画像印刷装置、および収納装置
【課題】 プリンタなどの物体が引き出された時にも適切なバランスを取ることができる画像印刷装置を提供する。
【解決手段】 2台のプリンタP1,P2はそれぞれ保持部材301,303に載置されることで保持されている。保持部材301のフレームの中にある保持部材303は、保持部材301との相対的な位置として、図で示される位置よりも右側には移動できないように構成される。これにより、プリンタP1のみが収納部201から引き出され、プリンタP1の重量によりバランスが崩れることが防止される。
【解決手段】 2台のプリンタP1,P2はそれぞれ保持部材301,303に載置されることで保持されている。保持部材301のフレームの中にある保持部材303は、保持部材301との相対的な位置として、図で示される位置よりも右側には移動できないように構成される。これにより、プリンタP1のみが収納部201から引き出され、プリンタP1の重量によりバランスが崩れることが防止される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は画像印刷装置、および収納装置に関し、特にプリンタのような比較的重い物体を複数台収容することができる画像印刷装置、および収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、1つの筐体に複数のプリンタを収納することにより、1台のプリンタに故障や用紙切れなどのトラブルが発生したときにも他のプリンタを使用することで装置を有効に活用することができる印刷装置が知られている。
【0003】
このような印刷装置の分野において、以下の特許文献1は、写真自動販売機に取付けられ、プリントを行なうプリンタユニットであって、複数のプリンタを設置するための部材を備え、写真自動販売機から着脱可能に構成されるものを開示している。
【0004】
また、機器の収納の分野において特許文献2は、キャビネット内にトレイとともに紙幣払出機をスライドレールにより引き出し可能にする技術を開示している。
【0005】
特許文献3は、プリンタをスライド支持手段に支持させ、プリンタを引き出し可能にする技術を開示している。
【特許文献1】特開2003−203271号公報
【特許文献2】特開平10−208121号公報
【特許文献3】特開2004−272063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、1つの筐体に複数のプリンタを縦方向に収納する印刷装置の構成を想定する。このように縦方向にプリンタを収納する場合、プリンタのメンテナンス(消耗品の補充、トラブルに対する処置など)のために、プリンタをスライドレールなどによって横方向に引き出せるよう構成することが好ましい。
【0007】
しかしながらプリンタを横方向に引き出すときに、プリンタの重量によって、印刷装置の重心位置がずれてしまい、バランスが不安定になるおそれがあった。
【0008】
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、プリンタなどの物体が引き出された時にも適切なバランスを取ることができる画像印刷装置および収納装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像印刷装置は、少なくとも2つのプリンタである第1のプリンタと第2のプリンタとを上下方向に並べて収納する画像印刷装置であって、画像印刷装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、第1のプリンタを保持する第1の保持部材と、本体から引き出し可能に構成され、第2のプリンタを第1のプリンタを保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、第1のプリンタは、第1の保持部材の移動とともに移動し、第2のプリンタは、第2の保持部材の移動とともに移動し、第2の保持部材が本体から引き出されていない時には、第1の保持部材を本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする。
【0010】
好ましくは第1の保持部材は、フレーム形状を示し、第1のプリンタは、フレーム形状を示す第1の保持部材に載置されることで保持され、第2の保持部材は、フレーム形状を示す第1の保持部材内に収容され、第1の保持部材から引き出し可能に構成され、第1の保持部材が移動するときには、第2の保持部材もそれに併せて移動することで、第1の保持部材が本体から引き出される時には、第2の保持部材も併せて引き出されることを特徴とする。
【0011】
好ましくは画像印刷装置は、プリンタのケーブルを本体の内部で吊下げる吊下げ部材をさらに備える。
【0012】
好ましくは吊下げ部材は、第1または第2の保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される。
【0013】
好ましくは画像印刷装置は、第1および第2の保持部材の少なくとも1つを固定するロック機構を備える。
【0014】
この発明の他の局面に従うと画像印刷装置は、少なくとも1つのプリンタを収納する画像印刷装置であって、画像印刷装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、プリンタを保持する保持部材とを備え、プリンタは、保持部材の移動とともに移動し、画像印刷装置は、プリンタのケーブルを本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備える。
【0015】
好ましくは吊下げ部材は、保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される。
【0016】
この発明の他の局面に従うと収納装置は、少なくとも2つの物体である第1の物体と第2の物体とを上下方向に並べて収納することが可能な収納装置であって、収納装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、第1の物体を保持する第1の保持部材と、本体から引き出し可能に構成され、第2の物体を第1の物体を保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、第1の物体は、第1の保持部材の移動とともに移動し、第2の物体は、第2の保持部材の移動とともに移動し、第2の保持部材が本体から引き出されていない時には、第1の保持部材を本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする。
【0017】
