説明

画像、印刷物、画像生成装置、及び、プログラム

【課題】視点位置や光源位置により異なる角度から画像を見ると異なる情報を表示し、表現する情報量の多い画像を容易に提供すること。
【解決手段】画像生成装置1は、媒体6に表示される画像3或いは媒体8に表示される画像5を生成する。画像3及び画像5はバーコードであり、その一部又は全体に異方性反射部21、31を有する。異方性反射部21及び異方性反射部31は、光源位置や視点位置によって画像が変化する。即ち、画像3又は画像5は、視点位置や光源位置によって異なる情報を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異方性反射特性を有する画像を利用して、視点や光源により異なる情報を示す画像、その画像を媒体に印刷した印刷物、及び、その画像を生成する画像生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年様々な商品やサービス等に用いられるバーコード或いは2次元バーコードは、2次元平面上に規則的な情報を示す画像である。通常のバーコード等は、視点位置や光源位置に依存せず、どのような使用環境でも同一の情報を提供する画像であるが、磁気バーコードには磁気異方性を組み合わせて、磁気読み取り装置の位置により読み取ることのできる記録情報を変化させることができるため、記録可能な情報量を多くする技術が開発されている。(例えば、特許文献1)
一方、紙やプラスチックや金属といった媒体に、異方性反射特性を有する画像を生成し、擬似的に3次元構造体の立体模様を表現する技術が開発されている。(例えば、特許文献2)
【0003】
【特許文献1】特開平10−302035号公報
【特許文献2】特開2001−138700号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、バーコード或いは2次元バーコードといった2次元平面上に示される規則的なパターン情報は、視点位置や光源位置に拠らず、一定の情報量を表すことしかできなかった。
また、磁気異方性を利用した磁気バーコードは、読み取る角度により多くの情報を表せるが、磁気バーコードに対応した読取装置を要するという問題があった。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、視点位置や光源位置により異なる角度から画像を見ると異なる情報を表示し、表現する情報量の多い画像を容易に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために第1の発明は、情報を示す画像であって、画像の一部、或いは、全体が異方性反射特性を有し、異なる視点から視られることにより異なる情報を示すことを特徴とする画像である。
【0007】
第1の発明において、情報を示す画像とは、例えば、バーコードや2次元バーコード等である。これらの画像の一部或いは全体が、エンボス加工印刷、レインボーホログラム印刷、シルクスクリーン印刷等で媒体に印刷されており、異方性反射特性を有し、異なる視点から画像を視る又は認識することによって、異なる情報を示すものである。
ここで、媒体は、紙、プラスチック、金属など異方性反射特性の加工を付与できるものとする。
【0008】
このように第1の発明によれば、一つの画像であっても、異なる視点から認識することで異なる情報を提供することが可能であり、表現する情報量の多い画像を提供することができる。
【0009】
第2の発明は、情報を示す画像であって、画像の一部、或いは、全体が異方性反射特性を有し、異なる光源に照らされることにより異なる情報を示すことを特徴とする画像である。
第2の発明において、情報を示す画像とは、第2の発明と同様に、バーコードや2次元バーコード等である。これらの画像の一部或いは全体が、エンボス加工印刷、レインボーホログラム印刷、シルクスクリーン印刷等で媒体に印刷されており、異方性反射特性を有し、異なる光源に照らされることにより、同じ視点から画像を視る又は認識する場合でも異なる情報を示すものである。
ここで、媒体は、紙、プラスチック、金属など異方性反射特性の加工を付与できるものである。
【0010】
第3の発明は、第1の発明である画像を媒体に印刷した印刷物である。
第4の発明は、第2の発明である画像を媒体に印刷した印刷物である。
ここで、媒体は、紙、プラスチック、金属など異方性反射特性の加工を付与できるものである。
【0011】
第5の発明は、媒体に、凹凸状の溝を用いて情報を表現する画像を生成する画像生成装置であって、前記情報を3次元形状として表す形状生成部と、前記3次元形状の表面上における法線ベクトルを、第1の投影面に投影した第1の投影ベクトルの第1の仰角と方位角を求める手段と、前記第1の投影面に対して垂直、かつ、前記方位角方向の第2の投影面に第1のベクトルを投影させた第2の投影ベクトルの第2の仰角を求める手段と、前記第2の仰角を、前記媒体上の前記溝の角度に変換する手段と、を具備することを特徴とする画像生成装置である。
【0012】
第5の発明は、主に、エンボス加工印刷により異方性反射特性を有する画像を生成する画像生成装置である。エンボス加工印刷は、紙や金属、プラスチックといった媒体に、凹凸状の溝を用いて異方性反射特性を有する画像を生成する。この溝の角度を算出するために、第3の発明である画像生成装置は、情報を3次元形状として表し、3次元形状の表面上における法線ベクトルを、第1の投影面に投影した第1の投影ベクトルの第1の仰角と方位角を求め、第1の投影面に対して垂直、かつ、前記方位角方向の第2の投影面に第1のベクトルを投影させた第2の投影ベクトルの第2の仰角を求めて、前記第2の仰角を、前記媒体上の前記溝の角度に変換するものである。
