説明

画像処理装置及び画像処理プログラム

【課題】情報画像を合成することによって文書内の領域を隠蔽し、その隠蔽された領域を復元できるような情報画像を生成する場合に、情報画像内に隠蔽領域の情報が収まらないときには、隠蔽領域内の画像を示す情報を選択して情報画像を生成するようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の隠蔽領域抽出手段は、情報画像が文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出し、判断手段は、情報と隠蔽領域内の画像を示す情報は情報画像内に収まるか否かを判断すると、選択手段は、情報画像内に収まらないと判断された場合は、情報画像内に収まるように、隠蔽領域内の画像を示す情報を選択し、情報画像生成手段は、情報と画像を示す情報を表す情報画像を生成し、情報画像合成手段は、生成された情報画像を位置情報に基づいて、文書に合成し、出力手段は、情報画像が合成された文書を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報画像を付加する技術がある。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、画像に付加情報を埋め込む際に、画像に埋め込み可能情報量が不足している場合に、画像の白地面積を増やす画像処理を施して埋め込み可能情報量を増加させることを課題とし、画像を入力すると共に付加情報である埋め込み情報を入力し、入力された画像内に、入力された情報を埋め込むことができるか否かを、画像内の白地の大きさにより判定し、埋め込み不可と判断した場合、強制的に地肌除去等の画像の編集を行って白地面積を増大させ、その後、入力された画像内に、入力された情報を埋め込む処理を行うことが開示されている。
【0003】
また、例えば、特許文献2には、電子文書の作成時にレイアウトエラーが発生すると、コンテンツの一部が欠けた電子文書がクライアントに配信され、この電子文書を受信したユーザーは、望む情報を充分に閲覧できないことを課題とし、文書テンプレートの定義に従い、レコード毎に管理されるコンテンツを複数のコンテナに挿入して電子文書を生成し、その際、コンテナにコンテンツを挿入した際のオーバフローを検出し、オーバフローしたデータをアノテーション形式のデータとして電子文書に付加することが開示されている。
【0004】
また、例えば、特許文献3には、ドキュメント中に埋め込み符号によってデータを埋め込む場合に、埋め込みを行う複数の領域が分散していても、各データの容量や領域の大きさを考慮することなく各データの埋め込みを行えるようにすることを課題とし、ドキュメント上の複数の物理領域が一括して論理領域として管理され、複数のデータはまず連結されて論理領域データ(単一のデータ連結ブロック)とされ、各物理領域毎に分割され、分割された各物理領域データは符号化されて複数の符号データが生成され、それらの符号データは各物理領域に埋め込まれ、復号時においてはそれと逆の処理が実行されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−021776号公報
【特許文献2】特開2007−316873号公報
【特許文献3】特開2001−186331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、情報画像を合成することによって文書内の領域を隠蔽し、その隠蔽された領域を復元できるような情報画像を生成する場合に、情報画像内に隠蔽領域の情報が収まらないときには、隠蔽領域内の画像を示す情報を選択して情報画像を生成するようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、文書を受け付ける文書受付手段と、情報を受け付ける情報受付手段と、前記文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0008】
請求項2の発明は、前記選択手段は、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画素塊が該隠蔽領域の境界を横切っていないものを優先して選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
【0009】
請求項3の発明は、画像から文字を切り出す文字切出手段をさらに具備し、前記選択手段は、前記文字切出手段によって切り出された文字が前記隠蔽領域の境界を横切っていないものを優先して選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
【0010】
請求項4の発明は、前記選択手段によって選択された文字を認識する文字認識手段をさらに具備し、前記選択手段は、前記文字認識手段による認識結果を前記情報画像内に含める情報として選択し、前記情報画像生成手段は、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された認識結果を表す情報画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置である。
【0011】
請求項5の発明は、文書を受け付ける第1の文書受付手段と、情報を受け付ける情報受付手段と、前記第1の文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する第1の出力手段と、情報画像が合成された文書を受け付ける第2の文書受付手段と、前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書内にある情報画像を抽出する情報画像抽出手段と、前記情報画像抽出手段によって抽出された情報画像を解析する情報画像解析手段と、前記情報画像解析手段によって解析された結果内の前記隠蔽領域内の画像を示す情報に基づいて、該隠蔽領域の画像を復元する隠蔽領域復元手段と、前記隠蔽領域復元手段によって復元された隠蔽領域の画像を前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書に合成した文書を出力する第2の出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0012】
請求項6の発明は、コンピュータを、文書を受け付ける文書受付手段と、情報を受け付ける情報受付手段と、前記文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【0013】
