説明

画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法

【課題】本発明は、画像形成した用紙を必要に応じて後処理装置で後処理する画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法に関する。
【解決手段】画像形成システム1は、画像形成装置10で画像形成した用紙Pを、後処理装置50に送り出して、該後処理装置50で該用紙Pに後処理を施す。後処理装置50には、画像形成装置10から用紙Pが送られてくる位置に用紙切り替え部60が配設されており、用紙切り替え部60は、後処理装置50の電源電力を利用して、電力供給状態のときに、画像形成装置10から送り出される用紙Pの送り先を後処理装置50とし、電力供給停止状態のときに、用紙Pの送り先を下部排紙トレイ12に切り替える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法に関し、詳細には、画像形成した用紙を必要に応じて後処理装置で後処理する画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複写装置、プリンタ等の画像形成装置は、多機能化に伴って、画像が記録出力されたシート(用紙等)に対して、シートを仕分けしつつ排シートトレイに堆積するスタック処理、シートを所定枚数毎に綴じて排シートトレイに堆積するステープル処理、ファイリング用孔をシートに穿孔するパンチ処理等の後処理を行う後処理装置を備えた画像形成装置が出現してきている。
【0003】
従来の後処理装置を備えた画像形成装置は、シート搬送方向において後処理装置の後流側に排シートトレイが設けられており、後処理装置と画像形成装置とは、その電源系統が一体化されている。したがって、1枚のみ印刷出力する場合や後処理を施さないでシートを排出したい場合であっても、画像形成装置の電源を投入すると、画像形成装置の本体部分とともに、後処理装置においても、電源がオンされて、イニシャライズ動作を行ったり、後処理装置後流側の排シートトレイへの記録済みシートの搬送を行うために後処理装置が利用され、後処理を行わないにも関わらず、後処理装置で電力が消費されることとなる。その結果、後処理装置を使用しないときにも、後処理装置に電源が投入されている状態となって無駄な電力消費が発生する。
【0004】
そこで、従来、排出先切り替え手段によって排出先の切り替えられる複数の排出手段を設け、該排出手段のうち少なくとも1つにシート後処理装置を接続して、該シート後処理装置への通電を制御することで、シート後処理装置での消費電力を削減する画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0005】
この従来技術は、画像形成装置とシート後処理装置が、画像形成装置の電源がオンのときには常に通電されている排出先切り替え手段によって接続されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術にあっては、複数の排出手段のうちどの排出手段に記録済みシートを排出するかを切り替える排出先切り替え手段に、常に通電して、必要な排出手段への排出先の切り替えを行っているため、後処理装置を使用しない場合に、後処理装置への通電を遮断することはできるが、少なくとも排出先切り替え手段への通電を行う必要があり、消費電力を削減する上で、改良の必要があった。
【0007】
そこで、本発明は、後処理装置を使用しないときの消費電力を効果的に削減する画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために、画像形成装置で画像形成した記録媒体を、後処理装置に送り出して、該後処理装置で該記録媒体に後処理を施す場合に、該後処理装置の電源電力を利用して、電力供給状態のときに、画像形成装置から送り出される記録媒体の送り先を後処理装置とし、電力供給停止状態のときに、該記録媒体の送り先を該後処理装置以外の他の送り先に切り替える切り替え手段を備えていることを特徴としている。
【0009】
また、本発明は、前記切り替え手段が、前記記録媒体の送り先を、前記後処理装置と前記他の送り先とに切り替える送り先切り替え手段と、該送り先切り替え手段による該記録媒体の送り先を、電力供給停止状態のときに、該後処理装置とさせ、電力供給状態のときに、該他の送り先とさせる切り替え駆動手段と、を備えていることを特徴としてもよい。
【0010】