【0013】
第6の発明は、コンピュータを第3の発明である画像生成装置として機能させるプログラムである。
上述のプログラムは、CD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、通信回線を介して送受することもできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、視点位置や光源位置によって、画像が異なる情報を表現し、表現する情報量の多い画像を容易に提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像、印刷物、及び画像生成装置に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明および添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0016】
図1は、本発明の本実施の形態に係る画像生成装置1の概略構成を示す図である。画像生成装置1はコンピュータである。
【0017】
画像生成装置1は、媒体6に表示される画像3或いは媒体8に表示される画像5を生成する。画像3は、例えばバーコードであり、その一部に異方性反射部21を有する。また、画像5は、例えば2次元バーコードであり、画像全体が異方性反射部31である。
【0018】
異方性反射部21及び異方性反射部31は、媒体6或いは媒体8に対して、エンボス加工印刷、レインボーホログラム印刷、シルクスクリーン印刷等が施されたものであり、その部分の画像は光源位置や視点位置によって変化する。例えば、光源が一定方向であっても、視点位置を変えて異方性反射部21あるいは異方性反射部31を見ると、異なる画像が表現される。即ち、画像3又は画像5は、視点位置によって異なる情報を示すことになる。ここで、媒体6或いは媒体8は、紙、プラスチック、金属等である。
【0019】
以下、異方性反射部21がエンボス加工印刷により生成された画像を例に詳細に説明する。
図2は、エンボス加工印刷の異方性反射部を有する画像の説明図である。
【0020】
図2(a)は異方性反射部63を有するバーコード61を示す図である。異方性反射部63はエンボス加工異方性反射部65、67より構成される。エンボス加工異方性反射部65、67は、凹凸状の溝71、73の基準線lに対する角度θ1、θ2によって、視点位置や光源位置により見え方が異なる。これは、角度を持った溝71、72によって、エンボス加工異方性反射部65、67は3次元的に傾きを持った面として表現されるからである。尚、エンボス加工印刷に関する詳細な説明は、前述の特許文献2に記載されている。
【0021】
図2(b)はバーコード61に対する視点A、視点Bを示す図である。バーコード61のエンボス加工異方性反射部65、67は、視点や光源によって反射角が変わる、即ち、見え方が異なる。
【0022】
例えば、上方から一定の光が当たっている場合、視点Aからバーコード61を見た場合、エンボス加工異方性反射部65は見えるが、エンボス加工異方性反射部67は見えず、バーコード61は図2(c)に示すバーコード81として認識される。また、視点Bからバーコード61を見た場合、エンボス加工異方性反射部67は見えるが、エンボス加工異方性反射部65は見えず、バーコード61は図2(c)に示すバーコード91として認識される。
【0023】
バーコード81は「情報a」を表現し、バーコード91は「情報b」を表現することとなり、異方性反射部63を有するバーコード61は、一つの画像で2種類の情報を表示することになる。
【0024】
ここでは、バーコードを例に説明したが、図1に示す2次元バーコードの画像5でも同様の作用及び効果が得られる。画像5の利用方法の一例として、例えば、携帯電話等のバーコード認識機能を用いて、ある視点位置から2次元バーコード5を認識させることにより携帯電話を1つのサイト「URLa」に誘導し、別の視点位置から2次元バーコード5を認識させることにより携帯電話を別のサイト「URLb」に誘導するといった利用方法も考えられる。
【0025】
次に、画像生成装置1について説明する。
画像生成装置1は、モデリング装置11、法線情報記録装置13、法線情報変換装置15、角度変換装置17等から構成される。各装置の処理については後述する。
画像生成装置1はコンピュータである。図3は、画像生成装置1のハードウェア構成を示す図である。
【0026】
画像生成装置1は、制御部51、記憶部52、メディア入出力部53、入力部55、印刷部56、表示部57等が、システムバス59を介して接続されて構成される。
【0027】
制御部51は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory )、RAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0028】
CPUは、記憶部52、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、システムバス59を介して接続された各装置を駆動制御し、画像生成装置1が行う後述する各種処理を実現する。
ROMは、不揮発性メモリであり、コンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。