請求項7の発明は、コンピュータを、文書を受け付ける第1の文書受付手段と、情報を受け付ける情報受付手段と、前記第1の文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する第1の出力手段と、情報画像が合成された文書を受け付ける第2の文書受付手段と、前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書内にある情報画像を抽出する情報画像抽出手段と、前記情報画像抽出手段によって抽出された情報画像を解析する情報画像解析手段と、前記情報画像解析手段によって解析された結果内の前記隠蔽領域内の画像を示す情報に基づいて、該隠蔽領域の画像を復元する隠蔽領域復元手段と、前記隠蔽領域復元手段によって復元された隠蔽領域の画像を前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書に合成した文書を出力する第2の出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の画像処理装置によれば、情報画像を合成することによって文書内の領域を隠蔽し、その隠蔽された領域を復元できるような情報画像を生成する場合に、情報画像内に隠蔽領域の情報が収まらないときには、隠蔽領域内の画像を示す情報を選択して情報画像を生成することができる。
【0015】
請求項2の画像処理装置によれば、隠蔽領域内の画素塊がその隠蔽領域の境界を横切っているものを優先して情報画像内に含めてしまうことを防止することができる。
【0016】
請求項3の画像処理装置によれば、隠蔽領域の境界を横切っている文字を優先して情報画像内に含めてしまうことを防止することができる。
【0017】
請求項4の画像処理装置によれば、文字認識結果を情報画像内に含めることができる。
【0018】
請求項5の画像処理装置によれば、情報画像を合成することによって文書内の領域を隠蔽した場合に、その隠蔽された領域を復元できる。
【0019】
請求項6の画像処理プログラムによれば、情報画像を合成することによって文書内の領域を隠蔽し、その隠蔽された領域を復元できるような情報画像を生成する場合に、情報画像内に隠蔽領域の情報が収まらないときには、隠蔽領域内の画像を示す情報を選択して情報画像を生成することができる。
【0020】
請求項7の画像処理プログラムによれば、情報画像を合成することによって文書内の領域を隠蔽した場合に、その隠蔽された領域を復元できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本実施の形態(情報画像合成)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】情報画像処理モジュール内の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図3】判断モジュール内の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図4】選択モジュール内の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図5】本実施の形態(情報画像合成)による処理例を示すフローチャートである。
【図6】情報画像処理モジュールによる処理例を示すフローチャートである。
【図7】選択モジュールによる処理例を示すフローチャートである。
【図8】対象文書と情報画像を合成した対象文書の例を示す説明図である。
【図9】情報画像の例を示す説明図である。
【図10】隠蔽領域内の処理例を示す説明図である。
【図11】埋込情報フォーマットの例を示す説明図である。
【図12】本実施の形態(情報画像解析)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図13】本実施の形態(情報画像解析)による処理例を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態(情報画像合成)の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0023】
本実施の形態である画像処理装置は、文書に情報画像を合成するものであって、図1の例に示すように、文書受付モジュール110、情報受付モジュール120、合成位置受付モジュール130、判断モジュール140、選択モジュール150、情報画像生成モジュール160、情報画像合成モジュール170、出力モジュール180を有している。特に、合成対象である文書内に情報画像を合成するための余白が確保できない場合に用いられるものである。なお、その情報画像を合成した文書を解析する実施の形態については、図12、図13を用いて後述する。
情報画像とは、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード等がある。特に、最近は、2次元コードとして、QRコード(登録商標、Quick Response code)が用いられており、本実施の形態においてもこのQRコードを例示する。
【0024】
文書受付モジュール110は、判断モジュール140、情報画像合成モジュール170と接続されている。文書受付モジュール110は、文書を受け付け、その文書を判断モジュール140、情報画像合成モジュール170へ渡す。なお、文書とは、画像、テキストデータ、又はこれらの組み合わせ、場合によっては動画、音声等の電子データを含み、記憶、編集及び検索等の対象となり、システム又は利用者間で個別の単位として交換できるものをいい、これらに類似するものを含む。画像である文書を受け付けるとは、例えば、スキャナ、カメラ等で画像を読み込むこと、ファックス等で通信回線を介して外部機器から画像を受信すること、ハードディスク(コンピュータに内蔵されているものの他に、ネットワークを介して接続されているもの等を含む)等に記憶されている画像を読み出すこと等が含まれる。画像は、2値画像、多値画像(カラー画像を含む)であってもよい。受け付ける画像は、1枚であってもよいし、複数枚であってもよい。また、画像の内容として、ビジネスに用いられる文書、広告宣伝用のパンフレット等であってもよい。また、テキストデータを主とした文書を受け付けるとは、文書作成プログラムを用いて作成された文書を受け取ること、ハードディスク等に記憶されている文書を読み出すこと等が含まれる。