この発明の他の局面に従うと収納装置は、ケーブルに接続される少なくとも1つの電気製品を収納する収納装置であって、収納装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、電気製品を保持する保持部材とを備え、電気製品は、保持部材の移動とともに移動し、収納装置は、電気製品のケーブルを本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備える。
【発明の効果】
【0018】
これらの発明に従うと、第2のプリンタなどの物体を保持する第2の保持部材が本体から引き出されていない時には、第1のプリンタなどの物体を保持する第1の保持部材を本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことで、プリンタなどの物体が引き出された時にも適切なバランスを取ることができる画像印刷装置および収納装置を提供することが可能である。
【0019】
また、吊下げ部材を用いることによりケーブルを吊下げる発明によると、ケーブルの収容が容易になるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像印刷装置の斜視図である。
【0021】
図を参照して、画像印刷装置は、ユーザにより入力されたプリント対象の写真などを表示し、ユーザからの入力を受付けるタッチディスプレイ103と、操作方法などを音声で出力するスピーカ105と、ユーザのメモリカードなどの記憶媒体やコネクタを通じて画像データを入力するためのインタフェース107と、上記タッチディスプレイ103や図示しないPC(パーソナルコンピュータ)などを収納する収納部101と、複数(ここでは2台)のプリンタを縦方向に収納する収納部(本体)201と、装置の下部に取付けられ、画像印刷装置を移動させるためのキャスタ205と、同じく装置の下部に取付けられ、画像印刷装置を床に固定するためのストッパ207とを備えている。
【0022】
また、画像印刷装置の側面には、収納部201に格納された2台のプリンタのそれぞれから出力される印刷物を排出し保持する、上下二段に設けられた上部プリント排出口203aと、下部プリント排出口203bとが設けられている。収納部201の上面には、テーブル109が設けられている。
【0023】
上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bとが固定されている面は、軸Aを中心としてB方向に回転することが可能に構成されている。これに伴い上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bも軸Aを中心としてB方向に回転する。このような構成により、画像印刷装置の側面を扉のように開けることができ、その内部に設置されたプリンタのメンテナンスを行なうことができる。
【0024】
画像印刷装置は、宴会会場、パーティー会場、結婚式場等において移動可能に、または固定的に設置され、簡易な操作でデジタルカメラなどからの撮影画像を取得する。画像印刷装置は、この取得した撮影画像に装飾性の高い装飾画像で編集を施し、編集を施した合成画像を印刷することができるプリント自動販売機として機能する。
【0025】
インタフェース107は、デジタルカメラや、カメラ付携帯電話等から出力された撮影画像データを取得するため、利用者の所持するデジタルカメラなどに対応できるように、各種の入力部を備えている。
【0026】
インタフェース107を介して取得された撮影画像データは、タッチディスプレイ103に表示される。利用者は表示された撮影画像を見ながら、撮影画像上にフレーム画像やスタンプ画像などの装飾画像を入力する編集操作を指先で行なう。編集操作を終えた合成画像は、収納部201の内部に収容されるプリンタにより、シールプリントとして印刷出力され、上部プリント排出口203aまたは下部プリント排出口203bから排出される。
【0027】
図2は、図1の画像印刷装置をC方向から見た図である。
【0028】
図を参照して、収納部201内に上下方向にプリンタP1,P2が収納されている。プリンタP1は、フレーム形状を有する保持部材301に載置されることで保持される。プリンタP2は、保持部材301の内部に収容された保持部材303に載置されることでフレーム内に保持される。
【0029】
保持部材301,303は、図2の状態から左に移動するで収納部201から引き出されることが可能である。それぞれの保持部材301,303の移動に併せて、それらに載置されたプリンタP1,P2も移動することとなる。
【0030】
また、保持部材301が移動するときには、保持部材303もそれに併せて移動するよう構成されている。これにより、保持部材301が収納部201から引き出される時には、保持部材303も併せて引き出されるので、プリンタP1のみが収納部201から外部へ突出し、バランスを崩すことが防止される。
【0031】
また、図2の状態で保持部材301,303の移動をロックするため、ロック機構La1,La2と、それらに係合する環状部材Lb1,Lb2が設けられている。
【0032】
ここに、ロック機構La1は、保持部材303が保持部材301のフレームから出ないようにするためのものである。ロック機構La1は、保持部材303に固定されている。それに対応する環状部材Lb1は、保持部材301に固定されている。
【0033】
また、ロック機構La2は、保持部材301が収納部201から出ないようにするためのものである。ロック機構La2は、保持部材301に固定されている。それに対応する環状部材Lb2は、収納部201に固定されている。
【0034】
また、保持部材301,303の移動を容易にし、かつプリンタが引き出された時の重量を支持するため、キャスタ205は、保持部材301,303の下部にも設けられている。
【0035】
図2に示される構成により、2台のプリンタP1,P2をコンパクトな空間に収容することができる。
【0036】
図3は、図1の画像印刷装置をD方向から見た図であり、扉を開けた状態を示す図である。
【0037】
ここでは、扉を開けた中に2台のプリンタP1,P2が縦方向に並んでいることがわかる。なお、図面下に3個並ぶキャスタのうち、真中のものは保持部材303に取付けられたキャスタであり、左右のものは収納部201に固定されたキャスタである。
【0038】
ここでは扉に併せて上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bも動くこととしたが、上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bとをプリンタP1,P2に固定し、扉が開いた状態でも印刷物を保持することができるようにしてもよい。
【0039】
図4は、ロック機構La1,La2の1つの構成を示す図である。
【0040】