さらに、本発明は、前記送り先切り替え手段が、所定角度回転可能に配設されていて、回転することで前記画像形成装置が送り出す前記記録媒体の送り先を前記後処理装置と前記他の送り先とに切り替える分岐爪であり、前記切り替え駆動手段が、電力供給状態のときに該供給電力によって駆動して、前記記録媒体の送り先を前記後処理装置とする方向に前記分岐爪を回転させるソレノイドと、電力供給停止状態のときに前記記録媒体の送り先を前記他の送り先とする方向に前記分岐爪を回転させる弾性体と、を備えていることを特徴としていてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、後処理装置を使用しないときの消費電力を効果的に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例を適用した画像形成システムの概略構成図。
【図2】切り替え爪の要部斜視図。
【図3】ソレノイドがオン状態の用紙切り替え部の側面図。
【図4】ソレノイドがオフ状態の用紙切り替え部の側面図。
【図5】用紙を後処理装置方向に搬送させる状態の用紙切り替え部の側面図。
【図6】用紙を下部排紙トレイ方向に搬送させる状態の用紙切り替え部の側面図。
【図7】画像形成装置のブロック構成図。
【図8】用紙切り替え部が画像形成装置、後処理装置と別になっている画像形成システムの主要部の回路構成図。
【図9】画像形成制御処理を示すフローチャート。
【図10】用紙切り替え部が後処理装置内に設けられている画像形成システムの主要部の回路構成図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0014】
図1〜図10は、本発明の画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の 画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法の一実施例を適用した画像形成システム1の概略構成図である。
【0015】
図1において、画像形成システム1は、画像形成装置10と後処理装置50とが離接可能に接続されており、画像形成装置10と後処理装置50との間には、画像形成装置10から後処理装置50への用紙(シート)の搬送切り替えを行う用紙切り替え部60が配設されている。
【0016】
画像形成装置10は、本体筐体11の下部側から、下部排紙トレイ12、シート状用紙給紙部13、ロール紙給紙部14、画像形成部15、定着部16、排紙部17、原稿台18、原稿搬送部19、原稿読み取り部20、原稿排出トレイ21、上部排紙トレイ22及び操作表示部23等が配設されている。
【0017】
下部排紙トレイ(後処理装置以外の他の送り先)12は、画像形成装置10の本体筐体11内の下部を貫通して、画像形成装置10の前面側から後面側(後処理装置50側)にそれぞれの面から所定量突出した状態で配設されており、画像形成装置10から後処理装置50側に送り出されて、後述する用紙切り替え部60で下部排紙トレイ12側に切り替えられた用紙Pが送り込まれてきて、載置される。
【0018】
シート状用紙給紙部13は、複数枚のシート状用紙Pが収納されており、該用紙Pを1枚ずつ分離して画像形成部15に送り出す。なお、シート状用紙給紙部13は、用紙サイズの異なるシート状用紙Pを選択的に収納可能である。
【0019】
ロール紙給紙部14は、2つのロール紙P及びカッタ11aが収納されており、2つのロール紙のうち一方を選択に応じて画像形成部15に搬送するとともに、カッタ11aで画像データの長さに合わせてロール紙Pを切断する。
【0020】
画像形成部(画像形成手段)15は、電子写真方式の画像形成部であり、電子写真方式で画像形成するのに必要な各部、例えば、所定の回転速度で回転される感光体15aの周囲に、光書き込み部15b、現像部15cが配設されているとともに、図示しない転写部、除電部、クリーニング部、帯電部等が配設されている。画像形成部15は、描画データ及び制御信号により、光書き込み部を動作させて、帯電部によって一様に帯電されている感光体15a上に静電潜像を形成し、現像部15cによりトナーを感光体15a上に供給して現像してトナー画像を形成する。画像形成部15は、感光体15a上のトナー画像を転写部でシート状用紙給紙部13またはロール紙給紙部14から搬送されてくる用紙Pにトナー画像を転写して、トナー画像の転写の完了した用紙Pを定着部16に搬送する。
【0021】
定着部16は、トナー画像の転写された用紙Pを搬送しつつ加熱・加圧して、トナー画像を用紙Pに定着させ、定着の完了した用紙Pを排紙部17に送り出す。画像形成部15及び定着部16は、全体として画像形成手段として機能している。
【0022】
排紙部(搬送手段)17は、図示しない切り替え爪によって定着部16から送り出されてきた用紙Pを、上部排紙トレイ22方向と後処理装置50方向とに切り替えて排出する。
【0023】
上部排紙トレイ22は、排紙部17から送られてきた画像形成済みの用紙Pを複数枚載置する。
【0024】