【0025】
情報受付モジュール120は、判断モジュール140と接続されている。情報受付モジュール120は、情報を受け付け、その情報を判断モジュール140へ渡す。ここでの情報とは、情報画像内に含める情報であり、その情報画像を合成する文書(文書受付モジュール110が受け付けた文書)に関する情報である。例えば、文書に関する情報(文書の属性として、具体的には、文書を作成したユーザー、作成日時、更新したユーザー、更新日時等)、文書に対する処理の命令を示す情報(文書内の予め定められた箇所に手書きの書き込みがある場合は、その文書を予め定められた場所(フォルダ名)に格納する等)等がある。
【0026】
また、情報受付モジュール120の前処理として、情報画像処理モジュール200による処理を行ってもよい。つまり、既に情報画像が用意されている場合に対応するものである。図2は、情報画像処理モジュール200内の構成例についての概念的なモジュール構成図である。情報画像処理モジュール200は、情報画像受付モジュール210、情報画像解析モジュール220、情報画像サイズ計測モジュール230を有している。情報画像処理モジュール200と情報受付モジュール120は接続されている。
情報画像受付モジュール210は、情報画像を受け付ける。例えば、文書の種類と情報画像を対応させて記憶しているテーブルから、その文書に応じた情報画像を読み出すようにしてもよい。
情報画像解析モジュール220は、情報画像受付モジュール210が受け付けた情報画像を解析して、その情報画像内の情報を読み出す。この読み出した情報を情報受付モジュール120に渡す。
情報画像サイズ計測モジュール230は、情報画像受付モジュール210が受け付けた情報画像のサイズを計測する。例えば、縦長、横長を計測する。この情報画像のサイズを情報受付モジュール120に渡す。
【0027】
合成位置受付モジュール130は、判断モジュール140と接続されている。合成位置受付モジュール130は、文書受付モジュール110によって受け付けられた文書に、情報受付モジュール120によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付け、その位置情報を判断モジュール140へ渡す。位置情報としては、例えば、文書の左上を原点(0,0)としたXY座標系において、情報画像の中心、左上等の座標がある。また、ここでの受け付ける処理とは、例えば、文書の種類と位置情報を対応させて記憶しているテーブルから、その文書に応じた位置情報を読み出すことであってもよいし、ユーザーによるキーボード、マウス、タッチパネル等の操作に応じて、文書に情報画像を合成させた場合の位置情報を受け付けるようにしてもよい。
【0028】
判断モジュール140は、文書受付モジュール110、情報受付モジュール120、合成位置受付モジュール130、選択モジュール150、情報画像生成モジュール160と接続されている。また、判断モジュール140は、図3に例示するようなモジュール構成を有していてもよい。判断モジュール140は、隠蔽領域抽出モジュール310、圧縮モジュール320を有している。
【0029】
隠蔽領域抽出モジュール310は、情報受付モジュール120によって受け付けられた情報を表す情報画像が、文書受付モジュール110によって受け付けられた文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する。情報画像を合成位置受付モジュール130によって受け付けられた位置情報の位置に合成することによって、隠蔽されてしまう領域の画像を抽出する。もちろんのことながら、ここでの合成とは、貼り付けであり、情報画像が貼り付けられた領域の画像は、文書からは消去されてしまうことになる。また、情報画像のサイズは、情報画像サイズ計測モジュール230によって計測されたサイズであってもよいし、合成する情報画像の種類が予め定められている場合は、その情報画像の既定されたサイズを用いてもよい。
【0030】
圧縮モジュール320は、隠蔽領域抽出モジュール310によって抽出された隠蔽領域内の画像を圧縮する。可逆圧縮であってもよいし、非可逆圧縮であってもよい。例えば、ランレングス符号化、JPEG等がある。この圧縮後のデータが隠蔽領域内の画像を示す情報となる。
なお、圧縮モジュール320は、必ずしも必要ではなく、隠蔽領域内の有色(例えば、黒色)の画素の座標位置、画素値を隠蔽領域内の画像を示す情報としてもよい。具体的には、各画素(i = 1〜n)の座標位置(x[i],y[i])と画素値(R[i],G[i],B[i])の組み合わせで表現されたデータ列としてもよい。
【0031】
判断モジュール140は、情報受付モジュール120によって受け付けられた情報と隠蔽領域抽出モジュール310によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は情報画像内に収まるか否かを判断する。情報画像内に収まるか否かを判断するとは、情報受付モジュール120によって受け付けられた情報の情報量と隠蔽領域抽出モジュール310によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報の情報量(又は圧縮モジュール320による圧縮後の情報量)を加算し、情報画像が表すことができる情報容量以内であれば、情報画像内に収まると判断する。情報画像が表すことができる情報容量は、その情報画像に既定されている値を用いる。
また、文書受付モジュール110が受け付ける文書がテキストコードを主とした文書である場合は、隠蔽領域内の画像を示す情報としては、その隠蔽領域内に含まれている文字のテキストコード(その文字属性を含んでいてもよい)であり、隠蔽領域の境界を横切っている文字の場合は、その隠蔽領域内にある文字の部分画像である。
【0032】
選択モジュール150は、判断モジュール140、情報画像生成モジュール160と接続されている。選択モジュール150は、判断モジュール140によって情報画像内に収まらないと判断された場合は、その情報画像内に収まるように、隠蔽領域抽出モジュール310によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する。