図を参照して、ロック機構は爪407を備えた回動部材402を含んでいる。回動部材402は、回動部材402に固定されたボタン401がE方向に押されることで、軸心405を中心としてF方向(時計回り)に回転する。これに伴い、爪407もG方向に回転し、ロックを解除することができる。
【0041】
ボタン401に対する押圧力が弱まると、図示しないばねにより、回動部材402は、軸心405を中心としてF方向とは逆方向(反時計回り)に回転する。これに伴い、爪407もG方向とは逆方向に回転し、ロックを行なうことができる。
【0042】
図5は、ロック機構La1,La2と係合する環状部材Lb1,Lb2の1つの側面図である。また、図6は環状部材の1つの平面図である。
【0043】
図に示されるように環状部材は、ロック機構の爪407と係合する環状体501と、収納部201または保持部材301に固定される固着部503とを備えている。
【0044】
なお、保持部材301,303を所定の位置に収納した時に、ロック機構La1と環状部材Lb1、およびロック機構La2と環状部材Lb2が自然にロックされる位置に,
ロック機構La1,La2と環状部材Lb1,Lb2とを配置しておくことが好ましい。
【0045】
図7は、プリンタP1,P2の両者を引き出した状態を示す図である。
【0046】
この場合、ロック機構La2と環状部材Lb2の係合を解除し、保持部材301を引き出すことで、プリンタP1が引き出される。また、保持部材301のフレームの中にある保持部材303は、保持部材301との相対的な位置として、図2および図7で示される位置よりも右側には移動できないようになっている。これは、保持部材301に保持部材303の移動を制限するストッパなどの機構が備えられていることに基づくものである。
【0047】
ストッパは保持部材301および303の両者に取付けられ、ストッパ同士が当たることで、1方向の移動に制限がかけられる。他方向に力がかかるとストッパ同士の当たり部分における接触が離れ、その間に空間が形成される。
【0048】
なお、保持部材301および保持部材303がほぼ同じ位置にある場合(両者が収納された状態、または引き出された距離が同じである場合)に、それ以上、保持部材301が保持部材303に対して引き出される方向に移動できないようにする機構として、ストッパの他にも、ロック機構やカギ状部材などを用いて保持部材301の移動を制限する機構が考えられる。
【0049】
このようなストッパ、ロック機構、カギ状部材のような機構によって、保持部材301が引き出されるときには保持部材303もそれに伴って移動する。そして、保持部材303のみが引き出されるときにはそのような機構による制限は解除される。これにより、保持部材303が収納部201から引き出されないときには、保持部材301を収納部201から引き出すことができないようにすることが可能である。
【0050】
他にも、保持部材301の背面(図2の右側)にパネル、格子状の棒などを設けることで、保持部材301の位置以上には、収納方向(図2の右方向)に保持部材303が移動しないようにすることが可能である。このようなパネルや棒により、保持部材301が引き出し方向(図2の左方向)に移動するときには保持部材303も押し出される。
【0051】
なお、このような機構を採用するに当たっては、保持部材303が保持部材301に内包または載置されていることが好ましい。
【0052】
図8は、プリンタP2のみを収納部201から引き出した状態を示す図である。
【0053】
この場合、ロック機構La1と環状部材Lb1の係合を解除し、保持部材303を引き出すことで、プリンタP2が引き出される。プリンタP1と異なり、プリンタP2は装置下部に位置するので、プリンタP2のみを引き出したとしても、特に装置のバランスが崩れることはない。
【0054】
図9は、図7の状態からさらにプリンタP2を引き出した状態を示す図である。
【0055】
この場合、ロック機構La1と環状部材Lb1の係合を解除し、保持部材303を保持部材301のフレームの中から引き出すことで、プリンタP2が引き出される。
【0056】
なお、収納部201および保持部材301にはレール部材309a〜309cが取付けられており、これにより保持部材301,303の直線的な移動が担保されるとともに、プリンタP1,P2の重量が支持される。
【0057】
図10は、画像印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0058】
図を参照して、収納部101には、タッチディスプレイ103と、スピーカ105と、インタフェース107と、PCなどから構成される制御部151と、プリンタP1,P2との間で通信を行なうインタフェース部153とが備えられている。
【0059】
一方、収納部201には、プリンタP1,P2が収納される。プリンタP1,P2のそれぞれは、制御部151との間で通信を行なうためのインタフェース部503a,503bと、プリンタの制御部501a,501bと、ユーザに対する表示を行なったり入力を受付けるユーザインタフェース505a,505bと、プリントエンジンなどを備えるプリント部507a,507bとを備えている。
【0060】
インタフェース部153とインタフェース部503a,503bとの間は、ケーブルや無線により電気的に接続される。
【0061】
[変形例]
図11は、画像印刷装置の変形例を示す図である。
【0062】
本変形例においては、インタフェース部153とインタフェース部503a,503bとの間をケーブルにより電気的に接続する。この場合、収納部201の内部でケーブルの取りまわしが煩雑となり、ケーブルが絡まることにより、プリンタの移動が阻害される場合がある。
【0063】
そこで本変形例においては、図11に示されるように、収納部201の上部にレール部材Rを固定し、レール部材R上を移動する移動体Mを設け、移動体MによりケーブルCの一部を吊下げて保持させるようにしている。これにより、移動体はプリンタが引き出される方向(図11では左右方向)に移動することができる。
【0064】
なお、ケーブルCと移動体Mは固定してもよいが、移動体に穴などを設け、その中をケーブルCが自在に動く構成としてもよい。
【0065】
図12は、図11の状態からプリンタP1,P2を引き出した状態を示す図である。
【0066】
図に示されるように、ケーブルCは移動体Mにより吊下げられ、また移動体Mがプリンタの引き出し方向に移動することによって、ケーブルCが絡まることなくプリンタを移動させることが可能となる。また、ケーブルが抜けにくくなり、ケーブルを傷めることが防止される。
【0067】
図12の状態からプリンタを収納することで、図11の状態にすることができる。
【0068】
プリンタP2に対しても、プリンタP1と同様にそのケーブルを移動体により吊下げるようにすることが可能である。