原稿台18には、原稿が載置され、原稿搬送部19は、原稿台18上の原稿を1枚ずつ原稿読み取り部20に搬送して、原稿読み取り部20で画像の読み取られた原稿を原稿排出トレイ21に排出する。
【0025】
原稿読み取り部20は、CIS(Contact Image Sensor:密着イメージセンサ)等が用いられ、原稿搬送部19によって搬送される原稿に読み取り光を照射して、その反射光を光電変換することで、原稿の画像を読み取る。
【0026】
操作表示部23は、画像形成装置10や後処理装置50に各種動作をさせるのに必要な各種操作キー、各種情報を表示する表示部等を備えており、表示部は、液晶ディスプレイ上にタッチパネルが配設されていて、表示部に必要な各種情報やタッチボタンを表示して、タッチ方式で各種操作入力を行うタッチパネル付き液晶ディスプレイであってもよい。
【0027】
用紙切り替え部(切り替え手段)60は、切り替え爪61と搬送ローラ62を備えており、切り替え爪61は、画像形成装置10の排紙部17から送り出されてくる用紙Pの搬送方向を、後処理装置50方向と下部排紙トレイ12方向とに切り替える。
【0028】
切り替え爪(送り先切り替え手段)61は、図2に示すように、用紙Pの搬送方向と直交する方向に延在する駆動軸61aに複数の分岐爪61bが取り付けられており、駆動軸61aは、図3及び図4に示すように、少なくともその一方側端部に、該駆動軸61aの軸中心から偏芯した位置に偏芯軸61cが形成されている。偏芯軸61cは、連結アーム63によってソレノイド64の動作軸64aに連結されているとともに、スプリング65の一端に連結されており、スプリング65の他端は、駆動軸61aを時計方向に回転させる方向に偏芯軸61cにスプリング力が作用する方向に形成されている用紙切り替え部60の枠体の連結部61hに連結されている。
【0029】
そして、ソレノイド64は、ソレノイド64への電源がオンのときには、電磁力によって、図3に矢印で示すように、動作軸64aを引き込む方向に動作し、動作軸64aがソレノイド64本体側に引き込まれることで、連結アーム63を介して偏芯軸61cがソレノイド64によって引き寄せられて、駆動軸61aを反時計方向に回転させる。
【0030】
切り替え爪61は、駆動軸61aが反時計方向に回転すると、分岐爪61bが、駆動軸61aとともに反時計方向に回転して、図5に示すように、画像形成装置10から送られてくる用紙Pを、分岐爪61bの上津を通過させて後処理装置50に送り込ませる。
【0031】
ソレノイド64は、ソレノイド64への電源がオフのときには、動作軸64aを引き込む電磁力が解除されて、図4に矢印で示すように、スプリング(弾性体)65が、偏芯軸61cを引き寄せて、ソレノイド64の動作軸64aを引き出すとともに、駆動軸61aを時計方向に回転させる。上記ソレノイド64及びスプリング65は、全体として切り替え駆動手段として機能している。
【0032】
切り替え爪61は、駆動軸61aが時計方向に回転すると、分岐爪61bが、駆動軸61aとともに時計方向に回転して、図6に示すように、画像形成装置10から送られてくる用紙Pを、分岐爪61bに下面に沿って下部排紙トレイ12方向に搬送方向を変更させて、下部排紙トレイ12方向に排出させる。
【0033】
再び、図1において、後処理装置50は、詳細には図示しないが、手差し挿入部51、操作表示部52及び後処理機構部53等を備えている。
【0034】
手差し挿入部51は、後処理機構部53に後処理、特に、紙折りさせる(オフライン折りモード)用紙を、ユーザが手動で挿入するのに使用される。
【0035】
操作表示部52は、オフライン折りモードや折り設定等の後処理装置50の機能設定操作をユーザが行うのに使用される。
【0036】
後処理機構部(後処理手段)53は、用紙切り替え部60を通して画像形成装置10から送られてきた用紙Pや手差し挿入部51から挿入された用紙に対して、画像形成装置10からの制御信号に基づいて、また、操作表示部52での設定入力に基づいて、折り処理、ステープル処理、パンチ処理等の各種後処理を実行する。
【0037】
そして、画像形成装置10は、図7に示すようにブロック構成されており、システムコントロール部70、スキャナ部71、画像処理部72、プリンタ部73、後処理装置通信制御部74、操作表示部23、記憶部75及び外部通信制御部76等を備えている。
【0038】
スキャナ部71は、上記原稿台18、原稿搬送部19及び原稿読み取り部20等の原稿の画像を読み取る部分を総称したものであり、システムコントロール部70の制御下で、原稿の画像を読み取って、読み取った原稿の画像データを画像処理部72に出力する。
【0039】
画像処理部72は、システムコントロール70の制御下で、画像データの画像補正処理、変倍処理、マスク処理等の各種画像処理を行って、プリンタ部73またはシステムコントロール部70に出力する。
【0040】