例えば、選択モジュール150は、隠蔽領域抽出モジュール310によって抽出された隠蔽領域内の画素塊がその隠蔽領域の境界を横切っていないものを優先して選択するようにしてもよい。隠蔽領域の境界を横切っていない画素塊とは、その隠蔽領域内に全部が含まれている画素塊、つまり、画素塊が隠蔽領域の内部のみにあり、外部にはない場合をいう。例えば、画素塊が文字であれば、その文字全体である。逆に、隠蔽領域の境界を横切っている画素塊とは、画素塊の一部が外部にもある場合をいい、隠蔽領域とその外部をまたがっている画素塊である。また、画素塊とは、4連結又は8連結で連続する画素領域である。このような選択にしているのは、全部が隠蔽されたわけではなく、一部のみが隠蔽された画素塊(隠蔽領域の境界を横切っている画素塊)は、隠蔽されずに残っている部分から類推可能である場合が多いが、全部が隠蔽された画素塊(隠蔽領域の境界を横切っていない画素塊)は、類推が困難である場合が多いからである。
【0033】
また、選択モジュール150は、図4に例示するようなモジュール構成を有していてもよい。選択モジュール150は、文字切出モジュール410、文字認識モジュール420、圧縮モジュール430を有している。
文字切出モジュール410は、画像から文字を切り出す。文字切出モジュール410が切り出す対象の画像は、対象としている文書内であって情報画像によって隠蔽される領域を含む画像である。例えば、隠蔽領域から予め定められた距離内にある画像をいう。具体的には、隠蔽領域内の画像、隠蔽領域とその周囲1cmの領域内の画像、文書全体の画像であってもよい。
切り出す文字の領域は、前述の画素塊を少なくとも含み、これらの画素塊の集合をも含む矩形の領域である。これらの画素塊の集合とは、4連結等で連続した画素領域が複数あり、その複数の画素領域は近傍にあるものをいう。ここで、近傍にあるものとは、例えば、互いの画素領域が距離的に近いもの、文章としての1行から1文字ずつ切り出すように縦又は横方向に射影し、空白地点で切り出した画像領域、又は一定間隔で切り出した画像領域等がある。したがって、文字の領域内には、隠蔽領域内の画素塊と隠蔽領域外にある画素塊がある場合がある。具体的には、漢字の偏(へん)の部分は隠蔽領域外にあるが、旁(つくり)の部分は隠蔽領域内にある場合である。
【0034】
そして、選択モジュール150は、文字切出モジュール410によって切り出された文字が隠蔽領域の境界を横切っていないものを優先して選択する。
なお、隠蔽領域の境界を横切っていない文字を選択に含めても、情報画像内に余裕がある場合は、隠蔽領域の境界を横切っている文字を含めるようにしてもよい。その場合、隠蔽領域の境界を横切っている文字については、隠蔽領域内に含まれている文字の領域の面積と隠蔽領域外にある部分の面積と比較して、隠蔽領域内に含まれている文字の領域の面積が大きいものを優先して選択するようにしてもよい。比較する面積は、画素塊の面積(その画素塊を構成する画素の数)であってもよいし、文字を囲む矩形領域であってもよい。
なお、このように処理する場合は、文字認識モジュール420、圧縮モジュール430は、必ずしも必要ではない。
【0035】
文字認識モジュール420は、前述のように文字切出モジュール410によって切り出された文字のうち、選択モジュール150が選択した文字を認識する。既存の文字認識技術を用いればよい。
そして、選択モジュール150は、文字認識モジュール420による認識結果を情報画像内に含める情報として選択する。また、その文字の大きさ、色、書体等を文字の属性として認識結果に含めるようにしてもよい。
また、文字認識モジュール420は、文字認識結果の確からしさを算出するようにしてもよい。そして、選択モジュール150は、文字認識結果の確からしさが予め定められた閾値よりも低い場合は、元の文字画像を選択するようにしてもよい。
【0036】
また、選択モジュール150は、文字認識モジュール420によって文字認識を行っても、情報受付モジュール120によって受け付けられた情報と文字認識結果とが情報画像内に収まらない場合は、文字認識結果の文字を選択してもよい。例えば、文字の使用頻度順にソートしたデータを予め用意しておき、文字認識結果である文字の頻度順を比較して、頻度がより少ない文字を選択するようにしてもよい。頻度が多い文字であれば、他の文字から類推可能なこともあるからである。
また、選択モジュール150は、認識結果を含めた場合に、情報画像内に余裕がある場合は、隠蔽領域の境界を横切っている文字の画像を含めるようにしてもよい。
なお、このように処理する場合は、圧縮モジュール430は、必ずしも必要ではない。
【0037】
圧縮モジュール430は、前述のように選択モジュール150によって選択された情報を圧縮する。圧縮処理については、圧縮モジュール320と同等である。選択モジュール150は、圧縮モジュール430による圧縮後の情報量によって、情報画像内に収まるように情報を選択するようにしてもよい。
なお、圧縮モジュール430は、必ずしも必要ではなく、前述のように選択モジュール150によって選択された隠蔽領域内の有色の画素の座標位置を隠蔽領域内の画像を示す情報としてもよい。
【0038】
また、文書受付モジュール110が受け付けた文書がテキストデータを主とする文書である場合、選択モジュール150は、隠蔽領域内に含まれる文字列のテキストコード、隠蔽領域の境界を横切っている文字はその隠蔽領域内にある文字の部分画像を選択対象とする。つまり、選択対象である画像を示す情報として、テキストコード、文字の部分画像、これらの組み合わせを含んでいてもよい。そして、テキストコードに対する選択モジュール150による処理は、前述の文字認識モジュール420による文字認識後の処理と同等の処理を行えばよい。文字の部分画像に対する選択モジュール150による処理は、前述の隠蔽領域の境界を横切っている文字の処理と同等の処理を行えばよい。
【0039】
情報画像生成モジュール160は、判断モジュール140、選択モジュール150、情報画像合成モジュール170と接続されている。情報画像生成モジュール160は、情報受付モジュール120によって受け付けられた情報と選択モジュール150によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する。
また、情報画像生成モジュール160は、情報受付モジュール120によって受け付けられた情報と選択モジュール150によって選択された認識結果を表す情報画像を生成するようにしてもよい。
【0040】
情報画像合成モジュール170は、文書受付モジュール110、情報画像生成モジュール160、出力モジュール180と接続されている。情報画像合成モジュール170は、情報画像生成モジュール160によって生成された情報画像を合成位置受付モジュール130によって受け付けられた位置情報に基づいて、文書受付モジュール110によって受け付けられた文書に合成する。つまり、文書内の位置情報が示す位置に、情報画像を貼り付ける。