【0069】
なお、図11においては、ケーブルを1つの移動体Mにより吊下げることとしたが、2つ以上の移動体Mをレール部材Rに設け、2ヶ所以上でケーブルを吊下げることとしてもよい。
【0070】
また、移動体Mを用いた吊下げ機構は、プリンタが1台のときにおいても有効である。さらに、プリンタに限らず信号や電流を流すケーブルに接続される電気製品に対しても,本発明を実施することができる。
【0071】
また、図7のレール部材309a,309bとケーブルとが絡まることを防ぐため、レール部材Rは、レール部材309a,309bから離れた位置に設置することが望ましい。例えば、レール部材309a,309bが図3で見たプリンタP1,P2の左右に設置される場合には、レール部材Rは、その中央天井付近に設置されることが望ましい。
【0072】
本実施の形態においては、収納部に収納される物の具体例としてプリンタを挙げたが、ある程度の重量があり、移動させたときにバランスが問題となる物体であれば本発明を適用することができる。
【0073】
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける画像印刷装置の斜視図である。
【図2】図1の画像印刷装置をC方向から見た図である。
【図3】図1の画像印刷装置をD方向から見た図であり、扉を開けた状態を示す図である。
【図4】ロック機構の構成を示す図である。
【図5】ロック機構と係合する環状部材の側面図である。
【図6】ロック機構と係合する環状部材の平面図である。
【図7】プリンタP1,P2を引き出した状態を示す図である。
【図8】プリンタP2のみを引き出した状態を示す図である。
【図9】図7の状態からさらにプリンタP2を引き出した状態を示す図である。
【図10】画像印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】画像印刷装置の変形例を示す図である。
【図12】図11の状態からプリンタP1,P2を引き出した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0075】
201 収納部、205 キャスタ、301,303 保持部材、309a〜309c レール部材、C ケーブル、La1,La2 ロック機構、Lb1,Lb2 環状部材、M 移動体、R レール部材、P1,P2 プリンタ。
【技術分野】
【0001】
この発明は画像印刷装置、および収納装置に関し、特にプリンタのような比較的重い物体を複数台収容することができる画像印刷装置、および収納装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、1つの筐体に複数のプリンタを収納することにより、1台のプリンタに故障や用紙切れなどのトラブルが発生したときにも他のプリンタを使用することで装置を有効に活用することができる印刷装置が知られている。
【0003】
このような印刷装置の分野において、以下の特許文献1は、写真自動販売機に取付けられ、プリントを行なうプリンタユニットであって、複数のプリンタを設置するための部材を備え、写真自動販売機から着脱可能に構成されるものを開示している。
【0004】
また、機器の収納の分野において特許文献2は、キャビネット内にトレイとともに紙幣払出機をスライドレールにより引き出し可能にする技術を開示している。
【0005】
特許文献3は、プリンタをスライド支持手段に支持させ、プリンタを引き出し可能にする技術を開示している。
【特許文献1】特開2003−203271号公報
【特許文献2】特開平10−208121号公報
【特許文献3】特開2004−272063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えば、1つの筐体に複数のプリンタを縦方向に収納する印刷装置の構成を想定する。このように縦方向にプリンタを収納する場合、プリンタのメンテナンス(消耗品の補充、トラブルに対する処置など)のために、プリンタをスライドレールなどによって横方向に引き出せるよう構成することが好ましい。
【0007】
しかしながらプリンタを横方向に引き出すときに、プリンタの重量によって、印刷装置の重心位置がずれてしまい、バランスが不安定になるおそれがあった。
【0008】
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、プリンタなどの物体が引き出された時にも適切なバランスを取ることができる画像印刷装置および収納装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、画像印刷装置は、少なくとも2つのプリンタである第1のプリンタと第2のプリンタとを上下方向に並べて収納する画像印刷装置であって、画像印刷装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、第1のプリンタを保持する第1の保持部材と、本体から引き出し可能に構成され、第2のプリンタを第1のプリンタを保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、第1のプリンタは、第1の保持部材の移動とともに移動し、第2のプリンタは、第2の保持部材の移動とともに移動し、第2の保持部材が本体から引き出されていない時には、第1の保持部材を本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする。
【0010】
好ましくは第1の保持部材は、フレーム形状を示し、第1のプリンタは、フレーム形状を示す第1の保持部材に載置されることで保持され、第2の保持部材は、フレーム形状を示す第1の保持部材内に収容され、第1の保持部材から引き出し可能に構成され、第1の保持部材が移動するときには、第2の保持部材もそれに併せて移動することで、第1の保持部材が本体から引き出される時には、第2の保持部材も併せて引き出されることを特徴とする。
【0011】
好ましくは画像印刷装置は、プリンタのケーブルを本体の内部で吊下げる吊下げ部材をさらに備える。
【0012】
好ましくは吊下げ部材は、第1または第2の保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される。
【0013】
好ましくは画像印刷装置は、第1および第2の保持部材の少なくとも1つを固定するロック機構を備える。
【0014】
この発明の他の局面に従うと画像印刷装置は、少なくとも1つのプリンタを収納する画像印刷装置であって、画像印刷装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、プリンタを保持する保持部材とを備え、プリンタは、保持部材の移動とともに移動し、画像印刷装置は、プリンタのケーブルを本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備える。