RAMは、揮発性メモリであり、記憶部52、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部51が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
【0029】
記憶部52は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部51が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、画像生成装置1が行う後述の処理に相当するアプリケーションプログラム等が格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部51により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
【0030】
メディア入出力部53(ドライブ装置)は、データの入出力を行い、例えば、フロッピディスクドライブ、PDドライブ、CDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、DVDドライブ(−ROM、−R、−RW等)、MOドライブ等のメディア入出力装置等を有する。
【0031】
入力部55は、データの入力を行い、例えば、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、テンキー等の入力装置を有する。
入力部55を介して、画像生成装置1に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。
【0032】
印刷部56は、プリンタであり、印刷出力処理を行う。
表示部57は、CRTモニタ、液晶パネル等のディスプレイ装置、ディスプレイ装置と連携してコンピュータのビデオ機能を実現するための論理回路等(ビデオアダプタ等)を有する。
システムバス59は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
【0033】
次に、図4に示すフローチャートを用いて、画像生成装置1による異方性反射部を有する画像の生成処理について説明する。この生成処理は、例えば、図2(d)に示す「情報a」と「情報b」を表現するバーコード61を生成する処理である。
モデリング装置11は、画像3或いは画像5に表現する情報を3次元形状としてモデリングする(ステップ101)。
【0034】
次に、法線情報記録装置13は、3次元形状の表面上の各要素における法線ベクトルnを投影面に投影して、投影面上の法線ベクトルNの2次元情報である、仰角と方位角を算出する(ステップ102)。法線情報記録装置13は、モデリング装置11によってモデリングされた3次元形状を所定の投影面に投影した際の法線ベクトルの分布を求める装置である。
【0035】
次に、法線情報変換装置15は、投影面上の法線ベクトルNを方位角方向に設けた法線投影面に投影させた際のベクトルN’の仰角tを求める(ステップ103)。法線情報変換装置15は、法線情報記録装置13によって求められた2次元情報をスカラー情報に変換する装置である。
【0036】
次に、角度変換装置17は、求められた仰角tに従って、画素ごとの溝の角度を求める(ステップ104)。角度変換装置17は、法線情報変換装置によって求められたスカラー情報に基づいて、画素ごとに溝の角度を求める装置である。
【0037】
以下、各ステップごとに詳細に説明する。
(ステップ101)
モデリング装置11は、画像によって表現する情報を3次元形状としてモデリングする。図5は3次元形状95の一例を示す図(断面)である。3次元形状95の場合、例えば光源が上方にあると、視点Aから見た場合は傾斜面97が見えるが、傾斜面99は見えない。逆に、視点Bから見た場合、傾斜面97は見えないが、傾斜面99は見える。即ち、3次元形状95は、視点により見え方が異なり、その見え方に対応させて2種類の情報を示すことができる。
【0038】
(ステップ102)
法線情報記録装置13は、モデリング装置11によってモデリングされた3次元形状の表面上の所定の点(画素に対応する点)における法線ベクトルnを投影面S1に投影し、投影面S1上の法線ベクトルNの2次元情報である、仰角kと方位角αを求める。
【0039】
図5は、投影面S1に投影された法線ベクトルNを示す。法線情報記録装置13は、表現したい情報をモデリングした3次元形状95における傾斜面97、99の法線ベクトルn1、n2を投影面S1に投影し、投影面S1上の点x1を始点とする法線ベクトルN1、点x2を始点とする法線ベクトルN2とする。
【0040】
次に、法線情報記録装置13は、投影面S1上の基準軸(原点O、u軸、v軸)に対する法線ベクトルN1の方位角α1と仰角k1、法線ベクトルN2の方位角α2と仰角k2を求め、それぞれの法線ベクトルの2次元情報とする。
【0041】
(ステップ103)
次に、法線情報変換装置15は、投影面S1に対して垂直で、方位角α方向の法線投影面S2に法線ベクトルNを投影させたベクトルN’の仰角tを求める。
図6は仰角tの算出法を説明するための図である。例えば、法線ベクトルN2を例に考えると、法線投影面S2は、投影面S1に対して垂直で、方位角α2方向に設けられた新たな投影面である。
【0042】
法線情報変換装置15は、法線ベクトルN2を法線投影面S2に投影したベクトルN2’の仰角t2を求め、新たな法線情報として出力する。
【0043】
(ステップ104)