【0041】
出力モジュール180は、情報画像合成モジュール170と接続されている。出力モジュール180は、情報画像合成モジュール170によって情報画像が合成された文書を出力する。ここで、画像を出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。
【0042】
図5は、本実施の形態(情報画像合成)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、文書受付モジュール110が、対象文書を受け付ける。例えば、図8(a)に例示する対象文書800を受け付ける。
【0043】
ステップS504では、情報受付モジュール120が、情報画像内に埋め込む情報を受け付ける。図2に例示した情報画像処理モジュール200を用いた埋込情報を受け付ける処理について、図6を用いて説明する。図6は、情報画像処理モジュール200による処理例を示すフローチャートである。
ステップS602では、情報画像受付モジュール210が、情報画像を受け付ける。
ステップS604では、情報画像解析モジュール220が、情報画像を解析する。この解析結果を、情報受付モジュール120が埋込情報として受け付ける。
ステップS606では、情報画像サイズ計測モジュール230が、情報画像のサイズを計測する。
【0044】
ステップS506では、合成位置受付モジュール130が、文書内における情報画像を合成する位置を受け付ける。例えば、図8(b)に例示するように、対象文書800に対して情報画像810を合成するユーザーの指示に応じて、その合成位置を受け取る。
【0045】
ステップS508では、隠蔽領域抽出モジュール310が、隠蔽領域を抽出する。
隠蔽領域について、図9を用いて説明する。図9は、情報画像の例を示す説明図である。隠蔽領域900は、情報画像領域910と必要周辺領域920によって成っている。必要周辺領域920は、情報画像領域910を解析して内容を読み出すために必要な空白領域であり、情報画像の種類によって既定されている。したがって、情報画像を合成することによって、情報画像領域910の他に必要周辺領域920の領域も元の文書から隠蔽されることになる。
図10は、隠蔽領域内の処理例を示す説明図である。図10(a)に例示するように、対象文書800に情報画像810を合成することによって、隠蔽領域1010内の文字が消去されてしまう。隠蔽領域1010内の画像は、図10(b)の例となる。
【0046】
ステップS510では、圧縮モジュール320が、隠蔽領域内の画像を圧縮する。
ステップS512では、判断モジュール140が、埋め込み情報と隠蔽領域の圧縮後の情報は情報画像内に収まるか否かを判断し、収まる場合はステップS516へ進み、それ以外の場合はステップS514へ進む。ここで、ステップS510の処理を行わずに、埋め込み情報と隠蔽領域内の情報は情報画像内に収まるか否かを判断するようにしてもよい。
【0047】
ステップS514では、選択モジュール150が、隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する。図4に例示した選択モジュール150を用いた選択処理について、図7を用いて説明する。図7は、選択モジュール150による処理例を示すフローチャートである。
ステップS702では、文字切出モジュール410が、情報画像を合成する位置の周辺領域を抽出する。図10(a)の例示では、隠蔽領域1010を含むように周辺領域を抽出する。例えば、隠蔽領域1010の境界を横切っている画素塊を含むようにしてもよい。図10(a)の例では、文字「m」、「p」が含まれるように隠蔽領域1010の周辺領域を抽出する。
ステップS704では、文字切出モジュール410が、文字を切り出す。図10(a)の例では、文字「m」、「n」、「o」、「p」を切り出す。
【0048】
ステップS706では、選択モジュール150が、隠蔽領域と切り出した文字との関係を抽出する。関係として、図10(a)の例では、文字「m」との関係は隠蔽領域1010の境界を横切っている文字であり、文字「n」との関係は隠蔽領域1010の境界を横切っていない文字であり、文字「o」との関係は隠蔽領域1010の境界を横切っていない文字であり、文字「p」との関係は隠蔽領域1010の境界を横切っている文字である。
ステップS708では、文字認識モジュール420が、隠蔽領域内にある文字を文字認識する。図10(c)の例では、隠蔽領域1010の境界を横切っていない文字である外接矩形1014内の文字「n」と外接矩形1016内の文字「o」を文字認識する。
ステップS710では、選択モジュール150が、情報画像内に収まるか否かを判断し、収まる場合はステップS714へ進み、それ以外の場合はステップS712へ進む。ステップS512と同等の判断処理であり、ステップS504で受け付けた埋込情報とステップS708での文字認識結果は、情報画像内に収まるか否かを判断する。
【0049】
ステップS712では、選択モジュール150が、文字認識結果を選択する。例えば、前述のように、文字認識結果である文字の頻度順を比較して、頻度がより少ない文字を選択するようにしてもよい。
ステップS714では、圧縮モジュール430が、文字認識した文字の画像以外の画像を圧縮する。図10(c)の例では、隠蔽領域1010の境界を横切っている文字である外接矩形1012内の文字「m」の一部と外接矩形1018内の文字「p」の一部の画像を圧縮する。
ステップS716では、選択モジュール150が、情報画像内に収まるか否かを判断し、収まる場合はステップS720へ進み、それ以外の場合はステップS718へ進む。ステップS710と同等の判断処理であり、ステップS504で受け付けた埋込情報とステップS714での圧縮後のデータは、情報画像内に収まるか否かを判断する。
ステップS718では、選択モジュール150が、文字認識した文字の画像以外の画像から情報画像内に含める画像を選択する。例えば、前述のように、隠蔽領域内に含まれている文字の領域の面積と隠蔽領域外にある部分の面積と比較して、隠蔽領域内に含まれている文字の領域の面積が大きいものを優先して選択するようにしてもよい。
ステップS720では、選択モジュール150が、文字認識結果、圧縮画像を情報画像内に含める情報として選択する。
【0050】