【0015】
好ましくは吊下げ部材は、保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される。
【0016】
この発明の他の局面に従うと収納装置は、少なくとも2つの物体である第1の物体と第2の物体とを上下方向に並べて収納することが可能な収納装置であって、収納装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、第1の物体を保持する第1の保持部材と、本体から引き出し可能に構成され、第2の物体を第1の物体を保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、第1の物体は、第1の保持部材の移動とともに移動し、第2の物体は、第2の保持部材の移動とともに移動し、第2の保持部材が本体から引き出されていない時には、第1の保持部材を本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする。
【0017】
この発明の他の局面に従うと収納装置は、ケーブルに接続される少なくとも1つの電気製品を収納する収納装置であって、収納装置の本体と、本体から引き出し可能に構成され、電気製品を保持する保持部材とを備え、電気製品は、保持部材の移動とともに移動し、収納装置は、電気製品のケーブルを本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備える。
【発明の効果】
【0018】
これらの発明に従うと、第2のプリンタなどの物体を保持する第2の保持部材が本体から引き出されていない時には、第1のプリンタなどの物体を保持する第1の保持部材を本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことで、プリンタなどの物体が引き出された時にも適切なバランスを取ることができる画像印刷装置および収納装置を提供することが可能である。
【0019】
また、吊下げ部材を用いることによりケーブルを吊下げる発明によると、ケーブルの収容が容易になるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおける画像印刷装置の斜視図である。
【0021】
図を参照して、画像印刷装置は、ユーザにより入力されたプリント対象の写真などを表示し、ユーザからの入力を受付けるタッチディスプレイ103と、操作方法などを音声で出力するスピーカ105と、ユーザのメモリカードなどの記憶媒体やコネクタを通じて画像データを入力するためのインタフェース107と、上記タッチディスプレイ103や図示しないPC(パーソナルコンピュータ)などを収納する収納部101と、複数(ここでは2台)のプリンタを縦方向に収納する収納部(本体)201と、装置の下部に取付けられ、画像印刷装置を移動させるためのキャスタ205と、同じく装置の下部に取付けられ、画像印刷装置を床に固定するためのストッパ207とを備えている。
【0022】
また、画像印刷装置の側面には、収納部201に格納された2台のプリンタのそれぞれから出力される印刷物を排出し保持する、上下二段に設けられた上部プリント排出口203aと、下部プリント排出口203bとが設けられている。収納部201の上面には、テーブル109が設けられている。
【0023】
上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bとが固定されている面は、軸Aを中心としてB方向に回転することが可能に構成されている。これに伴い上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bも軸Aを中心としてB方向に回転する。このような構成により、画像印刷装置の側面を扉のように開けることができ、その内部に設置されたプリンタのメンテナンスを行なうことができる。
【0024】
画像印刷装置は、宴会会場、パーティー会場、結婚式場等において移動可能に、または固定的に設置され、簡易な操作でデジタルカメラなどからの撮影画像を取得する。画像印刷装置は、この取得した撮影画像に装飾性の高い装飾画像で編集を施し、編集を施した合成画像を印刷することができるプリント自動販売機として機能する。
【0025】
インタフェース107は、デジタルカメラや、カメラ付携帯電話等から出力された撮影画像データを取得するため、利用者の所持するデジタルカメラなどに対応できるように、各種の入力部を備えている。
【0026】
インタフェース107を介して取得された撮影画像データは、タッチディスプレイ103に表示される。利用者は表示された撮影画像を見ながら、撮影画像上にフレーム画像やスタンプ画像などの装飾画像を入力する編集操作を指先で行なう。編集操作を終えた合成画像は、収納部201の内部に収容されるプリンタにより、シールプリントとして印刷出力され、上部プリント排出口203aまたは下部プリント排出口203bから排出される。
【0027】
図2は、図1の画像印刷装置をC方向から見た図である。
【0028】
図を参照して、収納部201内に上下方向にプリンタP1,P2が収納されている。プリンタP1は、フレーム形状を有する保持部材301に載置されることで保持される。プリンタP2は、保持部材301の内部に収容された保持部材303に載置されることでフレーム内に保持される。
【0029】
保持部材301,303は、図2の状態から左に移動するで収納部201から引き出されることが可能である。それぞれの保持部材301,303の移動に併せて、それらに載置されたプリンタP1,P2も移動することとなる。
【0030】
また、保持部材301が移動するときには、保持部材303もそれに併せて移動するよう構成されている。これにより、保持部材301が収納部201から引き出される時には、保持部材303も併せて引き出されるので、プリンタP1のみが収納部201から外部へ突出し、バランスを崩すことが防止される。
【0031】
また、図2の状態で保持部材301,303の移動をロックするため、ロック機構La1,La2と、それらに係合する環状部材Lb1,Lb2が設けられている。
【0032】
ここに、ロック機構La1は、保持部材303が保持部材301のフレームから出ないようにするためのものである。ロック機構La1は、保持部材303に固定されている。それに対応する環状部材Lb1は、保持部材301に固定されている。
【0033】
また、ロック機構La2は、保持部材301が収納部201から出ないようにするためのものである。ロック機構La2は、保持部材301に固定されている。それに対応する環状部材Lb2は、収納部201に固定されている。
