説明

男性用尿取りパッド

【課題】本発明は、圧迫感や違和感が無く着用できると共に身体を動かしても男性器が外れたりせず、さらに着座時に尿失禁しても横漏れしない男性用尿取りパッドを提供する。
【解決手段】男性用尿取りパッド10のベース体12にはベース体吸液性コア18が内蔵されている。ベース体12には性器収容部形成体20が配設されている。性器収容部形成体20には性器収容開口部21が形成されている。ベース体12と性器収容部形成体20の間には性器収容部28が形成されている。性器収容部形成体20には性器収容部形成体吸液性コア26が内蔵されている。ベース体12には腹受防止体40が配設されている。腹受防止体40には腹受防止体吸液性コア44が内蔵されている。腹受防止体40には第1横漏れ防止部48と第2横漏れ防止部50が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男性が着用する男性用尿取りパッドであって、尿失禁しても下着やズボン等が汚れるのを防止することができる男性用尿取りパッドに関する。
【背景技術】
【0002】
前立腺や膀胱等の病気を治療した後等は病気治療の影響等によって排尿を我慢することが肉体的に困難になって尿失禁してしまう場合がある。
このような場合に下着やズボン等が濡れて汚れてしまうのを防止するために男性用尿取りパッドが提案されている(特許文献1)。
しかし、従来の男性用尿取りパッドは筒状の本体部に男性器を挿入するタイプであるため、男性用尿取りパッドを着用した状態で日常生活で身体を動かすと男性器が尿取りパッドの本体部から不用意に抜けてしまう場合がある。
このため、日常生活で身体を動かしても男性用尿取りパッドの本体部から男性器が不用意に抜けるのを防止するために締め付け手段を設けた男性用尿取りパッドが提案されている(特許文献2)。
しかし、このタイプの男性用尿取りパッドは、締め付け手段で男性器を直接締め付けるため着用した場合に圧迫感や違和感等を感じる場合がある。
また、従来の男性用尿取りパッドは、筒状の本体部で尿失禁した尿を受けるので尿の量が多い場合は前記本体部から尿が溢れて下着やズボン等を汚してしまうという不具合がある。
さらに、従来の男性用尿取りパッドでは仰け反って座っている場合等に前記本体部から尿が溢れると溢れた尿を両太腿部と下腹部で形成された逆Y字状の窪み部に流れた尿を下腹部で受けたり(腹受け)、尿が下腹部と太腿の付け根部の間を伝わって横漏れしてしまうという不具合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−35691号公報
【特許文献2】特開平11−290365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、圧迫感や違和感が無く着用できると共に身体を動かしても男性器が外れたりせず、さらに着座時に尿失禁しても下腹部で受けたり横漏れしたりしない男性用尿取りパッドを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、ベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられた性器収容部形成体と、この性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴としている。
請求項2の発明は、ベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられた性器収容部形成体と、この性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記ベース体と腹受防止体との間に形成されたポケット部と、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴としている。
請求項3の発明は、平面視略矩形状に形成されたベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられた性器収容部形成体と、この性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記性器収容開口部の一端部と性器収容部形成体の一端部の間に形成されたプール部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記ベース体と腹受防止体との間に形成されたポケット部と、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴としている。
請求項4の発明は、平面視略矩形状に形成されたベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられる性器収容部形成体と、前記ベース体と前記性器収容部形成体の一側部の間に設けられた第1マチ部シートと、前記ベース体と前記性器収容部形成体の他側部の間に設けられた第2マチ部シートと、前記性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記性器収容開口部の一端部と性器収容部形成体の一端部の間に形成されたプール部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記ベース体と腹受防止体との間に形成されたポケット部と、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の男性用尿取りパッドは、尿失禁しても尿が性器収容部から漏れたりしないで吸収することができるという優れた効果を有する。
本発明の男性用尿取りパッドは、男性用尿取りパッドを着用して日常生活で身体を動かしても男性器が性器収容部から抜けたり、はみだしたりするのを防止することができるという優れた効果を有する。
本発明の男性用尿取りパッドは、男性器が性器収容部に収容されても圧迫感や違和感等を感じないという優れた効果を有する。
本発明の男性用尿取りパッドは、尿失禁して万が一性器収容部から尿が漏れたとしても腹受防止体が下腹部と男性器の間に仕切板のように位置すると共に垂下した状態の腹受防止体が尿を吸収するので下腹部で漏れた尿を腹受けすることはないという優れた効果を有する。
本発明の男性用尿取りパッドは、着座時に尿失禁しても第1横漏れ防止部と第2横漏れ防止部がそれぞれ下腹部と太腿の付け根の間に配設されるので、尿の横漏れを防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施例の男性用尿取りパッドの平面図である。
【図2】実施例の男性用尿取りパッドの横漏れ防止体を反転させた状態の平面図である。
【図3】実施例の男性用尿取りパッドの断面図である。
【図4】実施例の男性用尿取りパッドを着用する場合の斜視図である。
【図5】実施例の男性用尿取りパッドの分解斜視図である。
【図6】実施例の変形例の男性用尿取りパッドの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明を実施するために最良の形態の例として以下のような実施例を示す。
【実施例1】
【0009】
図1〜図5には本発明に係る男性用尿取りパッドの一実施例が示されている。
図1、図3、図5に示されるように、本発明に係る男性用尿取りパッド10のベース体12は平面視略矩形状で偏平状に形成されている。なお、実施例の男性用尿取りパッド10を着用する場合は前記ベース体12の一端部12Aを持ち上げて(図4参照)、身体の下腹部側に位置するようにして着用するものである。
このベース体12の第1ベース体表面シート14(図3参照)は薄い非透液性素材で形成され、尿等の液体を通過させないようになっている。前記ベース体12の第2ベース体表面シート16は薄い透液性素材でメッシュ状に形成され、尿等の液体を通過させることができるようになっている。なお、前記男性用尿取りパッド10を着用する場合は前記第2ベース体表面シート16が身体に当接する側に位置するものである。
図3に示されるように、前記第1ベース体表面シート14と第2ベース体表面シート16の間には第1吸液性コアとしてのベース体吸液性コア18が配設されている。このベース体吸液性コア18は前記第2ベース体表面シート16を通過して浸入してきた尿等の液体を吸収して長時間保液することができるようになっている。
図2に示されるように、前記ベース体12の内側(第2ベース体表面シート16側)にはベース体12の長手方向(図矢印L方向)に沿って性器収容部形成体20が配設されている。この性器収容部形成体20の一端部20Aは前記第2ベース体表面シート16と熱溶着されている。
また、前記性器収容部形成体20には長手方向に向かって平面視略U字状の性器収容開口部21が形成されている。これにより性器収容部形成体20には第1性器性器収容部形成体部22と第2性器収容部形成体部24が形成されている。
前記性器収容部形成体20の性器収容部形成体表面シート25は透液性素材でメッシュ状に形成されている。また、性器収容部形成体20の内部には第2吸液性コアとしての性器収容部形成体吸液性コア26(図3参照)が内蔵されている。この性器収容部形成体吸液性コア26は性器収容部形成体表面シート25を通過して浸入してきた尿等の液体を吸収して長時間保液することができるようになっている。