ステップS516では、情報画像生成モジュール160が、隠蔽領域の情報を付加した情報画像を生成する。図10(d)に例示するように、情報画像内の基本データ部1022にステップS504で受け付けた埋込情報を設定し、余剰部1024にステップS720で選択された情報画像内に含める情報を設定する。基本データ部1022に設定する情報のフォーマットとして、例えば、埋込情報フォーマット1100がある。図11は、埋込情報フォーマット1100の例を示す説明図である。埋込情報フォーマット1100として、番号欄1110、type欄1120、意味欄1130、最大容量欄1140、アドレス範囲欄1150、初期値欄1160を有している。番号欄1110は、埋込情報フォーマット1100内の情報を一意に特定する識別符号を示している。type欄1120は、その情報の型(タイプ)を示している。意味欄1130は、その情報の意味を示している。最大容量欄1140は、その情報の最大容量を示している。アドレス範囲欄1150は、情報画像内において、その情報が占めるアドレス範囲を示している。初期値欄1160は、その情報の初期値を示している。
【0051】
ステップS518では、情報画像合成モジュール170が、文書に生成した情報画像を合成位置に合成する。図10(e)に例示するように、対象文書800にステップS516で生成した情報画像810を合成する。
ステップS520では、出力モジュール180が、情報画像を合成した文書の画像を出力する。
【0052】
図12は、本実施の形態(情報画像解析)の構成例についての概念的なモジュール構成図である。この画像処理装置は、前述の画像処理装置(情報画像合成)によって、情報画像が合成された文書における情報画像を解析するものであって、図12の例に示すように、文書受付モジュール1210、情報画像抽出モジュール1220、情報画像解析モジュール1230、処理モジュール1240、隠蔽領域復元モジュール1250、復元文書出力モジュール1260を有している。
【0053】
文書受付モジュール1210は、情報画像抽出モジュール1220と接続されている。情報画像が合成された文書を受け付ける。なお、受け付ける文書は画像である。そして、その文書を情報画像抽出モジュール1220へ渡す。ここでの文書は、図1の例に示す画像処理装置が出力した文書であり、例えば、その文書に対してユーザーが書き込み等を行ったものであってもよい。
情報画像抽出モジュール1220は、文書受付モジュール1210、情報画像解析モジュール1230と接続されている。文書受付モジュール1210によって受け付けられた文書内にある情報画像を抽出する。そして、その情報画像を情報画像解析モジュール1230へ渡す。文書内から情報画像を抽出する処理は、従来技術を用いる。
【0054】
情報画像解析モジュール1230は、情報画像抽出モジュール1220、処理モジュール1240、隠蔽領域復元モジュール1250と接続されている。情報画像抽出モジュール1220によって抽出された情報画像を解析する。つまり、その情報画像が示す情報を取り出すことを行う。そして、取り出した情報を処理モジュール1240、隠蔽領域復元モジュール1250へ渡す。解析結果として、第1の実施の形態の情報受付モジュール120が受け付けた情報(例えば、文書の属性情報、文書に対する処理の命令等)、その情報画像が隠蔽している領域に関する情報がある。
処理モジュール1240は、情報画像解析モジュール1230と接続されている。例えば、情報画像解析モジュール1230によって解析された結果内の文書の属性情報又は処理命令に基づいて、復元文書出力モジュール1260によって出力される文書又は文書受付モジュール1210によって受け付けられた文書を処理する。処理対象の文書としては、文書受付モジュール1210が受け付けた情報画像が合成されている文書、復元文書出力モジュール1260が出力する文書(情報画像が取り除かれており、隠蔽領域が復元されている文書)の2種類がある。いずれを処理対象とするかについては、予め定められたいずれかの文書を対象とすること、処理命令の指示に従うことがある。
【0055】
隠蔽領域復元モジュール1250は、情報画像解析モジュール1230、復元文書出力モジュール1260と接続されている。情報画像解析モジュール1230によって解析された結果内の隠蔽領域内の画像を示す情報に基づいて、その隠蔽された領域の画像を復元する。隠蔽領域内の画像を示す情報には、テキストコード(文字認識された結果であってもよい、そして、その文字属性を含んでいてもよい)、隠蔽領域の圧縮画像、又はこれらの組み合わせ等が含まれている。これらを用いて、隠蔽されている対象を描画(文字属性に従ったテキストの描画、圧縮画像の伸張等)する。そして、復元した画像を復元文書出力モジュール1260へ渡す。
【0056】
復元文書出力モジュール1260は、隠蔽領域復元モジュール1250と接続されている。隠蔽領域復元モジュール1250によって復元された隠蔽領域の画像を文書受付モジュール1210によって受け付けられた文書に合成した文書を出力する。つまり、情報画像を取り除いて、その隠蔽されていた領域を復元した文書を出力する。また、復元された隠蔽領域の画像を文書受付モジュール1210によって受け付けられた文書に付加して出力するようにしてもよい。復元された隠蔽領域の画像を文書に付加するとは、文書に重ねて表示するレイヤー情報(例えば、アノテーション情報)として付加すること等である。ここで、文書を出力するとは、処理モジュール1240へ出力することの他に、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で文書の画像を送信すること、文書データベース等の記憶装置へ文書を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置(いわゆる電子ペーパー等を含む)へ渡すこと等が含まれる。
【0057】
また、復元文書出力モジュール1260は、情報画像抽出モジュール1220によって抽出された情報画像又は文書に対する処理の命令を示す情報画像を文書(復元された隠蔽領域の画像が合成された文書)に付加して出力するようにしてもよい。情報画像を文書に付加するとは、前述と同様に、情報画像を文書に重ねて表示するレイヤー情報として付加すること等である。また、情報画像としては、文書受付モジュール1210が受け付けた文書内の情報画像そのものの他に、その情報画像内に示されている文書属性、処理命令の情報を示す情報画像であってもよい。後者の情報画像は、図1の例に示した情報受付モジュール120が受け付けた情報だけを含む情報画像となっており、前者の情報画像から隠蔽領域に関する情報を削除したものである。