プリンタ部(画像形成手段)73は、上記シート状用紙給紙部13、ロール紙給紙部14、画像形成部15、定着部16及び排紙部17等の用紙Pに画像を形成して、画像を形成した用紙Pを排紙部22または用紙切り替え部60に排出する部分を総称したものであり、システムコントロール部70の制御下で、スキャナ部71の読み取った原稿の画像データまたは後述する外部通信制御部76を介して外部装置から送られてきた画像データに基づいて、シート状用紙給紙部13またはロール紙給紙部14から搬送されてきた用紙Pに画像を形成して画像を形成した用紙Pを排紙部22または用紙切り替え部60に排出する。
【0041】
プリンタ部73には、後処理装置通信制御部74が接続されており、後処理装置通信制御部(電力状態検出手段)74は、後処理装置50の接続検出及び画像形成装置10と後処理装置50の状態情報や動作モード等の情報を後処理装置50との間で送受信する。特に、後処理装置通信制御部74は、後処理装置50の電力状態が、電力供給状態(電源オン状態)であるか、電力供給停止状態(電力オフ状態)であるかを検出して、検出結果をシステムコントロール部70に通知する。
【0042】
記憶部75は、ハードディスク等で構成されていて、システムコントロール部70の制御下でデータやプログラム、特に、画像データが書き込まれ、また、読み出される。
【0043】
外部通信制御部76は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介してコンピュータ等の外部装置に接続され、該外部装置からの画像読み取り要求や印刷要求の受信及び機械の構成や状態等の情報の該外部装置への送信を行う。
【0044】
システムコントロール部(送り先切り替え制御手段)70は、CPU(Central Processing Unit)、プログラムやシステムデータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、CPUのワークメモリとしてのRAM(Random Access Memory)等を備え、CPUがROMまたは記憶部75内のプログラムに基づいて画像形成装置10の各部を制御して画像形成装置10としての基本動作を行わせるとともに、後述する省電力制御処理を実行する。
【0045】
画像形成装置10は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の省電力制御方法を実行する省電力制御プログラムを読み込んでシステムコントロール部70または記憶部75に導入することで、後述する後処理装置50及び用紙切り替え部60への通電を効率的に制御する省電力制御方法を実行する画像形成システム1の画像形成装置10として構築されている。この省電力制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0046】
そして、画像形成システム1は、その主要部が、図8に示すように、回路構成されている。すなわち、画像形成装置10は、電源スイッチ101、AC/DCコンバータ102、DC/DCコンバータ103、プリンタ部73及び後処理装置通信制御部74等を備えており、後処理装置50は、電源スイッチ111、AC/DCコンバータ112、DC/DCコンバータ113、後処理機構部53及び画像形成装置通信制御部114等を備えている。
【0047】
画像形成装置10の電源スイッチ101は、商用電源Peに接続され、ユーザによってオン/オフ操作されることで、AC(交流)100Vの商用電源PeとAC/DCコンバータ102との接続/切り離しを行う。
【0048】
AC/DCコンバータ102は、AC100Vの商用電源PeをDC(直流)変換して、所定電圧のDC電流をDC/DCコンバータ103及び画像形成装置10の図示しないAC電力を必要とする各部に出力する。
【0049】
DC/DCコンバータ103は、AC/DCコンバータ102からのDC電流を、所定数の所定電圧のDC電流に変換して、プリンタ部73及び画像形成装置10の図示しないDC電力を必要とする各部に供給する。
【0050】
プリンタ部73は、上述のように、後処理装置通信制御部74に接続されていて、後処理装置通信制御部74は、後処理装置50の画像形成装置通信制御部114と通信して、後処理装置50の状態情報や動作モード等の情報を後処理装置50との間で送受信を行い、特に、画像形成条件に基づいて、画像形成装置通信制御部114へ用紙切り替え制御部60の電源のオン/オフを指示する電力制御信号を出力する。
【0051】
そして、後処理装置50の電源スイッチ(後処理電力スイッチ手段)111は、商用電源Peに接続され、ユーザによってオン/オフ操作されることで、AC(交流)100Vの商用電源PeとAC/DCコンバータ112との接続/切り離しを行う。
【0052】
