
前記生体組織に含まれるコラーゲンの量を測定するコラーゲン量測定ステップと、
前記生体組織に含まれる血液の量を測定する血液測定ステップと、
前記生体組織を構成する組織粒の粒径を測定する粒径測定ステップと、
前記重量測定ステップ、前記コラーゲン量測定ステップ、前記血液測定ステップ、および前記粒径測定ステップで得られた測定値に基づいて、所定の量の酵素により前記生体組織を消化する時間を算出する算出ステップと、を備える生体組織処理方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−254036(P2012−254036A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128947(P2011−128947)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)