また、前記性器収容部形成体20を設けることにより前記ベース体12と性器収容部形成体20の間には男性器(陰茎部、睾丸部)を収容するこができる性器収容部28が形成されている。従って、男性用尿取りパッド10を着用する場合に男性器を性器収容開口部21から前記性器収容部28に収容できるようになっている。
図5に示されるように、前記ベース体12と前記性器収容部形成体20の一側部20Bの間には矩形状の第1マチ部シート30が配設され、前記ベース体12と前記性器収容部形成体20の他側部20Cの間には矩形状の第2マチ部シート32が配設されている。この第1マチ部シート30と第2マチ部シート32は伸縮性を有する非透液性素材で薄く形成されている。
前記第1マチ部シート30の上側部30Aと前記性器収容部形成体20の一側部20Bは熱溶着され、前記第1マチ部シート30の下側部30Bと前記ベース体12は熱溶着されている。また、前記第2マチ部シート32の上側部32Aは前記性器収容部形成体20の他側部20Cと熱溶着され、前記第2マチ部シート32の下側部32Bは前記ベース体12と熱溶着されている。なお、前記男性用尿取りパッド10の未使用時においては前記第1マチ部シート30は上側部30Aと下側部30Bの間の中間部30Cで折り曲げられ、前記第2マチ部シート32は上側部32Aと下側部32Bの間の中間部32Cで折り曲げられている。
従って、前記性器収容部形成体20の一側部20Bは第1マチ部シート30を介して、性器収容部形成体20の他側部20Cは第2マチ部シート32を介して、それぞれベース体12に取り付けられているので、性器収容部形成体20はベース体12に対して伸縮可能となり男性器のサイズに対応してフィットした状態で男性器を性器収容部28に収容することができるようになっている。
また、男性器を前記性器収容部28に収容すると男性器は前記性器収容部形成体20に囲まれると共に右側には第1性器収容部形成体部22が位置し、左側には第2性器収容部形成体部24が位置するので男性用尿取りパッド10を着用して日常生活で身体を動かしても男性器が性器収容部28から抜けてしまったり、はみだしたりするのを防止できる。なお、前記性器収容部28は一定のスペースを有するので男性器を性器収容部28に収容しても男性器が圧迫感等を感じることは無い。
図2に示されるように、前記性器収容開口部21の一端部21Aと性器収容部形成体20の一端部20Aの間に形成された性器収容部28のスペースは尿を一時貯めておくことができるプール部36となっている。従って、尿失禁した尿の量が多くて尿が迅速にベース体吸液性コア18、性器収容部形成体吸液性コア26に吸収されない場合であっても尿が性器収容部28から漏れてしまうのを防止できる。
図1に示されるように、前記ベース体12には前記性器収容部形成体20に一部が重なり合うように腹受防止体40が配設されている。この腹受防止体40の一端部40A(図1において一点破線で示す)と一側端部40B(図1において一点破線で示す)と他側端部40C(図1において一点破線で示す)は前記ベース体12の第2ベース体表面シート16と熱溶着され、これにより腹受防止体40はベース体12に取り付けられている。
前記腹受防止体40は男性用尿取りパッド10を着用した場合に図4に示されるように垂下した状態になり尿失禁した場合に性器収容部28から尿が溢れたとしても尿の腹受けを防止する役目を果たしている。
また、腹受防止体40の一端部40Aと一側端部40Bと他側端部40Cをベース体12に熱溶着したことにより、ベース体12と腹受防止体40との間にはポケット部41が形成されている。このポケット部41を設けることにより男性器の陰茎部が長くて前記性器収容部28に収容しきれなくても陰茎部の先端部をポケット部41に収容できるようになっている。
前記腹受防止体40の腹受防止体表面シート42は透液性素材でメッシュ状に形成されている。また、腹受防止体40の内部には第3吸液性コアとしての腹受防止体吸液性コア44(図3参照)が内蔵されている。この腹受防止体吸液性コア44は尿等の液体が腹受防止体表面シート42を通過して浸入してきた場合に吸収して長時間保液することができるようになっている。