AC/DCコンバータ112は、AC100Vの商用電源PeをDC(直流)変換して、所定電圧のDC電流をDC/DCコンバータ113に出力する。上記AC/DCコンバータ112及びDC/DCコンバータ113は、全体として後処理電力供給手段として機能している。
【0053】
DC/DCコンバータ113は、AC/DCコンバータ112からのDC電流を、所定数の所定電圧のDC電流に変換して、後処理機構部53及び用紙切り替え部60に供給する。後処理機構部53は、画像形成装置通信制御部114を有しており、画像形成装置10の後処理装置通信制御部74と通信して、上記情報の交換を行うとともに、後処理装置通信制御部74からの電力制御信号に応じて、用紙切り替え部60の電源のオン/オフを制御する電力制御信号を用紙切り替え部60に出力する。
【0054】
用紙切り替え部60は、上述のように、ソレノイド64を備えているとともに、図示しないが、DC/DCコンバータ113からのDC電源のソレノイド64へのオン(供給)/オフ(供給停止)を画像形成装置通信制御部114からの電力制御信号(電力制御信号)に応じて行うスイッチ(電力経路開閉手段)を備えている。
【0055】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の画像形成システム1は、後処理装置を使用しないときの消費電力を効果的に削減する。
【0056】
すなわち、画像形成システム1は、画像形成装置10の電源スイッチ101が投入されると、AC/DCコンバータ102、DC/DCコンバータ103で整流、変圧した電源電力がプリンタ部73やその他の各部に供給され、システムコントロール部70が立ち上げ動作を行う。そして、画像形成装置10は、コピーモードでは、スキャナ部71で読み取った原稿の画像データを、画像処理部72で必要な画像処理を施した後、プリンタ部73で用紙Pに印刷出力または一端記憶部75に保存した後にプリンタ部73で用紙Pに印刷出力する。また、画像形成システム1は、画像形成装置10の動作モードがプリンタモードのときには、外部通信制御部76が外部装置から印刷ジョブを受信し、該印刷ジョブの画像データを画像処理部72で必要な画像処理を施した後、プリンタ部73で直接用紙Pに印刷出力、または、一端記憶部75に蓄積した後、プリンタ部73で、用紙Pに印刷出力する。
【0057】
そして、画像形成装置10は、上記コピーモードやプリンタモードでの印刷において、後処理装置50の状態を検出して、後処理装置50での後処理の許可/不許可を行う。すなわち、画像形成装置10は、電源スイッチ101が投入されて立ち上げ処理が完了すると、システムコントロール部70が、図9に示すように、後処理装置通信制御部74に、後処理装置50の接続状態及び電源状態(電力供給状態/電力供給停止状態)を検出させ(ステップS101)、後処理装置50の接続が検出されると、操作表示部23に折りモード等の後処理モードの選択項目を含むコピーモード設定画面の表示を行って、給紙段(紙種や用紙サイズ)、排紙先、後処理モード等を選択可能とするとともに、印刷要求の発生を待つ待機状態に移行する。そして、この待機状態においては、システムコントロール部70は、後処理装置50の電源がオンであると、後処理装置通信制御部74から後処理装置50の画像形成装置通信制御部114に用紙切り替え部60への電源供給を停止させる電力制御信号を出力し、画像形成装置通信制御部114は、後処理装置通信制御部74からの電力制御信号に応じて、オフの電力制御信号を用紙切り替え部60に出力して、用紙切り替え部60の図示しないスイッチをオフにして、ソレノイド64への電力供給を停止させる。
【0058】
システムコントロール部70は、コピーモード設定画面を操作表示部23のディスプレイに表示させた待機状態で、印刷要求があるかを、例えば、原稿台18に原稿がセットされたか否かを、図示しない原稿台18への原稿のセットを検出するセンサからの信号を調べることで判断する(ステップS102)。なお、印刷要求は、原稿台18への原稿のセットだけでなく、操作表示部23での印刷要求操作、外部通信制御部76による外部装置からの印刷ジョブの受信等によっても発生する。
【0059】
ステップS102で、NOのとき、すなわち、印刷要求がないときには、システムコントロール部70は、待機状態を継続して(ステップS103)、後処理装置50の状態検出を行い(ステップS101)、印刷要求の有無を判断する(ステップS102)。
【0060】