【0058】
図13は、本実施の形態(情報画像解析)による処理例を示すフローチャートである。
ステップS1302では、文書受付モジュール1210が、対象文書を受け付ける。ここで受け付ける文書は、図5の例で示したフローチャート内のステップS520で出力された文書である。また、その文書に対して利用者が書き込みを行ったものであってもよい。
ステップS1304では、情報画像抽出モジュール1220が、文書内の情報画像を抽出する。ここで抽出する情報画像は、図5の例で示したフローチャート内のステップS518で合成された情報画像である。
ステップS1306では、情報画像解析モジュール1230が、情報画像を解析する。
【0059】
ステップS1308では、隠蔽領域復元モジュール1250が、情報画像内の隠蔽領域の情報を利用して隠蔽領域の画像を復元する。
ステップS1310では、復元文書出力モジュール1260が、復元した文書を出力する。
ステップS1312では、処理モジュール1240が、情報画像内の情報を用いて、ステップS1302で受け付けた文書又はステップS1310で出力した文書の処理を行う。
【0060】
図14を参照して、本実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図14に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1417と、プリンタなどのデータ出力部1418を備えたハードウェア構成例を示している。
【0061】
CPU(Central Processing Unit)1401は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、判断モジュール140、選択モジュール150、情報画像生成モジュール160、情報画像合成モジュール170、情報画像抽出モジュール1220、情報画像解析モジュール1230、処理モジュール1240、隠蔽領域復元モジュール1250等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0062】
ROM(Read Only Memory)1402は、CPU1401が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1403は、CPU1401の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1404により相互に接続されている。
【0063】
ホストバス1404は、ブリッジ1405を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1406に接続されている。
【0064】
キーボード1408、マウス等のポインティングデバイス1409は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1410は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0065】
HDD(Hard Disk Drive)1411は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1401によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、受け付けた文書、情報画像内に含める情報、隠蔽領域内の画像、情報画像、情報画像の解析結果などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0066】
ドライブ1412は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1413に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1407、外部バス1406、ブリッジ1405、及びホストバス1404を介して接続されているRAM1403に供給する。リムーバブル記録媒体1413も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0067】
接続ポート1414は、外部接続機器1415を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1414は、インタフェース1407、及び外部バス1406、ブリッジ1405、ホストバス1404等を介してCPU1401等に接続されている。通信部1416は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1417は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1418は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0068】
なお、図14に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図14に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図14に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
【0069】
なお、図1、図12の例に示した画像処理装置を組み合わせてもよい。つまり、1つの画像処理装置内で情報画像の合成処理と情報画像の解析処理を行うようにしてもよい。また、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
【0070】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0071】
110…文書受付モジュール
120…情報受付モジュール
130…合成位置受付モジュール
140…判断モジュール
150…選択モジュール
160…情報画像生成モジュール
170…情報画像合成モジュール
180…出力モジュール
200…情報画像処理モジュール
210…情報画像受付モジュール
220…情報画像解析モジュール
230…情報画像サイズ計測モジュール
310…隠蔽領域抽出モジュール
320…圧縮モジュール
410…文字切出モジュール