【0034】
また、保持部材301,303の移動を容易にし、かつプリンタが引き出された時の重量を支持するため、キャスタ205は、保持部材301,303の下部にも設けられている。
【0035】
図2に示される構成により、2台のプリンタP1,P2をコンパクトな空間に収容することができる。
【0036】
図3は、図1の画像印刷装置をD方向から見た図であり、扉を開けた状態を示す図である。
【0037】
ここでは、扉を開けた中に2台のプリンタP1,P2が縦方向に並んでいることがわかる。なお、図面下に3個並ぶキャスタのうち、真中のものは保持部材303に取付けられたキャスタであり、左右のものは収納部201に固定されたキャスタである。
【0038】
ここでは扉に併せて上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bも動くこととしたが、上部プリント排出口203aと下部プリント排出口203bとをプリンタP1,P2に固定し、扉が開いた状態でも印刷物を保持することができるようにしてもよい。
【0039】
図4は、ロック機構La1,La2の1つの構成を示す図である。
【0040】
図を参照して、ロック機構は爪407を備えた回動部材402を含んでいる。回動部材402は、回動部材402に固定されたボタン401がE方向に押されることで、軸心405を中心としてF方向(時計回り)に回転する。これに伴い、爪407もG方向に回転し、ロックを解除することができる。
【0041】
ボタン401に対する押圧力が弱まると、図示しないばねにより、回動部材402は、軸心405を中心としてF方向とは逆方向(反時計回り)に回転する。これに伴い、爪407もG方向とは逆方向に回転し、ロックを行なうことができる。
【0042】
図5は、ロック機構La1,La2と係合する環状部材Lb1,Lb2の1つの側面図である。また、図6は環状部材の1つの平面図である。
【0043】
図に示されるように環状部材は、ロック機構の爪407と係合する環状体501と、収納部201または保持部材301に固定される固着部503とを備えている。
【0044】
なお、保持部材301,303を所定の位置に収納した時に、ロック機構La1と環状部材Lb1、およびロック機構La2と環状部材Lb2が自然にロックされる位置に,
ロック機構La1,La2と環状部材Lb1,Lb2とを配置しておくことが好ましい。
【0045】
図7は、プリンタP1,P2の両者を引き出した状態を示す図である。
【0046】
この場合、ロック機構La2と環状部材Lb2の係合を解除し、保持部材301を引き出すことで、プリンタP1が引き出される。また、保持部材301のフレームの中にある保持部材303は、保持部材301との相対的な位置として、図2および図7で示される位置よりも右側には移動できないようになっている。これは、保持部材301に保持部材303の移動を制限するストッパなどの機構が備えられていることに基づくものである。
【0047】
ストッパは保持部材301および303の両者に取付けられ、ストッパ同士が当たることで、1方向の移動に制限がかけられる。他方向に力がかかるとストッパ同士の当たり部分における接触が離れ、その間に空間が形成される。
【0048】
なお、保持部材301および保持部材303がほぼ同じ位置にある場合(両者が収納された状態、または引き出された距離が同じである場合)に、それ以上、保持部材301が保持部材303に対して引き出される方向に移動できないようにする機構として、ストッパの他にも、ロック機構やカギ状部材などを用いて保持部材301の移動を制限する機構が考えられる。
【0049】
このようなストッパ、ロック機構、カギ状部材のような機構によって、保持部材301が引き出されるときには保持部材303もそれに伴って移動する。そして、保持部材303のみが引き出されるときにはそのような機構による制限は解除される。これにより、保持部材303が収納部201から引き出されないときには、保持部材301を収納部201から引き出すことができないようにすることが可能である。
【0050】
他にも、保持部材301の背面(図2の右側)にパネル、格子状の棒などを設けることで、保持部材301の位置以上には、収納方向(図2の右方向)に保持部材303が移動しないようにすることが可能である。このようなパネルや棒により、保持部材301が引き出し方向(図2の左方向)に移動するときには保持部材303も押し出される。
【0051】
なお、このような機構を採用するに当たっては、保持部材303が保持部材301に内包または載置されていることが好ましい。
【0052】
図8は、プリンタP2のみを収納部201から引き出した状態を示す図である。
【0053】
この場合、ロック機構La1と環状部材Lb1の係合を解除し、保持部材303を引き出すことで、プリンタP2が引き出される。プリンタP1と異なり、プリンタP2は装置下部に位置するので、プリンタP2のみを引き出したとしても、特に装置のバランスが崩れることはない。
【0054】
図9は、図7の状態からさらにプリンタP2を引き出した状態を示す図である。
【0055】
この場合、ロック機構La1と環状部材Lb1の係合を解除し、保持部材303を保持部材301のフレームの中から引き出すことで、プリンタP2が引き出される。
【0056】
なお、収納部201および保持部材301にはレール部材309a〜309cが取付けられており、これにより保持部材301,303の直線的な移動が担保されるとともに、プリンタP1,P2の重量が支持される。
【0057】
図10は、画像印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0058】
図を参照して、収納部101には、タッチディスプレイ103と、スピーカ105と、インタフェース107と、PCなどから構成される制御部151と、プリンタP1,P2との間で通信を行なうインタフェース部153とが備えられている。
【0059】
一方、収納部201には、プリンタP1,P2が収納される。プリンタP1,P2のそれぞれは、制御部151との間で通信を行なうためのインタフェース部503a,503bと、プリンタの制御部501a,501bと、ユーザに対する表示を行なったり入力を受付けるユーザインタフェース505a,505bと、プリントエンジンなどを備えるプリント部507a,507bとを備えている。
【0060】
インタフェース部153とインタフェース部503a,503bとの間は、ケーブルや無線により電気的に接続される。
【0061】
[変形例]
図11は、画像印刷装置の変形例を示す図である。
【0062】
本変形例においては、インタフェース部153とインタフェース部503a,503bとの間をケーブルにより電気的に接続する。この場合、収納部201の内部でケーブルの取りまわしが煩雑となり、ケーブルが絡まることにより、プリンタの移動が阻害される場合がある。