ステップS102で、YESのとき、すなわち、印刷要求があると、システムコントロール部70は、操作表示部23での給紙段(紙種や用紙サイズ等)の選択操作、排紙先の選択操作(例えば、下部排紙トレイ12、上部排紙トレイ22、後処理装置50等の選択操作)、後処理装置50での後処理モードにおける設定操作(例えば、折りモードの設定操作)等の印刷情報の取得を行い(ステップS104)、コピーモードのときには、まず、セットされた原稿の読み取りをスキャナ部71で行わせて、画像処理部72で必要な画像処理を行わせる等の画像データをプリンタ部73で印刷するのに必要な動作を行う。また、プリンタモードのときには、印刷ジョブを解析して、画像処理部72で、印刷データに対して必要な画像処理を施す。
【0061】
その後、システムコントロール部70は、プリンタ部73で印刷を行わせるために、取得した印刷情報に基づいて、給紙を開始させ(ステップS105)、画像形成部15での画像形成が完了して、排紙開始タイミングになるのを待って(ステップS106)、後処理装置50への排紙が可能であるかチェックする(ステップS107)。
【0062】
すなわち、システムコントロール部70は、ステップS107において、印刷情報によって排紙先が、上部排紙トレイ22への排紙が設定されているか、下部排紙トレイ12への排紙が設定されているか、あるいは、給紙開始後、後処理装置50への排紙が不可になった場合に、NOと判断して、後処理装置50への用紙Pの搬送を中止して、排紙部17から上部排紙トレイ22への排紙または用紙切り替え部60で排紙方向を後処理装置50方向から下部排紙トレイ12方向に搬送方向を切り替えさせて下部排紙トレイ12への排紙を行う(ステップS108)。この場合、上述のように、用紙切り替え部60のソレノイド64への電力供給は、スイッチによって停止されており、用紙切り替え部60での電力消費を削減することができる。そして、用紙切り替え部60は、ソレノイド64への電力供給がオフのときには、図4及び図6に示したように、分岐爪61bが、スプリング65によって画像形成装置10から後処理装置50方向へ搬送される用紙Pの搬送方向を下部排紙トレイ12方向に変更させる状態に移動しており、後処理装置50への用紙Pの搬送を禁止することができる。
【0063】
そして、ステップS107で、YESのとき、すなわち、後処理装置50への排紙が可能なときには、システムコントロール部70は、後処理装置50への用紙Pの搬送を開始して、後処理装置50で画像形成済みの用紙に対して印刷情報で設定されている後処理を行わせる(ステップS109)。この場合、システムコントロール部70は、後処理装置通信制御部74から後処理装置50の画像形成装置通信制御部114に用紙切り替え部60への電源供給を開始させる電力制御信号を出力し、画像形成装置通信制御部114は、後処理装置通信制御部74からの電力制御信号に応じて、オンの電力制御信号を用紙切り替え部60に出力して、用紙切り替え部60の図示しないスイッチをオンにして、ソレノイド64へ電力供給を行わせる。用紙切り替え部60は、ソレノイド64への電力供給がオンのときには、図3及び図5に示したように、ソレノイド64の動作軸64aが電磁力によって引き込まれることによって、分岐爪61bが、画像形成装置10から後処理装置50方向へ搬送される用紙Pをそのまま後処理装置50へと搬送させる方向に回転しており、後処理装置50へ用紙Pを搬送させることができる。
【0064】
なお、上記説明においては、用紙切り替え部60が画像形成装置10及び後処理装置50とは、別に独立した状態で配設されていて、直接的には、後処理装置50の画像形成装置通信制御部114からの電力制御信号によって、内部のスイッチがオン/オフ動作することで、ソレノイド64への電力の供給/供給停止を行う場合について説明したが、用紙切り替え部60の構成としては、上記構成に限るものではなく、例えば、図10に示すように、用紙切り替え部60が後処理装置50に組み込まれていてもよい。なお、図10においては、図8と同じ符号を付与している。
【0065】
このように、本実施例の画像形成システム1は、画像形成装置10で画像形成した用紙(記録媒体)Pを、後処理装置50に送り出して、該後処理装置50で該用紙Pに後処理を施す場合に、後処理装置50の電源電力を利用して、電力供給状態のときに、画像形成装置10から送り出される用紙Pの送り先を後処理装置50とし、電力供給停止状態のときに、用紙Pの送り先を下部排紙トレイ(該後処理装置以外の他の送り先)12に切り替える用紙切り替え部(切り替え手段)60を備えている。
【0066】
したがって、後処理装置50の電源がオフのときには、用紙切り替え部60への電源供給もオフすることができるとともに、用紙Pの排出先を後処理装置50以外の下部排紙トレイ12とすることができ、後処理装置50を使用しないときの消費電力を効果的に削減することができるとともに、適切な排紙を行うことができる。
【0067】
また、本実施例の画像形成システム1は、用紙切り替え部60が、用紙Pの送り先を、後処理装置50と下部排紙トレイ12とに切り替える送り先切り替え手段と、該送り先切り替え手段による用紙Pの送り先を、電力供給停止状態のときに、後処理装置50とさせ、電力供給状態のときに、下部排紙トレイ12とさせる切り替え駆動手段と、を備えたものとしている。