前記腹受防止体40には長手方向に沿って平面視略U字状の横漏れ防止部形成スリット46が形成されている。これにより腹受防止体40には第1横漏れ防止部48と第2横漏れ防止部50が連続形成されている。この第1横漏れ防止部48と第2横漏れ防止部50は前記男性用尿取りパッド10を着用する場合に第1横漏れ防止部48は右足の太腿の付け根と下腹部の間に位置し、第2横漏れ防止部50は左足の太腿の付け根と下腹部の間に位置させることができるようになっている。しかも、横漏れ防止部形成スリット46を形成したことにより容易に前記第1横漏れ防止部48を右足の太腿の付け根と下腹部の間に位置させ、前記第2横漏れ防止部50を左足の太腿の付け根と下腹部の間に位置させることができるようになっている。
【0010】
実施例の男性用尿取りパッド10の作用について説明する。
本発明の男性用尿取りパッド10を装着する場合は下着を着ける前に図4に示されるように男性用尿取りパッド10のベース体12の一端部12Aを持ち上げてベース体12の一端部12Aが身体の下腹部側に位置するようにして男性用尿取りパッド10を股間に配設し、前記腹受防止体40を持ち上げた状態にしてから男性器を性器収容開口部21から性器収容部28に収容する。
また、前記腹受防止体40の第1横漏れ防止部48を右足の太腿の付け根に配設し、第2横漏れ防止部50を左足の太腿の付け根に配設する。
そして、前記男性用尿取りパッド10を配設したら下着を着けることにより、男性用尿取りパッド10は股間に密着して配設されることにより男性用尿取りパッド10の着用が完了する。
前記男性用尿取りパッド10を着用して日常生活で身体を動かしても男性器は性器収容部28に収容されて性器収容部形成体20に囲まれると共に男性器の右側には第1性器収容部形成体部22が位置し、左側には第2性器収容部形成体部24が位置しているので男性器が性器収容部28から抜けたり、はみだしたりするのを防止できる。なお、男性器の陰茎部が長くて性器収容部28に収容しきれなくても陰茎部の先端部はポケット部41に収容できる。
また、男性器は性器収容部28に収容されるので、男性器が直接締め付けられることは無いため圧迫感や違和感等の不快感は感じない。
前記男性用尿取りパッド10を着用している時に尿失禁した場合、尿は性器収容部28に排尿された後に前記ベース体12の第2ベース体表面シート16を通過してベース体吸液性コア18に吸収されて保液される。また、前記性器収容部形成体20の性器収容部形成体表面シート25を通過した尿は性器収容部形成体20の性器収容部形成体吸液性コア26によって吸収されて保液される。
従って、尿失禁しても尿が性器収容部28から漏れて下着やズボン等を濡らして汚すことを防止できる。
なお、尿失禁した尿の量が多くて迅速にベース体吸液性コア18、性器収容部形成体吸液性コア26に吸収されなくても、尿は前記プール部36に一時貯められるので尿の量が多くても尿が性器収容部28から漏れるのを防止できる。
また、タクシーや電車等の乗物に仰け反るように座って両太腿部と下腹部とによって逆Y字状の窪み部ができている場合に尿失禁して万が一、性器収容部28から尿が漏れたとしても前記腹受防止体40が下腹部と男性器の間に仕切板のように位置すると共に垂下した状態の腹受防止体40の腹受防止体吸液性コア44が尿を吸収するので吸液性能が向上し尿の腹受けを防止することができる。
しかも、腹受防止体40の第1横漏れ防止部48は右足の太腿の付け根に位置し、第2横漏れ防止部50は左足の太腿の付け根に位置しているので、下腹部と太腿の付け根の間を溢れた尿が流れようとしても尿は腹受防止体表面シート42を通過して腹受防止体吸液性コア44に吸収されて長時間保液されるので、尿が横漏れするのを防止することができる。
【0011】
図6には実施例の男性用尿取りパッド10の変形例が示されている。
図6に示されるように、この男性用尿取りパッド10は前記ベース体12と前記性器収容部形成体20の一端部20Aの間にも矩形状の第3マチ部シート52が配設されている。この第3マチ部シート52は前記第1マチ部シート30、第2マチ部シート32と同様に伸縮性を有する非透液性素材で薄く形成されている。
前記第3マチ部シート52の上側部52Aと前記性器収容部形成体20の一端部20Aは熱溶着され、前記第3マチ部シート52の下側部52Bと前記ベース体12は熱溶着されている。前記男性用尿取りパッド10の未使用時においては前記第3マチ部シート52も上側部52Aと下側部52Bの間の中間部52Cで折り曲げられている。
なお、前記第1マチ部シート30、第2マチ部シート32の他に第3マチ部シート52を設けると、より前記性器収容部形成体20はベース体12に対して伸縮可能となり男性器のサイズに対応してフィットした状態で男性器を性器収容部28に収容することができるようになる。