420…文字認識モジュール
430…圧縮モジュール
1210…文書受付モジュール
1220…情報画像抽出モジュール
1230…情報画像解析モジュール
1240…処理モジュール
1250…隠蔽領域復元モジュール
1260…復元文書出力モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書を受け付ける文書受付手段と、
情報を受け付ける情報受付手段と、
前記文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、
前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、
前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、
前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記選択手段は、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画素塊が該隠蔽領域の境界を横切っていないものを優先して選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
画像から文字を切り出す文字切出手段
をさらに具備し、
前記選択手段は、前記文字切出手段によって切り出された文字が前記隠蔽領域の境界を横切っていないものを優先して選択する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記選択手段によって選択された文字を認識する文字認識手段
をさらに具備し、
前記選択手段は、前記文字認識手段による認識結果を前記情報画像内に含める情報として選択し、
前記情報画像生成手段は、前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された認識結果を表す情報画像を生成する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
文書を受け付ける第1の文書受付手段と、
情報を受け付ける情報受付手段と、
前記第1の文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、
前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、
前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、
前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する第1の出力手段と、
情報画像が合成された文書を受け付ける第2の文書受付手段と、
前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書内にある情報画像を抽出する情報画像抽出手段と、
前記情報画像抽出手段によって抽出された情報画像を解析する情報画像解析手段と、
前記情報画像解析手段によって解析された結果内の前記隠蔽領域内の画像を示す情報に基づいて、該隠蔽領域の画像を復元する隠蔽領域復元手段と、
前記隠蔽領域復元手段によって復元された隠蔽領域の画像を前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書に合成した文書を出力する第2の出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
文書を受け付ける文書受付手段と、
情報を受け付ける情報受付手段と、
前記文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、
前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、
前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、
前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。
【請求項7】
コンピュータを、
文書を受け付ける第1の文書受付手段と、
情報を受け付ける情報受付手段と、
前記第1の文書受付手段によって受け付けられた文書に、前記情報受付手段によって受け付けられた情報を表す情報画像を合成する位置を示す位置情報を受け付ける位置情報受付手段と、
前記情報画像が前記文書内を隠蔽する領域である隠蔽領域を抽出する隠蔽領域抽出手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報は前記情報画像内に収まるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記情報画像内に収まらないと判断された場合は、該情報画像内に収まるように、前記隠蔽領域抽出手段によって抽出された隠蔽領域内の画像を示す情報を選択する選択手段と、
前記情報受付手段によって受け付けられた情報と前記選択手段によって選択された画像を示す情報を表す情報画像を生成する情報画像生成手段と、
前記情報画像生成手段によって生成された情報画像を前記位置情報に基づいて、前記文書に合成する情報画像合成手段と、
前記情報画像合成手段によって情報画像が合成された文書を出力する第1の出力手段と、
情報画像が合成された文書を受け付ける第2の文書受付手段と、
前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書内にある情報画像を抽出する情報画像抽出手段と、
前記情報画像抽出手段によって抽出された情報画像を解析する情報画像解析手段と、
前記情報画像解析手段によって解析された結果内の前記隠蔽領域内の画像を示す情報に基づいて、該隠蔽領域の画像を復元する隠蔽領域復元手段と、
前記隠蔽領域復元手段によって復元された隠蔽領域の画像を前記第2の文書受付手段によって受け付けられた文書に合成した文書を出力する第2の出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−85147(P2012−85147A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230471(P2010−230471)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】