【0068】
したがって、後処理装置50の電源がオフのときには、用紙切り替え部60への電源供給もオフすることができるとともに、用紙Pの排出先を適切に下部排紙トレイ12とすることができ、後処理装置50を使用しないときの消費電力をより一層効果的に削減することができるとともに、より一層適切な排紙を行うことができる。
【0069】
さらに、本実施例の画像形成システム1は、用紙切り替え部60の送り先切り替え手段が、所定角度回転可能に配設され、回転することで画像形成装置10が送り出す用紙Pの送り先を後処理装置50と下部排紙トレイ12とに切り替える切り替え爪(分岐爪)61であって、切り替え駆動手段が、電力供給状態のときに該供給電力によって駆動して、用紙Pの送り先を後処理装置50とする方向に切り替え爪61を回転させるソレノイド64と、電力供給停止状態のときに用紙Pの送り先を下部排紙トレイ12とする方向に切り替え爪61を回転させるスプリング(弾性体)65と、を備えている。
【0070】
したがって、後処理装置50の電源がオフのときには、用紙切り替え部60への電源供給もオフすることができるとともに、用紙Pの排出先を適切に下部排紙トレイ12とすることができ、後処理装置50を使用しないときの消費電力をより一層効果的に削減することができるとともに、より一層適切な排紙を行うことができる。
【0071】
また、本実施例の画像形成システム1は、用紙切り替え部60が、外部からの電力制御信号(電力制御信号)に応じて、後処理装置50のDC/DCコンバータ(後処理電力供給手段)113からの電力供給経路の開閉を行うスイッチ(電力経路開閉手段)を備えていて、画像形成装置10が、後処理装置通信制御部(電力状態検出手段、送り先切り替え制御手段)74によって、後処理装置50の電源スイッチ(後処理電力スイッチ手段)111の開閉状態を検出し、電源スイッチ111が閉状態のときに、画像形成モードに応じた電力制御信号をスイッチに出力している。
【0072】
したがって、後処理を必要としない用紙や無効紙等を後処理装置50が搬送に搬送されることを防止することができ、消費電力を削減しつつ、利用性を向上させることができる。
【0073】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、折り処理、パンチ処理等の後処理を行う後処理装置が離接可能に画像形成装置に接続されている画像形成システム、後処理装置及び画像形成制御方法に利用することができる。
【符号の説明】
【0075】
1 画像形成システム
10 画像形成装置
11 本体筐体
12 下部排紙トレイ
13 シート状用紙給紙部
14 ロール紙給紙部
15 画像形成部
15a 感光体
15b 光書き込み部
15c 現像部
16 定着部
17 排紙部
18 原稿台
19 原稿搬送部
20 原稿読み取り部
21 原稿排出トレイ
22 上部排紙トレイ
23 操作表示部
50 後処理装置
60 用紙切り替え部
61 切り替え爪
61a 駆動軸
61b 分岐爪
61c 偏芯軸
62 搬送ローラ
63 連結アーム
64 ソレノイド
64a 動作軸
65 スプリング
70 システムコントロール部
71 スキャナ部
72 画像処理部
73 プリンタ部
74 後処理装置通信制御部
23 操作表示部
75 記憶部
76 外部通信制御部
101 電源スイッチ
102 AC/DCコンバータ
103 DC/DCコンバータ
111 電源スイッチ
112 AC/DCコンバータ
113 DC/DCコンバータ
114 画像形成装置通信制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】
【特許文献1】特許第4323777号号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から送り込まれてくる記録媒体に後処理を施す後処理手段と、
商用電源から内部で利用する電力を生成する後処理電力供給手段と、
商用電源から前記後処理電力供給手段への電力供給経路を開閉する後処理電力スイッチ手段と、
を備えた後処理装置と、
記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
画像形成済みの前記記録媒体を前記後処理装置へ送り出す搬送手段と、
を備えた画像形成装置と、
前記後処理電力供給手段から電力供給され、電力供給状態のときに、前記画像形成装置から送り出される前記記録媒体の送り先を前記後処理装置とし、電力供給停止状態のときに、該記録媒体の送り先を該後処理装置以外の他の送り先に切り替える切り替え手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記切り替え手段は、