【0063】
そこで本変形例においては、図11に示されるように、収納部201の上部にレール部材Rを固定し、レール部材R上を移動する移動体Mを設け、移動体MによりケーブルCの一部を吊下げて保持させるようにしている。これにより、移動体はプリンタが引き出される方向(図11では左右方向)に移動することができる。
【0064】
なお、ケーブルCと移動体Mは固定してもよいが、移動体に穴などを設け、その中をケーブルCが自在に動く構成としてもよい。
【0065】
図12は、図11の状態からプリンタP1,P2を引き出した状態を示す図である。
【0066】
図に示されるように、ケーブルCは移動体Mにより吊下げられ、また移動体Mがプリンタの引き出し方向に移動することによって、ケーブルCが絡まることなくプリンタを移動させることが可能となる。また、ケーブルが抜けにくくなり、ケーブルを傷めることが防止される。
【0067】
図12の状態からプリンタを収納することで、図11の状態にすることができる。
【0068】
プリンタP2に対しても、プリンタP1と同様にそのケーブルを移動体により吊下げるようにすることが可能である。
【0069】
なお、図11においては、ケーブルを1つの移動体Mにより吊下げることとしたが、2つ以上の移動体Mをレール部材Rに設け、2ヶ所以上でケーブルを吊下げることとしてもよい。
【0070】
また、移動体Mを用いた吊下げ機構は、プリンタが1台のときにおいても有効である。さらに、プリンタに限らず信号や電流を流すケーブルに接続される電気製品に対しても,本発明を実施することができる。
【0071】
また、図7のレール部材309a,309bとケーブルとが絡まることを防ぐため、レール部材Rは、レール部材309a,309bから離れた位置に設置することが望ましい。例えば、レール部材309a,309bが図3で見たプリンタP1,P2の左右に設置される場合には、レール部材Rは、その中央天井付近に設置されることが望ましい。
【0072】
本実施の形態においては、収納部に収納される物の具体例としてプリンタを挙げたが、ある程度の重量があり、移動させたときにバランスが問題となる物体であれば本発明を適用することができる。
【0073】
なお、上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおける画像印刷装置の斜視図である。
【図2】図1の画像印刷装置をC方向から見た図である。
【図3】図1の画像印刷装置をD方向から見た図であり、扉を開けた状態を示す図である。
【図4】ロック機構の構成を示す図である。
【図5】ロック機構と係合する環状部材の側面図である。
【図6】ロック機構と係合する環状部材の平面図である。
【図7】プリンタP1,P2を引き出した状態を示す図である。
【図8】プリンタP2のみを引き出した状態を示す図である。
【図9】図7の状態からさらにプリンタP2を引き出した状態を示す図である。
【図10】画像印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図11】画像印刷装置の変形例を示す図である。
【図12】図11の状態からプリンタP1,P2を引き出した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0075】
201 収納部、205 キャスタ、301,303 保持部材、309a〜309c レール部材、C ケーブル、La1,La2 ロック機構、Lb1,Lb2 環状部材、M 移動体、R レール部材、P1,P2 プリンタ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのプリンタである第1のプリンタと第2のプリンタとを上下方向に並べて収納する画像印刷装置であって、
前記画像印刷装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第1のプリンタを保持する第1の保持部材と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第2のプリンタを前記第1のプリンタを保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、
前記第1のプリンタは、前記第1の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2のプリンタは、前記第2の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2の保持部材が前記本体から引き出されていない時には、前記第1の保持部材を前記本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする、画像印刷装置。
【請求項2】
前記第1の保持部材は、フレーム形状を示し、
前記第1のプリンタは、前記フレーム形状を示す第1の保持部材に載置されることで保持され、
前記第2の保持部材は、前記フレーム形状を示す第1の保持部材内に収容され、前記第1の保持部材から引き出し可能に構成され、
前記第1の保持部材が移動するときには、前記第2の保持部材もそれに併せて移動することで、前記第1の保持部材が前記本体から引き出される時には、前記第2の保持部材も併せて引き出されることを特徴とした、請求項1に記載の画像印刷装置。
【請求項3】
前記プリンタのケーブルを前記本体の内部で吊下げる吊下げ部材をさらに備えた、請求項1または2に記載の画像印刷装置。
【請求項4】
前記吊下げ部材は、前記第1または第2の保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される、請求項3に記載の画像印刷装置。
【請求項5】
前記第1および第2の保持部材の少なくとも1つを固定するロック機構を備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の画像印刷装置。
【請求項6】
少なくとも1つのプリンタを収納する画像印刷装置であって、
前記画像印刷装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記プリンタを保持する保持部材とを備え、
前記プリンタは、前記保持部材の移動とともに移動し、
前記プリンタのケーブルを前記本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備えた、画像印刷装置。
【請求項7】
前記吊下げ部材は、前記保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される、請求項6に記載の画像印刷装置。
【請求項8】
少なくとも2つの物体である第1の物体と第2の物体とを上下方向に並べて収納することが可能な収納装置であって、
前記収納装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第1の物体を保持する第1の保持部材と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第2の物体を前記第1の物体を保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、
前記第1の物体は、前記第1の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2の物体は、前記第2の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2の保持部材が前記本体から引き出されていない時には、前記第1の保持部材を前記本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする、収納装置。
【請求項9】
ケーブルに接続される少なくとも1つの電気製品を収納する収納装置であって、
前記収納装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記電気製品を保持する保持部材とを備え、
前記電気製品は、前記保持部材の移動とともに移動し、
前記電気製品のケーブルを前記本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備えた、画像印刷装置。
【請求項1】
少なくとも2つのプリンタである第1のプリンタと第2のプリンタとを上下方向に並べて収納する画像印刷装置であって、
前記画像印刷装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第1のプリンタを保持する第1の保持部材と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第2のプリンタを前記第1のプリンタを保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、
前記第1のプリンタは、前記第1の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2のプリンタは、前記第2の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2の保持部材が前記本体から引き出されていない時には、前記第1の保持部材を前記本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする、画像印刷装置。
【請求項2】
前記第1の保持部材は、フレーム形状を示し、
前記第1のプリンタは、前記フレーム形状を示す第1の保持部材に載置されることで保持され、
前記第2の保持部材は、前記フレーム形状を示す第1の保持部材内に収容され、前記第1の保持部材から引き出し可能に構成され、
前記第1の保持部材が移動するときには、前記第2の保持部材もそれに併せて移動することで、前記第1の保持部材が前記本体から引き出される時には、前記第2の保持部材も併せて引き出されることを特徴とした、請求項1に記載の画像印刷装置。
【請求項3】
前記プリンタのケーブルを前記本体の内部で吊下げる吊下げ部材をさらに備えた、請求項1または2に記載の画像印刷装置。
【請求項4】
前記吊下げ部材は、前記第1または第2の保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される、請求項3に記載の画像印刷装置。
【請求項5】
前記第1および第2の保持部材の少なくとも1つを固定するロック機構を備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の画像印刷装置。
【請求項6】
少なくとも1つのプリンタを収納する画像印刷装置であって、
前記画像印刷装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記プリンタを保持する保持部材とを備え、
前記プリンタは、前記保持部材の移動とともに移動し、
前記プリンタのケーブルを前記本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備えた、画像印刷装置。
【請求項7】
前記吊下げ部材は、前記保持部材が引き出される方向に移動することができるように構成される、請求項6に記載の画像印刷装置。
【請求項8】
少なくとも2つの物体である第1の物体と第2の物体とを上下方向に並べて収納することが可能な収納装置であって、
前記収納装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第1の物体を保持する第1の保持部材と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記第2の物体を前記第1の物体を保持する位置よりも下の位置で保持する第2の保持部材とを備え、
前記第1の物体は、前記第1の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2の物体は、前記第2の保持部材の移動とともに移動し、
前記第2の保持部材が前記本体から引き出されていない時には、前記第1の保持部材を前記本体から引き出すことができないようにする機構を備えたことを特徴とする、収納装置。
【請求項9】
ケーブルに接続される少なくとも1つの電気製品を収納する収納装置であって、
前記収納装置の本体と、
前記本体から引き出し可能に構成され、前記電気製品を保持する保持部材とを備え、
前記電気製品は、前記保持部材の移動とともに移動し、
前記電気製品のケーブルを前記本体の内部で吊下げる吊下げ部材を備えた、画像印刷装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−198953(P2006−198953A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−14279(P2005−14279)
【出願日】平成17年1月21日(2005.1.21)
【出願人】(591237685)株式会社メイクソフトウェア (137)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月21日(2005.1.21)
【出願人】(591237685)株式会社メイクソフトウェア (137)
【Fターム(参考)】
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