【0012】
なお、実施例では性器収容部形成体20に平面視略U字状の性器収容開口部21を形成し、腹受防止体40に平面視略U字状の横漏れ防止部形成スリット46を形成したが、性器収容開口部21及び横漏れ防止部形成スリット46の形状は平面視略U字状に限定されないことは勿論である。
また、前記第1マチ部シート30、第2マチ部シート32、第3マチ部シート52の形状や取付位置等は実施例に限定されるものでないことは勿論である。
なお、実施例のベース体吸液性コア18と性器収容部形成体吸液性コア26と腹受防止体吸液性コア44は同一素材で形成された同一の吸液性コアを用いたが、吸液性コアは高吸液性のものであれば素材等は限定されるものでないことは勿論である。
また、前記男性用尿取りパッド10の着用手順は実施例で示した手順に限定されないことは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明の男性用尿取りパッドは前立腺や膀胱等の病気により排尿を我慢することが肉体的に困難になって尿失禁してしまう場合に使用するだけでなく、介護用品としても使用することができる。
【符号の説明】
【0014】
10 男性用尿取りパッド
12 ベース体
14 第1ベース体表面シート
16 第2ベース体表面シート
18 ベース体吸液性コア
20 性器収容部形成体
21 性器収容開口部
22 第1性器収容部形成体部
24 第2性器収容部形成体部
25 性器収容部形成体表面シート
26 性器収容部形成体吸液性コア
28 性器収容部
30 第1マチ部シート
32 第2マチ部シート
36 プール部
40 腹受防止体
41 ポケット部
42 腹受防止体表面シート
44 腹受防止体吸液性コア
46 横漏れ防止部形成スリット
48 第1横漏れ防止部
50 第2横漏れ防止部
52 第3マチ部シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられた性器収容部形成体と、この性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴とする男性用尿取りパッド。
【請求項2】
ベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられた性器収容部形成体と、この性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記ベース体と腹受防止体との間に形成されたポケット部と、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴とする男性用尿取りパッド。
【請求項3】
平面視略矩形状に形成されたベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられた性器収容部形成体と、この性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記性器収容開口部の一端部と性器収容部形成体の一端部の間に形成されたプール部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記ベース体と腹受防止体との間に形成されたポケット部と、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴とする男性用尿取りパッド。
【請求項4】
平面視略矩形状に形成されたベース体と、このベース体に内蔵された第1吸液性コアと、前記ベース体に取り付けられる性器収容部形成体と、前記ベース体と前記性器収容部形成体の一側部の間に設けられた第1マチ部シートと、前記ベース体と前記性器収容部形成体の他側部の間に設けられた第2マチ部シートと、前記性器収容部形成体に内蔵された第2吸液性コアと、前記性器収容部形成体に形成された性器収容開口部と、前記ベース体と性器収容部形成体の間に形成された性器収容部と、前記性器収容開口部の一端部と性器収容部形成体の一端部の間に形成されたプール部と、前記ベース体に取り付けられた腹受防止体と、この腹受防止体に内蔵された第3吸液性コアと、前記ベース体と腹受防止体との間に形成されたポケット部と、前記腹受防止体に連続形成された第1横漏れ防止部及び第2横漏れ防止部と、を有してなることを特徴とする男性用尿取りパッド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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