前記画像形成装置から送り出される前記記録媒体の送り先を、前記後処理装置と前記他の送り先とに切り替える送り先切り替え手段と、
電力供給停止状態のときに前記送り先切り替え手段による前記記録媒体の送り先を前記後処理装置とさせ、電力供給状態のときに該送り先切り替え手段による該記録媒体の送り先を前記他の送り先とさせる切り替え駆動手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記送り先切り替え手段は、
所定角度回転可能に配設され、回転することで前記画像形成装置が送り出す前記記録媒体の送り先を前記後処理装置と前記他の送り先とに切り替える分岐爪であり、
前記切り替え駆動手段は、
電力供給状態のときに該供給電力によって駆動して、前記記録媒体の送り先を前記後処理装置とする方向に前記分岐爪を回転させるソレノイドと、
電力供給停止状態のときに前記記録媒体の送り先を前記他の送り先とする方向に前記分岐爪を回転させる弾性体と、
を備えていることを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記切り替え手段は、
外部からの電力制御信号に応じて、前記後処理電力供給手段からの電力供給経路の開閉を行う電力経路開閉手段を備え、
前記画像形成装置は、
前記後処理電力スイッチ手段の開閉状態を検出する電力状態検出手段と、
前記後処理電力スイッチ手段が閉状態のときに、画像形成モードに応じた前記電力制御信号を前記電力経路開閉手段に出力する送り先切り替え制御手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像形成システム。
【請求項5】
外部から送り込まれてくる記録媒体に後処理を施す後処理手段と、
商用電源から内部で利用する電力を生成する後処理電力供給手段と、
商用電源から前記後処理電力供給手段への電力供給経路を開閉する後処理電力スイッチ手段と、
前記後処理電力供給手段から電力供給状態のときに、外部から送り込まれてくる前記記録媒体の送り先を前記後処理手段とし、電力供給停止状態のときに、該記録媒体の送り先を該後処理手段以外の他の送り先とする切り替え手段と、
を備えていることを特徴とする後処理装置。
【請求項6】
前記切り替え手段は、
前記記録媒体の送り先を前記後処理手段と前記他の送り先とに切り替える送り先切り替え手段と、
電力供給状態のときに前記送り先切り替え手段による前記記録媒体の送り先を前記後処理手段とさせ、電力供給停止状態のときに該送り先切り替え手段による該記録媒体の送り先を前記他の送り先とさせる切り替え駆動手段と、
を備えていることを特徴とする請求項5記載の後処理装置。
【請求項7】
前記送り先切り替え手段は、
所定角度回転可能に配設され、回転することで前記記録媒体の送り先を前記後処理手段と前記他の送り先とに切り替える分岐爪であり、
前記切り替え駆動手段は、
電力供給状態のときに該供給電力によって駆動して、前記記録媒体の送り先を前記後処理手段とする方向に前記分岐爪を回転させるソレノイドと、
電力供給停止状態のときに前記記録媒体の送り先を前記他の送り先とする方向に前記分岐爪を回転させる弾性体と、
を備えていることを特徴とする請求項6記載の後処理装置。
【請求項8】
画像形成装置から画像形成済みの記録媒体を後処理装置に送り出す画像形成システムにおける画像形成制御方法であって、
前記後処理装置における処理ステップとして、
前記画像形成装置から送り込まれてくる前記記録媒体に後処理を施す後処理処理ステップと、
商用電源から該後処理装置内部で利用する電力を生成する後処理電力供給処理ステップと、
商用電源から前記後処理電力供給処理ステップへの電力供給経路を開閉する後処理電力スイッチ処理ステップと、
を有し、
前記画像形成装置における処理ステップとして、
記録媒体に画像形成する画像形成処理ステップと、
画像形成済みの前記記録媒体を前記後処理装置へ送り出す搬送処理ステップと、
を有し、
前記後処理電力供給処理ステップから電力供給され、電力供給状態のときに、前記画像形成装置から送り出される前記記録媒体の送り先を前記後処理装置とし、電力供給停止状態のときに、該記録媒体の送り先を該後処理装置以外の他の送り先に切り替える切り替え処理ステップと、
を有していることを特徴とする画像形成制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−58626(P2012−58626A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203786(P2010−203786)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】