角度変換装置17は、法線情報変換装置15によって求められた仰角tに基づいて、各画素におけるエンボス加工印刷の溝の角度θを求める。
図7は、仰角tと溝の角度θの変換を示す図である。仰角tが−90°≦t≦90°の範囲であるのに対し、それに対応する溝の角度θは−45°≦θ≦45°の範囲となるため、角度変換装置17は、仰角tに基づいて、各画素におけるエンボス加工印刷の溝の角度θを−45°≦θ≦45°の範囲に正規化する。
【0044】
例えば、図7に示すように、異方性反射部121のエンボス加工異方性反射部123の溝125は基準線l2に対してθ11の角度をなし、エンボス加工異方性反射部133の溝135は基準線l2に対してθ21の角度をなす。こうして、エンボス加工異方性反射部123、133は視点位置や光源位置によって見え方が変わり、それにより異なる情報を示すことになる。
【0045】
角度変換装置17は、仰角tに基づいて、画素ごとに溝の角度(方向)を算出し、エンボス加工印刷による3Dホログラム原版の版下を作成する。
この版下を基に、画像生成装置1は、図2に示す異方性反射部63を有するバーコード61(画像)を生成する。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態では、視点位置や光源位置によって見え方の異なる異方性反射部を有する画像を用いて、多くの情報を容易に表現することができる。
【0047】
本実施の形態では、異方性反射部を有するバーコードを例に説明したが、異方性反射部を有する2次元バーコードにおいても同様の作用、効果が得られる。
バーコード或いは2次元バーコードとして、画素ごとに溝の角度を変化させたものを作成することもでき、多くの情報を表現することができる。
また、視点を同一にして光源位置を変化させてもよく、視点位置と光源位置の変化を適宜組み合わせることによって、異なる画像を認識させ、複数の異なる情報を表現することも可能である。
【0048】
また、本実施の形態では、異方性反射部の加工としてエンボス加工印刷を例に説明したが、レインボーホログラム印刷加工、シルクスクリーン印刷加工を用いても同様の作、効果が得られる。
【0049】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像及び画像生成装置の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本実施の形態に係る画像生成装置1の概略構成を示す図
【図2】異方性反射部を有する画像61を示す図
【図3】画像生成装置1のハードウェア構成図
【図4】画像生成装置1による異方性反射部を有する画像の生成処理を示すフローチャート
【図5】3次元形状表面の法線ベクトルの投影面S1への投影を示す図
【図6】法線ベクトルNの法線投影面S2への投影を示す図
【図7】仰角tからエンボス加工印刷の溝の角度θへの正規化を示す図
【符号の説明】
【0051】
1………画像生成装置(コンピュータ)
3………画像(バーコード)
5………画像(2次元バーコード)
6、8………媒体
11………モデリング装置
13………法線情報記録装置
15………法線情報変換装置
17………角度変換装置
21、31………異方性反射部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を示す画像であって、
画像の一部、或いは、全体が異方性反射特性を有し、
異なる視点から視られることにより異なる情報を示すことを特徴とする画像。
【請求項2】
情報を示す画像であって、
画像の一部、或いは、全体が異方性反射特性を有し、
異なる光源に照らされることにより異なる情報を示すことを特徴とする画像。
【請求項3】
前記画像は、バーコード或いは2次元バーコードであることを特徴とする請求項1或いは請求項2記載の画像。
【請求項4】
前記異方性反射特性は、エンボス加工印刷、レインボーホログラム印刷、シルクスクリーン印刷によって媒体に表現されることを特徴とする請求項1或いは請求項2記載の画像。
【請求項5】
画像の一部、或いは、全体が異方性反射特性を有し、異なる視点から視られることにより異なる情報を示す画像が媒体に印刷されたことを特徴とする印刷物。
【請求項6】
画像の一部、或いは、全体が異方性反射特性を有し、異なる光源に照らされることにより異なる情報を示す画像が媒体に印刷されたことを特徴とする印刷物。
【請求項7】
前記画像は、バーコード或いは2次元バーコードであることを特徴とする請求項5或いは請求項6記載の印刷物。
【請求項8】
前記異方性反射特性は、エンボス加工印刷、レインボーホログラム印刷、シルクスクリーン印刷によって媒体に表現されることを特徴とする請求項5或いは請求項6記載の印刷物。
【請求項9】
媒体に、凹凸状の溝を用いて情報を表現する画像を生成する画像生成装置であって、
前記情報を3次元形状として表す形状生成部と、
前記3次元形状の表面上における法線ベクトルを、第1の投影面に投影した第1の投影ベクトルの第1の仰角と方位角を求める手段と、
前記第1の投影面に対して垂直、かつ、前記方位角方向の第2の投影面に第1のベクトルを投影させた第2の投影ベクトルの第2の仰角を求める手段と、
前記第2の仰角を、前記媒体上の前記溝の角度に変換する手段と、
を具備することを特徴とする画像生成装置。
【請求項10】
コンピュータを、請求項9に記載された画像生成装置として機能させるプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate