説明

画像形成システム

【課題】 階調補正を行う際、記録紙上に形成された階調補正用のパターン画像の読み取りを短時間で行うこと。
【解決手段】 第1の画像形成装置11は、階調補正用の第1のパターン画像50を記録紙に形成し、第2の画像形成装置21は、階調補正用の第2のパターン画像51を記録紙に形成する。記録紙に形成された第1のパターン画像50及び第2のパターン画像51は、画像読取装置4により読み取られ、階調補正データが算出される。第1のパターン画像と第2のパターン画像とは、記録紙の同一面上に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録紙の両面に画像形成を行う画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成システムとして、記録紙の表面に画像形成を行う第1の画像形成装置と、記録紙の裏面に画像形成を行う第2の画像形成装置とが接続され、記録紙の両面に画像形成を行うものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
具体的には、第1の画像形成装置により表面の画像を形成された記録紙は、表裏を反転されて第2の画像形成装置に搬送され、第2の画像形成装置によって記録紙の裏面への画像形成が行われる構成となっていた。
【0004】
また、階調補正を行う画像形成装置として、記録紙に階調補正用のパターン画像を形成し、当該パターン画像を読み取って得たデータに基づき、階調補正を行うものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
具体的には、画像形成装置により記録紙上に階調補正用のパターン画像が形成された後、ユーザが当該記録紙を原稿台にセットし、画像読取装置でパターン画像を読み取り、読み取ったデータに基づき階調補正を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−268572号公報
【特許文献2】特開平5−327946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1記載の画像形成システムにおいて、特許文献2記載の階調補正を行う場合、第1の画像形成装置で記録紙の表面に階調補正用のパターン画像を形成し、第2の画像形成装置で記録紙の裏面にパターン画像を形成することになる。
【0008】
この場合、記録紙に形成されたパターン画像を画像読取装置で読み取らせる際、表面と裏面の2回の読み取りを行わなければならず、パターン画像の読取動作に時間がかかるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、階調補正を行う際、記録紙上に形成された階調補正用のパターン画像の読み取りを短時間で行うことができる画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成システムは、第1の画像形成装置及び第2の画像形成装置から構成され、記録紙の両面に画像を形成する画像形成システムであって、前記第1の画像形成装置に設けられ、記録紙に画像を形成する第1の画像形成手段と、前記第1の画像形成装置に設けられ、前記第1の画像形成手段により画像を形成された前記記録紙を前記第2の画像形成装置へ排出する排出手段と、前記第2の画像形成装置に設けられ、前記排出手段により前記第1の画像形成装置から排出された前記記録紙に画像を形成する第2の画像形成手段と、前記記録紙の両面に画像を形成する場合は、前記第1の画像形成手段により前記記録紙の第1面に画像を形成させるとともに、前記第2の画像形成手段により前記記録紙の第2面に画像を形成させるよう制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記記録紙に階調補正用のパターン画像を形成する場合は、前記第1の画像形成手段により形成される第1のパターン画像と前記第2の画像形成手段により形成される第2のパターン画像とを、前記記録紙の同一面上に形成させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の画像形成システムによれば、階調補正を行う際、記録紙上に形成された階調補正用のパターンの読み取りを短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像形成システムの断面図である。
【図2】画像形成システムのブロック図である。
【図3】CPU1で実行される階調補正処理のフローチャートである。
【図4】CPU6で実行される階調補正処理のフローチャートである。
【図5】記録紙Pに出力されたパターン画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、画像形成システムの断面図である。
【0014】
本実施形態に係る画像形成システムは、第1の画像形成装置11と第2の画像形成装置21とが接続されることにより構成されている。第1の画像形成装置11及び第2の画像形成装置21は、ともに複数の画像形成ステーションが並設されたカラー画像形成装置である。
【0015】
第1の画像形成装置11の上部には、原稿画像を読み取る画像読取装置4と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部5が設けられている。また、第1の画像形成装置11には、装置内部の各機構の動作を制御するための制御部170が設けられている。
【0016】
第1の画像形成装置11には、4つの画像形成ステーションa,b,c,dが並設されており、それぞれの画像形成ステーションの構成は同一である。図の矢印方向に回転駆動される感光体ドラム111a〜111dの外周面に対向して、一次帯電器112a〜112d、露光装置113a〜113d、現像装置114a〜114dが配置されている。
【0017】
一次帯電器112a〜112dは、感光体ドラム111a〜111dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。露光装置113a〜113dは、画像信号に応じて変調されたレーザービーム等の光線を、感光体ドラム111a〜111d上に照射して静電潜像を形成する。そして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の4色の現像剤(トナー)をそれぞれ収納した現像装置114a〜114dによって、各静電潜像をトナー画像として顕像化する。
【0018】
なお、顕像化されたトナー画像が中間転写ベルト131に転写される一次転写領域1Ta〜1Tdの下流側には、クリーニング装置115a〜115dが設けられている。クリーニング装置115a〜115dは、転写されずに感光体ドラム111a〜111d上に残されたトナーを掻き落とすことで、感光体ドラム111a〜111dの表面を清掃する。
【0019】
中間転写ベルト131は、駆動力を伝達する駆動ローラ132と、中間転写ベルト131に適度な張力を与えるテンションローラ133と、中間転写ベルト131を挟んで二次転写領域1Teに対向する二次転写内ローラ134とに巻回されている。駆動ローラ132は不図示の中間転写駆動モータによって回転駆動される。
【0020】
中間転写ベルト131の回転方向において一番上流にある感光体ドラム111d上に形成されたトナー画像は、高電圧が印加された一次転写装置135dによって、一次転写領域1Tdにおいて中間転写ベルト131に一次転写される。そして、中間転写ベルト131上に一次転写されたトナー画像は次の一次転写領域1Tcまで搬送され、中間転写ベルト131上のトナー画像に合わせて感光体ドラム111c上のトナー画像が転写されることになる。以下も同様の工程が繰り返され、4色のトナー画像が中間転写ベルト131上に一次転写される。
【0021】
一方、カセット121に収納された記録紙Pは、ピックアップローラ122により1枚ずつ送り出され、搬送ローラ対123によって給送ガイド124に沿って搬送される。その後、記録紙Pは、回転を停止しているレジストローラ125に突き当てられることで斜行補正が行われる。レジストローラ125は、中間転写ベルト131上のトナー画像のタイミングに合わせて、記録紙Pを二次転写領域1Teへ送り出す。中間転写ベルト131上のトナー画像は、高電圧が印加された二次転写装置136によって、二次転写領域1Teにおいて記録紙P上に転写される。このように記録紙Pの表面(第1面)にトナー画像が転写される。
【0022】
また、中間転写ベルト131の回転方向における二次転写領域1Teの下流には、中間転写ベルト131の画像形成面をクリーニングするためのクリーニング装置150が配置されている。クリーニング装置150は、クリーナブレード151と廃トナーを収納する廃トナーボックス152で構成されている。
【0023】
二次転写領域1Teを通過した記録紙Pは、搬送ガイド143によって定着ユニット140へと案内される。定着ユニット140は、内部にハロゲンヒータ等の熱源を備えた定着ローラ141aと、定着ローラ141aに加圧される加圧ローラ141b(この加圧ローラ141bにも熱源を備える場合もある)とから構成される。記録紙P上のトナー画像は、定着ユニット140からの熱及び圧力により記録紙P上に定着する。
【0024】
定着ユニット140から搬送されてきた記録紙Pは、内排出ローラ144により送り出された後、切替部材149により反転搬送路160に導かれ、反転ローラ161により搬送される。その後、反転ローラ161が逆回転し、記録紙Pが表裏を反転された状態で外排出ローラ145によって搬送され、第1の画像形成装置11から第2の画像形成装置21に搬送される。
【0025】
画像形成装置21に搬送された記録紙Pは、搬送ガイド224を通り、レジストローラ225まで搬送される。記録紙Pは、回転を停止しているレジストローラ225に突き当てられることで斜行補正が行われる。ここで、中間転写ベルト231上には、第1の画像形成装置11と同様のプロセスを経てトナー画像が形成されている。レジストローラ225は、中間転写ベルト231上のトナー画像のタイミングに合わせて、記録紙Pを二次転写領域2Teへ送り出す。中間転写ベルト231上のトナー画像は、高電圧が印加された二次転写装置236によって、二次転写領域2Teにおいて記録紙P上に転写される。このように記録紙Pの裏面(第2面)にトナー画像が転写される。
【0026】
二次転写領域2Teを通過した記録紙Pは、搬送ガイド243によって定着ユニット240へと案内される。定着ユニット240は、前述の定着ユニット140と同様の構成であり、記録紙P上のトナー画像に熱及び圧力を加えることにより定着動作を行う。定着ユニット240から搬送されてきた記録紙Pは、内排出ローラ244により送り出された後、外排出ローラ245により排紙トレイ3に排出される。外排出ローラ245の下流側には、記録紙Pの排出を検知するセンサ250が設けられている。
【0027】
図2は、画像形成システムのブロック図である。
【0028】
CPU1は、制御部170に設けられ、第1の画像形成装置11全体を制御する制御回路である。ROM2には、第1の画像形成装置11で実行する各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。RAM3は、CPU1が動作するためのシステムワークメモリであり、また画像データを一時記憶するための画像メモリとしても機能する。また、CPU1は、画像読取装置4、操作部5及びCPU6と接続されている。
【0029】
CPU6は、制御部270に設けられ、第2の画像形成装置21全体を制御する制御回路である。ROM7には、第2の画像形成装置21で実行する各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。RAM8は、CPU6が動作するためのシステムワークメモリであり、また画像データを一時記憶するための画像メモリとしても機能する。
【0030】
ユーザは、操作部5上の入力キーを用いて、画像形成動作モードや操作部の表示の切り替えをCPU1に指示することができる。また、ユーザは、操作部5上の入力キーを用いて階調補正モードの実行をCPU1に指示することもできる。
【0031】
図3は、CPU1で実行される階調補正処理のフローチャートである。図4は、CPU6で実行される階調補正処理のフローチャートである。
【0032】
図3のフローチャートを実行するためのプログラムは、ROM2に記憶されており、CPU1により読み出されることにより実行される。図4のフローチャートを実行するためのプログラムは、ROM7に記憶されており、CPU6により読み出されることにより実行される。
【0033】
ユーザにより、操作部5から階調補正モードの実行が指示されると、CPU1は、階調補正スタート信号をCPU6に送信する(S300)。次に、CPU1は、第1の画像形成装置11の階調補正用の階調補正データD1とパターン画像データP1をRAM3から読み込む(S301)。
【0034】
そして、CPU1は、パターン画像データP1に基づき、記録紙P上に第1のパターン画像を形成させる(S302)。第1のパターン画像が形成された記録紙Pは、切替部材149及び反転ローラ161により表裏を反転されることなく、第2の画像形成装置21へと搬送される。
【0035】
次に、図4の説明に移る。まず、CPU6は、ステップS300においてCPU1によって送信された階調補正スタート信号を受信したかどうかを判断する(S400)。階調補正スタート信号を受信した場合は、CPU6は、第2の画像形成装置21の階調補正用の階調補正データD2とパターン画像データP2をRAM8から読み込む(S401)。
【0036】
そして、CPU6は、パターン画像データP2に基づき、第1の画像形成装置11から搬送されてきた記録紙P上に第2のパターン画像を形成させる(S402)。第2のパターン画像が形成された記録紙Pは、切替部材249及び反転ローラ261により表裏を反転されることなく、排紙トレイ3に排紙される。CPU6は、センサ250が記録紙Pの後端を検知したことに応じて、排紙完了信号をCPU1に送信する(S403)。
【0037】
図5は、記録紙Pに出力されたパターン画像を示す図である。
【0038】
記録紙P上には、第1の画像形成装置11により第1のパターン画像50が形成され、第2の画像形成装置21により第2のパターン画像51が形成される。このように、それぞれの画像形成装置で形成されたパターン画像は、記録紙Pの同一面上に形成される。
【0039】
パターン画像50及び51は、4行12列のパッチから構成される。また、3行4列のパッチを1組として、左からブラック(Bk)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の順でパターン画像が形成されている。パターン画像50には「1」のマークが、パターン画像51には「2」のマークが画像形成時に付されている。
【0040】
再び図3の説明に戻る。CPU1は、ステップS403でCPU6から送信された排紙完了信号を受信したかどうかを判断する(S303)。排紙完了信号を受信した場合、CPU1は、操作部5に設けられた表示部に、「記録紙上のパターン画像を読み取らせてください」と表示して、記録紙Pを画像読取装置4の原稿台にセットしてパターン画像を読み取らせるようユーザに促す。
【0041】
このとき、画像読取装置4の原稿台にセットする記録紙Pの向きの指定も表示する。例えば、「1番のマークを奥側、2番のマークを手前側にし、パターン画像が形成された面が下になるように原稿台にセットしてください」と表示する。
【0042】
次に、CPU1は、ユーザから操作部5を介して記録紙P上のパターン画像の読み取り指示があるまで待つ(S305)。ユーザによりパターン画像の読み取り指示がなされると、CPU1は、画像読取装置4に記録紙P上のパターン画像を読み取らせる(S306)。画像読取装置4は、ランプで記録紙Pに光を照射し、記録紙Pからの反射光を色成分ごとのフィルタを介してCCD等の受光素子で受光することで、色成分ごとの光強度データを得る。
【0043】
第1の画像形成装置11及び第2の画像形成装置21で形成されたそれぞれのパターン画像は、図5で説明したように、記録紙Pの両面に形成されているのではなく、記録紙Pの同一面上に形成されている。したがって、画像読取装置4が記録紙P上のパターン画像を読み取るにあたり、記録紙Pを反転させて読み取る必要が無いので、パターン画像の読み取りを短時間で行うことができる。
【0044】
パターン画像の読み取りが完了すると、CPU1は、画像読取装置4からパターン画像50及び51のレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各光強度データを受信し、Y、M、C、Bkの色データに変換する。
【0045】
CPU1は、当該変換されたY、M、C、Bkの色データを、第1の画像形成装置11用のデータと、第2の画像形成装置21用のデータに分ける。そして、CPU1は、RAM3に格納されている各色・各階調での規定の濃度との濃度差を算出し、第1の画像形成装置11用の階調補正データD1及び第2の画像形成装置21用の階調補正データD2を算出する(S307)。
【0046】
そして、CPU1は、算出した階調補正データD1をRAM3に書き込む(S308)。このデータは、第1の画像形成装置11における次の画像形成動作時の階調補正データとして使用される。また、CPU1は、算出した階調補正データD2をCPU6に送信する(S309)。
【0047】
図4の説明に戻る。CPU6は、ステップS309でCPU1から送信された階調補正データD2を受信するまで待つ(S404)。階調補正データD2を受信すると、CPU6は、階調補正データD2をRAM8に書き込む(S405)。
このデータは、第2の画像形成装置21における次の画像形成動作時の階調補正データとして使用される。
【0048】
なお、本実施形態では、階調補正データD1及びD2は、それぞれ以下の画像形成条件のひとつ又は複数の制御に反映することで、階調補正が行われる。
(1)一次帯電器112a〜112d及び212a〜212dの電圧、電流設定
(2)露光装置113a〜113d及び213a〜213dのレーザ光量
(3)制御部170及び270で作成される画像データ用の濃度テーブル
(4)現像装置114a〜114d及び214a〜214dにより印加される現像バイアスの直流電圧、交流電圧、交流電圧の周波数
【0049】
また、本実施形態では、操作部5に記録紙Pのセットする向きを指定する旨の表示をするとしたが、この構成に限られるものではない。例えば、CPU1が、画像読取装置4で読み取られたパターン画像から、セットされた記録紙Pの向きや、第1の画像形成装置11及び第2の画像形成装置21のどちらで形成されたパターン画像なのかを自動で判断するようにしてもよい。
【0050】
具体的には、CPU1が、画像読取装置4で読み取られたパターン画像に対しOCR処理を行い、図5に記載の「1」のマークと「2」のマークが記録紙Pのどこに、どの向きで形成されているかを判別する。この「1」のマークと「2」のマークの位置と向きに応じて、CPU1は、セットされた記録紙Pの向きや、第1の画像形成装置11及び第2の画像形成装置21のどちらで形成されたパターン画像なのかを自動で判断する。
【0051】
なお、上述の実施形態では、画像読取装置4が第1の画像形成装置11に設けられている例について説明したが、第2の画像形成装置21に設けられていても構わない。また、画像読取装置4は単体で別の箇所に設けられていてもよく、この場合、画像読取装置4で読み取ったパターン画像のデータをLAN等のネットワークを介して画像形成システムに送信するように構成すればよい。
【0052】
以上で説明したように、本実施形態では、第1の画像形成装置11及び第2の画像形成装置21は、それぞれ記録紙Pの同一面上にパターン画像を形成するようにした。これによって、画像読取装置4が記録紙P上のパターン画像を読み取るにあたり、記録紙Pを反転させて読み取る必要が無いので、パターン画像の読み取りを短時間で行うことができる。
【符号の説明】
【0053】
1 CPU
4 画像読取装置
5 操作部
6 CPU
11 第1の画像形成装置
21 第2の画像形成装置
145 外排出ローラ
149 切替部材
161 反転ローラ
245 外排出ローラ
249 切替部材
261 反転ローラ
270 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の画像形成装置及び第2の画像形成装置から構成され、記録紙の両面に画像を形成する画像形成システムであって、
前記第1の画像形成装置に設けられ、記録紙に画像を形成する第1の画像形成手段と、
前記第1の画像形成装置に設けられ、前記第1の画像形成手段により画像を形成された前記記録紙を前記第2の画像形成装置へ排出する排出手段と、
前記第2の画像形成装置に設けられ、前記排出手段により前記第1の画像形成装置から排出された前記記録紙に画像を形成する第2の画像形成手段と、
前記記録紙の両面に画像を形成する場合は、前記第1の画像形成手段により前記記録紙の第1面に画像を形成させるとともに、前記第2の画像形成手段により前記記録紙の第2面に画像を形成させるよう制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記記録紙に階調補正用のパターン画像を形成する場合は、前記第1の画像形成手段により形成される第1のパターン画像と前記第2の画像形成手段により形成される第2のパターン画像とを、前記記録紙の同一面上に形成させることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記記録紙に形成された前記第1のパターン画像及び前記第2のパターン画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段により読み取られた前記第1のパターン画像の濃度に基づき前記第1の画像形成装置の階調補正データを算出し、前記画像読取手段により読み取られた前記第2のパターン画像の濃度に基づき前記第2の画像形成装置の階調補正データを算出する算出手段と、を更に有することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記制御手段は、前記算出手段により算出された前記第1の画像形成装置の階調補正データ及び前記第2の画像形成装置の階調補正データに基づき、前記第1の画像形成装置及び前記第2の画像形成装置の画像形成条件を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記第1の画像形成手段により画像を形成された前記記録紙の表裏を反転する反転手段を更に有し、
前記制御手段は、前記記録紙に前記第1のパターン画像及び前記第2のパターン画像を形成する場合は、前記反転手段に対し前記記録紙の反転をさせないことを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記制御手段は、前記記録紙の両面に画像形成を行う際には、前記第1の画像形成手段により前記記録紙の第1面に画像を形成させ、第1面に画像が形成された前記記録紙の表裏を前記反転手段により反転させ、表裏を反転された前記記録紙の第2面に前記第2の画像形成手段により画像を形成させることを特徴とする請求項4記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記記録紙を前記画像読取手段にセットして、前記記録紙に形成された前記第1のパターン画像及び前記第2のパターン画像を前記画像読取手段に読み取らせる旨の表示を行う表示手段を更に有することを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記画像読取手段により読み取られた前記第1のパターン画像及び前記第2のパターン画像に基づき、前記画像読取手段にセットされた記録紙の向きを判別する判別手段を更に有することを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記記録紙には、前記画像読取手段にセットされた向きを判別するためのマークが形成されることを特徴とする請求項7記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−7885(P2011−7885A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149069(P2009−149069)
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】